人狼議事


25 花祭 ― 夢と現の狭間で ―

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【人】 小僧 カルヴィン

[たおやかな指先が伸びてくる。
 柔らかく撫でる指をそのままにして、鳥もまた。
 稚く微笑んで]

 ……おはようございます、なよたけの君。
 もうお昼ですよ。

 あんなに、陽が高い……。

[簾から差し込む陽光に、きらりと。
 金の髪が光をかえした]

(17) 2010/08/08(Sun) 13時頃

【人】 記者 イアン

― 表座敷 ―

 ―――…………

[聞こえるはずの鳥の声、屋敷内部の人の音
 遠い、とおい、とてもとぉおい、とてもとても、
 切り取られた、芝居小屋、花の舞台]

[血塗れた、ちぬれた、どろどろと、おぞましい]
[それで触れると言うのか、ははは、
            とんだ思い、上がりよ]
         [のよのよのよのよのよのよ]
[最後の審判の時は近い]
[はははは、さらばだ、”そこ”には誰もいない]
 
 ―――…………

[翳していた手は、墜ち、畳を毟る]

(18) 2010/08/08(Sun) 13時頃

奏者 セシルは、メモを貼った。

2010/08/08(Sun) 13時頃


【人】 懐刀 朧

― 回想 ―
[血塗れた姿の時に刷衛に会うことはあっただろうか。
会うことがあったのなら刷衛の姿を
今までとも、白鳥を討った後とも違う瞳で見つめ、
それから血に染まった太刀は男へと返しただろう。

何か、訊くことがあったのか。

仏間に呼び出された時のことを訊いて、
それに返る答えがあれば少し話したかもしれず。]


[血塗れた時に会えなかったのなら、
太刀は取り上げられることなく未だ高嶺の手元にある。] 

(19) 2010/08/08(Sun) 13時頃

【人】 本屋 ベネット

[考える。
昨日のイアンの姿。センターの人間だというならば可能性はある。
それからセシルの事。ロビンの願いが一つかなったというのであれば]

…邪魔だな。

[呟く。あの研師は何より先に潰さなくてはならない。
狼憑きとして、だけではなく───]

(20) 2010/08/08(Sun) 13時頃

【人】 記者 イアン

― 表座敷 ―
[第一、おかしかったのだ。何時、もとお、りの殲滅]
[交わす挨拶程度の話、移さぬ情、かまわれぬ散る花]

[なのに、なのに、なのに、なのに]

[旧知、奇妙な花、奇妙な主、奇妙な相棒
 関わらぬよう、関わらぬよう、けれど、交わす約束
 正しさと、事実と言うなの毒。]

[ただ、ただ、獣を殺めること、
   だけ、があれ、ばよかったのに……]

(21) 2010/08/08(Sun) 13時頃

【人】 懐刀 朧

― 庭 ―
[あの後使用人に長い間、湯場に閉じ込められた。
丹念に洗い落とされたが血の香は全てまでは消えない。
自室に篭ることを望んだが、そこもまた血に染まった場所。
追い出される形で今は庭の縁側で腕掛けに頬杖つき、
何を求めるわけでもなく、憂いはただ庭を眺めている。]

 ―――……、

[昨晩は投票どころではなくなっていたようだ。
センターの者に新たに屠られる者はなかったらしく、
しかし人狼に喰われたものはいるらしい。

血塗れた男が今こうして取り押さえられていないのは、
何か人狼の情報を、センターが入手でもしたか。]

(22) 2010/08/08(Sun) 13時頃

記者 イアンは、畳を何度も、何度も掻き毟る。毟る、毟る。毟る。

2010/08/08(Sun) 13時頃


本屋 ベネットは、メモを貼った。

2010/08/08(Sun) 13時頃


【人】 懐刀 朧


 ―――…見つかって…しまうなよ…。

[落とされる呟きは、誰に向けたものか。]

(23) 2010/08/08(Sun) 13時頃

記者 イアンは、メモを貼った。

2010/08/08(Sun) 13時頃


【人】 小僧 カルヴィン

[未だ夢から還らぬ主へと、
 用意させていた手水の盆を寝台の脇へ。

 水に浸した手拭きを絞り、それを差し出しながら]

 ……昨日は帰るのが遅くなって、ごめんなさい。
 手鏡、見つからなくて――…。

[それだけで遅くなった訳ではないけれど、
 謂われた言いつけを守れずに、鳥は金の髪を揺らして俯いた]

(24) 2010/08/08(Sun) 13時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

構わぬ。
…手元に戻らぬのも、きっと巡り合わせ。
時満ちれば、戻るでしょう。

[済まなそうに言う顔に笑って。]

かりょう、琵琶を。

(25) 2010/08/08(Sun) 13時半頃

【人】 記者 イアン

― 表座敷 ―
[畳を掻き毟る手が、井草だけでなく淵に触れる
 けれど、掻き毟れず、毟れど毟れず、爪が割れる]

[……一族の末裔…血を保つ為繰り返される近い関係
 濃く、濃く、濃くなる血を持つ者の危うさ。]

[畳みに割れた爪と指先から血が、一滴、二滴
 けれど、青年は気にする気配なく掻き毟る。]

[生きたかった。狂いたくなかった。
 約束を、交わしたのだ。主の声が聞こえたのだ。

 嗚呼、けれど、もう、それは遠い
 此処では、何も、聞こえない―――――――――]

(26) 2010/08/08(Sun) 13時半頃

【人】 小僧 カルヴィン


 後でもう一度探してみます。
 探せと仰るからには、大事なものだったのでしょう?

[笑う主に、そう答えて]

 琵琶……?
 はい。少々お待ち下さい。

[先だって切れた弦を張り替えて貰ったばかりの琵琶を、
 主へとお持ちする]

(27) 2010/08/08(Sun) 13時半頃

【人】 懐刀 朧

― 庭 ―
[上から、遠くから仰ぐだけでしかなかったから
今まで気付かなかったが、よく手入れされた庭だった。
植えられた多くは無頓着な高嶺には知らぬものばかりで、
しかし眼を留める 一つの白い花。
控えめなそれに気付いたのは昨晩その名を聞いたからで]

 ―――…夢想の花…か…。

[本郷が華月に残していった花の名は、
彼を連想させる常の蓮の名前ではなく。
―――鷺草。
蓮ではなくて…?
訊いた本郷から答えはその後返ってきていただろうか。]

(28) 2010/08/08(Sun) 13時半頃

【人】 懐刀 朧

[ゆっくりと憂う黒檀を伏せれば一度は浮かぶ白。
舞うのは共に在る蝶と白鳥…しかしそれは一瞬。

脳裏に点滅するのは赤と白。
腐り落ちた果実から滴る水音は勢いを増して。
雫は叩きつけられ跳ねる…、跳ねる 跳ねる…。

分かたれた一対、鏡合わせの月。
霞月が喰らう獣を宿すのならば、
朧月が宿すは其れと対なる望みを抱く獣。]



                        [渇望してやまぬ。**]
 

(29) 2010/08/08(Sun) 13時半頃

【人】 記者 イアン

― 表座敷 ―
[獣が心の中で、本能と理性の戦いのうち
 理性が勝利し人であり続けるならば
 本能を除去し人であり続けるならば

 ほつれた心が理性を手放す青年の存在は
 ――――――果たして、一体なんになるのであろう]

(30) 2010/08/08(Sun) 13時半頃

記者 イアンは、表座敷で何かが起きるまで、畳を掻き毟り続けた*

2010/08/08(Sun) 13時半頃


懐刀 朧は、メモを貼った。

2010/08/08(Sun) 14時頃


記者 イアンは、メモを貼った。

2010/08/08(Sun) 14時頃


【人】 小僧 カルヴィン

[琵琶を渡す際、
 ぬばたまの髪に隠れた耳元に、耳打ちを一つ。

 主の対たる朧月が、双花の残り一輪を弑した事を告げて]

 ……僕はあの方の気持ちが少し判る様な気がします。

[霞月と朧月。
 対の二つが並ぶさまを想い、眸を閉じる。
 それはとても美しく、鳥の翼では届かない天上の都。

 彼の人が琵琶を爪弾くなら脇に控えて、
 涼しげな笑みを浮かべ、その調べに耳を傾けるだろう。

 胸を焦がす執着は、一切表に出さずに]

(31) 2010/08/08(Sun) 14時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[受け取った琵琶を手にして、撥を取り。
奏でるは、かつての舞の勇壮な。

彼奴以外には討たれてなどやらぬ。
かつて競いし旧友(とも)以外には。

人の噂に流れて聞くは、
彼はとうとう気が狂れた。
視えぬ亡者と笑っていると。

猛る音色は風に乗り、
黄泉比良坂、千里を越えて、
彼奴の元へと届けと響く。

こちらを向いてくれるなら、
修羅と化していようと構わぬ。
それでも黄泉に囚われたままなら、
すべてを食らいつくし、滅ぼすまで。]

(32) 2010/08/08(Sun) 14時頃

記者 イアンは、ふと、聞こえる調べに顔を上げる。その調べは本来表座敷に届かないけど

2010/08/08(Sun) 14時頃


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

そうなるような、気はしていた。
双ッ花は、共に咲くべしと。

[二輪を手折ったと聞いた時から、
そんな予感はしていたから。

羨む気持ちがなかったとは、言えぬ 。]

(33) 2010/08/08(Sun) 14時半頃

小僧 カルヴィンは、ランタン職人 ヴェスパタインが奏でる調べに、ただじっと耳を傾ける。いつかの舞を瞼の裏に思い描いて。

2010/08/08(Sun) 14時半頃


【人】 本屋 ベネット

……?

[琵琶の音が聞こえる。
そう遠くない音が。

騒ぎを聞くには、夜光が死に。
高嶺が己の手で花を散らしたと。
己が手を伸ばすことを辞めた花は気がふれて。

溜息を一つこぼす。
何故鷺草なのかと、聞かれた別れ際を思い出す。
ただ欲しかっただけと告げた。

あれから、あの男とも会っていない]

(34) 2010/08/08(Sun) 14時半頃

【墓】 呉服問屋 藤之助

[――――入り乱れ
縺れ絡んだ蜘蛛の糸。
狼も人もがんじがらめな]


…朧さま……


[―――りん、と鈴の音。
掬うように重ねた手には
檳榔子染の髪結い紐が幻のように浮かび上がる。。

一度結んだきりのそれを
きつく握りしめた。]

(+9) 2010/08/08(Sun) 14時半頃

【人】 記者 イアン

― 表座敷 ―

 ………―――

[障子閉じる表座敷に、風が届ける謂れはない。
 けれど、けれど、青年の包帯に覆われし耳は
 確かにその音を聴く。それは……]

[惹かれるように、衝かれるように、顔を上げる]
[弾かれるように、憑かれるように、立ちあがる。]

[指先から滴る赤。その姿は人よりも獣の如く]

(35) 2010/08/08(Sun) 14時半頃

【人】 小僧 カルヴィン


 対のものを、等しく同じに……。
 散った花の二人も、きっと本望だろうと……思います。

[あまり話をする事はなかったけれど、
 白鳥と赤い蝶の組み合わせは目を引いていたから。

 彼岸の川の縁で。
 二人一つに在れば良いと、心から思う]

(36) 2010/08/08(Sun) 14時半頃

【人】 本屋 ベネット

[己の身の潔白を記す所を託された白鷺は
その願いを届けることはできず
その無念から咲いたのが鷺草だったという。

白鷺は白い鳥。その鳥が群れるように咲く。
番いの仲が良く、片方が死ねば後を追うとすらの伝説もある。
自分にしては、随分と感傷じみた願いだとも思った。
そんな鳥の花。その白い姿を忘れないために。

夢でも想う。
それが鷺草の持つ意味だとは、男は少なくとも知らなかったが]

(37) 2010/08/08(Sun) 14時半頃

【人】 小僧 カルヴィン

[琵琶の調べが終われば、眸を開き]

 あの時の様に、真剣を交わすかのような調べ。
 月に焦がれる者は多いから。

 なよたけの君は、ほんにお忙しい……。

[自分もその一人とは言え、否、だからこそ。
 彼の人の心の裡に自分のほかに誰かがいるは、耐えがたく。

 ぎゅっと。膝の上に置いた手が服の裾を掴む]

(38) 2010/08/08(Sun) 14時半頃

【人】 記者 イアン

[いつか、十の指に、両の手に白い包帯は巻かれ
 足、口、額、鼻、顎、露出するはそれぐらいか。]

[獣たれ、獣たれ、獣たれ。獣より、獣たれ]

[血塗れ、穢れ、墜ち、堕ちるなら
 いっそ、獣たれ。
 嗤えば良い、嗤うなら、嗤えば良い。]
[聴こえる嘲笑う声に嗤い返す。ただ、嗤い返す。]

[そう、己の仕事は殲滅……なのだから。
 もう、人も獣もなく総て切り伏せればいい
  ―――――――………………それだけ、のこと*]

(39) 2010/08/08(Sun) 14時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

届くものなら全て欲しいと、願うわたしが浅ましいだけ…

わたしの中では、イアンは今でも強敵(とも)だから…。

[恋しい者、愛しい者、共に高みを目指したき者。
 思いの形は様々だから、どれか一つを選ぶことは出来ぬ。]

こんなわたしで、すまない。
[琵琶を脇に置き、華奢な体を胸元へと抱き寄せた。]

(40) 2010/08/08(Sun) 14時半頃

記者 イアンは、その姿を表座敷から消した。

2010/08/08(Sun) 14時半頃


記者 イアンは、メモを貼った。

2010/08/08(Sun) 14時半頃


【人】 小僧 カルヴィン

[主の胸元へと身を寄せ、ぎゅっと背中へと回す]

 いいえ……いいえ。
 浅ましいのはむしろ僕の方です。

 僕にも……ともが。

[……いますから。
 ……いましたから。

 どちらを口にするか迷って、結局言葉を濁してしまう]

 こんな、なんて仰らないで。
 何もかもを掴もうとなさるあなただから……。
 僕はあなたが欲しい…。
 

(41) 2010/08/08(Sun) 14時半頃

【人】 本屋 ベネット

−居室→本邸廊下−

…遅い。

[物思いに耽っていたから解らなかったが
時は随分過ぎているように思えた。

侍従も一昨日昨日、そして今日とあれば
怯えて歩くのも嫌なのだろう。
仕方ないので、己から食堂へと向かうことにする。

部屋の扉を閉じれば、男が行き過ぎる後には
蓮の彼の名残]

(42) 2010/08/08(Sun) 15時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

…かりょう……

[焦がれ、染まって、変わりゆく。
 そんな一つ一つの変化すらも、愛しい。
 華奢な体が縋りつく。その腕に込められた淡い力が愛しい。]

(43) 2010/08/08(Sun) 15時頃

記者 イアンは、その足取りは舞い手の足取り。素足は廊下を何処へ行く

2010/08/08(Sun) 15時頃


本屋 ベネットは、何処かから伝え聞こえた声に「すまない」と小さく口の中で呟いた。

2010/08/08(Sun) 15時頃


記者 イアンは、逢うものに刀を振るった。陶磁器と熱いモノが床に散る音。

2010/08/08(Sun) 15時頃


記者 イアンは、届く血の臭いに消され、茶の中の蓮の香りには気付けない。

2010/08/08(Sun) 15時頃


【墓】 執事見習い ロビン

[主の腕の中、薄らと艶帯びて笑む
花は哂いながら詠う]
 
 ――狂うたのは

 人なりや
 獣なりや

[哀切混じる声音]

 人のなんとおぞましい
 獣のなんと浅ましい

 人間は、嫌い
 けれど
 でも

[歌は呟きにかわり、薄れ]

(+10) 2010/08/08(Sun) 15時頃

【人】 小僧 カルヴィン


 もっと名前を呼んで下さい。
 なよたけの君……。

[胸の中眸を閉じて。
 絹ごしに齎される温もりが心地よく、愛しい。

 香の馨りにまぎれて微かに届く鉄錆のそれも。
 鳥には伽羅のそれと同じか、それ以上]

(44) 2010/08/08(Sun) 15時頃

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