162 絶望と後悔と懺悔と
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[真弓もサミュエルの死を知り、最期まで共にあった事を思う。 せめて、と願ったのは、守護部隊を殺せと下された命令が、 真弓にサミュエルを奪わせたのではありませんようにと。
始祖は戦士と認めた相手を身ひとつで、剛の隻腕にて受ける。
両手に短剣を抜いた。 右手に慈悲の死を与える針、左手に鬼の涅槃を導く刃]
解りました。
[宣、そして、疾る>>16**]
(23) 2014/02/21(Fri) 01時半頃
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ふっ。家畜如きの魂に赦されよう等と露も思っていない。
[夜明けの色は菫の色と紛う一瞬がある。 強い意志を光らせた瞳>>19は夜明けの太陽にも似て]
私の輪廻を嫌がると言うなら、お前達の魂を その輪に放り込んでやろう。
[柊が差し出した短剣>>20には鋭い視線を投げるだけ。 驚くと言うよりも]
ホリーも、最後まで面白い事をしてくれる。
[確かにあれならば、鬼でもこの身を穿つ事が出来るだろう]
ただし、私に突き立てられなければ意味は無いぞ?
[向ける笑みはあくまで不敵**]
(24) 2014/02/21(Fri) 01時半頃
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落胤 明之進は、メモを貼った。
2014/02/21(Fri) 01時半頃
落胤 明之進は、メモを貼った。
2014/02/21(Fri) 02時頃
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[やがて視界に入る、月の光みたいな色した金髪――
僕にかかる言葉もあった。そう言われるとなんだかおそれ多いね。>>16 だって僕はまだ僕自身のことを“強い”って思いきれてない]
僕が成長を自覚する時、それはきっと、貴方を、
[―――この始祖吸血鬼を]
葬って生きて帰れた時でしょうね。
[僕は脇差だけを抜いて構える。 寄り添うみたいにして倒れてた真弓ねーさんとサミュエルにーさんを思って、 帽子の下で一瞬目を閉ざしてから、敵へと、向かう**]
(25) 2014/02/21(Fri) 02時頃
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[始祖が、兄妹と言葉を交わすことすら是としない。
始祖の全てを断たんと、 一の矢は奔る。
鬼の正面目掛けて限りなく重心を低く保って近付き 急減速の後急加速して距離を詰め、 無手故にリーチの短い相手へと 小太刀がギリギリ届く距離でその脇を駆け抜ける。
漆黒の切先が狙うのは──先ずはその左大腿。**]
(26) 2014/02/21(Fri) 02時頃
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……大丈夫だよ。
[周囲を伺っていた目は、円のことを告げる二人>>7>>9へと向けはしないが、笑みを浮かべている。
敵の気配がない方向。損傷の少ない建物を見る。]
円がこれ以上怪我したら、かわいそうだものな。
[もとよりその心算だっだと建物へと走る。 直ぐに追いかけるからと、皆には告げた。
何事もなければ、問題がないはずだ。]
(27) 2014/02/21(Fri) 02時頃
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[損傷の少ない建物、中に入ればどこか懐かしい。 昔遊んだ、孤児院の物置のようで。
円を壁に凭れかけるように座らせる。]
ごめんな。直ぐ戻るから。 ちゃんと傍にいるから大丈夫だからな。
[円に持たせたスカーフは、異国のブランド「キャロライナ」のもの。 肌身離さず持っていて、昔から大事にしていたそれ。 寂しくないようにと。円の右手首に巻き直した。
髪を撫でて立ち上がった時。 その表情を見た者は其処には居なかった。**]
(28) 2014/02/21(Fri) 03時頃
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[夜明けが、光が見えてくる。
哀しさは、光に溶けたりするだろうか。
でも、きっと、自分の哀しさは、もう溶けない。
阿呆だから、
いちばんだいじなともだちと、
いちばんすきなおんなのこを]
(+4) 2014/02/21(Fri) 06時頃
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殺しでしまっただ。
[そして、座り込むと、死んでるはずなのに、 とめどめもなく、流れ出るものを隠すために、膝を抱えて顔を伏せた**]
(+5) 2014/02/21(Fri) 06時頃
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[その人生はなんだったのだろう。 孤独になって、孤独から救けてもらって でも、それが壊れて、取り戻そうと頑張ったのに、 待ち構えてたものは、やっぱり自らまた好きな人たちを葬るという、人でない行為。
なにがいけなかったんだろうかと思う。
でも、一つ願うならば
リーもマユミも、自分のことなど忘れて、 生まれ変わりがあるなら、幸せに生まれ変わるといい]
(+6) 2014/02/21(Fri) 07時半頃
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[自分はたぶん、きっと永遠にこの地獄をみている**]
(+7) 2014/02/21(Fri) 07時半頃
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[鞘から抜かれた刃の光>>23 応じると同士に駆けてくる。
だがそれより迅く、放たれる矢>>26]
成程迅いな。
[鏑矢の様に空気が震え、不規則な動きによく鍛えたと 口元の笑みはそのまま同じく駆ける]
人の身で人を棄てたか。
[ジャニスに通じると思いながら、小太刀に乗るわけも いかず、隙を縫う様に小太刀を避けて手首を掴み 柊に投げ飛ばそうと手を伸ばす。 敵わぬなら身体を逸らすのみ**]
(29) 2014/02/21(Fri) 08時頃
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[>>29計算し尽くした距離さえ容易く乗り越えて 温度のない手が手首に絡む。
膚に圧を感じた瞬間後ろに跳んでいれば 振り解けたかもしれない手に 絢矢は敢えて身を委ねた。
爪先が地を離れ、遠心力が肩に掛かる。
みしり──骨の軋みを聞きながら、絢矢は笑う。 笑って二の太刀を己の手首に絡む指へと揮った。]
(30) 2014/02/21(Fri) 10時頃
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[その笑みはまさに人を棄てたもの。 同族とすら思わせる口元に一瞬見惚れ、動きが遅れた]
ほぅ。
[感じた痛みは小指を喪ったもの。 瞬間、投げるを止めた手は握った手首を潰すほど力を込め、顔を潰さんと真下に投げ付けるが、 掴んだ手首はそのままで。 柊や他の邪魔が入らなければ、 腕を引き千切ろうと捻じ上げる**]
(31) 2014/02/21(Fri) 11時頃
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[東雲の頃、自分もその陽が酷くまぶしく、解けるような感覚を覚える。 月白の環は既に記憶の中になく、 背格好もあの14歳のままではなくて本来なら19歳であっただろう姿へ成る]
……?
[声が聞こえた気がした>>+5 周りを見回しても、声を発するような物体は何もない。 聞き覚えがあるけれど、記憶が繋がらない。 自分から殺してしまった存在だとすら思い浮かばず。 ただそれが酷く悲しそうに聞こえたから、 目を閉じて慰めの意を思う]
(+8) 2014/02/21(Fri) 11時半頃
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[自分を覚えていつまでも後悔をするなら 早く忘れて、守りたかったものと一緒に寄り添えればよいと思っていた。 そして自分が死んで忘れられても残るものがあると…思い込みたかったこともあった。 何もかもが絶望と後悔と懺悔に繋がるとしても その中に慰めにも幸せが少しでも見出せれば、と。
自分から捨ててしまったのだから 胸に覚えていただろう大事な人達へもうそんなものを望むべくもないけれど]
「俺、早く大人になりたいな」
[その言葉に込めた意味は死ぬ直前まで望んだこととそう大差ない。 大人になって、子供の純粋さも子供だった名残も遠い思いでも早く亡くしたい、と]
(+9) 2014/02/21(Fri) 12時頃
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[死んでしまったもの、なくしてしまったもの 壊れてしまったもの。 全てがもう戻ることのないもの。
そして自身ももう皆が知る自分ではないけれど]
殺して、君も死んだんだね。 せめて君の失ってしまったものが 君が想うようになりますように。
[泣いたような声の主が誰であるかはわからない。 そんな呟きは風がきっとどこかに運んで…散じるだろう*]
(+10) 2014/02/21(Fri) 12時頃
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………はぁ。
ここまで堂々巡りだといっそ清々しいね。
[溜息。肩を竦ませようとして右肩の感覚のなさに笑う。 咥えた外套の端を腕に巻き付けて強く縛る。]
違うでしょう? ジャニスさん。 あなたは、『俺』を、見ていない。
その心を占めるのは、あの方だけ。
今すぐにでもあの方の傍に居たいのにって、顔してる。 ――まるで、恋する乙女だね。
恋路を邪魔する者は、馬に蹴られてしまえ――とか、思っていない?
[彼女の場合は自らの蹴りが飛んできそうなものだが。]
(32) 2014/02/21(Fri) 16時半頃
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それをしないのは――
何だかんだ理由をつけたって、
……鬼を、殺したいだけ、でしょう?
[苗刀の柄で、歪む口許を示す。 随分と愉しそうだよ、と言わんばかりに。]
(33) 2014/02/21(Fri) 16時半頃
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俺は、向けられる刃を払うだけ。 俺がジャニスさんを殺す目的は、
――あなたが、俺を、殺そうとするからだ。
鬼である。その理由だけで、でしょう?
[確かに理由のひとつである。 しかし、真意は告げぬ。
主の期待に応える為。
幾ら弁を重ねても、幾ら『家族』だとしても。主に刃を向ける者は、弓引く者は、零瑠にとっても――『敵』。]
(34) 2014/02/21(Fri) 16時半頃
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[西の方角。不意に途切れた鬼の気配。]
――…ま、ゆみ?
[奇しくも主の居る方角だ。 彼女に何が起きたのかを考えるよりも、主の身に怪我はないかと、それが真っ先に気になった。
そのことに、つい笑ってしまいそうになる。]
(35) 2014/02/21(Fri) 16時半頃
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『ジャニスさまぁ! ご無事です、がぁぁっ』
[守備隊の一小隊がジャニスと零瑠を見付けて駆けてくる。しかし、その背に迫るのは鬼の爪。彼女へ救いを求める手を伸ばし、倒れ伏せる者も。]
………とんだ救援が来たものだね?
[主と、明之進、リカルダ、周。 それ以外の鬼は、『駒』。
立ち上がる。断ち切った足は再生し、走るには邪魔にならぬだろう。
此方に駆け寄る鬼の、守護隊殲滅に血走る鬼達にはどれ程の時間が稼げるかは分からないが、零瑠は彼等にこの場を任せ、主の元へと駆けた。**]
(36) 2014/02/21(Fri) 16時半頃
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[―――速い。速いよ絢矢。>>26 帝都守護隊ってやっぱり、そうじゃないニンゲンと鍛え方が違うって言えそう。 特殊な訓練でも受けてるのかな。
「人の身で人を棄てたか」――と。 絢矢を見て始祖吸血鬼は言う。>>29
違う。――違う、よね? たとえ人の身を超えた速さを手に入れたとしても、人としての心まで、棄てたみたいに変わってなければ]
絢矢っ―――、
[避けて、という思いは声にならない。ただ走る。>>30 掴まれてもなお攻防は続いてる、そんな中。
――始祖吸血鬼に掴まれて宙を舞う絢矢の口元が、笑ってるのを確かに見た]
(37) 2014/02/21(Fri) 19時頃
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[一瞬、足が止まりかける。
――――けれど、それだけ]
……、――っ!!
[再度、加速をつけて、脇差の届くぎりぎりまで飛び込んでから、僕は跳ぶ。
絢矢の腕を掴んだまま、投げる先を変えようとしてる始祖吸血鬼の右腕を肩口から断とうと、斜め下から脇差を振り上げる。>>31
――片腕だけの身で、止められるものなら止めてみればいい]
(38) 2014/02/21(Fri) 19時頃
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>>+8>>+9>>+10
[声がしたような気がした。 それはリーに似ていた。 だから、急いで、探す。
声の方向を探してみるけれど、 でも、何も見つけるものはない。
でも、それでも、探す。 探して探して探して
でも何もない]
(+11) 2014/02/21(Fri) 20時頃
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[声は、形ある言葉を囁いてから去っていく。 それは、慰みなのだろう。
そして、去っていったことを感じれば、やはり項垂れるしかない]
――……
[失った…いや、自分が殺してしまったものが もう、自分などを思うことはないと思う。
すべてが間違った道で、手遅ればかりだ。
周のこともリーのことも、マユミのことも]
(+12) 2014/02/21(Fri) 20時半頃
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[
絶望は終わらない 後悔は消えない 懺悔は尽きない
ただ、それらは、確かにこれまでの自身をかたち作るもの]
(+13) 2014/02/21(Fri) 20時半頃
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リー、ごめんな。
[ぽつり、それはきっとその存在に似ていたから、 また座り込んで、朝日に謝った*]
(+14) 2014/02/21(Fri) 20時半頃
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[来るとすれば柊か、守護部隊だと予想していた]
お前か。
[予想に反して一番幼かったリカルドが飛び込み、斬りかかってくる。 流石にアヤを投げる勢いは止められず、 せめて手首は潰すと力は込めたが、 手応えを感じる前に手放してしまった]
強くなったな。
[笑みのまま、脇差が肉を断つ感覚に自らの唇を舐めた。 リカルドは間近で見るだろう。 彼女が腕を落とそうとした脇差が 筋肉と骨の最速の再生能力に阻まれ、埋まるのを]
(39) 2014/02/21(Fri) 20時半頃
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[思い出すのは、どうしてか。 少し後ろから見つめていた背中、 いつのまにかずっと大きくなってしまった]
――……、
[>>+14 丸められた背中に両手を伸ばす。 そっと頬を摺り寄せて、ただ目蓋を閉ざした。
寄り添うだけ、 語る言葉は何も無い。
触れる肌も温度も鼓動ももうない、けれど。 自分が自分であった想いの全てが伝わるように*]
(+15) 2014/02/21(Fri) 20時半頃
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[この再生能力が突出しているからこそ、 恐るのは守護部隊だった。 今も周が落とした耳からは紅が流れ、アヤが落とした小指は再生せずにいる]
リカルド、褒美だ。 [アヤから離した手はそのまま傍のリカルド右肩に振り抜かれる。 避ければ追うこと無く距離を離して睨みあうつもり**]
(40) 2014/02/21(Fri) 20時半頃
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