226 【突発誰歓】君の瞳に花咲く日【RP村】
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― 現在:屋上 ―
[背にした扉の向こうからバタバタと忙しい足音が聞こえる。 シーシャはちら、とそちらを見はしても身を翻しはしない。 ただ、柵の向こう側、手にした絵本と絵日記をそっと押し出すと]
やっぱり、俺は。 誰のことも忘れたくないし、置いて行きたくねーんだよ。
――――… だから、お前に"シーシャ"はくれてやれねぇ。
[最後にさようなら、とシーシャが告げるのは"私"。
謝まる声も、別れの言葉も、 シーシャの裡に眠る"私"には届かない。届かなかった。
――…昔も、今も、これからも。]
(146) 2015/06/14(Sun) 23時頃
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[ごめんな、と紡ぐ声は風に乗って消える。 角を携えた青年は、遠く遠くを見つめて足を踏み出し――、]
――――――……。
[ 一陣の風が屋上を吹き抜け――その後には誰も*いない* ]
(147) 2015/06/14(Sun) 23時頃
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― 走り書き ―
[絵日記の最後に挟まれた走り書きには乱雑な文字が残る。 宛先の書かれていない紙切れは、 絵日記に紛れてぱら、ぱらと音を立てていた。]
忘れてしまった"俺"を記録していてくれてありがとう よかったら、この絵本を受け取ってくれないか
[絵本も絵日記も、紙切れの行方も、 かつてその存在を望んだ主が知ることは二度とない。*]
(148) 2015/06/14(Sun) 23時頃
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[びしょびしょの頭で中庭に戻ったときには、誰かがそこにいただろうか。
いてもいなくても、中庭の大木によじ登ってしばらくぼんやりとして、それからこてんとスイッチが切れるように。
木の幹にもたれて、眠りに落ちた*]
(149) 2015/06/14(Sun) 23時頃
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[時間がたつのは早い
私の一歩は、皆の数歩分 歩く、あるく、あるく――曲がる事を忘れたかのような関節 きしりきしりと音をたてる其れは、軋みを訴える
転倒しても、私は立ち上がる 涙を零すのは、次は彼と″隔離施設の外″で出会ってからと決めた 泣いている暇があれば1歩、1歩前に進め
私は諦めない 二度と、彼の手を離しはしない また、彼と共に空を見たいから]
あき、らめてたまるか……! 私は、会いたい。あなたにあいたい
[もう一度、貴方の瞳に花が咲く姿を、みたいから]
(+151) 2015/06/14(Sun) 23時頃
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キルロイ――キルロイ……ッ
[貴方を呼ぶ声、届くかしら*]
(+152) 2015/06/14(Sun) 23時頃
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―トレイルの部屋→タルトの部屋―
タルト、起きてるかい?
[数度のノックをする。 その後すぐに、タルトの部屋に仕掛けのしてある手紙を持ってきた。
開くと紙が膨らんで。ぽんっと警戒な音とともに紙吹雪とティッシュで作った白く小さな花が舞う。 (>>+150)メッセージ付きの見取り図を入れたものだ。
彼女はまだ眠っていただろうか?
起きていたなら、言葉を交わしただろう*]
(+153) 2015/06/14(Sun) 23時頃
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逃亡者 メルヤは、メモを貼った。
2015/06/14(Sun) 23時半頃
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―どこかの空室―
[タルトはどうやらまだ眠っているようだった。 痛みも寒さも臨界点をとうに超えている。
病の症状すらも利用し、おのれの心を殺そうとして。でも殺しきれない。 結果自らを痛めつけている状態になっている。]
……しぶといな。
[低く呟く声音は、冷酷さを帯びていた。
早朝から怪我をしてから動きすぎた。 部屋に戻る気力が、残っていない。
どことも知れぬ空室に背を凭れる。ずるり。這うように、尻餅をついた。
次に目を閉じれば、どうなっているのだろうか。幻に取り込まれて凍死という場合もあったが、強烈な眠気には抗えなかった。]
(+154) 2015/06/14(Sun) 23時半頃
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(――…せめて(>>3:299) 君が零した最後の望みを叶えるよ。
初めまして は 口にしない。
落としたところ。上手に立ち回れなくて、ほとんどのもの”落とした”ところを見らない。 最後まで、見届けるよ。
心を、殺してでも。君の望みに添いたかった。)
[届けなかった二通目の封筒>>+150。中には素っ気無いメッセージ。]
(+155) 2015/06/14(Sun) 23時半頃
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[君の手はいつだって――暖かいよ]
(+156) 2015/06/14(Sun) 23時半頃
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[救いのない、救われようがない、この箱庭で。 何の衒いもなく慕って懐いたのはピエロの彼だったけれど。
あの真冬の空の下。風花が舞い、白に埋もれて消えてしまいたかった僕を
救ったのは、君だった。
気紛れでも、繕いでも、身勝手でも、どうとでも良かった。 どうでも良かった。 どんな風に思われていようが、どうでも良かった。
だって。 君は、知らない。]
(+157) 2015/06/14(Sun) 23時半頃
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[――…報われない幸せを、知らない。]
(+158) 2015/06/14(Sun) 23時半頃
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[そっと、目蓋を閉じる。 微睡みはここ数日にはない、温もりに浸されるような心地よさがあった。
その顔は静かな笑みを口元に浮かべていた。手には終ぞ届けなかった手紙。
――返事などいらない、手紙だけ。
言いたいことは山のようにあるけど、意識が薄く朧気で。 次に目蓋がひらくかどうかも、希薄で。
もしも。次に目が醒めることが出来たなら。
こんな想いも消えてしまうのだろうか――?*]
(+159) 2015/06/14(Sun) 23時半頃
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