54 CERが降り続く戦場
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[白鳥の破魔矢は異形の悪魔を撃ち落とす。 その数も十分に減少してきた所]
これで最期《ラスト》ぉっ!
[ギリリィッ、と弓を強く軋ませ、右腕に全力を籠める。 まだ優美さに重点を置かれた一撃とは違う。 ただ純粋に精度の練り上げられた一撃。 それもまた、朝日の様に限りなく美しい――]
想いをこの矢に込めて―― 未来《アシタ》を射抜けぇっ!!
[強き撃が 未来《アシタ》を穿つ ――!]
(228) 2011/06/03(Fri) 21時半頃
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英雄流派・日出《ヨアケ》の穿閃!!
(229) 2011/06/03(Fri) 21時半頃
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[ 日出《ヨアケ》へ向かう熱い魂を一本の矢に込めた一撃! ]
シュィィイインッ―――!
[そのまま、雲向こうの太陽を射貫きそうな破魔矢は悪魔を穿ち]
――・・・打ち止めぇ…………
[破魔矢が尽きたのを認めて。 疲れたとばかりにその場で大の字に倒れ込んだ]
(230) 2011/06/03(Fri) 21時半頃
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………………まったく。
今日は世界の厄日なのかな。 僕が一体何をしたんだよ。
[続けざまに戦う世界の悪。 正直わけのわからない非日常に、槍真は辟易した様に溜息を吐く。
――とりあえず下に降りよう。 さっきの人達ともまた話しなきゃ行けないし]
[ ――そう思って屋上の扉を開けて ]
(247) 2011/06/03(Fri) 21時半頃
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― 酒場「デーフェクトゥス」 ―
[微かに見覚えのある様な入口。 静かな雰囲気に鼻を擽るのは酒の臭い]
―――……
[ ――背後を振り返る。
屋上。 迷わず扉を閉めた。
すぅ、はぁ、と二回ほど深呼吸を繰り返して。 改めて扉を開けて――]
(248) 2011/06/03(Fri) 21時半頃
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― 酒場「デーフェクトゥス」 ―
[微か処でなく見覚えのありすぎる入口。 静かな雰囲気に鼻を擽るのは酒の臭い。 嗚呼、眩暈がしてきそうなのは酒場だからなのかな]
―――……
[ ――背後を振り返る。
屋上。 ]
―― どういう事……?
[極普通の高校生が体験するには不可思議な白昼夢に、眼を瞬かせるしかなかった]
(249) 2011/06/03(Fri) 21時半頃
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星流の……
[夢と言う事にして、一眠りしようかとも考えたが 星流の名前を耳にして、思わず後ろ手に扉を閉めてしまった。
――それと同時、屋上の扉は通常の時空に繋がる]
弾かれた客って事は…… もしかして、この店。アーケードの?
[見るからに酒場と言う事も手伝ってそう思い至るには然程時間は掛からなかった]
(259) 2011/06/03(Fri) 22時頃
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……あ、ご、ごめんなさい。
[初めて見る白金の鎧の様な物を着込んだ女性に軽く叱られ。 閉めた扉を振り返りながら頭を下げる。 少しばかり、妙な会話が聞こえた所で]
……ネルルン……だっけ?
君、どうしてこんな場所に居るの
[ジュース片手に陽気に手を振るネルの姿が非常に場違いな様でいて非常に自然である事に、ある種の諦観と苦笑を憶えながら適当な席に着く]
(263) 2011/06/03(Fri) 22時頃
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……貴方は……?
[そして今現在酒場に居る後一人。 まるでこの場所から、自分の戦いを見物されていたかの様な口振りに、槍真の瞳がパチパチと瞬きを繰り返す]
……僕は柊槍真。極普通の高校二年生です。
お酒は、飲める事は飲めるけど…… ううん、飲むけど。
[少しだけバツが悪そうに目線を逸らした]
(271) 2011/06/03(Fri) 22時頃
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…………? ………………よくわかんない。
とりあえず、『何処からでも来れる変な酒場』って考えたら良い?
[頭の回転、は兎も角。さほど頭の良い部類でもない槍真には、今一完全なる非日常の説明を為されても到底理解には及ばず]
あ、コーラ。 ありがとう、丁度喉が渇いてて……
―― 『堕ちし栄華の星翼《フォールンエンジェル》』。 …………あります?
[そして、珍しくも度数の高いカクテルの銘を口にした]
(277) 2011/06/03(Fri) 22時頃
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[酒をパスタにされた事には、ちぇ、と残念そうに]
……えぇっと……?
ネルルンは置いておいてー。 お姉さんは何をさっきから話してる……んだろう?
[ただ、見るからに温和な雰囲気とは懸け離れている戦乙女は、真正面切って声を掛けるに少し憚られる存在だった。
ちびちびとストローからコーラを吸い上げながら、話に聞き耳を立てる]
(288) 2011/06/03(Fri) 22時半頃
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……多くの神が滅悲を迎えたのは二千年前。
[唐突に槍真の口から呟かれた言葉は、一瞬酒場が静かになった時]
空の星々が荒れ狂って世界を壊しまわる。 その身を盾に神々はその命を散らせた。
――魔界戦争。
冥王《ルシファー》の再来。 熾天使《セラフ》嘆いた熾翼《ウタ》 ≪栄光≫の悲劇《カタストロフィ》
…………でしたっけ?
[聞いたことのあった神話。 正しいかどうか、ムパムピスを振り返った]
(297) 2011/06/03(Fri) 22時半頃
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―― 僕は嫌いだけどね。この話。
……感覚的に。 僕は別に天国信じる性格でもないから。
[付け加える様にして肩を竦めた]
(301) 2011/06/03(Fri) 22時半頃
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そりゃあそうだろうね。
世界が紡ぐのは≪光≫の正義だけ。 何時の時代も勝てば官軍、負ければ賊軍。 咎人は顧みられる事は無い。
[―― ネルにとっては鼻に付く槍真の"堕気"。
……微かに。 微かにでもネルが当時を思い返す事があったのなら。 槍真に何かの"面影"を見出したかも知れない。 然しそれは未だ確信には至れない程希薄な物―― ]
(322) 2011/06/03(Fri) 23時頃
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[ 例えば―― "二千年前の熾姫都" ]
(324) 2011/06/03(Fri) 23時頃
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へぇ、マスター結構物知りなんだね。
――そういえば、マスターは名前なんて言うの?
[しみじみとした様子で語る彼に感心しつつ。 パスタはまだだろうかと催促しながら名前を訊いてみた]
(327) 2011/06/03(Fri) 23時頃
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それじゃあ、ママさんでも?
[にや、と槍真にしては珍しくからかう様な視線を投げかけて]
――冗談。 ゴドウィンさんね。まぁマスター、で良いや。
[出されたペペロンチーノに笑顔を浮かべ。 食べ始めては「辛っ!」とコーラに手を伸ばす]
(348) 2011/06/03(Fri) 23時頃
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―― 正義を語る事って……夢だと思う?
[フォークを巻き付けたパスタを口に運びながら。 それはふと、ゴドウィンを試す様に。 表情は特別な他意がある訳でもなさそうだが]
(350) 2011/06/03(Fri) 23時半頃
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無力なその手で、世界の律法《ルール》を護る。
でも現実は違う。 この終焉に歩いていく世界は、小さな正義を顧みない。
それでも世界の律法《ルール》を護ろうと。
悪を赦さないと戦うのは。 泡見たいな夢だと思う――?
[彼ならどの様な答えを出すだろうか。 少し興味を持ってしまって。 この不思議な酒場のマスターにそう問うてみた]
(351) 2011/06/03(Fri) 23時半頃
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――なんて。 子供みたいなこと聞いてるけどね。
[立ち去るムパムピスに、手を振りながら。 流石に少し恥ずかしい事を言っただろうか、と誤魔化す様にゴドウィンに笑って見せた]
(354) 2011/06/03(Fri) 23時半頃
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オスカーは、ゴドウィンの返事が意外だった様で、目を丸く開いて
2011/06/03(Fri) 23時半頃
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―― マスター、言うね……
[悩む様子もなく言い切ったゴドウィンの事を尚興味深そうに見詰める>>363]
胸を張って……大いに語る。 僕が世界の律法《ルール》を護れるなら……
―― 夢《オモイ》は現実《ヒカリ》になる
[思案する様に眼を閉じる]
(393) 2011/06/04(Sat) 00時頃
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[ それも又、槍真の気づけないPARA-DOX《矛盾》
『世界の律法《ルール》を護る』 『僕がやらないといけない』
――何時から、そう考えていたのだろう ]
(394) 2011/06/04(Sat) 00時頃
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あ……御馳走様。マスター。 幾ら?
[物思いから立ち戻り。 思い出した様に食べきった皿を返しながら、財布は何処に在ったかと漁る]
フィルさん、誰かと待ち合わせでも?
[勝手に縮めた愛称で、戦乙女を呼ぶが。 まさか、相手が陽であり。 どころか、この星《チジョウ》を破界しようとしている等、考えもつかないが]
(395) 2011/06/04(Sat) 00時頃
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……学生多いね…… 始めて視る顔だけど。
[新たにやってきた同じ学園の制服を来た男>>367 彼が、今日商店街で騒ぎを起こしていた者だとは気付く事もない]
……僕もそろそろ、学園に戻らないと。
あー…… でも、大丈夫なのかな。 戻っても屋上から下に降りれなきゃ意味がないし……
[そこで、元々この酒場で休む事になった原因を思い出して]
(405) 2011/06/04(Sat) 00時頃
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しっ、死ぬ覚悟……?
[物騒な言葉に一瞬たじろぐが。 その動揺は然程時間を置かずに収まる]
……世界の危機《ヒメイ》が近いんでしょう? なら、僕が護らなきゃダメだよ。
僕もいく。
[鉄パイプと、屋上でも使った、弓道部から拝借した変哲ない木弓を示して]
(412) 2011/06/04(Sat) 00時頃
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え、この店潰れちゃうの?
[ゴドウィンの言葉に、そうなのだろうかと少し残念そうに]
元々、どうやって来れるのかもわからないけど。 ……また来るよ?
それか、また会えるよね?
(416) 2011/06/04(Sat) 00時頃
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うん、ありがとう。
『次』の時はそうしてみる……!
[扉は雨が降り出した街に今続いている。 フィリッパに続く様に、槍真もまた、同じ場所へと飛び出して行った]
(419) 2011/06/04(Sat) 00時頃
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― 雨粒照り返すアーケード商店街 ―
……ここは。 ………商店街かな。
[きょろきょろと辺りを見回して。 今槍真が居る場所を確認している間に声を掛けられ]
えぇっと。 とりあえず、学校に一度戻ろうかなーっ……て……
――フィルさん?
[振り返った時には、既にフィリッパの姿は宙に消えていた]
(439) 2011/06/04(Sat) 00時半頃
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……なんだか、嫌な雨だな。
[濡れる。 雨に打たれて身体を濡らしながら、槍真は学園までの路を走る]
天空(そら)の流す涙みたい。 まるで……崩れる世界に悲しんで……
[今はまだ《雨》にそれ以上の悪寒は抱かない。 しかし、何故か槍真の心には、この雨が嫌な物に視えた]
(448) 2011/06/04(Sat) 00時半頃
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― 世界の終焉(おわり)に英雄集う要塞近く 正門 ―
――…… 星流!!
[正門で雨に打たれたままの星流の姿を見つけ、駆け寄る]
良かった……変な猛獣に絡まれなかった? 今日ずっと変な事ばかりで。
[そして、彼の見上げる要塞に気付いては見上げる。 ――何故こんなところにあるのだろう]
(458) 2011/06/04(Sat) 00時半頃
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