238 聖痕の空〜Knockin' on heaven's door〜
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人
狼
墓
少
霊
全
イアンに1人が投票した。
オーレリアに4人が投票した。
オーレリアは村人の手により処刑された。
時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
犠牲者はいないようだ。殺戮の手は及ばなかったのだろうか?
全ての人狼を退治した……。人狼に怯える日々は去ったのだ!
/*
お疲れ様でしたー。
最初から灰解禁で構わないですよー。
(#0) 2015/09/22(Tue) 00時頃
|
――――……まだ、終わって、ねえ。
[>>359世界中を舞う、羽の中で男は呟く。]
…………なあ。もう一度だけ、その力《炎》 貸してくれねえかな。
[今のままではこの身体を、動かせる気がしない。 だから、たったひとりの黒《相棒》に向けて、望みを]
(0) よつば 2015/09/22(Tue) 00時頃
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………俺は、あいつらを、許せそうにねーから。 だから、俺なりに罰を与えてやりたいンだよ。
[裏切り者。 どんな理由があろうとも 彼らによって、男達の日常は消え去った。]
(1) よつば 2015/09/22(Tue) 00時頃
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天界の門を、封印する。
[古来より、12柱は天界の門の番人だった。 本来であれば聖痕は後世へと受け継がれ 現世まで途切れた事は、ない。]
一つでも欠ければ、あれは開かねえんだ。
[そう言って、男は自身の聖痕を掲げる。 一ノ白が守り続けてきた、青の聖痕を。]
(2) よつば 2015/09/22(Tue) 00時半頃
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―――――…… だから、頼む
[黒は拒むだろうか。 しかし白の意志は揺らがない。
覚悟なんてとうに出来ている。 >>5:269全てを捨てる覚悟など。]
(3) よつば 2015/09/22(Tue) 00時半頃
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…天の門を封印する事には賛成だが、 テメエが全部背負いこむのは、納得いかねえな。
[羽舞う世界の中。対峙する声は、低く響く。 白を睨みつける瞳の奥で、轟々と炎を燃やして。
矛盾した事を言っている事も、やるなら必ず何かを失う事ぐらい分かっている。 しかしその柱を、自分は選ぶ事が出来ない。
俺が行く。 俺も付き合う。 そう言ってやりたいのは山々だったが、それでも、自分には日向が居たから。 その道を己が選べぬ限り、コイツと再び別つ道は、今この場所で。]
お前の頼みは聞いてやれねえ。 やるなら、
(4) mzsn 2015/09/22(Tue) 00時半頃
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俺を殴ってでも説得しろよ、一ノ白。
[お前を止められない事を知って居ても、止めずには居られないのだから。]
(5) mzsn 2015/09/22(Tue) 00時半頃
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上 等、―――――― ッ………!!!
[>>4>>5殴ってでも、と言葉の通り 男は地をならして、腕を振り上げ
黒へと最期の一撃を――――……]
(6) よつば 2015/09/22(Tue) 00時半頃
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[――――ぽすり]
[今や小宇宙さえ生み出す事の出来ない 酷く、弱った拳が、黒の身体に落ちた。]
(7) よつば 2015/09/22(Tue) 00時半頃
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クシャミは、日向の頭を撫でた。
yota108 2015/09/22(Tue) 01時頃
日向は、クシャミに頭を撫でられた。クレープ食べたい(くいくい)
yuo 2015/09/22(Tue) 01時頃
クシャミは、日向に、特盛りのキャラメルバニラアイスクレープを差し出した。
yota108 2015/09/22(Tue) 01時頃
日向は、クシャミにきらきらした眼差しを向けた。クレープ!
yuo 2015/09/22(Tue) 01時頃
クシャミは、日向にたくさんクレープを渡した(代金は親に請求)**
yota108 2015/09/22(Tue) 01時頃
日向は、もくもくとクレープを食べている。幸せそうである。
yuo 2015/09/22(Tue) 01時半頃
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[輝く白色を己の血で汚す事を嫌だと思ったにもかかわらず、胸ぐらをつかむ黒の手は火傷と血まみれで、 彼の纏う白に鮮やかな血色を刻んだ事に気付いても、手を緩める事は無かっただろう。]
何が、上等だ。 こんな状態で全部背負いこもうなんて、 ふざけた事抜かしてんじゃねえよ!
くたばりぞこないが! 何か他の手段でも考えろ! それか、テメエの代わりに俺が――…!
………俺が、
(8) mzsn 2015/09/22(Tue) 01時半頃
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おれ、は、 おれには、その役目は、出来ん。
[緩める事は無かった。 途中までは。
次第に勢いをなくす声量に指は緩み、瞳に燃えていた炎は揺らめきを弱める。 彼の白い服に、血と皺を残して。 コイツの弱った拳なんて痛くも痒くもない。それでも強い意志が伝わってしまうのは、白と黒が深く繋がって居たから。 ああ、俺は、卑怯だ。 こんなコイツに、結局は全てを被せてしまう。 それでも、]
俺はテメエとやっと並べたってのに、 また置いて行くのか。
[どうしようもなくそれが悲しく悔しく、 頭を垂れ互いの足先を睨んでも、お前はどうせ、行ってしまうのだろうと。]
(9) mzsn 2015/09/22(Tue) 01時半頃
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[>>8白に、血色が混ざる。 >>9そこから黒の感情が、波みたいに押し寄せて 少しだけ眉を下げたけれど、それでもいつものように男は笑う。]
俺、だ、 俺にしか、出来ない役目なンだよ。
[打ち付けた拳は酷く、弱かった。 それでも、その黒から視線を逸らす事はない。
黒には現世で守るべきものがある。 だから、己にしか出来ぬのだと。]
(10) よつば 2015/09/22(Tue) 02時頃
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置いてか、ねえ よ。
[ あの時のようには ]
(11) よつば 2015/09/22(Tue) 02時頃
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いつか、還って来るって 約束する。
(12) よつば 2015/09/22(Tue) 02時頃
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[誓いは、黒と白の間に。 保証のない口約束であれど
それでも口をついて出たのは 触れた先に感じた黒が
とても、悲しい色をしていたからだ。]
(13) よつば 2015/09/22(Tue) 02時頃
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ふざけんな、 お前の約束なんて信用できん。
………だが、
[それは、たっぷりと間をおいて]
(14) mzsn 2015/09/22(Tue) 02時半頃
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今回だけは、信じてやる。 帰ってこなかったら、ぶん殴るからな。
[それまでこの弾≪閃光弾≫はお預けだと、 たった一発残った、お前との喧嘩の為の弾を仕舞い込んで。
先の知れないいつかの約束を待つ生は、きっとつまらない物では無いのだろうな。 白と黒。どうしようもなく混ざらない二つの色に、今はどちらも笑みを浮かべて。それでも力の無い笑みで贈り出す事を、どうか、どうか許して欲しい。
力と言わず、望むのならなんだって貸してやろう。 ただ俺は、ここに残るから。 だから居場所だけは貸してはやれないのだけれど、それ以外なら好きに持っていけど、血まみれの手に炎を揺らして。 この炎が、俺の炎がお前の肌を焼く事は、無い。]
(15) mzsn 2015/09/22(Tue) 02時半頃
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へ、へっ……
素直に、待ってるって言わねーのが ………っとに、クロちゃんらしーぜ。
[>>14白と黒に最早言葉などいらない。 それでも声を紡ぐのは、――――]
信じて、くれって ………嘘なんか付かねーよ。
[きっと“約束”の代わりなんだろう]
(16) よつば 2015/09/22(Tue) 04時頃
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――――だって俺、天使だから。
[>>15その黒の笑みは力無きものだろうと どんなマヤカシよりも、白に“力”を与えてくれた。
黒の傷を庇うように、手を伸ばした先。 >>5:169憧れ続けた炎《赤》が、其処にあった。]
(17) よつば 2015/09/22(Tue) 04時頃
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[ ゴ ォ ――――――――――……ッ ]
(18) よつば 2015/09/22(Tue) 04時頃
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[天使と炎が交われば、成る姿は
不死鳥の炎天使≪フェニクス・エンジェル≫
救世の力は、しかし、自身の傷を癒す事はなく。 代わりに世界へと、人へと齎される。
白は誇らしげに、大空を舞う。 黒へと、友へと、その存在を目に焼き付けさせるように。]
(19) よつば 2015/09/22(Tue) 04時頃
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なあ。
………やりたい放題やっといてよ。 死んだら全部終わりって、ンな事、誰が許すかってー の
[呟く言葉は、赤い魂へ。 >>5:348憎しみに満ちた目が、脳裏を過る。 不死鳥が放つ光《炎》は、天界の門の先へと干渉す]
(20) よつば 2015/09/22(Tue) 04時頃
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[ ―――――――ジュ ァ ………… ]
(21) よつば 2015/09/22(Tue) 04時頃
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[>>0:120門に近付きすぎた天使は地に堕とされる。
男の聖痕が、その身体と共に燃え尽きていく。 聖痕をなくした一ノ白―――アンジェ=ロイスは 12柱の歴史から抹消され、永久にその名は闇へ葬られるだろう。
だが、それでいい。]
(22) よつば 2015/09/22(Tue) 04時頃
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………精々、天界の門が開かない世界で ヒトらしく、迷って、悩んで、生きてくれよ。
[それが、男の与える罰。 そして犠牲となった人々の救済。
そうして失った筈の魂達は、元の身体へ戻ってゆく。 否、身体などなくてもさしたる問題はない。
何故ならば――――――]
(23) よつば 2015/09/22(Tue) 04時頃
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[これは、奇跡だからだ。]
(24) よつば 2015/09/22(Tue) 04時頃
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[寂しくない訳はない。 全てを捨てる事が、怖くない訳はない。
けれどそれが、天使《白》として生まれた男の使命なのだから。]
―――――――…… 嗚呼 きれー、だな
[焼かれ、その身が消滅しながら堕ちる最中。 男はその空に、皆の色を―――――]
(25) よつば 2015/09/22(Tue) 04時頃
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[聖痕の空を、見た気がした**]
(26) よつば 2015/09/22(Tue) 04時頃
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[熱い。]
[何もわからない、真っ白で真っ黒な中で、最初に感じたのは、それだった。 しかし、焼けるようなものではない。 暖かい、けれども、熱い熱。]
(27) reil 2015/09/22(Tue) 04時半頃
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[何かに引き摺られるようにして、かたちづくられて。
そして、残された者達は見るだろう。]
(28) reil 2015/09/22(Tue) 04時半頃
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[光が、崩れた祭壇へと集う光景を。]
(29) reil 2015/09/22(Tue) 04時半頃
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[集う光は、次第に少女の形を取り、それらが収まる頃には、一人の少女が横たわっていた。]
…………ぅ……
[小さな呻き声を上げ、目を開く。]
……わたし、は…………
[何も理解していない、透明な声が唇から溢れる。 そして、はっと目を見開き]
(30) reil 2015/09/22(Tue) 04時半頃
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だ、め……!
[空を見、叫ぶ。 瞳に涙の膜を張り、両手を伸ばして]
つれて、いかないで……!
[罪人である自分を生かし、彼が変わりに死ぬ必要などどこにもないと、天へと手を伸ばす。 それを組み、強く、祈る。]
(31) reil 2015/09/22(Tue) 04時半頃
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おねがい……!
[太腿に刻まれた聖痕が、光を放つ。 それは徐々に薄れていき、天へと注がれた。]
(32) reil 2015/09/22(Tue) 04時半頃
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―天を仰ぎ見る場所で―
[全ての力《色》を集まった。 具現化した白と黒の翼はどこまでも高く、力強く。
―― ガ ァ ン ―――――――――!!
響いた音が意外なほどあっけなく。 天句を支配した魔女の胸を貫いた。
それを地に仰向けに倒れ、ヒトは笑いながら見た。]
(33) simotuki 2015/09/22(Tue) 12時頃
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[門に近付きすぎた天使が地に堕とされる、なら。 翼も、資格も持たぬ、徒人が門に近づきすぎれば、地へと叩き付けられる。
『羽衣』焼いた鳳凰の炎は半分>>1:157術者を焼いて。 裁きの光を防ぐ結界の為に命を削り。 最後には己の力の限界を超えた。
戦いの最後まで立ち続けられたのは、他人に言わせれば『奇跡』なのだろう。]
(34) simotuki 2015/09/22(Tue) 12時頃
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[偽りの扉が爆ぜる。
真っ白に染まる視界が晴れれば。 晴れ渡る空に虹>>5:359が降り注いでいた。]
(35) simotuki 2015/09/22(Tue) 12時頃
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……バカムイ。
[視えすぎる眼だ。 厭なものも、見たくないものも幾つも見て来た。]
……99勝99敗1引き分け。
オマエ、約束破る気かよ。
[地に倒れ伏しながらも、遠くで交わされる言葉>>2が読めてしまった。]
(36) simotuki 2015/09/22(Tue) 12時頃
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『――――だって、俺は天使だから
誰かを守る為に戦うに決まってる』
[いつか聞いた言葉を思い出す。 いつだってそう、友人らしい選択だ。
その友の戦う理由――すぐに無理するその背を守る為ならば、幾らでも命を掛けようと思っていた。]
(37) simotuki 2015/09/22(Tue) 12時頃
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ボクは……。
………待ってないからな。
[この手はいつだって届かない。 それでも、せめて弟は守れただろうか。]
(38) simotuki 2015/09/22(Tue) 12時頃
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……ばーか。
親友が此方を見たら、最後の意地だ。 全然平気な顔をして力一杯睨みつけてやろう。]
(39) simotuki 2015/09/22(Tue) 12時頃
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[七色の聖痕の空に。 不死鳥の炎天使≪フェニクス・エンジェル≫が飛ぶ。
誇らしげに誰よりも眩く。]
…………カムイ………。
ありがとな………。
[救世の、『奇跡』の炎《光》を地へと齎して。]
(40) simotuki 2015/09/22(Tue) 12時頃
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……――――。
[それが理眼-リガン-に最後に映った光景。**]
(41) simotuki 2015/09/22(Tue) 12時頃
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[大空を舞う不死鳥>>19を、静かに見上げていた。 その眩しさに目を細めても網膜に焼きつく炎は輝いて、 そうして青の大空に浮かぶ赤は次第に小さくなり、あんなに光を放っていたと言うのに、呆気なく燃え尽きた。
途端、黒の男は崩れ落ち膝をつく。 崩れた聖堂の、ステンドグラスの破片散らばる床の中で、男はまだ天を見ている。 崩れ落ちたのは、負った怪我の重さから?違う。 遅れて来た幸々戸の式の反動?違う。 大きすぎる力に耐えきれなくなった?違う。 そのどれもが当てはまる。けれど、全てが違う!
燃え尽きた瞬間ふつり途切れてしまった彼の存在を あれほど強く流れていた彼≪一ノ白≫を感じないからだ。
互いの羽が無くなってしまっても、一ノ白がアンジェ・ロイスと名を変えてからも、それでもずっと感じていた細い繋がりはこの数時間で存在を強めて。 しかし、それも今はもう無い。 天の扉は全てを焼いてしまった。彼の存在と共に。]
(42) mzsn 2015/09/22(Tue) 16時半頃
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[それでも、置いて行かれたと子供のように泣きじゃくる事はしなかった。 還ってくると、確かに約束を交わしたからだ。 それに俺は、当主の中で一番大人だからな。護らなきゃならない存在も、在る。 次第に姿を戻していく崩れた街の中で、空っぽになった器の繋がりに胸を痛めても、それでも俺には、まだしなければならない事が沢山あるから。]
(43) mzsn 2015/09/22(Tue) 16時半頃
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一ノ白 神威、
[12柱の歴史から消されてしまったとしても、俺は覚えておいてやる。 結局、最後まで呼ぶ事の無かった彼の名を口にして、 何故なら俺は、お前を待ち続けるからだ。
神を凌駕する威力を持つ者、神威 ああ、お前は確かに、
――どうしようもない程、天使だよ。
今までも。 そして、これからも、な。 お前の白の翼は永久に此処に。 俺の黒と、共に在る。*]
(44) mzsn 2015/09/22(Tue) 16時半頃
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|
………。
[世界が、変わろうとしている。]
………。
[龍の背中に乗せられて。 快流は、沈黙したまま。]
『着いたぞ、快流。』
[その先には……少女がいた。 その瞬間。俺の中で何か、ぴくりと反応する者があった。
……俺は、この人に、会った事がある。 そんな、気がして。]
(45) moumoureena 2015/09/23(Wed) 01時頃
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貴方、は。
[呆然と、呟く。 俺は、この人を知らない筈なのに。 どうして、こんなに胸が痛むんだ。]
『思い出せぬか、快流。』
[そう呟く、龍王。 龍王は菖蒲に、彼の事情と自身の話を、菖蒲の話しただろうか]
(46) moumoureena 2015/09/23(Wed) 01時頃
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[パシーーン!]
[両頬を自分の手で叩いて、正気に戻る]
私、イツキのこと、迎えに行ってくるわ。 きっと、直に彼も来るから。
[この場所でも痛みは感じるらしい。もしかしたらちょっと頬が赤くなってるかもしれないけど。
泣き顔なんて見せるわけにはいけない。私は誰に何かを言われたとしても私が選んだ人生を生きた。 さっきアヤメちゃんに言った言葉を嘘にしてはいけない。 きっと私だけじゃない。イツキも、アヤメちゃんもカイルくんもみんなも。 自分の信じたものの為に生きたのよ。 指で化粧が落ちないように気を付けて涙を拭い、立ち上がる]
(47) kosake 2015/09/23(Wed) 03時頃
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まだ、会って何を話したいとか決まってないし、そもそもアヤメちゃんにほど素直に話せないでしょうけどね。 それでも、イツキに、会いたいの。
アヤメちゃん、貴女はどうしたい? ここで――
[カイル君を待つのか、それとも。 しっかりと目を見て問う。彼女 私は返事を聞いたあと、少し話し、そうして歩き出した*]
(48) kosake 2015/09/23(Wed) 03時頃
|
|
— 移動クレープ屋 【ねこのくしゃみ】 —
やあやあ、これはこれは。 かくて天界の扉は閉ざされ、平和が訪れた。 ——これが世界の選択なのにゃあ。
[黒猫を模したフードトラックのカウンターで。 三つの影が、陽炎のようにゆらゆらとゆれる。
それらは不死鳥の炎天使≪フェニクス・エンジェル≫が舞う、聖痕の色に煌めく空を見下ろすと、ぱらぱらと拍手を降らせた。]
(@0) yota108 2015/09/23(Wed) 08時半頃
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|
雨降って地固まる、かにゃあ。 涙の後には虹が出る、かにゃあ。 炎天使の描く奇跡は栄光の架け橋、かにゃあ。
[三つの影はやいのやいのと呟きながら次第にひとつの姿を象る。]
さて、MEはまたクレープ《幸運》を運びに行くとするかにゃあ。
[よっこらしょと腰を上げると、その姿はふつりと空に溶けた。]
(@1) yota108 2015/09/23(Wed) 08時半頃
|
|
[——そしてそれは、唐突に現れた。]
いらっしゃい、にゃあ。
[黒でもなく白でもない、混沌色のその影は、炎天使の魂へと声をかけた。 フードトラックのカウンターから覗かせた顔には三日月の笑みが浮かんでいる。]
(@2) yota108 2015/09/23(Wed) 08時半頃
|
|
ずいぶんと清々しい顔をしているにゃあ。 奇跡よりも甘い《クレープ》はいかがかにゃあ。
ああ、お代は結構にゃあ。 代金は大人に請求するにゃあ。 遠慮なくたくさん食べるにゃあ。
[黒いブラックベリーソースと白い生クリームがマリアージュしたクレープを渡しつつ、店員は彼の顔を覗き込んだ。]
(@3) yota108 2015/09/23(Wed) 08時半頃
|
猫の集会 クシャミは、メモを貼った。
yota108 2015/09/23(Wed) 08時半頃
|
[世界の変革。温かな光や空に打ち上げられようとした聖痕や それらを見ぬまま、唯泣き続け後悔し続け。
そうしていれば、己の羽織後から2つ、声がする>>45 着いた、と告げる声は物々しくも聞こえ。 その声は誰かは分からなかったけど。
自分を他人行儀に呼ぶ声>>46は 私よく知っている。
貴方に逢いたい、 貴方に逢いたくない。 そんな2つの思いがせめぎあう、声だ。]
(49) sinonome 2015/09/23(Wed) 09時半頃
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|
……カイちゃん?
[涙の痕を残しながら振り向くが、 其処には呆然と私を見つめる貴方と。 そして輝く龍がいて。
思い出せないかと告げる声に、私は自分の罪深さを改めて知る。]
(50) sinonome 2015/09/23(Wed) 09時半頃
|
|
[龍王からの話に、ほろりと涙を零しながら、 どうしてそんなことにとつぶやくも其れは完全に自業自得、で。
記憶が無くなるのならやらなかった、とか。 それでもきっと、私はその咎を負っても世界を変えたかっただろうとか。 色々、頭に浮かんだけれど。
それでもやっぱり、一番、私の心を占めるのは。]
ごめんね、カイちゃん。 ……ごめんなさい……
私が、この世界を変えようとして。 貴方に傷ついてほしくなかっただけなのに。 貴方の記憶、奪う幇助を、しちゃった。
[ただ、謝罪の思いだけ。*]
(51) sinonome 2015/09/23(Wed) 09時半頃
|
受付 アイリスは、メモを貼った。
sinonome 2015/09/23(Wed) 09時半頃
|
イツキー、イツキ―
[歩く、歩く、歩く。どこにいるのかわからないけど、どこかで絶対会えるはずだと脚を動かす]
イツキー、イツキー?…イツキ―?
[何十回も繰り返し名前を呼びながら歩いていると、いつまでも変わらない視界に迎えに来たはずの私のほうが迷子になったような錯覚を覚え、少しの不安が声に乗って上擦ってしまう]
(52) kosake 2015/09/23(Wed) 10時半頃
|
|
イツキーー、どこにいるのーーー?
[それを振り切るように、一際大きな声で叫んだとき、視界の奥に焦がれた姿を見つけた。]
[こんなところに、]
[いたのね]
イツキ!!!!
[安堵で顔が綻ぶのと同時に叫んで、彼の元へと駆けた*]
(53) kosake 2015/09/23(Wed) 10時半頃
|
|
[玉露を探して視線を巡らせる。 生憎と近くにいないのか、それとも天の門を潜ってしまったのか。
ふと天の門を見上げた。 門に近づきすぎた天使は地に堕とされるという。 しかし幽体の今ならば優しく迎え入れてくれるだろうか。 あの先は死者の国。]
――――――――…馬鹿、だな。
[天の門へと向かう一つの姿があった。 不死鳥の炎天使《フェニクス・エンジェル》]
(54) laetitia 2015/09/23(Wed) 10時半頃
|
|
奇跡は、起こしてはならんから奇跡というのだよ”一ノ白”
[焼かれ堕ちていく天使の姿に軽く瞼を押さえる。 一人の犠牲で皆が助かる、それは素晴らしい事なのだろうが。 目の前で知人が焼かれ堕ちていく姿を見て奇跡を喜ぶ程薄情でもない。
門から聖痕が解き放たれる。 今、あれを手に取ればきっと生き返るけど。]
奇跡は、起こしてはならないんだが、なぁ玉露。 俺はもう一度、お前と…―――――――――。
[こちらへと向かって駆けてくる蝶野>>48と視線をちらりと向けて言う。
幼馴染の彼女はずっと近くに在って、しかしそれだけだと思っていた。 その考えが変わったのは彼女が死んだその時から。 近くにいなければ駄目だと知った。 どれだけ大切なのかも知った。 全てが遅かった、はずなのに。]
(55) laetitia 2015/09/23(Wed) 10時半頃
|
|
一緒にいたい、玉露。
[その細い肢体を抱き締めて囁く。
奇跡は今、目の前にある。 それを手に取るかどうかは全て、彼女次第*]
(56) laetitia 2015/09/23(Wed) 10時半頃
|
|
え、っと。
[泣き出す彼女に、何を話せば良いのか、分からない。 『カイちゃん』と呼ばれる声>>50に、不思議と暖かさがこみ上げる。が、その正体には気づかないままで。
快流はこの人に会った事はある。 けど、それが何時だったのか、思い出せなくて。 思い出せないから、この人は悲しんでいるんだろうと考えると、無性に自分まで悲しくなりそうで。]
(57) moumoureena 2015/09/23(Wed) 20時頃
|
|
[彼女の話を>>51聞いて、少しだけ表情を緩める。 この子は、俺のために。 俺を心配してくれたんだ。 それは、こんな俺でも理解出来る。]
……そっか。 俺を、傷つけないように、か。
[声色は、優しく。]
よく、わからないけどさ。 俺は、大丈夫だから、な。
[不器用ながら、彼女を慰める。]
(58) moumoureena 2015/09/23(Wed) 20時頃
|
|
["絶対忘れない"などと、どの口が言えただろう。 それでも――祈らずにはいられない。]
俺は、貴方がどんな存在だったか、覚えてない。 けど、貴方が俺を好きだった事は、良く分かるから、さ。
そう、過去を見て泣いてばかりだと、俺も……悲しくなるから。
[好きだった人に『覚えてない』なんて言ったら、ショックを受けるだろうな。 そう考えながらも、俺は続ける。]
だから、その。 あんまり泣くな?
(59) moumoureena 2015/09/23(Wed) 20時頃
|
|
[そう言った途端、彼はお腹を押さえる]
……なんか、腹減ったなぁ。 天界でも、腹は空くんだな。 クレープとか、食べたいかも。
[そう呟くように語るも、彼の頭の中は疑問符が浮かぶ。 俺、なんで、クレープ食べたいって思ったんだろ?]
『クレープ……か』 『そのクレープは奇跡より甘い……と言うが』
[龍王が、口を挟んだ。 その瞬間、頭の中を映像が駆け巡る。]
(60) moumoureena 2015/09/23(Wed) 20時頃
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[「せ*てカ**悪い*見**いよう*し**な」 「*丈夫、カ**ゃ*なら*対***よ。」
「え、*。**ト……。*、*あそ**所*な?」
「だ**、見つ*た時*感動も一入**やつ*んだよ」
「お**、こ**キャ*メルバニ*アイス*レープ? 俺、初*て食*るけど、……へぇ、*んなな*だぁ。」
「……カイちゃん」]
(61) moumoureena 2015/09/23(Wed) 20時頃
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『快流、快流。どうした?』
[龍王の声に、ふと、我に返る。 どうやら、呆然としてたらしい。 彼女の反応は、どうだったものか。]
あ、う、うん。ごめん。 なんか、ボーッとしちゃって。
[その様子を見た龍王。 瞬時に、何が起きたか悟ったようで。]
『……おぬし、まさか、記憶が……』
[そう告げられると、困った様に笑う。]
(62) moumoureena 2015/09/23(Wed) 20時頃
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うん、どうやら…… 奇跡、起こっちゃったみたい。
[そして、彼女の方を向き直り]
――泣かないで、菖蒲。
(63) moumoureena 2015/09/23(Wed) 20時頃
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― どこか ―
[ふつり、と何かが切れる音。 実際に音はなく、男の中で感じたものだったかも知れない。
>>42長く白の中に感じてきた黒との隔たり。 そして現世との別れを、確かに“聞いた”]
…………終わった、ンだな。
[静かに、呟く。 どんな顔をしていたのかは男自身も分からない。 役目を終えて清々しい顔をしていたようにも思うし 何もかもが失われた悲しみを抱いていたような気もする。]
(64) よつば 2015/09/23(Wed) 21時頃
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―――――ン なっ……!?
[>>@2突然、現れた混沌色の魂。 その奥が伺えないような、不思議な色だ。]
……は、はあ? こんな所にも、クレープが売ってンのか。
[>>@3甘いものは、嫌いではない。 随分と何も食べていなかったような気がしたから その白と黒のクレープを口に運ぶ事に、躊躇いはなかった。]
(65) よつば 2015/09/23(Wed) 21時頃
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『 て、 いで……!』
(66) よつば 2015/09/23(Wed) 21時頃
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――――…… 今、何か、聞こえたか?
[>>31聞こえる筈のなかった声。 >>32聖女の持った聖痕が天に還され それは、光の道となって男の前に姿を現した。]
サンキュ! これ、あと二つ貰っていい?
……何か呼ばれてるみてーだし、俺、行くぜ。
[遠慮なく、何処かの“大人”に代金を任せて 男は二つ程クレープを受け取ると、光の道へ駆けて行く。]
(67) よつば 2015/09/23(Wed) 21時頃
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[ ――――――――― …… ]
(68) よつば 2015/09/23(Wed) 21時頃
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う、おぁッ ああああああ―――――!!!
[――――べしゃり]
[弾けた光が収まった先 天から降り注いだ魂は堕ち、地上へと。 みっともなく、草木が生い茂る何処かの庭へと落ちたらしい。]
ッ ……レオ、お前
[いつの間にか、白鴉が男の頭の上に舞い降り ふんぞり返っているのに少し笑みもこぼれるが]
(69) よつば 2015/09/23(Wed) 21時頃
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……あれ、飛べねー、………
[違和感に気付くのは直ぐ。 身体は以前より重く、男の身体を浮かせてくれない。
あれ程昂ぶった翼も、今や背にはなく 汚れた白を身に纏った男が其処にいるだけだ。]
(70) よつば 2015/09/23(Wed) 21時頃
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そっか。
………全部、無くなったのか。
[男が今、此処に居るのは 気まぐれな幸運と、天への貢ぎもののお陰だろう。 しかし、男は自身の全てを捨てるという覚悟の上で 救済と罰を、この世界にもたらしたのだ。
だから天は、“天使”として生きてきた男から その象徴である空を飛ぶ権利と、翼を奪った。]
(71) よつば 2015/09/23(Wed) 21時頃
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― 堕ちた先で ―
[さて、天界と現世の時差はどれ程か。
聖女の祈りがあってから直ぐの事かも知れないし 数日、或いは数年が経過しているかも知れない。
落ちた場所は、幸々戸家の庭だったらしい。 彼の家の者達にはきっと、よく思われてはいないだろうが 理岐君は居ますか、と男は思い切って聞いてみた。
―――暫く帰っていない。
返ってきたのはこんな言葉だった。 男はそこで、漸く思い出した。]
(72) よつば 2015/09/23(Wed) 21時半頃
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[>>39全然平気そうな顔をして睨みつけてきた親友の顔を。 また、怒られるかなって苦笑混じりに大空を舞った瞬間を。
>>41その後、親友の眼が静かに閉じていったのを。]
―――――……っかしいな、雨なンて降ってねえのに。
[気付くのは、いつだって遅い。 自身を犠牲に何かを救済する事の愚かさは “彼”がとっくに教えていてくれた筈なのに]
(73) よつば 2015/09/23(Wed) 21時半頃
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…… ッ り、……… く、
[男は声を上げて、泣いた**]
(74) よつば 2015/09/23(Wed) 21時半頃
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―幸々戸家 離れに面した庭―
[いつもならば生き物の気配ひとつしないそこが、ざわめきに包まれる。 手入れの行き届いた庭木の一つに人>>69が落ちて来た。
着物姿の女中たちが集まって、遠巻きにわいのわいのと騒ぐうち。
――『アンジェ・ロイスだ…』
呼ばれて来た幸々戸の一族の一人が声を上げる。]
(75) simotuki 2015/09/23(Wed) 22時半頃
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[元々、神威=アンジェ・ロイスはその不真面目さに加え。 長男をグレさせた原因だと幸々戸家ではあまり歓迎はされていなかった。
だから、彼の知る普段であれば。 怒声の次に、拘束の為の呪符の一つも飛んできたかもしれないが、代わりに向けられるのは困惑の視線。]
『―――……暫く帰っていない。』
[だがそれも、理岐の所在を問う彼に言葉によって、冷ややかなものへと変わる。]
(76) simotuki 2015/09/23(Wed) 22時半頃
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[その場は、しんっと静まり返って。 涙を流す男>>74を冷たい視線の群れが見詰めていたが。]
……大丈夫だって!
[どたどたと廊下を掛ける足音がして。
現れる姿はド派手な赤いコートに赤い伊達眼鏡。 その顔は"黒髪"であることを除けば幸々戸理岐そのものだ。]
(77) simotuki 2015/09/23(Wed) 22時半頃
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神威、さん。
……ですよね?
あの、わかりますか。理央です。
[兄そっくりの顔で、幸々戸家当主理央は微笑んだ。*]
(78) simotuki 2015/09/23(Wed) 22時半頃
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………あ れ、
[>>78一瞬、懐かしい声が聞こえた気がした。 白い袖でごしごしと涙を拭ったら、そこに見えたのは]
えーと、リッくん、………じゃない
弟くん?
[男は瞬いた。 そして、その兄によく似た顔と あの時自身の背を守り続けてくれた赤いコートと眼鏡に ―――また少しだけ、視界が歪んだ。]
(79) よつば 2015/09/23(Wed) 23時頃
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はい!リッキィ……幸々戸理岐の弟です!
やっぱり神威さんなんですね! いつも話聞いていました!
[男>>79の答えに、ぱああぁぁっと笑顔が華やぐ。 姿形は似ていても、理岐ならば見せないであろう無邪気な笑顔だ。]
(80) simotuki 2015/09/23(Wed) 23時半頃
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[あの日。 12柱の使命を根底から変えてしまった戦いの最後に、炎天使がこの世界に救済と罰を齎し、燃え尽きた後。 幸々戸の幼い投手にも小さな『奇跡』が起こっていた。
生まれついての病弱で外出もできない身体。 それが不思議な事に、あの日を境に体調を崩す事が無くなった。
それでも変わらない一族の過保護な対応もなんのその。 屋敷を走り回り、抜け出し、異母兄の格好までも真似だして、最近では諦めが入ったのかある程度自由に動き回れている。]
(81) simotuki 2015/09/23(Wed) 23時半頃
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|
ずっとお礼を言いたかったんです。
そりゃあ、色々言う人もいるけど。 僕は変わってよかったと思うから。
[静かな言葉はもう無邪気なだけの子供ではないけれど。 裸足なのも構わずに庭に下りて、神威へと手を差し出す。]
……あの。
[一瞬、言い出しにくそうに言葉を止め。]
(82) simotuki 2015/09/23(Wed) 23時半頃
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リッキィに会ってくれますか?
兄はあの日からずっと。 眠ったままなんです。
(83) simotuki 2015/09/23(Wed) 23時半頃
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[暫く、そうしていただろうか。
天を見上げてもあの焔は無く、それでも、忘れる事の出来ない輝きは胸の奥に。 ふら付く身体を何とか立ち上がらせても足元はおぼつかない。 少し、頑張りすぎたか。
俺も歳かな。そう小さく笑っても、此方をからかいはしゃぐ白は、 居ない。]
…日向、幸々戸、
[そうだ、共に居た彼らはどうした? 瓦礫の中周囲を見回し、真っ先に飛び込んできたのは痣無しの金髪で。
あの真っ赤な上着は着て居なかったけれど、転がる色は確かに彼だ。>>41 走れぬ身体を揺らし近寄れば血色のいい顔が覗きはしたものの、それでも、触れた首筋に鼓動を感じる事は、結局、無かったのだけれども。]
(84) mzsn 2015/09/23(Wed) 23時半頃
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[何度、彼の名前を呼んだか。 幸々戸、痣無し、式使い、長男、 …理岐、
問いかけと共に身体を揺さぶっても返事は無く、 年相応に重い抜け殻を背負ったまま、悲痛な顔で探すのは、やっと知った自分の娘。*]
(85) mzsn 2015/09/23(Wed) 23時半頃
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地下軌道 エフは、メモを貼った。
mzsn 2015/09/23(Wed) 23時半頃
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[“あの日”から。 病弱だった彼が変わり 動き回れる程には回復したのだという事を聞かされれば その“奇跡”を喜ぶように、男の表情にも笑みが戻るが]
礼なら、俺じゃ無くてリッくんに言うべきだぜ。 俺は、その………守られっぱなしだったからさ。
[そう言って頬をかく。 しかし、言ってから気付いた。 彼はもうこの世に――――――………]
(86) よつば 2015/09/23(Wed) 23時半頃
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え?
……眠ったまま?
[呆気にとられたように、男は繰り返す。 会ってくれないか、の返事には 何度も首を縦に振って。]
(87) よつば 2015/09/23(Wed) 23時半頃
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[何度も首を縦に振る男>>87に。 理央は嬉しそうにまた笑って、彼を嘗ては自室のあった離れ座敷へと案内する。]
"あの日"――。
三黒さんが兄を背負って帰って来てくれました。 でもその時には既に息も何も、していなくて。
[屋敷の中の酷いざわつきに。 出るなと言われた離れの部屋を抜け出し玄関へと走った。
兄の死など予期すらしていなかった子供は、泣いて、喚いて。 周囲が何度も死を告げて止めて、物理的に引き剥がそうとするのにさえ抵抗して、その病祓い――治癒の力を使った。]
(88) simotuki 2015/09/24(Thu) 00時頃
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|
傷は治ったんです。 心臓も動き出して。 息も吹き返した。
でも、でも……、目覚める事だけはなかったんです。
[離れの部屋の襖を開ける。 そこには和室に置かれたベッドの上、点滴を受けながら眠る理岐の姿。 髪はあの頃よりも少し長く。 染めていないのですっかり黒に戻っていた。]
(89) simotuki 2015/09/24(Thu) 00時頃
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足りないんです。
きっと僕だけじゃ。 リッキィを起こすには、『奇跡』には足りない。
[じっと神威の顔を見て。 邪魔はしないと、一歩入口の前から横へと退いた。*]
(90) simotuki 2015/09/24(Thu) 00時頃
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|
………クロちゃんが、か。
[>>88懐かしさすらも感じる名前。 今や自身の中に存在を感じない黒。 世話焼きな所は、きっと今でも変わってないんだろうなと 心の中で感傷に浸りながら、行き着く先は離れの部屋。]
リッくん。
[久しぶりに見た彼は。 出会ったあの頃と同じ、黒髪で。]
(91) よつば 2015/09/24(Thu) 00時半頃
|
|
ただいま。
[じわり、視界の黒髪が歪む。]
いやあ、あんなにしぶといリッくんが死ぬなんて ンな事あるわけないんだよな。
……勝負だって、決着付いてねーのにさ。
[明るく、繕ったような声色で。 しかし、男の頬を伝った涙は彼の頬に落ちる。 男が不死鳥《フェニクス》のままであれば、 目を覚ます事もあったんだろうか、とそんな事を思う。]
(92) よつば 2015/09/24(Thu) 00時半頃
|
|
………そうだ、これ。
[男は、分けて貰ったクレープを一つ取り出して]
俺の奢り、って訳じゃねーけど。 リッくん、腹、減ってるンじゃねえかって思ってさ。
[そっと、その枕元に置いた。]
(93) よつば 2015/09/24(Thu) 00時半頃
|
|
―数ヵ月後―
[人ごみのなかを女は歩く。 瞳は何度か忙しなく周囲を見、何かを探しているよう。]
……見つけた。
[そうして、黒衣の男に歩み寄る。]
おい、貴様。 あの時は、さんざ好き勝手ほざいてくれたな? だが――――
(94) reil 2015/09/24(Thu) 00時半頃
|
|
[ぎ、と睨み上げる。 そうして、目線を外し。]
……それだけだ。 あのあと、門の奥で知ったとはいえ、貴様のような者にしてやられた自分が口惜しいわ。 それを言うためだけに探した。 最早、これ以上貴様らに関わるつもりなど毛頭ない。
(95) reil 2015/09/24(Thu) 00時半頃
|
|
[そのまま、歩み去ろうとする。 そして、ふと立ち止まり]
あぁ、それと。 どこぞの馬鹿に伝えておけ。
(96) reil 2015/09/24(Thu) 00時半頃
|
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――――不死鳥は、蘇るから不死なのだ、と。 そのうち、無くした羽もどうにでもなろうて。
[そう告げた女の顔は、どことなく、聖女と面影が似ていた。]
(97) reil 2015/09/24(Thu) 00時半頃
|
|
[そうして崩れた聖堂の中を見回す刹那、舞う光の粒>>29を視界にとらえる。
…何だ?
それは、先ほど見た不死鳥の聖なる輝きにも似ていた。が、それでいてどこか違う、しかしどこかで見た事のあるその輝き。 祭壇へと向かう光の粒子が形作るのは、一つの小さなシルエット。 横たわるそれは次第に形を取り戻し、呻き、起き上り、虚空に手を伸ばし、 温もりある皮膚の上に長い髪を揺らすのは――、]
(98) mzsn 2015/09/24(Thu) 01時頃
|
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…――仰九羅 璃紗…ッ!?
[先ほどまで対峙していた、倒した筈の女の顔を見るや否や、鋭い言葉と共に再び炎を身に纏う。 それでも疲労や負傷からか纏う炎は大人しく、燃えては静まり、静まってはまた燃やしてと力の出力にムラが見えるのは致し方なし。
たとえ女の目に涙が浮かんでいたとしても、刻まれた聖痕が光の中に消えたとしても、 熱風と火の粉を散らしながら、睨みつけた視線は殺気を孕む。 背負った幸々戸を焼かぬよう、消えかけの炎を揺らして。]
(99) mzsn 2015/09/24(Thu) 01時頃
|
|
[背後の炎の気配にも、目を向けない。 ただひたすらに天を仰ぎ、祈りを捧げる]
……神威、様……っ
[その背に殺意どころか、負の感情は一切なく。 周囲の事は目に入らぬひたむきさだけがあった。]
(100) reil 2015/09/24(Thu) 01時頃
|
|
――――……待って、エフ。
麗亞ねぇ、よーす、おかしい。
[>>99怒濤の展開に、ただ泣く他に出来ぬまま。 又従姉の気配に、しかし。それまでにない、何かを感じて。
傍ら。 ただ一人、共に残った男の裾を引っ張った。]
(101) yuo 2015/09/24(Thu) 01時半頃
|
|
― 数ヵ月後:??? ―
おっと。
[人混みの中。 男は女と肩がぶつかる。 >>97それは、聖女に似た面影を持つ女だった。]
あー、やっと見つけた。 誰の仕業か分かんねーけど
“あの時代”の知り合いがいなくってさ。 けど安心した、これで―――――………
(102) よつば 2015/09/24(Thu) 01時半頃
|
|
――――退屈しねーで済みそうだぜ。
[そう告げた男の顔は、どことなく、天使と面影が似ていた。]
(103) よつば 2015/09/24(Thu) 01時半頃
|
|
―???―
……っち
[肩がぶつかり、僅かによろける。 小さく舌を打ちながら、普段はそのまま通り過ぎるはず
だが、その時ばかりは、何故か顔を見てしまった。]
…………っ、お前、は…………
[見開いた目。 そこに映るのは、紛れもなく――――]
(104) reil 2015/09/24(Thu) 01時半頃
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|
……っ!
[身を翻し、女は走った。 何故、こいつがここにいる。 自分以外に、転生を術を仕様した持ち主は、いないはずなのに。]
貴様になど……っ、会いたくなかったわ……っ
(105) reil 2015/09/24(Thu) 01時半頃
|
|
……一ノ白………ッ!!
[息を切らせながら、それから逃げようと。]
(106) reil 2015/09/24(Thu) 01時半頃
|
|
――ッ!
おい!仰九羅 璃紗! てめえ何でまだ生きてやがる!
おい!!
[何度その背に呼び掛けても返事は無く、天を仰ぐ女>>100は此方に見向きすらしない。 無視された事に激怒し火球を放ってもよかったが、そんな力は残念ながら残っておらず。
あちらの殺意の有無など知った事か。 あれだけやりあった相手をそのままにしておくなど、誰が出来よう。 何のつもりか。一体何をたくらんでいるのか。 どのようにして復活したのか。これから一体何をしようと言うのか。 浮かぶ疑問は数あれど、そのどれもが、今の自分に抑えきれる保証は無い。 二度ある事は三度あるってか?しぶとい奴め。
それでも傍らの存在>>101に服の裾を引かれれば、上がった熱も冷めると言う物。]
(107) mzsn 2015/09/24(Thu) 02時頃
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|
そうは言っても…!
[言われてみれば確かに、妙か。 日向の指摘に荒げていた声を抑え、耳を澄ませば女が口にするのは神威の名。 何だ?何に、祈って居る? 祈りか呪いか。判断のつかぬ物に僅かな動揺を揺らしながら、それでも確かめぬまでは油断はできない。
だが、一先ずは纏う炎を消そうか。 どの道これ以上は燃料切れだと、散らした火の粉を全て消して。 それでも何かあってはたまらぬと幸々戸の身体をその場に横たえ、黒銃を片手に下げると、 砕けたガラスを踏みしめながら祭壇へと近付いて行く。]
(108) mzsn 2015/09/24(Thu) 02時頃
|
|
[祭壇にて祈る女は、本物の聖女の様だった。
その場に纏う空気は聖を孕み、聖堂の窓に僅か残った色硝子が場を照らし出せば、色素の薄い髪が何処までも美しく輝いていただろう。 天からの光は神の降誕を唄う星の光にもよく似ていて、それに照らし出される一幕は、良く出来た宗教画の一枚の様に。
それでも黒い男は臆する事も無く、祈り捧げる光の中に、その汚れた手を伸ばすのだ。]
おい、 聞いてんのか、仰九羅
[どう言うつもりか知らないが、その化けの皮引っぺがしてやる。 力任せに細い肩を掴み、無理やり此方を向かせ、
しかし、 その顔は、]
………麗亞…?
[毒気の無い女の姿に拍子抜けして、見つめあったまま数秒間。 ぽかんと開けたままの口からやっと絞り出した言葉は初代当主の名では無く、「現当主」たる少女の、入れ物であった彼女の名前。]
(109) mzsn 2015/09/24(Thu) 02時頃
|
|
[その声は、漸く届いた。 それでも、少女にはそれよりも自分の変わりに天へと逝ってしまった男の身を案じる方が先決。
それどころか、激高した男に殺されても構わない、とすら思っていた。 再び命を天に返す事で、天使が戻るなら。 それで、男の気が済むのなら。
だが]
(110) reil 2015/09/24(Thu) 02時頃
|
|
…………麗亞ねぇ。
……え、と。
日向、だよ。 麗亞ねぇの、はとこの。日向……。
[男の炎が質を変えたことに、ほんの少し安堵して。 虚ろな瞳の目の前で、手をひらひらとはためかせ。]
(111) yuo 2015/09/24(Thu) 02時頃
|
|
きゃ……っ
[肩を掴まれ、小さな悲鳴を上げる。 漸く合わせた目は、小さな驚愕と怯えを含んだまま、男を見つめる。]
………………は、い………… ……みつ、くろ……さま…………
[そして、仰代麗亞、と。 名前を呼ばれ、頷いた。]
(112) reil 2015/09/24(Thu) 02時頃
|
|
…………ひ、な……ちゃん…………
[手を目の前で振られ、そちらを見て。
そう答えるのは、紛れもなく、一番初めに"ひなた"と読み違えた少女の声。]
(113) reil 2015/09/24(Thu) 02時頃
|
|
………あれ。 どうして逃げるかな。
[>>105身を翻し、走り去る女を見て首を傾げるも その反応は、男の想定する通りのものだった。]
天界の端から端に居る獲物を射殺《ころ》せる俺から 逃げ切れるなんて、考えちゃうのは。
[そう呟いて、男は女を追って駆ける。
>>1:18男の逸話は、やがて白鴉《ホワイトレイヴン》となりて その“果てしなく遠い距離”をも、男の前では意味を成さなかった。]
(114) よつば 2015/09/24(Thu) 02時頃
|
|
[彼が現世に喚び戻されたのは 不死鳥《フェニクス》の救世が広まりすぎたのか はたまた、蘇るべきとされた魔女の魂について来ただけなのか。
彼女が狂ってしまった末に起きた当時の過ちを 二度と起こさせない為なのかは、知る由もない。]
(115) よつば 2015/09/24(Thu) 02時頃
|
|
[やがて、男が女を捉えれば 彼女が嫌いな笑顔を向けて、言う]
オークラちゃん。 ……俺が誰だか、忘れたかい?
[一ノ白 那由多。
それが、12柱が出来た当時。 天より最も近い位置を与えられた、彼の名前だった**]
(116) よつば 2015/09/24(Thu) 02時頃
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|
―白―
[忘れない。 忘れるものか。 奴から逃げても、何にもならない。 そんなことは知っている。
いや、寧ろ。 その弾で身を貫かれれば、今度こそ死ねるのではないか、と。 ちらと思考の隅に浮かばないわけではない。 だが、奴に殺されるのは、それだけは屈辱だ。]
(117) reil 2015/09/24(Thu) 02時半頃
|
|
……っ、はな、せ……っ!
[捉えられ、身を捩り逃れようとする。 が、そこは男の身体と、最早ほとんどの力を失った、ただの女である身体。 振りほどけるわけもなく、悔し紛れに睨み据える。]
……忘れる、わけ……
[睨むのも、数秒。 大嫌いだった笑顔を向けられ、諦めたように、苦虫を噛み潰した表情で項垂れた。**]
(118) reil 2015/09/24(Thu) 02時半頃
|
記者 イアンは、メモを貼った。
よつば 2015/09/24(Thu) 02時半頃
|
りさ、の方じゃ、…ない?
[名を呼び返し此方を見つめる目も、日向を呼ぶ声もその横顔も、確かにそれは己が良く知る以前の「麗亞」>>112>>113 性懲りもなくまた猫でもかぶって居るのかと疑ってみても、表情や雰囲気から読み取れる物はたった一つ。 仰九羅璃紗ではない、と。それだけで。
肩を掴んでいた手を、離す。 彼女の細い肩を、乾き切らぬ男の赤が僅か汚していた。]
あー…、 れいあ?
なんだ、その
大丈夫か、
[かける言葉に迷った末、口にしたのは不器用なそれ。 クソ女が抜け出て、入れ物になって居た彼女が戻ってきたと。そう言う事だろうか。 突然の事に動揺を隠しきれぬまま、それでも戦う必要が無いのなら、きちんと黒銃を収めただろう。]
(119) mzsn 2015/09/24(Thu) 03時頃
|
|
[…と、気が抜けた為か、男は目の前の異常事態にやっと気付く。
そう、 うら若き乙女の裸である。
既にばっちり全部見た後であったもののバツが悪そうに目を逸らし、暫しの思考の後血と埃に汚れた煙くさい己のコートを投げ寄越しただろう。]
着ろ。
[頼むから、着てくれ。 視線を逸らしたまま、眉間に特大の皺を刻んで。]
(120) mzsn 2015/09/24(Thu) 03時頃
|
|
そ、だよ。 ひむか、だけど。ひなで、いーよ。
[>>113齎された反応に。 身をかがめ、その目をのぞき込んだ。]
(121) yuo 2015/09/24(Thu) 03時頃
|
|
[>>120ばさり、と掛けられたコートに。 はた、と思いいたり、着せ掛けて、前を閉じさせようとしたが。 果たして、素直に着られてくれたのか。]
……麗亞ねぇ。
詳しい話、別の所で、しよ? ここ、寒いし。麗亞ねぇ、およーふく、着てないし……。
[困ったように眉を下げて。首を傾げた。]
(122) yuo 2015/09/24(Thu) 03時頃
|
|
…………はい、おかげ、さまで……
[安否を問われ、そこで漸く微笑む。 そして、佇まいを直し、その場に三つ指を付き]
……先代のした事とはいえ、申し訳ございませんでした。 私は、皆様にとんでもないご迷惑を……
この罪は、如何様にしてでも償って……きゃっ!?
(123) reil 2015/09/24(Thu) 03時頃
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[言葉を中断するようにかけられた布に、びくりと身体を震わせる。 それが、もともと男の羽織っていたコートであると気づき、肩にかけた。]
あの……ありがとう、ございます…… ひなちゃん、も……ありがとう、ね
(124) reil 2015/09/24(Thu) 03時頃
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……麗亞ねぇは、悪く、ないよ。
[>>123三つ指付いて贖罪を述べるはとこに。 >>124礼の言葉に。 やはり、困ったように答えて。]
(125) yuo 2015/09/24(Thu) 03時頃
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……でも。
此処に居ても、始まらない、よ。
バカムイ、馬鹿だけど。 スカート捲るな、って以外の約束は。あんまり、破らない。
[少なくとも、少女の知る範囲では、だが。]
(126) yuo 2015/09/24(Thu) 03時頃
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[だから。]
……ここに居る、よりも。
バカムイが捲りたくなるスカートでも、履いてれば。 多分、そのうち。戻ってくるよ。
……戻って、くるよ。
[最後は少し、自信なさげに。 それでも、払われるのは覚悟の上で、手をのべてみたが。]
(127) yuo 2015/09/24(Thu) 03時頃
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…確かにお前の家がしでかした事だが、 アレは璃紗がやった事であってだなぁ、
[気まずそうに目を逸らしたままぽつぽつと呟き、コートは多分日向が着せてやるだろうと、彼女の方は一切見ない。]
だから、償いとかは別にいいだろ。 済んだ事だ。
[やったのは仰代…仰九羅の家では無く、初代当主である璃紗だ。 その周囲に他の裏切り者が居たとはいえ、麗亞本人は一切関係が無く。むしろ被害者の側であろうと、男が彼女を責める事は無かっただろう。]
(128) mzsn 2015/09/24(Thu) 03時頃
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…………ですが、私は……
[ぎゅ、とコートの裾を握り締める。 ゆるゆると首を振って]
……神威様がお戻りになるまで、ここから離れるつもりはありません。
(129) reil 2015/09/24(Thu) 03時頃
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…はぁ?
[見ないように見ないように。そう努めてはいたものの、此処から離れるつもりが無い>>129と言われればそうはいかない。 さて彼女はコートをしっかり着たか。 どのタイミングであれ再び彼女の顔を見て、しかし合わせた視線は心底訳が分からないと言う様な物。]
お、まえなあ、 アイツは、茶を飲みに行った訳じゃねーんだよ。
[何時間?何日?何週間か何カ月か、下手をすれば年とかかる程の長い遠出。 帰って来るからとは約束を交わし、それを疑う事は無い物の帰宅の日程までは己は知らず。
むしろ天との理を曲げる様な契約に、今すぐの帰還という希望は果てしなく薄い物で。]
駄々こねるなよ。 あいつは絶対帰ってくる。だが、ここで待ち続けられはせん。
[直ぐ帰ってくるくらいならむしろ俺がここで待っていたいぐらいだと、そんな言葉を飲みこんで、 再び細い肩をコート越し揺らした。]
(130) mzsn 2015/09/24(Thu) 03時半頃
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……たとえ私本人に責がなくとも、周囲はそうとは取らぬでしょう。 ですから、これは、私の問題なのです。
[そう言って、俯く。 悲愴に溢れる声で、小さく懺悔の言葉を零す。]
……私の代で起こってしまったことは、私が責務を果たさねばならぬのです。 そのためにはこの身、如何様にも処されましょう。
ですが、神威様がおられぬ今、受けるわけには参りません。 私の為に、あの方を亡くすなどあってはならないのです!
(131) reil 2015/09/24(Thu) 03時半頃
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幾年かかろうとも、私がここを離れ、安住の地を得る事など許されません!
[肩を揺らされ、まっすぐに見上げて叫ぶ。]
罪人の私がおめおめと生き延び、その代わりにあの方が消えるなど、誰が喜びましょうか! 世界にとって忌むべき私が残され、必要とされるべき神威様がいない……その帰還を望むのならば、この身を辛苦に晒さずして如何に天に届きましょうか!!
(132) reil 2015/09/24(Thu) 03時半頃
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取らせないよ?
[>>131はっきりと。そして、しっかりと。 少女は、言葉を紡ぐ。]
……仰代の家の司令系統までは解らない、けど。 どんなに、遠くても。百洲は、仰代の血縁。
この事件で、仰代が責められるなら。 逆に、百洲が口を出す隙も出来るでしょ?
[それは、当主としての思考。 それにほんの少し、個人としての思惑を足して。]
(133) yuo 2015/09/24(Thu) 03時半頃
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事後処理。
百洲が、【先代に乗っ取られた無能当主】のリコール。 仰代に、要求する。
仰代、適当な人間立てて、代替わり。 残ってれば、百洲の血を引く、誰か。
[まぁ、知る限りはとこときちんと解るのは、目の前の彼女だけ。 当たり障りのない誰かを、指名でもすればいい。]
【無能な当主】は、百洲の血縁。 なんとでもこじつけて、引き取ればいい。
[まあ、そのくらいなら。長老と喧嘩もできよう。]
(134) yuo 2015/09/24(Thu) 03時半頃
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本気で罰を受ける気なら。生き恥かいてでも、生きて。 死ぬまででも、バカムイ、待て。
但し、ここじゃダメ。 ここにいても、すぐ死ぬでしょ、麗亞ねぇ。
[――――そして。 どんな言葉を尽くしても、どうせ、悪役にしかなれないのだから。]
(135) yuo 2015/09/24(Thu) 04時頃
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――――それとも。
責任取らずに、野垂れ死にしたいから。 そんな甘い事、言ってるの?
[もういっそ、強行手段。
少女の権限で何処までやれるか、それは、分からなかったが。 多分、隣の男なら。手を貸してくれるだろう。
そんな甘い算段を、吐き出しながら。]
(136) yuo 2015/09/24(Thu) 04時頃
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……仰代に、と…申されましても…………
[困ったように眉を下げる。 誰も、いないのだ。
璃紗の魂を引き継ぐ器以外の人間は、仰代には不要。 娘を成せば父親代わりの者は殺され、生まれた娘が魂をすべて引き継がれれば、先代の入れ物たる母親は廃棄処分されてきた。 実質、仰代の家は、璃紗一人しかいなかった。]
(137) reil 2015/09/24(Thu) 04時頃
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…………ですが、それでも
[神威が帰るまで、ここから動く気はないのだと。 唇を噛みながら。]
(138) reil 2015/09/24(Thu) 04時頃
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じゃ、尚更問題なし。
百洲が、仰代、潰すね? それで、いーでしょ?
[>>137にこり、微笑んだ。 どうせもう、聖痕の護り手など、居る意味もないのだから。
婿へ行った百洲の者の末路は、考えない事にして。]
(139) yuo 2015/09/24(Thu) 04時頃
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へぇ?
野垂れ死に、したいんだ? これだけの事やって、責任も取らずに?
それこそ、許されると思ってるの?
[>>138にこにこと、不自然なまでの笑みで。言い放った。]
(140) yuo 2015/09/24(Thu) 04時頃
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…だ、そうだ。
難しい処理は俺ァ興味ないがな、 お前が何と言おうと、三黒は百洲の肩を持たせて貰う。
[百洲と仰代の血の繋がりの深さや権限に関しては三黒の知らぬ所であるし、手の届かぬ場所ではある。 だが没落しかけの家といえど12の内の1柱に代わりは無く、その権限もやはり強い物。 それに、すっかり当主の数が減った今、これ以上家を減らしてしまう訳にも行かず。 そんな理由で幾らでも日向の言葉は強引に進行できるだろう。恐らく、は。
よく口の回る少女に大人が口を出す暇は殆ど無く、黒い男は黙ったまま。子供らしくない言葉の数々に目をいくつか瞬かせても、そう言えばこの子も立派な当主だったと、今更ながらに思い出して。
まあ家がつぶれようとつぶれまいと今更痛くもかゆくもなし。>>139 一ノ白の聖痕が消えた今、数が欠けちゃもう二度と門が開く事もなし。 聖痕の守護に力を注ぐ必要も無く、12の家は唯の家、だ。]
(141) mzsn 2015/09/24(Thu) 04時頃
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……
[小さく、頷く。 今更、仰代の家などに固執しない。]
……私が惨めに死ぬことで、溜飲を下げる者もおりましょう。
[口で少女を動かす事などできない。 どうあっても、自らの足でここを離れる気などないのだ。]
(142) reil 2015/09/24(Thu) 04時頃
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………………わかった。
[>>143こくり、頷いて。]
(143) yuo 2015/09/24(Thu) 04時頃
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エフ。これ、持って帰る。手伝って。
[――――体は小さくとも、暗殺一族の当主。 強引に、麗亞の腹へと潜り込み。
意識を落とす、というより。最早肋骨叩き折る勢いで。 拳を、腹へとめり込ませた。 一応、殺さぬ程度の加減はして。]
(144) yuo 2015/09/24(Thu) 04時頃
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………………ごめんね。
我侭、聴ければ。良かったんだけど。
[言った通りの事後処理ならば。 意識があろうが、無かろうが。身柄は押さえさせて貰わねば、ならないのだ。
深々と吐かれたため息は。 果たして、彼女の耳には届いたのか。]
(145) yuo 2015/09/24(Thu) 04時頃
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…………っ、ぁ…………
[息が、詰まった。 それを感じたのは一瞬で、次の瞬間には背中が熱く、崩れた壁に叩きつけられたのだと認識する前に、少女は意識を手放していた。]
(146) reil 2015/09/24(Thu) 04時頃
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………………エフ。
麗亞ねぇ、抱えて。 日向じゃ、引きずっちゃう。
[意識は落ちたか、落ちないか。 意識が残っていようと、最早、>>142処理に頷いたのなら連れ帰らざるをえないのだ。
幼げな言葉の割に、固く鋭い眼差しは。 【当主】として居る時の、少女の母に、似ていたかもしれないが。
鏡もないこの場所では。少女は、それに思い当たることはなかった。]
(147) yuo 2015/09/24(Thu) 04時頃
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さあな、 そう言う奴も居るかもしれんが――、
ふざけた事抜かす奴は三黒当主が直々に潰す。 そう言うアホは、12の守りの中には要らん。 血が濁る。 当主であっても、当主で無くとも、性根の腐った奴は不要だろう。
[気に食わんやつは全員殺すと言わんばかりに。 というか実際そのつもりで、主に目障りな各家の長老共を始末するいい口実だとホルスターの中の黒銃を撫でていたか。
確かに、彼女の言う事>>142も一理ある。 だが生憎、子供のわがままに付き合ってやる気は更々ない。]
(148) mzsn 2015/09/24(Thu) 04時半頃
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――あーあ、 お前、強引だな。
[まあ彼女がして居なくても、自分もきっと同じ手段を取って居た。 命じられれば、そのままに。 気を失った仰代をどっこいしょとデリカシーなく小脇に抱えて、随分軽いなと要らぬ心配をしていただろう。
見下ろす視線の先、幼くも懐かしい人の面影に、微か目を細めながら。]
(149) mzsn 2015/09/24(Thu) 04時半頃
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【女の子】が、やったほーが。 『せくはら』って、言いにくいでしょ?
[>>149妙な所で優しい男に、殴らせてしまうよりは。 細められた目に、内緒話のように、返して。]
(150) yuo 2015/09/24(Thu) 04時半頃
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…仰代麗亞の中身が何時から璃紗だったかは、 俺は知らん。
だが、お前が生まれた時から俺はお前を見ていたし、 仰代の新当主の誕生を、喜びもした。
俺はお前が誰であれ、 何時からお前で無くなったとはいえ、 その存在を大切で好ましいと、そう思ってるよ。 麗亞。
[だから生きていて欲しいし大切にしたくもあるのだと、気を失った麗亞に静かに語りかけて。 そかしそれは、死んでしまった若き当主皆に言える事でもある。 既に力を失った12の家の中、もう血や責務や聖痕に縛られる事は無いのだと。責任なんて取る必要も、取らせる理由もない。
転がる幸々戸の身体を拾い上げ抱え直す男は、恐らく父親の顔をしていた。]
(151) mzsn 2015/09/24(Thu) 04時半頃
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…………このまま、百洲の屋敷に、連行。 “史夏”の立ち入り許可は、取る。
[尤も。百洲の屋敷など、恐らく避難でもぬけの殻。 離れにでも麗亞を寝かせて少しした辺りで、ようやく、呑気に戻って来るのだろう。 そこに難題突き付けるのは、存外、楽しいかもしれない。]
(152) yuo 2015/09/24(Thu) 04時半頃
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……途中で、幸々戸にも寄らないと。
[幾度か顔を合わせたあの当主が、どんな顔で出迎えるか。 それを思えば、>>151心苦しい様ではあったが。]
…………ごめんなさい、エフ。
手伝って、欲しいの。
[完全な事後承諾に、眉を下げて。 それでも。少女はできうる限り荷物や2人を支えよう、と。男と歩みを共にした**]
(153) yuo 2015/09/24(Thu) 04時半頃
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…要らん事に気を回さなくてもいい。
[内緒話>>150にたっぷりと深い深いため息をついて、行先>>152についてはきっと全て彼女に任せてしまう。 温かいままの少女と徐々に冷えて行く青年を両脇に抱えて、時折瓦礫の道に躓きながらも、二人を落とす事は決して無かった。]
別に、いい。 今更だろう。
俺は何でも手伝ってやるし、 キャラメルタルトも、奢ってやる。
[彼女の頼みを断る理由など、生憎自分には一つもない。 その理由は彼女には話さぬまま、それでも気付いてしまった真実に、対する態度がブレる訳でも無し。この子の父親が誰であれアレの忘れ形見には変わりなく、愛しく大切な存在であるのだと、 なにせとうの昔から、自分はこの子を父親の目で見ていたのだから。
そして、それは其々の若い当主達に対しても同じ事。 日向を守りたいとそう言った。しかしそれ以外を取りこぼして、何が嬉しいと言うのだろう。
これ以上失いたくは無いと、温もりを伝える少女を抱え直して。 これっきりにして欲しいと、冷えた青年を抱く腕に力を込めた。**]
(154) mzsn 2015/09/24(Thu) 05時頃
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— 後日:移動クレープ屋 【ねこのくしゃみ】 —
やあやあ、その後いかがですかにゃあ。
[あれから幾許かの時が過ぎた頃。 黒猫のフードトラックは忽然と黒い男の前に現れた。]
クレープの代金を頂戴しに参ったのにゃあ。 代金は大人が払うとおっしゃったのでにゃあ。
[文夏は以前の口約束>>2:38を覚えているだろうか。 覚えていたとしても、本当に代金の請求がくるとは思っていなかったかもしれないけれども。]
12柱の皆様にクレープを配達した分にゃあ。 締めて18000円にゃあ。
[店員はひらひらと掌を差し出し、にいやりと笑った。 それは幸せを運ぶクレープ屋の店員には似つかわしくない程に邪悪な笑み。]
(@4) yota108 2015/09/24(Thu) 06時頃
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[近くて遠い、天(そら)から降るのは惑いの声>>57 わかってる。自分の我儘なのは。 わかってる。わかってしまった。 貴方が記憶を失くしてしまったのは、私の所為だって。
自分が忘れ去られたのはもちろん悲しい。 胸が裂かれるくらいに、痛い。 でも一番。一番悲しいのは。
――貴方の、大切にしてた世界(きおく)まで、 私の所為で、失くしてしまった事。
桃色の聖痕と、輝く白い翼と。 世界を守ろうと真剣な、眼差しで此方を見つめる瞳。
御役目、唯血を繋ぐことだけを課せられ。 無意味に諾々と従っていた己と違い。 彼は龍山としての誇りを真っ当先祖から受け継ぎ、 そして生を、道を全うしたと知っているから。]
(155) sinonome 2015/09/24(Thu) 06時頃
|
|
[だから、
貴方の守りたかったものが掌から零れ落ちてしまったのが それが悲しい。
私の願いは唯のエゴで。 でも、彼を守りたいって思ったのは本当で。 其れが幼稚で我儘だっていうのは。 天から――玉露さんや、傷つく皆を見て知った。
それでも私、私ね。 貴方が大好きなのよ。
たとえ世界を敵に回しても。構わない位に愛してる。]
(156) sinonome 2015/09/24(Thu) 06時頃
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……ぜんぜん、大丈夫じゃないじゃない。 私、カイちゃんの宝物、うばっちゃった。
[貴方から、キラキラ大切な大切な宝石(記憶)、 奪っちゃったのが悲しくて。
不器用な慰めが嬉しくて、苦しくて胸が張り裂けそう。]
(157) sinonome 2015/09/24(Thu) 06時頃
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[泣くなと慰める声>>59に、 私はゆっくり涙を湛えた顔をあげる。
これ以上泣いても、困らせるだけだって知ってたから。 きゅって唇を噛んで。私は雫を零すのを耐える。
私ってホント、悪い子だよね。
そう思ってたらカイちゃんのおなかから音が鳴る>>60 それが少し前まであった日常を。 愉しかったクレープ屋さんでの出来事を思い出させて。]
……私は食べてなかったから。 気づかなかったや。 でも、自覚したらお腹すいちゃいそうだわ。
[私の”奇蹟”は使い切ったのかな。 其れとも未だ此処にあるのかな。 クレープ屋さんの猫さんの声が蘇える。]
(158) sinonome 2015/09/24(Thu) 06時頃
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|
[そんなこと、考えてたら。 ――突然カイちゃんがぼうっと立ち止まって。
それから、 それから。
あなたが、私の名前を呼んだ ]
……っ……!
[ほんとは、抱き着く資格なんてないし。 私は罪人だけど。
でも、でも――]
(159) sinonome 2015/09/24(Thu) 06時頃
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かい、ちゃん……カイちゃんっ!! ごめんなさい、ごめんなさい。 私、わたしカイちゃんを……!!
[それでもきっと、人生をやり直しても。 何度繰り返してもきっと、私は彼の為にと間違った方向に突き進んでしまう。 過去は代えられない。 でも、未来はきっと変わる。
天の園に未来があるのかは、わかんないけど。]
(160) sinonome 2015/09/24(Thu) 06時頃
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|
――かいちゃん…… 好きなの、すきなの。 貴方をずっと、ずっと――ずっと好きだった。
[それなのに私、傷つけちゃった。 一番大切なひとを、見失ってたの。
一度アスファルトに叩きつけられたからか。 ぼろぼろになった翼をそのままに。
聖痕から解放された私は。 紫藤の当主様としてではなく、一人の女の子として。
――貴方が好きと、やっといえた*]
(161) sinonome 2015/09/24(Thu) 06時頃
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受付 アイリスは、メモを貼った。
sinonome 2015/09/24(Thu) 06時頃
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― 後日:移動クレープ屋 【ねこのくしゃみ】 ―
[一体何処からどうやって現れたのか。 ぼんやりと街中で紫煙を揺らす男の前に、現れたのは何時ぞやのクレープ屋。>>@4 それは最初から其処に止まっていたかのようにそこにあり、しかし先ほどまで無かった事を、黒い男はよく知っている。]
別に、それなりに普通で、 …それなりに何時も通り忙しい。
[仰代と百洲の件や、幸々戸の長男、その他の家の事や、開かぬ門。無用の聖痕。降り落ちる奇跡のバーゲンセール等々エトセトラ。 その全てに頭を痛めて吐いた物のそれを部外者に漏らす理由も無く。 結果答えはぼちぼちと、肺に吸い込んだ煙を甘さ漂う空気に混ぜ込んだ。 勿論この路上は、喫煙禁止。]
代金って、 …あー、そんな事も言ったっけか。
[あれはたしか、幸々戸の長男の長男に言った奴、か。 目覚めぬ痣無しを思い出し僅か眉間に皺を寄せるも、まあ、彼との戯れなら叶えてやらん事もない。 懐の財布からヨレた千円札を取り出して、これで足りるかと問うより先、]
(162) mzsn 2015/09/24(Thu) 06時半頃
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いちま…っ?!!
[いちまん、はっせん?そもそも、12柱全員と、は?! クレープってそんな高い…っけ? 一つ一つがオプション乗せまくりの値段に、思わず咥えた煙草をポロリと落として。何の冗談かと店主の顔を見つめても、カウンターの向こうには邪悪な笑みしか浮かんで居ない。
キャンセルなんて言ったら、どうなるか。 この店主は戦って勝てる相手ではあるだろう。が、そもそも戦う気が一切起きない。 こんな事もあるのかと冷や汗を垂らしてみても三日月の様な笑みは消えぬまま。
結局言われた値段そのままを払い、物のついでに自分の分のクレープも購入した。 注文内容は、新メニューの惣菜クレープの物の中から。*]
(163) mzsn 2015/09/24(Thu) 06時半頃
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― 数ヵ月後 ―
…は、ぁ、?
[人並みの中眉をひそめ、しかし対峙する女に見覚えは無い。 そもそも何でこんな、俺は罵られてんだ。>>94 新手のキャッチかなと思ってみても、女が店の宣伝を謳う事は決して無く、むしろ、]
なん、で
[何で、知ってる。 ほざいた内容までは知らないが、不貞>>*0と言われれば顔をひきつらせるしか無いもので。
日向の母親との関係は自分と本人以外知る者は居らず、彼女が誰かに漏らしでもしない限り、ばれる事は決して無いと思っていた。 そもそも日向本人が知らぬ事、漏れた線も考え辛い。 ならばなぜ、この女は知っている?]
(164) mzsn 2015/09/24(Thu) 06時半頃
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…お前、誰だ。
[百洲の関係者か?こんな女居たかな。そんな事を考えてみても見覚えが無い事には変わりは無く。 麗亞の件で相当揉めた三黒に他の家がちょっかいを出しに来たかという線に気付いても、それにしてはどうも様子がおかしい。
睨む目>>95を殺気混じりに鋭く見下ろしていたものの、しかしあちらから反らされればそれは>>95怪訝なものへと変わっている。 いやそれより、門の向こう?一体、どう言う。こいつは何を知っている? 立ち去る女>>96の腕を待てと掴むより先、投げかけられた不死鳥の話>>97にあっけに取られて。 長い日数を過ごしても尚己の目に焼き付いて消えないあの鳥の事を、どうしてお前が知っているのか。 あの不死鳥の事は、限られた者しか知らない話だ。 ――それに俺は、何処かでお前を見た事が、]
…!! おい、待っ、
[一瞬、何かに気付きかけた気がした。 しかし言いたい放題言われその内訳の半分も分からぬ内に、 若い女は人混みに呑まれて消えただろう。**]
(165) mzsn 2015/09/24(Thu) 06時半頃
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[――――ぴくり 頬に落ちた暖かな雫>>92に、僅かに瞼が動く。]
……――――。
[広がる"奇跡"のように甘い香り>>93に混じり。 『リッくん』――聞こえたのはたった一人しか呼ばない呼び方。]
(166) simotuki 2015/09/24(Thu) 08時半頃
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[――――とすん]
(167) simotuki 2015/09/24(Thu) 08時半頃
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[長らく眠りの中に居た身体は弱り。 手は親友の身体に軽く触れた程度だけれど、殴る意志があった。]
………、…ばーか。
約束……破ったの。
そっちじゃない、か……。
[開かれる事のなかった黒い目は友を見て。 殴った手はその服の端を掴む。
"あの日"、届く事はないのだと絶望した手は、今は確かに友を捕えた。]
(168) simotuki 2015/09/24(Thu) 08時半頃
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…………神威。
戻ってきてくれて…、…ありがとう。
[滲む視界には変わらず"翼"が視えた。 天に空を飛ぶ権利と翼を奪われても。
自分にとってはいつだって、彼は誰よりも自由で純粋な天使《トゥルーピュアエンジェル》なのだから。**]
(169) simotuki 2015/09/24(Thu) 08時半頃
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幸運の科学 リッキィは、メモを貼った。
simotuki 2015/09/24(Thu) 08時半頃
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まいどありぃ、にゃあ。
[>>163 値段を告げた時、男の目の色が驚愕・動揺・焦りと様々な色を浮かべるのを、金色の眼差しは満足気に見つめていた。 暫しの逡巡の後観念したかのように代金を渡す男に、店員は満足したような笑みを浮かべ、新作の総菜クレープを勧める。]
はいにゃあ。 新作の照り焼きチキンクレープにゃあ。 甘辛い照り焼きソースを絡めた肉厚のチキンにシャキシャキのレタスがとても合うにゃあ。
[男の注文に応え、ついでに缶ビールもつけて手渡した*]
(@5) yota108 2015/09/24(Thu) 10時頃
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……ごめんな、菖蒲。 絶対忘れないっつってたのに。
[必死に謝る菖蒲を見て、慰めるように背中を撫でた。>>160 そんな約束をしていたにも関わらず、忘れてしまったことが、どれほど彼女を傷つけてしまった事か。
それが、とても悔しくて。
彼女が落ち着いたならば、ぽつぽつと、語り始める。]
(170) moumoureena 2015/09/24(Thu) 14時半頃
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俺、お前と戦って、分かったわ。 やっぱ俺、お前と戦うのが一番嫌だ。
お前が苦しむ姿は、もう見たくないんだ。 だから、……だから。さ。
[戦って、分かったんだ。 お互いに、辛い思いをした。心も痛めた。 他の誰と戦うよりも、菖蒲と戦うのが一番辛い。 それは最初から、分かっていた筈なのに。]
お前が間違ってるって思ったら、全力で止めるべきだと思うし、それが世界にとっても、龍山家にとっても一番なんだと思う。 けど、それでも、どうしても。 世界を敵に回して、俺を助けたいって思うなら。
俺は――
(171) moumoureena 2015/09/24(Thu) 14時半頃
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――お前と共に、堕ちてやる。
[それは、掟から外れた、歪んだ覚悟。 それでも、彼はまっすぐに彼女を見つめて。]
(172) moumoureena 2015/09/24(Thu) 14時半頃
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『――いいのか、快流』
[しばし、沈黙ののち。龍王の目の色が変わる。 それは、先ほどの心配ではなく、 覚悟を問う、毅然とした色。
それに対し、快流は。]
いいんだ。 俺は禁術使っちまったし、どうせただじゃすまねぇし。 師範代の身分も当分返上するつもりさ。
[快流は、悪戯っぽく龍王に笑いかける。 今まで、十分すぎるほど世界を守ってきた。 ここで、一休みしてもいいんじゃないか。 そんなことを考えながら。]
(173) moumoureena 2015/09/24(Thu) 14時半頃
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『世界を敵に回すとなると、儂とも敵になるのじゃぞ』
[厳しい声がかかる。 それは龍王とも敵対するという意味になり。 それでも、快流は笑っていた。]
平気さ。なんだかんだで、龍王様は俺のこと、守ってくれるんだろ?
[そう、この龍王様は龍山家の者を敵に回すことができない。 それを、なによりも、快流自身が知っていたから。]
『あまり過剰な期待はするでないぞ』
[龍王の声のトーンは変わらない。 それでも、知っているから。]
ふふっ、わーってますって。
[こんなにも明るい表情ができるのだ]
(174) moumoureena 2015/09/24(Thu) 14時半頃
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……俺も、ずっと。 ずっと好きだった。
[だからこそ、道を違えたことを、お互いに後悔したのだろう。 けれど、これからは。
きっと、彼女と共に歩むことになるだろう。
藤の花言葉は、「決して離れない」 菖蒲の花言葉は、「あなたを信じます」
そして、龍山の証、桃の花言葉は、
「私はあなたのとりこ」
その、言葉通りに*]
(175) moumoureena 2015/09/24(Thu) 14時半頃
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― 幕間 ―
[それは幻想だったのか。
大須賀白羽が見たセカイ。 歴代の大須賀が歩んで来た道が映し出される。 そして、その道の先に天使が――]
「もう、縛られる事は無い。行け、白羽。」
[懐かしい声を聞いた気がする。 あれはそう、あの声はきっと……]
(176) 葵 2015/09/24(Thu) 19時半頃
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― 現世 ―
――ッ!?
[そこはいつもの場所。 大須賀の本拠地『オスカー』の仮眠用のベッド。
……そして、大須賀の秘密ラボとも言える場所。]
夢……じゃないな。 俺は?
[そう、天使と拳で語り合い。 そして堕ちたのは――
違和感。 そう、どうしようもない違和感が起きた瞬間からあったのだ。]
(177) 葵 2015/09/24(Thu) 19時半頃
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[――灰色の羽根が、無い。]
(178) 葵 2015/09/24(Thu) 19時半頃
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嗚呼、そうか。 これが――俺への――
[男はもう一度ベッドに倒れ込む。 異能を失った訳ではないが。 それでも、理解出来てしまった。
そして慟哭の後で彼は歩き出す。]
(179) 葵 2015/09/24(Thu) 19時半頃
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― 数か月後・神宿『White Wing』 ―
「この青空に翼をひろげ 飛んでゆきたいよ 悲しみのない自由な空へ 翼はためかせゆきたい」
[神宿にオープンしたピアノバー『White Wing』 そこでは今日も「翼をください」が歌われていた。
昼はカフェで夜はバー。 そんなスタイルのお店であり。 自信は接客よりも、気が向いた時にだけピアノを弾くようなそんな生活だった。 こんな風に引き語りを披露する事だってあるのだ。]
(180) 葵 2015/09/24(Thu) 19時半頃
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[時折、以前からの知り合いが遊びに来る事もあっただろう。 幸々戸とか土御門とか。 彼は笑顔で告げていた。]
まあ、あの時は悪かったな? うん……お詫びにファーストチャージは無料にしてやるよ。 バーボンも好きなだけ飲んで良いぞ?
……よし、特別に『闇の炎に包まれた獣』も食わせてやろう。
[これで納得したのか否か。 少なくとも今は平和だった。]
(181) 葵 2015/09/24(Thu) 19時半頃
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[そう、天使の帰還>>70を知るまでは――]
(182) 葵 2015/09/24(Thu) 19時半頃
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― 半年後・空中要塞『メサイア』 ―
各員、戦闘配備につけ!
良いか、今度こそ天の門に我々は辿り着くのだ――足りないなど知った事か!
[空中要塞メサイアに配備された古の破壊獣を模した機械獣。
壱號:エターナルフォースブリザード
弐號:インフェルノオブメサイア
参號:ダークフレイムオブディッセンバー
肆號:サマーサンシャインバースト]
さあ、今度こそ――辿り着いてやろう。
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[記憶をなくすのが代償なんて知らなかった。 私は彼が謝る言葉>>170にふるふると首を振ります。 思い出すのも、辛かったでしょうに 其れでも思い出してくれただけ。
とても幸せだと、思うのです。 泣きながら謝る私の背を撫でる手は温かく。 ああ、カイちゃんだと悲しいのに、嬉しいなんて。 そう思いました。
そしてこの手が消えゆくのを恐れていたの、ですが――]
(183) sinonome 2015/09/24(Thu) 21時頃
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[だから、私は耳に届いた貴方の言葉>>172に きょとん、とした瞳を向けて――それから。
とっても慌てたのです。]
か、カイちゃん!? 龍王様だって、カムイ君だって、ナナオちゃんだって リッキィだって、史夏さんだって敵になるかもしれないんだよ? 玉露さんだって、斎さん、だって……
[その語尾が、だんだん小さくなるのは。 きっと彼が龍山の長としてではなく。 唯の快流賭して見てくれたってわかったから。 ああほら、龍王様だって心配そうな、声>>173
私の喉が張り付いてる間に、貴方は龍王様とも話合いが済んでいて。]
(184) sinonome 2015/09/24(Thu) 21時頃
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[それから、改めて明るい表情の貴方に、告げられたのは。]
――カイちゃん……っ!
[私はぎゅっと貴方に抱き付いて、その胸に顔を押し付ける。 藤の聖痕も、桃の聖痕も。 これからない生活になる。扉を潜ればなんとなくそう、”わかる” それでも。紫電が撃てなくなっても。 私が私である限り。貴方と共にいたいと思う。
始原の天使様の残した奇蹟の扉。 其れを潜ればきっと下界に戻れる。
下界に降りれば追及とか、責任とか。 色々待っていそうだけど。きっと。 大好きな貴方が隣にいてくれるなら。
私の人生はこんなにも彩り豊かなの。]
(185) sinonome 2015/09/24(Thu) 21時頃
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[桃の花に囚われたのはきっと、私の方。 虜となった菖蒲の花は、柔らかな笑みを湛えて
大好きなあなたに告げたのです。]
――さ、カイちゃん。 行こっか。
[貴方となら、どこまでも共に*]
(186) sinonome 2015/09/24(Thu) 21時頃
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[――――とすん]
(187) よつば 2015/09/24(Thu) 22時頃
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……ッ、
[>>167>>168酷く弱い拳が、男に触れた。 一瞬何が起きたのか分からずに、大きく目を瞬くが]
は、はっ………
だから、言ったろ。 奇跡なンて、案外簡単に起こるモンだって。
[開いたその目は、出会ったあの日を思い出させた。 男が今一度の生を受けたのであれば >>4:76きっと、男が生まれた“あの日”と同じ。 彼に“その名”を呼ばれた今から、男は始まるのだ。]
(188) よつば 2015/09/24(Thu) 22時頃
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………それは、こっちの台詞だって。
リッくん。
[>>169どんなに遠い空に居たって、彼はいつも“視て”いてくれた。 だからこそ、男は何処までも自由で、純粋な天使で在れた。
そう、男にとっては彼は、最高の友達であり ―――救世主《メシア》でもあるのだから。**]
(189) よつば 2015/09/24(Thu) 22時頃
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― 数年後:大聖堂 ―
[かつての闘いがあったその聖堂は ヘヴンズ・ドア大聖堂と名付けられ 当時のまま、東京都の保護下に置かれたらしい。]
―――――………
[――――カツン]
[床を鳴らす白ブーツは 導かれるように>>29ある祭壇へと辿り着く。]
(190) よつば 2015/09/24(Thu) 22時半頃
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あの時、俺 “誰か” に喚ばれた気がしたンだ。
[>>66>>67その声が、願いがなければ 恐らく自分は今此処にはいないだろう。
どうやら“あの日”から数年経っているらしいが 男の瞳の奥、蘇る光景は少しも色褪せてはいない。]
(191) よつば 2015/09/24(Thu) 22時半頃
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[男の持ったもう一つのクレープが 白と黒の彩りを添えて、温かく。 周囲に香りを漂わせていた。]
(192) よつば 2015/09/24(Thu) 22時半頃
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……………………
[どさり、と、鞄が床に落ちる。 三黒の屋敷に、監視監禁の名目で保護され、詳細は伏せ学校にも行けるようになった。
それでも、ここに日参し、日が暮れるまで祈りを捧げる事だけはやめなかった。]
…………かむ、い…………さま……
[当時より、少しだけ大人になった少女が、呆然とその名を呼んだ。]
(193) reil 2015/09/24(Thu) 22時半頃
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[>>193鞄の落ちる音。 背後に気配を感じて、男は振り返る。]
…………っ、な
[一瞬、目を見開いた。 男にとってはつい先程まで この場所で対峙していた“魔女”と同じ顔をした者が 此方を見、自身の名を呼んでいるのだから。]
(194) よつば 2015/09/24(Thu) 23時頃
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[しかし、その様相と。 纏う雰囲気に、目を瞬かせて]
…………オーシロちゃん?
[少し、成長したようにも見える。 気付けば男は、自身の知っていた“その名”を尋ねていた。]
(195) よつば 2015/09/24(Thu) 23時頃
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……戻って、いらした……のですね……
[みるみるうちに、瞳に涙が溜まる。 あの日、再び現世に戻ってから、決してこぼさぬと決めていた
それが、零れた。]
(196) reil 2015/09/24(Thu) 23時頃
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神威、様…………っ
[気づけば、足は走り出していて。 ぎゅう、と。 その両腕を背に回していた。]
(197) reil 2015/09/24(Thu) 23時頃
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あ、ええ……ッ?
[>>196目の前の少女の瞳に涙。 “勝負”の余波で泣かれる事はあっても 目の前で泣かれるなんて機会がある筈のない男は、慌て]
そうそう、戻ってきちまったっていうか 全然変わってねーよな、此処!
何年か経ってるって聞かされたのついさっきでさ ちょっと向こうまで行ってきただけだっ――――……
[饒舌に、話題を逸らすように]
(198) よつば 2015/09/24(Thu) 23時頃
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〜〜〜―――ッ !?
[そんな男の口を塞いだのは
クレープよりも甘く香る匂いと 背に回された、細くて小さい腕と
>>197腹辺りに当たる、柔らかい感触だった。]
(199) よつば 2015/09/24(Thu) 23時頃
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………げ、 元気そうで 何より
[男の手は未だに空を彷徨い。 やっとの思いで絞り出せたのは、その一言だった。]
(200) よつば 2015/09/24(Thu) 23時頃
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神威様……神威様……っ 嗚呼、よかった…………
[男の戸惑いも知らず。 細い腕に一層の力を籠め、喜びの声を上げる。]
一日千秋の思いで、お帰りをお待ちしておりました。 本当に、よかった……
(201) reil 2015/09/24(Thu) 23時半頃
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[そうして、漸く涙が止まったところで、抱きついたまま見上げ]
ところで、神威様……何故、クレープを?
(202) reil 2015/09/24(Thu) 23時半頃
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[錯乱し続ける頭とは裏腹に >>201自分の胸の中で泣く、彼女の言葉を聞けば 益々“とうに死んでいた筈の麗亞”に似ていると、思った。]
……そ、そンなに待たれてたのか、俺。 聖女様を待たすなンて、罰でも下りそうだぜ。
[そこでようやく、いつもの笑み一つ。 赤みが差した頬は変わっていないが]
(203) よつば 2015/09/24(Thu) 23時半頃
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……ああ、これか。
[手元のクレープを見た。 >>202決して上目遣いの涙を見ない為ではない。
正直、誰に渡すかなんて決めていなかった。 しかし、今ならば何となく分かる気がする]
多分、俺を喚んでくれた誰かさんに、かな。
[そう言って、彼女に手渡そう。 幸運と奇跡の象徴、白と黒のクレープを。]
(204) よつば 2015/09/24(Thu) 23時半頃
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はい、とっても、お待ちしておりました。
[目を紅く腫らしながら、にこりと笑う。 だが、そんなことはどうでもいい。
帰って、きてくれたのだから。]
(205) reil 2015/09/24(Thu) 23時半頃
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私に、ですか……?
[そうして、きょとんとしたままクレープを受け取る。 それと、神威の顔を交互に見て]
……ありがとう、ございます……
あの……一緒に、食べましょう?
[そう言って、掬ったクリームを一口、神威へと。]
(206) reil 2015/09/24(Thu) 23時半頃
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おっ 俺は食べたから!!!
[>>206口へ運ばれる、その前。 居たたまれなくなったのか、飛び退いた。]
……君が元気そーなら 俺はそれでいンだよ。
[頭を掻く。 彼女の魂を蘇らせたのは、恐らく男だ。 誰が彼女を保護してくれたのかは知らない。 けれど、彼女が無事に此処に居ると言う事は]
(207) よつば 2015/09/25(Fri) 00時頃
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―――――…… ホント、それだけだから。
[この数年間。 彼女は魔女から解き放たれて きっと、聖女としての人生を歩んでいく途中だったのだろう、と]
(208) よつば 2015/09/25(Fri) 00時頃
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そう、なんですか……?
[スプーンと男を再び交互に見返す。 そして、はむ、と自分の口へと運び]
…………はい
[とても幸せそうに、笑った。]
(209) reil 2015/09/25(Fri) 00時頃
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―数年後 破壊の跡残らぬ街中で―
[掌からぱっと鶴の型をした式鬼紙《シキガミ》が飛び立つ。]
ほら、行け。
[よたりと一度傾いた鶴は、何度も羽搏き体勢を立て直すとささやかな風を纏って低空飛行。 前を行く女子高生3人組の足元を駆け抜けスカートが――捲れない。]
(210) simotuki 2015/09/25(Fri) 00時頃
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…………白、白、…赤。
[けれども。 何事かを呟いて、ふっと笑って眼鏡をかけ直す。
目覚めてから数週間。 弟の力による治療と友人の手も借りたリハビリの結果、なんとか松葉杖があれば歩けるようにはなった。 特に土産のクレープを口にしてからは奇跡のように回復も早かった。]
(211) simotuki 2015/09/25(Fri) 00時頃
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[街中でも目立つ真っ赤なコートに伊達眼鏡は、弟が勝手に部屋から持ち出していたのを取り返した。 髪は以前のように切り揃えたが色は黒いまま。
ゆっくり、一歩一歩の足場を確かめながら。 自分の足で歩いて行く。 時々止まって見上げる空は随分と遠くに見えた。]
……探して来い。
[戻ってきた鶴をもう一度飛ばす。 鶴は覚束なくもよろよろと空へと飛んで行く。 式はまだ使うなと言われているが今は特別だ。]
(212) simotuki 2015/09/25(Fri) 00時頃
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[やがて短くない距離を時間をかけて歩いた場所。 カツンと松葉づえをつく音を響かせて、立ち止まる。]
……変わらんな、三黒の。
[飛ばした鶴の式は、黒い男の肩へと着地して、かさかさと翼を鳴らしていた。 以前のように少しだけむすっとして三黒へと話しかける。]
(213) simotuki 2015/09/25(Fri) 00時頃
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うちの当主様が来てくれないと寂しがっている。
[兄が目覚めた事を真っ先に速達の式で知らせたのに、と。 むくれていた当主《弟》を思い出して少しだけ表情を緩め。]
あと……あー……。
ボクが眠っている間、随分世話になったようで。 その。
……。
ありがとう。 ボクの居ない間、守ってくれて本当に感謝している。
[真っ直ぐに男を見詰め、深々と頭を下げた。*]
(214) simotuki 2015/09/25(Fri) 00時頃
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[>>209幸せそうな顔を見れば つられて、男もいつもの笑顔で笑って]
………悪かったな。
何か、心配かけたみたいでさ。
[撫でる為に伸ばそうとした手は やはり途中で空を掴み、代わりに男自身の頬を掻いたけど。]
(215) よつば 2015/09/25(Fri) 00時半頃
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本当に、……でも、嬉しいのです。
[満面の笑みで答え、ふと思い出したように]
そうだ、あと数刻程で、三黒様がお帰りになるはずです。 早くお屋敷に帰って、驚かせましょう?
[今は彼の家に世話になっているというのの説明を失念したまま、手を引いて。]
(216) reil 2015/09/25(Fri) 00時半頃
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クロちゃんが?……って、オーシロちゃん!
どういう、事……ッ
[>>216懐かしい名前に、むず痒さを覚えながらも さすがに引かれた手を振り払う事は出来ない。
きっと道中で説明を求めるだろうが その歩は、三黒の屋敷へ辿り着くまで止まる事はないだろう。]
(217) よつば 2015/09/25(Fri) 00時半頃
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私、やはり、行くところがなくて…… 身寄りも、後ろ盾もない私を、三黒様とひなちゃんが保護してくださったのです。
[屋敷へと向かいながら、そんな説明を。 そうして、屋敷へとつけば慣れた様子で奥へと通し]
軽いお食事を用意してまいります。 そのまま、お待ちくださいね。
[イタズラを思いついた子供のような表情で座らせ、自分は厨房へと消える。 しばらくしたあと、何品か酒のつまみになるような食事を用意して]
私は、表で三黒様をお待ちしております♡
(218) reil 2015/09/25(Fri) 01時頃
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三黒様、おかえりなさい。
[そうして待つ事しばらく。 顔を出した男へ、ここ数年で一度も浮かべた事がないような花の笑みを浮かべ、出迎えた。]
それでは、私は本日は早めに下がりますね。 ご飯の用意はできておりますから、ごゆっくり。
[ぺこり、と頭を下げ、浮いた足取りで仮の自室へと下がっていった。]
(219) reil 2015/09/25(Fri) 01時頃
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―数年後 破壊の跡残らぬ街中で>>210―
[飛んできた折鶴に煙草の煙を吹きかけたりつまみ上げるまではしても、戯れに燃やしてしまう事はもう無く、 紙の翼>>213が擦れる音を耳元に聞きながら、不機嫌そうな青年は表情以外は当主である幸々戸の次男によく似て居て。]
お前は頭が元に戻ったな、長男。
[眩しく染めた金髪は長い時の中ですっかり黒髪に戻っており、ついでに言えば歳も取って大人になったなと、 しかし、後半の内容を口にする事は無かっただろう。
死体の様な青年を幸々戸の家に送り届けたのは、もう随分前の事。 …いや、様では無い。 それは確かに死体だった。 あの日、鼓動無き身体が徐々に冷えて行くのを己はどうしようもないほど感じていたし、 送り届けた玄関先で彼の血筋の者や当の次男が慌てふためくのを、己は確かに間近で見た。
次男による蘇生が施されるも、結局意識が戻らなかったのも、丁度あの日。]
(220) mzsn 2015/09/25(Fri) 01時半頃
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[それから数年を彼は自宅で眠ったまま、 しかし今は目覚め歩き、リハビリも問題なしと風の噂に聞いている。 目覚めたという知らせ>>214は確かに届いていたものの、生憎会ってやる理由もなし。 以前は次男と長男の様子を見に小まめに幸々戸へ通っては居たが、目覚めてからはそれもパッタリ途絶え。
自分が目を離さなければ長男は昏睡に落ちる事も無かったのでは、心臓が止まってしまう事も無かったのでは、 もう少し早く連れ帰って居れば、 そんな懺悔が次男に受け入れられる事は、結局なかった。]
(221) mzsn 2015/09/25(Fri) 01時半頃
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…もう幸々戸の当主殿には、 十分すぎる程顔を合わせたと思ったんだが、なあ。
[さて自分はどれほどあの家に通い詰めたか。 長男がうろついていた頃と比べ随分姿を変えていく幸々戸家の様子を間近で見据え、しかしそれを悪と思う事は決して無い。 何時の間にか懐かれた幸々戸の次男にこれ幸いと幾つかの問題の解決を頼みこむ事も、在りはした。 全ては、以前の幸々戸と三黒の様子からは考えられない程の事であろう。 唯、日に日に兄を真似始める次男の姿に対しては、家の者と共に困ったものと頭を抱えていたのだが。]
別に、 俺が好きでした事だ。
三黒も十分恩恵を受けてるし、 痣無しが気にする事じゃねえよ。
[当主間で交わされた事はお前の管理の外側と、 静かに紫煙をくゆらせながら、口調も放つ内容も、全ては彼の古い記憶のまま。]
(222) mzsn 2015/09/25(Fri) 01時半頃
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…――だがまあ、 礼の言葉ぐらいは、受け取っておいてやる。
[頭を下げる黒いつむじへ、 そう、ほんの少し笑って。*]
(223) mzsn 2015/09/25(Fri) 01時半頃
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― 三黒の家 ―
だから、 そんな使用人みてーな事、……は、
[>>219この数年ですっかり家族レベルまで馴染んだ居候へ、かける言葉は普段と同じ。 だった筈なのだが、珍しい満開の笑みを向けられれば流石にそれも止まってしまうという物で。
…いや、珍しいどころか初めてでは?]
ぁ? お、おう…?
[自室へ下がるらしい女の背を見送りながら、暫くぽかんと呆けていたか。 何か、機嫌のいい事でもあったの、か? 日々を明るく過ごす彼女の、たまに見せる不安げな影。それを気にする事もありはしたが、生憎癒しは己の力の外側で。 どの道俺ではあの心配事は無くせぬと、長い時をそのままに。暮らす中に微かな悲しさを感じても、それを抱えているのは此方も同じ。
白の欠けた穴を、その影を、 胸の奥に色濃く落として。]
(224) mzsn 2015/09/25(Fri) 02時頃
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[しかし彼女は今、その影が今取り払われたかのように微笑んでいる。
何か、あったな。 はて恋人でも出来たかと僅か首をかしげていたものの、浮いた足取りからは何もつかめず。 普段であれば共に食事を取るのにと、向かう先は居間としている広い部屋。]
(225) mzsn 2015/09/25(Fri) 02時頃
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[三黒が綴る仰代麗亞の報告書に目立った変化は出る事は無く、 警戒を張って居た筈の他家からも何時の間にか気も緩み、 三黒の家の者は完全に彼女の存在に馴染む始末。 むしろ彼女が来てからはやりたい放題たっだ当主がきちんと家に居ると有難がる者さえ居たのだが、それは今はどうでもいい。
硝煙と紫煙。 変わらぬ二つの香を漂わせ、上着や武器は廊下の途中で使用人に剥がされた。 軽装であるスタンドカラーの白いシャツと、黒のスラックスを身に纏い、 火傷の滲む手はそのままに、手袋は、先ほどのコートと共に使用人の手の中に。
廊下を歩く黒の足音は、きっと客人にも聞こえていただろう。 片側に庭の覗く木製の長い廊下を踏みしめて、 足音は、部屋の前で止まったか。
火傷の手が、ゆるりと古い障子戸を撫でる。
一枚隔てた向こうから香る料理の香と、人の気配に眉をひそめて。 僅かな木の摩擦抵抗と共に軽い扉を横に引けば、目が合ったのは見覚えのある青い瞳。]
(226) mzsn 2015/09/25(Fri) 02時頃
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幸運の科学 リッキィは、メモを貼った。
simotuki 2015/09/25(Fri) 02時半頃
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……!!?
[>>55>>56抱き締められて、耳元で低く囁かれた言葉に、 はくはくと口を開けるが驚きすぎて声が出ずに硬直する。]
(227) kosake 2015/09/25(Fri) 02時半頃
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いい一緒にいたいって、それは、あの、 〜〜〜〜――!
[ねえ待ちなさい冷静になりなさい蝶野玉露。あのイツキが恋愛感情でこんなこと言うと思ってるの? あの頃、学校が違ってもバレンタインに予定訊いて当日にチョコを渡し続けたのに、素直になれなくて口に付いた「義理よ」を信じこまれてたのを忘れたの? どう考えても幼馴染としてよ。 というより私死んでしまったし、いえイツキもだけど。
頭が沸騰しそうになっている。抱きしめられているから見えてないだろうけど、きっと耳まで真っ赤だ]
(228) kosake 2015/09/25(Fri) 02時半頃
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私だって、一緒にいたい
[ぎゅう、と隙間を無くすように抱き締め返した背中は、想像していたよりも広かった。 私は正式に当主を継いだ時、前へ進む為にその恋を紅いイヤリングに詰め込んで忘れようとしたけど]
(229) kosake 2015/09/25(Fri) 03時半頃
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けど、幼馴染としてじゃないの! 貴方は知らないかもしれないけど私は貴方のことが――
[素直に言葉にするのが怖いけど、アヤメちゃんと交わした会話に、包みこんでくれる腕に。勇気を貰って。 その時も、最期の時も、冷静に蝶野として立つ為に全部必要だったと思ってるわ。けど、それでも、私は]
(230) kosake 2015/09/25(Fri) 03時半頃
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――好きよ
(231) kosake 2015/09/25(Fri) 03時半頃
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[また貴方に恋をしてしまうのよ。 最後はやっぱり恥ずかしくて囁くような小ささになってしまったけれど、声は届いた筈*]
(232) kosake 2015/09/25(Fri) 03時半頃
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[目が合い>>226、合ったにもかかわらず、]
…は、
[スパァン!と良い音を立て、和紙を張った障子を勢いよく閉めた。
なんっで、あいつが、居るんだ…!? 混乱の中たっぷり63(0..100)x1秒程の時間をぐるぐる部屋の前で考えて、手は障子戸に触れたまま。部屋の中身を外に解き放ってはならぬと、閉じ込めるかのように押さえつけていただろう。]
(233) mzsn 2015/09/25(Fri) 04時半頃
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[ ス パァ―――― ンッッ!! ]
[そして再び開いた障子は、高い音を響かせて。 古いから壊れる?知った事か。
さて、彼は座ったままか立っていたか扉の前か。 そのどれにせよズカズカ大股で畳を踏みしめて、白の前に仁王立ちになるのに変わりは無く。]
お、…まえなぁ! 誰に許可得て、俺の家に上がりこんでやがる!
[そもそも三黒の家は対して誰の立ち入りも制限して居ないし、見られて困る物は何もない。 土御門の様に開発中の何かがある訳でも無く、幸々戸の様な家宝もなし。三黒の家の秘密は全て当主の身の内に。それ以外は普通の屋敷と、別な当主も部外者も好きに上げろと言い渡してある。 家に上げた犯人は機嫌の良すぎる麗亞という事は容易に想像がつく物の、こっちはそんな事知ったこっちゃないわけで。
というか、言うべき事はそれでは無い。 それでは無いのだが、口を突いたのは残念ながらそれだけで、 何時帰ってきた今までどうしていた急に何で等の疑問の数々と押し寄せた感情を、全て不法侵入の文句に当てていただろう。
不法侵入でも無いのだが。]
(234) mzsn 2015/09/25(Fri) 04時半頃
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― 数年後 ―
[血にまみれた褐色のコートを脱ぎ捨てれば。 中から現れたのは、制服姿の少女。]
……セーラー服、だからと。 侮るから、こーなる。
[馬鹿めが。 と、天に吊るした死体に、凍えた眼差しを向けて。 少女は、路地裏を後にした。]
(235) yuo 2015/09/25(Fri) 12時頃
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[あの戦いから数年。
又従姉の身柄を、三黒に任せ。 後始末と言う名の他家との腹探りに奔走して。 少なくとも、少女の目の前で麗亞の件を強く語る者は居なくなった頃。]
……しかし。
制服とは、窮屈だな。 麗亞ねぇは、よくもまあ、隙無くぴちりと、着こなしていた物だ。
[麗亞が学校へ通い始めた姿を、何やら鼻を伸ばして(それは常ならば『嬉しそう』と言われるべき表情だったのだが)見つめる三黒の姿に、暫し不貞腐れていた少女は。仕事の合間、学校へと通うようになっていた。 但し。麗亞の通っていた学校ではなく、偏差値はともかく格はもう少し落ちる共学の公立校。 早弁、女子トーク、校舎裏の悲喜こもごも。存外学ぶ物の多い学校生活は、つまらなくも退屈でもない物となっていた。
まあ、その分滞る仕事は、こうやって。効率よく、片付けて。]
(236) yuo 2015/09/25(Fri) 12時頃
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で。 昼間、何か動きはあったか? 急ぎの書面は?
[控えさせていた“草”が音も無く現れ、少女に書面を渡す。 歩きながら、数枚。ペンを手に名を書き片付けると、今度はファイルを渡される。 後は、何処かの喫茶店でこれに目を通せばいい。]
……解った、下がれ。
[今日はどうしよう、エフは空いているか……等と考えかけて、苦笑する。
自分はいつまでも、【親離れ】が出来ないらしい、と。
少女がそれに思い至ったのも、学校の恩恵だった。 あの日聖堂で放った、炎の烏。 あの男と似た力に、何かの奇跡かと思っていた事象。
明確に繋ぐ答えなど、一つしかなかった。]
(237) yuo 2015/09/25(Fri) 12時半頃
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[――――緩やかに衰えていく、聖痕の力。
何処かの覗き魔が勝手に聖痕を消した余波か、或いは血の薄さ故か。 あの日からこちら、ゆっくりと消えていく聖痕の力に。こっそり、考えていた事があった。
それを口実に、百舌鳥の事を誰かに引き継がせて。 あの男の元へ押しかけ、既成事実でも作ってしまおうか、と。
割と大真面目に計画を練っていたそれが、事実の元に木っ端微塵に打ち砕かれ。 呆気なく散った初恋に、何も言わず男を蹴りつけケーキをたらふく要求したのは。中学に入って、少しの頃。]
(238) yuo 2015/09/25(Fri) 12時半頃
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[きちんと調べてはいない、が。 どうやら母へは捻くれた片恋であったらしい書面上の父が、日に日に母に似る自分に、妙な眼差しを向けてくる辺りからしても。 まあ、確定なのだろう。
極力家に居る時間を減らしながらも、未だに当主業などやっているのは。 好きになれずとも、腫れ物扱いされようと。結局、百洲を“家族”とは思っているからでもあるのだが。 >>226三黒が大人しくなったと思いきや、今度は百洲か。影ではそう言われている事にも、目を瞑り。 それでも疲れた時には、まあ。 ケーキをたかりに、某家に電撃訪問などしてみたり。
麗亞や神威、最近目覚めたらしい幸々戸の護り手の事も気にはかけながら。 概ね、そんな数年だった。]
(239) yuo 2015/09/25(Fri) 12時半頃
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[などと追想していた最中。 いつまでも“草”の気配が消えぬ事に、首をかしげて。]
……どうした? 報告は、終わったのだろう?
[問いかければ。 もう1枚、書面を渡されて。]
(240) yuo 2015/09/25(Fri) 12時半頃
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…………?
!!!
[>>217三黒の屋敷に、神威らしき姿を連れた麗亞が戻った。 その報に目を見開いた少女は、ファイルを慌ただしく仕舞う。]
(241) yuo 2015/09/25(Fri) 12時半頃
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……何買っていこう。
ケーキ? シュークリーム? ああでも、エフ、甘いの苦手。シフォンケーキの方が、いい?
[そこまでは知らない、と言いたげな苦笑と共に姿を消した“草”を尻目に。 浮き立つ思考を、他の事で抑えながら。少女はスカートを翻し、傷の癒えた街を駆け出した**]
(242) yuo 2015/09/25(Fri) 12時半頃
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一緒にいたいってそれは勿論…ーーーー、
[そのままの意味で。 何故、一緒にいたいのかと問われたならば。 それは、そこに一つの感情があるからで。 それを自覚したのは彼女をこの手にかけ、失くしてからなわけだけども。
答えるよりも前に抱き締め返されて。 ああ、死んだ身体でもくっ付けばこんなに暖かいのかと思う。 それは直に触れる温もりではなかったかもしれない。 きっと暖かいのは心の内側で。]
家も何もない、お前だからこそ。
[玉露の囁きは小さかったけど、それが聞こえるくらいに二人の距離は近い。]
(243) laetitia 2015/09/25(Fri) 16時頃
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好きだ、玉露。
[心臓が早鐘を打つ。 耳の辺りがじん、と痺れるように熱くて。
昔は二人は当主だという思いがまずあって。 だから無意識のうちに玉露をそういった対象から除外していた。 そういった目で見ては駄目だと、そう思っていた。
でも一度自覚してしまえば違う。 除外しようとしても、そこに在るのが当たり前の存在。 ずっと近くにいた存在を意識してしまえば。
きっと、自分はずっと玉露に恋をしていたのだと分かってしまう。]
(244) laetitia 2015/09/25(Fri) 16時頃
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[恋を自覚すれば過去の所業が色々と、そう色々と頭を駆け巡る。 バレンタインの事とか、それはもう色々と。]
…すまなかった。
[思わず謝った。 それでも腕の中の存在を離さないのは。 自覚した恋に浮かれていたせい。]
(245) laetitia 2015/09/25(Fri) 16時頃
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[玉露の顔を覗き込み、瞼に口付けを一つ落とし。 それから。]
帰ろう、玉露。
[唇にも一つ口付けを。
死ねばそれまでだと思っていた。 潔く死ぬまでだと思っていたのに。 生き返りたいと欲が出て、未練があるのはそこに玉露がいるから。 彼女と一緒に歩いていけるのなら。 共に生きていたいと、そう強く願った*]
(246) laetitia 2015/09/25(Fri) 16時頃
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―目覚めてから数か月後―
[人の群れが見下ろせる高いビルの上。 赤いコートをはためかせ、式鬼紙使いは杖を片手に立つ。]
『マイクてす、マイクてす。 リッキィ、神威さん、準備いいかな?
今回は僕が審判をするよ。』
[傍らの式から幸々戸の当主の声が響く。]
(247) simotuki 2015/09/25(Fri) 20時頃
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久々の『勝負』だから、腕が鳴るな。
[初めは松葉杖じゃなくなっておめでとうの食事会だった筈だ。 それが話の流れで友との雌雄を決する事となった。
ちなみに弟も参加したがったが、それは全力阻止した結果の審判役だ。]
(248) simotuki 2015/09/25(Fri) 20時頃
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一重折り
二重折り
三折り 魂(たま)折り込めて
血が主は幸々戸理岐なり。
[今日の日の為に用意した特別性の紙が淡い光を纏い、浮き上がり。]
(249) simotuki 2015/09/25(Fri) 20時頃
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――式鬼紙《シキガミ》 海つ………ごふっ!
[突如、術者は吐血して倒れた。]
『リッキィぃぃぃっ!!!?』
[審判が大慌てでビルを飛び越え駆け寄って、すぐにその背へと手を当て、治癒の力を使う。]
(250) simotuki 2015/09/25(Fri) 20時頃
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[しばらくお待ちください。]
(251) simotuki 2015/09/25(Fri) 20時頃
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[――ボクは奴らを赦せんよ。
以前、礼を言いに会いに行った三黒にだけ話したことがある。
リハビリの経過はいいこと。 日常生活は問題なく送れるようになること。 けれど、無理はもう利かない身体になること。
以前と変わらず、痣無しと侮るような彼に話したのは、幾分か声に感じた暖かさ>>223と、自分の死んだ身体を捨てる事無く運んできたと聞いていたからか。 その時に一緒に伝えた、赦さないと。]
(252) simotuki 2015/09/25(Fri) 20時頃
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『ボクは『護り手』だからな。
当主様が融和路線とるならそれはいい。 ボクは異論を挟む気も、妨害する気もない。 でも信用はしない。
一度やらかした奴は、理由さえ出来ればまたやると思う。』
(253) simotuki 2015/09/25(Fri) 20時頃
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『……理央もアイツもなんだかんだお人好しだ。
今のボクに出来るのは、良い眼で警戒するくらいだし。 だから、また手を借りるかもしれないので。
その時はよろしくお願いします、三黒の当主殿。』
[そう言ってもう一度頭を下げたのは、遠いがはっきりと残っている記憶。 あれからなにかと煩い長老達から盾になるように努め。 随分とでかくなっていて驚いた日向とも喧嘩をしないように――再会時にうっかりチビガキ呼ばわりした上に、身長計ろうと頭に手を置こうとした件を除いて――して来た。]
(254) simotuki 2015/09/25(Fri) 20時頃
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……改めて、行くぞ!カムイ!
[先程のハプニングから無事生還した式鬼紙《シキガミ》使いの周囲に浮かぶ、ノーマル式鬼紙《シキガミ》が7体。]
手加減したらもう二度と『勝負』してやらんからな。
……記念すべき200戦目だ。 勝って先に100勝するのはボクだけどな。
[先程まで倒れていたとは思えぬよう、にっと不敵に笑う。 あの時、神門の魔女に見せられた友と弟の居る景色。 それは今、伊達眼鏡越しでも眩くもはっきりと、理眼-リガン-に映し出されていた。**]
(255) simotuki 2015/09/25(Fri) 20時頃
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[>>243>>244彼の答はまるで夢のようで。 思わず顔を見たくなってしまい仰ぎ見た耳の赤さと、向かい合わせの胸からどきどきと打つ彼の心音から、彼の本気さを証明していて、ほんとうにおなじきもちなんだと嬉しくて涙が滲む]
いいわよ
[>>245彼に何を謝られたのかわからないけど、きっと私は許してしまう。惚れたら負けとはよく思ったものだから]
[そうして、>>246瞼にと落とされた彼の唇の柔らかさにびくりと震える。え、あ、まってと彼の上着を握りしめる。 次に唇へと落ちてくると影でわかっても、よけることなんて考えもつかないまま]
[音もなく触れた]
(256) kosake 2015/09/25(Fri) 20時半頃
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[一緒に帰ろうと、真摯に言う彼の言葉に]
当然でしょ…!ばかぁ…!!
[嬉しいのだけど、追いかけることに慣れてしまったせいで。長年素直に思いを言葉にできなかったのもあり。 それに、こわくないのにこわいの。なんなのこのイツキは。 ぷるぷると震えながら答える]
(257) kosake 2015/09/25(Fri) 20時半頃
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[>>218聖女に手を引かれながら 屋敷までの道のりを歩いた事を、きっと忘れはしないだろう。 道中でされる説明すら、右から左へ流してしまいそうになるくらい]
…………あ、あの ッ………
[そうしていつの間にか 三黒の屋敷へと通されて、食事の前に腰を下ろすも。 自分の手を見て、しばらくは洗わないでおこう、なんて思ったものだ。
だがそれも束の間。>>226家の主が帰る音が聞こえてくれば]
(258) よつば 2015/09/25(Fri) 20時半頃
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やっべ、……
[何故か、隠れなければ、という思考が過ぎる。 >>233折角の数年越しの再会だというのに きっと彼と目があった青は、焦りの色を映していた。]
……って、おい!!! クロちゃん!!
どうして締めンだよ、俺だってば!!!
[それが打って変わって、 突然の家主の行動に、驚きを隠せずに。 締められた障子をどうにかして開けようとする。]
(259) よつば 2015/09/25(Fri) 20時半頃
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[ ス パァ―――― ンッッ!! ]
[>>234再び開く障子は、壊れた音が混ざった気がした。 古いのに合わせて、男が二人して逆方向に力を入れていたのだから 当たり前といえば当たり前かも知れないが]
誰に許可得て、って…………
[ぐるぐると頭が回る。 訳が分からぬままに聖女に連れて来られて 気付いたら、目の前に、あの時の半身であった黒がいた。
だから、自然にその言葉は、漏れた。]
(260) よつば 2015/09/25(Fri) 20時半頃
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[そして、光が溢れる*]
(261) kosake 2015/09/25(Fri) 20時半頃
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約束、果たしに来た。
[>>12男はあの時と変わらない顔で 拳を軽く掲げて、そう告げた。]
(262) よつば 2015/09/25(Fri) 20時半頃
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[居候の麗亞を、学校に行けと家から蹴り出したのはもう随分前。 若いんなら学校へ。使用人の真似事をするな仕事を奪うな。 そう一口に言っても実現は簡単な事では無く、監視者たる三黒の目から外す様な選択に、案の定部外者は派手に反対した。
24時間閉じ込めておいても自分が監視しきれる訳でも無く、そもそも増えた業務に追われ色々忙しいし、拘束しすぎて死なれても困るし等々、 言い訳の様な物をいくつも並べ、条件を飲み、飲まれ、何とか昼間の家から追い出した。 それでも、百洲の者数人をばれぬよう監視に付けて。 しかしそれも最初の内。今は目立った処置も無く、所謂放し飼いと言われる奴、だ。
彼女が学期末毎に持ち帰ってくる学校書類や、三者懇談等という地獄の行事に大きな異変が無かった事も随分大きく、 それを踏まえた仰代麗亞の報告書内容は何やら次第にずれた方向に走り始めるのだが、それはさておき。]
(263) mzsn 2015/09/25(Fri) 21時頃
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[監視の無い彼女が出歩く先と言えば学校の狭い敷地と、放課後のクレープ屋や聖堂跡の3つぐらいで、 強く言わずとも時間通りに帰宅する監視対象を有難く思うやら、偶には遊んできてもいいと複雑に感じるやら黒い男はせわしなく。 滅多に運転しない車で迎えに行く事もごく稀と、その助手席は空であったり日向が居たりその他が居たり、車の行先は大抵、麗亞にとっては珍しい寄り道の方向へ転がされる。
それでも何かあれば真っ先に三黒当主自ら手を下すと言ってはあるもののそんな事が発生するとはどうにも思えぬまま、 すっかり情の沸いた仰代をいい用に操る訳でも無く、持て余す訳でも無く。
つまりは、ただの保護者と。
何時の間にか落ち着いた謎のポジションに首をかしげても、生憎、悪い気はしなかった。]
(264) mzsn 2015/09/25(Fri) 21時頃
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[しかし日々の生活の中、共に取る食事の中、出迎える姿等に まるで嫁でもとったみたいだな。 なんて思い、目の前の聖女を眺めてしばし数秒。
…いや、やっぱり無いな。
そう頭を振った事も幾度かと。 やはり自分は、もう結婚などというビジュアルは想像できん。 死んだ百洲のアレ以外とはまっぴらごめんだ。 味噌汁を啜りながらそんな事を考えて、そもそもコイツは歳が離れすぎだろうと、美しき聖女相手に理由を告げぬ盛大なため息を吐いて。
まさかその裏で既成事実の発生>>238をキャンセルされたとは思いもせず、後日しこたま蹴られた上ケーキを奢らされる羽目になるのは、また別の話。]
(265) mzsn 2015/09/25(Fri) 21時頃
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[さて、さて。 以上は引き取った居候の話。
実の娘らしい百洲の日向に対しては、その後も己が血縁者と明かす事は一体無く、 それでも日に日に成長していく彼女の姿へ自分なりの静かな祝福を送って居た。
中学校の入学式もこっそり見に行ったものの気付かれているかまではどうでもよく、 結局、セーラー服姿の本人に声をかける事はせず写真を取る事も無く。招かれざる不審者はさっさと退散させていただこうと、それでもネクタイをゆるめながらの帰路は随分と幸せに満ちて居たか。
彼女の身長が伸びても、纏う服が違ってきても、話す言葉や内容が変化してきても、 二人の関係変わらぬ物と、向かい合う喫茶店のテーブルで頼む物はいつもと同じ。 仕上げる報告書も無いのに事細かく日々の話を聞き、相槌と共に小さく笑い返すのは、やはり、何時ぞや見せた父の顔であっただろう。*]
(266) mzsn 2015/09/25(Fri) 21時頃
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[ころころと表情の変わる相手は疑いようもない程彼自身で、ああやっと、長い時の中で帰ってきてくれたのかと胸を詰まらせる事数秒の内。 そうして拳を掲げる彼>>262をみればこちらも何時ぞやのように拳を握って、]
(267) mzsn 2015/09/25(Fri) 21時半頃
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遅ェ!
[懐かしい顔を描いた頭に、拳骨を落とした。
ゴツリと鈍い音を立ててそれは脳天を撃ち抜き、頭蓋骨の硬い感覚を此方の手骨に伝え走る。 顔は狙わず頭だけを的確に狙ったそれの威力は凄まじく、あの時殴り損ねたのを今返してやるとばかり、強烈な一撃をお見舞いしてやった。
遅い。 遅すぎる。 俺がどれだけ待って苦労したと思ってるんだ。
帰ってこなかったら殴るという約束ではあったものの、帰ってきたら殴らないとは生憎一言も告げて居ない。 それに今は嘗ての弱々しい姿では無く、ずいぶん元気そうな顔をしている訳で。]
お前、 帰り道を女と遊んできたとかじゃ、ねえだろうなあ…。
[壊れた障子に構う事は無く、ぼきりぼきりと指を鳴らして。 しかし第二撃が飛んでくる事は無かっただろう。なんせ今ので大分、すっきりした。]
(268) mzsn 2015/09/25(Fri) 21時半頃
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―――――ぃ ッ、で !!!!
[>>268不意打ちの一撃が、男の脳に直撃する。 じんじんと響く痛みは思わず頭を抱える程だが 何処か、嬉しそうに見えるのは何故だろうか]
ッ、ま っさか。 一直線に還って来た……っつうの、……ッぃて
[変わっていない口調に。 痛みとは違う理由で、涙が溢れそうになるのを抑えて]
(269) よつば 2015/09/25(Fri) 21時半頃
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……… ただいま、相棒。
[その目は、やっぱり少し涙目だったけど。 彼に殴られた所為だって事にしておこう。]
(270) よつば 2015/09/25(Fri) 21時半頃
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……あのさ、俺、クロちゃんに言っとかなきゃいけねー事がある。
[再会を果たしてから暫くして。 並んだ食事に手を付けて、少しした頃だろうか。]
(271) よつば 2015/09/25(Fri) 21時半頃
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―――――俺さ、世界を見て回りたいンだ。
(272) よつば 2015/09/25(Fri) 21時半頃
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[静かに、白は黒に告げた。 そんな男の瞳は、当時のまま青いけれど。 左腕を捲れども、天に捧げてしまった聖痕は、もうない。]
還って来て、変わらないこの街を見て思ったンだ。
俺は、もっと色んな世界を見てみたい。 聖痕を守って来た時には出来なかった事を、
………今ならやれンじゃねえかって。
[また、勝手と憤られるかもしれない。 事実、周りを重んじるのであれば出来ない選択だ。
けれど誰も、天使が自由で在る事を止める事は出来ない。]
(273) よつば 2015/09/25(Fri) 21時半頃
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君なら、分かってくれンだろ。
……クロちゃん。
[少しだけ、憂いを残して男は笑う。 彼の甘さを分かりきったような顔で
白はへらりと、笑うのだ。]
(274) よつば 2015/09/25(Fri) 21時半頃
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知ってるさ。 そうなってほしくないのは、今も変わらない。 ……でも。もう、君と道を違えたくないから。
[そう、告げて。]
『さぁ、そろそろ時間だ。 儂も、面倒をみるのは此処まで。
行くのも留まるのも自由じゃが、 ……行くんじゃろ?』
[道は、拓かれる。 この先。再び蘇る道へ。]
(275) moumoureena 2015/09/25(Fri) 22時頃
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……うん。 菖蒲と、一緒に。
[菖蒲の手を、ぎゅっと、握って。 この先も行ける、気がするから。**]
(276) moumoureena 2015/09/25(Fri) 22時頃
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クシャミは、おつかれさまにゃあ**
yota108 2015/09/25(Fri) 22時半頃
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[一直線に帰ってきた>>269にしては遅すぎる馬鹿と言いつつも、もし彼が早め数日の内に帰ってきたとしても、己は同じ要に遅いと殴って居たという事は黙ったまま。]
おう、 …お帰り、相棒。
[>>270浮かべた笑みに、あの日の悲しさはもう無い。 けれど、つんと感じた鼻の奥の感覚を誤魔化すように、短い栗色の髪をやや雑にかき回して。
コブができたかどうかまでは、俺の知ったこっちゃない。]
(277) mzsn 2015/09/25(Fri) 22時半頃
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は、あ?
世界って、お前、
[>>271取りあえず飯だと痛がる白いのを座布団の上に落ちつけて、此方も幾つかの好物を口に運んで一息ついたそれぐらい。 告げられた俺また何処か行きます宣言>>272に思いっきり眉間にしわを寄せていたのは、きっと白の記憶のままの黒。
つーかこいつも俺に業務全部押し付けんのかよふざけんなよ。 …と胸の内悪態をつきつつも、続く彼の言葉を静かに聞いて。 そういやこいつはそう言う奴だったなと嘗て名を捨てた天使>>273を今更のように思い出しながら、会話の長さへ冷たさを失った発泡酒を一口。
繋がり途切れた後、今更置いて行くなと駄々をこねる訳にも行かず。 勝手な寂しさから彼の翼を奪う事も、やはり自分には出来ぬ事。 結局の所、俺は全てにおいて甘いのだ。 日向や麗亞、幸々戸の兄弟、その他の家の諸々に関しての全て。 そんなだからこいつらは俺に甘えて来るのだと分かって居ても、なかなか断る事は出来ぬまま。]
(278) mzsn 2015/09/25(Fri) 22時半頃
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…定期的に土産の酒送ってこいよ。
[へらり笑う間抜けな白と、此方は普段通りの不機嫌な黒と。>>274 素直になれぬOKの答えを口にしながら、グラスに残った酒を一気に煽って。]
(279) mzsn 2015/09/25(Fri) 22時半頃
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[>>278記憶の中の黒と寸分違わぬ、眉間の皺。 きっとその胸の中は、男に対する悪態だろうと苦く笑う。
あんなに強く殴られても、小宇宙どころか もはや爆発《バン》さえ起こさない白と黒。 その表情から相手の心を読む事は、こんなにも難しい。]
………へへ、分かった。
[酒には手を付けぬままに。 それでも、その顔は僅かに熱に浮かれて >>279想像と同じようなOKの答えに、にいと笑みを浮かべた。]
(280) よつば 2015/09/25(Fri) 22時半頃
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|
[それから、もう少しして]
………俺、オーシロちゃんにも言ってくる。
良い子だな、彼女。 初めましてって言っときゃ良かった。
[男が知り合った頃の彼女は、恐らく別人格。 だから、“彼女”と出会ったのはつい先程の事なんだと。
しかし、黒に告げるその目は、何処か関係性を疑うように。 いや、同じ屋根の下で聖女と暮らせるなど羨ましいと そんな意味も込められていたかも知れない。]
(281) よつば 2015/09/25(Fri) 22時半頃
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|
― 部屋の前で ―
………オーシロちゃん?
[居るかな、と一応ノックを忘れずに。 仮とは言え、女の部屋に入る事などない男は 扉を開けただけで軽く目眩を起こす程度だけれど
その姿を見つけて、咳払いひとつ、傍らに腰でも下ろして]
(282) よつば 2015/09/25(Fri) 23時頃
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|
俺、明日にでも出かける事にしたよ。
………きっとまた、暫くは戻れないからさ 伝えておかないとって思って。
[>>201男の帰りを待っていたと言ってくれた彼女。 裏切る事になるんだろうか、と居心地悪さに頭を掻いて
その眸の色を見た。]
(283) よつば 2015/09/25(Fri) 23時頃
|
|
神威様?
[声をかけられ、風呂上りの髪を乾かしていたドライヤーを止め、襖を開ける。 白い薄いワンピースの寝巻きに、カーディガンを羽織った姿で見上げ、首を傾げる。 足の短いベッドに、畳を傷つけないように敷かれた毛足の長いカーペット。 白を基調とした、少女らしい部屋は、それだけで少女が監視などはただの名目でしかない何不自由ない暮らしをさせてもらっているものがわかるもの。]
おはなしはもうよろしいんですか?
[部屋へ通し、微笑む。 離れからでも、十分騒ぎは聞こえていた。 さぞ、話は弾んだのだろうと笑いかけ]
(284) reil 2015/09/25(Fri) 23時頃
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――――え?
[急すぎる報せに、目を瞬かせた。]
(285) reil 2015/09/25(Fri) 23時頃
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|
そんな……もっと、ゆっくりなさってくださっても…… せっかく、会えたのに……
[ぎゅ、と裾を掴み、俯く。]
(286) reil 2015/09/25(Fri) 23時頃
|
|
[ああ、やっぱり俺は甘いな。 返事に笑う顔>>280を見ながら何度そう思っても、 それでも悪い気がしない事が増えたのは、この数年彼が居なくなってから。
それから少しして、麗亞と話すと言う白を自分は止める理由もなし。 ふわりと酒の回った頭で部屋の場所を教え、まあ分からなければ使用人に聞けばいいと、座ったまま送り出したか。]
だろ。 全然手が掛からなくてな、俺もありがたい。
…口説くなよ。
[紡ぐ言葉もじとりと視線をやったのも保護者としてなのだが、果たしてしっかり白に伝わったかどうかまでは怪しすぎる。 関係性を疑う目>>281にも気付かぬまま、何せこっちは酔っぱらい、だ。*]
(287) mzsn 2015/09/25(Fri) 23時頃
|
地下軌道 エフは、メモを貼った。
mzsn 2015/09/25(Fri) 23時頃
|
………あ、いや。
[>>284彼女の出で立ちと それから部屋の中に溢れる少女らしい“白”さ。 目の前で見るそれに、いつもの癖で目を逸らしそうになるが]
………俺も、そーしたいけどさ。 暫く此処に居たら、きっと、もう行けない気がすンだよ。
どーにも、居心地が良すぎてさ。
[>>286俯く少女に向けるのは、困った顔。 男という生き物は、どうしてこうも勝手なんだろう。]
(288) よつば 2015/09/25(Fri) 23時頃
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|
でも……っ
[言いかけ、口篭る。 止めたい気持ちと、止まる事はないだろうという確信の間で逡巡し―――]
……あの……っ
(289) reil 2015/09/25(Fri) 23時頃
|
|
私、も…………
[言いかけて、止まる。 今の立場と、何より、此処まで気を回してくれた三黒と日向に対する気まずさで、言い切るのは躊躇われた。]
(290) reil 2015/09/25(Fri) 23時頃
|
幸運の科学 リッキィは、メモを貼った。
simotuki 2015/09/25(Fri) 23時半頃
|
………
[>>290言いかけられた一言に。 ぱち、と男は驚くように瞬いて]
馬鹿。
……ンな事、間違っても言うなよ。 クロちゃんとモモちゃんに世話ンなってるんだろ。
[勝手に彼女の魂を救いあげて 手を差し伸べてやらなかった男が言える事ではない。
だから、これから言う事も、きっとただの自分勝手。]
(291) よつば 2015/09/25(Fri) 23時半頃
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|
………、待ってて欲しいンだ。
あの時、天界に居た俺が 還って来る道標になってくれたみてーに。
[>>32彼女の祈りは、天を焦がし。 >>67それはやがて、彼を誘う光の道となった。]
(292) よつば 2015/09/25(Fri) 23時半頃
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だから、その…… っ
[>>287背後にかかった言葉を思い出す。 拳を握って、やめとけと自制をするも、唇は言う事を聞かない。]
(293) よつば 2015/09/25(Fri) 23時半頃
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………俺の、光になってくれ。
(294) よつば 2015/09/25(Fri) 23時半頃
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[黒の飲んでいた酒にあてられたせいだ。 彼女に、こんな事を、言ってしまうなんて。]
(295) よつば 2015/09/25(Fri) 23時半頃
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そう、ですが…………
[晴れない表情は変わらない。 世話になっている身で、これ以上迷惑をかけるわけにはいかないのだ。]
待って……
帰って、きて……くれますか……?
[また、あてもなく待つのはどうしようもなく辛いけれども。
だから、待たせるのならば]
(296) reil 2015/09/25(Fri) 23時半頃
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私……私、待っていますから。 だから……
いつか、帰ってきたら……
(297) reil 2015/09/25(Fri) 23時半頃
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今度は、神威様が、私を迎えに来てください。
[これくらい、お願いしても赦されないだろうか。]
(298) reil 2015/09/25(Fri) 23時半頃
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…っは――…、
[白いのが退室した後、盛大に息を吐く酔っ払いが部屋に一人。
飯は終わった。空になった食器を積み上げて、後は台所まで運んで行けばいい話。 だがまあ、今日は少し飲みすぎたか。 神威の前では意地でも見せなかったものの、連日の業務の疲れと飲みすぎたアルコールはぼんやりと男の脳を揺らして。 もう今日は人に任せようか。 立ち上がりかけた腰を再び座布団の上にどっかり下ろして、しばしの沈黙の中揺れる思考を紡ぎ出す。
白と黒。 二人の繋がりはあの日確かに途切れ、残り感じる物は今は一つも残って居ない。 それでも、約束通り帰ってきてくれた。 翼を失くしたとしても彼は確かに自由な天使であると、それを証明して見せたのは他でも無い先の彼で。
――ああ、よかった、なあ。 全てが以前のような元通りになった訳じゃない。良い意味でも、悪い意味でも。 けれどその手伝いの為に走り回る価値はこの世界に、自らを取り巻く世に確かにある訳で。 そして彼もまた、その価値ある物の内が一つ。]
(299) mzsn 2015/09/25(Fri) 23時半頃
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[つまらない、興味の無かった筈の世界は今は色に満ちている。 己を取り巻く周囲全てが、モノクロ≪白と黒≫の深き呪いでも執着でも無く、聖痕の空のように輝いていただろう。
ふにゃりと、男にしては珍しく無防備に笑って、 障子の大破した部屋は廊下から丸見えだったけれど、それでも食器を片づけようとする使用人すら近寄らず。
突っ伏したテーブルの上僅か涙を零しても、 きっと、誰も見なかった。*]
(300) mzsn 2015/09/25(Fri) 23時半頃
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地下軌道 エフは、メモを貼った。
mzsn 2015/09/25(Fri) 23時半頃
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……分かった。
必ず迎えに行くって、約束するからさ。 俺が分かるように、光っててくれたら嬉しい――……
……なンて。
[照れ隠しに、笑いながらも。 >>298彼女が笑顔で生きられるようにと願う その手はやっと、彼女の頭を撫でるように伸びる。]
(301) よつば 2015/09/25(Fri) 23時半頃
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そン時はさ、……あー、一緒にクレープでも食べようぜ。
[>>207一度断ってしまったあの時のクレープを きっと、いつか迎えに行く時なら、食べられると信じて*]
(302) よつば 2015/09/25(Fri) 23時半頃
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[そして、夜も更けた頃。 ふと、胸に仕舞い込んであった、式鬼紙《シキガミ》を >>1:339思い出したように、懐かしむように取り出して]
『俺は少しだけ旅に出ようと思う。 その間に、早く良くなってくれよ。 帰って来たら、その時こそは、『勝負』しよう。』
[放つは友に、“鈍達”で。
今度は、何も言わずに離れないようにと。 それだけが、男が唯一成長した点だった。]
(303) よつば 2015/09/26(Sat) 00時頃
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― >>247勝負の刻、再び ―
おいおい、リッくん。
不戦勝で100勝目なンて、俺は認めねえぜ?
[あれから、どれだけの月日が経ったのか。 >>250>>251『勝負』を前にした友の様子に 白の男は、不敵に笑みを浮かばせながら告げる。]
(304) よつば 2015/09/26(Sat) 00時頃
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………あの頃の俺と同じだと思うなよ、リッくん!!!
[>>255立ち上がる彼を見据えて、男は白鴉を背に仕える。 その背には、かつて理眼-リガン-が見続けた――白い翼が在った。]
へへ、そっちこそ。 『勝負』中に手加減しろって言われても聞けねーからな!
[世界を巡った男は、 以前よりいくらか精悍な顔をしているものの 口調や、振る舞いは当時の男そのままだった。]
(305) よつば 2015/09/26(Sat) 00時頃
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[男は今日も、友に認められた自由の翼と共に、大空を舞う**]
(306) よつば 2015/09/26(Sat) 00時頃
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……はい
[涙を堪えながらも、頭を撫でられ、笑う。 必ず帰ってきてくれるのならば、待つのも辛くない―――と言えば嘘にはなるのだが。
だから、せめて、これくらいは許してほしい。]
(307) reil 2015/09/26(Sat) 00時頃
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いーっぱい豪華にしたクレープ、食べましょう!
[再びその背に腕を回して、満面の笑みで約束を。]
(308) reil 2015/09/26(Sat) 00時頃
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