182 【身内】白粉花の村
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キリシマに1人が投票した。
ガーディに1人が投票した。
レティーシャに6人が投票した。
レティーシャは村人の手により処刑された。
時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
クシャミが無残な姿で発見された。
現在の生存者は、キリシマ、ガーディ、デメテル、ネル、ローズマリー、セシルの6名。
本日落ちる二人はこちらになります→デメテル[[who]]、セシル[[who]]
吊り票をキリシマに委任してください
※落ちる方には後ほどキリシマが何らかの形でご報告に参ります
(#0) 2014/07/03(Thu) 09時頃
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[不自由な体勢とはいえ、全力で押し返したのに動いたのは僅かばかりで>>+4:48。その事実はディーンの男としてのプライドを酷く傷つける。 けれど押さえつけられ、手を取られれば>>+4:49、すぐに意識はそちらにいった。 振り解こうとしても全く離れる気配の無い彼の手を、苦々しげに一瞥して。不穏な言葉と人の悪い笑みに、顔色を変える。
――冗談じゃないなら、一体何だというんだ。答えの分かりきった問いを口にする事はせず、彼をただ見詰める。 いつだかの猫耳野郎の様に、蹴り落としてやろうか。そんな事を考えて、足を浮かせ様とした所に明るい口調で落とされた言葉に、怪訝そうに口を開く]
えら、ぶ……?
[反射の様に繰り返す。けれど近付いてくる体に気付けば、何を選ぶのかという問いを返すまでには至らなかった。
ただでさえ近かった距離が縮められて、触れ合いそうなその距離に眉を寄せ。痛みのために抵抗を封じられた手の代わりに、不快感と――少しの怯えでもって彼を睨んだ]
(+0) 2014/07/03(Thu) 09時頃
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……っ、
[掴まれた手を離されれば、咄嗟に再びその体を押しのけ様とするけれど。彼に抉られた傷口に触れられ、思わず体が竦む。 そのすぐ後に、危害を加えられるのが嫌いだという彼の言葉を思い出し、身動きすらも封じられてしまった。
自分が今どんな表情をしているのか、それすらも分からない。気丈な風を装えているのか。……それとも、怯えに歪んでいるのか。焦がれた筈のそれが、今は酷く煩わしい]
[擬似的な口付け>>4:50と共に耳に入った言葉に瞳を揺らして。けれど我に返れば、すぐにその体を引き剥がした。 警戒を強めつつも、頭の何処かでは彼はただ自分をからかっているだけなのだと、そう思っていたのだけど。……流石に此処までくると笑えない]
――あんたに、
[意識して静かな口調で言葉を返す]
手篭めにされるくらいなら……舌を噛んで死んでやる。
[薄く笑みすら浮かべて、そう言い切る。 明確にどちらを選んだわけではないけれど、こう言っただけでディーンの意図は通じるだろう。……そもそも、やられっぱなしでいようとも思わないけれど]
(+1) 2014/07/03(Thu) 09時頃
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ハッ……ハッ…!!
[病院に着いて真っ先にした事は延命処置だった。目の事はゆっくり治さなければいけなかったが、寿命だけは早急でなければ治る前に死んでしまう 治療が終わって真っ先に向かった所はディーンの病室だった。場所は看護婦に聞いていて、あまりの騒々しさに看護婦すらお手上げの状況だった]
ディンさん笑ってるかなー。ニハハ、楽しみ楽しみ
[そんなディーンが自分の事を殴りたいと思ってるとは梅雨知らず、看護婦に院内は走らない注意すら無視してディーンの病室の前に立つと深呼吸をして扉を勢い良く開けた]
(+2) 2014/07/03(Thu) 09時半頃
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やっほー!ディンさんげーんき!?
[そこで目撃したのはディーンと、見慣れた医者のヤニクが急接近していて、それはモノクロの目でも、遠くからでも何をしているかは一目瞭然だった。 二人がこちらの存在を確認するとクシャミはまるで不思議の国の猫のように、新しいおもちゃを貰った子供のように不気味に三日月のような口で笑うと無言で静かにその扉を閉めた。その行動は後ろめたい事がある者なら寒気を感じずには居られないだろう もしもこのまま誰も止めなければこの病院内には誰も得のしない、そんな噂が流れるだろうが、二人の反応はどうだっただろうか]
(+3) 2014/07/03(Thu) 09時半頃
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[看護婦の声で目を覚まして、今まで無神経に部屋に入られることがなかったから目覚ましとしての効果は絶大だった]
…、 ……、…ッお!?
[長らく時間を取った後で過剰な動作と声で飛び起きた。看護婦を驚いた顔をしていたけど。
何用かと問えば、外に出ろやら食事取れやらの説教だった。聞き飽きた小言は適当にあしらって、それでも何か食べなければとは思う]
…行くか
[看護婦が去ってからは、部屋でうろうろと適当に手持ちの小銭を漁りながら、少し立ち止まってポソリと呟いてから部屋を出た]
(+4) 2014/07/03(Thu) 10時頃
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ー院内 廊下ー
[パタパタとスリッパを鳴らしながら、廊下を小走りで行く。]
だれかひまそうなひと、いないかなー。
[辺りを見回したけれど、忙しい時間帯なのか手が空いていそうな人はいなくて。
そのかわり『奇病患者』とか『転院』といった声が、ちらほらと聞こえてくる。]
だれかまた、こっちにきたのかなー?
[猫の縫いぐるみに問いかけても、もちろん返事は返ってなくて、それがちょっとだけ不満だったから、尻尾をぶら下げて歩くことにする。
ぺたぺた、ぱたぱた。 ぱたぱた、ぺたぺた。
院内の見取り図を見ても、どこが何なのかはわからないから。 しかたなしに、食堂へと戻ることにする。 食堂なら誰かいるかもしれないし、行ったことがある場所ならば迷わないと思ったから。]
(+5) 2014/07/03(Thu) 10時頃
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―掲示板前―
[四枚目の張り紙を、三枚目の隣りにぴたりと寄り添わせて貼付ける。 『レティーシャ』と『クシャミ』の転院を示す張り紙だ。
ついでに落書きのあった二枚目の張り紙を剥がしてしまって、新しいものへと張り変える。 ぴしりと並んだ四枚の張り紙を見れば、満足したように一つ首肯いて。軽い足取りで院長室へと帰っていった]
(0) 2014/07/03(Thu) 10時頃
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[痛みに気を緩めたかのように僅かに緩んだ手の間>>63から、ひゅ、と喉を鳴らして息を吸った。 すぐに戻った力に、再び喉を詰まらせて低く唸ることになったけれど。
圧迫される呼吸に、自然と気を取られる。気遣いも躊躇いもなく吐き出した言葉に歪んだ顔>>64を、目を細めてただ眺めた。]
……っ、何か、言えよ、
[何かを言おうとして閉じられた口を見てとって、薄まった酸素を使いながらそれを咎める。 痛みに歪む相手の顔には気付いていながら、先に比べれば随分と弱い力で、乱れたシャツの襟を掴んで押し付けた。]
――…は…!、く、…っ、
[言葉の代わりとばかりに、今度こそ容赦なく締め上げられる手に、残った僅かな酸素を押し出すように呻いて。]
…僕、を。――殺すのか、
[弟がどこまで本気なのか、自分には結局、 その思考もろくに理解できなかったなどと自嘲しながら。 殺すだの殺さないだの、そんなやり取りを思い出しながら、余りに早かったと思う。]
(1) 2014/07/03(Thu) 10時半頃
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[建前も体裁も何もなしに感情を吐き出した喉は、もう動かすつもりはなかった。全て吐露したことに倦怠感すら覚える。 みすみす殺されてやるつもりもなかったけれど、それでも。]
(…ああ、そうだ。 こいつも、――もうすぐ死ぬんだから)
[余命数ヶ月、と。何度も読み返したカルテの文面が浮かべば、自然と表情は綻んだ。 ――それならば。 何よりも心の支えにしていた弟が死ぬよりも、先に死ねるのならば。 それはそれで、僥倖なのではないか。 酸素の回らない頭で、そんな事を思って薄く笑う。]
………、ふ、
[意識の向かなくなった足は緩んで、そのまま相手の方へとよろめく。 無理やり振り払われでもしなければ、シンクへ押し付けた身体に覆い被さるように凭れる形になるだろう。振り払われたのならば、それはそれで楽になる。
憐れな癖に威勢だけは良い、何も思うようにいかない生意気なガキだと思い続けてきたけれど。 爪を立てていた手を緩めて、まだ子供のあどけなさを残した青白い頬へと、手を伸ばした。]
(2) 2014/07/03(Thu) 10時半頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2014/07/03(Thu) 11時頃
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["舌を噛んで死んでやる" その言葉>>+1を聞くなり、医者は小さく目を瞬かせた後――至極楽しそうに笑う。 そうして息の漏れるような笑みを零すと、微かに肩を震わせながら、一言]
どうぞ。
[――と。 嗚呼、彼は本当に自分を楽しませてくれるものだ。 手篭めにされるくらいなら舌を、大いに結構。やれるものなら、やってみるがいい。
"もしも君に、本当にその覚悟と勇気があるのなら。 何故俺は今も"無傷"で居れているんでしょうね?"
――なんて。 漏れる笑みと向けた眼差しの中に、そんな言葉が滲んでしまいそうになりながら]
俺は別に構いませんよ、君が例え舌を噛み切り死のうとも。
[追い打ちをかけるような言葉を、笑みの形に歪めた唇へと乗せて。更にもう少し体重をかけて、相手の顔に薄く浮かんだ笑みをなぞるように、触れた指を滑らせる。 ――成る程、こんな顔も出来るのか。そんな事を思っていれば]
(+6) 2014/07/03(Thu) 11時頃
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[――ガラリ。 自分が部屋に入ってきた時よりも幾分か騒がしく、部屋の扉が開く音が耳へと届いた]
おや、彼も退院したんですか。 …仕事が増えましたねぇ。
[パタン。軽い音を立てて閉じられた扉に一瞥をくれながら、特に何の感慨も無さげに呟いて。しかし去り際に彼が見せた笑みを思い出すと、思わずにまりと口の端が持ち上がる。
――さて、さて。 自分の下に転がっている青年は、今この状況で、一体どんな表情を浮かべているだろう。 少々気が削がれてしまったのは――そして微かな苛立ちを覚えたのは確かだけれど、それはそれで愉快な事には変わりない。
扉から視線を外し、頬へと触れる手はそのままに。眉を僅かに持ち上げて、きっと驚いているであろう青年の顔を見下ろした]
(+7) 2014/07/03(Thu) 11時頃
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ーー……っ!
[転院して真っ先に連れて来られたのは、治療室で。麻酔で眠る間に処置が終わったらしく、のろのろと起き上がると身体に激痛が走り顔を歪める。身体の成長が急に再開した副作用のせいなのか、身体を動かす度に骨が軋んだ。いつまでこの痛みに耐えればいいのか、と弱音を吐きそうになる。治療法が見つかっただけマシなのに、そのまで考えた所でマリーの顔が頭に浮かぶ。]
(+8) 2014/07/03(Thu) 11時半頃
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そういえば、挨拶出来なかったなぁ……。
[手荷物の中からボールペンと三枚のメモを取り出して治療室のテーブルに置けば、それぞれにメッセージをさらさらと書き始める。
《1枚目》はマリーに。転院したこと、お酒に付き合ってくれたお礼、それからマリーの体調を案ずる内容を纏めて。右下には紫陽花のイラストを添えて、大事に育ててあげてねとコメントを書き足した。 《2枚目》はネルに。気遣ってくれたお礼とまたお話しようね、お互いの病気が治ったら絵本を読ませてね、なんて内容を転院したことを伏せて。
《3枚目》のメモはキリシマに。 これらのメモを何らかの方法で手渡して欲しいということ、見捨てなかったこと、約束通り治療できることへの感謝の気持ちを紙いっぱいに書き込んだ。
それを封筒に入れて閉じると処置室を後にして、院内のポストのへと向かった。]
(+9) 2014/07/03(Thu) 11時半頃
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[ポストの前でふ、と、これじゃあ紫陽花を人に分け与えたことがキリシマにバレてしまうな、と思ったけれどもう転院したんだし態々怒らないか、と勝手に考える。無事に届きますように、と手紙をポストの中へ押し込むと自室をさがして院内を彷徨い歩く。そうしている間に、クシャミや病気で出会った人に会えないかな、なんて淡い期待を持ちながら。]
ーーあ。
[廊下の先に見覚えのある着物の少女>>+5を見付けて、思わず声を漏らす。幼い少女が奇病で苦しまなくて良くなったんだ、と嬉しく思うと自然に顔が綻んで。]
朝顔ちゃん、久し振りっ!
[症状が完全に収まったかが分からず、しゃがみこんで話し掛ける。何処かへ向かう途中だったのだろうか、と推測すれば彼女の様子を伺った。一緒について行って良いようならばそうするだろうし、1人で行きたいようであれば再び自室をさがして彷徨ってみよう、と考えながら。]
(+10) 2014/07/03(Thu) 11時半頃
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……やっぱりあんた、医者は辞めた方が良い。
[自死を勧める医者なんて、聞いた事も無い。元々今更彼が医者らしくするとは思っていなかったけれど、これ程とは。 ――もしかしたら、死ぬ気など毛頭無いと、気付かれていたのかもしれない。そもそも舌を噛んで死ぬなんてナンセンスだ。三流小説じゃあるまいし。
脅し文句が効かないのなら、どうしたものか。唇に触れる指先を拒む余裕も無くそんな事を考えて。 次の瞬間、能天気なかけ声と共に騒々しく開かれた扉>>+3に、何事かと視線を向ける]
く、クシャミ……?
[何故彼が此処に居るのか。ふとそんな疑問が脳裏を過ったが、今はそんな事どうでもいい。 助けてくれ、だとか。こいつを退かせ、だとか。そんな事を言おうとしたのだけれど……すぐに閉じられた扉にただ目を瞬かせた]
(+11) 2014/07/03(Thu) 13時頃
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あ、有り得ない……。
[人が押し倒されているというのに、あの猫耳野郎は笑顔で扉を閉めたのだ。 突然の訪問者は、ディーンにとってはまさに天の助けともいえたのに。(そもそも奴のせいでこうなっていると思っているので、助けられた所で評価は上がらないだろうが) 一切の躊躇いも無く厄介な誤解をして、扉を閉めやがったのだ!
あの顔は絶対に今見た光景を周囲に広めようとしている。あの猫耳にとってはディーンの窮地など玩具ぐらいにしか見えていないのだろう。……そう考えると、腹の底から怒りが湧いてくる]
――っどけ!
[先程までの恐れは何処に行ったのか、言葉のままに目の前の彼を蹴り付ける。不意打ちだし、この距離だから、当たらないという事は無いだろう。 恐らく腹の辺りに当たっただろうそれに、せめて体勢を崩してくれれば良いのだけれど。
先程まで萎縮しきっていた筈のディーンの反撃に、彼は一体どうするだろうか]
(+12) 2014/07/03(Thu) 13時頃
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[その顔に寸時浮かんだ希望の色。しかしそれも、扉が閉まればまたすぐに絶望へと変わる。 信じられない、とでも言うように目を瞬かせながら、どうやら怒りに震えているらしい彼>>+12に思わず吹き出せば、突如腹の辺りに走る衝撃]
――…ッ、
[流石に油断していたのか、綺麗に入ったその蹴りに僅かに息を詰め、咳を一つ。 小さく崩れた体制を見て、彼はこの状況から逃げ出そうとでもしただろうか――だが、しかし]
…何をするんです、痛いじゃないですか。
[淡々と、不気味な程に平坦な声で。怒りも揶揄も含まずに、ただ言葉だけを唇に乗せる。 彼が逃げ出そうとしたのであれば、その腕を引き今度こそシーツに押さえ付けでもしたであろう。そうすれば、彼に逃げる術など無いのだろうし]
(+13) 2014/07/03(Thu) 14時頃
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まったく。足癖が悪い。
[ギシリ。蹴り上げてきた脚の腿の辺りを膝で押さえ付け、体重をかける。下は柔らかなシーツとは言えど、有る程度の痛みは伴ったであろう。
口には笑みが浮かんでいれど、その瞳には笑みの色は無く。 ――完全に、不意打ちだった。それが何とも気に食わない。 唯でさえ、突然の来訪者に気を削がれて少々苛ついていたというのに。その苛立ちのままに、その顎を掴み力を込め――
――ようとした所で、ふと気が変わる。 嗚呼、そうだ。ただ痛め付けるのもつまらないではないか。ならば。 込めかけた力を緩め、ただし押さえ付ける力は決して緩めないままに]
……今頃、噂になっているかもしれませんね。
[白々しく、まるで困ったようにそう呟いてやれば、彼は一体どんな反応を返しただろうか。 猫耳の青年の事だ、喜々として周りに言い触らしたとしてもおかしくない。そして目の前の青年は、それを何よりも嫌うだろう]
(+14) 2014/07/03(Thu) 14時頃
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――折角ですし、噂に信憑性でも出してやりましょうか。ねぇ?
["丁度鍵もかかっていませんし"、と。 不自然な程に穏やかな笑みと共に告げたその言葉の意味を、彼はどう取っただろう。 何時ものように、クスリと笑う事もせずに。相手の身体を押さえ付けたまま、片手で髪を梳きながら顔を近付けてやれば――彼は、どうしただろう]
(+15) 2014/07/03(Thu) 14時頃
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[階段を降りて、処置室の前を足早に通り抜ける。 治療の時間じゃないのはわかっているけれど、お医者さんにあったら注射されてしまいそうで、何と無く怖くて、半分走り抜けるようにパタパタとスリッパを鳴らす。
一気に通り抜ければ廊下の端っこ、ここの角を曲がればすぐに食堂だ。 さっきあんなにご飯を食べたのに、少しだけお腹が空いたようで、くぅ。と小さな音がする。]
〜〜!!!
[恥ずかしくてお腹を押さえた時、後ろから優しい声>>+10が聞こえ、満面の笑みが浮かぶ。]
あー!キラキラのおねーちゃんだ。 おねーちゃんも、こっちのびょういんにおひっこししたの?
[知っている人にまた会えたことが嬉しくて、レティーシャに抱きつこうと、精一杯手を伸ばす。 抱きとめてもらえば嬉しくて頬を寄せるし、抱きとめられなかったとしても、洋服をグイグイ引っ張ってこう尋ねるだろう]
あさがおね、これからしょくどうにいくの。 キラキラのおねーちゃんもいっしょにくる?
[都合が合うなら、そこで読んでもらおう。と強く手紙を握りしめた。]
(+16) 2014/07/03(Thu) 15時頃
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双子 朝顔は、メモを貼った。
2014/07/03(Thu) 15時頃
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[相手の体勢が崩れたと見れば、今しかないと逃亡を試みる。 さっさとしないと奴が逃げてしまう。あんな所を見られて、噂でも広められたら非常に面倒だ。 ……そう、思ったのだけれど。逃げ様としたところで腕を掴まれ、そのまま引き戻される。
聞いた事もない声音で話す彼を、恐る恐る見て。勢いのままに行動した事を酷く後悔する事となった]
――あ、っぐ!
[踏みつけられる痛みに小さく悲鳴を洩らした。 もしかして自分は、逃げる機会を完全に逸したのではないか、なんて。ふとそんな事を考えて、表情を強ばらせる。 彼の体を押し返す事は不可能だと先程実証したばかりだし、逃げ出す為の足も封じられてしまったし。――まさに絶体絶命、というやつだろうか。これまで本で得た知識なんて、力技の前には及ぶべくも無い。
顎を掴まれ強制的に彼を見る事になれば、浮かべられた笑みに口端が引き攣る。流石のディーンも、この笑顔がただの笑顔だとは思えなかった]
(+17) 2014/07/03(Thu) 15時半頃
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だ、れの、せいだと……。
[あんたが伸し掛ってきたのが悪いんじゃないか、と。震える声で続ける。 こんな状況でも悪態を吐いてしまう自分が憎らしい。かといって言わせっぱなしも耐えられないのだから仕方ないだろう]
……っ! そ、そんな事したら、あんただって困るだろう!
[患者に手を出した、だなんて知られたら、この病院にいられるかどうか。そういう意図でもって言葉を返す。 もし此処でそういう事をして、その現場を見られたとしたら。困るのはむしろディーンより彼だろう。ディーンはいずれ退院するが、彼は此処が仕事場だ。
――流石に彼も自らの社会的地位は大切だと、そう思いたい]
や、め……っ! 近寄るな!
[不自由な体のまま、必死に顔を背ける。彼の胸の辺りに手を当てて、必死に突っ張ってみるのだけれど、恐らく意味は無いだろう。 ディーンの力が彼に及ばないという事は、散々証明されているのだから]
(+18) 2014/07/03(Thu) 15時半頃
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[彼女が食事を取りに席を立った後>>62、テーブルに取り残された紙コップをぼんやりと見つめた。 たぷん、と机に置かれた衝撃で緩く波を打つそれは、とてもとても魅力的に見えて。
ケチャップで乾かされた喉に、潤いを与えそうな素晴らしい飲み物。命を奪う液体。…欲しい、どうしても欲しい。]
……っ!
[汗ばんだ手が、そろりと紙コップに伸びようと動いた時。彼女が元気良く戻って来て思わず息を詰める。 悪いことをしようとした手は、そっと机の下に隠した。]
…わあ!
[少しどぎまぎとする心を抑え付けながらも、黄色いキャンパスに描かれた愛らしい鳥に喜びの声を上げる。 ろーずまりぃはすごいな!とはしゃいだように声を上げた。 ー机の下で、手汗まじりの手をぎゅっと握って。]
(3) 2014/07/03(Thu) 15時半頃
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――…何が聞きたいの? 俺の話なんて聞く気もないくせに、
[段々と弱々しくなっていく呼吸と喉の動きに、奇妙な感覚を覚える。 こんなに簡単に、奪われるだけと思っていたものを、奪えるんだろうか。 いくら喚いたって大人ぶったって殴ったって、結局勝てないと思っていた兄に、今なら勝てるんじゃないか。それが誤った浅慮な優越感だとしてもだ。
ふと、両親の顔が脳裏に浮かぶ。 目の前の、表向きは人当たりがよくて、勉強ができて、尚且つ愛されてるこいつがいなくなったら、あの人たちはどう思うんだろう。 自分が死ぬと聞いた時ですら、そんな事は考えなかったのに。
片手だし、立ったまんまの状態じゃ、そんなに上手に強く力を入れてやれないけど。だらだらと苦痛を引き延ばしているだけかもしれない行為に、罪悪感は芽生えない。]
(4) 2014/07/03(Thu) 16時頃
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殺していいって、言ったじゃん、
[いつの間にか痛みも苛立ちも気にならなくなって、やたらと鈍くなったように思考が冷える。冷静ってわけでもなくて。ただ何も考えてないだけかもしれない。 歪めていた表情も知らない内に失せていたけれど、 苦悶めいていた兄が顔つきを緩ませるのを、少しだけ、不思議そうに眺めた。
本当に、死にたいのかな。 自分なんかの手で死ぬ事を、笑ってくれるなら、まあいいや。 頼りない呼吸を続けるだけになったその首に、もう少しだけ指を強く押し込んでやる。]
? ぅぁ゛、…っ、
[殆どの意識が、相手の首元に向かっていたから、ふらつく相手の動きは唐突めく。こっちに向かって傾ぐ身体を避けるにも支えるにも反応が遅れて、僅かに双眸を丸くした。
力の抜けた体重が圧し掛かってきて、背中や腰の辺りがシンクの硬さに押し付けられて痛い。 片肘をついて、なんとかぎりぎりの所で体制を保ちはしたけど、相手の首を締付けていた手は緩んで解けてしまった。
頬に触れた指先にあまり温度は感じなくて、随分と頼りない動きに、自分が何をしてたのか。何をしようとしてたのか。分からなくなる。 呆然めいて肩越しの景色を見た。]
(5) 2014/07/03(Thu) 16時頃
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[ローランド兄弟宛の手紙を持って歩き出す。 兄弟二人で向こうに行く……というのは、全くの偶然なのだけれど。少々問題があるかとも思うが、じきにこの医院の患者は誰も居なくなる。ただ、向こうに行くのが少し早まったというだけだろう。
――全員分の治療薬の完成ももうすぐだというから、自分もそのうち此処を離れる事になるのだろう。 そう考えると多少は感慨深くもあるが、それだけだ。……彼の居ない場所に、意味は無い。無理をして研究を急いだのも何もかも、あの、うつくしい幼馴染の為なのだから]
……これでよし。
[二人の部屋に、それぞれ手紙を差し入れて。そのまま院長室へと帰って行く。 もう少しで彼に会えると思えば、多少の無理も苦では無い。今日中に必要書類を片付けてしまおう]
(6) 2014/07/03(Thu) 16時半頃
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