226 【突発誰歓】君の瞳に花咲く日【RP村】
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本当だよ。 タルトはまだ小さいから知らないかも知れないけれど、お医者さんは一人で何でもできるわけじゃないんだ。 それぞれいろんな専門があって、たくさんの人がかかる病気ほど、専門の人も多いしいろんなところにそれ用の設備があるんだ。
けれど、ここにいる人たちの病気は、そんなに数が多くない。 だから、診てくれる人がいるなら、設備があるなら、患者である私たちがそこに駆けつけないといけないんだよ。
[刺すような視線を向けてくるタルトには半分の真実で説明を。 もちろん嘘は、“我々の各症状に対する専門医がいるかどうか”と言うことだけれど。]
(127) 2015/06/12(Fri) 23時頃
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うわああん 約束したもん!!! 読んで…げほ……げほ… 読んでくれるって約束したのに!!なんで!?
なんでええ……!? いや! 会いたい会いたい!!!会いたい!!!! 手品見たい!!話したい!! 会い………ひっ…ぜひぃ…
ゼヒッゼヒッ……
[オスカーお兄しゃんの顔にぶんぶん顔をふりながら苦しくてもその言葉をぶつけて泣き叫ぶ、机に突っ伏しながら息を引き攣り切らしながらどんどんどんどんぶつける。]
(128) 2015/06/12(Fri) 23時頃
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[>>+169ややあって、梱包を解く。患者にも解けるようガムテープしか無かったものを、一旦近くのテーブルに置いていった。]
うん、そうなんだ。 ちゃんと見て置かないと、思って。
[結局のところ踏み込まない信条であるメルヤが、シーシャと、”シーシャさん”が一体何であったのかはわからない。 ただの二重人格か。はたまた病気の何らかの進行か。 考えても詮無いことを、思いつつノートに視線を送る。]
僕の手品グッズがあれば、まあ。 ジャグリングの棍棒とかは普通に凶器認定されたかもしれないね…
[さり気なく物騒なことを呟く。
廊下の方で、ピエロの男本人そっくりのマリオネットを操っているピエロの男の幻を見る。いや、もしかしたら操っている振りしてる方がピエロの男か区別が付かないほど精巧だ。]
僕の手品なんて…大したことないしね
[何となく幻の方を見ないようにしながらも、小さくぼやいた。]
(+170) 2015/06/12(Fri) 23時頃
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ありがとう、助かっちゃった やっぱり男手があるのはいいわね
[梱包を解くのを手伝ってもらえれば礼を言う>>+170 男扱いもするのだ、一応はね]
成程、手品グッズも凶器になる、か まぁ山ほどのボールは狂気の沙汰…もとい凶器だったわね
[酔っ払いの一件を軽く揶揄すれば悪戯っぽく小首を傾げる とはいえその動作は緩慢だ
それ凶器に使うつもりだった?なんて尋ねつつも―― 続く彼の言葉にゆるり、と菖蒲色を向け]
貴方は、″誰″と比べているの? 私は貴方の手品は十分凄いと思うわ
[ほら、また誰かを、みてる。其処に居ないなにかを、みてる]
(+171) 2015/06/12(Fri) 23時頃
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嘘だもん…タルト子供だから……
だからお兄ちゃん達も…おねえちゃん達も… センセーも…
[幼いながらに見た記憶、苦しむ私達に無理やり笑い 突然泣きだした前いた施設のセンセー、 子供と一緒にどこかに消えてって 二度ともうあえなくて 嘘の笑いで過ごしていた毎日 タルト達も気づいてて 無理やり笑うセンセーを見て私達も笑う。
みんなが笑顔の地獄の楽園はここでもなにもタルトには変わらない。
みんなの笑顔は嘘で私の笑顔も嘘!]
(129) 2015/06/12(Fri) 23時半頃
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>>123 そう。そう……だよ。見つかったから
[嘘を塗り重ねるのが辛い。 会いたい、という言葉に震える]
は、……い。 わかりました。
[オスカーさんの語調が普段より強くなる。 「暗い顔をしていると現実になる」……。 だったら――。
言いかけた言葉を、わたしはぎゅっと飲み込んだ。 オスカーさんはタルトちゃんを落ち着かせようと してくれているんだって わかっていたから。 >>126 見せられたカードには。 「嘘でもいいから笑ってください。」と書かれていた。 きっとタルトちゃんは、そんな病状なんだと理解する。]
(130) 2015/06/12(Fri) 23時半頃
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あれは嫌な事件だったね。 [>>+171の64個ものバウンスボールが室内に大乱舞を、勝手に過去形にした上に元凶がぼやいた。]
机の上に置いたままでいいかい? 車椅子でも取れる高さだから、不自由は無いと思うけど。 [ケイトの体が硬化していっているのを知り、メルヤは添えた。]
……凶器には出来るよね あとブーメランとか…アーチェリーもあったし。僕は苦手だったんだけどね。 [紫水晶の双眸を見つめる。 ”誰”と問われれば、一人しかいない。
どこか繕ったような笑顔を浮かべる。]
僕の、手品の師匠だよ。 ケイトは余り知らないかな? 大体はピエロさんとか、ピエロの男とか…そんな風に言われてる人でね、何だろう。 彼の部屋もね、小さなサーカスみたいで色取り取りでね。凄かったよ。
[昔懐かしむように目を細める]
(+172) 2015/06/12(Fri) 23時半頃
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[ どこかで。 子どもが
泣いている声がする。]
(+173) 2015/06/12(Fri) 23時半頃
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……ケイト [かすかに躊躇うように、彼女を呼ぶ。]
もしもの話だけど、ね トレイルが来たら君が、ナナオの部屋とか案内頼んでもいいかな?
[どこか繕ったような笑顔のまま、メルヤそんな風に頼みを口にした。]
(+174) 2015/06/12(Fri) 23時半頃
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[ わたしもしっかりしなきゃ。 しっかりわらわなきゃ。 タルトちゃんが苦しんでる。
でも――でも。 なんで哀しいのにわらってるんだろう。 なんで……。
「なんで」という言葉が タルトちゃんの疑問>>128と重なって――]
……タルトちゃん、
[引き攣るような呼吸音>>128が、酷く恐ろしかった。 わたしは、わたしは必死に頬をもちあげようとして ――やっぱり、できなかった。]
(131) 2015/06/12(Fri) 23時半頃
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せんせ……
[――嫌、あのひとには頼りたくない。 また連れて行かれてしまう。
でも。じゃあ。どうしたら。 わたしはオスカーさんと、 タルトちゃんを交互に見て]
……せんせい、よんでくるね。
[逃げるように、それしか、いえなかった。*]
(132) 2015/06/12(Fri) 23時半頃
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そうね、嫌な事件だったわ
[般若も降臨したしね>>+172 睡眠薬と酒の摂取でそうなった、とは知らなかったため ...の中ではメルヤに酒をたくさん飲ませたらあぶないという認識が芽生えていた]
ええ、もちろんよ 迷惑掛けるわね。後は自分で何とかできそう
[そう告げれば、...は聞こえたメルヤの言葉にへぇと呟く]
そんなものもあったのね。ブーメランは貴方の手品で見たことなかったわ 紙吹雪や鳩みたいなの?あれは見た事があったけれどね ……そう、師匠さんなの 私、此処に来た当初はあまり部屋からは出なかったから
[でも貴方達が手品で楽しそうにしていた様子は、知ってたわと小さく 繕ったような笑顔を見つめながら...は告げた]
(+175) 2015/06/12(Fri) 23時半頃
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どんな部屋だったんでしょうね。嗚呼、知ってみたかった 今となってはもう遅いけれど
[後悔は、いつも後にしか起こらないのだ]
(+176) 2015/06/12(Fri) 23時半頃
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[彼が、なにをきいたのかはわからない 何を思ったのか
わたしは タルトの事が苦手 否――タルト自身は好ましく思うけれど。彼女の病気が苦手なの
だって私、笑えない 一番笑顔が必要な子の前で、私では助けられない
私の精いっぱいの笑顔は、僅かな微笑みにしかならないから]
(+177) 2015/06/12(Fri) 23時半頃
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――ええ。いいわよ 任せなさい。恋のキューピットって柄じゃないけれど ああ、じゃあ私も貴方に1つ、お願い事していい?
……もし、万が一タルトちゃんが、此処に来たら 貴方に案内頼んでいいかしら
[躊躇う彼に、...も何処か苦笑じみた声で頼む]
私じゃ、彼女の病を悪化させるだけ、だもの
(+178) 2015/06/12(Fri) 23時半頃
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ナナオとゆりは──ごめんね、その子たちとは会ったことがないから、聞いてきてはいないんだ。 せっかく仲良くなったのにお別れするのは、寂しいし悲しいよね。
[もう笑っているのに耐えられないと嘆く少女に、少しだけ眉を寄せて謝る。
──人の気持ちに堰を築くことなどできない。
少女が暴れ出しそうなら自分が押さえるからとヒナコには合図を送り。 泣きわめく少女の目の前に膝をついて、少し強引に手を握って受け止めようと]
(133) 2015/06/12(Fri) 23時半頃
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[青年は弟分の抱く不安を知らないまま>>118 青年は仄暗く翳る瞳を半分ほど閉じて、暫く外した目線をゆっくりと元へ戻す。
そうすれば、眉尻の下がる顔を捉えることが出来たか。]
ん、そうだな。 …何時の間にか。 オレよりよっぽど「兄ちゃん」って感じだよ。
タルトや、ヒナにとっては、ずっと――お前のほうが、さ。
[キルロイの頭を撫でる端、苦笑交じりにそう告げて。 嫌じゃなかったなんて言われれば、 そいつはよかったと笑みがてら、ふと、遠い目をした。]
(134) 2015/06/12(Fri) 23時半頃
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[青年の、辛かったなという言葉に嘘は無い。 けれど、…これから先、その言葉を眼前の弟分は何度味わわなければならないのだろうと鬱屈とした気分になる。 それこそ、死ぬまで引き摺っていくのだろうと、思う。>>120
…忘れないから、辛い。失くさないからこそ、辛い。 それは、幸せなようでいて、残酷なことだ。 失くしてしまう青年には、"つらい"気持ちは理解が叶わない。 それを、少しだけ"かなしく"思った。]
――…上出来。 ちゃァんと自分が何を思ってるのか言えたじゃねぇか。
…それに、少しでも楽になったならよかったさ。 人を慰めるなんざ性に合わねぇよ。――オレには。
[青年は言った傍から笑うなとは言わない。>>120 それは切り貼りした笑みではないものに見えたから、 咎めもせず、唯、喉の奥でくく、と笑って、一際強く弟分の濡れ羽色の髪を掻き回し、今度こそ手を離した。]
(135) 2015/06/12(Fri) 23時半頃
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[随分と時間が過ぎてしまっていたようで、窓を通る斜陽は赤光を過ぎて闇が混じり始めていたか。]
――大分話し込んじまったな。
あァ、悪ィ。 見舞い?に来てくれたのに茶も出せねぇで。
[切り替えるようにそう言えば。 青年は少しばかり間を空けて、]
少し――野暮用があってな。 これからちと出掛けようと思うんだが、お前は
[どうする?と聞きながら、 立ち上がって伸びをすれば、あくびがひとつ、床に落ちた。*]
(136) 2015/06/12(Fri) 23時半頃
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──うん、今は信じられないだろうけれど。 でも、きっと──みんな、いつかタルトに会いに来てくれるよ。
[元気になっているかも、形があるかどうかも判らないけれど。
そんな言葉を押し隠して宥めるくらいしか、全能ならぬ自分にはできないけれど。
──そうあればいいと、願っている。 この子らが、元気になって外の世界を見られればいいと、切に。]
(137) 2015/06/12(Fri) 23時半頃
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もう二度と酒なんて呑まない。
[般若の降臨は実は酩酊状態だったメルヤはよく理解していなかった。 鎮痛薬と酒を一緒に呑めば、当然の帰結でもあるが。]
ブーメラン苦手なんだよね。 手元に戻って来ないから 僕なんて手品師紛いだよ。
[手品の説明を受ければ、繕った笑みの中で小さな笑いを含めて。]
僕の手品とは次元が違うよ。……うん。
[常軌を逸しているという説明の方が正しいが、ピエロ大好きのメルヤはそう思っていないので伝わりにくい。]
手品でっていうか、僕は彼が大好きだったからね。 [やはり、ポーカーフェイスか。道化師のメイクのように繕った笑みを浮かべて、そう呟いた。]
(+179) 2015/06/12(Fri) 23時半頃
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小さなサーカスみたいだったよ。うーん、何か色んな色の旗とか、鮮やかでね 夜には七色に光ったんだ。光るステッカーとかだったのかなあ
[そんな部屋で暮らすのは、常人ならば発狂しそうである。]
(+180) 2015/06/12(Fri) 23時半頃
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単純に僕がトレイルと二人きりになりたくないんだけどね
[少しだけ本音を零す。ここだけの話は、隔離されてから多くなったように思う]
タルトが。来るとか考えたくないけど。 来たらもちろんだよ。 ナナオに会えたら喜ぶかもしれないね。
[表情が動かせないケイトと、他人の笑顔を見ていないと発作を起こすタルトでは、遠慮をするのはごく当然だと、素直に頷いて引き受けた。]
(+181) 2015/06/12(Fri) 23時半頃
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そうね、飲まない方がいいわ。貴方凄かったのよ?
[なんて言いつつ...はあの時の事を思い出す 今は遠き、日常の欠片を>>+179]
あらそうなの。コツは確か手首のスナップがどうとか聞いた事があるわね 難しそうよねぇブーメラン ……紛いかどうかは、決めるは観客次第 私は立派な手品と思うけれどね
[私が知るのは貴方の手品だけだから 次元が違う、と言われてもわからないの ――だからこそ、噛みあわぬ思いでも、ある]
……そっか。貴方が慕っていたわけか その人に追い付きたかったのか、その人になりたかったのか それとも思い出をなぞったか 分からないけれど、きっと素敵な出会いだったのでしょうね
[でも、その繕った笑みは私、少し苦手だわ]
(+182) 2015/06/13(Sat) 00時頃
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割と凄い部屋ねそれ。私だったら色の洪水に発狂しそう どうやって精神の均衡保っていたのかしら
[淡々と。...は無表情にそんな事を告げる]
光るステッカーってどんな感じかしらね。星とかあったのかしら
(+183) 2015/06/13(Sat) 00時頃
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ああ、まぁねこじゃらしだから仕方ないわね
[ナナオのたとえを持ちだしそう告げよう 納得、と小さく呟きました
頼みを引きうけてくれたのなら、...はホッとした顔をして礼を述べた とはいえ無表情が僅か、目元が緩んだだけなのだが]
……貴方、今の貴方の方がずっといいわね 私貴方の観察者じゃない姿って、トレイルの前以外ではあまり見かけなかったから だから今の貴方はとても新鮮で面白い
[告げる声は無表情だが何処か面白がっているよう]
(+184) 2015/06/13(Sat) 00時頃
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………俺にとっては、 シー兄ちゃんは立派な"兄ちゃん"だよ。
[相手を心配していた筈なのに、此方が励まされてしまった。 敵わないなぁ、と思う。 やっぱり"シー兄ちゃん"が好きだな、とも思う。
一際強く髪を描き回す指が、 離れていくのを少しだけ名残惜しく感じつつ]
ごめん。 随分長いこと居座っちゃった。 [相手の言葉に、つられるように窓の外を見つめた。 青味がかった世界に薄く黄色が差し込んでいる。 ……見たこともない空の色だ。 暗がりが増している事から、陽が落ちかけていると認識した]
(138) 2015/06/13(Sat) 00時頃
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俺は、―――…ちょっと図書室に。
[どうするかと問われて、首を傾げながらそう答える。 眠たそうな相手の顔を見つめつつ、 野暮用って何だろうとぼんやり考えながら*]
(139) 2015/06/13(Sat) 00時頃
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[彼の言葉を、ひとつひとつ噛みしめて。俺なんか、大したことないよ。ぽつりと呟いたのは決して謙遜ではなく、己の醜い部分までちゃんと知ってるから。
見上げられた視線に、こちらの視線をぶつける。彼の瞳の色に吸い込まれそうで何故か――安心した。
いつからか誰よりも遠く誰からも近くに立とうとしていた俺が。唯一……かなわないな、なんて素直に思えた人。
彼になら、頼めるかもしれないと思ったんだ。いつの間にか足は、図書室の扉の前へ。]
取りに、行くよ。 だからと言ったらなんだけど……
[足をとめて。困ったような笑みは、いつもの通り。見詰めるのは、手の内の淡紫。]
(140) 2015/06/13(Sat) 00時頃
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“もしも”、俺に何かあったら。 ――――誰かに、こいつらの世話を頼んでもらいたいんだ。
[記憶を零す彼に、いつかの頼みを告げる意味。]
俺の部屋を見れば分かる、ってね。 キルロイはきついだろうし、タルトにあれを任せるのはちょっと酷かな。シーシャに花の育て方なんて分かるのかな…………ヒナコ、あたりに。たぶん彼女なら引き受けてくれるかなぁ。
[思い起こすのはひとりひとりの顔。見詰めるのは、目の前の彼の顔。]
お願いして、いいかい。
[手向けるのは、ひと房。自由の利かない右手に支えられた花々は、か細く揺れていた。]
(141) 2015/06/13(Sat) 00時頃
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