199 Halloween † rose
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視点:
人
狼
墓
少
霊
全
ジェレミーに3人が投票した。
ミケに1人が投票した。
ジェレミーは村人の手により処刑された。
時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
犠牲者はいないようだ。殺戮の手は及ばなかったのだろうか?
全ての人狼を退治した……。人狼に怯える日々は去ったのだ!
それは――、
退屈を紛らわせたから?
甘いお菓子を頬張ったから?
ありがとうと感謝されたから?
妖精のステップを刻んだから?
約束の鐘を見つけることができたから?
古びた懐中時計を壊すことができたから?
(#0) 2014/10/30(Thu) 22時頃
『そろそろ、終わりにしようか』
魔女は酷く気紛れで、
忽然と、
ジェレミーの目の前に現れる。
(#1) 2014/10/30(Thu) 22時頃
翳す右手に、手作りのお菓子。
それは、誰かの力に成れたらいいと
想いの篭った形をしている。
(#2) 2014/10/30(Thu) 22時頃
甘く美味しい小さな家が一瞬でその姿を消すのと同時に
唇をぺろりと真っ赤な舌でなぞる。
甘い香りを纏った魔女は、
住まいを同じくした狼男にさえも初めて見せる笑みを浮かべ。
その笑みの色は、
恍惚か、落胆か、快楽か、悪意か、それ以外か……
目にした者にしか、判らないだろう。
(#3) 2014/10/30(Thu) 22時頃
そうして、まるでその代償を払うかのように。
『壊してご覧』と囁きと。
古びた懐中時計をひとつ、人狼へと差し出して。
『僕は、君のためのプレゼントは、
出来れば君に壊して欲しいんだよ』
――魔女は妖艶に、微笑んでいる。**
(#4) 2014/10/30(Thu) 22時頃
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アイヤ、分かたネ。 リーがいつ来ても良いように、お菓子、いぱいいぱい用意しておくヨ。
[笑い、リーの頭も撫でる>>6:23。]
是。ワタシも見えてないから分からないけど、ニコラエと一緒だたみたいヨ。 元戻ると良いネ。
戻たら、皆でワタシのお店来ると良いヨ。
[幽霊モドキの原因が、この繰り返しと同じとは分からないが、そう頷いた。]
(0) okomekome 2014/10/30(Thu) 23時頃
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そうだヨ。 ワタシの料理美味しいから、いなくなたら皆悲しい悲しいてなるネ。
[微笑んでくれたリー>>6:24に、にこにこと笑う。]
ワタシ、ずと此処いるから、いつでも来ると良いヨ。 ワンちゃんも食べないからお店来る良いネ。
[黒犬へも視線を落とす。 食べると言ってしまった為、おびえさせてしまったかもしれないと少し反省はしていた。 ほんの少しだが。]
ワタシのお菓子、いつでも美味しいヨ。
[最後の言葉には、そうはっきり言い切った。
魔女の為に作ったあのお菓子の家も、美味しいと喜んで貰えれば良い。]
(1) okomekome 2014/10/30(Thu) 23時頃
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やった! 何気ない日常に潤いのお菓子ゲット!
[露蝶からOKが出れば>>0、小さくガッツポーズ。 頭を撫でられて子供扱いするなと言いたくなるが、 お菓子を確保したのだから今回は許してやろう。]
戻ると良いよな。 でもドナルドとか皆で来たら、露蝶の店赤字になるかも。 そこは出世払いじゃなくて、ニコラエとドナルドに 払ってもらおう。
[確信出来ないから、わざと彼らに支払いを押しつける様な 事を口にして不安な心を紛らわす。]
(2) pannda 2014/10/30(Thu) 23時半頃
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今度店に行く時はちゃんと辛いヤツ、何だっけあれ。 あの辛いヤツも食べれる様になるからな。
[ずっといると言ってくれた露蝶は何を思っているのだろうか。 こんな変な事を言ってるから、俺も変な奴と思われているかもしれない。 それでも変わらずここにいてくれると言ってくれた事が嬉しくて。]
そうだよな。露蝶のお菓子美味くて大人気だもの。
(3) pannda 2014/10/30(Thu) 23時半頃
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……露蝶、ありがとう。
[ハロウィンが終われば何かが変わるかも知れない。 変わらない、終わらないハロウィンは困るけれど。 まるで錨の様に変わらず有り続ける事に感謝する。 ……どうしてか判らないけど、泣きそうだった。]
(4) pannda 2014/10/30(Thu) 23時半頃
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ジェレミーは、それではおやすみなさいませ。**
nostal-GB 2014/10/31(Fri) 00時半頃
研修生 キリシマは、メモを貼った。
mzsn 2014/10/31(Fri) 00時半頃
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[情欲に駆られての繋がりは深い。 しかしクシャミが腰を揺すり甘い声を上げるたび 中へと打ち付ける熱は更に欲しいと増すばかりで。
尻尾の毛並みが肌に触れるくすぐったさにさえ 腹の底から脳天にまで痺れるような悦びが生まれる。]
…ミー、……ッ は
[何度呼んでも足りないと心を焼かれて。 言葉で足りない分は、その都度口付けを交わす。]
あとで、……舐めてくれるんだろ?背中。
[背中に薄く残る引っ掻き傷。 痛みが走ると眉を寄せた苦しげな笑みを浮かべ、 より奥を貫いた。
無意識に爪を立ててしまう程に善がっていると思えば 情をくすぐられて堪らなくて。]
(5) onecat69 2014/10/31(Fri) 01時半頃
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[彼の腰が動くのに合わせ、時折逆らい、 収縮を繰り返す隘路に雄を抜き差ししていると 顎先から滴った汗がクシャミの上に落ちる。ひたりと。
汚してしまった彼の頬を指の腹で拭い、 目元や唇を弱く撫でる。 濡れた視線を目が合うと、彼の中で自身が脈打つ。
金色の瞳は昨晩の月のようで、 交わした約束を思い出すとまた胸がきゅうと鳴いた。]
……ミー… ――…一緒に居よう、ずっと
[あの時の告白の言葉。 今また強い願いとして込み上げる。]
(6) onecat69 2014/10/31(Fri) 01時半頃
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[昼間の明るい光が射す部屋。 通りからは今日もハロウィンの賑やかさが漏れ聞こえる。 菓子の匂いはこの部屋には無いはずが、 汗の匂いや共有する快感も声や震えもすべてが甘い。
その甘さに誘われ、離すまいと求めて、 ひときわベッドを軋ませ クシャミの身体を強く強く抱いて。
彼の奥深くに熱の全てを注ぐ瞬間にも ありったけの想いを込めて もう何度目か知れないキスをした。]
(7) onecat69 2014/10/31(Fri) 01時半頃
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ドナルドは、ニコラスだっこしてねる*
oranje 2014/10/31(Fri) 01時半頃
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― ―
[街へ急いでいた。 自分の姿が見える人間に代わりに魔法陣を描いて貰って、そして、]
……?
…………あぁ!?
[今まで余裕で摺り抜けていた筈の通行人に思い切りぶつかった。 相手は不機嫌な声を出した自分を見ても苦笑いでそのまま去ってゆく。
ハロウィンの祭りならではの寛容さ。]
どうなってんだ?
[透けていた筈の我が身。 掌を見てももう透けていない。 魔女と狼男の物語の顛末を知らないまま、困惑する悪魔は暫しその場に立ち尽くして*]
(8) shake 2014/10/31(Fri) 02時頃
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華月斎は、カチューシャ装着して「きのこーのーこーのこげんきのこー」
heinrich 2014/10/31(Fri) 03時頃
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……ッ、ふぁ、ヤ、ぁ……ッ! グレッ、グ……ゥ、ぁ ウん、ッ……!
[>>5揺さぶられ、突き上げられるたびに、喉奥からは甘い声が押し出された。]
ぁ、ヒゃ……ァ、ん!
[一際強い刺激を受け、背に回していた指が、何かに濡れてずるりと滑る。 縋り直そうと伸ばした指先には、汗とは違う、赤い体液が付着していて]
……、……ぁ、ふ……ゥ ん……、ッ
[グレッグの背を傷付けてしまったとか、痛くないかとか、詫びは今は出てこなかった。 それよりも強く、指を濡らした深紅に惹かれ、ぺろぺろと何度も舐める。]
うん、舐める…… くれ……ッ、ひゃア、アッ!
[その最中、奥を剔られ、うっすらと赤みを帯びた唾液が口端から垂れ落ちた。]
(9) nordwolf 2014/10/31(Fri) 04時頃
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[>>6揺れる尾は、休むことなくグレッグの脚を撫でるが、時折びくりと逆毛立った。
顔に落ちた汗を拭われ、長い前髪を払われれば、グレッグの貌が今まで以上によく見えた。 真っ直ぐな眼差しに溶かされてしまいそう……いや、もうとっくに、金色の瞳は熱に揺れて、蕩けている。 見つめられているだけで、こんなにも、気持ちが高ぶってしまう。]
……な、んだ……? ッぁ…… 、…………。
[耳に届いたそれは、ループしたものではなくて、確かに重ねられた、二度目の言葉。
返事のかわりに、一際強く抱きついて、脚を背に絡め、肩口に深く顔を埋めた。]
(10) nordwolf 2014/10/31(Fri) 04時頃
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[>>7陽光差し込む窓の外からは「Trick or Treat♪」の声が今日も聞こえてくる。 けれど今は、そんな楽しい歌声も、耳に遠い。 ただグレッグの声だけを、黒い耳は拾おうとする。]
……ッあ、ァァ…… グレ、 ッ……グ、もぅ
おれ、ッ…… ひァ……ぅ、んッ!
[張り詰めていた雄から精を放ち、腹を汚したのは、深いところに熱を感じたのとほぼ同時だった。 重ねられた唇から伝わる想いに、じわりと、目頭が熱くなったような気がした。]
(11) nordwolf 2014/10/31(Fri) 04時頃
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明之進は、ピョコン
lalan 2014/10/31(Fri) 04時半頃
キリシマは、明之進をわしわし撫でた**
mzsn 2014/10/31(Fri) 05時頃
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― ―
[それから二人と別れ、金色の狼を追ってみたが 獣の足は早く、追いつけず。 飛んでいけば話も早いと気付いたのは遅く。
酒場の付近まで戻り、大きく息をついた。 今日が終わってしまったら、またハロウィンが繰り返される
それでも良いと思っていたのだけれど、 友人に声が届かないのは不安ではあるし このままではいけないと、自覚もしていた。
ドナルドと結んだ約束を叶える為に、 前に進まなければ、ならない。]
(12) motimoti 2014/10/31(Fri) 10時半頃
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……ドナルド、あの。
[酒場に向かう人波に、「背を押された」気がした。 まさかそんな事もないと、 ハロウィンが畢るのなら朝であると、 なんとなくそんな感じで構えていたのだ
腕の中に収まるように、そっと抱きつき、 自然に近くなった距離で、誘われるまま唇を合わせる。 唇は柔らかく、触れるだけでも心地よくて。 もっと、と教会でそうしたように甘く求め 舌を欲して、唇の表面を舌先でなぞる]
(13) motimoti 2014/10/31(Fri) 10時半頃
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「…………せんせい、なにしてるの?」
(14) motimoti 2014/10/31(Fri) 10時半頃
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[親に連れられた子供連れ、 酒場の前を彗で掃いていた店主 腕組み酒場に入ろうとしていたカップル
一同の視線が、公然で唇を合わせる男二人に 集まってしまうのは、まあ無理もない。]
…………私が、私達が、見えて、いる?
[シーツを被った子供はこくり、と頷く。母親の顔は引き攣っていた 酒場の店主はぽかん、と口を広げて今の光景を咀嚼しようとし、 カップルは腕を組んだまま、固まっていた]
……な、んでもないんです
[彼等に置き去りにしたのは、短い弁明。 ドナルドの手を引き、彼の家よりも近い雑貨店を目指し駆け出す。
途中、ごめんなさいと何度も謝ったが、 ドナルドに届いていただろうか。]
(15) motimoti 2014/10/31(Fri) 10時半頃
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― ガラス雑貨店「Curcubeu」 ―
パーティ、行きます……?
[己は走っても汗はかかないが、彼はどうか。 全速力でそれなりの距離を走った。 行くにしろ行かないにしろ、風呂に入るべきか
店のドアはすり抜けず、きちんと開いて中に入る。 理解及んだのは、「時間がちゃんと進んでいる」という事と、 「今日が最後のハロウィン」だということ。]
ごめんなさい…いきなり「見えて」しまう、だなんて すまない、
[店内に入るなり、心配そうにドナルドを見詰め。 謝罪と共に、前からぴとりとくっついた。 彼の汗の匂いが甘くて、酸欠も手伝い、くらくらする]
(16) motimoti 2014/10/31(Fri) 10時半頃
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………―――ん
[甘えるように首元に鼻の頭をひっつけて、すんと鼻を鳴らす。 そのまま時を忘れてしまいそうになり、 思い出したように風呂、と呟き身を離す。
確か、ワイン風呂の入浴剤があった気がする。 風呂を沸かしながら、ドナルドの薫りを思い出し 流してしまうのが勿体無い、と不埒なことを考えていた**]
(17) motimoti 2014/10/31(Fri) 10時半頃
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許婚 ニコラスは、メモを貼った。
motimoti 2014/10/31(Fri) 10時半頃
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− 途切れた輪 −
[ループが終わった事に気付いたのはいつだったか。 不意にそう思えたのか。 それとも姿を見せたシーシャに会ったのか。 華月斎か誰かに聞いたのか。 ニコラエとドナルドのいけない関係を見てしまったからか。
だがループが終わり、時計が動き出したと気付いた時。]
(18) pannda 2014/10/31(Fri) 13時半頃
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キリシマ!
[俺は何も誰も気にする事無く駆け出していた。 ループが終われば、ジェレミーが言った様に 消えてしまうかもしれない。
俺の言葉や手紙が届いているかは判らないけど。 明日になる前なら、まだ捕まえられる筈。 拒む言葉が出る前に、もう一度だけでもその手を握りたい。
ダンスパーティーの時の革手袋越しにではなく 直接その手に。]
(19) pannda 2014/10/31(Fri) 13時半頃
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[街中を全力で走る俺を祭りを楽しむ皆は少し困った様に 見ていたかもしれないが、気にする事無く突っ走る。
薬屋の前に辿り着いた時には、そのまま道路に寝転がりたくなる 程息が上がって苦しかった。
それでも膝に両手をあてて、倒れるのを堪えて見上げた扉。]
(20) pannda 2014/10/31(Fri) 14時頃
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[並ぶ二つの南瓜と、挟んだ筈の手紙の消失。
ずきりと胸が痛んだ。
誰かが持って行ったとは考えなかった。 手紙はきっとキリシマの手に渡ったはず。
そう思うと、全力疾走の原動力となった想いに 急にストップが掛かる。
彼はどんな顔をしているだろう。 いつも以上に顰めっ面だろうか。 呆れて馬鹿にするだろうか。
それでも帰ると言う選択肢は無くて、扉を叩こうとした 手の震えが止まるまで、と言い訳と共に薬屋の前に座り込んだ*]
(21) pannda 2014/10/31(Fri) 14時頃
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ろくでなし リーは、メモを貼った。
pannda 2014/10/31(Fri) 14時半頃
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ワタシのお菓子、潤いなるカ? 嬉しいヨ。 でも、ワタシ、お手伝いもお願いするかもヨ?
[更にリーの頭を撫でる。
しかし続いて出た二人の名前>>2に薬屋でのことと、その後のことを諸々思い出し。 撫でていた手が思わず止まった。]
ドナルドとニコラエ……お薬……。 店主さんとジェレミー……。
リーはお薬屋さんのこと知てたカ?
[つい、そう聞いてしまった。]
(22) okomekome 2014/10/31(Fri) 15時半頃
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ンンン。 何でもないヨ。ワタシ、ドナルド、お友だち。 変わらないネ。
[ふるふると頭を振って。]
辛い料理? 麻婆豆腐、干焼蝦カ? リーが辛い辛いて泣かないように、辛さ控えめにしてあげるヨ。
[にこにことした笑顔を浮かべ、そう約束をした>>3。]
(23) okomekome 2014/10/31(Fri) 15時半頃
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[それにしても、どうしてこんなことを言うのだろうと、リー>>4の顔をじっと見る。 繰り返しのお祭りで、不安になってしまったのだろうか。]
リー、どうしたネ。 なんだか……
[いなくなってしまうみたいだと。 不意にそんな風に思い、寂しくなった。 けれど。]
なんだか、褒められて嬉しいヨ。 今度来たら、おまけするネ。
[そう言うだけにした。]
(24) okomekome 2014/10/31(Fri) 15時半頃
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― After the spell was broken, ―
[ニコラエらと立ち話をした後、再び歩き出す。 大事なものに気をつけろ、なんて魔女は何を言いたいんだか]
……あら、シーシャ。 どうしたの? ポカンとしちゃって。
[>>8 人波の中、呆然としたように立ち尽くすシーシャへ、首傾げて問いかけて。 見たところ特に異常はなさそうだが。さて。]
(@0) heinrich 2014/10/31(Fri) 16時半頃
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手妻師 華月斎は、メモを貼った。
heinrich 2014/10/31(Fri) 17時頃
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─ それから ─
[グレッグの背中に盛大な爪痕をつけてしまっていたことにちゃんと気付いたのは、一頻り情を交わして、気怠い身をグレッグに寄せ、心地良い余韻に浸っていた時のこと。]
あ、っ……。
グレッグ、ごめ……ん。
[背中にはしる、血の滲んだ蚯蚓腫れを見て、耳と眉がしょんぼりと垂れた。]
やっぱ、痛いか……?
[様子を窺いつつ、蚯蚓腫れの周囲を指先で軽く撫で、付着していた血を少し拭い]
……んにゃ、ぅ……
[それから、ゆっくりと蚯蚓腫れに舌を這わせる。 下等妖魔に、傷を治癒させるほどの魔力はないが、せめて、痛みくらい和らげることは出来るだろうか。*]
(25) nordwolf 2014/10/31(Fri) 18時半頃
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明之進は、すごくユルイマン*
lalan 2014/10/31(Fri) 19時頃
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[上気した肌を伝う血混じりの唾液が、真昼の陽で光る。 明るい部屋と白いシーツには不釣り合いな 倒錯的な赤で彩られた唇はどこか翳りを帯びて淫美。 これまで知らなかった顔だ、と思うと強く惹かれ、 血の味が残るクシャミの唇を舐めた。
奥を穿ち腰を揺さぶると、 どちらのものとも知れない体液が滴り落ちて シーツを汚していく。
荒い呼吸や汗もまた混じり合って溶けてしまう。 どろどろと蕩け、それでいて研ぎ澄まされた感覚に、 部屋を満たす音が響く。
肉や骨がぶつかる乾いた音と、粘膜が混じりあう水音、 何よりクシャミの甘い声。重なる鼓動。
煽られ引き寄せられ焦がれて、意識の全部は愛しの君に。]
(26) onecat69 2014/10/31(Fri) 20時半頃
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……ミーと一緒に 生きたい、って…事。 ずっと ずっと
[あまりに熱い体温も、内側の律動も心臓の拍動も、 性感を高めるだけに留まらずに もっとずっと深い所を揺さぶるもので。
自分は知らない遠い昔の雪の日に この生命が一度は失われたのかと思うと、 悲しくて悔しくて堪らない。
―…達する瞬間の軽く明滅する頭の奥深くで 愛という言葉が実感を伴って浮かび、全身に満ちた。]
――……く、…っ、ッ……ん
[夢中で唇を重ねて、ふたりで迎える“小さな死”。 境界を失くし溶け合ったまま、 暫くは濡れた身体を重ねていよう。*]
(27) onecat69 2014/10/31(Fri) 20時半頃
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―それからの事―
――…っ 痛っ 、ふ、はは
[欲と熱の残滓に浸り、怠い身体を一頻り絡めて過ごした後。 背に残った傷にクシャミの指先が触れると 咄嗟に肩を竦ませ痛みを訴えはしたが、 実際のところ言うほど痛くはない。
それどころか、]
(28) onecat69 2014/10/31(Fri) 20時半頃
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ふ ……は、ァ
[ざらりとした舌が傷口を這うくすぐったさと痛みが混じり、 性懲りなく悦びの兆しが見えてしまいそうで。 不意に零れた声に慌てて片手で自らの口元を覆った。
舐めてくれとは確かに言ったが、 ああもうこの子は!
健気に治癒に努めてくれるクシャミが可愛くて それよりちょっとまた元気になってしまいそうで なんだか複雑な顔を赤くして、ふるふるする一時。 痛みはすでに意識の外。*]
(29) onecat69 2014/10/31(Fri) 20時半頃
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……あ?
あー、……一瞬ゴーストになってた。っぽいんだが なんつーか、
[>>@0何も知らない内に始まり、終わりもまた同様に。 釈然としないが現実などこんなものだろう この騒動を起こした魔女とやらもただの一人の人間なのだと思えば、納得はいかないでもない。
今日こそはきっと本物の”Halloween”になる。 勤勉な使い魔がその内にリーに預けておいたままの荷物を運んでくるだろう]
テメェはどんなハロウィンを過ごしてぇんだ?
[もう繰り返さないのなら、彼の望みを叶えようと思う 悲鳴と歓声のショウでも、静かに月を眺める二人だけの夜でも*]
(30) shake 2014/10/31(Fri) 20時半頃
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—— その後・街中 ——
[街中をニコラスと共に泳ぐ>>12。 彼が追いかけるその存在に、ついに触れることは叶わず けれど、その手を離すことはしなかった。
見慣れた風景の中に混じり、改めてハロウィンの光景を眺めた。 何度も繰り返し、見慣れてしまっても仕方がないそれらは それでもやはり、愛おしい街並に違いはない。]
どうした、
[名を呼ばれ、その距離が狭まった>>13。 男は唇に笑みを引いたまま、彼の唇を受け入れる。 ざわつく街の中であっても、今だけはと、ニコラエの背を引き寄せる。]
……ん、
[吐息と共に一度伏せた双眸を、軽く開く。 冷えた舌の感覚に、思わず笑声が零れる刹那]
(31) oranje 2014/10/31(Fri) 21時半頃
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————……、っえ?
[その動きは止まる。 それはよく知った、幼い声>>14。]
(32) oranje 2014/10/31(Fri) 21時半頃
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[よくよく辺りを見渡せば、見知った顔が、馴染みの顔が、そうでない人も、こちらを見ている。 ニコラエが問う>>15、それに頷く小さなシーツのお化け。 まるでそこだけ、時が止まったかの様な錯覚。 否ーー正確には、動き出しているのだけれど]
は、……は、
[否応無しに羞恥で顔が、身体が熱くなる。 それでも繋いだ手は離さぬまま、傍らのニコラエの弁明に続けて]
(33) oranje 2014/10/31(Fri) 21時半頃
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ハッピー ハロウィン!
[どうして、このタイミングで繰り返しが解けてしまったのか。混乱する頭はハロウィンに全てを委ねて、手を引かれ走り出す。 小悪党とて外で見せつけるような経験もなく、できることなら壁を通り抜け解けてしまいたいと思ってももうそれはきっとできない。 それでも、]
謝んじゃ、ねぇよ!
[時折隣から聞こえる謝罪の声に、男は赤い顔のまま笑った。 見られたことがリセットされて、人々の記憶から消えることはない。 若干春までの生活が不安になれど、これで前に進むことができるのだ、と。]
(34) oranje 2014/10/31(Fri) 21時半頃
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—— ガラス雑貨店「Curcubeu」——
[ようやく辿りついたのは彼の店だった>>16。 あの場所からでは男の家には遠く、選択肢として間違ってはいないのだが、ここで彼と出会ったのだとここ数日のことを思い出せばやはり、気恥ずかしさを感じる。]
はあ、びっくりしたな…… ん、どうかな、行けっかな。色々聞かれるぞ?
[主に、酒の肴として。 走り抜けた心地よい疲労感を全身に感じながら息を整え、軽く首を傾いだ。 空いた手の甲で、額に薄らと浮いた汗を拭う。]
……だから、謝んじゃねぇって。 な?
[人の道に外れたわけではない。 小さくとも大きくともない街だ、その噂はいつか知れ渡ってしまうかもしれないけれど、自らの意と反したことをしたわけではない。 二つの緋色を伺うように見つめ返し、その背に手を回した。]
(35) oranje 2014/10/31(Fri) 21時半頃
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|
[首もとがくすぐったくて>>17、笑みと共にため息を漏らす。 彼が離れて行ったあとも、しばらく余韻に浸るように佇んでいたのだが、そろそろとカウンター前の椅子に腰掛ける。 彼は風呂を沸かしに行ったのだろう、確かに運動の後ということもあり入りたい気持ちはある、しかし]
ニコラエ、なんか手伝えね? [彼が入るなら——、とその先を考えてしまって 芽生えた欲求を打ち消すかのように、声をかけた。]
(36) oranje 2014/10/31(Fri) 21時半頃
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小悪党 ドナルドは、メモを貼った。
oranje 2014/10/31(Fri) 21時半頃
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[自身は街から離れるとはいえど、 彼は本当に大丈夫なのかと先程を思い出す。>>33>>34
手を振りほどいで変な男に唇を奪われた、と 誤魔化されても構わなかったのに。
店まで慌てて駆け込んで来るまで、 繋いだ手は振りほどかれるどころか 固く、しっかりと結ばれていたのだ。]
それは、……確かに、 私は構わないが、君が肩身の狭い思いをするのは…
[人波の中心だった事もあり、 誰に見られていて誰に見られていないのか 定かではないし、振り返るだけで居た堪れない。
謝罪の必要はないと繰り返すドナルドの優しさに つい甘えてしまいそうになる。 誰に知られても構わないと言われているような気がして]
(37) motimoti 2014/10/31(Fri) 22時半頃
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|
[風呂に湯を張るまでは、少し時間もある。 バスルームを背にし、タオルを脱衣所へ用意しておき。
先にドナルドに入って貰うのならと タイルの上に幾らか落ちている髪の毛を拾い、 マットを替えておこうと棚を漁っていると 店舗側から届く声>>36]
大丈夫、ですよ。 ああでも、湯温が丁度良いか確かめて貰える?
[ベッドルームには萎びた死体はあるものの 此処なら見せても構わないだろうと。 マットを変えたところで湯のたまり具合を確認し、 バスルームを離れ、ドナルドの元へと。
部屋の中なのに、つい手を繋いでしまい、 やんわりと指を絡ませ、倖せそうに微笑む]
(38) motimoti 2014/10/31(Fri) 22時半頃
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|
………、
[出来れば躯や髪を洗ってみたい、 だが、そんな事を望んだら、 煩わしい、と思われやしないかと 口に出来ないまま、ドナルドの髪に指櫛を通した。
ほんの少しだけ湿っている感じがして、 その感触も確かめるように、指腹で撫ぜ バスルームまでの短い距離を並んで歩く]
(39) motimoti 2014/10/31(Fri) 22時半頃
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許婚 ニコラスは、メモを貼った。
motimoti 2014/10/31(Fri) 22時半頃
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……透けてないけど。
[>>30 シーシャの肩や頭をペタペタと触る。ついでに頬をむにっとつまみ]
気が済んだのかしらね。
[恐らくそういうことなのだろう。 ねじれた時計は壊れ、時間は再び正しい方向へ動き出す]
……そーねぇ、じゃあ遠慮なく、たっぷり付き合ってもらうわよ。
[まずは広場のショーから!と。手を引っ張って広場へ走り出す。 前のショーと負けず劣らず華やかに。沢山の悲鳴と喝采。雨のように降るコインと飴玉。
客からのアンコールを振り切って、次は大通りでお土産巡り。露蝶の店にも顔を出し、南瓜まんと烏龍茶を所望して]
(@1) heinrich 2014/10/31(Fri) 22時半頃
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[子どものように、はしゃいで、笑って。 手を引っ張って、「遅いわよ!」なんて背を押して。
笑え、笑え、笑え。 終わり方が大切なんだ。 次に会うまでの長い時間、彼の思い出す顔が、今のこの顔になるのだから]
(@2) heinrich 2014/10/31(Fri) 22時半頃
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……ぁ、ごめっ……。 滲みたか?
[>>28背中に滲んだグレッグの血を、ぴちゃぴちゃと舐め取っていると、不意の声を漏らされて、一瞬慌てて行為を止めた。 やはり痛かったろうかと、不安げに耳をしょげさせ、グレッグの表情を盗み見る。]
……グレッグ……?
[>>29あれ、もしかして……。
口元が隠されてしまっていては、はっきりとした表情は読み取れない。 けれどもしかして、さっきの声は痛みの所為だけではなかったらしいと気が付けば、魔の本性がちらりと覗いてしまうのは、仕方のないこと。]
(40) nordwolf 2014/10/31(Fri) 22時半頃
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………ゥな〜〜ァ、ォ……。
ん、ふ……っ。
[そこからは、傷を舐め癒すというよりは、寧ろ煽り立てるかのように。
いつの間にか事件が解決したことも知らぬまま、さてあとどれくらい、ベッドの上にいることになるのだろう。*]
(41) nordwolf 2014/10/31(Fri) 22時半頃
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[太陽は待ってくれない。夕闇が街を浸して、星々のさざ波が二人の足を追い立てる。]
時計塔、
見に行きましょう。
[あぁ、眩しいほどの月が。月が。]
2人で。
[少し顔を伏せて、シーシャの手を強く握った]
(@3) heinrich 2014/10/31(Fri) 23時頃
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[結局、最後のハロウィンの1日の大半を部屋で過ごした。
裸のままベッドに転がり手足を絡ませてみたり 戯れるように何度も唇を重ねてみたりと、 思い返せば昼間からなかなかの爛れ具合だった。]
……っ、
[シャワーを浴びた身体に再び服を着こむ時、 背中にぴりりと微かな痛みが走って、吐息を零した。 つい先程までの情事を思い出して。
―…クシャミの治癒が悪戯に変わると、>>41 引いたはずの情欲には、容易く再び火が点いた。
仕返しだとばかりに形勢逆転で彼をシーツに押し倒し、 背中や翼の根に噛み付き、舐めて。 一度目の行為で中に放った精を垂らして濡れる窄まりを 今度は後ろから貫こうと……――]
(42) onecat69 2014/10/31(Fri) 23時頃
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…………
[回想するだけで勃ちそうになって、 慌てて首を横に振って欲求を振り払う。]
何か食いに行こうか。
[このまま部屋に居ると際限なく求めてしまうと危惧して クシャミを誘って出掛ける決意が出来たのは、 騒動が片付く、少し前。]
―大通り―
なぁ。これは、ちょっとおかしくないかい?
[表に出てはじめて 誰も「Trick or Treat」を持ちかけないどころか、 まるで自分たちの姿が、誰の目にも映らない事に気付く。 透明になってしまったようだと。]
(43) onecat69 2014/10/31(Fri) 23時頃
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[駆けだした悪魔は待てども待てども帰って来ない。 あの馬鹿は一体何をしているんだ。俺は暇じゃないんだぞ。 生憎と言うかなんというか、自分は彼と同じように気が長い方ではない。
深い深いため息をつくと、椅子から腰を上げ歩き出す。 何処ぞで油を売っているであろう、悪魔を探しに。
ここからは、街の風景が良く見える。 オレンジ色の風船飾りと、微かに聞こえる管楽器の音。 ゆっくりと悪魔の行った道を歩んで、徐々に近づく祭の歓声。
不意に、街に落ちた空気が変わった気がした。]
(@4) mzsn 2014/10/31(Fri) 23時頃
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[いや、変わった。 それは繰り返すハロウィンの、歪む空気と魔の香り。 二日目の朝感じた気配は、丁度こんな感じでは無かったか。
ただし今回は、背後の屋敷に吸い込まれるようにして、 魔女の屋敷を振りかえれば、丁度屋敷の玄関が閉まる所だっただろう。
そしてハロウィンは、元来た家へ帰って行った。 来年の今日まで眠欲を貪る為に。 遊び疲れた子供のように、ぐっすりと眠るのだろう。なんせ、5日程ぶっ通しだ。]
…ベネット、 気が済んだなら、薬代全部払えよ。
[ジェレミーに売った奴とかもな。 アレはよく頑張ってたと思うぞ。
知った魔女の気配が脇をすり抜けて、そして、消えた。]
(@5) mzsn 2014/10/31(Fri) 23時頃
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―薬店前―
[座り込むリー>>21の頭の上に、ふと細い影が落ちる。 何時の間に来たのやら、ポケットに両手を突っ込んで煙草をくわえて、 普段通りの無愛想で彼の前に立って居ただろう。]
…――おい、ガキ。 営業妨害だ。
[営業妨害も何も、もう店は畳んだのだが。 薬店の中はもぬけの殻。 古いトランクケースと二つの南瓜に店番を任せて、肝心の店主は今日は不在だった。
今までは。]
(@6) mzsn 2014/10/31(Fri) 23時頃
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ついさっきまでは透けてたんだっつーの、やめ、 オイ!!
[>>@1確認の手に被害を齎された頬が引き攣る。 制止を求めても結局は止まらず、最終的に成すがまま。
何年分ものハロウィンを凝縮したような数日、最後を彩るツアーは一際派手で忙しなくて、あっという間に過ぎる。 いつかの10/31以降ずっと追い求めていた菓子よりも隣の人間の表情が気になった]
……分かった。
[『もういい』と、苦しくなるような笑顔の仮面舞踏会に幕を下ろそうとした言葉は結局飛び出さず 手を握り返してパーティに向かう人々とは逆の方向へ。
逆らうように歩んでも時は遡る筈もなく、ましてや止まるわけがない ]
(44) shake 2014/10/31(Fri) 23時頃
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[”N”はどうしているのだろう。 また姿を消している鐘の元、あの夜のように華月斎を抱えて佇む。 地面よりも近く、魔力の満ちる月と星。
星空は昔に比べると薄ぼけたようにも見える。腕の中の人間にとっての自分と、それを重ねそうになり
そんなバカバカしい感傷に浸るのはやめた。]
テメェなぁ、深刻に受け取ってンじゃねぇよ。 オレはただ、折角持ってるモンを急いで捨てることねぇだろって言ってるだけで……
今日一日してたみてぇな、猫が欠伸してるみてぇなツラして残りの人生過ごすつもりかよ。 他の魔物だとか悪魔につけ込まれるぞ。 そんなクソ喜劇みてぇな”終わり”が欲しいのか?
[突き放すような台詞しか出ては来ない。 悪魔のカボチャのバケツには甘いだけの菓子は存在しない。]
……オレが見込んだテメェは、そんな弱くねぇだろ。
(45) shake 2014/10/31(Fri) 23時頃
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[この街で生まれ育ったのだ、下手すればおねしょの回数すら覚えている顔馴染みさえいる。 教師という立場上は多少問題になるかもしれないが、教師の前に人間である。だから、気遣いの言葉に>>37ゆると首を振った。
椅子を引き、立ち上がる。 戻って来たニコラエに手を伸ばし、その指先を絡め]
悪ィな、ありがとう。
[ほらまた、彼の心遣いは優しく>>38、笑みを深めた。 初めて一歩、プライベートスペースへ足を踏み入れれば、心音が早まるというもの。 後ろへと流した髪に指先が通される>>39くすぐったさに、目を細めた。 彼が口にしない、望みにはまだ気がつかぬまま。]
(46) oranje 2014/10/31(Fri) 23時半頃
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—— バスルーム ——
[扉を開けば、ふわと熱気と湯気が身体を襲う。 服を着たままに爪先立ちでバスタブに近づくと、手のひらをそっと浸す。 少し熱めの湯温は心地よく、波立つ水面を覗き込む顔は満足げに笑みを刻んだ。]
丁度いいよ、気持ちいい。
[再び踵をあげたままバスタブを離れ、ニコラエの元へと戻る。 緋色の瞳と、視線を合わせ。 —— 一度離し、また、合わせ。]
……先、入るか?
[唇は迷うように、微かに空白を持たせて]
それとも、一緒に。
[疑問符がつかなかったのは——欲のせい、だろう。]
(47) oranje 2014/10/31(Fri) 23時半頃
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− 薬屋前 −
[ゆっくりと傾く陽に照らされて、1人薬屋の前に座り込む。 1人でいるとわけもなく寂しくなって来る。
あの時露蝶の前でも泣かなかったのに。 今は少し気を緩めたら泣いてしまいそうだった。
楽しい事を思い出して気分を沸き立たせようと、 先程見てしまったドナルドとニコラエのキスシーンを 瞼の裏に浮かべても何故か苦しい。
どうしてあそこであんな事をしていたのかは知らないが、 異形であるニコラエと人間であろうドナルド。 2人はきっと全て知った上であれを望んだのだろう。
結ばれた2人を心で祝福しながら、酷く羨ましかった。 俺もキリシマなら受け入れると思うのに。 彼には受け入れて貰えないかもしれない。]
(48) pannda 2014/10/31(Fri) 23時半頃
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小悪党 ドナルドは、メモを貼った。
oranje 2014/10/31(Fri) 23時半頃
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[そんな不安。
1人でいると膨らみ続ける不安に押し潰されそうになったその時。 声が降ってきた>>@6]
……キリシマ……? おかえり。
[いつもと変わらぬ口調の物言い。 内心ほっとしながら顔を上げる。 不安な顔になっていないだろうか。 重なる不安を押さえこんで、軽く手を上げた。]
店主がいないのに、営業してるわけないじゃん。
[いつもの様に口を尖らせて言い返す。でも次が出ない。]
(49) pannda 2014/10/31(Fri) 23時半頃
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なぁ……終わったよな。
[何が終わったか。 巻き戻しの時間か、それとも……キリシマがこの街にいる時間か。
どちらも同じ結末に集束するのだが、それが怖くて聞けなかった。]
(50) pannda 2014/10/31(Fri) 23時半頃
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えっ……あ、うん!
おれもお腹空いた!
[>>43濃密な行為の名残は、まだ身体の芯で燻っている。 口吻ひとつで、また熱を抱きそうなそれを、食欲を優先させることで一時誤魔化すことに成功した。 実際、かなり腹は減っている。
まだこれから、いくらでも、愛し合う時間はあるのだから。 まずは目先の腹を満たすため、グレッグとともに、漸く今日初めてホテルから出た。]
(51) nordwolf 2014/10/31(Fri) 23時半頃
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─ そして街へ ─
なー、グレッグは何食べたい? おれ露蝶の作るおかゆがいいなー、あとクキー。
[そんな提案をしつつ、手を繋いで大通を駆けるのだが]
あっ、Trick or Treat〜♪ ……あれ?
[何故だろう、見かける人々に声をかけても、今日は無視されるばかりだし、こちらにお菓子をねだってくる子もひとりもいない。]
うん、なんか……ヘンだよな?
[今思えば、ホテルから出る時も、フロントにいた人達がまったくこちらを見ていなかった。]
グレッグ、おれらどうしちゃったんだろう……?
[もしかして、存在までループから外れてしまったのだろうか。 不安から、耳と尻尾は元気をなくし、これだけは消させまいと、グレッグの手を握る力を強めた。]
(52) nordwolf 2014/11/01(Sat) 00時頃
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いえ……、 お風呂くらい一人で沸かせますよ……?
[>>46そういう話では無いと理解を及ばせつつ、 些細な事ですら生活を手伝おうとしてくれる ドナルドの気持ちが嬉しくて。 眼を細めて笑い、絡んだ指を握り締めながら、 バスルームの戸口で彼が温度を確かめるのを待ち。
タオルを香ってみる。 部屋干ししか出来ないが、柔軟剤の薫りのお陰で 臭さは無かったので安心する。]
(53) motimoti 2014/11/01(Sat) 00時頃
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あぁ、それなら良かった。 是非先に――
[その前にと菓子に使った残りの赤ワインのボトルを 奥から持って来ると、蓋を開けて。 どの位注げばいいのだろうと悩む間。
視線に気づき、彼が何も言わないのを 不思議そうに見詰めていたが、 沈黙を破った提案に、心臓がどくりと鳴る]
………は、
[>>47大した話ではない。湯船の広さは二人で入るのも難しくない。 それに、彼の一部を既に眼前に収めているのだ 暗い路地という場ではあったが だが、光源の効いたバスルームである事と、 躯を晒すのを思えば、つい先程抱いていた願望が 純粋な好意であったのにも関わらず 急に気恥ずかしさと、期待を抱いてしまう]
(54) motimoti 2014/11/01(Sat) 00時頃
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は、い……
[他人の前で肌を晒すのを恥ずかしいとは思わない。 躯を重ねることだって、今までに何度も。 何故こんなに緊張するのだろうと、変化に戸惑いながらも 頬をワインの色と同じに染め上げ、こくりと頷く。
おもわずワインボトルを取り落としそうになり、 慌ててそれを抱え直し、栓を抜く。 注いでくれるかと照れ隠しに願い出て、俯いた。 靴の先をじっと見下ろしながら、震える唇で息を吐き、]
――……、あの、 背中も流して、いい?
[スラックスの内側に込めたシャツの裾を 中途半端に引っ張り出しながら、 生地を掴んだまま、ぽつりと]
(55) motimoti 2014/11/01(Sat) 00時頃
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…そうだな、 [>>49>>50営業もしてないし、ハロウィンのゴタゴタも全部終わった。
言葉少なに一言だけ返すと、リーの隣をすり抜けて店の扉を押し開く。 カランと、客の来店を告げるベルが鳴っても、店は営業していない。 薬が並んでいた筈の棚は空っぽで、店内は随分と広くなっていただろう。 荷造りは終わっている。]
祭は今日で終いだ。 だから、今の内に遊んで来るといい。
観光客の連中は、祭の間しか居ねえぞ。
[踏み入れた暗い店内。黒を纏って振りかえれば、日に照らし出されたリーが酷くまぶしい。
日が傾き始めたと言っても空はまだ明るく、 店内と店外。二人の男の色を強く塗り分けて居ただろう。]
(@7) mzsn 2014/11/01(Sat) 00時頃
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それと、もうバレてるらしいが、 …俺も此処、出てくからな。
[話した覚えは無かったのだが、とうの昔に計画は漏出>>5:12していたようだ。 アケノシンが漏らすとは思えないし、恐らく態度にミエミエだったのだろう。
闇の中から声を投げて、手はまだポケットの中。 あの手紙を握りしめて。]
(@8) mzsn 2014/11/01(Sat) 00時頃
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[返事は短くそっけない>>@7 いつもと変わらない癖に、いつもとは違う店内が開く。 カラン、と魔法が解けた合図の様なベルと共に。]
……っ。
[陽に照らされた外と違って、店内はとても暗く見えた。 まるで俺とキリシマを分ける世界の様に明瞭な境界。 その境を更に分ける様に、キリシマが終わりを告げる。 祭りと、この街での生活を。]
(56) pannda 2014/11/01(Sat) 00時頃
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―街中―
良いね。クキー。 なら、露蝶の店に行ってみるかい?
[夕刻、今宵もダンスパーティに向かう人の往来で、 橙の明かりが点々灯る街は賑やか。
しかし、通りを手を繋いで歩くふたりには、 誰も彼もが気付いてさえいないようだ。]
(57) onecat69 2014/11/01(Sat) 00時頃
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[ここ数日、菓子を集めに集めていたはずの クシャミの陽気な「Trick or Treat」も 誰の足も止められないようで。 ふたりして道端の石ころにでもなったみたいで、 不安が募る。]
ん……ああ…これが、幽霊モドキ? でも、何で、
[困惑はもちろんあるが、 しょんぼり耳を垂らして手を握ってくれるクシャミは 確かに隣に存在しているから、落ち着いていられる。 指を絡ませ、笑って手を握り返せる。]
(58) onecat69 2014/11/01(Sat) 00時頃
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― ―
[さて。露蝶の店を目指す道すがらの出来事。 人混みの向こうに、ニコラエとドナルドの姿を見つける。
二人は他人の目を気にせず寄り添っているようで、 声を掛けるのも躊躇われたから 足を止めてクシャミの顔を覗き込んだ。]
……見なかったことにしようか。
[なんて耳打ちしたあたりで、 ハロウィンの呪いが溶けて消えた。
後の展開には、何が起きたか解らずに目を丸くするも、 ドナルドの様子がおかしくて遠目に笑うしかなかった。]
(59) onecat69 2014/11/01(Sat) 00時頃
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……そっか。ハロウィンもう終わっちゃうんだ。
[やはり巻き戻しが終わったのだ。 ジェレミーの力か、他に何か要因があったのか。 もうそれを知る必要は無い。 大切なのは、終わった事では無く、これから。]
キリシマ。俺さ。
[少しずつ慣れて来た闇の中、ぼんやりキリシマの姿が浮かぶ。それを目掛けて、躊躇い無く闇へと足を踏み入れた。 本人を目の前に、胸に渦巻いていた不安に耳を傾ける余裕など 無くなっていたから。
飛び越えた境界の先、キリシマの手を掴もうと手を伸ばす。]
(60) pannda 2014/11/01(Sat) 00時頃
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俺、あんたが好き。だから……一緒に付いて行く。
最後の夜って言うなら、あんたと過ごしたい。
[振り払うならその前に、もう一度ダンスをと微笑んだ]
(61) pannda 2014/11/01(Sat) 00時半頃
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[赤ワインの香りが湯気の中にふわと立ち>>54、 口にしてもいないのに、酔いそうになる。
問いというよりも願いを唇に乗せた、その返答を待つ間は期待と、やや不安に満ち。 ニコラエの声音は、男の耳を擽り一拍遅れて初めて理解に及ぶ。 それが了解の言葉であったと>>55。 その色の変化した頬に、湯に浸した指先を添えた。 ——あまりに、愛おしかった。
ワインボトルを受け取って、赤い液体を注ぐ間に。 聞こえた声と、微かな衣擦れは男の手元を狂わせるには十分で]
あ、お、……う。 お願いしても、いいかな。
[だばだばと赤が注がれ、慌ててネックをあげ、答える。 大幅に遅れてやってきた恥ずかしさを隠すように、ニコラエに視線を向けぬままバスルームから出た。]
(62) oranje 2014/11/01(Sat) 00時半頃
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[>>45 以前と同じように、シーシャの腕の中で見上げる月。 祭りの賑わいも此処からは遠く、自然と言葉少なになる]
わかってる、わよ……
[シーシャの腕に手を添えて力を込める。 言葉はそっけないのに、その声があやすように心を揺らして、この胸を詰まらせる]
アタシはねぇ、これからも馬鹿みたいに幸せになるの! たくさんの街や国を巡って、それぞれの国の奇術や芸も取り込んで、世界中の人を驚かせて回るの!
綺麗な景色を見て、美味しい物を食べて、美しい音楽に触れて、素敵な人たちに出会って、それで……、
[背を彼の胸に預けたまま、まっすぐ前を見つめて叫ぶ。 喉の奥で浅く繰り返す呼吸。月の光が滲んで、デタラメに輝きを散らす]
(@9) heinrich 2014/11/01(Sat) 00時半頃
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[裏路地で——ニコラエによって到ったとはいえ、男性相手の経験は今までにない。 いや、そもそも一緒に風呂に入るだけなのだから、意識をする方がおかしいのか。 だんだんよくわからなくなってきて、ジーンズの上で尻尾が跳ねる。
それでも、ジャケットから腕を抜く。 恥ずかしさは真実、けれど、彼をもっと知りたいと思うのも、真実。]
—— 先入ってて、いいから。
[口にして、今度は照れで目元が熱くなる。 こういうとき気が利いた言葉が探すことができるならいいのにと、教科書には書いてなかったことを、場違いに恨んだ。]
(63) oranje 2014/11/01(Sat) 00時半頃
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それで、
……なんでシーシャが隣にいないんだろう、って、その度に思うんだわ。
[クッと顎を上げて、星空を見上げる。零れ落ちないように。 大きく目を開いて、その星の輝きを受けて]
心配しなくても、ちゃんと幸せになるわ。
[そう囁いて、笑って]
(@10) heinrich 2014/11/01(Sat) 00時半頃
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幽霊モドキ?
[>>58実は初耳だった。 何のことかと耳と首を傾げれば、説明はもらえたろうか。]
……そうなのか……。
[そしたら、ずっとこのままになってしまうのだろうかという不安が、胸を過ぎった。 けれど、グレッグと強く手を握っていれば、何でだか、大丈夫なような気がして、また露蝶の店へ向けて走り出した
の
だが]
(64) nordwolf 2014/11/01(Sat) 00時半頃
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…………あっ。
[その途中、ニコラエとドナルドを見つけ、グレッグと同時に足を止めた。 自分達同様、ループから外れている彼らなら、もしかしたら存在に気付いてくれるのでは……そう、思いもしたのだが。
とてもじゃないが、声をかけられる雰囲気ではなかった。]
うん。
そうだね。
[そうだ、何も見なかった。 真顔で棒読みしたところで、不意に周囲の雰囲気が変化した。]
(65) nordwolf 2014/11/01(Sat) 00時半頃
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[思いっきり指差して、転げる勢いで笑ったのは、言うまでもない。*]
(66) nordwolf 2014/11/01(Sat) 00時半頃
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[好きなんて、そんな事。手紙を貰う前から気付いてた。 向けられる好意も、パーティーの夜の、布越しの温もりも。
伸ばされた手>>60を引けば、音を立てて扉が閉まる。 触れた肌は冷たかっただろう。 だが、そんな些細な事どうでもいい。]
…最後なんかじゃ、 ねえ。
[>>61音楽も無かったし、服も普段のまま。 何一つあの夜とは重ならなかったけれど、それでもダンスは踊れるのだと、 微笑む温もりを抱きしめて、チークタイムとしゃれこもうか。
有難い事に、会場の照明は落ちている。]
(@11) mzsn 2014/11/01(Sat) 01時頃
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…――お前の事、 好きかどうかは、まだ分からん。
だが、付いて来るっつーんなら、 お前が嫌と言うまで引きずり回してやる。 店番としてコキ使ってやる。
だから、お前に、来てほしい。 お前と行きたい。
いいな。
[いいか。と、伺う訳ではない。 いいなと言う強制と確認を重ねて、拒否権なんて与えてやるつもりイチミリも無い。 一度言った事を楠がえすつもりなら、同等の対価を毟り取ってやろう。
最も、その心配はなさそうなのだが。]
(@12) mzsn 2014/11/01(Sat) 01時頃
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[伸ばされた手の行方が怖いと気付いたのは、差し出した後。 振り払われるならまだしも、そのまま陽のあたる世界に 押し出されて扉が閉まったら。 もう一度扉を開ける勇気が出るだろうか。]
……キリシマ。
[確かに扉は静かに音を立てて閉まって行く。 俺の身体を闇の世界に残して>>@11 触れた手の冷たさは生者の息吹を欠片も感じさせない冷たさ。 彼に手を取られたのだと気付くと、微笑みは 薄暗い闇の中で更に華開いた。]
(67) pannda 2014/11/01(Sat) 01時頃
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最後じゃ……ない?
[続く言葉に開いた笑みは熱を持つ。 相変わらず口が悪く、ぞんざいな物言いだけど。]
うん。付いて行く。
[俺で良いの?と確認したら思い直されそうで、 何もかも振り切ってただただ頷いた。]
俺あんたより愛想は良いから、ちゃんと商売になると思う。 騒がしいのが嫌いなら表に出て来なくても良いからさ。 ただ、俺の傍にいてよ。置いてかないでよ。 それだけで良いから。
[気付けば浮かんで来た涙と嬉しさから 熱くなった身体の熱をキリシマに分けるように 顔を胸元に押し付けた。]
(68) pannda 2014/11/01(Sat) 01時頃
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[人しての華月斎とこうして過ごす日は二度と来ない。 人としての彼には触れられない。 例え”賭け”に相手が勝っても、自分が出逢い、焦がれ、触れられないと悔やんだ彼はその時には事切れている。]
クソ喰らえ、だ。
……オレの事なんざ忘れちまうくらい幸せになれ。 テメェが死ぬ時、心がぶっ壊れそうなくらいギャーギャー泣き叫ぶヤツがいるような人生送りやがれ。
[そうして、それでも自分を選ぶなら。
人間がせこせこ積み上げて必死こいた幸せなんか遥か下方に見えるくらいの日々を、自分なら贈れる。 くれてやる。
賭けがアンフェアにならないよう、それは口には出せず終いで沈黙に成り代わる。]
(69) shake 2014/11/01(Sat) 01時半頃
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バカ言うな。 心配なんか、してねぇよ。
[忘れてしまえ。 忘れてくれるな。
どっちも本当で、だからこそ困る]
”実際にはどこに居ても、自分が帰る場所だと思える所” だろ。
[沢山言いたいことがあった気がするのに何ひとつとして相応しくない気がする。
だから、ただ彼の目元へそっと掌を載せて 手には薔薇の砂糖漬けが入った袋を握らせた]
(70) shake 2014/11/01(Sat) 01時半頃
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明日……鐘が鳴ったらそっからは新しいダンスフロアだ。
色んな曲で踊れ。 悲しいときは悲しい曲で。 愉快なときは愉快な曲で。
誰と踊ってもオレは許してやる。ラストダンスの時まで待っててやる。
[本当はきっと、これもアンフェアの要素になり得るんだろう。 けれど言わずにはおれない。
強く強く 強く 抱きしめて 抱擁を解いたら広場へ降りよう。
人としての彼とラストダンスを月夜のダンスフロアで。 一曲分終わる頃、悔しさも悲しみも名残惜しさも全て掌へ握り締め そっと姿を消す*]
(71) shake 2014/11/01(Sat) 01時半頃
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………。
[>>62こんなに体温が薄い躯なのにも関わらず、 顔だけは熱された後のように熱くて。 ドナルドの指が触れても、熱いと感じない。 湯温を図った後の濡れた其れは、 普段よりもきっと、体温が高い筈なのに、]
あ、の ……あついから、……
[熱いものを触った後は、耳朶で冷やすといい。 それを思い出して、彼の手首を取ると、 自身の耳朶へ触れるよう、促す。
火傷する温度じゃないと気付いて、 自身の動揺ぶりを悟り、慌てて手を離した。]
(72) motimoti 2014/11/01(Sat) 01時半頃
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ええ、……迷惑でない、のなら 君と一緒に――…
[ワインが湯に雑ざってゆく間も、 何処か心此処にあらずと言わんばかりに落ち着かない。 まだ顔は赤くて、視線をそらされている事にも気づかず、 熱が篭るばかりの吐息を噛み締め、 震えそうになる指に力を込めて、タイを解き。 籠に放った後は、シャツのボタンに手をかけようとして
横目で上着を脱ぐ様子を追ってしまう。]
(73) motimoti 2014/11/01(Sat) 01時半頃
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……、う、
[>>63上衣を脱ぎながら告げるドナルドに、 暫し悩ましく思考を動かしていたが。
視線を求めるように顔を寄せ、首を傾ける。 赤い髪の色と、未だ解けていない魔法の証と、 彼自身の目の色を、順に見詰め、]
君が服を脱ぐのを、手伝いたい…、 ……だめ ?
[何度こうして窺いをかけたかは、忘れた。 ただ、その度に首を横に振らない彼を知っている。 そっと上着を預かるように指を伸ばして。 緋色と同じ目許の色を、一層濃くしながら。]
(74) motimoti 2014/11/01(Sat) 01時半頃
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[導かれて指先は冷えた>>72——はずが 柔らかなその感触に、その動揺が伝播する。 もっと深く、触れ合ったこともあるというのに、それはまるで初めての恋の様な。]
迷惑なんか、
[そんなことはない、と顔を逸らしながらも紡ぐものの ニコラエを中心としてタイの引かれる音に、思わず吐いた息は熱い。 緩慢な動作でインナーを脱ごうと裾を捲り上げる刹那、]
(75) oranje 2014/11/01(Sat) 01時半頃
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—— ッ、……あ
[近づく空気に、甘い香が混じり>>74 否応なくその緋色が色違いの瞳を射抜く。 一度、二度、と鼓動が大きく鳴りて。 その願いを——拒否する術を、男は知らない。]
…………、いい、よ
[だから、——染まりいく頬の色に笑みを深めて。 柔らかく、頷いた*]
(76) oranje 2014/11/01(Sat) 01時半頃
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悪かったな。 愛想悪くて。
…鼻水付けたらハッ倒すぞ。
[>>67>>68付けられたとしても、恐らく今日は怒らないだろう。 押しつけられた熱を抱きしめ不器用に撫でて、 触れた端から広がる温もりに、心臓が目を覚ました気がした。
付いて行くと言う同意の言葉に、口元は無意識に弧を描く。
人を引き込む。その事に悦を覚えるのは魔の者である証明のような物。 ただ、もう隠さなくていいのなら、 彼の前では魔物らしく、振る舞って見せようか。]
置いて行かん。 お前の気が途中で変わっても、引きずって行く。
ずっと俺の店で、タダ働きしてろ。
(@13) mzsn 2014/11/01(Sat) 02時頃
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[そうして笑みを深めて、包む腕もきつく、きつく。
バックミュージックは無い。 踏む筈のステップは忘れたまま緩やかに時は過ぎて、ハロウィンの日は落ちて行く。翌月へ向かって。]
(@14) mzsn 2014/11/01(Sat) 02時頃
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愛想の良いキリシマとか不気味だ。
[顔を胸元に埋めたまま笑えば、 微かな振動が笑んでいると伝えるだろうか。 抱きしめられた腕から温もりが伝わらなくとも、 不器用な掌で撫でられる度に心が温かくなっていく。
魔に魅入られる事がこれ程温かく心地好いと言うなら。]
もし、気が変わるとしたら……。 人間辞めたくなるくらいかな。
[胸の中でもう一度笑う。]
(77) pannda 2014/11/01(Sat) 02時頃
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それにタダより高いものは無いって知ってるか?
高すぎて、買えないんだから……離すなよ。
[折角あんたのものになったんだから。 耳を当てても鼓動は聞こえぬその胸に、想いを吹き込む様に 口付けた。]
(78) pannda 2014/11/01(Sat) 02時頃
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[離さないと言ったのは俺の方なのに。 離すなと理不尽な要求をモンスターに押し付ける。 そんな事を言うのは俺だけかもしれないが、 俺だけの特権だと、抱きしめられただけキリシマの背に 両手を廻して抱き返した。]
……キリシマ。大好き。
[夜が更けても時計は巻き戻らない。 魔法が溶けた街は次へと時のバトンを渡していった。]
(79) pannda 2014/11/01(Sat) 02時頃
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[>>70 唇噛んで、シーシャの声を聞いていた。そうしなければ吐息が震えてしまうから。 彼が繰り返したいつかの言葉に、そっと、ようやく口元を緩めて]
……ずいぶん長い、帰り途になりそうね。
[穏やかな吐息とともに笑う。 やっと見つけた、自分のあるべき場所。 辿り着くための道はあまりに長くて、霞んで見えそうなくらいだけど。 何もなかった頃よりも、今が幸せだとはっきりと言える。今まで知らずに済んだ痛みを、伴う道のりだとしても。
手を引かれて進み出る、月の光に照らされた広場。 いつかの時のように、2人きり踊るスローダンス。 足音が時計の針のように、時を刻む]
(@15) heinrich 2014/11/01(Sat) 02時頃
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[>>71 彼の手の温度を、踊るリズムを、寄せた体に伝わる鼓動を。揺れる髪を、口元を、こちらを見つめる眼差しを。 心に刻んで、目に焼き付けて、いつかは終わる、今宵のワルツ]
シーシャ、
[体寄せたまま、囁く名前。あとはもう、伝えたいのはありきたりの言葉だけ]
またね。………ありがとう。
[顔を上げて微笑めば、片方の目から零れた滴が、彼の手の甲にぱたりと落ちる。 約束の証。再会の印]
(@16) heinrich 2014/11/01(Sat) 02時頃
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[眩しいくらいの月光が照らす、祭のあとの夜の広場。 ベンチに座って、明けるまで空を眺めていた。
甘く薔薇の香を纏うプレゼントを膝に抱いて。
月の夜に、ひとり*]
(@17) heinrich 2014/11/01(Sat) 02時頃
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[千年以上生きているのに、何を狼狽えているのだろう。 相手は五十年と生きていないニンゲンなのに。
莫迦だと己を突き放して笑う面は存在するのに 鼓動は、自分のものだと思えぬほどに、喧しい。 壊れた時計の針。 心臓の音は反比例して、動く事を止めない。狂った速度で、]
………。
[>>76着替えを邪魔するような体にすら、為ってしまった。 すまないと一度眉を下げ、それでも指が離れようとしない。 ドナルドの役に立ちたいなんて、立派な志を抱えている訳じゃない
―――ただ、知らない彼を見てみたい、だけ。 服を脱がせている間は、どんな目を、どんな表情で、 私を見てくれるの。]
(80) motimoti 2014/11/01(Sat) 02時頃
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……――ありがとう。
[そうして、拒絶がかえってこない事に、安堵を覚える。 彼という存在を、私という檻で閉込めることに安らぎを感じる
ああ、なんて歪んでいるんだろう。なんて、愛しいの。]
[衣服を脱がせる間、じっとドナルドを見詰めながら。 インナーシャツも、肌着も。ベルトの留め具、ジーンズまで。 時折動きを促し、脱がせやすいよう手伝って貰いながら。
事務的な其れではない行為に、精神的な喜びを憶えながら。]
……私も、脱がせてもらっていい、かな。
[下着に指をかけたその時、甘えるように耳元で。 外しかけたボタンは、プラスティックの其れなのに 不思議と輝きを示していた*]
(81) motimoti 2014/11/01(Sat) 02時頃
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― バスルーム ―
[ワインの芳香漂う浴室は、それなりに広い。 洗い椅子に座るよう促し、彼の背を前にしタイルに膝をつく
スポンジに石鹸を擦りつけて、泡をつくり]
あの……、もう一つお願いが、 背中以外も、洗っていいかな……、
[それは髪を意味していたが、タイミング的に 身体の他の部位を示すように聞こえるかもしれない。
存外広い背を流しながら、体温を感じたくて後ろから抱きしめ。]
(82) motimoti 2014/11/01(Sat) 02時半頃
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ふふ、……毎日、君を洗いたいよ、
[こうして肌に、触れられる喜び。 こうして体温を愛せる喜び。 満たされていく嬉しさに、ただ、ただ口元が緩んでしまう。
なのに、心音は呆れるほど五月蝿くて。 誤魔化すように、世間話でもするかのように先の話をする]
ドナルド……、 私ともう一つ約束してくれる?
レッド・アイ以外のカクテルも勉強して欲しい。 私から……君への、宿題。
[泡が、目の前で楽しげに跳ねる。 畢ることのない、倖せを祝福してくれているように見えた**]
(83) motimoti 2014/11/01(Sat) 02時半頃
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許婚 ニコラスは、メモを貼った。
motimoti 2014/11/01(Sat) 02時半頃
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―それからの―
[あれから6年が経ち、二度と帰らないと思ったはずの故郷の土を踏むこととなった。
それまで同じ街には2回訪れなかった自分が、10月の31日には毎年同じ街を訪ねるようになった。 そこから日本にいる手妻の師匠に消息を掴まれた。あちらの執念が窺えるというものだ。
呼び寄せられた理由はひとつ。育て親である踊りの師匠、沖元凰月の死を報せるためだった]
(@18) heinrich 2014/11/01(Sat) 04時半頃
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[すでに死後10年が経っていた。 立派な墓は境内に馴染み、枝垂れ桜を背景に静かに佇んでいた。 濡れた墓石に貼りつく花びらをそっと摘まんで取ると、風がザッと強く吹いた]
……凰月先生、
[桜の下に佇む影。記憶の中の姿そのままに。
不義理を詫びるか、礼を言おうか。 そのどちらも合わぬ気がして。ただ深く頭を下げた。
花びら舞い上げる風が吹き、髪を撫でて通り抜けた。 顔を上げた時にはもう、師の姿はどこにもなかった*]
(@19) heinrich 2014/11/01(Sat) 04時半頃
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[僕は、駆けていた。
この繰り返されるハロウィンがもし終わるのだと言うなら、繰り返さなくなった瞬間に、何もかもがまるで夢のように消えてしまうのではないかと。 そんな不安を抱いて。
僕は、足を動かさなくても動ける幽霊のような僕は、急く感情を足に乗せ、駆けていた。
駆けて、ハロウィンが終わる前に告げたかった感情を、肺がひりつく感触と共に薬屋の前に。
いつしか、僕は幽霊ではなく、実体を伴ってそこにいた。 会いたくて、顔を見たかった人を想い、叩いた戸に、焦る呼吸音に、なんの返事も返ってこない。]
(84) lalan 2014/11/01(Sat) 06時頃
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[嫌だ、と強く思う。
僕との約束を忘れられるのも。 僕が、あの人の顔を、仕草を、優しさを、不機嫌さを、意地悪を、笑ったあの顔を、忘れてしまうことも。
泣きそうな顔で、深呼吸する。 泣いている場合ではないと、唇を引き結んだ。
僕は再び、駆け出した。 ここ以外に、彼がどこにいるのか見当もつかない。 もっと彼を知りたいと願う。
その為には会いたくて。
僕が駆けたその場所に、彼ら>>21>>@6が来るまであとほんの少しだと、僕が知るはずも無く――*]
(85) lalan 2014/11/01(Sat) 06時頃
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―11月1日―
[繰り返されなかった朝の香りの中。
再び僕は、店の前にいた。 ハロウィン祭の最後の一夜、僕はたった一人を思い描き、探し続け。 結局は街のどこにも見つけることが出来ず、最初の場所へ。
きっと、酷くみっともない姿をしている。
僕は、彼の姿を、漸く見つけたとき。 泣きそうになりながら安堵の笑みを浮かべて、彼に駆け寄るしか出来そうに、ない。]
(86) lalan 2014/11/01(Sat) 06時頃
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明之進は、露蝶を思う存分もふった
lalan 2014/11/01(Sat) 06時頃
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[走っていくリーを見送り、店へと帰る。
店番の子へパーティでお菓子を配るようにと頼み、早々店を閉め。 眠る。]
(87) okomekome 2014/11/01(Sat) 07時頃
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[言葉には力が篭っている。 幼い頃、そう教えられた。
言葉にすれば、それは本当になってしまう。 だから、悪いことは口に出してはいけない。
呪いをする家系だからこそ、口にする言葉は選ばなければいけないと。
ふと。 そんなことを思い出した。**]
(88) okomekome 2014/11/01(Sat) 07時頃
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[上着に触れたニコラエの手>>80は離れることはなかった。 彼の願いを、拒絶するはずがない。 恥じらいはあるけれど、厭だと思うわけがない。 触れてほしいと思う欲は、ずっと自らの奥で燻っている。
だから、彼の礼を述べる声に小さく頷いて、 その繊細な手が衣服を脱がすそれに身を委ねた。 身体を覆うものが少なくなればなるほど、恥じらいの色を浮かべずにいることは不可能で、湯船につかる前だというのに顔が熱い。 ジーンズが尻尾に触れ、ぴくりと頬が強ばった。一緒に風呂にはいるだけだと言い聞かせても、欲は深まるばかり。 反応しないようにと意識を逸らそうとしても、愛おしい人に触れられ、脱がされ、これが反応せずにいられようか。]
——……、ああ。 下手でも、怒るなよ。
[下着に触れられ、その刹那息を飲む。 なんとか息を吐きだして、耳元をくすぐった声音に、言葉と裏腹に小さく笑声を零して]
(89) oranje 2014/11/01(Sat) 08時頃
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[プラスチックのボタン一つ一つに両手を沿わせ、ボタンホールにその小さな塊を押し出す。 一つ一つ、ボタンを外すたび、男よりも白い肌が、首筋が晒される。 襟を引き、腕を抜いて貰おうと素肌に触れれば、その滑らかさに微か、喉を鳴らした。
衣服を一つ一つ籠へ落とし——スラックスはなるべく皺にならぬよう——、最後に残したのはやはり下着。
年甲斐もなく、片手で口許を覆い俯く。 視線は合わせられぬまま、「脱がせていいか」と尋ねた声は、果たして彼に聞こえたかどうか*]
(90) oranje 2014/11/01(Sat) 08時頃
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—— バスルーム ——
[湯をかければ落ち着くかと考えていたものの、どうやら逆だったらしい。 赤ワインの香りが浴室に立ちこめて身体を包み、頭の芯から酔わされるよう。 促されるまま>>82椅子に座ると、跳ねる鼓動を落ち着かすように深く息を吐いた——のだが]
……、 いや……ニコラエが嫌じゃねぇなら、
[背中以外、その言葉は、男の鼓動を叩くには十分で、椅子に垂れ下がっていた尻尾は大きく揺れた。どこを現れるのか。完璧に勘違いをしていることは、気がつかぬまま。 背に、泡が、スポンジが当てられ滑っていくその心地よさと触れ合う感覚に、集中するように目を閉じる。 一糸纏わぬ中に抱きつかれれば、「ああ」と声に出さぬため息だけが漏れた。]
(91) oranje 2014/11/01(Sat) 08時半頃
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毎日は……心臓が、持たねぇ。
[今でさえ、苦しい程だというのに。 けれどそうしてほしいと言わんばかりに、回されるニコラエの手の上から己の手を重ねた。 ひどく静かな空間に、互いの呼吸と声だけが響く。]
そうだな。たくさん、作ろう。 最初は不味いのばっかかもしれねぇけど。 美味いのができたときは、
[笑みを浮かべ、そう遠くない未来を想う。 いつかはステアだけでなく、シェーカーも使えるようになるだろうか。 振る舞うのは勿論彼にだけ。 満足いく仕上がりのものができたなら、]
(92) oranje 2014/11/01(Sat) 08時半頃
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……褒めてくれるか?
[指先に力が入って、泡を、彼の指の形を確かめるように滑らせた。 教師が、まるで子どものように、甘えるように問う。 洗われている途中なのだから大人しくするべきだろうに、首を捻ってニコラエを伺う。 いい歳をして、これではまるで子どものようだ。
しかしそれも、彼だけにしか見せないもの**]
(93) oranje 2014/11/01(Sat) 08時半頃
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小悪党 ドナルドは、メモを貼った。
oranje 2014/11/01(Sat) 08時半頃
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― バスルーム ―
[服を脱がす、脱がされるだけでこんなに心臓が苦しくなるのに 身体を合わせてしまったらどうなるのだろうと 不埒な期待が浮かぶのは、 きっと若さを彼から貰っているからに違いない。
彼が闇の眷族と変わり果てれば、変わるのだろうか。 少なくとも今は、そんな想像が巡らない。]
あ、……
[>>91厚意に喜び、では髪をと告げようとした癖に 尻尾が跳ねているのを目の当たりにすれば 違う意味に捉えられたのではないか、と邪推を浮かばせ。
何処もかしこも触れていいのだろうか。 触れられても、いいのだろうか。 どくどくと早鐘を打つ心臓は喧しく、集中を欠く。]
(94) motimoti 2014/11/01(Sat) 10時頃
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まずいうちは、人には出せないですね……。 でも、喜んで試飲させて貰うよ。
[>>92胸中察せぬままではあるが、他人に振舞うのを 前提とした物言いで、ぽつりと呟き。 でも、レッド・アイだけは私だけに作ってほしい。
そんな執着心として認めぬわけにはいかない思いは、 この身を、心を確実に絶えぬ炎で炙っている。
回した手甲の上に乗る指が心地よく、ゆるりと目を細めさせ 今まさに一糸纏わぬままであるという事すらも、 忘れてしまいそうになるのだ。 彼の背を這うソープが上体に密着し、ぬるりと滑る。 それに淫蕩めいた感覚を沸かせてしまうのは、罪なのか。 浴室に満ちる酒気のせい、と流すには余りに浅ましい想い。]
(95) motimoti 2014/11/01(Sat) 10時頃
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ええ、勿論。 はなまるを、あげます
[>>93背後で笑って、酒場で真剣な顔でレッド・アイを作る ドナルドの顔を思い出してしまった。]
――ここ、も
[次に会う時には消えているかも知れない尻尾も 洗ってやらねばならないと思いつつ。 ああ、でも。確かめたいことがある
願望に負けてしまいスポンジを取り落とす 泡に塗れた細い指を彼の腹部に、その下に。 向かい合わない態勢のまま、するすると滑らせてゆく。]
(96) motimoti 2014/11/01(Sat) 10時頃
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[先程は直視を避けてしまった場所。 反応を示す中心>>89に、ざわりと胸中を占める火が増す]
……ねえ、ドナルド。 ――… 尻尾を触ってないのに、 ――どうして、 ……?
[背を伸ばし、顔を後頭部へ寄せる。 厭でも反響してしまう場所であるのに 耳元で、湿った吐息と共に尋ねた。
芯持つ場所が洗い椅子に擦れても 彼の目に触れないのをいいことに、意地の悪い響きを籠めて]
毎日、ここも……私が愛でたい、よ
[ソープの滑りと共に彼の熱い部分を指で上下させ。 欲孕む声音で、堪えきれぬ欲求を謳い。
自然とその背に胸先をおしつけるように、動いてしまう。 ああ、彼を私という闇で覆ってしまいたい**]
(97) motimoti 2014/11/01(Sat) 10時頃
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許婚 ニコラスは、メモを貼った。
motimoti 2014/11/01(Sat) 10時頃
[それまでの人生を語ろう。
それはびっくりするほどうすっぺらい。
母親が人狼で、生まれた時から人狼だった。
けれど、人間の中で育って、幼い頃にはそれには気がつかなかった。
それというのも、母親が、魔女に頼んで、人狼としての欲望を出さないように頼んでいたからだということだった。
その魔法は一生続けばよかったんだろうけれど、ある日魔女は突然、ここまでだよ、と言って、母親に代金の支払いを命じ、
母親はその日からいなくなった。
魔女が金色の毛皮を優雅に纏って家に来て、
死にたくないなら、私と契約をするかい?と尋ねてきたが、首を横に振ってそのまま街を出た。]
[母親がどうなったかはわからない。
けれど、街を出て、しばらくすると、身体はその金色の毛並み、いつのまにか獣になって走っていた。
理解するよりも早く、あとはただ本能で、山に棲み、生きた動物、訪れる人間、迷ってきた人間を食っていきてきた。
生きたもの、それでないと駄目なんだと思ったのは、ハイエナのように動物の死骸に歯を立ててみても、身体はそれを拒否するかのように、必ずそのあと、悶絶して苦しむこととなる。
そして、魔物として理解するのだ。それは、肉を食わなければならないわけではない。
命を食わなければならない存在、それが己なのだと。
それを止めるためには、自らの存在を消すか、もしくは、
母親がしていたように、より強い力に頼るしかないのだと。]
[そんな時、やはり命をくらおうと、その小さな金色を栗鼠に爪を立てようとした時、
なぜ、その手を振り下ろさなかったのか、そして、牙をかけなかったのか。
その瞬間もわからなかったし、もちろん、今でもしっかりとはわからない。
ただ、そのことをよく考えると、
その金色の栗鼠の色が、あの時、魔女がまとっていた金色の毛皮と同じ色に見えたから、かもしれない。
思い出したのは、小さな頃の生活で、
母親が一生懸命人間の料理を作っていた。
ハロウィンには、かぼちゃが並ぶのが当たり前で、
きっと味としては美味しいなんて感じてなかったけれど、
その形や色、それを食べるのよ、と言われ、食べていた。]
[その後できた金色の栗鼠の友達は、料理が得意で、しかも綺麗だった。
同じ魔物であると知って、少しほっとしたのをよく覚えている。
それからの旅は、魔女を探す旅だ。
生きていくためには、命を食べるか、それとも魔女と契約をするか、いずれかに思えたから。
途中で、たまらなくなれば、人間や動物を食べながら、やっとこの街についたのはいつだっただろうか。
魔女をみつけて、話をする。
魔女はそれなら、飼ってやろうか、そう、犬になるのなら。
残念なのは、母親と契約した魔女のような術は彼女は使えなかったことだ。
魔女はなるべく人間を食べないようにしてやるが、そのままではいつか死んでしまうと告げた。
だから、そっと、たまに人間を食べても、それがみつからないようにしてあげる、と。
そして、もう飢えていたオレにとって、その提案はもう最上にも思えたのだ。]
[あの日から、ベネットの犬となって、
でも、喜んで手紙を書いた。
金色の栗鼠、唯一の友達。
綴る文字は、多くはなかったけれど。**]
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― そして街を見下ろす丘で ―
[金色の狼はその日の終わりまで丘から街を見ていた。 朝は騒然とした街も夕方には、びっくりするほどにぎやかさを取り戻し、 それは人間という生き物がいかに強靭であるかを、意味づけるようにも思えた。
またこの繰り返しになったとき、 明日は、この食肉衝動が抑えられるのか、 そう思えば、答えは否に近い。
金色の狼は飢餓に耐えながら、 夜になり、月明かりが周りを包むようになったと同時に、 街がハロウィンの最高潮を迎えるように明るくきらきらと祭りの灯が煌めいた。
それは、赤い眼ごしでもとても美しいと思った。
と同時、その前に魔女はふわりと降り立つだろう。*]
(98) nostal-GB 2014/11/01(Sat) 13時半頃
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― 魔女の言い分 ―
――……やっとそっちからお出ましか。 で、何をしてほしいんだ?
[月明かりの下、その向こうにはハロウィンに輝く街が見える。 ただ、音楽まではここには届かず、丘の上は、時にひゅるりと風が吹き抜けるばかり。 魔女はきらり、時計を揺らして、にこり笑う。 魔女の唇は、ハロウィンヴァイオレット、口はしをあげて優雅に笑んで、 それから、ゆるり金色狼に近寄れば、金色の毛を撫でながら、風にのせて声を紡がせる。]
[嘘だと、いう。食べてほしいなんて、そんなことは嘘だという。 それより、このハロウィンは貴方へのプレゼントなのよと。
時が繰り返せば、死んでいた人間もまた巻き戻るかもしれない。 もし、巻き戻らないとしても、それを狼の仕業と知るものもいない。 だから、このハロウィンで貴方はお腹いっぱい食べればよかったのに、と。]
(99) nostal-GB 2014/11/01(Sat) 14時頃
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――……
[そして、時計を揺らし、また笑う。 この時計を壊せば、その楽しい時間もおしまい。 ハロウィンは終わって、明日からは木枯らしの十一月となる。 寒い冬支度に人は忙しくなるから、 そこで幾人かが消えてても、問題になんかしないのだと。
そして、魔女は金色の狼の首に手を回して呟く。
時計を壊すのか?それとも、繰り返して食事をするのか? そう、ハロウィンは楽しいお祭りだもの。 終わるのをまっている人なんていない。
あの人間たちも、魔物も悪魔も、ハロウィンが永遠に続くのを本当は楽しみにしているのよ、と。]
(ハロウィンを終わらせなくてもいいじゃない?**)
(100) nostal-GB 2014/11/01(Sat) 14時頃
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[それから、どういった話が狼と魔女の間であったのか。 ともかく、翌朝にハロウィンは来ない。
いや、ハロウィンは終わった。
そして、街は木枯らしの十一月。**]
(101) nostal-GB 2014/11/01(Sat) 14時頃
|
― ―
[目の前に現れた金色の獣。
その大きくて獰猛な存在は、ちいさな体躯を縮み上がらせた。
あまりに恐ろしい牙と、飢えた息と。
元の姿を取るのも忘れ、ただ木の葉をマント代わりにし、
目を閉じ、ぶるぶると震えていた]
「たべないで……」
[溢れた言葉はきっと、届かない。
そう思っていたが、目を開けても洞窟の中に己はいない。
じっとその狼を見上げる。
哀しい赤い目を、寂しそうな赤い目を、している
栗鼠は、再び彼に届く声で自身のことを明かし
城まで運んでくれと頼むのだった。
――せめて、この腹空かしの獣に食事を与えようと。]
この時期は、南瓜があまいので
[ハロウィンを知らない吸血鬼は、
ただ、「美味しい時期」だとは知っていた。]
ニンゲンの肉はあげられないけれど……。
[だから、振る舞えるのは、こんなものしか無かった。
街角で愛されている南瓜のペーストを挟んだパン。
牛ひき肉や玉葱、香草、米を南瓜に詰めて、肉詰めにしたもの
トマトと一緒に煮込んで、味をより芳醇なものに。
肉詰めから溢れるトマトブイヨンは、緋色である
せめて見た目だけでも狼の好む其れに近づけようとした。
肉詰めにした南瓜の色合いは白っぽく、白菜に似ている
それでも、食べればあの甘みをきっと、思い出す。]
[食事を取る狼男の対面で椅子に腰かけながら、
合間に、煩いとならない程度の声音で感想を聞く。
時を止めてしまった金髪の男は、
狼の子が手料理を食べてくれる光景を眺めながら
穏やかに微笑んでいた。]
……また、遊びにおいで。
私はヴァンパイアのニコラエ、君は?
―――… … 私と友達になろう、狼よ。
[その出会いは、城でひとり孤独に暮らす男にとって
退屈を打ち壊す「非日常」と為った
だから、彼が人里に住むようになったと文を寄越した時、
紅茶のラベルが彼の住まう街の住所を示していた時。
いってみたい、と思えたのだろう。
だって、狼に会えたら、つまらない灰色の毎日が、また**]
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[背に感じる、肌の心地よさ。 柔らかく弾ける泡と、身じろぐたび擦れ合う感触は艶かしい>>95。 どんなカクテルを好むだろうか、そちらに頭を切り替えようとするものの、うまくいかない。回された腕に、思考は搦めとられていく。
はなまるは、教え子が一番も喜ぶもの>>96。 今までは描くばかりであったけれど、今度は彼が与えてくれる。 笑みが浴室に反響して、肌をも震わせるよう。 だから男も、つられて笑声を零したのだけれど]
——、……う、ぁ
[重ねていた手のひらが動いて、男の手は取り残された。 その降りていく先が予想はできたというのに、その両手は彼を止めることはなく。
なぜなら、]
(102) oranje 2014/11/01(Sat) 17時半頃
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仕方ねえ、だろ、 好きなヤツの裸見て、我慢できるほど人間、できてねぇ し、
[——男もまた、求む欲があったから。
問い>>97に答える、言葉は滅茶苦茶に途切れ 合間に息を吸う、その音すら響いてしまう。 耳元に掠めた吐息すら、下腹部に熱を集めた。]
ッ、……っは、 ニコラエ、 俺だけじゃ、ねぇよな、
[滑らかに細い指先が熱を包み、上下する。触れてほしかった、けれど、やはり刺激は強くて顎をあげ息を零してしまう。 彼の名を呼び、求むのは、]
お前も、——一緒、だろ?
[同じように、彼をも愛でたい。 指先は届かず、けれど、声音はただ貪欲に彼を求めた*]
(103) oranje 2014/11/01(Sat) 17時半頃
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小悪党 ドナルドは、メモを貼った。
oranje 2014/11/01(Sat) 17時半頃
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[彼へのサプライズは先伸ばしに。
喜んでくれるだろうか 第二の人生を二人で歩みたい、それはきっと 今まで彼が築いてきたものと同じにはならないけれど]
……ドナルド、洗うだけでいいの……?
[忘れられないように、忘れてしまわないように。 熱くなる一方の中心へ、根元から指を絡め 石鹸のぬるつく音を響かせ、正常な思考を脅かしてゆく
彼が求めてくれるなら、侵食に歯止めは効かない。 どこまでも貪欲になり、彼を穢すだろう>>102
両手の制止をすり抜けて、欲望のままに嬲る。 その熱量に息を震わせ、意図せずに溜まった唾液を飲み込む]
(104) motimoti 2014/11/01(Sat) 19時半頃
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……、ふ。 私の貧相な身体で、欲情してくれるなら嬉しいよ。 ――…私の胸は膨らんでないし、生えてるものも君と同じ…、
[>>103先端の膨らみに人差し指を添わせ、 弄ぶように指腹で擽り、くちゅりくちゅりと 淫猥な音を聞かせ、聞いて。胸を焦がす。]
……、―――。
[己のことを問う顔を、彼の前にある鏡越しに見詰め。 背に押し付けていた半身を退き、深い息を落とした。 湿った肩へ一度前歯を立て、筋に甘く噛み付いて。]
あぁ、…… 私も君と……一緒
[勃ち上がる蕊芯は明らかに欲を孕み、 椅子の辺りで、恥じらいもなく主張している。 彼の尻尾を一度強く掴み、吐息を耳裡へと届け]
(105) motimoti 2014/11/01(Sat) 19時半頃
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ドナルド、こちらを向いて。
[愛でられたいのは、―――私も「一緒」。
切なさを隠さずに耳元で強請り、 耳輪と三角窪へ唾液で湿る舌を滑らせて甘く囁く。]
――…私を、見て。
[君の裸体を、感じる姿を、あまい声を、熱余す部分を。 その全てが、私を灼いて、苦しめる。 その全てが、私をただの欲の塊へ変えてしまう。
双嚢をやわやわと揉みしだき、爪先で屹立の先端を、 孔を軽く引っ掻いて、彼にも炎が移ればいいと願い。
全てを曝け出して、受け入れてほしいと望んでしまう**]
(106) motimoti 2014/11/01(Sat) 19時半頃
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許婚 ニコラスは、メモを貼った。
motimoti 2014/11/01(Sat) 19時半頃
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[暗い店内。どれほどそうして抱き合っていただろう。
大好きと、彼の言葉に返すのは、何時かと変わらぬ曖昧な答え。
伝えた通り、彼の事が好きかどうかはまだ分からない。 好意とはずいぶん久しい感情で、それに対する答え方も、責任の取り方も忘れてしまっていた。 ただ、向けられるソレは不快では無く、むしろ心地よいとさえ感じる。
困った事に、二人分。
好きかどうかは分からない。ただ、選んだのはリーで、 共に行くと、そうまでして想ってくれた彼に応えなければと、その手を取った。]
(@20) mzsn 2014/11/01(Sat) 20時半頃
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[身支度と、知り合いへの挨拶と、受けていた仕事の引き継ぎと。 リーは自分と違っていきなり消える訳にはいかない。 これまでの生活に別れを告げる時間を与えて、その猶予は18日程。
そう急がなくていい。 お前の準備ができるまで待っててやると、それでも薬屋の看板は下げたままだっただろう。
ほんの少しの列車の旅の予定と、次の街の目星を伝えて。 ハロウィンの夜は深けて行く。*]
(@21) mzsn 2014/11/01(Sat) 20時半頃
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―11月1日―
[ノイズ混じりのラジオが吐いたのは11月の日付。 街は急に静かになって、今朝は祭の残り香さえありはしない。
やっと繰返しを止めたハロウィンに、安堵のような落胆のような、どちらともつかないため息をついて、 店の二階、住居用にと儲けた部屋の窓を開けた。]
…アケノシン?
[>>86見下ろした二階の窓の真下。揺れる、見覚えのある頭。 微かな呟きは、異国の彼の元へ届いたか。]
(@22) mzsn 2014/11/01(Sat) 20時半頃
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− 終わるハロウィン −
[大好きと伝えても、キリシマは愛からず曖昧な言葉ではぐらかす>>@20 それでも構わない。 口が悪くても、曖昧でも、それが好きになったキリシマだから。 温もりのない冷たい身体に抱かれたまま、 ハロウィンが終わりを告げる。]
キリシマが急にいなくなっても、困る人いっぱい いると思うけど。
[旅立ちに猶予をくれた言葉の足りないキリシマの優しさに 感謝しながらも、そんな事を言ってみる。 ここにいられないのは判っているから強くは言えないから。]
(107) pannda 2014/11/01(Sat) 20時半頃
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行って来ます。
[俺の帰る場所はもう決まった。 他に遊びに行く事があっても、何処に行っても。 必ず帰って来ると、誓いの様に笑顔と共にそう告げて。
ふと思い出した様に、ぴょんと背伸びしてその頬に唇を 押し付けた。]
まだ菓子貰ってないから、悪戯しといた。
[唇を押し付けた頬もやはり冷たかったが、 そんな悪戯をした俺の方が恥ずかしくて赤くなって。 何か言われる前に薬屋を飛び出した*]
(108) pannda 2014/11/01(Sat) 21時頃
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− 11月1日 −
[孤児院に戻るとチビ達が昨日の成果を両手に抱えて 我先にと自慢しに来た。 それを凄い凄いと、1人1人頭を撫でながら、俺は不作でしたと おどければ、笑う奴や、分けてあげると籠を差し出すチビもいた。]
それ大事なおやつなんだから取っておけよ。
[そう言って最初に向かったのは院長の部屋。 孤児院を、この街を出ると告げる為。 院長は勿論、シスター達も突然の話に驚いて 詳細を聞いてくるけれど俺はある程度は曖昧にして。]
どうしても一緒に行きたい人がいる。 一緒に世界を巡って、生きたい人が出来たんです。
[同性どころか魔物ですとは言えなかった。]
(109) pannda 2014/11/01(Sat) 21時頃
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『神の御加護を』
[最後に院長は俺の為に祈ってくれた。 とても嬉しくて寂しくて泣いてしまった。]
ありがとう。
[そしてごめんなない。 人ならざるものを好きになってしまったけれど。 それでも俺は幸せだから。 大事に育ててくれたあなた達には感謝してもしきれない。 もう神様から見離されるかもしれないけど。]
俺、すっごく幸せ者だから。
[泣きながら満面の笑みを浮かべた俺に、シスター達も 笑ってくれた。]
(110) pannda 2014/11/01(Sat) 21時頃
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[届いた、己の名を呼ぶ声。
は、と顔を上げる。 鼓膜を揺らす音色に、胸が、締め付けられる。 肉体があればこそ、なのか。 不安を少し、打ち消すことができたからか。
くしゃりと笑って、口を開く。]
――キ、ッ……!
[息がまだ弾む中で、反射のように彼を呼びかけて。 呼吸を無理に続けた咽喉の痛みに、続かない。]
(111) lalan 2014/11/01(Sat) 21時頃
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…スミマセン…… 僕は…もう、飛べない、デス。
[咽喉の許す囁く音量では、この距離に届くかはわからない。 それでも、語りかける。]
…お礼を言いたくて、探していマシタ。 街を出るのが何時なのかも、聞いていませんデシタ。
ハロウィンが、終わったら、もしもハロウィンにあった何もかもを忘れたりでもしたら、怖くて、
[ループのような不可思議が彼を隠してしまわないように、目を逸らさない。]
…… 会えて。 良かった。
(112) lalan 2014/11/01(Sat) 21時頃
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− ホテルへ −
[シスター達に挨拶を告げた後は、グレッグとシーシャが 泊っている筈のホテルへと向かった。 華月斎に渡す予定のお菓子は、シーシャの使い魔が 持って行ったから戻って来ている筈と信じて。
2人に逢ったら何て言おう。
グレッグには港町の名前と住所を聞いて、 いつか遊びに行くと告げよう。
シーシャには今度会えたら華麗に踊れるようになっているからと 伝えなければ。
まだ彼らが旅立っていない事を願いながら、 フロントに声を掛けた*]
(113) pannda 2014/11/01(Sat) 21時頃
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─ 街を駆けながら ─
[ドナルド達を散々指差し笑っていたら、傍にいた小さな少女に「Trick or Treat?」と声をかけられた。]
……ぅにゃ?
「あなた達、とつぜんここに現れたの。 ねぇ、どんな魔法を使ったの?」
魔法?
[ちょっと目を丸くした。 けれどすぐに微笑んで、少女の頭に手を伸ばす。]
それは内緒。 種を教えたら、魔法が解けちゃう。
魔法が解けたら、楽しい時間が終わっちゃうからね。
(114) nordwolf 2014/11/01(Sat) 21時半頃
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[だから種明かしの代わりにお菓子をあげよう。 でもカボチャバケツの中にあるのは、蜘蛛のゼリー1個だけ。 だから、グレッグを見て、ちょっとだけ耳を揺らして]
いいよな?
[グレッグとの繋がりを失いたくない。 そんな思いで、ずっと大切にしてきた蜘蛛ゼリーだけれど。 きっともう、その役目は終えたはずだから。]
ハッピーハロウィン♪ きみと、きみの大好きな人が、ずっと一緒にいられますように。
(115) nordwolf 2014/11/01(Sat) 21時半頃
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さっ、グレッグ行こう! 早くしないと、露蝶のお菓子がなくなっちゃうかもしれない!
[それに、お腹の虫も鳴いている。 昨日までとは違うお祭りの中、昨日と変わらぬ、きっとこれからも変わらず大切な人の手を握り、また笑いながら走り出した**]
(116) nordwolf 2014/11/01(Sat) 22時頃
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― 11/1 ― [本当にループが終わったのかと市松の不安があれども、ゲートが開くのを確かめて漸く安心した。 同時に少しばかり後ろ髪を引かれもした。
たった数日。 たった数日稀有な体験を共有しただけの人間になぜ。
自分の奥底、悪魔の本質が嘲笑っても、もう芽生えたものは消えなかった。 ”新しいダンスフロア”と言ったのは自分だ。]
(117) shake 2014/11/01(Sat) 22時半頃
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オイ、好きなタイミングで鳴らせ。
[だから、そう告げるのに一切の躊躇はない。
時計塔の影 ひとつの影が揺れて――]
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[ 街中に響き渡る 鐘の音。]
[何年ぶりか、むしろ鐘があったのか、と見上げる人々の中にいくつの顔見知りがいただろう。 強いものから弱いものまで、いくつの絆を築いただろう。
きっとこのハロウィンの事を自分は忘れない。]
(118) shake 2014/11/01(Sat) 22時半頃
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……で、テメェは結局なんだったんだよ?
[その問いには答えは返らない。
”N”の正体を抱いたまま、秋の気配を吹き飛ばす風に彼女の笑いが乗ってくるだけ。
他にもやるべきことはある。
一度咳払いして、]
クソネコ、”約束”の時間だぜ。
[さて、使い間の返答はいつごろになったか。
落ち合うまでは人間達に挨拶でもしてみようか、と
露天巡りの放浪はもう少しだけ続く*]
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[包む手のひらが滑るたび、響く水音は増す。 それが石鹸のせいだけではない、自らの流す雫が溢れこぼれ落ちて行く。]
——……、 い、
[いいわけがない>>104、そう告げたかったけれど、思いのほか浴室に響く自らの声が色を孕んで、息をのむことしかできなくなった。 それでも、声を抑えることができぬ程の快楽が上り詰める。 瞬きすら、忘れて。
触れているのがニコラエだから、きっとここまで苦しいのだ。 あまりに気持ちがよくて、鼓動が早くて、気を抜くと全て飲み込まれてしまいそうで。 喩え彼がどんな姿形をしていたとしても、求むのは変わらなかっただろう。]
(119) oranje 2014/11/01(Sat) 23時頃
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ッあ、ぐ……
[彼の指先が、自らが、奏でる音に微か首を振る。 唇を噛んで思わず飲み込もうとして、肩口に感じた甘い刺激が唇を震わせた。 後ろの尾をも御されてしまえば、ただの呼吸すら喘ぐように、浅く早く吸い込んだ。
耳をも嬲る舌先とその声>>106は、魔法のように脳髄まで染み込み。 彼が求むのなら応えたい。 共にでなければ、意味がない。 熱の先から最奥まで、辿られる指先は跳ね続ける鼓動と共に、痺れにも似た悦を奔らせる。]
(120) oranje 2014/11/01(Sat) 23時頃
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——、ん、……待、て
[小さく頷き、椅子の上で身体を捻る。 身体ごと彼に向き直ることができたなら、色違いの瞳はその緋色を真っ直ぐに見つめて]
……見てる、ずっと 見てっから、
[手を伸ばし、肩に触れた。 その感覚を刻み込むように指先を滑らせ、ニコラエの熱源へと這わせていく。 忙しなく息をしていた口許を一度引き締め、ふと、笑みを零して 同じように、けれど幾分不慣れでぎこちなく、ゆっくりと手を動かす。]
ニコラエも、目——離すな。俺から。
[それはひどく傲慢な願い、けれど彼が「一緒」だと告げた言葉に、欲は深くなるばかりで]
(121) oranje 2014/11/01(Sat) 23時頃
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―最後のハロウィン―
[>>107別に、俺が居なくなったって困る奴居ないと思うけどな。 ああ、でも、腕のいい薬屋が閉店したらそれなりに迷惑かもしれん。 それでも、俺自身はこの街に痕跡が残り過ぎぬよう生きて来たつもりだと、10年の歳月を思って寂しそうに笑った。]
…ああ、行って来い。
[>>106笑みと言葉に目を細めて、腕を解く。 別に、ずっと闇の中で飼い殺しにするつもりはない。彼は人で、人には、日の下で輝いていて欲しかった。 コントラストは分かれたまま。それでも、昼と夜の中間の、夕暮れの空間は狭く、狭く。
不意に近づいた距離と触れた温もりに珍しく目を瞬かせて、 悪戯と言って飛び出す背を見送って、見送ってから触れられた個所が唇と気付いたか。
…次顔見たら、ゲンコツの一つでも食らわしてやろう。 口づけられた頬に触れて、暫くは、そのまま。*]
(@23) mzsn 2014/11/01(Sat) 23時頃
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―11月―
[>>111>>112此方を仰いだ顔は笑って居て、不意に彼に伝えるべき内容を思い出し、ずくりと、胸が痛む。
ぽつぽつと言葉を綴る声は弱々しくて、下手をすれば霞んで、彼の存在ごと朝の空気に消えてしまいそうだった。]
…今、そっち行く。
[探していた。怖い。会えてよかった。 そう言って見つめ合ったまま、逸らそうとしない彼の視線を無理やし外して、部屋の奥に引っ込んだ。
古い階段はミシミシ音を立てて、やがて足音は一階の店舗へ。 歩幅は広く、足音はあっという間に扉の前へ辿りついただろう。
店の扉を開けて開口一番は「おはよう」と。 それ以外に言葉が見当たらない。 さて、何からどう、話した物か。
ゆったりとした、11月にしては薄過ぎる服。 覗く手頸や首元は細く、色は、悪い。]
(@24) mzsn 2014/11/01(Sat) 23時頃
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− 鐘が鳴る −
[シーシャを探しても見つける事は叶わなかった。 広場で華月斎と手品を披露しているのだろうか。]
あ……鐘……。
[昨日の騒ぎの残り香の様に、小さな南瓜が窓辺や店先で 幾つかちょこんと寝ていた。 微かな余韻を感じて、ふ、と口元が綻んだと同時。 鐘が鳴り響いた>>118 案外初めて聞いた気がする。 澄み渡る音が滲みた。]
(122) pannda 2014/11/01(Sat) 23時頃
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[見上げた鐘楼は陽の光を浴びて眩しくて。 そこに探していた顔を見つけるのは難しかった。
ただ鐘の音は、歩き出す背を押してくれる様に聴こえて。]
……♪
[まだ挨拶していない人が沢山いる。 彼らに声をかけなければ、と鐘を背に歩き出した*]
(123) pannda 2014/11/01(Sat) 23時頃
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[数度、余韻を残して響き渡る鐘に構わず街を歩く。 露蝶の店で菓子を買い、美味かったと告げてドクロのキャンディを渡した。 ドナルドとニコラエの仲は一切知らずにいたが、元悪魔ならばまた会うこともあるのではないかと勘違いをそのままに。
>>123不意に見つけた後ろ姿。 自分の手持ちの菓子からいくつかを入れた袋をその頭上に乗せる。 あの夜のように。]
いい男になれ。 ジャックに騙された悪魔がビビるくれぇによ。
[言葉は風に乗り青年の耳元へ、けれど振り返る前には姿を消そう。 彼の足取りにはもう、迷いは欠片も無いように見えたから*]
(124) shake 2014/11/01(Sat) 23時頃
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[不意に背中に、風が鐘の音と言の葉を届けて来た気がして立ち止まる>>124]
……シーシャ?
[振り返る。 そこにあるのは雑踏だけ。 けれど、頭からコロリと、お菓子の入った袋が落ちて来た。]
ありがとう。 今度会ったら、お前誰だって言われる位。 イイ男になるから。
[包みを1つ開けて口に放り込むと、甘い筈なのに 涙が零れそうになった。 姿が見えないのだから、それが彼の意志。 俺には探せないから。]
(125) pannda 2014/11/01(Sat) 23時半頃
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シーシャありがとう! またな!!!
[鐘の音に立ち止まっていた人達が一斉に俺を見る程の大声。 縁を結んだのはほんの僅かだが、掛け替えのない縁への感謝。
彼に届くと良いな*]
(126) pannda 2014/11/01(Sat) 23時半頃
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[姿が見えなくなると、不安になる。 "そっちへ行く"と言ってくれたのに。 一晩を越えてのたった数秒が、酷くもどかしい。
再び顔が見える。 良かった、と。 感情の変化を、僕は表情に隠せずにいる。 こんなに僕は不器用だったのかと、そっと自問する。
キリシマさんへと駆け寄ると、僕は腕を伸ばし抱きついた。 汗をかく、11月とは思えない僕の体温を、押し付けるかのように。 僕がここにいることを、感じてほしいと言うかのように。
はじめて触れた冷たさが、じんと、痛いほど。 胸に響いた。]
(127) lalan 2014/11/01(Sat) 23時半頃
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[薬品の香りを、彼の香りを、肺に吸い込む。 汗臭いと、剥がされる前に。]
……転んで、しまいマシタ。 オハヨウゴザイマス、キリシマさん。
[弾けてしまう感情に急かされた事。 後悔はしない。 でも、不快に思われたくはないと、僕は、下手な言い訳を考える。
顔を上げ、誤魔化して笑って、離れがたい腕を、ゆっくりと解かなくてはならない。]
(128) lalan 2014/11/01(Sat) 23時半頃
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…どこかへ、行くんデスよね。
[言っていた。 祭りが終わればすぐに街を出るのだ、と。]
僕と一緒に……は、考えてもらえマシタ? 冗談ですが、それなりに本気デスよ。
僕は、キリシマさんと過ごす時間、とっても楽しいデスから。
……もう少し、一緒に、居たいんデス。
[彼が誰かと"一緒に行く"と結論付けた事を知るはずのない僕を、彼は愚かだと笑っただろうか。
それでも構わない。 これが僕なりの、精一杯の、"一緒に来てほしい"という想い。]
(129) lalan 2014/11/01(Sat) 23時半頃
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―最後のハロウィン―
[人集りに紛れてクシャミとふたりで大いに笑う。 笑いすぎて少し苦しい胸元を押さえるが ここに、不安なんか一欠片さえも在りはしない。
見知らぬ少女に向けられた「魔法」の話にも 不思議の終息が「楽しい時間の終わり」に繋がるとは グレッグは思いも、しなかった。]
ん。ミーと俺は、手繋いでれば大丈夫。
[ずっと一緒に―…という願掛けを必要としないくらい 繋いだ手を強く確かに握り締める。]
(130) onecat69 2014/11/02(Sun) 00時頃
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[少女を見送ったクシャミの髪に イイコイイコするかわりにひとつキス落とすと、 踏み出す一歩を揃えて街を駆けていく。]
……うん、行こう!
[向かう先が何処だって構わない。 一緒なら、ずっと笑っていられるから。**]
(131) onecat69 2014/11/02(Sun) 00時頃
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[終の住処に選んだのは、ある片田舎のケアホーム。陽の光がいっぱいに入る大きな窓から、薔薇の花咲く庭が見える。
『手品を見せて。おじいちゃん』
見舞いに来た少女が言う。 微かに震える指先は、もう幾つもの技を喪ってしまったけれど。 てのひらへ、ころりと転がり出るチョコレートひとつ。
『やっぱりおじいちゃんは魔法使いね』
チョコレートを頬張って、満面の笑みで少女が言う。]
(@25) heinrich 2014/11/02(Sun) 00時頃
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[あれから八十余年の月日が過ぎた。 どれだけの年月をかけても見尽くせないほど、世界にはいろんな景色があった。どんなに違う景色の中に生まれても、人の喜ぶ顔と驚く顔は、皆一様に同じだった。 たくさんの友人が出来た。思いがけず弟子を取り、家族同然の人たちが出来た。こうして代わる代わる、見舞いにきてくれる人たちもいる。 とても満ち足りた、穏やかな日々]
(@26) heinrich 2014/11/02(Sun) 00時頃
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[少女の父親と、職員の話は長引いているらしい。少女はいくらか退屈し始めた。
『ねぇ、おじいちゃん。魔法使いと悪魔のお話して?』
またおねだりが始まった。息をゆっくりと吸って、もう何百回と語った物語を話す。 ハロウィンの日に、お菓子を取り合う魔法使いと悪魔。ジャックの呪いに捕まって、大変、一緒に大騒ぎ。 なんとか無事に呪いはとけて、あぁよかった、めでたしめでたし。
『……2人はまた会えたんでしょう?』
神妙な顔で尋ねる少女に、さぁどうだろう、と笑って返す。 子どもだと思ってたこの子も、知らぬ間に成長しているらしい。
『会えたに決まってるわ。だって2人は、』
言い募る少女の口元に指先を立てて、その言葉の続きを封じた。 お父さんの様子を見ておいで、と、少女の退室を促して]
(@27) heinrich 2014/11/02(Sun) 00時頃
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[ひとりになった部屋。雲雀の声が遠く聞こえる。 思い出そうとすればするほど、悲しいほどに記憶は遠い。 時折、夜中に目が覚めて、全ては自分の空想の中の幻だったのではないかと、不安に取り憑かれる日もあった]
あぁ、でも、もうすぐだから。
[そんな日々さえも愛おしい。 サイドボードボードに手を伸ばし、ガラスの器の蓋を開ける。不安になった時の特効薬。いつも買い足して傍に置いた、薔薇の花の砂糖漬け]
待ちくたびれていないと、いいけど。
[もしそうだったら、この花びらで、許してもらおう。 彼は甘いものが好きだから]
(@28) heinrich 2014/11/02(Sun) 00時頃
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[正午を告げる鐘が鳴る。
暖かい日向のベッドの上で。 真っ白なシーツに落ちる掌。
零れた赤い花びらが、光の中で、ひらり、ひらりと…――]
――約束の鐘が鳴る*――
(@29) heinrich 2014/11/02(Sun) 00時頃
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小悪党 ドナルドは、メモを貼った。
oranje 2014/11/02(Sun) 00時頃
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―1,November ホテル―
[古い柱時計は今日もポーンポーンと穏やかに歌う。 消えたハロウィン飾りと11月の頁に進んだカレンダーは この時計が正常に時を刻んでいる証だ。 ハロウィンは終わった。
不思議な輪の中に居たのはどのくらいの時間だったのか、 朝を迎えたグレッグには明確には解らなくなっていた。 何度の朝、何度の夜を過ごしたのだろう。 長い長い夢を見ていたような気さえする。
今はまだ正しい時間軸に紐付かない記憶の欠片は ひとつひとつ鮮明に残ってはいる。 今はまだ。]
――……鐘が、
[まとめた荷物を傍らに、別れる前に時計を磨きながら 街に響く鐘の音を聴いた。*]
(132) onecat69 2014/11/02(Sun) 00時半頃
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― ―
[>>@29穏やかな空間。 陽溜りと静寂には天使の純白の羽根が相応しい。 羽根のようにそっと静かに生涯を閉じた人間の頬へ、 ]
……ガキに大嘘伝えてンじゃねぇよ。 いつからテメェはペテン師になりやがった?
[安息を奪う為の悪魔の指。]
(133) shake 2014/11/02(Sun) 01時頃
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[記憶の中の男の面影は皺に埋もれ、滑稽ささえ感じる程に。 けれど実際は全く違う物が溢れそうになり 辿る指は彼の瞼、飛んで唇へ
引き出した魂は一度悪魔の手の内で留められ、直後に自分と同じく出逢った時の姿と成るか]
今ならオレ様の結界の外で手ェ拱いて見てる天使の野郎に手違いで引き渡してやってもいいぜ。
[仮の契約もしていない。 弱みや真名を握られてもいない。 爛れた魂の持ち主でもない。
そんな相手を迎えに来ている自分である。こちらは言うまでもなく]
(134) shake 2014/11/02(Sun) 01時頃
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レイズだ。
――結果は?
[最後の瞬間まで勝ちに賭ける。 それが大悪魔の端くれとしての誇りであり、相手に渡せる誠意の全て。]
(135) shake 2014/11/02(Sun) 01時頃
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―魔法が解けても―
[鐘の音はいよいよ本当の終わりを予感させた。 この街を離れる時間も差し迫っている。
同時に、 魔法が引き伸ばした長い非日常の中で結んだ とても大切な約束の記憶を揺さぶる音でもある。
この街には約束の鐘がある―…と誰かが言っていた。]
ミー……?
[黒猫の姿を探す。 鐘が鳴ったよ、約束の時だ、一緒に行こう。
たとえほかの全てが朧気に果てても クシャミと交わした約束だけは深く刻まれている。]
(136) onecat69 2014/11/02(Sun) 01時頃
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[幾ら月が変わって直ぐと言えど、暦の上ではすっかり冬で、 防寒器具など無い薬屋では、死体は殆ど外気と同じ冷たさだっただろう。
突然飛び込んできた熱>>127をよろめきながらも反射的に抱きとめて、結果抱きしめる形に収まっただろうか。 転んだようには見えなかったが、下手な嘘>>128をそうかと流して、 半透明で無い彼の髪を、優しく撫でた。
そして、小さくため息を一つ。]
…――その、事なんだが。
[>>129言わなくてはいけない。が、口は重く、中々言葉は出て来ない。 こんな物先延ばしにしたって、なにもいい事は無いだろう。 彼にとっても、自分にとっても。何一つ。]
(@30) mzsn 2014/11/02(Sun) 01時頃
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[いっその事、身体と一緒に心まで朽ちてしまえば良かったのに。 戸惑い、躊躇い、淡々と言葉を紡げない自分を酷く呪う。
ただ、悲しい顔は見たくないと、強く強くそう思って。 それでも、その顔を崩してしまう言葉を、紡がなくてはと、]
俺も、 …お前と一緒に過ごすのは好きだ。 ハロウィンのループだけじゃ短すぎる。 もう少し、お前の話も聞いてみたい。
(@31) mzsn 2014/11/02(Sun) 01時頃
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………が、一緒には、行けそうに無い。 すまんな。 先客が出来た。 折角、匿ってくれるっつったのに。
お前とは、 この街でお別れなんだよ。
[緩く抱いた腕はそのまま。 放したら、彼の泣き顔が、見えてしまいそうで。
甘い香りが近い。 それはあの、小さな砂糖菓子の香か。 それとも彼の香か。]
(@32) mzsn 2014/11/02(Sun) 01時頃
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─ 1,November ホテル ─
[柱時計が、時が進んだことを報せる。 その頃、クシャミは……ミーは、まだ夢の中にいた。
ハロウィンの、楽しい夢。 ミケと遊び、露蝶の店でお菓子をねだって。 シーシャにクビを宣告されて縋ったり、ニコラエに赤い長靴を貰ったり。 そして、グレッグと一緒に……]
……………。
[街に響く鐘の音を拾ったか、黒い耳がぴくりと振れた。]
ぅ、にゃ……。
[昨夜の名残をまだ色濃く残したまま、気怠げに瞼をひらいたのは、そのすぐ後くらい。]
グレッグ……。
(137) nordwolf 2014/11/02(Sun) 01時半頃
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[はたして、今が”朝”と呼んでいい時間なのかは分からないが]
……おはよ、グレッグ……。
[まずは、目覚めのキスをねだる。
シーシャの聲>>*10が届いたのは、それから程なくのことか。]
(138) nordwolf 2014/11/02(Sun) 01時半頃
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|
[シーツに包まって寝惚けるクシャミの耳に触れた。
昨晩のダンスパーティで最後のタンゴを踊ってから 部屋に戻って戯れていたから、 ぼやけた金眼に笑みを誘われる。]
ミー、おはよう。
[まだ少し眠そうな目元にキスをして、 強請られるまま唇を重ねた。 グレッグには聞こえない声に耳が跳ねるのを見て どうしたのかと顔を上げるまで続く長いキス。]
(139) onecat69 2014/11/02(Sun) 01時半頃
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[寝惚け眼がぱちりと開き、耳と尻尾がしゃんと伸びる。]
(140) nordwolf 2014/11/02(Sun) 01時半頃
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ボス……!
[時は進み、鐘が鳴った。
ハロウィンが終わらぬが故に保留され続けてきた”解雇”宣告も、いよいよ効力を発揮することになるのだろうか。]
分かったよ、ボス。
[シーシャのことを「ボス」と呼べるのも、もう後ほんの少しの間だけ。
さて、いまシーシャはどこにいるのだろうかと、耳を揺らして気配を求める。]
|
[長いキスが終わると、じっと、グレッグに真剣な眼差しを向けた。]
グレッグ……おれ。
ボスに……シーシャに、会ってきたい。 おまえと一緒に行くんだって、ちゃんと、会って伝えて……。
それから、他にも沢山、言わなきゃいけないこと、あるから。
(141) nordwolf 2014/11/02(Sun) 01時半頃
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―……いっておいで。 それから、ちゃんと帰っておいで。
[解けた口付けを惜しむ唇を暫し引き結んだ後、 真っ直ぐな眼差しに浅い頷きで応える。
見送りの言葉は少ない。 けれどクシャミが部屋を出るまで、 ずっと彼の姿を見つめていた。*]
(142) onecat69 2014/11/02(Sun) 02時頃
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[>>133 果てのない闇。温かな闇。 無音のそこにひとつ、炎が燈る。
懐かしい声が聞こえる。
目を開くとそこには、あの日のままの姿があった。 記憶の中の霞み繋ぎ止めた像ではなく、鮮やかに、そこに]
………、
[遠く、泣き縋る声が聞こえる。あの少女が泣いている。 たくさんの人を置いてきた。たくさんの景色を置いてきた。 もう一度巡ればまた、あの光に会えるのだろう。
“レイズ”の声が響く]
(@33) heinrich 2014/11/02(Sun) 02時頃
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ちょっと見ない間に、勘が鈍ったのかしら。
[手を伸ばし、耳に、頬に、首筋に、触れて。 胸の上に手を置いて、向けるは挑発の笑み]
アタシの勝ちよ、
[――…ショー・ダウン]
(@34) heinrich 2014/11/02(Sun) 02時頃
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……愛してるわ、シーシャ
(@35) heinrich 2014/11/02(Sun) 02時頃
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[契約が解けたらどうなるのか。 最低限分かっているのは、もう自由に魔界へ行けなくなること。 昼間は人の姿になれず、魔力も殆ど無くなってしまうこと。 ほかは……多分、悪魔次第。]
うん。
おれ必ず、グレッグのところに帰ってくる。 約束だ。
[>>142けじめをつけに向かう為、強く合わさっていた視線を切る。 あとは振り向くことも止まることもなく、部屋を出て、シーシャのもとへ走り出した。*]
(143) nordwolf 2014/11/02(Sun) 02時頃
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─ どこかの屋根の上 ─
[”まだ”契約の切られていない今は、人々の目を盗んで、屋根から屋根に飛び移ってゆくことも容易い。
その間、眼下に広がる街並みに、何度足を止めたろう。 また、ここに戻ってこられることもあるのだろうか。 その時、この街はどんな風景を見せてくれるのだろうか。 それとも………]
あっ。
[露蝶の店も見えた。 街を離れる前に、もう一度、月餅が食べたい。 グレッグのところへ帰ったら、寄れるかどうか頼んでみよう。]
(144) nordwolf 2014/11/02(Sun) 02時半頃
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───あ、ボス。
[そして、行く先の屋根のひとつに、悪魔の姿を見つければ、一際大きく屋根を蹴り、黒い翼でふわりと身を浮かび上がらせ、ゆっくり、畏まるように、悪魔の元へ舞い降りた。]
(145) nordwolf 2014/11/02(Sun) 02時半頃
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よぉ。決めたんだろ。
[>>145ハロウィンを繰り返す途中で気配の消えていた黒猫。 これまでも散々気ままに外出していたりしたのであまり普段と変わらないような――ただ、その”普段”は此処で終わる]
契約解除を行使する。
……で、次の契約主は人間でいいんだな?
(146) shake 2014/11/02(Sun) 02時半頃
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[翳した掌には黒い箱。 些か特殊な経緯を経て悪魔の手に渡った黒猫は契約証も若干特殊なものである。 だからこそ自分で考えろ、と散々言ってきたのもあり 全てを解っていたのかどうかは今でも定かでない。]
いいか。ここにあるテメェの契約証はテメェの魂だ。 一回死んでるテメェの肉体はもう存在してねぇ。
今でこそ契約主の魔力で実体化してるが、そいつを失くすって事になる。 つまり……
(147) shake 2014/11/02(Sun) 02時半頃
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[顔の前に人差し指。]
この魂使ってもう一回生物として――寿命も姿もただの猫として生きるか
[今度は中指を伸ばした]
コイツを魔力に還元して、寿命も生態もただの猫じゃねぇ――軽く魔物として生きるか。
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どっちかだ。
[前者ならば不自由はあれど死後は新しい飼い主と共に天へ昇れる。 後者はこの世で永く共に在れるが、死後は―― ]
悪く思うなよ。 オレはこの通り天使様じゃねぇんでな。
どんだけサービスしてもその程度しかしてやれねぇ。
自分で選べ。
(148) shake 2014/11/02(Sun) 02時半頃
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……はい。
[悪魔の前に跪き、契約解除の言を、厳かに受け止める。]
おれはこの先、グレッグと一緒に、生きたい。 ……です。
[目前に現された黒い箱は、ずっとずっと以前、一度だけ見た記憶がある。 けれどそれが何なのかは、はっきりと覚えている。
顔の前で、シーシャの人差し指が揺れる。]
(149) nordwolf 2014/11/02(Sun) 02時半頃
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[以前、他の下等妖魔から聞いた話は、契約を解除しても、まだ多少の魔力は残る、契約者である人間が置いて死ぬまで、ずっと傍にいられるというもの。
けれど実際には、若干の違いがあった。
その妖魔が、また別な契約形態だったのか、それとも、魔として生きることに躊躇いがなかったのか……今更、知ることなど出来はしないが。]
ボス、おれは………
[悪魔との契約を破棄するということは、思っていたより、ずっとずっと、重い事柄だった。
けれど、決断に、そう時間を有することはなかった。]
おれ、ただの黒猫に戻るよ。
[たとえ、どんな永い時を得たとしても、その先にあるものが永遠の別れであるならば、そんなものに意味はない。
ならば、たとえ短い時であっても傍にいて、いつの日かまた、巡り会うことが出来るなら……]
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ありがとう、ボス。
41年間、おれ、とっても楽しかったよ。 おれ、ボスのこと、忘れないから。
[想いを伝え終えると、深く頭を下げたまま、金色の瞳を閉ざした。]
(150) nordwolf 2014/11/02(Sun) 02時半頃
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分かった。 まあ、テメェには手を焼かされたが
猫にしちゃ…………ご苦労だったな。
[一度魔として生きた存在は本来は元の道に戻すのはどうかと思われた が、猫としてあまりにも短い生涯だった事を思えばもう一度位、と
そう思わされたのは黒猫の働きぶりがそれなりによかったからか それとも、主と呼び媚びであったとしても慕われるのが満更でも無かったからか。]
忘れちまえ。 忘れるくらいいい思いさせろ!! って新しい飼い主様に、オレのせいにして伝えとけ。
[眼下にある黒い耳を一度指の背で撫でた。 獣は嫌いだ。 すぐに耳を伏せて、哀れっぽい声を出して、ありもしない情を無理矢理に引き出そうと企んでやがるから。]
(151) shake 2014/11/02(Sun) 03時頃
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[最新の注意をもって黒猫に魂を戻す。
全てが終わる頃にはそこには小さな黒い子猫。 ハロウィンの期間、馬鹿な使い魔が振り回していたカボチャのバケツにタオルを一枚敷いて子猫を入れた。]
暴れんじゃねぇぞ。
[新しい飼い主の元へはトカゲの宅急便が一飛びで届けてくれるだろう。
持ち手の部分には澄んだ音の鳴る鈴ひとつ、リボンと共に*揺れて*]
(152) shake 2014/11/02(Sun) 03時頃
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―ホテル―
[開け放した窓は、帰ってくるクシャミのために。
暫くはそこで揺らぐ薄水色のカーテンや 日常を取り戻した静かな通りを見つめていたが。 コツコツと響いたノックに顔を上げる。
従業員から来客があると知らされ、 ロビーまで下りてみると。>>113]
(153) onecat69 2014/11/02(Sun) 03時半頃
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リー! ―…また会えるのを、楽しみに出来るんだな。 俺もまた会いに来るよ。 ここの時計はなんせ年寄りだ。きっとまた壊れる。
[彼がどんなハロウィンを過ごしたのかは、 次に会えた時に晩餐を囲んで聞くとして。
住所や電話番号、住まいも兼ねた時計店の屋号を教え。 今は、握手を交わし、 出来たばかりの友達との再会の約束を結ぶ。*]
(154) onecat69 2014/11/02(Sun) 03時半頃
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やたら長生きしやがって。 オレに対する当てつけかと思ったぜ
[それだけ生きて尚、まだ悪魔に愛などと言うのか。 呆れようとして、けれど溜息は終ぞ出なかった]
……一回勝った程度で調子に乗ンじゃねぇぞ。
[吐息に乗る言葉は笑い混じり。 賭けたのは全てではない。 堕ちた先、永い時の中でまた賭けに興じる事もあろう。
騒がしい天使の声も遠く、自分のテリトリーまで転移した。]
(155) shake 2014/11/02(Sun) 03時半頃
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[一先ずは今賭けた分を支払おうと腕を回し、唇を寄せる。 いつかとは違う、触れない為のホールドではなく離れない為のそれ]
――……
[今一度しようとした確認は相手の唇で塞いだ。 本能が望むまま舌を伸ばし、相手の舌と絡めて奥底からを堕とす炎を口移しで。 漸く長年の”お預け”から開放される悦びに火力を上げすぎぬよう、未だ若干の我慢を強いられながら。
人間でない身である上に人を眷属にした経験はない。
苦痛か愉悦か、変異に伴うそれを知らず ただ宥めるよう背を撫でた。]
(156) shake 2014/11/02(Sun) 03時半頃
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―部屋―
[部屋へ戻ると、ベッドの上にはカボチャのバケツ。 ハロウィンに置き去られたような鮮やかなオレンジ色は ずっとクシャミが携えていた色だ。
戻っていたのかと室内に視線を巡らせたが、 求める姿はどこにもない。]
……ミー?
[呼ぶ声は、キミに届くのだろうか――?]
(157) onecat69 2014/11/02(Sun) 03時半頃
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[――誰かの手ではなくて、己の指でドナルドが感じている 其れだけで、充足を覚えてはまた足りないと渇望し 単純な追い詰める行為すら、心臓が苦しくなる。
もっと己が知らない彼を知りたくて、もっと。>>119]
ドナルド…… …はぁ、
[>>120石鹸に混じり込む雫垂らす欲を。 毛並みの柔らかい異質なシンボルを。 奏でるように指を滑らせ、我欲のままに愛撫し。 この音を、憶えていなくてはならない。 私は、忘れてはいけない。 彼の居ない半年という期間を、柩で眠らず過ごさなくては 耐えていた己にも、彼の褒美は… 「はなまる」はあるのだろうか]
(158) motimoti 2014/11/02(Sun) 03時半頃
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[その指に慰められたら、忘れようもない。 独り寝が苦痛となろうとも、彼だけを想像して待ち続けられる 繰り返さない、最後のハロウィンを想い、唇を結んだ。]
……――あ、
[>>121鏡越しの交錯ではなく、身を向かい合わす為、 名殘惜しげに一度揺らしてから、彼の中心から手を離し。
此方を振り返る視線に、欲に濡れた緋色を出会わせ お世辞にも平静ではない心中を、彼の前に曝す。 その緊張感と、興奮で、眩暈すら憶えてしまう
明るいバスルームの中、思わず眼瞼を下げようとして 視線を逸らすなと制され、緋色をも曝け出したまま、 思慕と悦楽を望む晶を携えたまま、彼を見詰める。]
(159) motimoti 2014/11/02(Sun) 03時半頃
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っ……ぅ、……ふぅ みて、 る……、ぅ ド ナルド、
[彼の指が熱くて、弓を描く楔はぽた、と露を零した。 ああなんて、心地いいのだろう 私は、こんな感覚を知らない。 只の性処理と違うこの快楽を、知らない。
自身ではない男の性器に触れた経験が無さそうな指が 幹を辿り、揺れるだけで甘く啼いてしまう 苦しさで吐息は弾み、切なさに下半身に熱が降りてくる
一緒に、という想いはこんな時すら脳を離さない。 片腕を彼の首に引っ掛けて、空いた手を下方へと 望むまま望まれるまま、欲するまま欲されるままに。 泡を退かすよう親指を擦り付け、その色彩も記憶とし留め]
……ドナルド、 すき、すきだ よ っ ぅ……君が ――もっ…と、欲しい
(160) motimoti 2014/11/02(Sun) 03時半頃
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[彼の感じる顔も見たくて、下げていた目線を持ち上げる。 酸素を求めるように開いた口蓋は、 瞳の色より一層濃い舌を、彼の前にだらしなく見せつけ
二箇所から上がる水音と共に、びくりと肩を揺らし、 空気を求める代わりに、彼の唇を得ようと。 視界に彼しか映りこまぬよう、顔を寄せ甘く下唇を吸う
その距離まで達すれば、互いの中心も触れ合う密度。 敢えて擦り合わせる形にして、熱源を擦れさせ、]
ぁン、…… ぅふ、 っン あつい、 ――…とけ
[唇の隙間から漏れる自分の声が響いてしまうから。 甘露のようにすら思える唾液を啜りたいから 外気に触れるのを厭がり、舌根が痺れる程伸ばし絡ませる。 熱く感じるのは、下半身だけじゃない、 ――もう、全身に毒が巡っている**]
(161) motimoti 2014/11/02(Sun) 03時半頃
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許婚 ニコラスは、メモを貼った。
motimoti 2014/11/02(Sun) 03時半頃
徒弟 グレッグは、メモを貼った。
onecat69 2014/11/02(Sun) 03時半頃
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[>>156 闇の色が濃くなった。 現し世はさらに遠く、輪廻の光も届かぬ奥へ。
魔に堕ちる。そのことの意味を肌で感じる。 人の身にはおそらく“嫌悪”として映る物。 真っ黒になるまで煮詰めた、混沌と誘惑の香り。
愛しい腕に抱かれて嗅ぐ闇の、なんと芳しいことか]
……ンッ
[また何か言おうとした唇を、自分から迎えに行った。 問答の時間も惜しんで、互いに求めあう口付け。
そして異変はすぐさま訪れる。 舌に絡み喉を焼き、裡へと辿りついた熱の塊。 業火に内側から身を焼かれ、存在を塗り替えられる]
(@36) heinrich 2014/11/02(Sun) 04時頃
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ぁ……っ、 く
[苦鳴が喉の奥から漏れる。 立てなくなりそうな惑乱の中、シーシャの背を掻き抱いた。
もっと、もっと。 ねだる眼差しは浅ましく、とろりと溶けた糖蜜のように。 理性は炎で焼き切れて、ただ“快”を、自分にとっての一番の愉悦を求めて泣いて]
シーシャ……、
[炎は全てを焼き尽くし、ようやっと鎮まった。くったりと腕の中に崩れ落ちれば、額にも首筋にも汗が浮いて、まだ頭がぼんやりする]
あぁ……、まだドキドキしてる。
[強烈な炎の余韻を身の内に感じながら、小さく笑うとシーシャの頬に手を伸ばした]
(@37) heinrich 2014/11/02(Sun) 04時半頃
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―― 朝:自室 ―― [目覚め、見慣れた寝室の天井を見る。 窓の外からはいつもと少しだけ違う、それでも日常の音が聞こえ、外を見る。
前日の片づけを始めている面々。 祭りは終わったのだと改めて思う。]
我想也清理。
[祭りの翌日は、毎年休み。 のんびりと身支度を整え、店の片付けを始める。]
早。 是、昨天是乐趣。
[同じように片づけを続ける人へ声を掛け。
片付けも一段落ついて、よく働いたといつものようにお茶を飲もうとして。 鐘の音が聞こえた。]
(162) okomekome 2014/11/02(Sun) 04時半頃
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[その鐘がなるのは何年振りか。 そう騒ぐ街の声を背に、微笑んで店に入る。 お茶と一緒に食べようかといくつかのお菓子を作り始めた。
お菓子の香りが漂う店内で一人、お茶を淹れていると客が来た。 其処に立つ青年>>124に驚きながらも迎えた。]
歓迎光臨……ンンン、いらしゃいネ。 折角来てくれたけど、今日はお休みヨ。
お菓子は昨日来ないと駄目ネ。ハロウィンは昨日だけヨ。
[一昨日ちゃんと約束したのに、昨日来なかったから悪いと意地悪く言ってから、笑みを浮かべる。]
(163) okomekome 2014/11/02(Sun) 04時半頃
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でもシーシャはラキーよ。 ワタシ、今、お菓子作てた。
[出来立てのお菓子を包んで渡す。 売り物ではない為お金は要らないと告げ、代わりに来年は当日に来るようにと笑った。
店を出て行くその背を、貰ったドクロのキャンディを手にしたまま見送って。 また一人になれば、のんびりとお茶を飲む。]
(164) okomekome 2014/11/02(Sun) 04時半頃
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[>>@36絡めた舌の熱は自分の炎にも劣らないのではなかろうか ――実際には有り得ない思考が浮かんでは通り過ぎてゆく。
苦しげな声ごと水音に絡め飲み下して 嬲って吸い上げて、いくら互いの唇を濡らせども何故か乾きが募った。
布越しに爪を立て縋られるのにすら、燃える。]
……あのなぁ、誰もこれで終いだとは言ってねぇからな? この程度でバテんなよ。
[現時点では精々マーキング程度。 脱力した相手を支える腕に力を込め、ダンスの距離よりも近く腰を抱き寄せて”この先”を示すよう。 額を拭い、髪を撫で付けて瞳を覗き込む。]
(165) shake 2014/11/02(Sun) 05時半頃
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[こんな甘美なものを知ってしまったらもう人間の菓子に満足を覚えられなくなりそうだ。 悪魔として弱くなる懸念と、抗いがたい愉悦と]
テメェのアレ、真名じゃねぇだろ。 本契約したけりゃ教えろよ、
喋れる内にな。
[賭け切っていなかったものの全てを相手になら渡してもいいと思える事への充足感。 スローダンスは随分後になってしまうかも知れない。 それでも。時間はうんざりする程ある]
(166) shake 2014/11/02(Sun) 05時半頃
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[額を拭う手の優しさと、覗く眼差しの苛烈さと。ゆらめくふたつの色に心が翻弄される。 腰を抱き寄せられて、体の奥が深く疼いた]
アタシだってね、ずっとお預けされてたんだから、
[頬撫でる指は口元へと辿り着き、シーシャの薄く形良い唇をなぞる]
もう、我慢なんてできないの。
[情欲の色に染まる瞳で、ゆうるりと笑って見せて]
(@38) heinrich 2014/11/02(Sun) 06時頃
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|
[名を問う声に、小さく瞬く。 もうずっと長く“華月斎”であったから、その前の名は手付かずの姿で眠らせていた。 必要とされることのなかった、その名前]
ちょっと、恥ずかしいわね。
[あんな口づけを交わしておきながら、名前ひとつで兆す恥じらい。 隠していた全てをさらけ出すような心地。 耳元へと口を寄せ、小さな、声で]
和希。かずき、よ。
[秘密を打ち明けるように囁いた]
(@39) heinrich 2014/11/02(Sun) 06時頃
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[言葉にすれば、本当になる>>88。 そんなことを信じていたわけではない。 少なくとも、自分にはそういった力はない。 自分が出来る呪いも、子供騙しのようなもの。
それでも言い付け通り、叶って欲しくないことは言わないようにしていた。 口から出た言葉は、もう二度と戻ってこない。 良いことだけが叶うように、と。
けれど忘れて口にしてしまう言葉がある。 口にしたことすら忘れてしまうような言葉もあるのだ。 例えばそれは。
言いかけて止めた、あの言葉>>4:184。**]
(167) okomekome 2014/11/02(Sun) 06時半頃
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オレはいつ禁欲しろっつった?
[厳密にはそういう意味、ではないのかも知れないが揶揄半分。 もしも本当に言葉通り、なのだとすれば律儀を通り越して馬鹿だと思う
馬鹿が付く程、愛おしい。]
……どうせ二人ん時しか呼ばねぇから安心しろ。
[囁きを受け取り、そのまま寄せられた身体を抱えてベッドまで。 嗜好品としての睡眠にしか使われていなかった其処へ相手を降ろして伸し掛かる。 悪魔を誑かす蠱惑の眼差しを瞼に唇押し付けて封じ、相手の視界が閉じている間に仮初の魔力で出来た相手の衣服はすべて無へ返した]
(168) shake 2014/11/02(Sun) 07時頃
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テメェがくたばる時はオレも、 オレがくたばる時はテメェもくたばるようにしておく。 テメェの愉悦はオレの愉悦で、テメェの涙はオレの涙だ。
[左の胸へ口付けをひとつ、肌を舐め、牙を押し当てて]
テメェにとっての全てがオレになって、……オレは全部賭けてテメェを自分の一部として守ってやる。 そういう契約にするからな
[人の肉体ならば心臓の位置へ、自分の真名をアナグラムした呪文が光り、埋もれて奥へ刻まれる。 終われば自分の胸元でも同様に燐光が爆ぜる。
言いたい事も、契約について伝えるべき事も山ほどある。 けれど先ずは「もういつ泣いてもいい」と言っておかなければ、と これから至る行為で散々泣かせる気がしたので。]
(169) shake 2014/11/02(Sun) 07時頃
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[狭い室内に響く自らの名は、甘美な音>>158。 背面に感じていた彼の息吹を、正面から受け止める。 合わされた緋色>>159は、想像以上に蕩けていて、思わず喉が鳴る。]
……好い、顔、
[初めて出会ったときの、掴みどころのない表情。 想いを交わしたときの、微笑み。 そして今、自らを見つめる、全てを曝け出した貌。 どれもがニコラエで、どれもが愛おしく。 片手を反る熱の塊に、片手は太腿に添えて、擦れ合う感触を一つ一つ刻むように、ゆっくりと蠢かす。]
ん、……俺も、見てるから お前だけ、 ずっと、 ——、
[その唇から零れる声>>160すら、奪いさってしまいたい。 擦り上げる指先に、赤ワインを孕んだ蒸気とも違う、熱い雫が流れ落ちた。 彼が喉を震わせば、不慣れでも自らの手が彼を悦ばせているのだと、安堵と嬉しさとが満ちみちて。]
(170) oranje 2014/11/02(Sun) 08時半頃
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っぁ、ふ、 ニコラエ、……っ
[彼の手がまた、己の欲に触れた。芯が掴まれ、全身が大きく震え、跳ねる。 求むまま、求められるがまま、只管に溺れて行く。]
は、 っ、…… っぅ ——ん、……好き、 だ
[ニコラエの腕に引き寄せられるままに、二つの身体はもっと近くに>>161。 至近距離で覗く舌の色が、男をさらに煽っていく。 下腹部が、そして唇が。触れ合って熱さを増していく。 もう我慢ができない程に男の雄は涎を零し、ニコラエの手を汚していく。 擦れ合う快感に、さらに求めるよう腰が跳ねた。]
っぅ、 あ、……我慢でき、な ニコラエ、ッ…… な、ぁ
[瞳を閉じることすら忘れ、伸ばされた舌を舐る。苦しさは、呼吸ができないそれが、今にも果てそうな切なさが、募っていく彼への思慕が、引き起こすもの。 だから——]
(171) oranje 2014/11/02(Sun) 08時半頃
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——…… 一緒、に、 ——い、きたい、
[快楽と、恥じらいと、愛おしさと。 唇を離す僅かな合間、小さな声で囁いた**]
(172) oranje 2014/11/02(Sun) 08時半頃
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小悪党 ドナルドは、メモを貼った。
oranje 2014/11/02(Sun) 09時頃
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― 木枯らしの11月から ―
[街のはずれの魔女の屋敷は、それから灯が点かなくなった。 住んでいた魔女はどうやら留守のようだが、元々、灯もついたり消えたり、 そして一緒に住まいしていた紐の男のことも、話題には登れど、また旅にでも出たのだろうと、あれは一所に居座れる種類の人間ではないよ、などと知っていたものはいう。]
[やがて、その屋敷に灯が点った時、 また魔女はその街に帰ってきていた。
だが、一緒に住まう誰かはいない。 魔女に聞けば、ぽつり彼女は言うだろう。
出て行ったよ、と小さく。]
(173) nostal-GB 2014/11/02(Sun) 09時半頃
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>>167 [そして、繰り返しのハロウィンを憶えている者が それでも、忘れるかもしれないと、
いや、もしかすると、忘れた頃、本当に短い手紙が届く。 まだ、店をやっていいるのか?と。
しかし、返信の宛先はなく、 その居所は、友人の吸血鬼も知らない。*]
(174) nostal-GB 2014/11/02(Sun) 09時半頃
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っわ、な 、 ……ぃ……、わな……いで、ぁふ 、 ドナルド
[>>170肌を内側から焚くような羞恥心が苦しい。 だのに、ドナルドに見られていると意識するだけで 余計に冷え切った身体が火照っていくような錯覚を覺える
此の手であがる息も、滴る体液も、硬度を増す彼の花弁も。 視覚で己を煽りたて、自身の欲望を育てる水となる。 合わさる幹がドナルドの腰が浮く度強く擦れて、 次第になにも考えられなくなり、頭の中が白くなってゆく]
ドナルド、………、ぁ、は……綺麗 もっと、私で、感じて、 ……ぁ、ぁ、あぁっ
[>>171次第に溶けてぐずぐずになっていく思考は、 はしたないと理解をしていても 彼の動きに合わせ腰を揺らめかし。 その癖、重なり合う部分を離したくなくて 二本の雄を片手で包むようにし、接合の役を果たさせ]
(175) motimoti 2014/11/02(Sun) 16時半頃
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――ン゛っ、んっんんー……、ふ
[息苦しさも構わず舌を絡ませ、肉厚な其れを甘く吸い上げる 糸引く唇が離れ、ドナルドの熟れた声音を、欲求を聞き、 淫欲に熔けた眸をドナルドへ預け、こくりと首を縦に]
私も、もう……、っふは――ぁ 、 …で、ちゃう、ドナ……ルド、ぉ
[しどと垂れるカウパーは潤みを与え。 彼の其れと混じり合い、耳にも心臓にも悪い水音を鼓膜へ届け 生理的な感覚がら訪れる涙腺の緩みが、涙を眼に浮かせ。 誘われた申し出>>172に、何度も頷き、呼気を更に荒げて]
っあ、一緒に……ッきみと、いっしょ……にぃ
(176) motimoti 2014/11/02(Sun) 16時半頃
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は、ぁあぅ……っ!
[熱篭る貌を欲求に歪め、びく、と大きく身体を震わせ。 白い欲を飛び散らせて、彼の腹部を湿らせる。 彼もまた、達してくれたのだろうか]
はっぁ………、ぁ ぁあ……、ゥ ……ドナルド、……あいしてるんだ、君を、……
[その愛しい顔、頬へと指を添え、触れるだけの口づけを。 恍惚と表情を緩ませ、深い息を吐いた
霞がかった頭は重く、心地良い倦怠感に眩暈を憶え。 ドナルドの肩口に顎を預け、彼の体温に上体を委ねる**]
(177) motimoti 2014/11/02(Sun) 16時半頃
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許婚 ニコラスは、メモを貼った。
motimoti 2014/11/02(Sun) 16時半頃
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[お前と一緒に過ごすのは好きだと、彼が言う。
暖かい感情が、心音を響かせる感覚がくすぐったい。
先客ができたと、彼が言う。
ならば初めから期待などさせないで欲しかった、と。 意地の悪い言葉を告げてもいい筈の唇は、ふるりと震えるだけ。]
(178) lalan 2014/11/02(Sun) 17時頃
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……お別れ、デスか。 もう、二度と。
[会える方法が無くなるのかと、しがみ付く。 緩く抱き、髪に、背にと、触れてくれた感触とは対照的に。
次に顔を上げる時、 僕は、泣いてなどいないだろう。
泣いて迷惑はかけたくない。 泣いて困らせたくない。 嫌われたくないのだ。 特に、この人には。]
(179) lalan 2014/11/02(Sun) 17時頃
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[――笑い差し出す指先に。 昨日ではない昨日に約束した砂糖菓子。
甘さと同時に、すうと鼻に抜ける薄荷味の涼やかさを、彼の唇へと押し当てる。
笑って寂しさを誤魔化して。
きっと僕は、この星の欠片によく似ている**]
(180) lalan 2014/11/02(Sun) 17時頃
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落胤 明之進は、メモを貼った。
lalan 2014/11/02(Sun) 17時半頃
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うん、わかったよ、ボス。
[>>151それが、ボスからの最後の命令ならば。
きちんと守ると伝えるように、指先に撫でられた黒い耳がぴくりと揺れた。
そこで一旦、意識は途切れ…………]
(181) nordwolf 2014/11/02(Sun) 17時半頃
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……ミァ?
[カボチャバケツの中に入れられた、体毛の湿った小さな黒猫は、不思議そうに悪魔を見上げて首を傾げた。
最後の命令の通りか、使い魔として、シーシャの傍にいた時の記憶は、完全に消え落ちている。]
(182) nordwolf 2014/11/02(Sun) 17時半頃
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─ ホテルの一室 ─
[トカゲ急便に運ばれながら、小さな黒猫は、タオルに包まりウトウトと眠りにおちていた。 なんの夢だかは分からない、けれど、きっと楽しい夢を見ていた。]
…………?
[誰かに、呼ばれたような気がした。 誰だかは分からないけど、とてもとても、大好きな声だった。
金眼をぱちりと開くと、かさこそと身動いで、バケツの縁から顔を覗かす。]
(183) nordwolf 2014/11/02(Sun) 17時半頃
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ミー……。
[明るい鳴き声とともに、小さな耳を動かすと、触れた鈴が、よく似た明るい音を鳴らした。*]
(184) nordwolf 2014/11/02(Sun) 17時半頃
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[猫の鳴き声と、涼やかな鈴の音が聞こえた。
そぞろ巡っていた眼差しは再びベッドの上に戻り、 そこでバケツから顔を覗かせる小さな黒猫を見つける。]
(185) onecat69 2014/11/02(Sun) 18時頃
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[揶揄いまじりの言葉を向けられ、顔にサッと朱が走る]
アンタ以外を相手に勃ちゃしないわよバカ!
[文句を言ったつもりが、どツボに嵌ったかもしれない。 意地悪なはずの眼差しは、見上げれば何故か温かく感じられて、余計に体が熱くなった。
抱き上げられ、寝台へと横たえられる。体に感じる彼の重みが心地いい。 あの頃、けっして踏み込んでこなかった深みへ。迷いなく求められて、心が震えてしまう]
……ぁっ、
[瞼への口づけの後、急な心許なさに身をすくめる。隠そうにも彼の重みで身動きが取れず、体の全てをさらけ出したまま]
(@40) heinrich 2014/11/02(Sun) 18時頃
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……おかえり。ミー。
[抱き上げると、温かかった。とても温かかった。 胸に抱いて、とくとく弾む心音を重ねる。
無垢な金瞳はどこまでも澄んでいて まるで初めて世界に触れる仔のように濡れて光っている。 だから、か。
ふたりで駆けた街の明かりを 菓子にはしゃぐキミを 不器用に踊ったタンゴのリズムを 重ねた手の熱さを 何度も名を呼んでくれた声を 月夜に交わした約束を 思い出して。
声を殺して、少しだけ泣いた。*]
(186) onecat69 2014/11/02(Sun) 18時頃
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アタシの悦びは、アナタの悦び。アタシの涙は、アナタの涙……。
[シーシャを見上げたまま、与えられた言葉を繰り返す。その言葉の響きは、まるで、]
……誓いの言葉みたい。
[ぽつり、零してから、微笑む。目元が滲んでしまいそうだ。 祝福する神もいないけれど、お互いだけを証人にして交わされる誓いの言葉。 胸元に刻まれる契約の印は、奥深く息づいて、ゆるやかに根を張っていく]
シーシャ、 キスして?
[囁いてねだるのは、炎を移すためでも、契約を刻むためでもない、ただ互いを欲する口づけ]
(@41) heinrich 2014/11/02(Sun) 18時頃
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随分不器用じゃねぇか、奇術師の癖してよ。
[本当に?という驚愕と、心底からの呆れと、薔薇の赤よりも淡く色付く頬を見下ろして芽生えるものと 元来多くのものが入っている筈のない心の器からぽろぽろと忙しなく溢れて忙しい。]
誓ってる。 オレはテメェをもう一回亡くして生きるなんざまっぴらだからな。
(187) shake 2014/11/02(Sun) 19時頃
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[祝福ではなくある意味呪いに近い。 互いに"夜明け"は二度と訪れず、夜の闇は想いの程に深くなる。 けれどその暗がりで二人在る為ならば自分は文字通り何でもする。]
……オレを忘れるな。
["居場所"であり続けてくれと、情けない言葉こそ形にはならないものの想いだけは強く込めて静かに唇を重ねた。
とはいえ 行為は神聖なようでいてあくまで悪魔。 小さなリップノイズが増える度、抱き締める腕は徘徊を始めて胸へ、下腹へ。]
(188) shake 2014/11/02(Sun) 19時頃
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もう少し堕ちりゃ悪魔の言葉が分かるようになるぜ? ほら頑張れ。
[離れ切らない唇で相手を唆しながら 本当に誰とも番わなかったのか、と好奇が半分、眠らせていた独占欲が覗いたのが半分。 遠慮なく滑かな肌を探り、浚い、 兆しにぶつかったなら何か証拠でも出さないかと幾度も強く擦り上げた 上も下も。*]
(189) shake 2014/11/02(Sun) 19時頃
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―海の見える街―
[潮風に抱かれた海沿いの小さな街に 時計塔の鐘が響く朝。 越冬のため旅立つ海鳥が朝靄を切った。
パンが焼きあがる匂いが立ち込める路地を、青年は駆ける。 深まる秋の朝に白く蕩ける息を弾ませて。]
ただいま!ミー、ミーさん!
[時計店の裏口から台所に飛び込んだ青年は 年寄りの黒猫と若い黒猫のためのミルクをパンで火にかけ、 港で拾った魚を餌皿に放り込む。
先月から任された時計塔の深夜整備の仕事明けだが 鼻の頭を赤くして笑う青年の顔付きは明るい。]
(190) onecat69 2014/11/02(Sun) 20時頃
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親方。行ってきたよ、時計塔は今日も健康だ。 あの分だと来月の点検までは何の心配もない。
[先に朝食を囲んでいた時計屋の一家に混じって卓に着くと 今日もまた穏やかな一日が始まる。
――…あの小さな街で過ごした 不思議なハロウィン祭から、先月で三年が経った。
朝から賑やかで華々しかった祭の情景や 広場のマジックショー、ダンスパーティの夜の明るさ、 経つ日に交わした友達・リーとの再会の約束は 良い思い出として今もはっきりと覚えている。
しかし、それだけだ。
それでも時々夢を見る。 知らない丘の知らない屋敷の屋根上で月を見る夢を見る。]
(191) onecat69 2014/11/02(Sun) 20時頃
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[夢のせいでほんの少し感傷的な気分で目覚める朝は、 決まって、傍らで眠るミーを抱き寄せて瞳を見つめた。 不明瞭な夢に見る月を思わせる金色の瞳。]
ミー、好きだよ。 俺達はずっと一緒だ。 ミーは、俺の猫だもんな。
[そして、ぴんと尖った耳にそう囁くと 寂寥めいた靄は晴れて明るく笑えた。
この子の傍は常に温かくて楽しくて。 一緒なら、きっとずっと笑っていられる。*]
(192) onecat69 2014/11/02(Sun) 20時頃
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徒弟 グレッグは、メモを貼った。
onecat69 2014/11/02(Sun) 20時頃
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− ホテルで −
[グレッグがミーを待ち続けているとは知らずに、 まだ宿を発っていない事に安堵しながらロビーで待っていると 数日前に覚えた声>>153]
グレッグ! 良かった。また逢えた。
[出会いは商売人と客、それだけだったが、今はそれ以上に 大切な友人とさえ思えるのは、この不可思議な数日のせい。 同じ奇妙な体験をどんな風に過ごしたのか、 聞きたいのは山々だが、こんな場所で長居も出来ず。]
グレッグがくれた飾り細工の南瓜な。 あれ、凄かった。 チビ達も羨ましがってたし、魔除けにもなったよ。
[魔女に逢えなかったのは、あの南瓜の力かも知れない。 そんな事を考えつつ、彼の連絡先を受け取ったが。]
(193) pannda 2014/11/02(Sun) 20時頃
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あ、俺な。 この街を出て行くことにしたんだ。 何かやらかしたって事じゃないから安心しろ。
でもまた逢えるから。 来年じゃなくても。 何処かでまた、俺、グレッグの住む港町も見てみたいし。
[また逢いに来ると、言われると少しだけ困った。 それでも気持ちは嬉しいし、俺もグレッグとまた出会いたい。 だから、ここでは無いけれど。 もう一度、再会の約束だけをして。]
(194) pannda 2014/11/02(Sun) 20時頃
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今度はグレッグが案内してくれよな。
[笑顔でその手を握った後、そっと耳元に唇を近付ける。]
本物の魔女、いたよ。
[ジェレミーの家に魔女はいたのかどうか、何があったのか。 その一端だけを擽る様に耳に残して、後は再会した時の お楽しみ、と手を振って別れを告げた*]
(195) pannda 2014/11/02(Sun) 20時半頃
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―1,November 2014 ホテルのロビー―
海が一等広く見える場所を教えるよ。 ……生きてりゃ、何度だって会える。
[握手を交わし、一度だけリーの肩を抱いた。 いつかの再会に期待し、今の別れを惜しんで。
囁かれた秘密には薄く笑みを浮かべて、]
ふ…っ は、魔女まで本物なのか。
[楽しげに笑った。 そしてグレッグも大切な秘密をひとつ打ち明けた。 「俺は、悪魔の黒猫に、恋したよ」と。*]
(196) onecat69 2014/11/02(Sun) 20時半頃
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ジェレミーは、ピュアルートってきこえた?あれ?
nostal-GB 2014/11/02(Sun) 21時頃
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[>>178>>179今後この街に戻る予定は無いし、数年で居所を変える身。 リーと共に行くならばそれも多少は落ち付きを見せるだろうが、それでも、再びこの男と顔を合わせる可能性はゼロに近いのだろう。 住所を送る気も、あまりない。]
…そうだな。 多分、二度と。
[彼と、リーと。何処が違うのかと問うてみても答えは曖昧で、 それでも選んだのは彼では無いのだと、昨夜と同じような温もりと笑みを強く抱く事はしない。 ただ、彼の笑みだけは昨夜のリーの物と大きく違って居て。そして、それを違えてしまったのは自分だった。
縋る男をゆるりと撫でていれば、差し出されたのは11月の菓子。>>180 恐らく彼のクニの菓子なのだろう。異国の珍しい品で、目にした事はあまりない。
押し当てられた欠片を加えれば、彼の指にカサついた唇が触れたか。]
(@42) mzsn 2014/11/02(Sun) 21時頃
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[人の食べ物は、魔にとっては時に脅威に。
ぐずぐずと、 口内を焼きながら溶け行く砂糖を転がすと、]
…うまいよ
[そう呟いて、閉じ込めていた手を離す。
ハッカは魔を祓う。 砂糖と薄荷と、血肉の味をさせて、星は溶けた。 唇を僅か爛れさせて。]
(@43) mzsn 2014/11/02(Sun) 21時半頃
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[正体を知った人間をこのまま帰すのは、気が引ける。 数日分の記憶を飛ばす薬もあるし、それこそ、殺して今度こそキッチリ幽霊にしてやってもいい。 それでもそれを実行しないのは、特別な情が沸いたからか。]
…――百年か二百年位したら、 その時は匿ってくれ。
運が良けりゃ、まだ生きてる。
[自分は。 しかし、彼はとっくに灰になった頃。
温もりがうつった身体は徐々に冷え、再び冬の外気を纏い始めるだろう。最初から彼の抱擁など無かったかのように。
結局、昨晩別の人間と踊ったダンスフロアに、 彼を招く事は無かった。*]
(@44) mzsn 2014/11/02(Sun) 21時半頃
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─ 海の見える街 ─
[黒猫は、今日も窓辺で海を眺めていた。 船が見えると、長い黒尾をゆらゆら揺らし、汽笛が響くと、尖った耳をぴくんと立てた。
あの日から、黒猫はちょっと大きくなった。 けれど変わらず、悪戯好きで甘えん坊で、猫のくせに中華菓子が大好きだった。]
……ミャ!
[そして、聞き慣れた足音が聞こえてくると、いつも一目散に扉の前まで迎えに出た。]
ミャーオ、ミャーオ!
[ぱりぱりと、いつもズボンの裾を引っ掻いては、抱っこをねだる。]
(197) nordwolf 2014/11/02(Sun) 21時半頃
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[黒猫の背中には、ちょっとだけ、他より長い毛が生えていた。 黒に混ざった黒が、なんとなく浮かび上がるのは、グレッグのもとで更に二十年近くが過ぎた頃。 その頃には、先代「ミー」は、もうこの世にはいなかったろうか。]
ミーャ。
[大切にされていた黒猫は、足腰こそ弱ったが、毛艶も爪も、とても綺麗なままだった。 けれど、その背中の毛の一部に、ちらほらと白いものが混ざりはじめた。
何かに似た白い毛は、年々、少しずつ増えていった。]
(198) nordwolf 2014/11/02(Sun) 21時半頃
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[街を歩くと宝物が1つずつ増えていく。 グレッグから貰った連絡先。 シーシャから貰ったお菓子の袋。 孤児院に戻ればニコラエから貰ったガラス椀。
1つ1つはとても軽いのに、ひどく重くて。]
やべ、泣きそう。
[ごしごしと汚れた裾で顔を拭う。 まだ逢っていない人の方が多いのに。 これではキリシマの元に戻る時には目が腫れてしまう。 笑顔笑顔と言い聞かせて、俺は広場を歩く。
華麗な手捌きを見せてくれた異国のマジシャンを探して。]
(199) pannda 2014/11/02(Sun) 22時頃
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[露蝶の店にも行かなければと思いながら、なかなか足は向かない。]
あ、おっさん。 南瓜売れた? ごめん、俺もう手伝えないからさ、足腰気を付けなよ。
[農家のおっさんは今日も元気に荷車を引いていた。 歳を重ねて行く農夫に声を掛けると、珍しい、雨でも降るかと 笑いながら手を振ってくれた。]
(200) pannda 2014/11/02(Sun) 22時頃
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[欲は底なしに深く、深く。 二つの緋色の瞳が身体の振動で揺らめくたび、背を甘い快楽が駆け抜けていく。 こうして知らなかった彼をまた一つ知る。 恥じらいの声をあげる>>175様子に、ため息とともに笑みを零すが、それすら重なった唇の合間に消えてゆく。]
っく、……ぁ、気持ち、 い、 ……ふ、まだ、……もっと、 ぁ——
[彼の声だけが脳を支配するように、自らの声を飲み込もうとしても、 重ねられた熱が、擦り合う指先が、さらに男を追いつめる。 粘膜が絡まりあい、ぷつりと離した>>176。 いつか一つになることができたら、焦がるる想いはなくなるのか——そんな行き過ぎた想いすら、過る中。
水音に混じる声音はさらに甘やかに。 至近距離で涙の玉が緋色に浮かぶ、まるで、闇夜の月のように。]
——……ッん、 ニコラエ、
[綺麗なのは、 ——ガラスより繊細で、愛おしい君。]
(201) oranje 2014/11/02(Sun) 22時頃
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[一際大きく響く声>>177と、揺れる身体。 彼の指を覆うようにあてていた手を、その背に回し]
ぁ、 ん ——……あ、ぁッ! ……、!
[爆ぜる熱が、散っていく。しなやかな背に彼の鼓動を強く感じた。 男もまた、ニコラエとともに欲を吐き出して、息をすることも忘れ]
っ、は、……ふ、ああ、…… あ、……ん、ニ……コラエ、
[息も絶え絶えに、まだ熱く震える唇を重ねた。 このまま余韻に浸って閉じてしまいたい双眸は開いたまま、ニコラエの蕩けるような相貌を見つめる。 彼が己の名前を呼んで、愛を囁いた>>177。その声音を、忘れないように心に刻んで]
(202) oranje 2014/11/02(Sun) 22時頃
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愛してる、ずっと、……—— 一緒だ
[悦楽に揺蕩うまま、それでも尽きぬ欲を 言葉にして、再びの誓いを**]
(203) oranje 2014/11/02(Sun) 22時頃
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—— 来る、11月1日 ——
[目を覚ましたのは、自宅のベッド。 いつもよりももっと遅い、目覚めであった。
あれからしばらくニコラエを離すことはできなかったが、やがてこの地を去るのなら一人で行いたいこともあるだろうと、男は一人戻ってきた。 目覚めたその場に、彼の温度は存在しない。 抱き合って眠った何度めかのハロウィンのように、白いシーツの上に手のひらを滑らせても、彼にぶつかることはない。]
…………、ああ 終わった……んだな。
[カーテンを引けば、窓から見える風景にもう、オレンジ色は混ざらない。 まるで夢を見ていたかのように。
——けれど、“夢ではない”と囁くように ベッドサイドでガラスの靴が *緋く輝く*]
(204) oranje 2014/11/02(Sun) 22時頃
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小悪党 ドナルドは、メモを貼った。
oranje 2014/11/02(Sun) 22時頃
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[かさついた、人の形の怪物の唇に、触れる。
僕の形に彼の唇を、咥内を焼く。 最後の優しさが、僕の胸を焼いた。]
ずっと、ずっと、お待ちしてマスね。 ……僕は、あなたを忘れられそうにありマセン、から。
今年、この街に来て良かった。 ……あなたと逢えて、良かったデス。
[美味いと告げる嘘吐きに、僕は譲れない感情を言葉にした。
彼の"決めたこと"に、何故なのかと、食い下がれない。 もう二度と会えないとしても。]
(205) lalan 2014/11/02(Sun) 22時頃
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…『好きです。誰よりも。』
[離れ、微笑み。 彼には伝わらない、母国語で告げ。]
ゾンビのあなたに言う言葉ではないかもしれマセンが… どうか、お元気で。
(206) lalan 2014/11/02(Sun) 22時頃
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[キリシマさんに、背を向けた。 歩き出す、肩が震える。
見せなくて良かった。 僕は、強くそう思う。
どこか遠くに、鐘の音が聞こえた。 もしもその意味を僕が知っていたら。 何を想ったか。 言葉にするまでもない。
――例え、何時か誰かと結婚し、子供を授かり、暖かな家族に囲まれても。 僕は、冷え切った肉体を持つ彼に、一生に一度の恋をし続けるのだろう**]
(207) lalan 2014/11/02(Sun) 22時頃
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落胤 明之進は、メモを貼った。
lalan 2014/11/02(Sun) 22時頃
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─ 2X年目の春 ─
[窓から差し込む柔らかな日差しを浴びながら、黒猫は、いつものようにカボチャバケツの中で眠っていた。 中に敷かれているタオルはもうボロボロだし、取っ手のリボンは色褪せている。 錆びた鈴は、もう何年も前から音色を無くしていたけれど、それでもまだバケツに結ばれたままだった。]
…………。
[いつの頃からだろう。 黒猫が、日々の大半を眠って過ごすようになったのは。 何か夢を見ているのか時折、耳や尻尾がぴくりと揺れた。
そして。 どんなに深く眠っていても、大好きな足音が近付いてくると、ゆらりと金色の瞳を開いた。 もう、駆け寄って飛びつくほどの体力はないけれど。 ゆっくりと歩み寄っては、ぱりぱりとズボンの裾に爪を立てた。]
(208) nordwolf 2014/11/02(Sun) 22時頃
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ミー…… ミャーォ……
[あたたかな腕の中で、喉を鳴らし、か細い鳴き声で甘える。 背中に生えた白い毛は、随分と増えていた。 それは、まるで………]
…………ャー、ォ
[か細かった鳴き声は、徐々に、更に小さく。 金色の瞳は、夢に誘われるかのように揺らめきはじめる。]
……ミー…… ァ……
[そして、瞼がゆっくりと落ちてゆき……]
(209) nordwolf 2014/11/02(Sun) 22時頃
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『 ありがとう、グレッグ。
おれ、先にいって、待ってるよ *』
(210) nordwolf 2014/11/02(Sun) 22時頃
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[想いの欠片を纏って零れ落ちる、シーシャの言葉。賭けをしたあの日を思う。自分の魂を対価に、彼の傍にいられればと願った]
もうどこにも行かないわ。
[彼の想いに触れた今は、酷いことを願ったと思う。今はもう、彼なしで生きることも、彼を置いて死ぬことも考えられない]
この体も、心も、全部。
[長い長い時間をかけて、ようやくたどり着いた自分の居場所]
(@45) heinrich 2014/11/02(Sun) 22時半頃
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[音立てて繰り返す口づけ。甘い毒に少しずつ意識を侵されていく]
………ッ、
[肌を滑る掌。触れられた所から熱を持って粟立つ。 下腹部を擦り上げられると、強い刺激から逃げようとするように反射で腰が引けてしまう]
だ……め……、
[上がりそうになる嬌声を喉奥で噛み殺して、寄る辺を求めるように手がシーツを掴む。 己以外の手で齎される、強すぎる快感。裡から煮えたぎる情欲に、容易に落ちてしまいそうで、]
……シー、シャ
[怖い、と思う気持ちと。もっと、と欲する気持ちと。相反する感情がせめぎ合う。 擦り上げられた胸がジンと痺れて熱を持ち、堪らず腰を彼の手に押し付けた]
(@46) heinrich 2014/11/02(Sun) 22時半頃
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― 11月1日 ―
[昨晩、ドナルドを送り出した後は 雑貨品を気泡緩衝材に包む作業。
傘立ては結局三個も宿に売ってしまった 小物を包む作業は翌朝まで続き、 作業に疲れた後は、夜まで眠るつもりでベッドへ。]
――……
[バスルームでの遊戯を思い出し、吐息を枕へ落とす。 きっと、あの色違いの双眸を見ることはない。 あの尻尾にも触れられることは、ない。
けれど、また彼に会えるのだろうか。 暖かい春と共に。
心浮かせながら眠りにつき、そして鐘の音色を聞いた気がした 朧げな闇を抱いて、重い重い夢の中で。――]
(211) motimoti 2014/11/02(Sun) 22時半頃
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― その夜 ―
[あれから何度も呼びかけてみたが、友人からの返しはない。 魔女の家へ赴くも、電気は消えておりドアノッカーを鳴らしても 誰も出て来ることは無かった。]
………、ジェレミー……。
[立ち去る前に、彼の顔を見たかったが 留守なら致し方ない。 お互い生きていれば、また何かの折に会えるかもしれない 手紙を送っても、最早返事がかえることが無かったとしても。
男は店へ戻るべく、街を歩く。 途中でひとつの飲食店の前で立ち止まり、 店仕舞い寸前のその店へ、身を預けることにした 外観だけ眺めるなら、恐らくは露蝶の店だと踏んで。]
(212) motimoti 2014/11/02(Sun) 22時半頃
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あの、もう、……お店は終わりですか ……帰る前に、お茶を頂いていこうと思いまして…。
[店主は店に居ただろうか。 やや時期の早い厚手のコートを纏う客は、 窺うように手伝いの女性に意を尋ねる。*]
(213) motimoti 2014/11/02(Sun) 22時半頃
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― それから・城下 ―
[春を待つ間、棺桶では眠らずに毎日を過ごす。
それは脩く感じる日々と為ったが、 この雪降る寒い冬が過ぎ去れば、 彼がいつか迎えに来てくれると、希望を絶やさず
どこに住んでいるのか、 どこで暮らしているのか。
明かすのを忘れているという事を失念したまま。]
椅子の張り地を変えなくてはならないな……
[一軒の居抜き店舗の中で、ぼんやりと座椅子を撫でる。
老朽化棚も変えた方が良いのかも知れない。 グラスは己の作ったものを持ち込めばいいが、 家具の運び入れが少々手間にはなりそうだ]
(214) motimoti 2014/11/02(Sun) 23時頃
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[灰埃積もったカウンターテーブルを指で撫ぜる。 従僕に掃除を任せることを考えていたが]
………。
[自分で、やろう。
彼と歩む新しい楽しみを想像して、一人灰小屋の中で微笑む。 のんびり掃除して、のんびり改装していけばいい。 城と城下の往復も、腹を満たす以外の楽しみになる、きっと。
シャツの袖を捲くりあげ、まずは掃き掃除。 ちょろちょろと動き回る鼠と眼が合った*]
(215) motimoti 2014/11/02(Sun) 23時頃
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―11月1日―
[広場のベンチに座り、行き交う人々を眺める。 祭の賑わいは秋風とともに過ぎ去って、この街の日常に掻き消される]
長居したわね……。
[この街に滞在したのは、今日を合わせて“たった3日間”のこと。 けれど離れ難くなるほどに、いろいろなことがありすぎた]
これ以上ここに居たら、本当に出ていけなくなっちゃいそう。
[もう旅支度は住んでいた。派手な衣装は鞄の中。身軽なバックパッカーのような出で立ちで、もういつでも次の街へ行ける。 それでもまだここにいるのは、いくつか心残りがあるから]
(@47) heinrich 2014/11/02(Sun) 23時頃
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許婚 ニコラスは、メモを貼った。
motimoti 2014/11/02(Sun) 23時頃
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―あれから二十年―
[時を経るにつれて時計店は随分と静かになった。
新参の仔猫に「ミー」という呼び名を奪われて たまに不貞腐れたように背を丸めていた黒猫は、 十年程前、それでも最後は穏やか目を細め息を引き取り。
店を切り盛りしていた夫妻は 弟子に時計店の看板を託して家を出た。 娘夫妻の傍で余生を過ごすという彼らを、 皺の増えた笑い顔で見送ったのは5年前の夏。
重ねた別れはどれも寂しさを呼んだが、 いつも抱いて過ごした黒猫が隙間を埋めてくれた。
訪れたひとりと一匹の毎日も ずっと変わらず温かな日々だった。]
(216) onecat69 2014/11/02(Sun) 23時半頃
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|
[仕事中はカボチャのバケツを傍に据え 時折、年のせいで昔よりずっと乾いた手で黒猫を撫で。
寒い日には身を寄せ合って眠り、 春先の午後は日溜りで昼寝をして。 ハロウィンに合わせて翼の飾りを背負わせたりもした。
なんでもない事が幸せだった。 本物の家族を持つ事は無かったが、寂しくは無かった。
いつも隣にミーが居てくれたから。]
(217) onecat69 2014/11/02(Sun) 23時半頃
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―いつかの春の日―
[最近めっきり年を取った黒猫を抱く。 この頃のキミは眠ってばかりで少し寂しいよ。
それでも抱き上げると甘く鳴いて見つめてくれる。 俺はそれが堪らなく嬉しいんだ。 愛しくて堪らないんだ。 だから、
逝かないでくれ。 俺を置いて、逝かないでくれ。]
(218) onecat69 2014/11/02(Sun) 23時半頃
|
|
[閉じた瞼は最愛の金色を隠したまま。 何度呼んでも、眠りから彼を呼び戻せはしない。
彼の最期の際。 どこか懐かしい声と錆びたはずの鈴音が聞こえた …気がした。 澄んだ鈴音は誰かに彼が昇る事を伝え遠くへ響く。
命が喪われゆく小さな身体に雨が降る。 温かな涙の雨。いつまでも。いつまでも。
ミーが居てくれて。ミーに会えて。 俺は幸せだったよ。ありがとう。 ……ありがとう。*]
(219) onecat69 2014/11/02(Sun) 23時半頃
|
|
[手伝いの子が今日も手伝いに来てくれた。 ダンスパーティに行けたから、その礼をと言って。 それならと、少しだけ手伝って貰う。
その分の駄賃として作ったお菓子を手に、彼女へ声を掛ける為に店の外に出た。]
アイヤー? ……おにいさん、残念だけど今日はお店お休みヨ。
[厚手のコートの不振人物が、大事な店番の子に声を掛けていると眉根を寄せたが、それが客だと分かれば>>213、にこにこと告げる。]
けど折角来てくれたから、お茶ならご馳走するヨ。 貴方、ラキーよ。ワタシ丁度お菓子作てた。
[店内に入るかと、促すように首を傾げる。]
(220) okomekome 2014/11/02(Sun) 23時半頃
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− 11月1日の広場 −
[シーシャから貰った菓子の袋。 1つ開けただけで、まだ手の中には残っているが これは大事な大事なシーシャからの贈り物。 これ以上開けない様にと、グレッグの連絡先を書いた紙を 仕舞った胸ポケットに詰め込んだ。
気のせいだけど、温かいと感じながら顔を上げた先。]
あ、華月斎!
[ハロウィンが終われば目立つ異邦人>>@47 彼に逢ったのはどれ位ぶりになるだろう。 彼も街を離れるだろうから、逢えて良かったと 笑みと共に駆けよった]
(221) pannda 2014/11/02(Sun) 23時半頃
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―最期の日―
[くたびれたリボンに結わえた錆びた鈴と 陽に焼けた古いカボチャの形のバケツを置いた机で 老人は最期の日まで仕事を続けた。
年寄りがひとりで営む小さな店を頼ってくれる 街の人々に支えられて。
その日は、春の風が花の香を運ぶ晴れた日だった。]
(222) onecat69 2014/11/02(Sun) 23時半頃
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[老いた指先で鈴に触れ、少し揺すってみると、 いつかのように澄んだ音が鳴った気がして。 懐かしむように細めた目は、そのまま閉ざされる。]
『やっと、会いにいけるよ。随分長く待たせたね。』
[正午を知らせる時計塔が打つ鐘の音を聞きながら 眠るように、キミの傍へ。**]
(223) onecat69 2014/11/02(Sun) 23時半頃
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[>>221 名を呼ぶ声に顔を上げると、笑みとともにこちらへ駆け寄る姿が見えた。 立ち上がり、ひらと手を振って出迎えて]
会えてよかったわ。 あとちょっとで約束破りのペテン師になるところだった。
[笑ってそんなことを言い、上着のポケットに手を入れる。 手を出して、と囁いて、彼の掌に乗せたのは橙色のお手玉]
(@48) heinrich 2014/11/02(Sun) 23時半頃
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− 11月18日 夜明け前 −
[街の人や仕事の引き継ぎ。 結構余裕があるとは思ったけれど、時間が経つのはあっという間で。
一番大変だったのはチビ達だった。 泣いたり怒ったり、物を隠されたり。 それでも俺はその度に宥めていた。]
俺は何処にいても、お前達の事忘れないから。 知ってるか? 地球は丸いんだ。 ずんずん歩いて行ったら一周回ってここに戻って来るから。
[そのうち訪ねて来ることもあるかもしれない。 我ながらずるい言い訳を繰り返す。]
(224) pannda 2014/11/02(Sun) 23時半頃
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……シスター……これ。
[荷物は本当にほんの少し。 着替えとチビ達がくれた手紙と、ニコラエがくれたガラス椀。 シスターたちからは聖書と十字架だったけど。 多分仕舞ったままになりそうだ、と今から懺悔して。 最後に院長がくれたのは驚いた事に硬貨の入った袋だった。
俺が今まで稼いだ分全部、随分重くなっていた。 使う事無く貯めてくれていた院長達の優しさに、 俺はまた泣きそうになった。
あれから泣きたくなる事が多すぎて。 それでもこれがこの場所で泣く最後だと思ったから。 声を出すのは堪えたまま、頭を下げる。]
(225) pannda 2014/11/02(Sun) 23時半頃
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今までありがとうございました。
[それが俺からの別れの言葉。 チビ達が目覚める前に別れを告げて、新しい世界へと足を向ける。 これからずっと一緒に歩くと決めた人の元へ*]
キリシマ、ただいま!
(226) pannda 2014/11/02(Sun) 23時半頃
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― 露蝶の店にて ―
あぁ…、露蝶。 休み? ――そうですか…それは殘念だ。
[>>220鍔ある帽子を被ったまま、店先に現れた彼の元へ。 菓子祭りが去った翌日に店を休むのは、成程道理な。 それならばそのまま去ろうと身を退きかけたが 茶を振舞うと告げられ、鍔の下にある緋色を細めさせ] そうですか、なら。 …お菓子を?
[パーティで貰った菓子。 口に入れる前に消えてしまった其れを思い出し。 今度は消えないと理解しながら、革靴を店内へ向ける。]
是非、ご馳走になります。 [一席に腰を落とし、帽子を脱ぐ。 冬物の外套は、店内でも取ることは無く]
(227) motimoti 2014/11/03(Mon) 00時頃
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− 11月1日の広場 −
[手を振り返せば降り返してくれる>>@48 良かった、俺の事覚えていてくれたと、泣きそうだった 顔は現金な事に満面の笑みに変わっていく]
手が早くて凄いペテン師になるとこだった? そう言えば、俺も手品まだ教えて貰ってなかった。
[それじゃお互い様?と笑い続けていると掌に 橙色のお手玉が載せられた。 あの日を思わせる色にぱあっと目を輝かせて 目の前の男を見つめる目は期待の色。]
(228) pannda 2014/11/03(Mon) 00時頃
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[制止の言葉が聞こえても手を止めるつもりは無かった。 例え喉が裂けるような悲鳴が上がっても、シーツに縋る爪が剥がれそうになろうとも そう時をおかず、彼の肉体は自分と同程度には丈夫になるというのもあり。]
ダメって言われてやめられたら悪魔やってねぇよ。
[傲慢な想いは淫靡な夜露が手を濡らすまで止まらずに]
(229) shake 2014/11/03(Mon) 00時頃
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……怖くは……ねぇんだろ、
[覗き込む眼差しはいつかの夜に見せた本性の色。冷たい黒と黄緑のコントラスト。 記憶の中の相手の言葉を思い出して疑問符は付けなかった。 思いの外言葉の尾は弱く頼りなく、けれど]
全部責任とってやる。 大丈夫だからとっととオレの手ン中に落ちてこい。
[自分自身よりも"シーシャ"に……自分に優しい相手の事を想えばこそ、烈情も服も燃え上がる。 最早互いの間に障害物は一切無く]
(230) shake 2014/11/03(Mon) 00時頃
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悪魔とヤんのはすげぇイイらしいぜ?
[舌なめずり一つ、彼に言い訳を与えて−−−深く深く、ベッドに沈み込む。
運命を共にする影二つ*]
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―11月1日:???―
[その店が開いていようが閉まって居ようがお構いなし。 どうせこの時間なら店主は居るだろうと目星をつけ、勝手に店内へ入って行った。
店主の名前を呼びながらズカズカと侵入して、寝て居たら起こしてやる勢い。 居なかったら、もうひとつの候補先である愛人の家まで出向くつもりで。]
(@49) mzsn 2014/11/03(Mon) 00時頃
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―11月1日:ニコラエの店―
[その顔色の悪いアンデットは、招かれたから来てやったと。そう言うだろう。
要件は特になく、しいて言えば「この街を出る」と、それだけ。 と言ってもこの街に住まない吸血鬼には、あまり関係の無い事だっただろうが。
後は――、]
…次の新しい店は、 少々雰囲気を変えたくてな。
[要望はそれだけ。 特に何を買うかも決めて居ない。 何が置いてあるのか、何がいいのか。イマイチ興味の薄い面倒な客だっただろう。 品物の種類もチョイスも、店主の吸血鬼に全て任せた。]
(@50) mzsn 2014/11/03(Mon) 00時頃
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[薬屋に騒がしい店員が増えるなら、店の空気も変えなくては。…と言うか、どうせ弄られるに決まってる。 次の店はスペースを広く取って、あの忙しない青年が動き回れるようにしてやろう。 一所にじっとして居られない、リアクションの大きい、煩い店番。 薬屋の番としての働きぶりはまだ見ていないが、きっと明るめの店になるのだと思う。
肝心の代金は、支払いは要らんと伝えた筈の輸血パック代と、人の店で素っ裸になった迷惑料と、人の家の前で盛って居た迷惑料と。 それで勘弁してやると言って商品を強奪して帰って行った。
多い出したように、ドナルドのレポートの催促を言付けて。]
(@51) mzsn 2014/11/03(Mon) 00時頃
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[偶に爛れた唇を噛むのは無意識に。 肉の味がしても、別段気にする事は無い。*]
(@52) mzsn 2014/11/03(Mon) 00時頃
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研修生 キリシマは、メモを貼った。
mzsn 2014/11/03(Mon) 00時頃
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[帽子の下の顔は見えないが、笑みを浮かべて。]
ワタシのお菓子、美味しいヨ。 ほぺた、落ちちゃうヨ。
[落ちたほっぺたも責任持って料理すると歌いながら、店内に戻り、席を勧める。]
お菓子色々あるヨ。 南瓜饅頭と胡麻団子食べるカ? 胡麻のクキーも美味しいヨ。
[次々とテーブルの上にお菓子を並べ、お茶の準備をするべくカウンター向こうに戻る。]
あ、おにいさん、お茶はどんなの好きカ?
[帽子を脱いだ客人へ、茶の好みを聞いた。]
(231) okomekome 2014/11/03(Mon) 00時頃
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—— 11月1日 その後 ——
[ニコラエがいなくなる日。暫しの別れの日。 理解していながら——男は、必死に机に齧りついていた。
見送って果たして、己の決意が揺らがぬか。 堅牢だと思っていたそれも、あの緋色の前では無に帰してしまいそうで]
用法容量を守った上で、1度の施術で8割方快方。 痛みや違和はなし。液体の色に抵抗はあったものの、テクスチャは濃く眼球を覆う質感が保護の点でも大変優れていると感じた。 副作用……、尻尾。発症は点眼から3時間程。 同時に点眼した左目を中心に全身に熱が広がり、意識を失う。 尻尾はレッサーパンダ科レッサーパンダ属のそれに似ており、自在に動かすことも可能。 感触は、……書くべきかな……
(232) oranje 2014/11/03(Mon) 00時半頃
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[今は、キリシマへ提出するレポートに集中できることがありがたかった。 書き記す合間にも、その行間に、ニコラエの姿を幻視して]
————…………、ああ、
[今はまだ、互い違いの色。 いつか消えてしまうその左の緋色を、ゆっくりと閉じた。
暫しの別れを告げるように、荘厳に、*鐘が鳴る*]
(233) oranje 2014/11/03(Mon) 00時半頃
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―広場>>228―
だから手が早いんじゃなくてぇ、
[訂正をしようとして。 なんとなく嘘とも言い切れない気がして否定が濁った。 あっという間に悪魔に骨抜きにされた自分。した方じゃなくてされた方だから、「手が早い」からは外れるだろうか。
お手玉を手にのせると、すぐに意図を察したリーの顔が鮮やかに輝いた]
まずはこういう簡単なのから練習なさい。まっすぐ上に、同じ高さに。
[くったりと手に馴染むお手玉は、南瓜よりよほど扱いやすいだろう。 もうひとつ取り出すと、真上へ、真上へ、手本を見せて]
それに慣れたら、手のひら、手の甲、手のひら。 それも出来たら、右手、左手、右手、同じ軌道で出来るように。
[あのスパルタ特訓で踊りを覚えたリーならば、このくらいすぐに覚えるだろう。 その上達を見守れないのが、少し、さみしい]
(@53) heinrich 2014/11/03(Mon) 00時半頃
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― 露蝶の店にて ―
そうですか…それは治すのに時間が掛かりそうだ。
[>>231くすりと笑い、口元へ拳を添え。 テーブルへ置かれていく菓子達を眺めながら、 考え込むように、暫し腕を組み。]
じゃあ、「クキー」を頂きます。 もし宜しければ、饅頭と団子も包んで貰えませんか? 旅の間に、食べたいので
[そう願い出て、彼の意を問う間。 茶の話に移ろげば、口を開き]
私は…普段、紅茶や珈琲を飲みますが…… この店でお菓子に合うお茶は、どういう……?
[どうせなら、此処で振舞われるものを所望しようかと。]
(234) motimoti 2014/11/03(Mon) 01時頃
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− 広場・華月斎と −
[華月斎が途中で口籠る>>@53が、元々シーシャとの あれそれを知る事もなかったので首を傾げるばかり。 それに俺の中では純粋に手品の時の手の早さを褒めていた。]
簡単なのか? まっすぐ上に、同じ高さに。
[微妙に言葉の認識が違っているようだが、判る筈もない。 それよりも、目の前でずっと同じ軌道を描き始めた お手玉の方が大切だ。 華月斎の言葉を繰り返し、 口を開けたまま視線はお手玉を追う。 上下すれば首を上下に、掌と甲で跳ねれば目玉をきょろきょろと。]
(235) pannda 2014/11/03(Mon) 01時頃
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よし、俺頑張る。
[思い切り頷くとその力のまま投げたお手玉の軌跡は高く遠く。 それでも繰り返すうちに、何とか同じ高さを繰り返す事は出来たか。]
これ、結構集中力、いるな。
[視線をお手玉から離せないから、 華月斎が今どんな顔をしているのか、気付けない。]
(236) pannda 2014/11/03(Mon) 01時頃
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―天の三叉路―
[――……光が見える。
現から持ちだした錆びた鈴ひとつを握り締めて 暗闇を貫く長い階段を登った先の光に目が眩んだ。
本当の天と地上の丁度真ん中、 三方に開かれた路の起点となる光の世界。
そこで待つキミに会えたら。 きっと真っ直ぐに駆けて行って抱き締める。]
(237) onecat69 2014/11/03(Mon) 01時頃
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[光の中。
安寧と温もりを約束された天国への扉は開かれている。 かつて魔に触れた魂の一点の染みは 昏い夜の住人たちの世への切符にもなろう。]
ミー。一緒に行かないかい? また出会って、また恋したい。ミーに。
[ミーの手を取りグレッグが見つめるのは、 心臓の音で刻む日々が待つ現世へ続くスロープだった。]
(238) onecat69 2014/11/03(Mon) 01時頃
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あら、上手じょうず。やっぱりリーは筋がいいわね。
[>>235 それらしい軌道を描き始めたお手玉、目を細めて手を叩く]
きっとすぐに私より上手くなるわ。
[そう言って、2個め、3個めのお手玉をリーの手に乗せて]
上達のコツはね、自分が喜ばせたい相手のこと考えて練習するの。練習も誰かと一緒がいいわ。早く喜ばせたくなって、すぐに上手くなっちゃうから。
[それでその相手が、リーをいっぱい褒めてくれたらいい。自分の代わりに]
(@54) heinrich 2014/11/03(Mon) 01時頃
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― 夕刻・店内にて ―
[気泡緩衝材に包んだ商品を箱に入れ込んでいる時に 客の来訪>>@50はあった。]
……出店は、ハロウィン限定ですよ。
[一日遅い、と付け足して微笑む。 して、用事はと視線で問うが、 店の場所を移すという事と、模様代わりをさせるという 意向を受け、暫し考えてから段ボール箱に入れたものを そのまま明け渡すことにし。]
(239) motimoti 2014/11/03(Mon) 01時頃
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この箱の中には、秤と置きランプ それに、傘立てが入っています
[つまり、重い。 薬店の店内外で使用できそうな類のものだが、 確実に、重い。少なくとも陽の光があるうちは 自身の腕では持ち上げられない。
代金の内訳を立て続けに物申され、>>@51 苦い笑いと共に頷く。 元から金を儲ける為に店ごと訪れたわけではないのだから]
それなら、彼に直接お伝えした方が。
[今日出て行くのは己も同じなのだと苦笑を深めて伝え。 もし会うことがあるのならと告げてから]
(240) motimoti 2014/11/03(Mon) 01時頃
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いいお店になるよう、お祈りしています。
[どこで店を構えるか決まっているのなら言うだろう。
そうでないのだと理解を届かせ、ただ新地での暮らしを労い 屍人の背を見送るのだった*]
(241) motimoti 2014/11/03(Mon) 01時頃
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―11月18日、出発の日―
[荷物はたった一つだけ。 その中に店の道具を、この街で過ごした10年を全て詰め込んで。 防寒具なんて必要ないが、人間の振りをして若干カビ臭いコートなんかを着込んでみたり。
列車のチケットは二人分。 目的地までは距離がある。まずは大きめの駅に行って、そこから寝台列車に乗り変えよう。 次の街は、やや遠い。
待ち合わせたのは何処だったか。 どこであろうとその大きなトランクに腰をかけて、コートと同じように汚い帽子をかぶって同行者を待っている。]
(@55) mzsn 2014/11/03(Mon) 01時頃
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…おせぇ。 行くぞ。
[>>224>>225>>226夜を歩かせる事に迷いはない。 こいつが自分で飛び込んだんだ。責任も、悲しみも、自分で処理するだろう。 自分はその隣で、今まで通り在るだけ。
ただ、今までの100年とは随分違った生活になりそうだと、騒がしい声に目を細めた。*]
(@56) mzsn 2014/11/03(Mon) 01時頃
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[お菓子を眺める様子>>234をにこにこと眺める。]
是。クキー、美味しいヨ。
おにいさん、旅するカ。 だたら、沢山おまけしてあげるヨ。 旅の最中、お腹空いたら悲しい悲しいなるネ。
[頷き、持ち帰り用に包む為にクッキー以外の皿を下げる。 彼が帰るまでに、テーブルに並べたお菓子の倍以上の包みは用意されている。]
お茶、色々あるヨ。 あさりしているのが好きカ?
也是啊。折角なら、お花のお茶にするカ? お花咲く、綺麗ネ。
[店でも人気のあるお茶をと勧め、用意し始める。]
(242) okomekome 2014/11/03(Mon) 01時頃
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―その後の、 ―
[酒場の近くの大きな十字路を左に曲がって、暖かい頃は変わり者のピエロが佇んでいた角の更に奥の、細い横道。 少し薄暗い道を歩き、突き当りを右。
街の奥の奥。深い裏路地。 深い緑色をしていたであろう扉は木製で、腐ってその役割を果たして居ない。 真鍮製のドアノブはすっかりくすんで回りもしないし、強引に扉を引けば木片が剥がれ、ガランと、ぶら下がって居た鐘が落ちた。
扉をこじ開ければ内部は埃と蜘蛛の巣で満ちて居て、カビの香りが鼻を突く。 木製のカウンターも扉と同じように朽ち果てて、触れれば簡単に破片を散らせた。 壁に並んだ棚も、同じこと。
店内にはそれ以外に何も無く、足を踏み入れる毎に埃が宙を舞う。 地下と二階への階段もそれぞれ朽ちて、階を覗いたとしてもこの部屋と同じこと。 酷く暗い店内は、ずっと昔からその姿だったかのようにそこにある。
近所の住人に店の詳細を聞いても、ここは10年近く空き家だと言うだけ。 薬屋があった事など誰も覚えていない。 一部を除いて。*]
(@57) mzsn 2014/11/03(Mon) 01時頃
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|
え、本当!? そう言われると益々やる気出る。
[華月斎は褒め上手で、俺もどんどん調子に乗って来る。 周囲も何をやっているのだろうと、奇異の目を向けて来るが、 視線は一瞬で離れて、ただの風景に溶けていった]
華月斎にはもっといっぱい教えて貰わなきゃいけないから。 いつになるか判んないな。
[必死になってお手玉を跳ねさせる中、 多分もう二度と彼に逢えない予感を見ないふりをした。
また1つ、大事なものが増える。]
(243) pannda 2014/11/03(Mon) 01時半頃
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自分が喜ばせたい相手か。
[チビ達が喜ぶ顔を思い浮かべながら、片手に載せたお手玉も 同じように跳ねさせようとするが、さすがに両手は難しい。]
一緒に……。でも迷うな。 内緒にして驚かせたいし、あ、でも驚かないか、あいつ。
[最後に浮かんだのは、キリシマ。 必死に練習する俺を笑うだろうか、一回でも凄いなと 頭を撫でてくれたらいいな。 そんな未来を勝手に描きながら、お手玉は宙を跳んだ。]
(244) pannda 2014/11/03(Mon) 01時半頃
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……なぁ、華月斎。 華月斎はもっともっと凄いマジシャンになるんだろ?
もっと凄いマジシャンになったら。 どんな小さな田舎町にいても。
新聞とかテレビに出たら、判るよな。
[もう逢えないだろうけど。 その名が届くなら、どんなに嬉しいだろう。 しゃら、と音を立てて両手に収まったお手玉を握り締めて、 俺は華月斎に笑い掛けた*]
それ位凄い手品師になってよ。華月斎。楽しみにしてる。
(245) pannda 2014/11/03(Mon) 01時半頃
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― 露蝶の店にて ―
ええ……。 本当ですか?それは長旅も苦にはならなそうだ。 ありがたく、頂戴します。
[>>242菓子も茶も酒も、己の栄養源になることは無い。 それでも、味が解らぬわけではないし 飲食自体を楽しむことは出来るから。 下げられていく皿を見送り、穏やかな心地で頬を緩める。]
これが嫌いというのは無いんですが… 華が? へぇ…面白い。是非それを頂ければ。
[店で好まれているものなら、それこそ滞在の価値に、 思い出に殘るものになるのだろうと、期待して。 準備されるまでの間に、露蝶の後ろ姿を見守っていた。]
(246) motimoti 2014/11/03(Mon) 01時半頃
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─ 天の三叉路 ─
[そこは本来、ふたつの路しか存在しない場所。 天国か地獄へ続く路がひとつ、現世へ続く路がひとつ。 けれど目の前には、路がみっつ。 それは、以前、魔の力に触れていたからだろうか。]
遅いなグレッグ。 おれ、待ちくたびれた。
[グレッグを出迎えたのは、あの日、初めて出逢った時の、悪戯好きな黒猫だった。 言葉とは裏腹に、嬉しそうに笑ってその手を握る。]
グレッグ、これからどうしようか。
[問いかけてはみるけれど、心はもう決まっていた。 見つめた先は、グレッグと同じ方向。]
(247) nordwolf 2014/11/03(Mon) 01時半頃
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うん。
おれも、もう一度グレッグに会いたい。 そしたらおれ、また、グレッグのこと好きになる。
[そのために、このやさしい温もりを忘れない為に。 現世への路へ足を踏み入る瞬間、手を握る力を一際強めた。*]
(248) nordwolf 2014/11/03(Mon) 01時半頃
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[喜んでくれた様子>>246に、にこにことして。]
嫌いなのがないなら、試してみると良いヨ。 お茶、美味しいヨ。お花も綺麗ネ。
[ガラスの茶器に入れたそれを、テーブルへ運ぶ。]
お花咲くまで待つネ。 このお茶、待つ間に大事な人の名前三回唱えて赤い花咲いたら、ずと仲良く暮らせる言い伝えあるヨ。
まあ、嘘だけどネ。
[クスクス笑う。]
(249) okomekome 2014/11/03(Mon) 02時頃
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− 旅立ちの日 −
[待ち合わせの場所にいたのは黴臭いモンスター>>@55>>@56 文句を言われても、時間は守ったと街中にある時計を指差し 言い返す。]
キリシマ、カビ臭いけど、時間有ったんだから。 ちゃんと干す位した方が良いって。
[隣に並んだ男のコートからは随分ほったらかしになっていた 匂いがして、顔を近付けて大袈裟に笑ってみせた。]
な、キリシマ。
(250) pannda 2014/11/03(Mon) 02時頃
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次の街、決めた理由って何だ?
[遠く小さくなる街を見つめて、浮かびそうになる涙は きつく瞼を閉じる事で耐えて見せた。 キリシマの前で故郷を、友を思って泣く事はしないと決めたから。 全てを捨てて彼に付いて行くと決めたから。 涙の代わりに尋ねるのは次の街への期待を込めて。 街を出るのは初めてで、寝台列車も勿論初めてだ。
これから始まる知らぬ土地での慣れない生活。 それでもキリシマの傍と言うのは変わらない。]
(251) pannda 2014/11/03(Mon) 02時頃
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次の街でも、素敵なハロウィンがあると良いな。
[走るベッドに子供の様にはしゃぎながら、 取り出した橙のお手玉を掌で跳ねさせる。 跳ね回るお手玉と同じように跳ねる俺の心はこれから ずっとキリシマの掌の中。
キリシマが離さない限り、俺は手の中に戻って来るからと 言葉にはしないまま、お手玉を1つキリシマへと投げた。]
(252) pannda 2014/11/03(Mon) 02時頃
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[>>229 手のひらに、指先に、声に、匂いに、翻弄されて。 沸き上がる声が溢れそうで、自分の手の甲に歯を立てた。口を塞ぐようにしながら、ぎりぎりと噛み付いて。 そうでもしないと、自分がどんな声を上げるかわからない]
……ッ、!
[容赦のない手が、湧いた愉悦を追いたてる。濡れた音が混ざりこみ、聴覚から脳髄を甘く犯す]
(@58) heinrich 2014/11/03(Mon) 02時頃
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[>>230 間近に見上げる、魔性の瞳。あの日横顔で見たその眼差しが、まっすぐにこちらを射抜く。 本性を晒す彼の声は、少しだけ、寄る辺なさを含んでいて]
……シーシャ、
[歯型の残る手を、シーシャの頬へ伸ばす。触れて、目元をなぞって、髪を抱いて]
怖いわけ、ないでしょ。
[そう言って笑ってみせる。 肌を合わせて、その熱を感じて。竦んでいた体は今、熱の一欠片も逃すまいと、開いて、自らも絡まり合う]
――…ぁ、 ぁあっ!
[体が跳ねて、迸る悲鳴。愛しい人の腕の中、それは甘く、甘く、薔薇蜜のように]
(@59) heinrich 2014/11/03(Mon) 02時頃
|
|
—— 空白の間に ——
[ハロウィンが終わってから、男の周りは少々慌ただしかった。というのも、多数に目撃された路上での熱烈な口付けが些か問題になったのだ。
呼び出された校長室で滔々と叱責をうけるのはいつぶりか。 教え子の前でその姿を見せてしまった不注意に関しては、素直に反省し何度も頭を下げた。 けれど、]
……彼は、俺の大切な人です。
[同性を愛したと、それに戸惑う声は思いのほか多く だから男は変わらず、そう言葉にし続けた。
彼の店に急ぎ走った、あのときに握りしめていた手のひら。 今は重ねる手はなくとも、同じように、握りしめた。]
(253) oranje 2014/11/03(Mon) 02時頃
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[“あの頃”と同じように強く手を繋いで、 ふたり揃って光の中へと歩み出す。
次の世、如何なる姿形で出会おうとも、 高鳴る鼓動が教えてくれるに違いない。 魂に打たれた楔で繋がる唯一の存在を。]
探すよ。必ず、探しだす。 約束だ。
[新たな約束を刻んだ魂は行く。
いつしか 辺りは闇に 呑まれ 繋いでいた手は解けた粒子となり 輪郭を失う 温もりの記憶だけを 遺して
こうして、ふたちの命の物語には幕が引かれ…――
――…新たな生命が はじまる *]
(254) onecat69 2014/11/03(Mon) 02時頃
|
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[あのハロウィンの日から、一日一日が長くも、短くも感じる。 何度も繰り返したその中で出会った、数々の顔を思い出し。
転がった焼き栗、ぶつかって荒げた声、 透明な鉤爪、東洋の不思議な菓子、 猫型のロリポップキャンディ、共に味わった揚げ菓子。 いつも迷惑をかける友人や、可愛い弟分、気難しくも優しい薬屋。 麦の穂が金色の狼の鬣のように靡くその季節に、かけがえのない存在がひとつ。]
————、……
[男が紡ぐその名は、魔女の魔法のように遠くまでは届かないけれど。 美しい緋色はいつでも、思い出すことができるから。]
(255) oranje 2014/11/03(Mon) 02時頃
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—— 来る、春の日に ——
[雪が解け、花が咲いた。 教え子たちが手を振って、男の元から去っていく。
教師として、なんとか留まることができた男は 望み通り、最後の児童を送り出すことができた。 あの日以降、変化する目も揶揄する言葉もあったが、手を振り別れる彼ら彼女らの表情が晴れやかなものだったから、男は口許に笑みを引くことができた。]
「先生」
[見送る男に、声をかける児童が一人。 それはかつての、小さなシーツのお化け。]
(256) oranje 2014/11/03(Mon) 02時頃
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「お兄さんは、元気?」
[男はただ黙って頷いて、「卒業おめでとう」と送り出す。 その背中が遠り、やがて見えなくなっても、見守り続けていた。
あれから、ニコラエがこの街から去ってから。 彼の住んでいる場所がどこであるか、聞いていなかったことに気がついた。 大凡の国はわかるものの、それ以外のヒントはない。]
(257) oranje 2014/11/03(Mon) 02時頃
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[——それでも、男は荷物をまとめて街を出る。 挨拶は簡素に、しかし下げた頭は深々と。 飛んでくる言葉は様々であったが、そのどれもが男の胸を震わせた。
故郷を、去るということ。 種族の壁を越えてしまったら恐らく、もう二度とここへは戻れまい。 大きいようで、小さい。温かくて騒がしい、そんな街。 この街が本当に、大好きで。
朽ちた木製の扉の前>>@57、店主のいないその場所に向かって、男はまた頭を下げる。 先に出て行ってしまった彼らは今、どこにいるのだろう。
いつも迷惑をかけていた友人には、来年のハロウィンの約束を取り消せばなるまい。 その邂逅は、叶ったか。]
(258) oranje 2014/11/03(Mon) 02時頃
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——……元気で。
[その声は、微かに震えたが、男は黙して歩き出す。 背負うのは、布袋一つ。 中には最低限の着替えと、生活用品と、ランプ。 そして、]
[——かけがえのない緋色を湛えた、ガラスの靴が**]
(259) oranje 2014/11/03(Mon) 02時頃
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― 露蝶の店で ―
華が水の中で開くなんて、素敵ですね。 みなもで咲く華――…か。
[>>249用意された茶器を覗き込む。 赫い蕾と周囲を囲む緑は、水の中で息づく。
一見イミテーションにも見える其れは 露蝶の言葉を信じるのなら、 湯の浸透で芽吹く華、であるらしい]
……さぁ、どうでしょう。 言葉は時に真実になる
古来から呪文と呼ばれる「力ある言葉」もまた、 なんの力も無いと思うものには、嘘まやかしでしかない。
(260) motimoti 2014/11/03(Mon) 02時頃
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――譬えば、魔女と呼ばれる者は…、 元はただの、なんの力も無い、ニンゲンです。
己に「力」があると信じ、 強く願うことで魔女として覚醒する。
[嘗てグロリアから聞いた古い小話を告げながら、 そっと、両手を組み交わす。 小声で紡いだその言葉は、店主にも届くことはあったか。 愛しい人の顔を思い浮かべ、信じていても、それでも。 叶わぬ夢となった時を想像し、脅えから手を震わせ]
……ドナルド、ドナルド……――ドナルド、
[華が開いたその後も、男は眼を伏せていた。 もしも、開かなかったら恐ろしいから。 もしも永遠に、――蕾のままだったら。]
(261) motimoti 2014/11/03(Mon) 02時頃
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いっしょだ……グレッグ。
”ずっと”一緒にいよう、な……。
[向けた笑みには、小悪魔の片鱗が*]
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也是。 语言的威力……言葉には力あるヨ。
[その言葉>>260に、目を細めて頷く。 だからこそ。]
本当になて欲しいておにいさんが思たなら、その願いは叶うヨ。
[呪いを行う家の者として、言葉を投げた。]
このお茶、一緒に待てるくらい大事な人と飲むお茶ヨ。 今度はおにいさんの大事な人と一緒に来てネ。
[そう微笑み、両目を瞑るウィンクを投げる。
話しながら待つ。 黙ったまま待つ。 どちらであっても、花が咲くまでの間に気まずくなるような相手とは飲めないお茶だ。]
(262) okomekome 2014/11/03(Mon) 02時半頃
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[それを実行しようとする彼>>261から離れる。 彼が呟く名前は聞こえない。 ただ、その相手と飲めるようにと、土産に包んだお菓子の中にその茶葉も入れておいた。
カウンターの向こうからそっと眺めたその花の色は。]
(263) okomekome 2014/11/03(Mon) 02時半頃
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いいのかよ?
そうそう真名なんて呼べねぇんだぞ。
[そろそろ聴こえるだろう、と囁く甘言。
胸に刻んだそれを、契約完了の証として求めた]
なぁ、 和希 ?
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― 露蝶の店にて ―
[大事な人と共に飲むお茶。>>262 その言葉を閉ざした視界の中で反復し、そっと息を吐いた。 次はきっと、彼と二人で。]
(神様、どうか。 どうか、ずっと、彼と――)
[そう願えば自然と双眸は開き、茶器を見詰める。
緋色の華が硝子の中で咲いているのを目の当たりにし。>>263]
………あぁ、
[ゆるりと息を吐き、笑みを浮かべる。 その茶をありがたく頂きながら、「クキー」と合わせて賞味し。 おいしい、と風に消える声で呟いて。]
(264) motimoti 2014/11/03(Mon) 03時頃
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……華は枯れても、必ず種子は殘る。 必ず、もう一度仝じ華が咲く為の、種が。
[親指の先を噛み、空のティーカップへ下ろす。 血液は凝固し、ちいさな丸い緋色の宝玉が幾らか底へ落つ。
店主がその「種」に気づかぬうちに土産を預かり。 ご機嫌ようと挨拶を告げ、 厚い外套を着た男は立ち去るのだった*]
(265) motimoti 2014/11/03(Mon) 03時頃
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― 緋結晶公の城 ―
[夢見の悪さに、汗が顔に浮く。 眼を擦ると、其処には心地の良い闇があった。]
……はぁ、
[春の暖かさも、陽の光も入らぬ城の寝室。 眠りの浅さに呻き、上体を起こす。
サイドボードから、血液の満ちたワイングラスを取り、 飲み直してまた眠るのだった*]
(266) motimoti 2014/11/03(Mon) 03時頃
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− ずっとずっと先の話 −
[キリシマとは喧嘩もした。 ふざけあったりもした。 心配する事もあった。 笑いあったりもした。
……愛し合ったりもした。
どれも些細で特別な日常。
それは時を重ねても変わる事は無く。]
(267) pannda 2014/11/03(Mon) 03時頃
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なー、キリシマ。 お前もう少し客に愛想よくしてやれって。 お客さん、体調弱ってるんだから、 上辺だけでも優しくしてやれよ。
[俺が接客に入る様になって、 キリシマの薬屋は結構繁盛するようになった。 苦いお薬が嫌だと泣く子供達には、不思議な唄と お手玉で涙を拭いてやった。
何処に行っても俺が動きやすいように店内が作られていた事に 気付いたのは何時位か。 感謝の言葉の代わりに、小さな店内でダンスを誘ってみたりもした。 少しずつお金も貯まって、順調だと思っていたのに。]
(268) pannda 2014/11/03(Mon) 03時半頃
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本当に、俺がいないと店もまともに開けないんだから。 しっかりしろよ。
[いつもの様に呆れながら声を掛けた俺をキリシマは どんな目で見ただろうか。]
商売ッ気が無いのは良いんだけどさ。 たまには服とか新調しようぜ。 カッコいいキリシマも見たいし。 それに、お菓子も買っておかないと。
(269) pannda 2014/11/03(Mon) 03時半頃
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寝ちゃった……?
[歳を取っても変わらぬ文句。 慣れているのか、気付けばキリシマは眠りに落ちていた。 ピクリとも動かぬ様子はいつ見ても慣れる事は無い。 もしかしたらもう二度と目覚めないのではと不安に駆られて 伸ばした手は、魔物の彼の身体を擦り抜けた。]
なぁ、キリシマ……明日、ハロウィンだぞ。
[呼吸音さえ響かぬひんやりとした室内に差し込む月光。 けれど光は俺の影を生む事は無い。
幸せで幸せで、幸せすぎた俺の人生。
本来なら天国か地獄に行くべきだろうが、俺は違った。 最期に思い残す事があったから。 キリシマを1人にしたくない、その一心が俺をキリシマの 傍に留まらせる。]
(270) pannda 2014/11/03(Mon) 03時半頃
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俺の戻る場所はキリシマの傍なんだってば。
[天国でも地獄でも無い、お前の傍なのに。 もう抱きつく事も、殴られる事も、愛し合う事も出来ない。
そっと冷たい筈の手に俺の手を重ねても、その温度が伝わらない。 覚えているはずの感触を探しても、空を彷徨うばかりで。]
(271) pannda 2014/11/03(Mon) 03時半頃
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なぁ、もう一度……踊ってよ。
[重ならない手はもうワルツもタンゴも踊れない。 月光射す小さなダンスフロアは空っぽのまま。
彼を残してしまった事に涙した夜が最後だと思ったのに。 質量の無い涙が音も無く床に落ちた**]
(272) pannda 2014/11/03(Mon) 03時半頃
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ろくでなし リーは、メモを貼った。
pannda 2014/11/03(Mon) 03時半頃
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[閉じていた目を開き、ガラスの茶器の中で咲いた花を見た彼の笑みは、その花にも負けないくらい綺麗だった。]
良かたネ。 おにいさん、ずと仲良しで暮らせる良かたヨ。
[彼が信じるのなら、その「言い伝え」は真実になる。 クスクスと笑い、クッキーを食べる様子を眺めた。]
美味しいカ?良かたヨ。 今度はお店開いてる時来る良いヨ。 ワタシの飲茶も美味しいヨ。
[呟き>>264が聞こえれば微笑んで。
店を出て行く青年を見送る。 ちゃんと覚えたはず>>1:303の名前を呼ぶことはないまま。]
(273) okomekome 2014/11/03(Mon) 03時半頃
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[客が帰ってから片付けをして、そのガラスのカップの底にある緋色>>265に気付いた。]
アイヤー。綺麗ネ。
[その宝玉をころりと掌に転がし、まじまじと眺め。 にこりと笑えば、大事にポケットにしまった。*]
(274) okomekome 2014/11/03(Mon) 03時半頃
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名前……
[>>*19 鼓膜とは違う場所を震わせて、聞こえる、彼の声。 甘く囁くその声に、快楽は加速する]
シレークス……?
[心に浮かぶ名を囁く。 契約の完成。秘密を分かち合うように紡ぐ、互いのたったひとつの真名。 途端に胸が熱くなり、理性の箍が、外れて]
(@60) heinrich 2014/11/03(Mon) 03時半頃
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—— 或る国で ——
[電車を乗り継ぎ、辿り着いたのは異国であった。 今まで使用していた言語は通じ難く、春を迎えるまでに少しだけ学んだ挨拶や単語で、街行く人々に尋ねる。]
『この国の綺麗、 場所 静か 山奥』
[できるだけ丁寧に頭を下げて尋ねても、強面であるだけで避けられる。 目指している場所も、曖昧で首を振られるばかり。
しかしその中で、学んだ単語を拾った。 “吸血鬼”、と。 吸血鬼にでも会いにいくのか。通常なら冗談としか取れぬそれに、男は刹那動きを止める。
緋色の二つの目。彼は、ニコラエは。ヴァンパイア。]
(275) oranje 2014/11/03(Mon) 04時頃
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[未だ伝記の残る、ヴァンパイアの住むと云われた城。 尋ねれば気味悪がられ、さらに避けられた。 それでも地図を買い、拙い言葉で尋ねては歩いた。
途中、かつて城下街として栄えた地に立ち寄ると 街行く女性は赤と白のより紐のついた小さな花を身につけて、どこか浮かれたように行き交っている。 異国のその光景は、懐かしいハロウィンを連想させた。]
……、そうだ
[だから、男も立ち寄った店でより紐を買う。 開いた荷の中のガラスの靴に括り付けて、彼と再び会えるようにと、願いを込めて。]
(276) oranje 2014/11/03(Mon) 04時頃
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[城下町を抜け、別の街へと向かうべきか、地図を確かめていれば森林を奥へと伸びる狭い道がある。 しかしその道は地図では断たれ、先の存在は無い。]
……獣道か、
[しばらく悩むも、通りへ引き返そうと踵を返せば、
——からり、
と布袋の中でガラスの擦れる音が小さく鳴った。 まるで、引き止めるかのように。 結うた紐が、結びつけるように。
それを呼ぶ声と、判断するのは些か都合が良すぎるか。 それを彼の音だと、想うのはあまりに安易か。]
……ニコラエ、
[それでも。]
(277) oranje 2014/11/03(Mon) 04時頃
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—— ——
[闇雲に走り、細い道を駆け抜ける。 それはやがて道ですらなく、高い草木が行く手を阻み。 やはり違うかと何度引き返そうかと考えたが、どうしても先程の音が頭を離れない。
ガラスの靴を持って迎えに行くと、約束した言葉は。 その願いは、誓いは。魔法となって彼の元へ導いてくれないか。]
……はっ、 ……はあッ!
[息はあがり、草木で皮膚が細かく破れても。 高かった陽が落ち、やがては夜が訪れようとしていても。 導かれるように只管に前を向き、走り続けて]
(278) oranje 2014/11/03(Mon) 04時頃
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——あ ッ!
[足元に這っていた蔦に爪先を取られ、勢いよく躓く。 拍子に背負った布袋が飛んで、中身が勢い良く散蒔かれた。
ガラスの靴が、最後の夕陽に煌めいて、緋色を散しながら低い草の上を滑って行く。 身体を横たえたまま、視線を向けたその先にあったのは。 闇に覆われる寸前の、荘厳で大きな影。 求めていた、いにしえの城に似た。]
(279) oranje 2014/11/03(Mon) 04時頃
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——……ニコラエ! 迎えに来たぞ!
[もし、これが全て夢で。都合のいい演出だとしても。 彼がその城の影から、闇を纏いて出てこなかったとしても。 今目を閉じればきっと、彼の腕の中に包まれる幻想を視ることができる。
せめて、——神に誓ったのだから。 それくらいの我侭は許してほしい。
だから男は、その名を呼んで、 色の違わぬ二つの瞳を、閉じた*]
(280) oranje 2014/11/03(Mon) 04時頃
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[あれから暫く経って。 街は様々の人がやってきて、様々な人が去っていった。 しかし店は変わらず其処に在る。 魔女の屋敷も時計台も広場も、何も変わらない。
ただ。 其処に居るべき者はなく、居るはずのない者が其処にいた。]
(281) okomekome 2014/11/03(Mon) 04時頃
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[街の片隅にある、小さな喫茶店。 店内のカウンターに置かれた手紙。 リターンアドレスのないその手紙>>174の上にあるのは。]
「 」
[たった一文字書かれた箋。 届けられることのない言葉と共に、ただ。
其処に在るだけ。*]
(282) okomekome 2014/11/03(Mon) 04時頃
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― 城を包む森の中で ―
[露蝶の店で土産とし貰い受けた包み。 菓子は空飛ぶ店の中でありがたく頂き、 そして茶の葉は未だ使わず冷暗し。
夕陽の沈んだばかりの森中をのんびり歩いていると、 ギオチェルが土から顔を出し、咲いているのを見つけた。 白いその花の茎を手折り、共に連れて城への帰路につく]
春が……もう来たのか。
[うらあたたかい季節だというのにも関わらず。 男は厚手のコートを纏い、寒さを凌いでいた。 此の國では、春告鳥の代わりともされている白い花。 「慰め」の意味を持つ花は、可憐ではあるが何処か物寂しく 春の暖かさも、城下の賑わう空気も、纏う玲雪を溶かさない ―――あの体温が傍らになければ、凍てつくように寒い。]
(283) motimoti 2014/11/03(Mon) 04時半頃
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[抱いて眠れば、少しは慰めになるのだろうか。 彼の居ない空白を埋める助けに為ってくれるのか。 城門を潜り、中に入ろうとして。 ふと足を止めたのは、何者かの訪れる気配。]
………。
[ここ二百年余りの間は、ハンターの姿も見ない。 それでも警戒は解かずに、来訪者の影を緋色の双眸で追う。 だが、響いた声に眼を見開いた。>>280 鼓膜が彼の声を記憶している。 どくりと跳ねる心臓は、彼の事を記録している。
緋色は揺れ、険しく固めていた表情は微笑みに緩む。]
(284) motimoti 2014/11/03(Mon) 04時半頃
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ドナ………ル、ド ?
[花を掴んだまま、声のする方へ。
満月を上空に飾る城を背に、その姿を見つけて。 幻ではないと確かめるべく、彼の身を抱きしめる。
どれだけ力を込めようと、霧のように消えずして。 どれだけ己の身が冷たかろうと、彼は暖かく。]
ドナルド……、ドナルド………! あぁ、君なのだね、夢ではないのだね、……――、
[その手を取ると、傷>>278が皮膚に浮いている。 その頬にも、似たような怪我があった。]
(285) motimoti 2014/11/03(Mon) 04時半頃
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[慰めと、希望の意味を持つその花が。
春を連れてきてくれたのだ
―――其処に肌寒さは、もう、ない。]
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……会いたかった、 ずっと、君を待っていた ―――…
[傷を癒すように、零れ落ちる血を味わうように。 唇を寄せ、舌でなぞる。
あぁ、あまい 愛しさで、たった数滴の、命の欠片すらこんなに。]
会いたかった、ふ…ぅ ぁ、 いたか、ぁ……どな、ぅ……
[想いを告げたその時と同じく、 緋色からはぽろぽろと涙が溢れ、硝子の種子を落とす。
それは、物語の始まりが、繰り返される合図**]
(286) motimoti 2014/11/03(Mon) 04時半頃
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許婚 ニコラスは、メモを貼った。
motimoti 2014/11/03(Mon) 05時頃
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― ある日 ― >>281>>282 [唐突にその男は喫茶店の扉を開ける。 昔とは違う様相。その身なりは、ごく普通の旅人。 何気ない街の訪問者として、店に入るとテーブルにかけた。
注文をとりにくる者には、その顔を見上げ、食事をと頼む。]
――……
[そこにいるのは誰だっただろう。 金色の狼は、その眉をあげて、店主の顔をじっとみた。*]
(287) nostal-GB 2014/11/03(Mon) 05時頃
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[青年が帰ってから、店は静けさを取り戻した。
繰り返された時間の中で、出会ったあの青年のことは覚えていた。
ニコラエは彼の大事な友人で、幸せを願われている友人。 友人のドナルドの、おそらく大事な人。 だから、幸せであって欲しいと思う。
けれど忘れたことにした。 出会いは嬉しかった。 約束通り、店を訪ねてくれたことは嬉しかった。 また来て欲しいと願うのも事実だ。 けれど、忘れたことにした。
彼を、忘れたかったから。 さよならと告げてから感じていた胸の痛みを忘れる為に。 あの繰り返しはなかったことにするのだ。]
(288) okomekome 2014/11/03(Mon) 13時頃
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……不要忘了我……我想忘了。
[忘れないで欲しい。でも自分は忘れたい、と。 そんな我侭を呟いて。]
我在等――
[だから、さようなら。
矛盾が胸に居た。]
(289) okomekome 2014/11/03(Mon) 13時頃
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[それからのことを、簡単に話そう。
魔女の家の噂を聞き、彼はやはり其処に居ないと知った。 「街を出るつもりだ」と聞いていたから、覚悟していたことだったがやはり寂しくて泣きそうになった。 忘れたいと思っていたのに忘れることはなかった。
街は変わらず其処にあるのに、リーもドナルドも街を出て寂しくなってしまった。 いっそ自分も街から出ようとも思ったこともある。 けれど、リーとの約束通り店に居た。
変わらず、のんびりとした毎日を過ごしていた。 そして。]
(290) okomekome 2014/11/03(Mon) 13時頃
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―― ある日 ―― [その日も変わらずのんびりと店に居た。 店の扉が開く音>>287に顔を上げ、出迎える。]
いらしゃいませヨー。 おにいさん、旅行の人カ? この街、良いとこよ。楽しいヨ。
[そしてこの街で一番美味しいお店が此処だと、注文を取りに行きながら話し、その顔を見た。]
アイヤー……。
[驚いたようにじっとその顔を見つめる。 困ったような、泣きそうな。そんな、顔で。**]
(291) okomekome 2014/11/03(Mon) 13時頃
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― それから ―
[僕を待っていたのは、代わり映えの無い退屈で穏やかな日常だった。
仕事に忙殺され、お見合いで出会う女性と結婚し、子供が生まれ、やがてその子が育ち、孫が生まれ。 人の一生の、順調すぎる線路の上。
一人だけ友人と呼んでも構わないだろう相手が出来た。 彼もまた忙しそうだったけれど、時間を合わせることが出来れば、甘い菓子とお茶を楽しむ。
そうして、幾度も語り合うのだ。 あの、切なくて賑やかだった、たった一日を。]
(292) lalan 2014/11/03(Mon) 15時頃
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[結論から言えば――
落司明之進は、もう二度と、あの国を訪れることは無かった。
あの街での記憶は確かに胸に。 あの繰り返された一夜を、ループするように夢に見ながら。 抜け出すことは叶わない。
心は、永遠にあの日に囚われたまま。 いつ、なにを、どうやり直せば、を錯誤しながら。
生涯、一人を想い続けて、家族に見守られ天寿を全うした。 ありがとう、と言葉を残して。]
(293) lalan 2014/11/03(Mon) 15時頃
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[そのたった一言さえも、もう二度と会うことの無かったただ一人に向けたものだったと。 誰も気付かなかっただろう。]
(294) lalan 2014/11/03(Mon) 15時頃
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[それから、幾年の時は流れ。]
[黒に近い、藍衣。 白磁に朱線の狐面。
永久に夢想に囚われし魂。
*やがて一人の、――が生まれる*]
(295) lalan 2014/11/03(Mon) 15時頃
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落胤 明之進は、メモを貼った。
lalan 2014/11/03(Mon) 15時頃
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―旅立ちの日―
…知るか。 次からお前が手入れしろ。
[>>250身の回りの事に気を使う文化は消えてしまったし、そうまで言うんならお前が気にすればいい。 カビ臭いと文句を垂れる同行者に面倒事を押しつけて、それでこの話はお終い。 近づいた顔には制裁を。ぺちりと額を叩いても、それは対して痛くも無い力加減。 丁度、子供がじゃれあうような。
次の街>>251は、元々自分の候補先には入って居なかった。
街自体の大きさと、住民の数、外部の人間の出入りの加減。 今度の目的地はその条件を満たしてはいるものの些か観光地寄りで、一言で行ってしまえば騒がしいに尽きる。 普段はベッドタウンのような場所が気に入りであったのだが、これは到底それには当てはまらない。]
…さぁな。 別に、適当だ。
(@61) mzsn 2014/11/03(Mon) 15時半頃
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[街から出た事のない彼に、精一杯の外を見せてやろう。 旅の出だしは華やかな方がいい。 静かな街に住むのはまた今度でもいいのだ。どうせ機会は何度も来る。 らしくない店員を雇ったのなら、ついでにらしくない土地に移住してやる。
これから何度も、辛い別れを経験させる事になるのだろう。 その度に次の街への希望と高揚で悲しみを吹き飛ばして、そういう風であったらいい。 それ位しか自分にはしてやれそうに無いのだから。
きっと、次の街のハロウィンも盛大だ。 お前を飽きさせない生活がそこにある。 巡る生活を彼中心に組変え始めた事に、彼は気付くだろうか。気付かれたからと言っても、特に礼を言われる筋合いもなし。 言われてもお前の気のせいだと返すだけ。
放られた玉>>252を器用にキャッチして、俺を狙うなんていい度胸してると、冗談混じりの制裁を。 心底うれしそうな、悪い顔をして。*]
(@62) mzsn 2014/11/03(Mon) 15時半頃
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―いつか来る未来のはなし―
[その身長はとうの昔に止まっていただろうが、体格や顔立ちの変化はずっと続いて行く。 幼さの残る彼はあっという間に過ぎ去り、直凛々しい青年へ。 そして逞しい壮年。この頃になれば何やら力量関係は反転していた気もするが、それはまあ、別の話。
歳を重ねる毎に変わって行く彼を何度も愛し直し、それでもその内面は変わらず彼のままで。 自分の時は止まったまま。 重ねた彼の手にシワが増えても、自分の手は、ずっと色の悪い細い手で在り続けた。
それでも、それなりに楽しくは過ごしていたと思う。 少なくとも先の100年の様に孤独では無かった。]
(@63) mzsn 2014/11/03(Mon) 15時半頃
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[人の一生など一瞬の事。 彼と共にあると決めた時から、ずっと覚悟はしていた。つもりだった。
彼が弱り始めてから、街を転々とするのを止めた。 その土地に腰を添えたまま、薬屋はずっとそこに。 流石に不振がられ手は困る為自分は店の奥に引っ込んで、話相手は店番の老人だけ。 買い出しの為の外出は顔を隠して、歳を取らぬ存在と悟られぬよう。
彼がさらに弱ってからは、店を開けるのを控えた。 薬屋の内情を探る者を殺したりもしたが、それをリーには話さない。 きっと、彼が親しくしていた人物も含まれていただろうから。
彼の死期が見え始めた頃、薬屋は彼に服薬を命じる。 それは死期を早める訳でも、引き伸ばす訳でも無い。
彼が死んでも遺体はそのまま。 幾日立っても腐らぬ遺体に満足そうに手を這わせ、漂う彼の魂にも秘密にしたまま、 ガラスの棺と薬液に彼の身体を横たえると、ようやくその街を後にした。
店の中に、複数の他殺体を残して。]
(@64) mzsn 2014/11/03(Mon) 15時半頃
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[さあ、魔女を探そう。 身体も魂も此処にある。
今までのように逃げ回る旅では無く、明確な目的を持って。 もう一度、お前と踊る為に。*]
(@65) mzsn 2014/11/03(Mon) 15時半頃
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>>288>>289>>290
[店主は困った顔を、そして、泣きそうな顔をしていた。 しばらくそれを見つめてからメニューを受け取ると、一見してからそのまま返す。]
――……この店のおまかせで。
[そう注文をして、小さく笑う。]
(296) nostal-GB 2014/11/03(Mon) 16時頃
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ハロウィンが終わったら、来るって決めてたから、 ハロウィンを終わらせた。 ――……でも、すぐには来れなかった。
露蝶は、あれから、変わりはないか?
(297) nostal-GB 2014/11/03(Mon) 16時頃
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[帽子をとれば、金糸は溢れ、肩に落ちる。 その肌の色は、前よりだいぶ浅黒く、そして、あきらかに野性味がついていた。]
街には久しぶりにくるんだ。 この街は、いい街だからな。
[ただ、それでも、時が流れれば、様相は変わる。 薬屋はなくなっているし、広場の看板は古ぼけた。 魔女の屋敷には行っていない。 きっと、魔女は来ていることなど感じているだろうけれど。]
ってことで、美味しい食事を頼むよ。
[やはり顔を見つめたまま、首を傾ける。*]
(298) nostal-GB 2014/11/03(Mon) 16時頃
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[名を、呼ばれた>>285。 一瞬気を失っていたようだ、顔をあげれば月明かりに照らされる誰かの姿。 這いつくばった身体を起こし、手を伸ばせば、その腕が男を包んだ。]
——……、ニコラエ、
[嗄れてもいない、罅割れてもいない、己の声が その名を、抱きしめてくれる彼の名を、呼ぶ。 声が、指先が、香るノーツが、彼を示してくれる。]
約束しただろ、迎えに行くって、
[そのわりに格好のつかない再会ではあったが、それほどまでに早く、会いたかったのだ。]
(299) oranje 2014/11/03(Mon) 18時半頃
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あ、っぅ
[冷たい舌先が、切れた皮膚をなぞった>>286。 痛むような悩ましいような。感覚にふると身体を震わせた。
空いた手は、ニコラエの金糸を、緋色を、頬を。辿るように触れて]
……泣かないでくれ
[零れて行く透明な硝子の雨。 浮かべたのは、笑み。緋色の二つの瞳を間近で視るように、彼の額に自らの額を押し当てた。 泣き止ます方法は相変わらずわからない。だがそれも、彼と生きていくのなら、何れは解ける謎なのだろうか。]
(300) oranje 2014/11/03(Mon) 18時半頃
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ここにいるよ。 な?……ニコラエ。ずっと一緒だ。
[闇が深まる中。月の光は白く、辺りに降り注ぎ。 吸血鬼と人間の再びの出会いは、赤と白の紐を結うたガラスの靴だけが、知っている**]
(301) oranje 2014/11/03(Mon) 18時半頃
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小悪党 ドナルドは、メモを貼った。
oranje 2014/11/03(Mon) 18時半頃
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― ハロウィンが終わったときのこと ―
[露蝶の店に行くすがら、 友人のことも思い出す。そこにもハロウィン後にいくと言ったのだけど、
でも、ハロウィン後は、そのまま、金色の狼は魔女の手から時計を奪うと噛み潰し、その身を翻して走り去った。 町外れで鳴いた遠吠えは、ベネットへの感謝は込められていたが、彼女はどうだったかは知らない。 ただ、ベネットの力をもてば、狼を逃さないこともできただろうけれど、それはなかった。
そして、母親の魔女の時と同じように金色の狼は駆け、 今度は金色の栗鼠に会うこともなく、そのまま。]
(302) nostal-GB 2014/11/03(Mon) 19時半頃
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[あの時、もう友人の声は聞こえなかった。 探してもみつからないその姿に、少し、あきらめも思っていた。
大切な何かが友人を囲んでいる。 その寂しさは、もう、伝えるべきものではないと思ったし、 もし、それが永遠に近しいものではないともいえないから。
彼は、自分を心配してくれた。 その事実だけで十分だと思う。
そうだ。己は、魔物だ。 別れの言葉は、己には美しすぎる。*]
(303) nostal-GB 2014/11/03(Mon) 19時半頃
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明之進は、ニョキニョキ
lalan 2014/11/03(Mon) 20時半頃
シーシャは、[壁]_・)
shake 2014/11/03(Mon) 20時半頃
明之進は、ミネストローネの香りで悪魔をいぶりだす作戦だ!
lalan 2014/11/03(Mon) 20時半頃
明之進は、えっ、ほっかいどこゃい……
lalan 2014/11/03(Mon) 21時頃
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[ここに来るまでに幾つのものを捨てて来たのだろう。 いくつの倖せに、見て見ぬふりを。 空白の数ヶ月を思えば、罪悪感を覺ぬ訳ではない
紅と白の紐は睦み合い、互いに其れしかないと主張し>>299 他の色は不要であると訴えている。 約束の靴に食らいついて、離れない。
甘く切ない血の味を舌は憶え、 またひとつ忘れられぬものが出来てしまう>>300 恐ろしい夢のことも、今自身に触れる指を思えば 脳からはじき出され、薄れて消えてゆく。]
……あ……、ドナルド……、 嬉しくて、……止まらないんだ。
[これが夢だとしたら、哀しくて止まらないのか。 夢ではないと教えて欲しい。 彼の体温で、彼の声で、彼の匂いで、教えて欲しい]
(304) motimoti 2014/11/03(Mon) 21時頃
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………はい、 君は、私を探し出してくれた。 この数ヶ月間、片時も君を忘れたことは無かった。
ねえだから、もう……もう、私を離さないでよ、
[共に在れる喜びに打ち震え、目尻に殘る涙を指に拭われ、 冬色の外套を脱ぐ代わりに、暖かな春を抱きしめ直す。
愛しさが零れないように、あの日と同じように。 塞き止めるよう、口づけを*]
(305) motimoti 2014/11/03(Mon) 21時頃
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― 夜・城下街 ―
[ドナルドの手を引き、城下へ向かう。 買い取った時はただの廃屋とも呼べる居抜きの1軒。 店の看板には、「Curcubeu」と刻まれている。 雨が流れた後には必ず虹が注す。
ドアを開ければ、そこはきちんと「酒場」になっていた 酒のリキュールに業務用の冷蔵庫。 踊り場には、端にグランドピアノが、 そして緋色の絨毯が敷かれたダンスフロア。]
憶えてますか…? 私は、君に宿題を出しました。
(306) motimoti 2014/11/03(Mon) 21時頃
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もうけして、陽のあたる処で仕事をさせてやれないけれど、 ………ニンゲンのように、
[ニンゲンのように当たり前に、恋をして、 ニンゲンのように当たり前に、彼を愛して。 ニンゲンのように、愛しい人と生活をする。]
吸血鬼がニンゲンのように生きたいだなんて、 おかしいでしょうか。
[指を滑らせても埃が触れないカウンターを撫ぜ、 苦笑を浮かべ、ドナルドに手を伸ばす。
取り上げてしまったものの代わりに、 新しい何かを与えたい、だなんて。]
―――屋根の上、登ってみる……?
(307) motimoti 2014/11/03(Mon) 21時頃
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許婚 ニコラスは、メモを貼った。
motimoti 2014/11/03(Mon) 21時頃
明之進は、ぐれっぐおかえり!
lalan 2014/11/03(Mon) 21時半頃
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― after after after... ―
[悪魔とて85年余りもただ茫洋と過ごしていたわけではない。
格もそこそこ、経歴には迂闊の烙印が多く、馬鹿にされていた悪魔がただそのままに人間を眷属にすればどうなるか。 恐らくは周りの悪魔が好機とばかり寄ってきて碌な目に遭わない
それだけを自分への脅しとして、我武者羅に突き進み、”ゲート”の管理の一端を担うようになり
やがて果たされた再会。 心地よい”敗北”。
その後も仕事は相変わらず、されどいつか自分の元を去った黒猫よりは聡い新たな相棒のお陰で幾許かは楽になった。 特権で以前よりも遥かに外出は楽になって――]
オイ、気ィ抜くなよ。 何時も通りに頼むぜ。
[自分の部下であるトカゲまでも、見た目がゴツくなってしまったのは些か嘆かわしいが。 うんうんと頷く大型の火蜥蜴達を一頻り撫でてやり”ゲート”へ近付いた]
(308) shake 2014/11/03(Mon) 21時半頃
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[隣には番の姿。 止むを得ない事態でもなければ片時も離れない相手と、今年もまた外界へ繰り出す。
永遠に決着のつかない勝負を忘れさせる程鮮烈な愛。 悪魔の知らぬ筈の感情を与えた相手こそが一番恐れるべきなのかも知れないが、]
……今回は ある 方に賭ける。 テメェはどうする?
[元人間だけあって感情豊かな相手に、結局は甘えているのだろう。 心優しき相手の手を取り、その甲へ口づけひとつ。
憎き”食い逃げ野郎”を探す旅はいつしか、昔に別れた黒猫とその飼い主とまた出逢えるかどうかを競う旅になった。 今回は彼の故郷である国へ。
愛という言葉をそのまま口にするには些か歪な心。]
(309) shake 2014/11/03(Mon) 21時半頃
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逸れンじゃねぇぞ、和希。
[それでも、隣に”彼”が在る。
唯一の心安らげる場所。永い生も何もかも預けられる存在。
相手を思う時、悪魔の心に芽生える想いは愛に等しいのだろう
いつか口にした砂糖菓子のように甘く優しい *それこそが*]
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− 11月 −
[グレッグもシーシャも華月斎も街から消えて数日が経つ。 ミケも探したけれど、彼が行きそうな場所は1つしか 思い浮かばないけれど。 ドナルドとキスをしていた男の店だと思うと何となく 気恥ずかしくて足を向けられなかった。
なかなか足を向けられなかったのはニコラエの店だけでなく、 露蝶の店も同じ。 待っていてくれると言われた事に、 胡坐を掻いてしまいそうになる。]
露蝶、こんにちは。
[それでも自分の言葉で別れを言わなければ、と 手を置いた扉は自棄に重く感じた。]
(310) pannda 2014/11/03(Mon) 21時半頃
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露蝶、今日のお勧め何?
[今日は手伝いでは無く、客だと勝手にテーブル席に座り、 メニューでは無く露蝶を見つめてオーダーする。]
……露蝶……俺、この街を出て行く。 何かあったわけじゃ、いやあったんだけど。 悪い事があったんじゃなくて。 良い事があって。
[今言わなければ、そのまま食事をして終わりそうだったから。 まとまりのない言葉を一気に紡いだ。]
(311) pannda 2014/11/03(Mon) 21時半頃
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俺、また遊びに来るから。 その時まで……ツケててよ。
[ただ「また」と言うだけの曖昧すぎる約束を押し付ける。 露蝶の優しさに甘えていると判っているけど。 巻き戻り変わっていったハロウィンの中で、 変わらぬ露蝶は、確かに俺達がそれを過ごした証拠の様で。 揺るがぬ姿に、このままでいて欲しいと勝手な願いを込めた*]
(312) pannda 2014/11/03(Mon) 21時半頃
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明之進は、露蝶さんにおひとつくださいした
lalan 2014/11/03(Mon) 21時半頃
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― 手紙の話 ―
[魔女の家に送る手紙は、返事がないと分かっていても 頻度を変えることはなく。
かえって来たものといえば、一通だけ返事があった。 もう金狼は出ていってしまったという事。 揃いの時計は、彼が壊したという話。]
――そう……か。
[ベネットの筆跡で綴られたそれを封筒の中へ戻す。 あの日金狼と会った城を囲む森の中を歩み。 この辺りだろうかという処で足を留め、満月を見上げる。]
(313) motimoti 2014/11/03(Mon) 21時半頃
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……私は、変わらず君の友人だよ。
何が変わろうと、変わらなろうと。
ねぇジェレミー。
だから、――…いつか店に遊びにおいで
虹の架かる橋の下で、待っているよ。
[虹を冠る店は、あの街にはもう無い。
あるのはただの、空き地のみ。
店に訪れた住人は首を傾げる
此処には雑貨屋があったはずなのに、と。]
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[同じ名前を酒場にもつけたのは、 大事な友人を訪れを、待つ為に。*]
(314) motimoti 2014/11/03(Mon) 22時頃
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ー 旅立ち −
[カビ臭さにクンクンとわざわざ匂いを嗅いでは 顔を顰めていた俺にキリシマはふざけた事>>@61を口にしてきた。 服なんて洗って干して位しか覚えのない俺に、 なかなか無謀な要求だと思いながらも]
えー。俺が管理したら虫喰い孔だらけになる。
[面倒臭いと言いながらも、キリシマが身の廻りを 任せてくれた事に、臭いに歪んでいた顔はたちまち輝いた。]
なーなー。キリシマも虫喰うの? 違った。虫に喰われるの?
[ちゃんと埃や汚れを取って風通しの良い所に防虫剤と 一緒に入れていれば大丈夫だろうか。 そんな事を考えていたら、キリシマ食べる虫いるのかと 下らない事を思い付いた。 勿論後先考えずに、ノーバウンドでキリシマに投げたけど。]
(315) pannda 2014/11/03(Mon) 22時頃
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あ、そうだ。 グレッグ……って言って判んないか。 ハロウィンで仲良くなった奴がいるんだけどさ。 そいつが住んでるのが港町でさ。 海って凄く大きいんだろ。 今度そこにも行って見よう?
[目の前に広がる新しい世界に夢中な俺は、 キリシマが色々考えてくれていた事に気付く筈もない。 馬鹿みたいに駆け回るのを止めた位で、 彼が密かに見守り思っていてくれた事に漸く気付いても、 キリシマの答えはいつも素っ気無い。
その度に、可愛くないと膨れながら、随分上達した お手玉を跳ねさせていた*]
(316) pannda 2014/11/03(Mon) 22時頃
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− そして避けられない未来 −
[この手がキリシマと同じように枯れている事に気付いた時も。]
これでお揃い。
[そうやって笑っていた。]
あんたがずっと傍にいてくれるなんて、歳を取って良かった。
[ベッドから起き上がれなくなった時も、そう言って笑っていた。]
キリシマ……ありがとう……1人にして……ごめんなさい。
[最後も笑って終わろうとしたのに。 最後だけは笑えなかった。
彼が渡した薬の効果の意味>>@64等聞きもしなかった。 彼が俺の為に渡した薬だ。 毒でも何でも喜んで飲めた。]
(317) pannda 2014/11/03(Mon) 22時頃
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なぁキリシマ……あんた、何する気なんだ。 こんな爺さんの身体残して。
[ガラスの棺と薬液に眠る俺の身体は白雪姫とは言い難い。 抜け出た魂は最初の街を出たあの時に巻き戻っていた。 まるで魔女のループが今更発動している様に、あの頃を 思い出させる姿のままキリシマに問い掛けたが、 明確な答えは返って来ない。
こんな時は絶対に答えを教えてくれないと判っている。]
(318) pannda 2014/11/03(Mon) 22時頃
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キリシマ、何処行く気だ? そんな服だったら街の連中がびっくりするぞ。 コートならしまってあるから着て行けよ。
[季節は移ろい、人間なら寒さに身を縮める季節。 虫食い孔1つ無いコートをしまった場所を指差したが、 彼に届いたかどうか。]
キリシマ、俺も着いて行って良いんだろ?
[肉体を保存してくれているのは嬉しいが、 俺の魂の場所はお前の傍だと譲りたくは無いが。 彼が戻って来ると言うなら、待てと言うなら、 そのまま眠りながら、彼を待とうか*]
(319) pannda 2014/11/03(Mon) 22時頃
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―遠い未来―
Trick or Treat! キャンディ、クッキー、チョコレート!
[黒いマントを翻して、少年は高らかに声を上げた。
今夜は街中が甘い匂いに包まれるハロウィンの日。 やっと友達との巡回を認められて意気揚々はしゃぐ 6歳になったばかりの子供たちの一軍も街を行進する。]
(320) onecat69 2014/11/03(Mon) 22時頃
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[中でもひときわ元気良く菓子を集めていくのは 黒猫のぬいぐるみを抱いた悪魔の少年。
その手には、陽に焼けて古ぼけたカボチャのバケツ。 これは、生前の祖父がかわいがった弟子が、 最期まで大切にしていた形見の品だと聞いている。
幼い少年にその意味こそ半分も解らなかったが、 結わえられたリボンと鈴の錆具合が格好良くて 毎年使わせてもらっている。]
Trick or Treat! ジェリービーンズ、キャラメル、パイ… さもなくば、悪戯だ!
[成果は上々。 今年も、バケツの中は甘いお菓子でいっぱいになる。]
(321) onecat69 2014/11/03(Mon) 22時頃
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……───餌を、くれよ。
[巣くった闇が、もっと深くに根を張って、いつか深紅の魔華を咲かせるまで。
グレッグの魂が、闇の眷属に相応しい、罪の色に染まるまで………*]
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—— 夜 城下街 ——
[手を引かれてやってきたのは、昼間に通った城下街。 ここ数日の旅の疲れは、繋いだ指先から感じるニコラエの存在で癒されている。]
どこに行くんだ?
[その問いかけには、看板>>306が答えとなった。 その名は、故郷で見た雑貨店と同じ。]
……虹、
[今ならわかる、その単語の意味が。]
(322) oranje 2014/11/03(Mon) 22時半頃
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[導かれるようにドアをくぐると、広がるのは酒場であった。 カウンターや、テーブル席。ダンスフロアはあの賑やかなハロウィンを思い出させる。]
ああ、勿論。 勉強したよ、色々と。
[冬が過ぎ、春が来るまで。宿題は長期的に計画を立て。 あのキスシーンを目撃した酒場のマスターは、やや苦笑しながらも「小悪党だったもんな」と男の背を叩いて、以前と変わらず接してくれた一人であった。 マスターが教えてくれたのはベーシックなものが殆どであったが、シェイカーが手に馴染むようにと何度も何度も繰り返し作るようにと教育された。]
……準備、してくれたのか?
[陽の下が歩けなくなろうと、眩しい緋色があればいい。 それでも会えなかった合間、彼が自らを思ってこの場を用意してくれていたのなら——想像以上に、想いは似ていたらしい。 伸ばされた手を取って、引き寄せた。]
(323) oranje 2014/11/03(Mon) 22時半頃
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おかしくねぇよ。 そうやって、生きてくんだろ……俺と。
[苦い色が浮かんだ笑みも、その口許に唇をおしあて消えてしまうように。これほどまでに、嬉しいことがあるだろうかと。 「ありがとう」と礼を添えて]
—— はは、登ろうぜ。 この街をきちんと、見てみたい。
[故郷の酒場の屋根から、彼と見渡したように。 ここが終わることのない終の住処になるのなら、全てを知りたくて]
(324) oranje 2014/11/03(Mon) 22時半頃
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—— 屋根の上で ——
[共に見る夜の風景は、何と美しいことだろう。 あの大きくとも小さくともない街より、この城下街は大きくて 全てを見通すことは叶わない。 それでも、暖かに灯る光は、確かに存在している。]
綺麗な街だな。 ……よく見える。
[握りしめたニコラエの手を、さらに強く握りしめる。 ずっとずっと生きて行く、決意を持って。]
……ニコラエ。 俺を、—— 吸血鬼に、してくれよ。
[それが人の命を狩ることも。故郷に戻れぬことになることも。 すべては承知のこと。 けれど選んだのは彼の隣。 彼と人間のように、長く長く 生きて行きたい。]
(325) oranje 2014/11/03(Mon) 22時半頃
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[凭れ掛かるように、痩躯に己が身を寄せた。 全てが終わり、そしてはじまったなら、 ニコラエと自らに「はなまる」をあげよう。
愛という項目に添えた、 彼の名を、永遠に呼んで**]
(326) oranje 2014/11/03(Mon) 22時半頃
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―11月1日―
[どうやって部屋に戻ったか、あまりよく覚えていない。もう日は高くなって、日常を取り戻した街並みが生活の音をさせている。
広すぎるベッドにひとり横たわり、ただぼんやりと天井を眺める。 横を向いたりはできない。わかっている現実をもう一度味わうなら]
………、
[横たわったままで食む赤。薔薇の花びらの砂糖漬け。 空白を埋めようとするように、それを喉の奥へと通して]
(@66) heinrich 2014/11/03(Mon) 22時半頃
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|
シーシャ……、
[名前を呟く声が掠れる。想い変わることはないと、彼の前で啖呵を切った。彼との再開が叶うならば、時間など問題にもならない。そう、思うけれど]
消えたり、しないわよね……
[ゆっくりと落ちる時計の砂。どれだけ大切に抱えていても、記憶は等しく零れていく。この世界に存在しない、この世に連なるもののない、記憶の中のみに生きる彼を、どうすれば傍に留め続けられるのか。
彼の声を、いつまで覚えていられるだろう。彼の体温を、いつまで覚えていられるだろう。 今ある記憶に霞がかかる、そのことが何より恐ろしい]
(@67) heinrich 2014/11/03(Mon) 22時半頃
|
|
―――!
[響く鐘の音。澄み渡る空を抜けて、ここまで。 飛びつくように窓辺に寄れば、あの時計塔、揺れる大きな鐘が見える。
約束の鐘が鳴っている]
……っ、 ぅ……、
[口元を手で覆って、ずるずると座り込んだ。
あの鐘を覚えていよう。全ての記憶がこの手から滑り落ちても。 この音を覚えていよう。彼とこの世を繋ぐよすがに。
声を殺して、その名を叫んだ。 きっと何を忘れても、この鐘の音とともに。 また何度でも、彼を思い出すだろう**]
(@68) heinrich 2014/11/03(Mon) 22時半頃
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明之進は、シーシャが忙し楽しそうだなあって眺めてる
lalan 2014/11/03(Mon) 22時半頃
ろくでなし リーは、メモを貼った。
pannda 2014/11/03(Mon) 23時頃
露店巡り シーシャは、メモを貼った。
shake 2014/11/03(Mon) 23時半頃
手妻師 華月斎は、メモを貼った。
heinrich 2014/11/03(Mon) 23時半頃
徒弟 グレッグは、メモを貼った。
onecat69 2014/11/03(Mon) 23時半頃
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― Curcubeuにて ―
………君は実直な人だ。 私との約束をひとつも破らなかった。
[>>323離れていた間学んだという話を聞き、 傍らで柔らかく微笑み。
広い城で一人で過ごす人生を棄てて、 彼と共に過ごす人生を望む。 この箱庭を作る間、ずっとドナルドの事を考えていた。
けれど、どんな店になるのか どんな時間を此処で過ごすのか。 そういう未来のことは、想像がつかず。
きっと其れは、彼と二人で築くものだから 一人では、探せなかったのだろう。]
(327) motimoti 2014/11/03(Mon) 23時半頃
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[尋ねる声に微笑み、緩く首を縦に振る。 引き寄せる力に抗わず、寄り添って もう離れることの無い倖せに、また頷く。 緋色を闇に隠しても、もう恐ろしくはない。]
ええ……、――吸血鬼なのにニンゲンのように生きて 君との出会いを、千年経っても忘れないように、
[>>324唇に触れる暖かさにまた眸を開き。 礼を預かる代わりに、絡めた指に力を籠めて。
準備賃は、彼の存在が此処にあるだけで良かった。 此処に存在しているだけで、良かった。]
ええ、行こう。 ……私もまだ見たことないから、この上で見る街を。
[互いが見たことのない未来を見据える為に。 宵闇に包まれた住処を、彼と共に。]
(328) motimoti 2014/11/03(Mon) 23時半頃
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― 屋根の上にて ―
此処が一番北にあるのでね。
ニンゲンである君の眼には灯りのある処までしか 視えないかも知れないが、
[>>325闇の中浮かぶ光は、命の数。 男の緋色は、闇を友人として抱えている。 光無き通りも、その先にある深い森も、古城をも。 この眼は見通し、全景を捉えていた。
握が篭れば景色から傍らの彼へ目線を移ろがせ。
向けられた望みに、彼の持ち合わせる唯一すら 奪わなければならないという罪深さに 震える唇が、虞れと希望を同時に孕む息を零すのだった]
(329) motimoti 2014/11/03(Mon) 23時半頃
|
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……―――もう二度と釈けぬ魔法を君に、
[0時を迎えても、もう二度と消えない魔法を。]
(330) motimoti 2014/11/03(Mon) 23時半頃
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|
[私という赫い檻に、君を閉込める為に。 預かる重心を>>326、そっと座らせるべく促して。
シャツを捲くりあげる間、春といえど 宵の温度が彼の腹部を擽るだろう。
爪を覆う鋭さは、結晶が為し。 皮膚を抉り、逆さ十字を刻む。]
………君の人生を、
[私の生涯を、]
全部、私におくれ。
[全部君にあげるから。]
(331) motimoti 2014/11/03(Mon) 23時半頃
|
|
[唇を合わせ、彼の血を啜り上げる。 命の灯火が消える代わりに 己の指を傷つけ、新たな血液を腹部から注ぐ。
緋色の絨毯が赫い屋根を一層緋く。 二人の緋色を刻みつけて。]
(332) motimoti 2014/11/03(Mon) 23時半頃
|
一曲踊ろうか。
君が生まれた、お祝いに
[もう、時計の針は動かないから。
時間が私達を邪魔することはない]
|
[屋根から降りる時は、共に宙を揺蕩って。
店に敷かれた赫い絨毯の上。 亡霊が奏でるピアノの演奏の中、 二つの足音だけが、楽しげにリズムを刻んで**]
(333) motimoti 2014/11/03(Mon) 23時半頃
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露店巡り シーシャは、メモを貼った。
shake 2014/11/04(Tue) 00時頃
|
─ XX年、ハロウィン ─
おかーさんおかーさん、ぼく、かっこいい?
[母親に、黒い猫耳の付いたパーカーを拵えてもらった少年は、鏡の前で、嬉しそうにターンした。 背中には、ちっちゃな蝙蝠の翼、そして黒い半ズボンには、ふっわふわの黒猫の尻尾もつけてある。]
えーっと、とりっくちゃーとりー?
「Trick or Treatよ。 オバケに襲われないように気をつけて行ってらっしゃいね」
はーい!
(334) nordwolf 2014/11/04(Tue) 00時頃
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[この街に引っ越してきたのは、ほんの2ヶ月前のこと。 そして今年、4歳になった少年は遂にハロウィンデビューを果たした。]
とりっくりー とりーと!
……あれ?
[なんか違うなと時折首を傾げながら、カボチャバケツを抱え、大通を目指す。]
とりっく……えーっと
……あっ!
[行く先に見つけたのは、自分よりちょっと年上らしい少年の姿だった。 沢山のお菓子に引かれるように、その子の方へ駆けて行き]
(335) nordwolf 2014/11/04(Tue) 00時頃
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|
とりーとおあとりーと!
えーっと、おかしくれなりゃいたずらするぞ!
[まだ空っぽのバケツを掲げ、満面の笑みを向けた。]
(336) nordwolf 2014/11/04(Tue) 00時頃
|
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[小さく笑うその顔>>296に、沢山言いたいことはあって。 言うつもりのなかった言葉が溢れた。 けれど、辛うじて小声で言うだけに留める。]
……我试图忘记你。 不过、我一直在等你。
[忘れようとした。 けれど待っていた、と。
きっと彼にはわからないだろうと、故郷の言葉で。]
(337) okomekome 2014/11/04(Tue) 00時半頃
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[流れる金糸>>298。 浅黒く焼けた肌。
野性味溢れるその様子に、今まで何処にいたのか聞きたかった。 何をしていたのか、知りたかった。 再会したら言おうと思っていたことは、沢山。たくさん。 けれど、にこにこと笑い。]
すぐじゃなくても、来てくれて嬉しいヨ。
ワタシは変わらないネ。 あ、でも料理はもと美味しくなたヨ。
[そう答える>>297。 自分は、あれから何も変わっていない。 忘れようとして、忘れられなかった。]
(338) okomekome 2014/11/04(Tue) 00時半頃
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[彼からの手紙が届くのを毎日のように待っていた。 彼がいつか尋ねてきてくれるのを、待っていた。
あの想いが寂しさが、ずっと消えることなく胸に居た。 何も。変わっていなかった。
そして、今は来てくれたことがただ単純に嬉しい。 自分の料理を食べてくれることが嬉しい。
泣きそうになる気持ちを堪えて、腕まくりをする。]
おまかせ、任されたヨ。 ワタシの料理、何でも美味しいから、全部おすすめネ。
[だから。]
とびきり美味しいの作るヨ。
[この街から離れられなくなるくらい。 彼の為の料理を。*]
(339) okomekome 2014/11/04(Tue) 00時半頃
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—— ——
[宵の風は冷たく、晒された腹部は震えて 皮膚を破られた刹那、その痛みは鋭くニコラエの指に縋った>>331。]
全部、……やるよ。
[だから全部、ほしい。
男が人間として紡いだ声音は、それを最後に。 唇を合わす合間、二つの黒い瞳は彼を見上げていた。 ああ、吸い取られる感覚は、なんと甘美なものか。 全てが彼のモノとなり、彼が全て己のものとなる。
くらりと頭が揺れ、その瞼を開けるのもできず ゆっくりと閉じ——]
(340) oranje 2014/11/04(Tue) 00時半頃
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—— Curcubeu ——
[からり、からり。 鳴るのはヒールを履かぬ男たちの足音。 片方のステップは滅茶苦茶で、お世辞にもうまいとは言えず それでも片方の上品な足取りにリードされ、くるりとターン。
酒場の隅に、柔らかな光を灯すランプ。 カウンターの上に、ガラスの靴。 結わえた赤と白のより紐は、解けぬまま。
踊り踊り、溺れていく。 閉じた目を、そっと開く。]
ああ、もっと。 ……踊りたい、お前と。
[永遠に、いつまでも。 開いた二つの眼は、ニコラエと同じ *緋色* ]
(341) oranje 2014/11/04(Tue) 00時半頃
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手妻師 華月斎は、メモを貼った。
heinrich 2014/11/04(Tue) 00時半頃
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Happy Halloween!チビ猫!
[駆け寄ってきた年下の少年に両腕を広げて見せる。 どうだい、悪魔だ!怖いだろ? ってな感じに。
獲得した菓子はあとで仲間内で分ける事になっているが、 空っぽのバケツを哀れんで少年は自分のバケツを探る。 クッキーとチョコレートは自分で食べるために避け、 掲げられたバケツに放り込んでやったのは 蜥蜴の形のグミひとつ。]
―……おまえ、一緒にいくか? 一緒のほうが、絶対楽しい!
[満面の笑みには満面の笑みを返して。 少年は、小さな黒猫の小さな手を握る。]
(342) onecat69 2014/11/04(Tue) 00時半頃
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[握った手は、はじまりのしるし。
繋いだ手から感じた温もりが小さな胸に染み入り 一緒に街を駆ける始終ずっと心が踊っていたんだと、 あれは初恋だったんだと、 恋を打ち明ける言葉としてキミに伝えるのは もっとずっと未来の話。
ふたり並んで駆け出したハロウィンの街に どうしてか懐かしい鐘の音が、響いた。**]
(343) onecat69 2014/11/04(Tue) 00時半頃
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—— 巡りくるハロウィンに ——
[次の年のハロウィン。ニコラエはあの街に行くだろうか。 緋色の目をした男は、誘われても行くことはしなかった。 初めの数年は再会を喜ぶのもいい、だが歳を重ねない姿にいつか違和を抱かれる。 その時が来る方が、男には辛く。
ただ、一つだけ。 男にも仕えるようになった従僕に、頼み事をする。]
(344) oranje 2014/11/04(Tue) 01時頃
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[それは故郷、開店前の飲食店。 飲茶のおいしいその店は、今年もきっと賑わうのだろう。
隅のテーブルの上に 忘れ物のように蝶の形クッキーの包みが一つ。]
「一番だったか? ——ドナルド」
[少し違う形になってしまったことを、彼は怒るだろうか。 それは来年は一番にと約束した、友人へのハロウィンの贈り物**]
(345) oranje 2014/11/04(Tue) 01時頃
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ちびねこじゃないよ! ぼくクシャミだよ! 何それへんなかっこー!
[>>342明らかにチビなのだが。 それでもチビじゃないと反論したあと、両腕を広げた少年の姿が、何だかおかしくて笑い出した。]
なーなー、おかしちょうだい!
[そう言って掲げたバケツの中に放り込まれたのは、蜥蜴の形のグミだった。 グロテスクな、けれど初めて貰った菓子である。 嬉しくて、目をキラキラさせて尻尾から摘み上げると、ゆらゆら揺らしてから早速口の中に放り込んだ。]
むぐ……ん?
[提案に首を傾げる。 そして、向けられた笑みを見つめ返し]
(346) nordwolf 2014/11/04(Tue) 01時頃
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うんっ!!
[黒猫は、少年に手を握られて走り出した。 あたたかな手は、初めて握ったはずなのに、なんだかとってもドキドキした。 これが恋だと気付くのは、まだまだずっと、先の話になるけれど]
はろいんってたのしいなー!
[楽しい思い出は、変わらない。 鐘の音は、いつかくる未来を暗示するかのように、軽やかに、明るく、街中に響き渡った**]
(347) nordwolf 2014/11/04(Tue) 01時頃
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―賭けの途中で―
[>>292 活動の拠点を故国に移した頃、その再会は叶った。あのデタラメなお伽噺のようなハロウィンを、共によく知る青年に。 あの街の中で、穏やかな佇まいの中に茶目っ気を持っていた彼が、もうすっかり落ち着いた大人になっていた。時は着実に流れているのだと知る。
それから何度も、機会を作っては共に茶を飲み、近況を報告し合った。 真面目な会社で勤めを続け、結婚して、子供に恵まれて。自分が選ばなかった「真っ当な」人生を、着実に送っていく彼。その姿を見守り、その都度祝福してきたけれど。
あの街のことを話す彼の笑みに、あの頃の面影を見る。 どこか遠く、心の一部を置き去りにしてしまったような横顔に、時折不安が兆した]
幸せか不幸かなんて、結局本人にしかわからないものだわ。 誰もが羨む暮らしの中で飢える人もいれば、 その逆だって有り得るのよ。
[互いに、核心には触れないまま。 ただ自分の忘れえぬものを、自分の手で抱え、それぞれの道を行く。 穏やかな共闘関係は、晩年まで続いた]
(@69) heinrich 2014/11/04(Tue) 01時頃
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徒弟 グレッグは、メモを貼った。
onecat69 2014/11/04(Tue) 01時頃
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[あの繰り返しの日から数日。 街は落ち着きを取り戻し、しかし確実に変わっていく気配を感じていた。
変わることの出来ないのは、自分だけではないかとそんな思いすらしていた日。 珍しい客が来た>>310。]
いらしゃいヨー。 アイヤ、今日はお客さんカ? 沢山食べると良いネ。おまけするヨ。
[テーブルに着いたリー>>311へと微笑む。]
(348) okomekome 2014/11/04(Tue) 01時半頃
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[メニューを見ずに、こちらを見る様子に首を傾げ。 しかし、一生懸命に紡ぐ言葉をじっと聞いていた。]
……良いことあたなら、良いネ。 ワタシも嬉しいヨ。
[ぽふぽふとその頭を撫でる。 彼もまた、きっとあの繰り返しの中でのことがきっかけで変わっていくのだろう。 彼が話したいと思うのなら聞くけれど、詳しく問うことはしないまま。]
(349) okomekome 2014/11/04(Tue) 01時半頃
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出世払いも沢山残てるから、少しくらい平気ネ。 ちゃんと待てるヨ。
ワタシの料理、食べたくなたら、いつでも来る良いネ。 遊び来てくれるの、楽しみしてるヨ。
[そう、変われない、変わらない笑みで告げた>>312。
リーは変わっていくけれど、このままの自分を求めていてくれるようで。 このまま、「彼」を待っていることを許してくれているようにも思えて。 嬉しかったから。
旅立つ少年を、沢山の料理で見送った。 また、という約束と共に。*]
(350) okomekome 2014/11/04(Tue) 01時半頃
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手妻師 華月斎は、メモを貼った。
heinrich 2014/11/04(Tue) 01時半頃
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[雪が溶け、春と共に街を去った友人が居た。 それはやはり寂しくて、しかし彼自身が選んだ選択ならば笑顔で見送った。 幸せで居て欲しいと願う友人だから。
月日は誰の上にも平等に流れ、巡るハロウィン>>344。 前の年と同じようにいつもより早起きして、見つけたそれ>>345。]
……アイヤー。 お菓子じゃなくて、悪戯してくなんてアイツらしいネ。
[唇を尖らせ文句を言うが、その音は柔らかく。]
(351) okomekome 2014/11/04(Tue) 02時頃
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[ちゃんと約束を覚えていてくれたことに、目を細める。]
ワタシのお菓子、一番に食べに来ないとヨ。 来年こそは、ちゃんと来る良いヨ。 来るまで毎年、待てるネ。
[そんな一方的な約束は、己の名と同じ形を持つ、クッキーだけが聞いていた。*]
(352) okomekome 2014/11/04(Tue) 02時頃
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− 眠る死体と踊る魂 −
[結局何処へ向かうキリシマの後を追う事は出来なかった。 俺の身体が錨の様に、最期を過ごしたこの家に縛り付ける。 故意か偶然か、文句を言ってもキリシマには付いて行けず、 ただふくれっ面で彼の帰りを待つ事になった。]
退屈なんだってば。
[誰もいない、いたとしてもキリシマ以外聞こえない声は かなり不服だ。 縫い目が解れ、ボロボロになったお手玉はもう宙に跳ねる事は無い。 1人でくるくると小さなダンスフロアを回っても 埃1つ後を着いて来る事は無い。
つまらない、つまらない。
キリシマだって俺がいなかったら寂しいだろうに。]
(353) pannda 2014/11/04(Tue) 02時頃
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違う、俺が寂しいんだって。
[落とした本音を聞く者はいない。 聞こえるのは静かな夜に響く虫の音。 嵐の音。雨の音。吹き抜ける風の音。 雪がどさりと落ちる音。 時々遠くで聞こえる笑い声。
それをどれだけ繰り返し聞いて来たか。]
キリシマ……これ、1人で耐えてたんだ。
[静かな世界が好きだと言っていたキリシマ。 俺には耐えられそうにないと、呟いた声に返す者もいない。]
(354) pannda 2014/11/04(Tue) 02時頃
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早く起こしに戻って来いよな。 ハロウィン、もうすぐなんだから。
[何度巡ったのか判らぬ季節だが、ハロウィンだけは 特別な季節。 近付く祭を、旅立ちの街の祭を思い出しながら シーツが襤褸布となったベッドへと寝転んだ。
沈み込む事も冷たさが伝わる事もない。
いつもキリシマが寝ていた場所に手を伸ばしても そこに抱きしめてくれる魔物はいない。
代わりに自分の手で膝を抱いて、丸まりながら目を閉じた。
目を閉じれば、初めてキリシマと踊った夜が鮮明に浮かんで来る。 きっと次に目を開ける時には、キリシマが手を差し出して くれるだろうから。
それまでは胸の中のダンスフロアで、踊っていよう**]
(355) pannda 2014/11/04(Tue) 02時頃
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―それからのこと―
[>>308 シビアな戦場だと聞いていた悪魔の世界。あの時に発破をかけはしたが、まさか本当に偉いさんになっているとは恐れ入った。
中に入って眺めてみれば、やはり悪魔の理は人の道理から乖離している。0から覚えることも多い。それでもなんとかやっていけてるのは、目的が明確だからだ。
自分がやるべきことは、とてもシンプル。彼のためになればいい。 それだけを軸に考えれば、たいてい迷うことはない]
あっ、ずるい。アタシも「ある」に賭けたいのに。
[>>309 早々に選択肢を選びとった彼に、抗議の声を上げる。 同じ方を取ったら賭けが成立しない。成立しないんじゃつまらない]
じゃあ次回はアタシが「ある」に賭けるからね。
[手の甲への口付けひとつ、それでもう絆されてしまう。 しっかりと手を握り合い、ゲートの向こうへ]
(@70) heinrich 2014/11/04(Tue) 02時半頃
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……じゃあ、離さないでね?
[意地悪で過保護で、傍にいると退屈しない、誰よりも愛しい悪魔。 長く彷徨った果てに見つけた、自分の居場所。自分だけの場所]
アタシも、離さないから。シレークス、
[ゲートの光に包まれて、彼の耳に口づけた。 それぞれ口にした薔薇菓子は、互いの胸の奥、*2本の赤い薔薇になる*]
(@71) heinrich 2014/11/04(Tue) 02時半頃
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手妻師 華月斎は、メモを貼った。
heinrich 2014/11/04(Tue) 02時半頃
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[彼の為に作った料理。 今までで一番、美味しく出来たそれらを彼の前に並べ、向かいに座った。 耳元で揺れるアクセサリーは、彼の友人が残した緋色の石。
魔女>>298と少し交流があると彼が知ったらどう思うだろう。]
街、久し振りネ? この街は、良い街ヨ。 だって、
[真っ直ぐその顔を見つめ返し、笑う。]
(356) okomekome 2014/11/04(Tue) 03時頃
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ワタシ、ジェレミーとこの街で逢えたネ。 だからワタシ、この街が大好きヨ。
[我想念你。
貴方が居なくて寂しいと、書くことすら出来なかった言葉。 行き先が分からなかったその言葉は、いつか言える日が来るだろうか。]
现在、我很高兴。
[この言葉の意味と共に。**]
(357) okomekome 2014/11/04(Tue) 03時頃
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猫の集会 クシャミは、メモを貼った。
nordwolf 2014/11/04(Tue) 03時半頃
三元道士 露蝶は、メモを貼った。
okomekome 2014/11/04(Tue) 03時半頃
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[露蝶にそう、と笑いかけて、 指を伸ばし、その髪を少しいじった。]
(358) nostal-GB 2014/11/04(Tue) 05時頃
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