162 絶望と後悔と懺悔と
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[理依と零瑠が孤児院へと向かっても、一人立ち尽くす。 耳が悲鳴を捉え、瞳に紅蓮の炎が映るとき]
――ふざけんな。
[ぼそり、呟いた。 いつかサミュエルが周の性格を評して曰く"あいつは逆上する"と。 湧き上がる衝動は決して勇気ではない。 ただの怒りに過ぎない。
――けれど、その怒りこそがいつも周を突き動かしてきたのだ]
(1) 2014/02/08(Sat) 00時頃
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[気が違ったかのように雄叫びをあげ、落ちていた薪ざっぽを得物にして、阿鼻叫喚の地獄と化した孤児院へと駆け込み。 鬼を探してひたすらに走った。
その行為は勝算のない、ただの自棄に過ぎない。
けれど、自儘に自分達を蹂躙する鬼が赦せなかった。 それ以上に、無力な自分が赦せなかった]
出て来い! 化け物ォ! 今度は俺が、お前らを狩る番だ! [紅蓮と黒煙の中を彷徨う]
(17) 2014/02/08(Sat) 00時半頃
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手前も鬼か。 そうだよな、――そうに違いない。 [それが本当に鬼であったのか、分からぬまま。 手にした薪で、見知らぬ顔を殴りつける事に夢中の無防備な首筋に衝撃が奔った]
……っ。
[昏倒した周を吸血鬼の一人が引き摺り、建物の外へと運び出した。 逆上し暴れても殺されずに済んだのは、実は金色の鬼の戯れの言葉の結果であることなど知るはずもない。
こうして、何も為す事なく、彼にとっての最初の悪夢は一先ず幕を下ろすことになる*]
(55) 2014/02/08(Sat) 01時頃
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―むかしばなし―
[帝都再開発計画により、暮らしていた色街を潰され、親代わりの娼婦達と棲家を失った周が、独り帝都の片隅に放り出されたのは、三年前の冬。
底辺の地で生きるために暴力を覚え、 自分より弱い者から奪うことを覚えた。
そんな荒んだ日々の中。 警察の浮浪児狩りで捕まり、孤児院に連れてこられたのはニ年前のことだった]
(127) 2014/02/08(Sat) 16時頃
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[孤児院に入ってしばらくは、問題を起こさず大人しくしていた。 新入りに興味深々の様子を見せる子もいたが、周が視線を向けると怯えた顔で離れていく]
……けっ。
まぁ、ちょろそうな連中だな。 [周囲の子供達を観察した結果、そんな感想を抱いた。 自分と年の近い少年も数人いたが、腕っ節ではきっと自分に及ばない]
サミュエルと理依とかいうのは少しはマシか。 だが、俺の敵じゃねえ。
[二人を押さえ込めば、後はやりたい放題だろう。 施設の大人たちの目を盗んで、二人に喧嘩をふっかけることの出来るタイミングを窺った]
(128) 2014/02/08(Sat) 16時頃
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[その日は孤児院の大人たちの殆どが外出しており、二人を襲撃する絶好の機会だ。 自分の力を誇示するべく意気揚々と部屋を出ると、おもむろに若い男に道を塞がれた]
なんだ、手前は。
[孤児院に来てから初めて見る顔]
……邪魔だ、どけ。
[にこやかに話しかけてくる言葉を無視して一瞥をくれ、 その場を離れようとする周の肩に、制するように男の手が伸ばされる]
(129) 2014/02/08(Sat) 16時頃
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[男の背は自分より随分高いが、軽薄そうな面をしていた。 一発拳固をくれてやれば、尻尾を巻いて逃げ出すだろう。 振り向き様に殴りかかろうとして――次の瞬間。 天地が引っくり返った。
背中に受けた衝撃で、自分が男に投げられたことを理解する]
……この俺に、喧嘩売ろうってのか。 上等だ! ぶち殺してやらァ!!
[不意打ちをかわされ、あまつさえ反撃されて 怒りに我を失い、滅茶苦茶に殴りかかった]
(130) 2014/02/08(Sat) 16時頃
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……津久居、安吾。俺と勝負しろ! 今度は、前みたいにはいかねえぞ!! [――こうして、自分を叩きのめした男の部屋の扉を乱暴に叩くは何度目か。
こてんぱんに負けて気絶して、部屋に運ばれた周を看病していた子から、男の名は津久居安吾といい、この孤児院の出身者であると聞き出した。
力量差は明らかだったが、このまま負けっぱなしではいられない。 だから、安吾が孤児院に里帰りしていた数日間、 何度も喧嘩を挑み続けたが、とうとう、勝つことは出来なかった]
(131) 2014/02/08(Sat) 16時頃
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―帝都・守護部隊養成所内、病室―
[全身を襲う痛みに目を覚ました。
コルセットを嵌められて首を動かせなかったので、視線だけを巡らせ周囲を見渡す。 見知らぬ部屋、清潔なベッド。 周りには誰もいない] ――……っ。
[首筋がずきり疼き、紅蓮と黒煙に覆われた孤児院、そして金色の鬼の姿が脳裏に不吉に蘇る]
皆、無事か――?
[起き上がろうとするが、傷ついた身体は言う事を聞かず、ベッドから無様に転がり落ちる。 そのまま床を這い、壁を頼りに立ち上がり、事情を聞ける相手を求めて病室を出た]
(132) 2014/02/08(Sat) 16時頃
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―むかしばなし―
[安吾が短い帰省を終えると、緊張の糸が切れてしまったのだろうか。 周は何をすることもなく、ぼんやりと日々を過ごす。 そのうち周囲を力ずくで従えるとか、そんなことはどうでも良い気分になっていた]
つまんねえの。 [ここですることもなくなった。 警察の浮浪児狩りのほとぼりが覚めたら、孤児院を抜け出そうか。 まぁ、それまでは、せいぜい大人しくしてやろう]
(143) 2014/02/08(Sat) 17時頃
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[そんなことを考えながら外をふらついていると、 街の少年達が小さな子供達に絡んでいるのに出くわした]
……確か、マドカだか――アヤだか、言ったか。
[年少の子供たちなど眼中になかったから、名前などろくに覚えていない。 円でも絢矢でもない、もっと別の子だったかも知れないが、兎も角、孤児院で見た顔だ。
放っておいても良かったが、子供がいたぶられている様子を見るのは、どうにも胸糞が悪い]
(144) 2014/02/08(Sat) 17時頃
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[子供達を庇うように、少年達の前に割って入る]
お前ら、その辺にしとけよ。 男がガキ苛めてる姿なんざ、みっともなくて見られたもんじゃねェよ。 ――あぁ? 俺が何処の誰かだって? んなもん、どうでも良いだろが。 [本人は穏便に諌めているつもりだったが、通じる訳もなく 売り言葉に買い言葉から、結局喧嘩になってしまう]
(145) 2014/02/08(Sat) 17時頃
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……やっぱり、俺は弱くねえよな。 [少年達を余裕で追い散らしてから、自分の力を確認するように頷いて]
お前ら、大丈夫か。 外に用がねえなら、さっさと孤児院に帰りな。
[ぶっきらぼうに言葉を投げた*]
(146) 2014/02/08(Sat) 17時頃
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―帝都・守護部隊養成所内、病室―
安吾兄、――来てくれたのか。
[病室に現れた兄貴分の姿を見て、強張っていた顔が僅かに緩む。
この二年間、サシで喧嘩をして一度も勝つことの出来なかった相手は安吾だけだ。周はいつしか彼を"安吾兄"と呼んで、一目置くようになっていた。
壁に凭れかかり、ようやく立っていた身体を 彼に支えられて病室に戻り、ベッドに腰を下ろす]
(161) 2014/02/08(Sat) 18時頃
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……俺は、大丈夫。
あいつらが何考えてるか、知らねえけど、 俺みたいな手負いを嬲ってもしょうがねえと思ったんだろう。
[奇跡でも起きたか? という安吾の言葉に首を傾げつつ答え]
それより理依やサミュエルは? 零瑠や――他の皆は無事なのか?
[逆に尋ねた]
(162) 2014/02/08(Sat) 18時頃
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ミナカタは、イアンの告げる言葉に、耳を傾ける。
2014/02/08(Sat) 18時頃
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[告げられる残酷な現実。>>164 一瞬のうちに、血の気が引いていくのが自分でも分かった]
――何だよ、それ。
ふざけんなよ。 ……あいつらが、何をしたってんだ。
[じっと床を睨み、歯を食いしばる。 逆上することなく、力なく首を振る安吾を責めたりもしない。
自分が喧嘩をしなければ、サミュエルと理依があの鬼に目を付けられることなど無かった筈だ。 怪我さえしていなければ、数え鬼のときに上手く立ち回ることだって出来た筈だ]
俺が、悪いんだ――
[絞り出すように、言葉を零し 包帯を巻かれた手を血が滲むほどに、握り締めた]
(170) 2014/02/08(Sat) 18時半頃
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―むかしばなし―
[>>146自分の腕っ節を再確認し、何故、安吾に勝てないのか? などと考えていると、ふいに上着の裾を掴まれた。>>168
不意の行動に怪訝そうに眉を顰める。 安吾との喧嘩は、既に孤児院の皆の知るところだ。 それなのに、何故、この子は縋るように自分なんかの上着の裾を掴む?]
……何だよお前。 俺が怖くないのか?
[不思議そうに尋ねる周に答えるように、少女の裾を握る小さな手には力がこもるだろう]
(176) 2014/02/08(Sat) 19時頃
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[わざとらしく空を仰ぎ、頭をひとしきり掻いて表情を隠し]
お前、名前は? ……そっちの二人もだ。 俺は周ってんだ。 [改めて、三人に名を尋ねる。 そうしてから、少女達を連れて孤児院に戻った。
粗暴な周が年少組と共に戻り、あまつさえ絢矢に"お兄ちゃん"などと呼ばれる姿に困惑した者もいただろう。 事情を問うような視線に、不快そうに眉根を寄せる。
――それは兎も角、この日以来 周の敵意や怒りの向かい方は少しづつ方向を変えていくことになる*]
(178) 2014/02/08(Sat) 19時頃
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―帝都・守護部隊養成所内、病室―
安吾兄――?
[>>179いつもの陽気な兄貴分のものとは思えない、暗く厳しい声音に床に落としていた視線を上げる。
強く握り締めた拳に手を置き、語りかける安吾の言葉は、 自分の弱さに心折れ、愚かさに後悔していた周に福音のように響いた]
本当に、強くなれるんだな。 ……俺も、安吾兄みたいに。
(188) 2014/02/08(Sat) 19時半頃
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[――やる。
最初から答えは決まっていた。 例え、安吾に真実を打ち明けられていたとしても、決して意志は揺らがなかっただろう。
周を突き動かす衝動は、怒り。 仲間達を弄び、戯れに死を撒き散らしていった、あの鬼達を赦すことなど出来るはずもなかったから。
休んでから、ゆっくり答えを考えろと制する安吾に頷いて、今は静かに瞼を閉じた*]
(189) 2014/02/08(Sat) 19時半頃
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―むかしばなし― [リカルダと名乗る少女が、歩きながら差し出す右手に当惑する。>>192 この手は誰かを殴り、傷つけることしかしてこなかった手だ。 誰かの手を取るなどしたことがない]
――……。
[自分の手とリカルダの手にそれぞれ一度、視線を向けてから ようやく、小さな手を取った。
言いようのない不思議な気分を抱えて、孤児院への帰路を*辿った*]
(199) 2014/02/08(Sat) 20時頃
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―むかしばなし― [孤児院にも大分馴染み、孤児達に向ける感情も変わってきた頃。 『読書会』とやらで知識を仕入れてきた直円が、孤児の誰かにどこかの国のことや陰謀論を熱く語るのを、聞くともなく聞いていた]
陰謀なぁ。 直円のやつ、折角利口なのに……勿体ねえ。
[周はよく分からない事柄を延々と述べる様子に、溜息交じりに零した]
(202) 2014/02/08(Sat) 21時半頃
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[けれど直円の知識に対して貪欲な様子や、難しそうな本を読んでいることには素直に感心する。
何しろ自分は無学の極みで、まともに読み書きなど出来やしないのだから。 ふと、零瑠に字を教わっているのか、読めた書けたと喜ぶ年少組の笑い声が聞こえてきたから]
――俺、もしかしてチビ共より、馬鹿なのか?
[恐ろしい事実に思いが至った*]
(203) 2014/02/08(Sat) 21時半頃
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ミナカタは、イアンは今頃、他の仲間のところを訪れているのだろうか。
2014/02/08(Sat) 22時頃
ミナカタは、明之進の手元の巾着は小洒落たものだったと、ふと思った。
2014/02/08(Sat) 23時頃
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―むかしばなし―
[これは将来、傾城になれる器だな、と、真弓を初めて見たとき、そう思った。
見た目の美しさだけではない。 まだ幼くても、異性を惹き付ける何事かを彼女は持っていると。 色街で娼婦達に育てられた周にはなんとなくだが、感じられるのだ]
(234) 2014/02/08(Sat) 23時半頃
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[ある日、真弓が街でひどく絡まれた後、年長の孤児達から 彼女が外出するときに付いていってくれと頼まれたことがあった]
用心棒役ね。 あいつのことが気になるなら、お前らがやりゃあ、良いのにな。 ……ま、いーけどさ。 俺が一緒で、かえって絡まれることになっても知らねえぞ。
[真弓を気に入っているらしい、理依やサミュエルの方が適任だとも思ったが、頼られるのは悪い気分ではない]
(235) 2014/02/08(Sat) 23時半頃
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[真弓の用事に付き合う道すがら、話し掛けられても、返す返事は、あぁ、だとか、そうか、など気のないものばかり。
別に彼女との会話が嫌なのではなく、何を話してよいのか分からないだけのことだが、きっと真弓は気を悪くしたのだろう。
帰り道、孤児院へと向かう寂しい裏路地には二人の足音以外、聞こえるものは無かった]
(236) 2014/02/08(Sat) 23時半頃
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[結局何事もないまま暗い裏路地を抜け、茜さす夕暮れに照らされた真弓の横顔に周は思わず目を奪われる。
呆とした表情で、急に立ち止まった周を真弓はどう思ったか。 振り向いた彼女の表情は逆光で分からなかった。 熱くなった頬をごまかすように掻きながら、――黄昏時で助かった、と小さく呟いた*]
(237) 2014/02/08(Sat) 23時半頃
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―むかしばなし―
それ、お袋さんの形見か?
[一人、縮緬の巾着を大事そうに眺める明之進に声を掛けた。 絢矢やリカルダたちとの一件後、他の孤児たちとも話くらいはしておくか、と考えた結果の行動だ]
あぁ、別に、寄越せとか見せろってワケじゃねえよ。 ちょっと、綺麗だと思ったんでな。
……俺はお袋の面も名前も知らなくてさ、 それで、気になっちまったっていうか。
[少年の黒瞳にじっと見詰められ、何故か言い訳がましい言葉が口をついた。 挙句、不必要なことまで言葉にしてしまったから]
驚かせて、悪かったな。
[ああ、柄にもないことをしちまった、と。 バツが悪そうに、くるり、背を向けた*]
(241) 2014/02/09(Sun) 00時頃
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―むかしばなし:hands―
[あれ以来、リカルダは周が喧嘩をして帰って来る度に、 他者を傷つける為の手を包み込むように握ってくるようになった。
無碍に振り払うことも出来ず、手が汚れるから、やめとけ、という制止も、彼女にとってはどこ吹く風のよう。 結局根負けして、自分には無い感情だが父親が恋しいのだろうと結論付け、リカルダの好きにさせてやることにした]
……けどさ、リッキィ。 お前も、つくづく物好きなヤツだよな。 俺じゃなくても、寂しいなら、 手を握ってくれる相手は此処ならいくらでもいるだろ。 [その日も黙って小さな手を重ねてくる少女に、不思議そうに尋ねた]
(248) 2014/02/09(Sun) 00時半頃
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―そして、現在・病室:hands―
[安吾と面会したあと、少し仮眠を取るつもりが本格的に眠ってしまったらしい。
懐かしい夢を見ていた。
目を覚ませば陽は疾うに暮れ、病室にも夜の帳が降りていた。身体の痛みは残っているが、動けないほどではない。
目尻に涙が滲んでいることに気付き、ベッドに横たわったまま右手で擦ろうとして、リカルダはあのとき、自分の問いかけ>>248に何と答えたんだっけかと――そんなことが気になった]
――……。
[今、傷つき血の滲むこの手に、重なる小さな手はない。
ああ、寂しいな――ほたり、止められない涙が落ちた*]
(251) 2014/02/09(Sun) 00時半頃
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