42 廃棄人形ーeverlasting love marionetteー
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彼を、助けて……と、私が?
[何故だろう。彼は私を襲ったはずなのに。 私は自身を襲う人を心配していたのだろうか? やや、非論理的であると思うが……]
……分からない。分からないけれど…… ……あなたは、泣きそうな表情をしている。彼も泣いている。
[二人の表情を交互に見つめた後で、呟く]
……私は"知識の担い手"である以前に、人に作られた人形…… 人の悲しみを宥め、命令に従う「義務」がある。 ……あなた達は、私に何を命じますか?
(92) CEDRIC 2011/01/20(Thu) 00時頃
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[ソフィアの小さな体が、己とケイトの間に割って入ってくる。 彼女だって辛いだろうに、こんなに言葉を尽くしてケイトに語りかけて。 けれど今はその優しささえも、痛い]
そうだな、分からないだろうな。 だって俺は…
[ケイトの怯えた声が、何故と己に問う。 かつて彼女と、「人形が襲われる理由」について話した日を思い出した]
身勝手で 一方的で 理不尽な…そんな理由で、君を襲った。
[彼女を殺そうとした日に語った言葉。 何度となく自分の中で渦巻いていた言葉。]
だけど本当は、本当はずっと、君のことが―――!!
(93) mythomania 2011/01/20(Thu) 00時頃
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[「命令」そして「義務」残酷な言葉がケイトの口から綴られる。違う。そんなのは違う。自分とケイトの間にあったものは、そんなものではなかったはずだ。 言葉にならなくて、彼女の無感動な声が辛くて、首を横に振り続ける。]
違う、そんなのは、違う…! 私とケイトは、対等だった。対等な友達で…友達で…
[ライバルだったのに。その言葉は、胸の中で呟いた。]
命じられたからじゃない。ケイトは、ケイトの意思で、私の友達でいてくれたの。 そして…自分の事よりも、大事に思ってる人がいたの。
[いくら訴えても、彼女の記憶は戻らない。それすらも、「命令」として処理されてしまうかもしれない。それでも。 それでも、言わずにはいられなかった。]
(94) takicchi 2011/01/20(Thu) 00時半頃
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[続く言葉を、ぐっと飲み込んだ。
命令。義務。 その言葉に今の彼女との距離を思い知らされたような気がして。]
君が望むなら、俺はもう君には近づかないと誓う。 ……こうやって一目会えただけでも、きっと奇跡に近いことなんだろう。 だけどもしも、もしも君が、ケイトが許してくれるなら…
一度だけでいい、俺に―――償いの、機会を。
[それもまた、贅沢な望みなのかも知れない。 けれど言わずには、求めずには居られなかった]
(95) mythomania 2011/01/20(Thu) 00時半頃
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[彼の……サイラスの言葉を聴く。 「本当はずっと、君のことが――」 その先の言葉は予測出来る。 つまり彼は、彼を愛せと言いたいのだろう]
……ならば、この首を絞めずとも、 そう命じて下さればよかったのに。 ……自身の命に別状が無い限り、私が逆らうことはありません。
[実にシンプルな構図だ。何も問題は無い。 ……胸の空白が、微かに疼いた気がした]
(96) CEDRIC 2011/01/20(Thu) 00時半頃
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っ、あ……ああ………。
[もうこの想いは届かないのだろうとは、思っていた。 彼女が記憶を失ったと知った時点で、認めたくなくても頭のどこかで理解していた。
けれど、今の彼女の言葉は。 己の想いを、ケイトへの恋心そのものを、握りつぶすような]
ちが、ちがう……俺は、俺はぁっ………!!
[頭を抱えて、その場に蹲る。 涙が止まらないのに瞬きもできない。 胸が苦しい。息ができない。苦しい、苦しい、苦しい…
―――いっそのこと、このまま息を止めてしまえたら―――]
(97) mythomania 2011/01/20(Thu) 01時頃
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―――……
[二人から告げられた言葉を聴く。 彼の言葉は、自身の予想とは違い、 どこか、悲壮な重みを感じられる。 その重みは、胸の空白の底を微かに埋めたような気がした]
……分かりました。 まずソフィア。私に少し、時間を下さい。 私は今、あなたに並びうる物を何も持っていません。 それでは、あなたと対等には到底なれない。 だから、私に私を積み上げる時間を下さい。
(98) CEDRIC 2011/01/20(Thu) 01時頃
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そしてサイラス、私はあなたに全てを与えます。 償いの機会も。あなたが望むもの、 私があなたに与えうるものを全て。
[静かに、まるで神に誓うように言葉を紡ぐ]
……だから、二人とも、私を求めてください。 それが、私の存在意義でもある。 それに……
(99) CEDRIC 2011/01/20(Thu) 01時頃
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この胸の空白が、あなた達を求めているような気がするから……
(100) CEDRIC 2011/01/20(Thu) 01時頃
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何も、持っていなくても。 ケイトは、ケイトでいいんだよ? 私は、ケイトが、ケイトであれば、それでいい。
[泣き出しそうな顔のまま、それでも無理やりに微笑んで。許されるなら、ケイトの手をとる。]
ケイトは私の友達だよ。 今までも…これからも。 だから…一緒に、ケイトを積み上げよう?
[失った記憶は、もう戻らないかもしれないけれど、新たにまた、作っていく事はできるから。]
だから…改めて。ケイト、これからもよろしくね?**
(101) takicchi 2011/01/20(Thu) 01時頃
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[病室の床にぼたぼたと液体が落ちていくのが見える。 その光景に、はっと我に返った。
今、己は何を考えていた? それは、その願いは。ただ自分だけが楽になろうとしているだけではないのか。]
っう………。
[涙を拭う。一度では足りない。 もう一度拭って、何度か瞬きをして。 ケイトがソフィアに、そして自分に語る言葉をどこか呆然としながら聞いていた。]
(102) mythomania 2011/01/20(Thu) 01時半頃
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[けれど、最後に彼女が呟いた言葉が―――ずたずたになった己の心に、静かに響いた。
それは、その言葉は。 もうすっかり消えてしまったと思った、己が恋した「彼女」が遺したもの。]
…ああ。ああ……!
[何度も何度も頷いて、漏れそうになる嗚咽をかみ殺す。 まだ終わってはいない。自分だけ逃げることは、許されない。 今目の前に居る「彼女」の側にあること。それもまた、己の贖罪]
今度はもう、迷わない。 たとえ何があっても俺は、ずっと君の側に―――
(103) mythomania 2011/01/20(Thu) 01時半頃
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[手を差し伸べる彼女の手を握る。 人の温もり。かつての自分もこれを感じていたのだろうか。 力強く頷く彼の瞳を見つめる。 私の胸の空白が求めるものはこれなのだろうか。 まだ、自分には何も分からないけれど――]
それでも、きっと……
[ここからでも新たな何かは生まれるのだろう。 ――私は、それを知りたいと、そう思っていた**]
(104) CEDRIC 2011/01/20(Thu) 01時半頃
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[店主からラルフが居なくなったコトを聞く 飲んでいるのはいつものブラックコーヒー]
そうかい、あの子もいなくなったのかい。 ……サイラスもラルフも、早く戻ってくるといいねぇ。
[店主とそんな話をして外へと出て行く 店の近くには工事をしているビルが見える]
人も街も変わってく。 でも、変わらないものもある。
[空を見上げれば、そこには澄み渡るような青空が]
っと、そろそろあの家の薬が切れる頃だっけねぇ。 さぁて、仕事に行きますか。
[んー、と身体を伸ばせば いつもの黒い鞄を手にして ゆっくりと街中へと消えていった**]
(105) kureha09 2011/01/20(Thu) 02時頃
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─某日・道場─
[佐村屋一座と──鏡花とともに旅をすると決めた翌日。
道場に戻るとすぐに門下生達を呼び集め、うち最も腕の立つひとりに、師範代の免状を与えるための試験を行うと告げた。 そして、道場を離れるということも]
勝手を言ってすまぬ。 だが、儂は自分の心に嘘をつくことはできん。
それに、ぬしらであれば、儂がいなくなっても問題なくやっていけると信じてのことだ。 なに、案ずることはない。 何年かに1度になるやもしれんが、この地に戻ることがあれば、必ず顔を出そう。
(106) 鷹之木 2011/01/20(Thu) 17時半頃
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[それから数日……]
───よし、そこまで!
[剣を置き、門下生と向かい合う。 試験は、すべて滞りなく終了した]
良いかマツノスケ、これからは、おぬしが皆の先頭に立つのだ。 他の者達も、この道場に通う子どもらの手本となるよう、日々の修練を怠らずにな。
「「「はい!!」」」
……うむ。
(107) 鷹之木 2011/01/20(Thu) 18時頃
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─母屋─
[もとより質素な独り身生活。 持つべき荷物は、そう多くはない]
……しかし、芋が随分残っとるのぅ。 まぁ、挨拶ついでに芙蓉達のところにでも持って行けば良かろう。
[必要なものをトランクと風呂敷に詰め込み、最後に名残おしむように、すべての部屋を回る]
さて、そろそろ行くとするか。
[灯りを消し、鍵を閉め。 鏡花との待ち合わせ場所に向かう]
鏡花!
[視線の先に、愛しい者の姿を見つけたならば、その歩みは自然と早くなることだろう───**]
(108) 鷹之木 2011/01/20(Thu) 18時頃
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―その後の……―
[海外公演を終えて数ヶ月ぶりに東の国へ戻ると懐かしいような常設小屋の奥、佐村屋一座座長へ顔見世に向かう。 横に居る慶三郎は緊張しているだろうか? 怒っているような雰囲気の壮年の男性の前に座り報告すると勝手に人形だと暴露した件やその後の事件、そのほかもろもろ行く先々であったであろう事に付いて細かいお小言を頂戴する]
(109) mcvities 2011/01/20(Thu) 19時頃
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[小一時間絞られたあと、慶三郎と話がしたいと言う座長の元から離れ「鏡花」の部屋へ。 自分と同じ顔の人形「飛鳥」がやってきて再開の挨拶をすると、悪戯を思い出した]
[選ぶ衣装は慶三郎に最初に見せた演目のもの、髪と化粧をそっくり同じものに、着物の色だけ態と大胆に対照的なものにする。 3 偶数:鏡花が赤、飛鳥は青 奇数:鏡花は青、飛鳥が赤
この格好で、慶三郎は本当に二人を見分ける事が出来るだろうか?とても楽しみだ]
(110) mcvities 2011/01/20(Thu) 19時頃
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お初にお目に掛かります。 わたくし、時雨慶三郎と申します。
[正座し、深く頭を下げる。 恋人の父親に結婚の了承を得に行く男の心境というものは、きっとこのようなものなのだろうなと思いながら]
[鏡花が座長に小言をくらっている間は、はらはらしつつも、余計な口は挟まずに。 此方に何か問われたならば、嘘偽りなく返すだろう]
(111) 鷹之木 2011/01/20(Thu) 21時頃
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[小一時間ほどして、鏡花が先にその場を辞すと、部屋には座長と自分だけとなった]
[人間の「鏡花」の話、鏡花と飛鳥が生まれることとなった経緯や、一座について……すべてを、興味深く聴き入る]
……は、私ですか? 私は、雨水岩穿流の剣術を嗜んでおります。
[訊かれるままに、己のことを伝え]
はい。 私はあの日、確かに、鏡花と約束しました。 何があろうと、傍にいて護り抜くと。
[言葉に込めた想いは、伝わったろうか]
(112) 鷹之木 2011/01/20(Thu) 21時半頃
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[暫くすると、襖の向こうから声が聞こえた]
……鏡花?
[しかし、もう1人いるようだ。 座長の言葉から、そのもうひとつの声の主が「飛鳥」であることを知る]
[そして襖が開かれれば、赤と青の着物を着た、瓜二つの鏡花と飛鳥が]
鏡花。
[4 奇数:赤い 偶数:青い)着物を見て、微笑みかけてから、もうひとりへと視線を移し]
飛鳥殿、ですな。 お初にお目に掛かります。
(113) 鷹之木 2011/01/20(Thu) 21時半頃
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華月斎は、ラルフをつんつんつついた。
heinrich 2011/01/20(Thu) 21時半頃
華月斎は、トルニトスをつんつんつついた。
heinrich 2011/01/20(Thu) 21時半頃
華月斎は、ソフィアをつんつんつついた。
heinrich 2011/01/20(Thu) 22時頃
華月斎は、ミッシェルにむぎゅうした。
heinrich 2011/01/20(Thu) 22時頃
ミッシェルは、ソフィアにむぎゅうした。
suchlich 2011/01/20(Thu) 22時頃
華月斎は、ソフィアをむぎゅうするミッシェルをむぎゅうしている。
heinrich 2011/01/20(Thu) 22時頃
ソフィアは、ミッシェルにむぎゅうした。
takicchi 2011/01/20(Thu) 22時頃
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― もうひとつの物語・染也 ―
[異国での巡業を終えて、戻ってきた故国。師と共に住まうこの屋敷にも、戻るのは久しぶり。諸々の連絡報告を終えて師の部屋を下がった後、まっすぐに向かう先は離れの一室]
――…兄さん。法泉にいさん。
[声をかけてから、そっと部屋の扉を開ける。 幼い頃に親元離れて、住み込みで弟子入りした染也。 師匠の子息である法泉は、兄弟子であると同時に家族にも近く]
染也、ただいま帰国いたしました。
[部屋は昼日中から薄暗く、光はカーテンの隙間から差し込む日差しだけ。 返事はなく、兄弟子はただ愛しい人形が眠る棺に寄り添い続ける]
以前兄さんにお話した、サイモン氏にお逢いしてきました。 けれど、お返事はいただけませんでした。 ……いえ、返事のないことが、答えなのだと思います。
[申し訳ございません、と。その声にも、兄弟子は反応を示さない]
(114) heinrich 2011/01/20(Thu) 22時頃
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兄さん。私は今まで、『人形』と呼ばれる人工生命がどういうものであるか、よくわからずにおりました。 だから、迷いながらも蘇生の方法を探し続けました。
[それを師匠も望んでいると思ったから。 兄弟子を元に戻すためには、それしかないと思ったから]
でも、私にはもう……、蘇生の方法は、探せないと思います。 人形を、ただ作られたモノだとはもう思えないから。 申し訳ございません。
[そう言って、頭を下げて。顔を上げた瞬間、息を呑んだ。兄弟子が、こちらを見ていた]
(115) heinrich 2011/01/20(Thu) 22時頃
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―もうひとつの物語・染谷―
兄さん!
[廊下に尻餅ついて、すぐに立ち上がり、閉ざされたばかりの扉を開ける。 中は既に蛻の殻。兄弟子の姿も、硝子の棺も、そこにはなくて]
……は。法泉兄さんの、最後の、手妻か。
[一瞬の間に、跡形も無く消えてしまった。 あまりに鮮やかな、刹那の出来事]
最後の観客として俺が選ばれたこと、光栄に思うべきなんですかねぇ。
[そう言って肩を落とし、吐息とともに笑いを零す。 その日以来、法泉の行方はようとして*知れなくなった*]
(116) heinrich 2011/01/20(Thu) 22時頃
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―if・ラルフに片想いEND―
[はぁ、はぁ、はぁ、
突然姿を消した>>31友人を探して、街中を駆け抜ける。 いや、友人なんかではなかった。同じ人形であり、おそらく同じ想いを抱えた、けれどその想いは届かなかった、大切な。 最後にたどりついたのは人形資料館。ふっと横切った予感に、深緑の瞳を伏せて、 静かに中に踏み入れれば、探し続けた彼の姿。]
ラルフ。
[名前を呼んだ瞬間、ぽろりと涙が零れた。 それが、全てを物語っていた。 遅かった。気づくのが遅かった。どうして、自分がこんなに彼を探したか。会いたかったか。 横たわる彼に歩み寄って、その寝顔が穏やかであることに安心して笑う。 それからその額にこつんと自分の額を当て、自分も瞳を閉じた。]
大丈夫、君を1人にはしないから。
[2人の姿が発見されるのは、おそらくずっと後。]
(117) suchlich 2011/01/20(Thu) 22時半頃
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[あっさり見破られてしまった、残念なような嬉しいような複雑な気分で慶三郎を見る。
飛鳥が面白がって艶然とした笑みを浮かべたまま歩を進め慶三郎の前で正座すると深々と合手礼をひとつ]
「私の鏡花をよろしくお願い致します」
[素顔や性格に差異はあれど鏡花として立ち振る舞う時の違いは自分では良く解らないからこそ、悪戯として成り立つのではと考えていた。
何か人間ならではの特殊能力でもあるのだろうか?それとも……**]
(118) mcvities 2011/01/20(Thu) 22時半頃
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―1年後―
よし、出来た。
[満足そうに笑って、ぱんぱんと掛けていたエプロンを払う。 それから腰に両腕を当て、出来上がった作品をじっと眺めて。 1年前。たくさんの人と出会い、たくさんの出来事を見、この両手にたくさんのものを得た。 それを還元したいのだと、あの時から決めていた。 卒業制作に作ったのは、1つの針金細工。 細く繊細な金の針金を編み、先に色とりどりの花のモチーフをあしらった。 これを見て、彼はなんというだろうか。創造主はなんというだろうか。]
(119) suchlich 2011/01/20(Thu) 22時半頃
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さあ、これを、誰にあげよう? …なんてね。
(120) suchlich 2011/01/20(Thu) 22時半頃
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[細い針金細工のタイトルは、
『君ヲ想フ』。
いとしく、やさしい。**]
(121) suchlich 2011/01/20(Thu) 22時半頃
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ミッシェルは、アチャポの頭をぽこぽこん
suchlich 2011/01/20(Thu) 23時半頃
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