217 【突発誰歓】幸福の壷【十二支騒動記】
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[全てが視界を通り過ぎ、総てが己から遠ざかる。 ゆらゆらゆらりと、歩を進め。歩み寄るは力なく横たわる寅の許>>45。 小さき身体を抱き上げて、ゆるりと頭撫でるは常の様。]
櫻、すまないね。 私は治癒は出来ぬのだ、それでも力ぐらいは送れよう。
こんなに手を赤くして、我慢の多い子だ。 悪い子だね。本当に辛い時は総てを隠す、ほんに強うて弱い子だ。
[幸い成れと寅は己と等しき木の陽気。 寅に負担が掛らぬ様に、僅かに静かに気を送る。 寅が眠ってしまわぬ様に、そろりそろりと気を送る。]
(51) 2015/02/17(Tue) 21時頃
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ええと、どうだったかな。 黍炉が螢惑を視たのだったかな。して、清浄だと。 ふふ、ふふふ、可笑しいね。実に可笑しい。 ――――――こんなにも、お前たちの目は濁っているのに?
[寅の子を、ゆっくりゆっくり撫でながら。小さく笑って首を傾げ。 巳と午を交互に見やり、仮面の硝子に各々の顔を映してやれば。]
それとも、濁っているのは私の目なのかな。 ならばいっそ…潰してしまうか、こんな眼なんぞ。
[狂気か正気か、何時ぞやの様にくつりくつりと肩を揺らす。]
(52) 2015/02/17(Tue) 21時半頃
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[ぽつり、ぽつり。 水面叩く雨粒の如く 誰かの声が降ってくる。]
(――櫻よ、泣くでない。)
[ああ、痛みと、苦しみに泣く仔の声は大層切ない。 抱きしめてやれぬ口惜しさと、 彼女の強さと弱さに胸がつきりと痛んだ。]
(+5) 2015/02/17(Tue) 21時半頃
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[申が寄り添うように子の傍にある。 存在守る様に、 存在かき消すように。]
(悪戯心か、否か。
けれど――お主は優しいからのう。)
[そればかりは信じている。]
(+6) 2015/02/17(Tue) 22時頃
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[申を知恵者と言うたは全くの偽りにあらず。
幼子の悪戯好きは、人の驚く姿を見て楽しむは 知恵の回る証。
幼い見栄や自尊心がそこにあろうとも。]
(男の見栄や矜持を上手く転がして、 いい男に導くのが女の手腕の見せ所でのう。)
[申の幼子に揶揄の言葉向けて、 後々悔いている巳の男もまた、 酉にはしょうがないほどに可愛らしく愛しく映るもの。]
(+7) 2015/02/17(Tue) 22時頃
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[最初から善きものも 最初から悪しきものも
ない。
ただ、関わりと絆が、縁が 禍福紡いでいく。]
(+8) 2015/02/17(Tue) 22時頃
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[丑が倒れた。その事に暫し茫然自失としていた白兎、 やがて何かを決意したよに瞬きひとつ。 巳>>11に大丈夫とうなづいて、子>>29に、皆に改めて]
もんぺちゃんに、取り付いていたのは悪い気です。
[そう宣言した。 午は、嘘をつかなかったことになる。]
さくらちゃん……
[それでそれから、邪気に襲われたのだろうか、 寅>>18の傷つき震える背中を 一度少しでも和らぐようにと撫でようとする。 傷に障るようなら心配そうにみつめただろう。]
(53) 2015/02/17(Tue) 22時頃
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[大好きなかみさまを眠らせた悪い気配が、 大切なひとたちに乗り移り、 また誰かを疑い疑われ傷つき傷つけられる。
午が、寅が、申が、子が、亥が、そして…………。 悲痛な声をきけば、一層胸が痛い。 ──もう、やめにしたい。 こんなこと。
思い出すのは、 遠慮して遠巻きに見ていたら手招いてくれた酉の微笑みだとか そばに居てくれるともだちの掌の暖かさだとか 優しいじじさまの掌だとか 柔らかいかみさまのこえだとか]
(54) 2015/02/17(Tue) 22時頃
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……わたしは、取り戻したい、日常を
[誰のためでもなく、自分のためにそうしたいと思う。 兎はエゴイストだ。 例え亀に競争を抜かされ鰐に毛皮を剥がれる愚かさがあろうとも 一度決めたことは譲らない頑固さがある。
これと決めたことへの執念深さは並大抵ではない。 -- 恩人にむごい仕打ちをした狸を 泥舟に乗せたように]
(55) 2015/02/17(Tue) 22時頃
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[子と午とを見つめ、それから巳を見た。 子>>32は巳に悪しき気があり、 午>>22は巳の気が清浄だと云う。
───嗚呼、ならば。]
辰のじじさまは、悪しき気は三つ、四つといいました。 いまひとつ、眠りについて 残りは二つか三つ。
邪な気が三つならば、しょこらさんが全て 見つけたことになる…
(56) 2015/02/17(Tue) 22時半頃
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[真っ黒な鏡のような目で、 見ないようにしていた金色の瞳を見据えた。 子の言葉に固まったように見える巳>>34を、只、見ている。]
……わたしは、しょこらさんを信じます
[真っ白な雪の上に染めたての黒糸を垂らせばどうなるものか。 知っている。]
(57) 2015/02/17(Tue) 22時半頃
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南方さんの気は呪に侵されてる.. ジョージくんも....
ちゃんと皆に伝えなきゃ...―――
[薄暗い部屋。 奥で眠る神様が起きて来る気配はない。
子は寝間を出ようと申が閉めた襖に後ろから手を伸ばす。]
(58) 2015/02/17(Tue) 22時半頃
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させないよ…。
(59) 2015/02/17(Tue) 22時半頃
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宝飾交易 黍炉は、メモを貼った。
2015/02/17(Tue) 22時半頃
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[申>>40の叫び声。 ――兎は耳がいいから、 子の声までも聞き届けてしまったのだけれど 彼の声が彼女の声を掻き消してしまっても、 それを、皆に伝えることは、なく
彼らが襖に消えていくならそれを見送る。 ただ巳を見つめている。]
(60) 2015/02/17(Tue) 22時半頃
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視る必要ないって…―― ――…言ったよね…。
何で…?何でショコラはそんなに頑張るの? 櫻、見たでしょ…? あんな風になりたいの…!? あんなに怒らせて…、次はショコラだよ…。絶対そう。 俺は…やだよ。
[あぁ、考えが、まとまらない。]
(61) 2015/02/17(Tue) 22時半頃
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俺はただ…!見たいんだ。ショコラが笑ったとこ。 さっき廊下で見せてくれたみたいな。…あぁいう笑顔。
[始めはただ自分の力を誇示したいだけだった。
うまく「ショコラ」を演れれば…。 周囲に自分が「知恵者」であると知らしめられる。 そう思っていた。
でも、廊下で泣きそうなショコラを見たとき。
笑ってほしい、そう思った。
たとえショコラと居ると、その身が嫌な気に蝕まれようとも、その手を離してはいけない。離したくない…―と。]
(62) 2015/02/17(Tue) 22時半頃
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巫女 ゆりは、メモを貼った。
2015/02/17(Tue) 22時半頃
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[螢惑の結果を告げる前だったろうか。 「わーーーーーーー!」という猿彦の大声とともに、バタバタと子と申が座敷を出ていくのとすれ違った。
どこへ行くのだろう?そう疑問には思ったが、さして気にかけることもなく。
午は座敷に戻り、結果を伝えただろう。]
(63) 2015/02/17(Tue) 22時半頃
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今からでも、遅くないよ…。皆に勘違いだったとか、自信ないって…。
[我ながら無駄な提案だと思う。子の意思の強さは最初から変わらない。
あんなに引っ込み思案なのに、皆の前で力があると言うなんて。 一人で。たった一人で。 亥や巳に嫌疑をかけた時だって。身の潔白を証明する時とは発言の重みが違う。そのくらい強い意志だったのだ。]
…ッ。
[まとまらない思考に焦りは頭角を出して。昂ぶった感情が表に出る。あぁ、こんなにも必死な時なのに、身体は否応なく子の気を拒む。]
いやだよ…。やだよ…。もうどうすればいいのかわからない…。
[子の両手を強く握ると、そのままへたり込んだ*]
(64) 2015/02/17(Tue) 22時半頃
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ゆりは、ショコラの体の事をひそかに案じた。
2015/02/17(Tue) 22時半頃
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[座敷に戻って意外だったのは、虎を手当てしていたのは螢惑ではなく、龍世の爺様だったことか。
代わりましょう、と声を掛けるため歩み寄っていけば聞こえてくる辰の声>>52。]
…濁って、いる? なにをおっしゃっているのだ…? 我々も、ましてや龍世どのの眼も、濁ってなどいません。 だからそのようなことを仰らないでください。
[さあ、私も加勢します、と傍らに膝をつけば。]
(65) 2015/02/17(Tue) 22時半頃
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ゆりは、タルトの叫び声>>40に、僅かに疑念を抱いている。
2015/02/17(Tue) 22時半頃
黍炉は、タルトは何をあんなに叫んでいたのだろうと思案する。(促し)
2015/02/17(Tue) 22時半頃
黍炉は、ゆりの巳に向ける鋭い視線に戸惑っている。(促し)
2015/02/17(Tue) 22時半頃
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それから、ゆりの見立てはどうでしたか? しょこらは…先程出ていくのを見ましたが、 次は誰を見たのです?
[寅にそろそろと気を送りながら、首を傾げて問うてみた。]*
(66) 2015/02/17(Tue) 23時頃
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―少し前―
[間に合わせの寝間に子を連れ込む前に、ちらり、と子に視線を向けて獣に身を変えた寅>>45を視界に入れる。]
[…よかったね、これで櫻も「助かる」よ…。]
[冷たい夜の湖のような、冷え切った眼差しで、静かに気を送る辰>>51と傍らで見守る亥の奥で横たわる寅を見下ろして。
見送る卯が子の言葉を聞いたこと>>60には気づかず 黍炉とすれ違った>>63のはその後だったと思う。]
(67) 2015/02/17(Tue) 23時頃
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巫女 ゆりは、メモを貼った。
2015/02/17(Tue) 23時半頃
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[老辰の手が寅を撫でていた。亥は割れた眼鏡でぼんやりと見ていた。 呪と清浄と、濁りと。数と。>>52>>56]
……べにさ、たろ く。
[いつからだろう。声が聴こえなくなったのは。気配が遠いのは。]
……もんぺちゃ、さやさ……あ、れ………?
[神様の様子が気になるのに。申と子が先に向かった。]
(68) 2015/02/17(Tue) 23時半頃
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あの、水の音が……聴こえなく、なった よ。 沙耶さ、眠り方が おかしくな い?
[何かが跳ねる音。止んだ。 寅の風の壁が起きたのは、何故?]
もんぺちゃに呪いがあるって言った、しょろさん、は
[続きを紡ごうとして、舌を噛んだ]
(69) 2015/02/18(Wed) 00時頃
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[呪に犯されていると言う子>>32。 それを誤魔化すかの様に子を連れていく申>>40。 助けると言って頬に触れようとする寅>>42。 子の声が聞こえたのか、信じると言って此方を見てくる卯>>57。 目が悪い、と先の言葉と同じ言葉を紡いでくる辰>>52。 其々の顔を見比べる。]
そんなに俺は変、か……?
[俺は何かをしたのか? 何もしていない。 本当に? 己の手の内で溜めていた気。その中異質な物を感じはしないか? これは一体……――?]
(70) 2015/02/18(Wed) 00時頃
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こうなったら…。
[そう呟くと、少し間を置いて。 それから顔を赤らめて子に思いきり顔を近づけて。]
ふ!…服脱いでっ!!
[それだけ言うと、子の髪飾りを外して自分のものと交換して、自らもいそいそと服を脱ぐ。]
交換する! 本当においらがショコラになってみせる。
[弱弱しい声で「じゃあ、猿くんはどうするの」なんて言われても]
(71) 2015/02/18(Wed) 00時頃
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相変わらずつっかえながら言葉を零す亥に、眉根を寄せながら視線をやれば]
水音? ああ、そういえば…聞こえなくなったな。 あれもなにか呪いの一種だったんだろうか。
[しかし、消えたということは。 ——————アノ魚、上手クヤリオッタノカ? 響く声は午の意識の届かぬ所。]
(72) 2015/02/18(Wed) 00時頃
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大丈夫!おいらは眠らないよ!
[それを聞いた子はどんな顔をしただろうか。 誤魔化すように視線を座敷の方に向けて。]
それに南方くらい欺いてみせるさ何たって、「おいらの物真似は本物顔負けなんだから」なっ!
[それはいつか南方に言った台詞>>0:139。 半ば無理やり子に自分の服を押し付けて、くるっと背を向けて、着替えを促す。]
(73) 2015/02/18(Wed) 00時頃
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[子が着替え終わると、目を泳がせて、迷いに迷った挙句、同じ背丈の子の額に軽く口づけをして。]
…二人でいれば、大丈夫!
[そう言って、手を取って座敷へ戻った。]
(74) 2015/02/18(Wed) 00時頃
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[ごめん、ショコラ。 おいら…嘘ついちゃった。
その独白は今はまだ胸に秘めて。 “嫌な気”に充てられて青ざめた顔で きししっと笑いかけた。]
―寝間→座敷―
(75) 2015/02/18(Wed) 00時頃
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宝飾交易 黍炉は、メモを貼った。
2015/02/18(Wed) 00時頃
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おや、そうだろうか。 お前の目は、声は、そんなだったかい。
[傍らに膝着く午に問う、寅を撫でる手を止めて>>65。 午の頬に手を当て目をじいと覗き込めば、どんな色が見えただろうか。]
ゆりは、何を視たのだろうね。 初子羅も何を視たのだろう。螢惑を視るとは言っていたね。 猿彦が叫んだ所為で、私には聞こえなんだ。
[頬から頭へ手を滑らせてぽんと午の頭を一撫で、手を再び寅へ。]
(76) 2015/02/18(Wed) 00時頃
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