3 ビー玉坂〜卒業式の前に視るその場所は…
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…メアリー……ッ!!! [山吹色の、まるで夜明けのような光は、焼き付くように痛んだ。 それでも、失わぬよう、離さぬように、しっかりとその手で抱きしめて。
あぁ、闇が訪れる。]
(+0) 2010/03/05(Fri) 01時頃
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き、れ……い
[目の前に広がる山吹色がすべてを覆い尽くす。 縋り付くようにディーンの身体を抱きしめれば 鳶色は闇色に塗りつぶされた。]
(+1) 2010/03/05(Fri) 01時頃
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―― 回想 屋上 ――
[手の中のビー玉。 タイミングの悪さに気まずげなミッシェルを見上げて苦笑した]
……まあ、ドンマ……
[きっと、最後の発作が来たのは、そんな時]
[いつものように、辛くて、痛くて、苦しくて。 その発作の間に、何がおきていたのか知る由もない]
[ただ、近くにいた彼女達にあまり心配をかけなければいいと、 そうちらっと思ったことだけ覚えている]
(+2) 2010/03/05(Fri) 01時頃
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[光は尽きて、姿も消える。 闇。
闇の渦巻く場所。
心地いいと、思ってしまった]
(+3) 2010/03/05(Fri) 01時半頃
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[最後に誰に話しかけたのか、結局わからないままだった]
……。
[身体はもうない。心音も、止まってしまった。
思いは、霧散する]
セシル。
[拾い上げた名前を、口にした。 それがきっと、名前]
(+4) 2010/03/05(Fri) 01時半頃
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[あなたが幸せであるように
ねがう
いのる
やみのそこで
魂が溶けていく]
(+5) 2010/03/05(Fri) 01時半頃
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…あぁ、聞こえるのか。
[暗い闇の中から出ることは出来ずとも、闇の中へと届く声。 突然現れて混ぜっ返すだけまぜっ返して去ってきたのでは、迷惑かけただけだったかな、などとぼんやり思う。
外の景色も、僅かでも見れたらいいのにと願った。 それが叶ったとしても、後悔と無力さに苛まれるだけだというのに。]
(+6) 2010/03/05(Fri) 01時半頃
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(天使の声が、聞こえるの。でもね、ジェリー。 私が聞いているって天使達に分かってしまってはいけないの。 なぜなら連れて行かれてしまうから)
[ああ、やっぱり。天使なんていないじゃないか。 あれは、死神。悪趣味なゲームに乗った、死神の声]
[自分にとって、天使は死神の形をしている。 自分にとって、死はあの人の形をしている]
[けれど、弱く、もろく、どこまでもあの人は人間だった]
[持ち歩いていた、あの人の姿を描き続けたスケッチブック。 最後のページには、あの人の部屋の窓から見た夕陽]
[そして、自分が願いと共に書き込んだ文字]
『ここではないどこかへ あなたではないだれかと』
(+7) 2010/03/05(Fri) 01時半頃
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[闇には私が囚われますから
あなたは闇に囚われないで欲しい
帰る事が出来ないと嘆くのではなく
どうあっても帰るのだと強く思いを持って欲しい
追い詰めましたか。 言えば、いいのです。 そんなことを言ってくれるなと。
教師の言葉は魂が紡ぐ。 闇に溶けていく色は、山吹に黒が混じって。
けれど]
(+8) 2010/03/05(Fri) 01時半頃
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(ジェリー、あんたって悲しい人ね。 きっと誰一人本当に愛することなんてないんだわ。 だって、あんたは天使みたいな人だもの。 世界をただ眺めて、けっして降りてはこないのよ)
[あの人から教えてもらったもの。 悲しみと、諦めと、そんな呪詛。 愛なんてものを、自分が持っているのか分からない]
[だからピンク色のビー玉をもらうことをとても申し訳なく思ってた。まして、彼女がしてくれたことを知ったのなら]
[それはきっと、この闇の中に果てなく滲む悔恨の念**]
(+9) 2010/03/05(Fri) 01時半頃
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[もう
そこに
彼の思いはきえかけて]
……ケイト。
[紡いだ名前は、招いた少女。 こちらにいる筈の、少女。
教師の存在は限りなく薄く、けれど確かに闇の中に]
(+10) 2010/03/05(Fri) 01時半頃
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…く、……ッ。 [絡みつく闇が、その身を刻む。 その身へ染みて、蝕みゆく。
それでも、きっと、その手だけは離さ無い。*]
(+11) 2010/03/05(Fri) 01時半頃
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[ ――現れた ]
(+12) 2010/03/05(Fri) 01時半頃
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[闇色の中、鳶色がぱちりと瞬く]
ああ、そうか……行くんだ。 ――……
[闇色に飲み込まれながら、聞こえてくる沢山の声。 赤い絆がぼんやり見える。]
……一緒に行くんだ
[ずうっと、ずうっと**]
(+13) 2010/03/05(Fri) 01時半頃
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貴女の嫌いな私です。
……いつもと、反応が違うようですね。
[笑みを浮かべた。緋色を見つめる。黒い眼は闇と同じ色]
(+14) 2010/03/05(Fri) 01時半頃
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[蝕むはずのものは、全て、捨ててきた。 残っているのは、闇と同じもの。
それは魂を蝕んで、黒く黒く塗りつぶしていく]
消えるのだと、思っていました。 消えなかったようです。 消えても良かったのです。 消えなければならなかったのです。 何故私はここにいるのでしょう。
(+15) 2010/03/05(Fri) 01時半頃
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ありがとうございます。 嫌いと言われると、心地よいようです。
もっと言って下されば、私は貴女を好きになりますよ。 生徒として。
(+16) 2010/03/05(Fri) 01時半頃
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ええ。 残念ですよ。
……ですが。 貴女と話ができるのですから、良しとしましょうか。
[いつの間にか白衣を纏っている]
(+17) 2010/03/05(Fri) 02時頃
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やめますか。 ですが、教師と言うものは、話が長くて。 やめないかもしれません。
貴女は、どういう生徒だったのでしょうね。 私は結局知ることが出来なかった。
お知らせくだされば聞きますが、貴女は喋る気はないでしょう? では勝手に、考えておきましょうか。
(+18) 2010/03/05(Fri) 02時頃
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話したくはないですか、予想通りです。 来るなと言う生徒はたくさんいました。 こちらの話をまったく聞かない子も。
あなたは。
忘れているわけではないのですか
(+19) 2010/03/05(Fri) 02時頃
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紐 ジェレミーは、メモを貼った。
2010/03/05(Fri) 02時頃
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…また 想う人の痛むのを感じた…どうかその痛みを少しだけまた自分へ… 薔薇の花を作る痛みを受け取ろうと手を伸ばす
…なのに 消えてしまった
哀しくて 哀しくて
湧き上がる胸の痛み… それは薔薇の花びらをつくらず棘をつくる
また棘が心臓を刺しつらぬいて
まるでピンク色をしたビー玉が割れるように粉々に 少女の心臓はキラキラと砕け散る
(+20) 2010/03/05(Fri) 02時頃
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>>+9 ゴメンね…
[そっと 肩を抱きしめて]
あなたがいきてかえれるなら 痛みを貰う為に少しでもいき続けたかった
あなたがいなくなったら あたしだけが残された世界なんて意味がなくて
[そっと背中に寄り添うと]
ごめんね ず---っと一緒にいたかったの あなたの 暖かい光の世界に…
[頬を当てて抱きしめた]
(+21) 2010/03/05(Fri) 02時頃
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何が、わからないのですか。
聞きたくないと、駄々を捏ねても、私の声は届くはずです。ここからなら。
私はもう、充分すぎるほど、楽になれましたので。 闇に染まるのはこの程度にしておきましょうか。
[笑み。闇は深く、魂を蝕んでいる。 「彼」にとって、痛いのは苦痛ではなく。蝕まれるのも苦痛ではなく。
忘れてしまったことこそが。 だから、「彼」を忘れて「彼女」に問う。 彼女は生徒の一人だから]
(+22) 2010/03/05(Fri) 02時頃
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では、聞くのをやめましょう。 嫌いなら、嫌いで結構。
そちらには行きませんよ。 なぜなら貴女はまだあちらと繋がっている。 こちらは、闇の中はもう、あちらとは切れている。
それで本当に友達になれますか。 貴女が、そこから動けないのなら誰かに手伝ってもらうといいのです。
…ただの、独り言です。貴女は聞かなくていい。
(+23) 2010/03/05(Fri) 02時半頃
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[ジェレミーの背中にもたれかかって] あたし ジェレミーはミッシェルが好きだと思ってたの だって彼女はあの絵の女性に似てたから…
だから…
ついてきたら悪いかと思ったけど…
(+24) 2010/03/05(Fri) 02時半頃
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どこに、行くのですか。
戻ってきてくださいね。 いえ、こちらから行きましょうか。
貴女の行くところ、問題なくいけるようですから。
[それでも近づくなと言われれば足を止めるだろう]
(+25) 2010/03/05(Fri) 02時半頃
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---もしあなたが 誰一人本当に愛することなんてできないのなら あたし…ついて来てよかった
[幸せそうに目を閉じる]
…だってそんなあなたが 独りで闇の中にいるなんて考えたら きっと悲しくて耐え切れない
[広い背中を後ろから抱きしめる]
(+26) 2010/03/05(Fri) 02時半頃
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嫌いと言うだけなら、追いましょうか?
あまり、本気で追うわけでもないですが。
[ここは、闇が深くて*小凶*]
(+27) 2010/03/05(Fri) 02時半頃
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見失いましたか。
どちらにしても、声が聞こえればまた。
[違う声が微か、耳に届いた。 喘ぐ声。
耳を通り過ぎる。
闇の中にはもう届かない]
(+28) 2010/03/05(Fri) 02時半頃
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[幸せに。
そう願った人への想いは
眠っている どこかに 落として来た]
(+29) 2010/03/05(Fri) 02時半頃
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