207 Werewolves of PIRATE SHIP-2-
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[膝をつき、腹を抑えてげほげほと咳き込んでいると、甲板に新たな人影が現れる。 そちらにちらりと目を遣って、道化に取り敢えず挨拶を。>>51]
―――よう、船長。 機嫌は…あんま、よろしくねェ、な。
[ぱたぱたと腹から血が漏れる。 何か問われれば返すが、喋るのが少し辛くて顔を顰めた]
(57) 2014/12/15(Mon) 22時頃
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今日のヘクターは不運に好かれてるとしか思えねえな…… 悪運の強さを祈るしか、ねえ。
[振り向いて、グレッグの頭をがしがし撫でてやる。>>+25 不安がるなと言いたげな動作だが、自分の顔もきっと、不安を隠しきれていなかっただろう。]
……生き残ろうと思ったら、船長との対決は避けられんからな。
[ミナカに重傷を負わされる前に遭遇していればよかったのか、 これ以上怪我を負う前に遭遇したのはまだマシだったか。 不運か幸運か、わからない。]
(+28) 2014/12/15(Mon) 22時頃
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ああ、これはこれは。 大怪我をしているね、いけない。
[>>57挨拶を返すヘクターに、その様子を見て道化は口角を歪める。その裏にはどんな感情が渦巻いているのか。]
――まるで怪物と闘いでもしたみたいな怪我だ。 "怪物"はやっつけたのかな?
[黒曜石の色をした道化の瞳は冷たい。 突き刺すように。]
(58) 2014/12/15(Mon) 22時頃
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− 更に回想 − [その日、チビガキの治療を終えた後で、襲撃したのは ホレーショーの部屋。 扉を叩くと同時に入り込む。]
おい、ホレーショー。 今日の戦利品、治療費で寄越せ。
[憮然とした表情のまま、つかつかと部屋に入り込むと 今日のお宝を探し出す。 見つからなければ、彼の服を強奪する勢いで。 何事かと喧嘩を売られれば売り返す。]
(+29) 2014/12/15(Mon) 22時頃
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あん? てめえの拾い者のせいで包帯や薬の減りが早すぎんだよ。 お前の拾いもんだろうが? 払うのが嫌なら、あのガキが怪我しない様に まともな立ち回り教えとけ。
[泣いていたとは言っていない。]
クソガキに死なれたら、今までの治療費無駄になるんだよ。 それとも身ぐるみ剥がして欲しいか?
[軽く喧嘩になった気はするが、それでも金貨数枚は奪い取った 記憶がある。 その後、馬鹿兄弟がどうなったかは知らないが。 生き残っているのだから別にどうでも良かった。]
(+30) 2014/12/15(Mon) 22時頃
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グレッグ……おねしょは直ったか?
[それからまだ生きているクソガキの時々毒の調合を手伝う際、 からかう様に名を呼ぶ様にはなっていた**]
(+31) 2014/12/15(Mon) 22時頃
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[鈍い光に濡れた刃が此方へ向けられると(>>56) ァ゛ァ゛と濁った笑いが溢れる。 対して、おれは何も持たぬまま、ただ左手に拳を握った。
返される視線に煽られ、 睨める視線に一層の殺意が篭もる。
どこまでやるのか……――と問うた彼の声に、 ギチリと噛み合わせた奥歯を緩め 代わって、答えた。]
カシラ が、安心するマデ おれ、続ける
[と、だけ。]
(59) 2014/12/15(Mon) 22時頃
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革命家 モンドは、メモを貼った。
2014/12/15(Mon) 22時頃
奏者 セシルは、メモを貼った。
2014/12/15(Mon) 22時頃
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安心? なんだよ、うちの船長は怖がりか?
[上っていく背中に投げかけた声は届いたかどうか。
握られた拳を見て、 何もない右腕があったあたりを、見た]
お前、腕どうしたよ
[たとえば 口数の多くない者同士、会話と呼べるものはほとんどしたことがないが、それでも、このよくわからない男も仲間だと、感じていた。 目の前で絶命した男と同じように。
命を掬われた船医のことは、基本的には恨んでいたが――そんなこと、口にしたこともない。酔った拍子に殴りかかったことはあるかもしれないが――それでも、少しだけ。 否、少しではない。 この船が死に場所でよかった、くらいのことは考えていたのだ。 まさか再び人狼などという言葉を聞くことになるとは思わなかったが]
(60) 2014/12/15(Mon) 22時頃
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− また別の回想 − [アル中の頭を叩くのはいつもの事だ。 飲酒用には出来ていない消毒用のアルコールにまで 手を付けたニコラスの後頭部を叩くと、 喉の奥に指を突っ込んで吐き出させる。]
酒で死ぬのは勝手だけどな。 治療で使う物に手を出すんじゃねえよ!
[多分胃や食道は荒れるだろうが、 飲まれたままの方が危なくて仕方ない。 胃液しか吐き出せなくなった後、漸く解放する。]
油断も隙もあったもんじゃねえな。 言っとくけど酒でも死ぬからな。 楽な死に方になると思うなよ。 かなり苦しむからな。
(+32) 2014/12/15(Mon) 22時頃
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[死にたいなら船の縁から飛び込めと言い捨てる。 もう中毒になった者に、酒や阿片を何故求めるのかなんて 聞いても仕方ない。 仕方が無くても説教は続ける。医務室の物資の保護の為だ。]
酒飲み過ぎて死ぬのは惨めだぞ。 腹がぱんぱんに腫れ上がってな。 血を吐いて転がり回って死ぬ。 多分ジェレミーやリーにその前に殺されるだろうがな。
[そんな脅しが何処まで効くか判らないが、 少しでも、この船で繋いだ命なら。 そんな風に思ったかどうか、もう忘れた**]
(+33) 2014/12/15(Mon) 22時頃
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ああ、…ゲホッ…ちぃとな。 この船に潜む下手人。……怪物は、ミナカだった。
本性を現したあいつと、 さっきやり合って、このザマだ。 ……無事に倒して、海に――――
[そこまで言いかけて。 一見こちらの怪我を案じるような道化の、その言葉とは裏腹に。 突き刺すような視線に、ぞわりと嫌な感覚が過ぎった。 いつかこの男と相対した時に感じた、畏怖。
ヘクターは道化が人狼だとは知らない。 だからこの悪寒は、能力による物ではない。
数多の戦場をくぐり抜けてきた海賊としての、勘だ。]
(61) 2014/12/15(Mon) 22時頃
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―回想―
はぁ?おい、お前何しに――…
[丁度、その日の戦利品をまとめて、仕舞いこんだ時だった。>>+29 意味のないノックをして、目つきの悪い船医が乗り込んできたのは。いきなり人の部屋に入ってきて、いきなり家探しされ。]
一体何だってんだ!?!?
[しかし、見つけられなかったので、危うく服剥ぎ取られそうになった。
このあとめちゃくちゃ抵抗した。]
(+34) 2014/12/15(Mon) 22時頃
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あぁ……? んなもん、節約しろよ節約。 少ない薬で広範囲治せばいいだけじゃねえか。
[自己中心的理屈を捏ねたが、船医の前には霞んだ。>>+30]
大体、ひょろっこいんだから、しっかり食って、後はバーンとぶつかって、何度でも打たれてりゃ自然と強くなるだろ。
[さらに適当すぎる持論をぶつけ、軽い喧嘩になった。 しかし、これを切っ掛けに、適当すぎる持論を考えなおし、多少ましに動けるように指導するようにはなった。
奪われた金貨数枚は高い授業料でもあったが。**]
(+35) 2014/12/15(Mon) 22時頃
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セシルは、船長の姿には、表情のない顔で、ジェレミーの後ろ佇んでいる。
2014/12/15(Mon) 22時半頃
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[ジェレミーが剣を抜いたときは、なんとも無駄な威嚇を。 敵うわけがないし、そもそも声さえ届けられないのだから何重にも無駄な威嚇をしたが、ヘクターとの間に休戦が決まると安堵の声を漏らした。
――しかし]
……船長?
[現れた道化の姿に、ホレーショーとグレッグへ緊張が走る。 どうした、と尋ねる前に。
>>58ヘクターへ向けられた氷の視線に、小動物のように肩を揺らした。
不穏な気配なんてものには、歴戦の戦士とチキン野郎は敏感だ。 嫌な予感がして、それでも情けなくヘクターの傍にいるしかできないわけで。
せめて、逃げ出す真似はしないでおいた]
(+36) 2014/12/15(Mon) 22時半頃
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− 海に啼く − [副船長を道連れにするつもりだった。 出来る筈だった。 だが突然の横やりに、それは叶わなかった。
狼として、まだ未熟だった。
未熟な狼は自分の命だけを抱えて海に落ちた。
凪いだ海面に空に浮かぶ朱の月の様に、 紅が拡がり、溶ける様に消えた*]
(+37) 2014/12/15(Mon) 22時半頃
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そうかそうか、海に落としたか。 それはご苦労!
[道化の孤を描く唇は皮肉めいた響きの称賛の言葉を紡ぐ。>>61]
ところで、
[道化の瞳はヘクターを見下ろす。 とてもとても冷徹で、かつ憎悪の焔の熱さを秘めた色で。]
セシルくん。ヘクターに襲われたと言っていたね。 不安で仕方ないことだろう。
[道化は笑顔で。]
……だから、私がこの男を今この場で殺してやろう!
[カトラスをヘクターへと向けた。]
(62) 2014/12/15(Mon) 22時半頃
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[紅い聲に、時折、怪訝に耳を揺らしながら、道化の後をついて行く。 整然と変わることなく、音も無く。 キイチや、ギリアンの腕を落としたらしいリーの前では、やはり変わらず、恐怖の象徴であるように思えるのだが。]
[向かう先は、また甲板らしい。 経過は知らないが、結果、ヘクターは撃たれることなく生き延びていた。]
…………。
[彼の周辺の賑やかな一団も、やはりいた。 ので、船底でホレーショーに言われたことを思い出し、彼らの前まで来た時には、またヒトの姿になっておいた。
それから、これでいいかと問うように、ちらりと、グレッグを見た。]
(+38) 2014/12/15(Mon) 22時半頃
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騒がしイ 安心ナイ 静か、なる
[この船に凪が訪れる時は来るのか否か、 既にもう解らない、一寸先は闇の状態ではあったが。 少なくとも、おれはそう成らん事を願う。
転がるモンドの冥い眼を一瞥し、 偽の片眼を瞬かせ息を吐いた。
願ったとてどうすれば叶うのか、それが何より闇の底。 痴れ者は、ただ呑まれ堕ちていくだけだ。]
(63) 2014/12/15(Mon) 22時半頃
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手 死んだ、 死ぬは 棄てル リー、腐る前に 棄ててくれた
[右肩を少しばかり回して見せるが、 包帯に覆われた切り口がヒョイと鈍く動くだけ。
そんな会話は、騒ぎが起きる前とさほど変わりは無い。 例えば昔、他船との争いを経て耳を落とした時なんか、 殆ど同じような話を、少しだけした。キイチと、おれは。
記憶は朧げであっても、繋がりは薄くとも、 確かにおれたちは共に過ごした。この船で。]
(64) 2014/12/15(Mon) 22時半頃
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[また床に傷がついた>>41。 普段なら気にしない程度のものだ。 荒くれ者たちが乗る船だ。 傷程度で修理をしていたら、体がいくつあっても足りない。 だが、その踏んだガラスで傷をつけるという行為が わざとならば話は変わる。]
掻っ捌いたことで喰うわけがねぇ。 生憎と俺はグルメなんでね。 畜生と同じものは喰わねえんだ。
[腹を掻っ捌きたいのは確かだが。
向けられた銃口に怯むことなく、 その顔を睨むように目を細める。]
(65) 2014/12/15(Mon) 22時半頃
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セシルは、>>62 道化に目を丸くし、抜かれたカトラスを見る。
2014/12/15(Mon) 22時半頃
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[この船は、呪詛は、死者にも絶望を与えようとしているのか。
ちらりと見えた、どう見てもヤバイ存在は、死神が、どちらの魂を奪っていこうか――ヘクターのが死に近い位置にいる気がした――と見定めているようで。>>@0]
………、死ぬなよ。
[船長の宣言に、絞りだすような声で願う。>>62 先に死んでおいて、勝手な言い分だと、わかっているが。]
(+39) 2014/12/15(Mon) 22時半頃
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風来坊 ヴェラは、メモを貼った。
2014/12/15(Mon) 22時半頃
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―回想:消毒用アルコールのこと―
ぇ゛……ぅえッ、げほっ、げ、
[チカチカして暗い視界、胸の辺りが酷く気分が悪いと思ったのが記憶の始まり。 口の中になにか固くて柔らかいものが押し込まれて、血とアルコールを吐き戻した。 鼻にまで流れ込んで痛くって、わけもわからず口の中のものに噛みついて。
やがて、喉が焼ける質が変わったころ、ようやっと解放された。 焦点の合わない目で、茫然と壁のシミを眺める。
やがて、徐々に意識と記憶が戻ってきた]
(+40) 2014/12/15(Mon) 22時半頃
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[自分の報告を聞いて、道化が笑う。>>62 それは酷く冷たく残忍な響きを纏う声で。]
―――…そりゃ、さっきまでの話だ。 休戦した。もう、そいつは殺さねぇよ。
[この状況であまり意味があるとは思えないが、一応セシルについての弁解を。やがてカトラスを抜き、突きつけられればその瞳を見て]
……っ!!
[紛れもなく真っ直ぐにむけられる殺意と憎悪。 痛みと危機に顔を歪ませ、血を吐きながら槌を構えようと手をかける]
(66) 2014/12/15(Mon) 22時半頃
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[朝、身体中を黒い虫が這い回り、皮膚を食い破る幻覚を見ていたのだ。 幻覚と分かっていても、到底耐えられるものではなく。 それなのに部屋に酒がなくて、階段を上る時間も待てなくて、それで――]
っ、い゛
[そうだ、ここ医務室だ。 話してるのはミナカだ。よおし、思い出した!
説教を始めたミナカへ、いまその話ししなきゃダメ?とたずねかけて 胃酸で焼けた喉が酷く痛んで咳き込んだ。 嫌な酩酊をした脳みそは、それでも幾つかの単語を拾い上げ]
リー、に…殺されるのは、やだなあ……ゲホッ、 ……キヒヒッ、
[喋ろうとした声が酷くしゃがれてて、可笑しくて、いつもの酒狂いの声で、笑った*]
(+41) 2014/12/15(Mon) 22時半頃
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はっ ……はは ちげぇねぇ
[船長は、きっと海賊船の頭をはっている人間にしては物静かなほうだろう。言葉少なに、統率をとる姿が、それこそ船員が安心する糧であった]
お前の話はさ、いつだってわかりやすいよな
[揺れる袖口は、血を吸って重そうに見えた。 言葉はまっすぐで回りくどくなく、 まっすぐにその思考の単純さを伝える。
刀を持つ手に力をこめる。 構えなおして、一歩、距離をつめた]
俺はな、思うんだよ ……全員、死ななきゃ 次に、次の墓場に、行けないんじゃないかって
(67) 2014/12/15(Mon) 22時半頃
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紐 ジェレミーは、メモを貼った。
2014/12/15(Mon) 22時半頃
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船長……。
[道化が、上げた声は、それまでのなにより、 冷ややかで、そして、感情がこもっているようにも感じ、 何かいおうとした唇は半開きのまま、
そのカトラスの輝きに言葉を失う。]
あ……。
[両手にもったままの装飾銃。 その時にあきらかに共鳴を起こしたのを感じた。 同時に、諫められたのに、蘇る憎悪。]
く……。
[それは、ヘクターに撃たれた身体の奥から湧き出るようで。 だが、同時に、また咳込み、瞳濡らした。]
(68) 2014/12/15(Mon) 22時半頃
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[甲板の騒ぎは、第二甲板まで届かない。
軽く、軽く、浮かぶ船。 暗い海にまたひとつ、いのちが投げ出される。 獣も人間も等しく飲み込まれる、絶望の上で。]
グルメのわんわん狼さんはよ。 焼いてから喰うのか? 煮てから喰うのか?
[普段に比べて、沸点の低い 船大工>>65の様子に、心なし、目を眇めた。 踵で、最後の駄目押しに、硝子を掻く。 木が、床が鳴いた。]
買うッてんなら、教えてくれよ。
[ことばの逐一が、獣を彷彿とさせ、耳に届く。]
(69) 2014/12/15(Mon) 22時半頃
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[対して、この死に損ないの言葉はいささかわかりづらい。 学もなければ、頭も足りていないのに 口に出さずに考えることが、やまほどあるためだろう。
今もそう。
結局のところ、死に場所を探しているだけで そして、人狼がどこかにいるのならば―― 全員、殺せばいいんじゃないか、なんて 結論は飛躍して、ただ血に飢える"海賊"の思考となる]
なぁ、右腕なくしたお前なんて、もう 俺と一緒の死に損ないだよ
さっさと ―――棄てちまえ
[そうして、切っ先を真直ぐに向けたまま、大きく一歩踏み出した]
(70) 2014/12/15(Mon) 23時頃
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肥代取り 置壱は、メモを貼った。
2014/12/15(Mon) 23時頃
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殺す。
[道化は小さく呟くと駆け出した。 槌を構える間もなく息の根を仕留めてやるとばかりに。
だが生憎道化からヘクターまでの距離は幾ばくか有る。 道化の刃が届くまでに彼は槌を持ち直したか――]
(71) 2014/12/15(Mon) 23時頃
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教えてくれねえなら、逃げてくれ。
かかかかッ。
[片手で握り締めた銃の、引鉄に指を当てた。 銃弾の残りは四だったか、五だったか、数えるのを止めた。
一発目は牽制のつもりで、放つ。 怯みひとつ見せない、船大工の、のこぎりを持つ手を狙って。]
(72) 2014/12/15(Mon) 23時頃
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