22 共犯者
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―夜の森―
[ピッパを殺してしまった付近で、足が止まる。 唇をかみ締めて暫し瞑目し。 それから、小さく呟いた]
なあ、ピッパ。 次は、誰が、来てほしい?
[答えは返らない不穏な呟きだけが零れ落ちる。 腰に下げた鉈を手に。
さあ、今宵血に濡れることになるのは、誰だろうか]
(301) 2010/08/05(Thu) 23時半頃
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[どのくらい走ったか。 さすがに息が切れてしまって、足を止める。]
……そうだ。
[ポケットに巻いて差し込んだ布袋から、取り出したのは短剣一振。 鞘から少しだけ本身を抜き出すと、月の光は銀の刃を照らす。]
[刃を鞘におさめると、右の前ポケットにそれを入れた。]
(302) 2010/08/05(Thu) 23時半頃
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[近くの樹に身を寄せるオスカー>>298の姿を、音で捉えた。
彼は何かをしたいのだろうか。 その姿を認めても、ランタンの火で照らすことはせずにいた。]
(303) 2010/08/05(Thu) 23時半頃
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[ミッシェル>>299が戻ってきていたことを知らず。 不意に声を掛けられて驚く。
呟き>>301は聞こえてしまっただろうか、と落ち着きのない視線を向けて]
あ、ああ、生きてる、けど……
[自分の考えに没頭していて記者の話はまったく聞こえていなかった。 ミッシェルがオスカーへと話しにいった理由がわかれば、そうか、と頷き]
どうだろう……元気になってくれると、いいけど。
[遠くに見える友人の背を心配そうに見つめた]
(304) 2010/08/05(Thu) 23時半頃
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>>298 [ 足を少し引き摺り、がさがさとわざと音を立ててゆっくりオスカーの方へと近付いていく。 掲げたランタンの明かりが揺れる。]
オスカーさん。 大丈夫ですか?
[ 気遣わしげな声がランタンの光の後ろから上がる。]
(305) 2010/08/05(Thu) 23時半頃
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[我が身を守る為にある守り刀。 其れは両足の腿――娘の眸と同じ黒のガーターベルトに 一つずつ隠してある。 守り刀は破魔の力持つ銀製で 何事からも娘を守ってくれますように、と祖母がくれた。
そろ、と其の存在を確かめるように外腿へと指を這わす。 硬質な其れに触れると安堵するように目を細めた]
(306) 2010/08/05(Thu) 23時半頃
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……変な取り合わせ。
[ぼそりと呟く。 余所者同士、案外馬は合うのかもしれないけど。呑気なものだよね――と口元に嘲笑とも冷笑ともつかない笑みを浮かべて、その灯りが目に入る範囲で足を進めた。
昨夜。灯りに目を取られている間に、自分は方割れを永遠に失った。 ……また、指の感触を思い出してしまう。 その時、声]
あ、ヴェスパタインさん。 御免なさい、何か……毎晩、お世話になっちゃってますね。 今日は、光は……もう必要ないんですけど。何か、気になっちゃって。
[気遣わしげな声。ナイフを抜く気は流石に抑えられて。 小さく苦笑した]
(307) 2010/08/05(Thu) 23時半頃
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>>291 マーゴ、俺は……。
[家訓教義とマーゴの問いかけに揺れたのだろうか。 眉間を寄せ、悲しそうな顔をする。
その時、ニールに話しかけられ>>284、 ヘクターも彼女への次の句を口にする事が出来なかった。]
――俺は、死なせたくねえんだ。
(308) 2010/08/05(Thu) 23時半頃
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>>304 どうしたの。挙動不審な顔して。 暗いからって変なこと考えてたりしました?
[表情は森に入ったばかりの頃と同様。やや緊張の色は見えるものの明るいまま。]
…別に止めないよ?
[何に対してなのか唐突にそれだけ言うとテッドをじっと見詰めたまま口を閉ざします。]
(309) 2010/08/05(Thu) 23時半頃
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>>305 >>307 [昏い森の中で、仄明かりが灯る。 その白い世界で、ヴェスパタインとオスカーの2人の輪郭が見えた。
2人の語らいを、遠くからじっと見つめる。 オスカーが自分に気づくかどうかは分からないが、ヴェスパタインはおそらく自分の姿に気づくことだろう。
――…何故なら、「かれ」は「ヒト」ではないから。 それの証拠は無いものの、確信めいた何かをイアンは感じていた。
イアンは闇の向こうにある光景を見逃すまいと、目を凝らしてじっと見つめて居る。]
(310) 2010/08/06(Fri) 00時頃
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>>307 ……なら、いいのですけど。
[ オスカーが気掛かりだけれども、うまく言葉が出てこない……そんな感じに、彼は頭を少し傾けて立ち止まった。]
(311) 2010/08/06(Fri) 00時頃
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へ、んなことなんて……
[何も考えてない、というようにミッシェル>>309にぶんぶんと首を振った。
けれど、静かに伝えられた言葉に、驚いたように動きが止まる。 その背中はとても無防備なものだった]
とめない、って、ミッシェル………
[それで、いいのか、とは口には出せなかった。 誰かが血に染まるのだから。 それは己が思い描くものか、違うのか、己自身なのかはわからぬままに、血が流れることだけは、なぜか確信していた]
(312) 2010/08/06(Fri) 00時頃
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[ヘクターの悲しげな貌>>308をみとめれば 知らず寄せられる柳眉]
――…悲しませたくない。 ……苦しめたい訳でもない。 私は我が儘なのかな。 欲張り、なのかな。
[少しの距離が出来れば届かぬほど小さな声で呟き]
あなたの笑顔がみたいのに。
(313) 2010/08/06(Fri) 00時頃
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>>297 [儀式と村のことをどう思っているかと問うニール。 マーゴから少しだけ離れて、彼に答える。]
パピヨン…。 そりゃ、俺だって撃ちたくなかったさ。 儀式は、話しあって、村で決めた事…そうだろ?
[先日の事件を思い出したのか、重い沈黙――。 マーゴの顔を一瞬ちらと見る。]
でも、その一方で俺は…。 この儀式は本当に正しい儀式なのかとも思う。
オッサン、アンタはどう思う…?
(314) 2010/08/06(Fri) 00時頃
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すみません。 ……ありがとうございます。
特に昨晩は、本当に……
[昨晩。 何かあったのかとランプを向けて声をかけてくれた人だと、そう思っていて。 傾けられた首を、じっと見つめた。 ランプの灯りはついているのに、闇は――やっぱり深いんだな、と思った]
(315) 2010/08/06(Fri) 00時頃
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