人狼議事


84 戀文村

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【人】 墓守 ヨーランダ

[セレストの"願い"に、視線を並ぶ墓碑に向け]

 ──私の仕事は、皆の眠りを守る事だ。

 静かな。
 安らかな。

 眠りを。

 …──いつだって、
 死者が穏やかに眠れる事を、願っている。

(152) 2012/03/26(Mon) 22時頃

【人】 墓守 ヨーランダ

[離れたくない、と唇噛む様子に、ふと。
 何故、そんな事を思ったのか。

 真昼に浮かぶ月のような瞳に、セレストと遠い空の蒼を映し]



 セレスト────……、

          ひとりで行(往)くのは、怖い?



[────気付けば静かな声で。
 そう、聞いていた。]

(153) 2012/03/26(Mon) 22時頃

墓守 ヨーランダは、メモを貼った。

2012/03/26(Mon) 22時頃


ヨーランダは、駆け去るクラリッサの足音を聞きながら、セレストを見詰めている。

2012/03/26(Mon) 22時頃


【人】 墓守 ヨーランダ

[震えるセレストの声。
 じゃり。と土を踏む音。

 女はセレストに歩み寄る。

 細い肩を、両手でそっと包み込み、抱く。]

 出来ることなら、お前の代わりに私が行きたかった。
 けど、それは難しい、らしい。

[本屋でベネットに言われたことを思い出し、当然だな。と笑って。]

 私には身寄りもないし、
 お前のように、帰って来る可能性のある家族も、もういない。

[役場がセレストに伏せた、セレストの父の訃報など知らぬ女は言葉を接ぐ。]

 だから──…、
 もし、ひとりで往くのが怖いなら。

(166) 2012/03/26(Mon) 22時半頃

【人】 墓守 ヨーランダ

 

     私と一緒に、往くか?

 

(167) 2012/03/26(Mon) 22時半頃

【人】 墓守 ヨーランダ

[腕の中、震える肩を強く抱いた。
 見開かれる瞳を間近に覗き込む。

 穏やかな、月色の瞳で。]

 墓なら、もう信頼出来る二人に頼んである。
 彼らなら、きっと約束を守ってくれる。

[だから心配いらない、と。
 初めて聞く告白にも、動じる事なくそっと髪を撫でた。]

 …───そうか。

 辛かったな。
 一人で、悩んで、苦しんだのだろう。

 もう、一人にはしない。

(188) 2012/03/26(Mon) 23時頃

墓守 ヨーランダは、メモを貼った。

2012/03/26(Mon) 23時頃


【人】 墓守 ヨーランダ

 ────。

[セレストの泣き声を胸に抱いて、何度も黒髪をくしけずる。
 柔らかい髪に唇を寄せて、瞳は空を仰ぎながら]

 やり残した事はないか?
 遺したい言葉はないか?

[問いかける声は、あくまでも柔らか。]

(201) 2012/03/26(Mon) 23時半頃

【人】 墓守 ヨーランダ

─ 墓地 ─

 手紙か。
 それは届けないといけないな。

 手紙──…。

[女の胸裡に一人の人物の顔が浮かぶ。
 しかし緩く首を振って]

 …──柄でもない。

(210) 2012/03/26(Mon) 23時半頃

【人】 墓守 ヨーランダ

 どうする、一緒に行こうか?

[手紙を見せるセレストに、腕の力を緩める。]

 一人で行けるなら、
 私は最期の仕事の準備に一度家に戻ろうと思う。

 …──午後からヴァイオレットとハワードの埋葬だ。

 どうでもいいっちゃいいんだが、
 これも仕事だからな。

[くすり。と笑んで]

 間に合ったら、お前も来るか?

[首を傾げた。]

(214) 2012/03/27(Tue) 00時頃

ヨーランダは、セレストに手紙を書くよう勧められ、少し考えこむ。

2012/03/27(Tue) 00時頃


【人】 墓守 ヨーランダ

 …──そうだな。

[頷いて]

 なら、一旦家に入ろう。
 お茶でも淹れるから、待っていてくれ。

 何、すぐに書き終わる。
 元々長い文章は苦手だから。

[考え込んでいる様子のセレストの背を押して、すぐ近くの自宅へと誘った。]

(218) 2012/03/27(Tue) 00時頃

【人】 墓守 ヨーランダ

[セレストが己の選択の理由に疑問を抱いているとは知らず、簡素なテーブルに普段は敷かないクロスを敷いて、裏山で摘んだリラックス効果のある薬草に、湧かした湯を注いで淹れた。]

 ここで待ってて。

 今、便箋と封筒を持って来る。

[そう言い置いて、自分の寝室へと向かった。
 ベッドサイドの小さな木の抽斗から、隣村の知人との文通に使っている、白い無地のレターセットを取り出し戻る。]

(234) 2012/03/27(Tue) 00時半頃

【人】 墓守 ヨーランダ

[お茶の鎮静効果が作用してか、少しすると、気を張り続けて疲れていただろうセレストは、こっくりこっくりと船を漕ぎ出して。

 向かいに座ってペンを握り、白紙の便箋を前に書き出しの言葉を迷っていた女は、その様子を見てくすりと小さく笑んだ。]

(238) 2012/03/27(Tue) 00時半頃

墓守 ヨーランダは、メモを貼った。

2012/03/27(Tue) 01時頃


【人】 墓守 ヨーランダ

[戦争など、恐ろしい報せなどなかったような、あどけない寝顔。
 束の間の、現実を忘れたように流れる穏やかな時に身を委ねて、白亜の紙の上を、あまり書き慣れていないたどたどしい筆跡で埋めて行く。

 その瞳に、脳裏に、描くのは───。]

(253) 2012/03/27(Tue) 05時半頃

【人】 墓守 ヨーランダ

[────最後に、宛名を書いてペンを置いた。

 思いの外長くなってしまった手紙に、くす、と目を細める。]

(254) 2012/03/27(Tue) 07時頃

【人】 墓守 ヨーランダ

[まだ、セレストは寝ていたか。

 この瞬間が永遠に続けばいいと思いながら、冷めてしまった茶を一口飲んだ所に、扉をノックする音が聞こえた。]

 ───…?

[まだ、埋葬までには少し時間があった筈だが、もう誰か来た者があるのかと、カップを置いて扉に向かい]

 …──ダーラ。

[そこに人影はいくつあったか。
 内開きの扉を引いて、見えた人物に淡い色の瞳を見開いた。]

(255) 2012/03/27(Tue) 07時頃

【人】 墓守 ヨーランダ

[その表情から、既にセレストの事を聞いているのだと知れた。]

 入って。
 今、お茶を淹れなおすから。

[一歩引いて中へと通す。
 今まで自分が座っていた席にダーラを座らせ、もう一人いるようなら寝室から椅子を持って来て席を用意する。

 手紙はさっと、籠にしまった。]

(256) 2012/03/27(Tue) 07時半頃

【人】 墓守 ヨーランダ

 …─────。

[しばらくは、湯を沸かす音、ポットに湯を注ぐ音、それだけを響かせて。人数分の茶を淹れなおすと、自分は立ったまま火の消えた暖炉に凭れて、誰かが口を開くのを待った。**]

(257) 2012/03/27(Tue) 07時半頃

ヨーランダは、そこで漸く、指の付け根に血が滲んでいるのに気付いて、カップを握ったまま舌を伸ばしてちろりと舐めた。**

2012/03/27(Tue) 07時半頃


墓守 ヨーランダは、メモを貼った。

2012/03/27(Tue) 11時半頃


【人】 墓守 ヨーランダ

─ 自宅 ─

[ダーラの訪いによってセレストも起きたらしい。
 女はカップを持ったままセレストに笑いかけた。]

 …──おはよう。
 安心して。まだ1時間ちょっとしか経っていないから。

 このお茶には気分を鎮める効果があるからな。
 きっとそのせいだ。

 ───…?

[救急セットと聞いて、不思議そうに見るが]

 …──あぁ。
 そうか、ブローリンが。

[セレストの手が伸びれば抵抗する事なく両手を差し出した。]

(272) 2012/03/27(Tue) 19時半頃

【人】 墓守 ヨーランダ

[傷ついた手が手当されて行くのを見ながら目を伏せる。]

 奴にも悪い事をしてしまったな。

 今思えば、私を助けてくれたんだろう。
 あのままホレーショーに食って掛かっていたら、
 軍に捕まっていたかもしれない──…。

(273) 2012/03/27(Tue) 19時半頃

【人】 墓守 ヨーランダ

 …──あぁ、そうだな。すまない。

[微笑むセレストと視線を絡め]

 (一緒にいってやれなくなる所だった。)

[と、耳元に唇寄せて小さく囁く。

 ダーラが質問するか、或いは問うような視線を向けて来るなら、朝方起きた事をかいつまんで伝える。
 勿論、セレストとの間に交わした会話は省いてだったけれど。

 それにダーラが何か言う前に、再び扉が叩かれ、次いで村長アルフレッドが自分を呼ばわる声がした。]

(275) 2012/03/27(Tue) 20時頃

【人】 墓守 ヨーランダ

[セレストに手当の礼を言い、カップを暖炉に置いて扉を開けた。
 開かれた扉から中を見た村長は、セレストとダーラを見て一瞬驚いたような顔をしていたが、すぐに目を伏せ]

 『埋葬の準備が整ったのだが──…、

  …──今回はいいから、君はここに居なさい。』

[そう言って、おおきな掌を女の頭に置いた。]

 ……───ありがとうございます。

[女は小さく礼を言って頭を下げた。]

(276) 2012/03/27(Tue) 20時頃

【人】 墓守 ヨーランダ

 ──…そうだね。

 日のあるうちは目立ってしまう。
 いくのは夜になってからにしようか。

[呟きを、耳を撫でる微かな掠れ声で返し、女は窓辺に寄った。]

(278) 2012/03/27(Tue) 20時半頃

【人】 墓守 ヨーランダ

[墓地の管理という仕事上、自宅からでも墓地は見渡せる。
 大きめに切った窓に目を遣れば、二人にも墓地の葬儀の様子が窺えるだろう。

 墓地に運ばれた二つの棺は、成人が入る程の大きさをしておらず、遺品を収めるのが精一杯というサイズ。それを収める穴も棺と同等の小さな穴で、どちらも女が用意したものだった。
 常なら棺も墓穴もそれを用意してくれる者がいたのだが、どちらも戦争に行ったきり音沙汰がなく、女手一つで短時間で用意出来るのはこれが精々。

 墓では幼い息子の手を引いた少々年嵩の婦人と、それより少し若いくらいの母親が、どちらも黒衣を身に纏い、寒空の下棺が墓穴に収められるのを見守っている。]

(280) 2012/03/27(Tue) 20時半頃

墓守 ヨーランダは、メモを貼った。

2012/03/27(Tue) 21時頃


【人】 墓守 ヨーランダ

[程なくして略式の葬儀は終わった。
 家族は未だ墓石の前に佇んで祈りを捧げている。]


 …───ダーラ。

[ふ、と小さく息を吐いて、友の名を呼ぶ。]

(284) 2012/03/27(Tue) 22時頃

【人】 墓守 ヨーランダ

 養父(ちち)が使っていた寝室の金庫に、
 墓地の権利書が入ってる。

 こんな小さな村の墓所など、
 面倒なだけで誰も欲しがりはしないだろうが、
 念の為だ、持って行ってくれ。

[唐突に告げた意味。
 クラリッサから話を事のあらましを聞いていたダーラには通じるだろうか。]

(286) 2012/03/27(Tue) 22時頃

【人】 墓守 ヨーランダ

[ダーラに何か言われる前に女はダーラに近寄り、靴の踵の分だけ高い身長を仰ぐように伸ばした腕で、ぎゅっと首に抱き着いた。
 そうして穏やかな声で語り掛ける。]

 覚えているか?

 私まだ七つの時だ。
 お前は生まれたばかりのセレストのお披露目に、
 私とベネットを誘って行ってくれただろう?

(291) 2012/03/27(Tue) 22時半頃

【人】 墓守 ヨーランダ

 今でもそうだが──…、あの頃は特に、
 出自のわからぬ私を村の大人達は敬遠していて、
 そういった席に参加する事を養父(ちち)は避けていたから、
 初めての事にとても戸惑っていたっけ。

 養父とて、元は外から流れ着いた身だ。
 長い時間をかけて受け入れられていたとは言え、
 どうしたって、私は余所者なのだという思いが拭えなかった。

[女はぽつり、ぽつりと、記憶を辿るように話し続ける。]

(294) 2012/03/27(Tue) 22時半頃

【人】 墓守 ヨーランダ

 初めて見た赤ん坊はとても小さくて、
 周りの人集りに怯えたのか、大声で泣き喚いていて、
 ──…少しだけ、怖かった。

 けど、お前に背を押されて、おそるおそる伸ばした私の指を、
 セレストは小さな小さな手で掴んで、

 ───ピタリと、泣きやんだ。

 そして、それはそれは愛らしく、笑ったんだ。

(302) 2012/03/27(Tue) 23時頃

【人】 墓守 ヨーランダ

 私が指を離そうとすると、また泣き始めて──。

 …────馬鹿な話だけど、
 ずっと、自分の居場所がないと感じていた私が、
 その時初めて、この村に受け入れられたような気がしたんだ。

 必要とされている、ここに居てもいいんだ──って、
 そう、思えたんだ。

(304) 2012/03/27(Tue) 23時頃

【人】 墓守 ヨーランダ

 その時こっそり誓ったんだ。

 何があっても、この子を守ろうって。
 私も、この村の家族に加えてくれたこの子の為に、
 出来る事ならなんでもしよう──って。


 …──それ以降も、
 一部の大人達の態度は相変わらずだったから、
 あまりおおっぴらに何かする事は出来なかったが、
 大きくなったセレストは、やはり変わらず私を慕ってくれて、
 私のつまらない言葉で笑ったり泣いたりしてくれて──…。

(309) 2012/03/27(Tue) 23時頃

【人】 墓守 ヨーランダ

 セレストのお陰で、私は未だ、ここにいる事が出来る──。

(310) 2012/03/27(Tue) 23時頃

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