151 雪に沈む村
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ウォーレン!ウォーレン!!
[無邪気な声で、工房の主を呼ぶと]
剣を貸してくれよー! チャンバラして遊ぼうと思うんだ! すぐ返すからさあ。
(19) 2013/11/16(Sat) 02時頃
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カルヴィンは、23(0..100)x1
2013/11/16(Sat) 02時頃
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ああ──冷えると思ったら。
[山間の小さな村。通りの外れにある古びた教会の窓をそっと押して、外を眺める。隙間から流れ込んでくる冷気に目を細めて呟くと、キャソックを着た男──チャールズは静かに硝子製の窓を締めた。 吐いた息が白く曇る。十年ぶりの季節がもうじきこの村をすっぽりと覆ってしまう。 既に村を離れた者や、少し長い眠りにつく者もいる。 丸一年もの間続く厳しい冬の支度で、未だ残る人々はどこか慌ただしい。]
少し、準備を急いだほうが良さそうだ。 ……彼が戻るまでに、温かいものでも用意しておきましょう。
[穏やかな声で暖炉の前に寝そべる猫に話し掛け、窓を離れる。 この寒い中、用事を頼んだ人物はさぞ冷えて戻るだろう。ぱちぱちと薪が爆ぜる音を立てる暖炉に、水を汲んだケトルを掛けて。 労う準備をすべく、チャールズは奥の部屋へと入って行った。]
(20) 2013/11/16(Sat) 02時頃
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お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2013/11/16(Sat) 02時頃
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[この村に教会はひとつだけ。 祭壇の上、ステンドグラスの前に掲げられる筈の神の偶像は、存在していない。訪れる者がめいめいに想いを捧げるだけの、加護の無い小さな祈りの家。
ぱらぱらと落ちてくる氷の破片が窓を壁を撫でてゆく。 十度目の冬も、二十度目の冬も、彼はここで静かに人々の祈りと想いを見守ってきた──変わらぬ姿で。
茶器と膝掛けを持って戻ったチャールズの足元に、猫が擦り寄る。踏まないようにと少し気遣った足音は、聡いものが聞けば義足のそれと分かるだろうか。
ふたつ向かい合った椅子の片方に腰掛け、チャールズは茶の準備をしながら見知った人物が訪れるのを待った。]**
(21) 2013/11/16(Sat) 02時半頃
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[扉の外からくしゃみの音。>>17 かわいらしい客が来たものだ。]
はいはい、俺が料理人ですよ、と。好きな席座れよ。 しっかし食材だって生きてたんだ、嬢ちゃんの態度は感心しねえな。食べ物が目の前にポンと湧いて出てくるくるわけじゃねえ。
[少々しかめっ面をしながらスープを温め、パンの焼き具合を見ながらふわふわの少女に語りかける。]**
(22) 2013/11/16(Sat) 02時半頃
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チャールズは、4(0..100)x1
2013/11/16(Sat) 02時半頃
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……ふむふむ。貴方が料理人ね。 なかなか綺麗にしているじゃないですか! 一般市民なのに!感心しますっ。
[>>22 中から出て来たのはピンク色の肌をした料理人。 すんすん、と鼻をよくひくつかせている。 そんな料理人のしかめっ面なんて気にせずに、お嬢様はポンっと近くにある椅子に座る。 パタパタと、床に届かない足をぶらつかせて料理人に話しかける。蒼い目は『まだ?』と訴えるように。]
――…食材が生きている……?!そうなのです?!
[自分の態度がよくなかった事を注意された事よりも、そちらの言葉に興味が引かれる。 お嬢様はいつもできたてほやほやの料理しか見た事なかったから。 そう、まるで魔法のように、お嬢様が『おなかすいた!』と言えば。 料理はいつもすぐに出てくるのですから。]
貴方、不思議な事を言うのね。 スープだってパンだって、喋ったり、歌ったりしないじゃない。 貴方の料理はそれほどまでに美味しいのかしら。
(23) 2013/11/16(Sat) 03時頃
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おう、食を扱ってんだ。清潔第一だろう。
[いちいち上から目線なのは気にもとめず、スープを皿によそう。表面的にはキノコの形は見えないが、風味も食感もこの上なくキノコを感じる一品に仕上げている。ふわふわの白い泡を盛り付けて完成だ。見た目はカプチーノの色合いに似ている。]
おやぁ、嬢ちゃんの綺麗な目で食べ物が生きてるところをまだ見たことがねえのか。そりゃあ実にもったいねえ話だ。 まあ、食えくえ。さっきから腹がぐうぐう鳴ってるの聞こえてたぜ。
[クックッと笑いながらスープとパンを少女の前に置いて様子を眺める。作ったものを食べてもらえるのは嬉しいものだ。]
(24) 2013/11/16(Sat) 03時半頃
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………むっ!ぶ、無礼な……ッ
[>>24 お腹が鳴っていると指摘されれば、お嬢様はパッと白い顔を紅潮させる。お嬢様だってトシゴロの乙女なのだ。 ふわふわの髪の毛が、恥ずかしさでほんの少し膨らむ。 そのまま言い返そうと思ったが、食欲には勝てず。 目の前にスープを出されれば大人しくなる。]
………はゎぁ
[雲のような柔らかさを描いたスープに思わず、生唾を飲み込んで。手元のスプーンで突く。 雲は溶けて解れて、スープの海の中へと落ちていく。 白い海をひと掬いして、喉へ入れる。]
(25) 2013/11/16(Sat) 03時半頃
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――……美味しいですわッ!!
[口内から鼻腔へと広がるキノコの香り。 晩秋の味覚が喉を駆けていき、胃へと落ちていく。 夢中で二つ、三つとスプーンを海へおとす。
時折パンをちぎっては海に浸す。 スープを充分に吸い込んだパンを齧れば。 キノコの香ばしさとパンの甘さが絡む。]
…貴方やるじゃない。 メーの屋敷でも、こんなに美味しいスープを作れる人はいなくってよ。 これが生きている事というのですの??
[口をむぐむぐと動かしながら、キラキラと眩しそうに料理人を見つめる。 嚥下をすると、スプーンを持ったままの手で料理人を指して、]
料理人!名前を教えなさい! これはニュースよ。ぜひお父様に教えて差し上げなくては。
(26) 2013/11/16(Sat) 04時頃
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よし、いっちょあがり! …はい、まいどあり!いつもありがとね、おじさん。
[靴墨で汚れた手で小銭を受け取りながら、少年は愛想良く礼を言った。 わずかな金額だが、塵も積もれば山となる。 身寄りのない彼にとっては、貴重な収入だ。]
…うわっ…さみっ… これが“冬”ってやつかあ。
[靴磨きの客を見送った後、あまりの寒さに身震いする。 今着ているものはボロボロの服に薄手のコート一枚。 冬着とは到底言えない格好だ。 正確な年齢はわからないが、10年そこそこしか生きていない彼にとっては、初めて経験する“冬” 噂には聞いていたが、これほど寒いとは… 両手を息で温めながら、自分の認識の甘さを痛感する。]
…オレもそろそろ、したくしねーとな。
[商売道具をまとめると、両腕を抱え込むようにさすりながら足早に村はずれの小屋へと向かった。]
(27) 2013/11/16(Sat) 04時頃
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トニーは、[fortune]
2013/11/16(Sat) 04時頃
トニーは、69(0..100)x1
2013/11/16(Sat) 04時半頃
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ありがてえこった。嬉しいねぇ。
[夢中で食べている少女>>26を観察しながらクックッと笑い続ける。]
さては嬢ちゃん、いいとこの娘さんだな?なぁんも知らねえとお見受けしたぜ。俺ァピエールってんだ。豚のポールの孫だ…っつっても知らねえか。じイさん、昔屋敷にもいたっつってたからもしかしたら働いてたかもしんねえな。
そうそう、入ってたキノコだってつい先日まで生きて子孫を残してた。そいつらを活かすのが、俺ら料理人の仕事だな。ありがたくいただいてンだ。まずく調理なんかしたら申し訳が立たねえ。
(28) 2013/11/16(Sat) 04時半頃
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靴磨き トニーは、メモを貼った。
2013/11/16(Sat) 04時半頃
靴磨き トニーは、メモを貼った。
2013/11/16(Sat) 04時半頃
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…んむぐ……ごきゅ……、当たり前じゃない! メーは由緒正しきブランフォート家のアリスですわっ。 ご存知ないのです?
[パンを頬張りながら、ふんっと鼻をならす。 蒼い目は『知ってて当然でしょ』と言わんばかりに、料理人を見つめる。 空になった皿を見やれば、おかわりを強請るように、コンコンとスプーンでテーブルを叩いた。]
ピエールねっ、覚えましたわ。 うちの御屋敷に来なさい。特別に招待して差し上げますわ! このスープを、ぜひお父様にも食べさせてあげたいわ。
……ポールですか………、そう言えば爺がそんな事言っていたわ! あの頃は料理が美味しくて美味しくて。 屋敷の皆がまるまる太っちゃったとか!くすくす。
[暖炉の火とスープで、身体もいつのまにか温まってきて。 解れたお嬢様はピエールに向かって、無邪気に話す。]
(29) 2013/11/16(Sat) 05時頃
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………………。 つまりキノコの命を奪っている、という事なのです?
[コンコンと叩く手を止めて上目遣い。 今まで魔法のように出てきていた料理。 その裏では、いろんな命を摘んでいたのだろうか。
きゅ、と唇を固く結ぶと。キノコの残り香がお嬢様の鼻をついて。ふるる、と蒼い瞳が揺れる。]
(30) 2013/11/16(Sat) 05時頃
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[赤龍が一頭、その巨躯を空にゆったりと泳がせるようにして、空中を駆ける。 広げられた翼は、小さな村であれば丸ごと覆ってしまいそうなほど広く、大地に影を作って流れた。
ばさり…
翼のはためく音が、山間に木霊する。 赤龍は、その金色の瞳をぐるりと回すと、眼下に広がる山脈の、そのてっぺんを覆う白いモノを眺めやった。]
…そろそろ、時期か。
[そう、独りごちると山脈を越えてゆく。 龍の体内では古の炎が燃えているから、多少の寒さでは動じない。 しかし、彼の体内の炎も、近頃少しずつ小さくなっているのもまた確かであった。 …眠りの時が近いのだろう。 前回眠ったのは、つい昨日のことのように思えるのだが。 数千年の時を生きる龍にとってみれば、十年など一息に等しいのかもしれなかった。
龍はぐっと高度を上げ、雲の間を駆け抜ける。 舞い散る氷の粒が、鱗に触れる前に蒸発して消えてゆく。 ほんの少し冷たさを覚えて、龍は再び高度を下げた。]
(31) 2013/11/16(Sat) 07時頃
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[雲を抜ければ山間の小さな集落が見えてくる。 龍が住処としている場所だ。 そこへ向かって高度を下げていく龍の巨躯が、ぐんぐんと縮まって行く。 そして、大地に降り立つ頃には、龍は一人の男の姿を取っていた。 最後に残った背中の翼を折りたたむようにして消すと、男はこきりと首を鳴らす。]
…ふぅ。 この程度で疲れるたぁ、そろそろ俺も、年かね。
[そんな事を呟きつつ、男はゆったりと歩き出すのだった。 途中、同族の少年を見かけたら、声をかけたかもしれない。 あるいは顔見知りを見かけたら久しぶりの会話を楽しんだことだろう。 そして、近づく冬に、姿の見えなくなった誰かの話をしたかもしれない。]
(32) 2013/11/16(Sat) 07時半頃
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ドナルドは、9(0..100)x1
2013/11/16(Sat) 07時半頃
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―― 樹上 ―― [木の枝の上であぐらをかき、再び尻尾を振り、時折手を伸ばし氷の欠片と戯れていると、バサリ、と大きな羽音を耳が捉える。 ぴくり、と耳が動き、そちらへ反応するともう真後ろに銀灰が迫ってきていた。>>6 慌てて身構え、僅かにバランスを崩す。]
わっ! っとと、 もー、脅かすにゃよ。
[体勢を立て直すと青年は、くるりと空を舞う友人の姿に口を尖らせ拗ねたような表情を向けた。けれど、怒っているわけではないのは楽しそうな口調から伝わるだろう。]
さっき、ぶつかりそうになってたろ? 気つけなよねって言ったの。 あ、降りるなら、俺も乗せてって。
[片手をそちらに伸ばしてみた。]
(33) 2013/11/16(Sat) 13時頃
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[そんなやりとりをしていた頃だろうか、空を覆う赤い影が目に入る。>>32]
ドナかな?
[その巨躯はどんどん高度を下げてゆき、やがて木々の合間に見えなくなった。人の姿になったのだろう。]
いいにゃー、空が翔べるの。
[青年は羨ましげに尻尾を振りながら、またちらちらと白が舞いだした空を仰いだ。]
(34) 2013/11/16(Sat) 13時頃
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…これと…これと、これ、でいいですか? [村の中心街にある、赤い屋根の家。 いつもは村の皆に温かいお茶をふるまっている、母娘二人の小さなお店。 でも、10年に1度冬に入る前にだけ、お店は様相を変えます。]
はい! ではではこちら、冬の間しっかり責任を持ってお預かりします! [店番の女の子がにっこり、営業スマイルで預かり物を棚に仕舞い込みます。 冬眠に入る者、温かい地域に旅立つ者。そんな人たちから放置して行けない物矢大切なものを預かり、 冬の間きちんと手入れをして、埃被ったり、道具がだめにならないように保管しておく。 ここはそういうお店でした。]
(35) 2013/11/16(Sat) 15時頃
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……へくちっ!
[カウンターで接客をしていた女の子がくしゃみを一つ、身を震わせます。 口から出た飛沫が、今愛用の楽器を預けに来ていた獣人族のご婦人と彼女の間、カウンターの上に飛び散りました。 柔らかな笑みを浮かべていたご婦人の頬が若干引きつります。この娘で大丈夫かなという表情が見て取れます。]
あわ、わわ、すすすすいません!!
[あわててぺこぺこと頭を下げています。動きに合わせて背中に折りたたまれた羽がパタパタと揺れます。 彼女にとってはこれは2度目の冬でした。]
(36) 2013/11/16(Sat) 15時頃
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ソフィアは、21(0..100)x1
2013/11/16(Sat) 15時頃
店番 ソフィアは、メモを貼った。
2013/11/16(Sat) 15時頃
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ブランフォート家?ああ、あのでっけえ家の子かい。やっぱジイさん昔いたとこだな。お嬢さんがいるっつーのは知ってたが、こんなおてんばな嬢ちゃんだとはな。
[テーブルをコンコンと鳴らされ>>29、更に喉の奥で笑う。失笑と暖かい笑みが混じったものだ。]
スープうまかったか?ご所望嬉しいところだが濃厚だからな、くどくなるかもしんねえよ。トマト味大丈夫なら代わりにミネストローネもあるがそっちはどうだ?っつーかよ、なんでそんなでっけえ家のおじょーさんが腹ペコなんだよ。
[面白がって聞いてみる。そもそももうすぐ冬がやってくるというのにわざわざ外に出る必要なんかないと思うのだが。]
おぉ…コック冥利に尽きる誘いだな。まあ行きたいのはやまやまなんだが、アリスみてえにふらっと店にあったまりに来る奴もいるからよ、そんな奴を出迎えてやりてえのよ。
(37) 2013/11/16(Sat) 18時頃
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[楽しそうに話してたのに一転、キノコについて想いを巡らせている姿>>30にを見て、アリスと視線を合わせる。]
嬢ちゃんいじめ過ぎたか?あのな、むやみやたらに取らなかったら無駄に奪ってるわけじゃねえの。
あいつらはあいつらの一生を生きてて既に菌を飛ばし終わってるかもしんねえし、飛ばしてないかもしんねえ。
どっちにしたってキノコに対して「ありがとう、おいしく食べました」って気持ちを持ってたらキノコだって文句は言わねえと思うぞ?だからな、アリスがうまいうまいって言ってくれたスープのキノコは幸せだろう、ってこった!
[ちょうどパンの追加が焼き終わったので、空になった皿に載せてやる。]
(38) 2013/11/16(Sat) 20時頃
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― ウォーレンの工房へ向かう少し前 ―
ぶーーーーーん。
[両腕を横に広げて、村中を駆け回る。 少し肌寒くなった風を全身に感じるのが心地良い]
あれ?
[無心で走り回っていると、背後から聞き慣れた声>>32。 見知った同族の男を姿に、思わず顔がほころぶ]
ドナルドだ!おーい、ドナルドー!!
[ぶんぶん、と思い切り手を振る]
(39) 2013/11/16(Sat) 21時半頃
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びゅーーーーーん。
[ドナルドに向かって全速前進。 思い切り踏み切って。そして。跳躍]
よし!ドナルド捕まえた!
[ドナルドの胸に飛び込む。 ぎゅう、と抱きしめる]
えへへ。
[『今の』カルヴィンは只の子供だ。 少なくとも、この姿の時はそう振る舞うようにしている。 本来の彼の姿やその振る舞いからは大きく外れた――純真な子供の姿]
(40) 2013/11/16(Sat) 21時半頃
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……ミネストローネ!大好物なのですわ。
[僅かな雫も飲み込もうと、皿を傾けて大きな口を開ける。 ぽた、と少し冷えかけたスープが一滴落ちてきただけ。 なんで腹ペコなのか?と問われれば、お嬢様はドヤ顔で、]
――…脱走してきたのですわ! そう、あの高い塀をよじ登ってなんとか……あのかっこいいメーの姿、見せてやりたいですわ! 蔦を掴んで、塀の僅かな凹みを見つけては足をかけて…… 飛び降りるときはちょっと怖かったですけれど、メーのこの、もこもこウールでちっとも痛くなかったですのッ。
[まるで宝物を盗んだハンターのように自信満々に、身振り手振りで伝える。]
――そうですか。残念ですわねっ。 じゃあ春にはお父様と爺を連れて、ピエールのお店に来て差し上げる。光栄に思いなさい!
(41) 2013/11/16(Sat) 22時頃
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…………。
[>>38 ピエールの話は、幼いお嬢様には全ては解らなかったけれど。 蒼い目をぱちくりさせて。少し首を捻って。暫しの間。そして、]
――…ごちそうさまですのっ。 キノコさんありがとうなのです。
[殊勝に手を合わせて、お辞儀。 お嬢様は少しだけ、何かを学ばれたようでした。 パンが乗せられれば、素直に今度は『パンさん頂きます』と言って頬張るだろう。]
(42) 2013/11/16(Sat) 22時頃
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―樹上―
はっは!悪ぃ悪ィ!
[猫耳を生やした少年の、困惑した様な言葉でありながら楽しそうな声色。 それを聞けば片手を目元に上げて軽めに返事をした。 見かける度にちょっかいを掛け合って遊んでいる彼とは、最早日常茶飯事だ そして理由を聞けばくしゃくしゃと髪を軽く掻く]
…んあ?そうだったんか。ありがとな? 此処にきて初めての冬だからな。ちょっと読めてなかったか
[しくったな、と付け加えると、クシャミが伸ばした片手が見えた ああ、と返事をして手を伸ばそうとすれば、ふっと大きな影が落ちる]
(43) 2013/11/16(Sat) 22時頃
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……あれは、ドナルド卿か
[敬意を込めて、名を呼ぶ 有翼族よりも雄大に風をつかむ翼を持つ龍族は、サイラスの一族にとっては尊敬と畏怖の対象だった いいにゃー、と傍らの少年が空を眺めて呟けば、同じように空を見上げる]
いや、空も空で、色々あんぜ。楽しいことと面倒なこと、おんなじずつな。 お前は何処までも地を駆ける足があるだろ。それだってすげぇ事なんだからな…っと。
[日に日に厚くなりゆく雲を眺め、諭すように少年へと伝える 言い終われば、体勢を低くして、翼を拡げ始める 踏ん張りが利くように、脚を広げて]
(44) 2013/11/16(Sat) 22時頃
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