99 あやかしものと夏の空
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― 現在 ―
―― 行っておいで。 用事が済んだら、僕のところへ戻って来るといい。 村の中なら分かるだろう、居場所くらい。
[周りをくるくる回る狐火を、見送った。 九尾の狐の像を壊れ物のように抱えて持ち上げ ――]
……存外に、重いね。お狐様は。
[降ろした。 それでも引きずるわけにはいかず、再び持ち上げる。]
(159) iTone 2012/08/18(Sat) 23時頃
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[そこまで言って、また笑った。 10年ぶりの再会、そしてきっと、永遠の別れ。 なのに明るく笑えるのは、彼との思い出が同じように楽しいものばかりだったから。]
……さよなら、ありがとう。ジェフ。
僕のこと、忘れないでよ。 もし忘れたら、化けて出てやるんだから!
[顔面をびしりと指さしてやって、 悪戯坊主は、ゆらりと空気に溶けて消えた**]
(160) kazanemind 2012/08/18(Sat) 23時頃
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[合間に休み休み、村の中をうろつく。]
もしかしたら、もう「帰った」のか。
[長らく思い出しもしなかった、祖母の「彼岸」の話が浮かぶ。]
オスカーのいそうな場所……、 ああ、そうだ。
[折りしも、そろそろ花火の上がる時間。 弟の言葉を思い出して、足は見晴らしのよい場所へ向かった。]
会えなくても、せめて。 楽しみにしていた花火だけでも観られたなら、いいんだけど。
(161) iTone 2012/08/18(Sat) 23時頃
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―川辺―
[降り立ったのは村を流れる川のうえ。正確には橋の上だった。 よくここから亀吉に突き落とされたものだ。 思い出して、身を乗り出すと遠い水面を見た。
この川で自分は溺れて死んだ。 けれど溺れる恐怖はあっても、川に対しての恐怖はない。 むしろどこか落ち着いてしまうのは、死に場所だからこそか。]
…………。兄ちゃん、どこ。
[呟いて、両手を広げる。 身体はもうすっかり薄くなっていて、感覚はあるがいつ霧散するか。 人の感覚を辿って移動する事はできたが、 焦りからか兄の居場所が掴めない。
不安な顔で、周囲を見渡した。]
(162) kazanemind 2012/08/18(Sat) 23時頃
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[見晴らしのよい山のほうへと向かううちに、 自然、足は避けていた川の近くへと。]
ああ……、ここだ。
[苦い思い出が過ぎる。 ふと見やった橋の上、そこにはぼんやりと誰かの姿。]
オスカー……っ!
[夢中で駆け寄る。 視力は悪くとも、姿が薄れていようとも、間違いなかった。]
(163) iTone 2012/08/18(Sat) 23時頃
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[空はすっかり暗くなって、そろそろ隣村の花火が上がる時間だろう。 ここからだと楽しみにしていた花火は見えるか、どうか。 何より、――間に合うかどうか。 指先どころじゃない、身体全体の薄さに不安は滲むけれど。]
……、兄ちゃんっ!
[届いた>>163兄の声に、ぱっと顔を輝かせると 消えかけた足で駆け寄った。]
……シメオンは?
(164) kazanemind 2012/08/18(Sat) 23時半頃
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――……、ああ。
[弟分の声に、振り返って。 透けた身体、希薄な存在感。それで、全てを察して]
そうか、出来たか。 うん……それは、良かったな。 [彼の紡ぐ言葉を聞いて、溜息吐いて]
忘れる? 化けて出る? 安心しろ――お前はいつまでも、俺の弟分だ。 [ぺしっと頭を叩こうとした手は、まだ、叩けたかどうか]
ほら――最後は、本当の兄貴のとこに行けよ、馬鹿野郎。 [そう言って、オスカーを見送った]
(165) migya 2012/08/18(Sat) 23時半頃
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― いつかの未来 ―
[ちょこっと歩いて、木陰でひとやすみ。 時々ジェフの両親の家にお邪魔しては魚をもらったり、 村の外へ旅に出たり。
前の村にはやっぱり劣ってしまうけれど、 居心地の悪い村では無い、むしろ良いほうだ。
今日は何をしようか。蝶でも捕まえてやろうか。 蝉を捕まえるのもいい]
くぁっ………
[あくびをして、毛づくろいをして。 涼しい木陰で目を閉じた。
いつまでも変わることのない、猫又の日常**]
(166) ayame 2012/08/18(Sat) 23時半頃
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―いつか ラルフの家― [像を持って帰った、いや狐を連れて帰ったラルフは怪現象に悩まされるようになるだろう。]
[彼が家を空け帰りが遅くなったならば、しまっていた筈の本が散らばっていたり じゃんくふうどと言われる食べ物を買ってきたなら少し減っていたり。]
『とかいは好かんが……この暮らしも悪くは無いのう。』
『ふふ、…お前は後悔しているか?』
[そんな狐が、ある村に奉られていた神様だとはきっと誰も思わない*]
(167) 歯車王 2012/08/18(Sat) 23時半頃
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[弟の問い>>164には、ひょいと抱えた像を掲げてみせる。]
今は、ここにはいないみたいだけど……って、おい!
[近寄ってまじまじと見れば、ようやく分かる。 既に全身を透かして、向こうの景色がぼんやり見えた。]
まるで幽霊みたいに……、いや、幽霊、なんだよね。
[時間がないのは、分かっていた。 けれども、その姿を目の当たりにすれば、胸は痛む。
強いていつも通りに、肩を竦めて。]
花火。観るんだろ。 あっちの山の間から、きっと観える。
[ちょうど隣村の方角、谷のあたりを指さした。]
(168) iTone 2012/08/18(Sat) 23時半頃
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――祭り当日:夜――
……綺麗だね。
[村に戻って来て、川原で花火をしていた。
夜空を流れる流星群。 辺りを舞う蛍達。
それは去年と同じ。 けれど、去年と違う。
この村が沈んでも、ここで貰った沢山の幸せはこれからもずっと幾重にもなって。 きらきら、きらきら、その輝きを増していく**]
(169) may-schnee 2012/08/18(Sat) 23時半頃
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―花火会場から少し離れた場所―
[暗い夜を彩った大輪の華が消えてから少し経って――。
昔の約束をきちんと守って、線香花火に火をつけた。
きっとその場にはゆりの他にも亀吉やしらたまもいただろう。 あるいは、数日を一緒にすごした他の人たちもいたかもしれない。]
(170) 唐花 2012/08/18(Sat) 23時半頃
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[今にも落ちそうなほどに危うい炎の花が、ゆらりゆらりと手の先で踊った。強く、弱く。
愛人の子どもとして、本来ならば大っぴらに名乗り出ることの出来ない生まれだった。 それでも、母と自分の生まれた村を最後に見ておきたかったのと――。]
ん?どうしたの、しらたま。火のそばにきたら危ないよ。
[線香花火を見ながら、物思いに耽っていた。その手元に小犬がとと、と寄ってきて慌てて火を遠ざける。 急な動きに、線香花火はぽとりとその花弁を落とした。]
(171) 唐花 2012/08/18(Sat) 23時半頃
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あ、…仕方ないな。
[苦笑するが、しらたまがまるで自分の注意をひくように、くいくいと浴衣の袖を引っ張る。]
どうしたの?
[しらたまがこちらだ、とでも言うように、促すその先を見る。
瞬間、淡い金色の光がはじけるように浮かび上がり、暗闇の中へ溶けていった。 それはまるで、迷子の自分を導いた光のように、優しくて、触れられるはずもないのに、温かさの伝わってくる輝き。]
(172) 唐花 2012/08/18(Sat) 23時半頃
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[>>168 抱えられた狐の像。いないという事は同じように誰かに挨拶でも行っているのだろうか、 意外と重そうなのに持ち歩く兄に、思わずくすくすと笑ってしまった。]
え、……あ、うん。 ……夢じゃ、ないよ。僕は死んでるから。
[これは夢だと言っていた兄に、上目遣い。 時間はあまりない。けれど、]
花火……。……うん、行こう!
[諦めかけていた花火はこちらからでも見えそうで、 早く行こうと小走りに前を行く。
身体はやはり薄くて、遠くの闇を透かしていた。]
(173) kazanemind 2012/08/18(Sat) 23時半頃
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…シメオン?
[狐神だと言っていた。彼をどう呼べばいいのか迷ったけれど、結局人の姿で自分たちと過ごした『彼』の名前を呼んだ。
そういえば、ずっと偽名を名乗っていた理由も話していなかった。 人であれば、その事情も何となく察せられるであろうけれど、およそ世事に疎そうな神様には到底通じていたとは思えない。]
…もう、終わりの時間なのかな。
[誰にともなく、そうこぼす。 きゅーん、としらたまが慰めるように鼻を鳴らした。
寂しさは拭えないけれど、最後にこの村に戻ってくることが出来て良かった。
数年前、自分の父親が亡くなったらしい。直接その話は聞かなかったけれど、遺産相続の手続きだと弁護士がやってきた。
相続の書類とともに手渡されたのは、手紙。 自分と母への謝罪と、ダムになることが決まった故郷を、最後に見ておいてほしい、と書き添えてあった。 迷いに迷って、本当にこんなギリギリになってしまったけれど。 それでも、今ではこうしてそのことにすら感謝している。]
(174) 唐花 2012/08/18(Sat) 23時半頃
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ね、しらたま。 僕には見えないけど、君になら見えるの? シメオンがまだそこにいるんだったら、聞こえてるかな。
[金色の光の浮かび上がった方向へ、微笑みかけた。]
嘘をついてまでして、戻った生まれ故郷で、シメオンに…皆に会えて嬉しかったよ。 …ありがとう。
[これ以上ないほどに、賑やかで、騒々しくて――例えようのない優しい数日間。]
これが、あの村の最後の思い出になって、とても幸せだと思うよ。
(175) 唐花 2012/08/18(Sat) 23時半頃
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[きっと、もう答える声はない。
新たな線香花火に火をつけた。
別の誰かの話し声が、聞こえてくる。
蒸し暑い、空気。木々を揺らす風。 遠く、遠く、遠ざかって、やがて沈みゆく故郷。
静かに、燃え尽きていく線香花火。 それをじっと見つめている。
あの村の最後の夏が、もうすぐ終わるのだ。*]
(176) 唐花 2012/08/18(Sat) 23時半頃
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[場所を移動して谷のそば。 遠くから聞こえる破裂音に心躍って、 薄い手で兄の手を掴むと引っ張る。まだ、ものは掴む事ができた。]
わ、……!!! すっごい、あっちよりよく見えたりして?
[人ごみのない兄弟ふたりの特等席では、 打ち上がる色彩の花がよく見えた。]
兄ちゃん、あのさ。……ええとね。
[言いかけて、口ごもる。]
(177) kazanemind 2012/08/18(Sat) 23時半頃
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[空いた手で、小走りになる弟>>173の手を強く握る。]
……転ぶよ、急ぐと。
[この期に及んで心配がそれか、とは我ながら呆れつつ。
その途端。 目の前に、大きなしだれ柳が、咲いた。
見事だ。つぶやいて、足を止める。]
あのさ。
(178) iTone 2012/08/19(Sun) 00時頃
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ラルフは、言いかけて、タイミングまで重なるのかと苦笑し、オスカーに話を促した。
iTone 2012/08/19(Sun) 00時頃
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――いつか――
UFOが出現したっつーのは、此処かぁああああ!!!
[怪しいUFO特集(著者・サイモン氏)が載っている雑誌と双眼鏡を片手に、 今日も元気に駆けまわる。]
[たまに猫又を可愛がったり、 幼馴染みにメールしまくったり(しまくって迷惑かけているかもしれない)
騒がしいたまこのそんな日常は続いてゆく、**]
(179) ebine 2012/08/19(Sun) 00時頃
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― 数ヵ月後 ― [出版社での打ち合わせの帰り際。
机上のチョコ――お土産ものらしい――をつまみあげると、 顔なじみの編集者に何気なく問うた。]
これ、ひとつ持って帰っていい?
[『ブラックストンさんって、ご家族いるんでしたっけ?』 不思議そうな声には、苦笑を返す。]
うん、ちょっとね。 お土産がないと、寂しがるのがいてさ。
[家のドアを開けたなら、今日も日課の挨拶を。]
――ただいま、うちのお狐様。
(180) iTone 2012/08/19(Sun) 00時頃
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[>>178 声をかけるタイミングが被って、 慌ててどうぞどうぞしかけたけれど、促されれば頬を掻く。]
…………え、と。
[目の前で咲いては消えていく花火。 見れないかもしれないと思っていた、最後の夏の、大イベント。 感動なのか、何なのか、用意していたはずのものが出てこなくて。
かわりに出てきたのは言葉ではなく、兄との思い出と、 透明な涙だけだった。]
……あれ。おかしい、な。 10年、……ずっと、言いたかった事、あったのに。 ホント、どうして出ないんだろう
[名前を呼んでもらえて嬉しかったとか、 夜に零したごめんなさいとか、 伝えたかった事は沢山あったのに。]
(181) kazanemind 2012/08/19(Sun) 00時頃
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―ラルフのとなり―
[そうして、狐がまた彼の側に帰って来た時にはオスカーはいなくなってしまっていたことだろう くるくると回った狐火は、像の中に溶けるように消えた*]
(182) 歯車王 2012/08/19(Sun) 00時頃
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[少年の影は花火も透かして、 身体のあちこちから光の砂が舞い上がって行く。 時間がないのに、なのに。]
……あ、わかった。
[はらはらと涙を零しながら。 この兄を相手に、今更、長く長く言葉は必要なかったんだ。]
(183) kazanemind 2012/08/19(Sun) 00時頃
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――……兄ちゃん、ありがとう。
[泣き笑いと、ありがとう、それだけ。 それだけで全部伝わると、そう思った。]
(184) kazanemind 2012/08/19(Sun) 00時頃
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いいよ。わかってる――と、思う。
[昔のように、弟の頭に手を伸ばす。 あの頃よりも、随分低い位置にあるような気がした。
そうして、髪の毛をくしゃくしゃにしてやって。]
僕はね、オスカー。
多分良い兄じゃなかったけど。 オスカーの兄だったことを、誇りに思ってる。
[自分にないものをたくさん持っていた弟。 社交性や明るさを、羨ましく思ったこともあった。]
だからさ。……ありがとう。
[弟の生前、素直にそんな言葉を言えたことは、あったろうか。それなのに今は、するりと出てきた。]
(185) iTone 2012/08/19(Sun) 00時頃
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たまこは、ジェフやれるもんならやってみやがれ(←女子力1
ebine 2012/08/19(Sun) 00時頃
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ばか。僕の台詞、取るなよ。
[こちらも負けじと顔をゆがめる。 それでも大人になった分だけ、取り繕うのは上手くなった。
ぐいと目元を拭う。]
さよな……いや。
――… また、な。
(186) iTone 2012/08/19(Sun) 00時頃
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― 一年後 ― [あの村は、既にない。
けれども毎年、この日になると、隣村へ出向く。 隣村に流れる同じ川に、大輪の花を浮かべて。]
今年も、会いに来たよ。
[ふっと、いつもは見せない笑みを、こぼした**]
(187) iTone 2012/08/19(Sun) 00時頃
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[頭を撫でられた、その手は途中でするりとすり抜ける。 けれど最後に、誇りだと言ってもらえた。 嬉しくて、嬉しくて、また涙がでるけれど。]
そんな事ない。僕だって、兄ちゃんの弟でよかった。 幸せだった。
大好きだよ。 ――幸せになってね、ラルフ兄ちゃん。
[笑顔は、夜空の花と一緒に、消えていった**]
(188) kazanemind 2012/08/19(Sun) 00時頃
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