60 ─昨夜、薔薇の木の下で。
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「…エヴァンス先輩!」
[二人の様子にかけられた悲痛な声は、長い銀髪を揺らしたヨーランディス。]
「ダメです、先輩は僕のなの! 先輩を僕から取らないで!!!
毎晩薔薇の木にお願いして、いつか叶うって信じてて、 やっと願いがかなったんだもん。」
[その姿は薔薇の毒を、薔薇の呪いを、自ら望んで受け入れて、 長い銀髪の毛先は、燃え上がる恋心に赤く染まった荊棘の蔦。 頭にも胸元にも艶やかに花を咲かせて、 まるで…薔薇の精にでもなってしまったかのよう。]
(+30) 2011/08/08(Mon) 21時半頃
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[幼いままの先輩を抱きしめて、落ち着いてきた頃だろうか。 そっとぎゅっと腕に力を込めて、壊さないように大切に。せめてその傷口を……]
[そんな二人だけの時間を壊す声]
ヨーランディス。 ヴェス先輩は「もの」ではない。
お前は何を言っているんだ。
[そんなに親しい訳ではなかったのでこの後輩がどんなだったか詳しくは知らないけれども。 どこかおかしい言動、ここにも茨に囚われたままの姿が一人]
(+31) 2011/08/08(Mon) 23時頃
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