197 獣ノ國
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キリシマは抜荷 錠にレーザー・ガンを向けた。(ランダム投票)
スージーは研修生 キリシマにレーザー・ガンを向けた。
トレイルは研修生 キリシマにレーザー・ガンを向けた。
亀吉は研修生 キリシマにレーザー・ガンを向けた。
ティソは研修生 キリシマにレーザー・ガンを向けた。
クラリッサは研修生 キリシマにレーザー・ガンを向けた。
シメオンは研修生 キリシマにレーザー・ガンを向けた。
マユミは研修生 キリシマにレーザー・ガンを向けた。
オスカーは研修生 キリシマにレーザー・ガンを向けた。
錠は研修生 キリシマにレーザー・ガンを向けた。
ヤニクは研修生 キリシマにレーザー・ガンを向けた。
キリシマは市民の手により▼zap▼された。
時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
犠牲者はいないようだ。殺戮の手は及ばなかったのだろうか?
非認可の組織は全滅した……。「人狼」に怯える日々は去ったのだ!正常さを取り戻した社会インフラは、目覚しいスピードで復興計画を進めていく。次のComplexはうまくやるでしょう。
――― 鐘は大きく鳴り響いた。
闇夜に響く音色は透明に澄み、空気を震わせる。
海は夜に唄い
空は白星を飾り。
何処かの舞台は今宵も晴やかに幕を上げているのだろうか。
ただ國に紡がれ続ける噺と、その軌跡。
―――ひとつ、またひとつ。背表紙が閉じられた気がした。
然し國の何処かではまだ、噺は咲き続けていることだろう。*
(#0) 2014/10/11(Sat) 01時頃
/*
そうさ、今宵もまた、噺は返り咲き。
きっと國の外に出た人も、同じ噺をしていることだろうねェ。
おいでやおいで、陰日向。
姿を隠すことは、もうせずとも。
/*
お疲れ様です、長らくの間物語をありがとうございます。
度々の村建ての把握不足等、大変ご迷惑お掛け致しました。
epではゆうるり雑談に花を咲かせるも、物語を紡ぎ続けるも、過ごしやすいようにして頂けたらとら思います。
(#1) 2014/10/11(Sat) 01時頃
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-夕刻、公園-
薔薇、綺麗ね 私にくれるの?
[花束をもらっていいのかと一度だけ問うてから、そっと持ち上げて助手席に座る。 持ち手に絡んだ鎖に気づきそっと解けば、錠前のペンダント]
これ……
[どうしてと聞く前に、つり橋を渡りに行こうと自信に満ちた笑みを向けられて、軽口と共に差しのべられた手に、左手を乗せる]
連れて行って、くれるの? ……先生にも、もしかしたらいっぱいいっぱい迷惑かけちゃうかもしれないのに
[子供のような言葉づかいになりながらも飼い主を心配して、それでも瞳は幸福と期待に少し潤み]
(0) uz_citrus 2014/10/11(Sat) 03時半頃
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君を 、 『 ―――――― 、 』
[耳にささやかれた言葉は、防波堤を決壊させるには十分なだけの威力を持っていて。 何も言えずに手を握ると、彼の首筋にすり寄るように頭をのせて]
……錠、
[そっと、涙を流しながら囁く声は、とても熱く、甘く]
(1) uz_citrus 2014/10/11(Sat) 03時半頃
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私、もう死んでもいいわ
[この幸せの絶頂のなかなら死んでも後悔がないと告げれば、触れるだけのキスを唇に]
(2) uz_citrus 2014/10/11(Sat) 03時半頃
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― 夕刻・公園前 ―
薔薇が似合う君の為に、お供をつけようと思ってな。
勿論だ。 君以外にも、君以上にも、その花の見合う相手は居ないね。
――歳の数だけ包ませるなんて、まるで節分だが。
[助手席で花束を抱いて坐る彼女の左手。
その薬指で煕る存在に、頬の筋を緩ませて 乗せられた手をしかと握り、口端を持ち上げた。]
“俺と行きたかった”んだろう外へ。 ――だが、今日は下見だぞ。
なにせ、君を卒業させねばならないという使命が、 教師としての俺には或るのだから。
(3) motimoti 2014/10/11(Sat) 03時半頃
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[心配そうな声音を聞いても、浮かぶ笑みの種は変えない。 ――彼女が望むのなら、此の車は何処にだって行ける。 運転する男が望めば、ガソリンが切れるところまで、]
……參ったな。 泣いたら化粧が崩れてしまうぞ。
俺以外にアイラインやマスカラの溶けた顔を見せたくないね。
[誰とも顔を合わせなくとも、到着する頃には月が出てしまうから
それでも、化粧をしていないスザンナの方が 天に昇る満月よりも、余程美しいのだが。]
[唇に触れる感触>>2をそのまま受け止めて シートベルトを外し、上体を傾けさせる。
甘い唇を軽く吸って、唇を舌で割り歯の羅列を撫ぜ。]
(4) motimoti 2014/10/11(Sat) 03時半頃
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[天鵞絨のように触り心地の良い舌を掬いあげる前に、 低い吐息と共に、唇を遠のけさせ。]
―――… 続きは、ドライブの後に取っておこう。
[樂しみは後で。 好物も最後に食べる派だから。
再びシートベルトを締め、握り締めていた手をやんわり解き、 ハンドルを取ってから、國の果てを目指す**]
(5) motimoti 2014/10/11(Sat) 03時半頃
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[共にソファへと身を沈めたのなら、寄せられた身体から伝わる温もり>>4:+26に肩の力も抜けようと言うもの。 向けられた微笑みには、少しだけ困ったような笑みを返してしまったけれど――それも、照れ隠しの故なのだが。 少しばかり身体を相手の方へと向けながら、聞こえた言葉には肩を竦めて言うままに。 ――小さく寄せられた眉に、きっと少なからず痛むのだろうとは思ったけれど。 たけれど、絡められた腕にそう力を込められてしまっては…その言葉を信じるフリをする他無い。
…仕方無いではないか、離れ難いのは、自分とて同じ事なのだから。 だからと言って、それに甘えてしまうのも、果たしてどうかとも思うけれど。]
甘い物が好き、か。 それは良かった、好みが合いそうだ。
ホットミルクも、ココアも。 あぁ、後はチャイも好きだな…一番好きなのは珈琲だがね。
[ひとつ、ひとつ。折られていく指>>4:+27をぼんやりと眺めながら、彼の言葉に聞き入るように軽く目を伏せ。初めて知る彼の情報を逃すまいと、その声を拾っていく。 他人を此処まで知りたいと――自分から、誰かを知ろうと思った事など、もしかしたら初めてかもしれない、と。]
(6) ねこんこん 2014/10/11(Sat) 05時半頃
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[そんな事を思っていたのなら、次いだ"舞台が好き"という言葉には小さく、目を見張りはしただろう。 ――そうして、胸へと導かれた手と共にその後に続いた言葉には。胸へと触れたまま、彼の頭を抱き寄せようとしただろうか。]
――……何とも、嬉しいもんだ。 あぁ、本当に……、ヨハン。
[何時もなら、もう少し気の利いた事も言えそうなものだけれども。 そんな余裕も剥がされていることを少々悔しくも思うけれど、相手が彼なのであれば――それも、悪くは無い。]
…殊勝なものだ、が… 悪いが、一番でない奴を傍に置く趣味は無いんだ。
[小さく聞こえた言葉>>4:+28には、態とらしく首を振りながら、そう言って見せて。 布と肌の向こう、トクリトクリと鳴る鼓動に、ジワリと胸に熱を広げながら、僅かに震える指先すらも愛おしく。 そうして抱き寄せた頭を自分の胸に押し当ててみたのなら――年甲斐も無く、そして柄にも無く。少し大きく響くその音は、彼の耳には届いただろうか。]
(7) ねこんこん 2014/10/11(Sat) 05時半頃
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――……要するに、此処に呼んだお前以外は…誰も置くつもりがない。
[震える瞼へと、唇を寄せて。低く告げた言葉には、微かな熱を込めて。 瞼から頬へ、そして耳へと。唇を滑らせたのなら、吐息交じりに何とも切なげに、その耳へと注ぎ込むように、彼の名を呼んではみせただろう。]
しかし、舞台…か。 前にも言ったが、君の立つ舞台は素晴らしかった。
あれをもう見れないと思うと、少々惜しいな……"ジャニス"の名を捨ててくれ、と言ったのは俺なんだが。
[彼の言葉を反芻しながら、思い悩むように眉を寄せ。考える時に指で何かを弄る癖のある男は、無意識のうちに白い手袋で包まれた彼の手を軽く弄り初める。]
(8) ねこんこん 2014/10/11(Sat) 05時半頃
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だが、な。 年甲斐も無いと笑っても構わないが…君が再び"ジャニス"の名で演じるのは、正直な所少し寂しい。 かと言って、"ヨハン"の名で演じられるのも…複雑だ。
……どうしたものかな、ヨハン。
[そうして、困ったように笑って見せながら。この手を離すつもりは無いけれど、あの凛とした演技が見れないのは、やはり少々惜しくて。 コートから覗く細い首筋へと吸い寄せられるように、悪戯に口付けたのは――この歳で初めて覚えた、小さな独占欲だった。]
(9) ねこんこん 2014/10/11(Sat) 05時半頃
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シメオンは、一時離脱を**
omusouu 2014/10/11(Sat) 06時頃
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―回想・商店街―
[反対側の入り口から差し込む橙色。 溶け入りそうな男の姿>>215>>216を見た時には近くに駆け寄って、縋るように手を伸ばしかけた。 どうしてこの男に手を伸ばす資格があるだろうか、と躊躇いがちに手を引いたけれど。
自分の手元を見る。 そこには正確に時を知らせる時計が握られていた。秒針は容赦無く私を急かす。
いつかと同じ台詞。 戸惑う眼を相手に向けた。 時間は無いはずなのに、目を細めて、頬を緩める。]
(10) tyu-gakusei 2014/10/11(Sat) 10時半頃
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–––––––…そう、迷子。
[相手の影を踏んだ。]
"赤頭巾さん"これからの予定は、どちらに? 貴方が持っている物は何かしら。 お菓子の入った籠?葡萄酒?パン屑? ……なんて前置きはいらないわね。
頭巾は捨てられちゃったかしら。貴方がいらないなら別にいいんだけれど。
[「私も、もういらないから。」 視線を落とした先に、相手の影が見えた。自然と緩んでいた口元が下がりそうになって、無理やり口角を上げる。]
(11) tyu-gakusei 2014/10/11(Sat) 10時半頃
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欲しい物は手に入った? 昨日も聞いたかしらね、これ。 でも……早く貴方の"結末"が知りたくて。
[同じ嘘吐きの末路。 同じ嘘吐きでも、きっと結末は違うだろうから。 唇を引き結んで相手の答えを待つ。**]
(12) tyu-gakusei 2014/10/11(Sat) 10時半頃
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……珈琲は苦手よ。
[聞き入る様な相手に、満足そうに口元を緩めながら。返された言葉>>6には、ごくごく小さな声でぽつりと答える。 彼の好きな物なら、何だって好きになりたいけれど。あの苦味が好きになれるかどうか。
そうして頭を抱き寄せられたのなら>>7、どきりと目元を赤くして。そろそろと視線でだけ、彼を見上げた。胸へと導く手とは逆の手で、彼のスーツを緩く掴み、彼の胸の中に収まってみせる]
……そ、れは、
[首を振る相手に、どういう意味なのか、と。困惑めいた表情で尋ねる。 いちばんでないと傍に居られないというのなら、此処に居る事を許してはくれないのだろうか。……それとも。ジャニスが彼の腕の中に居るのは、"そういう事"だと、そう思っても、良いのだろうか]
(13) 製菓 2014/10/11(Sat) 10時半頃
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[嘆けば良いのか、喜べば良いのか。回らない頭で考えていれば、押し付けられる頭に目を見開く。 そうして伝わるその心音に、泣きそうに目を細めた。言葉よりも何よりも、余程確かな答えだった。ジャニスが想いに震える様に、彼もまた。その胸を高鳴らせてくれている。その事実が、途方も無く嬉しい]
…………、嬉しい。離さないで、ね?
[低く告げられた、いつもより幾らか荒い言葉に、数瞬息を詰める。答える言葉は、きっと。喉に突っかかって、酷く情けない声音になってしまっただろう。 落とされる唇を擽ったそうに受け入れて、注がれる名前には体を震わせる。名を呼ばれるだけが、こんなにも心地良いだなんて!
――先よりも尚、抱きつく様にして彼の体に腕を回す。そうして悩む様に言葉を紡ぐ相手を、不思議そうに見つめながら。弄られる手からは力を抜いて]
(14) 製菓 2014/10/11(Sat) 10時半頃
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……それなら。 アナタがアタシに、新しい名前をつけて。アタシはそれで、舞台に立つわ。
そうしたら……ずっと、アナタを感じられる。
[彼に与えられた名前で舞台に立てたら、それはなんて素晴らしい事だろう。 幕が降りた後、名を呼ばれる度。ジャニスは自分が彼のものなのだと思い知らされるのだ。……まるで、所有印の様に。
首筋への口付けには、小さく瞳を揺らして。弧を描く視線を返し、彼のかちりと閉じられたシャツを一つ開けば、露わになった鎖骨に一つ赤を落とす]
……アタシもアナタの呼び名を考えようかしら。 ルーカスの愛称って……ルーク?
[抱きついたまま、小さく首を傾げて彼を呼ぶ。"嫌だったら止めるけど"そんな風な意図を込めて。 でも、呼ぶ事を許されたのなら。もう一度、今度は精一杯の愛しさを込めて、その特別な呼び名を口にしただろう**]
(15) 製菓 2014/10/11(Sat) 10時半頃
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―回想・商店街―
[向けられた指先>>10は重なることもなければ、男が絡み取ることもなかった。 下ろされていく様をただ眺めるのみ。
チクタク、チクタクと、均等に針を進める銀時計。
時間に急かされることのないチェシャ猫ならば関係はないのだけれど、目の前にいる人は御伽の國の住人ではなく、現実の世界は誰彼構うことなく平等な進んでいく。
商店街で、同じ台詞を。 彼女は気付くだろうか。あの時と違って紅葉は咲いていないけれど。
迷子のような瞳が男に向けられた。 笑みのようなものが、影を踏んでいく。溶け合う二人分の影の中、迷子の顔を見た>>11]
私? 私は赤ずきんを返しに来たの。これは私が身に纏うものじゃないから。だって私は赤ずきんじゃないから。
[いらないと影を見つめる彼女に童話じみた口調で男は赤ずきんを演じる。そして懐から赤ずきんを手にすれば――…]
(16) minamiki 2014/10/11(Sat) 11時頃
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いらないなら、捨ててしまおうか。
[徐に何処かに投げ捨てる。
一切の躊躇も無しに、夕陽が揺れる茜色の空の下、穏やかな風が吹いているその流れに乗せるように放り投げる。]
結末を、知ってしまっては面白くないだろう?
決められた展開じゃあつまらない。僕は今起こったことをそのまま綴りたいと思うよ。
――友達の受け売りだけれど、ね。
[終わりを望む彼女にひとつ、距離を縮めようとつま先を向ける。 見下ろす形で問いかける少女>>12に 男は唇を動かした。]
(17) minamiki 2014/10/11(Sat) 11時頃
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これから、探しに行くんだ。欲しい物をね。
僕の物語はまだ途中。これから変わっていくのさ。
たとえば…――君との会話によって。
[彼女は俯いていただろうか。それならば、促すように男は細い腕を掴もうと手を伸ばしただろう。]
――君は、しあわせ かい?
[捉えることが出来たのなら、逸らすことは許さないとばかりに覗き込みながら問いかけただろう。
出来なかったのなら、視線は逸らさずに黄金色の絨毯を見下ろして尋ねてみただろう。]
(18) minamiki 2014/10/11(Sat) 11時頃
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――答えて、クラリス。
君の物語は、ここで終わりかい?
[……と。]
(19) minamiki 2014/10/11(Sat) 11時頃
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-夕刻-
[薔薇に見合うのが自分だけなんて、とても甘い評価の言葉を聞きながら抱きついて]
私意外にも、いっぱいいるわよ、薔薇が似合う人 私はそこらへんによくいる、平凡な娘だわ ......でも、嬉しい
[素直じゃない言葉を吐きながら、それでも嬉しい心は隠せず。握られた手は指を絡める形にしよう]
『なにせ、君を卒業させねばならないという使命が、 教師としての俺には或るのだから』
[真面目な言葉には少しだけ吹き出して。「教師」という聖職を堕とすように背に腕を回そう]
生徒に手をだした不良教師なのに? 手を出しただけでなく、骨抜きにして、心底惚れさせたでしょう?
(20) uz_citrus 2014/10/11(Sat) 11時半頃
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[化粧を心配する声には、ウォータープルーフだから大丈夫だと返そう。見せられた独占欲には少し照れて頬が熱くなってしまうけれど]
ん...
[重なった唇が舌を絡めるほど深くなる前に離れられて、少し切ないような、物足りないような。 それでも続く言葉を聞けば幸せそうに笑うだろう]
そういえば、マッサージしてなかったわね 後でしましょうか?
[続きの話の直後に出したマッサージという単語は、そういうコトを連想させる狙いもあって]
(21) uz_citrus 2014/10/11(Sat) 11時半頃
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― 宵のドライブ ―
[流れる景色は緋色から漆黒に近づく。 日暮れが早くなる季節に包まれた表の世界。 車内もルームランプを点けない限りは、ほの昏い
検問でのカーチェイスを後に控えた辺りで、 知らぬ公園の前で車を停車させる。 公園脇の自動販売機で飲料を買ってから再び移動しようと。]
(22) motimoti 2014/10/11(Sat) 12時頃
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[シートベルトを外し、室外に出ようとして そのタイミングで、背に回される腕に>>20、目を細めさせた。
運転席から助手席側へ身を乗り出す形で身体を傾斜させ、 スザンナの細い腰に腕を差し入れる。]
マッサージ?
あぁ、そういえばお願いしてたよな。 帰ってからでもいいが、 シート倒すとそれなりに後ろも広いし…
[はたと思い出したのは、先日話した言。
車の中でもよく“する”という言い分と、 生徒に手を出した癖にという苦言めいた文句。 、 ほんの微かに沸いた後ろめたさと、小さくは無い期待が沸く]
(23) motimoti 2014/10/11(Sat) 12時頃
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……マッサージをしてくれるのなら、 オプションサービスがあれば、尚良いね。
悪い教師としては。
[國を出る前にもう少し彼女と密着していたいと気は逸れ、 ワンピースの裾へと指を滑らせ、内腿を撫でる。 昏い室内でも、彼女の綺麗に伸びた脚部は 充分魅力に溢れており――月光が注がれ、白く輝いて見えた。]
(24) motimoti 2014/10/11(Sat) 12時頃
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『……マッサージをしてくれるのなら、 オプションサービスがあれば、尚良いね。 悪い教師としては』
[もとよりソレを望んでいたのもあるし、良いと頷きかけたところで、クスリと誘うように妖しく笑い、耳元に口を近づけ、触れそうなくらいの距離で囁く]
シても良いけど、高くなるわよ? ...例えば、錠の残りの人生を全部くれるなら、ご奉仕なんかもしてあげるけど
[この、優しい先生なら、きっと払ってくれるという思いを抱いているからこその言葉。くれなくてもするつもりはあるけれど]
ね、どうする? 私に、払ってくれる?
(25) uz_citrus 2014/10/11(Sat) 19時半頃
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……彼氏に取引を持ちかけるなんて、悪い子だな君は
[>>25鼓膜を擽る笑気に溢れた声音に、 唾液と共に、ごくりと息を呑んだのは無意識。
悪戯心とも本意ともつかない問いかけに耳を貸しながら レバーを引いて運転席の背もたれを倒し、空間を余らせてから 此方へ来るよう促そうか。]
君の人生も人権も俺が奪う代わりに、 俺の殘り40年かそれ以下は君のものだよ。
等価交換として不足はあるかね
[手甲に唇を落とし、薬指の指輪ごと接吻の音を散らす。 犬のように尻尾を振って奉仕するのも、 他人でなく自分の為に尽くされるのなら、魅力的な話だ。]
(26) motimoti 2014/10/11(Sat) 20時半頃
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悪い子でいいわ それで、貴方が手に入るなら ずっとそばにいられるなら、悪い子でいる
[彼の体をまたぐように移動して、広い胸に身を預ける。タバコの匂いや少しの汗の匂いが彼の香りとなって、それに包まれているかのような感覚に幸せを感じて]
不足は、無いわね 私の全て、心も、体も、サービスも、全部、錠のもの もう先生にしかあげない
[名前と先生と、呼びかけが混ざるのは照れのような感情があるから。それはばれてしまっているかもしれないけれど。 自分の手に唇が落とされるならば、こちらもお返しに、彼の首にキスをしよう。 まるで前戯のような、戯れに本気を混ぜた触れるだけのキスを]
(27) uz_citrus 2014/10/11(Sat) 21時頃
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>>4:185 おず ー回想・本屋ー
少し、驚いた。
[目の当たりにすると、やはり違う。居なくなっていると実感する。
自分の得た噂を頭の中でくるくると巡らし。
神隠しというよりは…誘拐の方が近いかも知れない。
考え込んでいれば、差し出される封筒。 すぐに予測がついた。 封筒を渡す手をそっと両手で包んだ。]
…生活費の方が困るなら此れは渡さなくても良い。 また麺麭一枚だけでも困るものだしな。
[そう言って、笑って。相手の瞳をまっすぐに見た。]
(28) souki_kotone 2014/10/11(Sat) 21時頃
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ー回想・続きー >>4:194 おず 店番、か。 俺も少し、居させもらっても良いだろうか?
[そう言ってちらりと相手の事を見れば、何かを書いている模様。
人に、送る物の内容は、見るものではない。
そう思えば、店内を少し回って。]
少し、話をしても良いだろうか? ……くだらない話になってしまうかも知れないが。
[少し俯いて、自嘲的に微笑んで。そう問うた。]
(29) souki_kotone 2014/10/11(Sat) 21時頃
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/*回想で回させてもらいます:(´◦ω◦`):
(30) souki_kotone 2014/10/11(Sat) 21時頃
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[珈琲は好かない、と小さな声で零された言葉>>13には、何処か考え込むるように眉を上げて。それでもやがては、まぁ無理も無いか、と肩を竦めてみせる。 離れていた間に届いたメール>>3:66を思い返しながら、嗚呼今度、とびきり丁寧に淹れた珈琲を飲ませてみるのも悪くは無いかもしれない、なんて。 ――それでも、最初は苦味に顔を顰めてしまうかもしれないけれど。
見上げる紫紺をひたと見下ろし、仄かに朱の乗った頬へと擽るように触れ。此方の期待通りに彼が困惑の色を浮かべてくれたのなら――意地の悪い事に、内心で少しばかり悦に浸りはしただろう。]
……呑気なものだな。 まだ"離して貰える"とでも…思っているのか?
[胸へと押し付けていたせいで、泣きそうに細まった目元>>14は見えやしなかったけれど。注いだ名に、触れる唇に震える様を見たのなら、その姿はそれはそれは、男の心を満たしていく。]
(31) ねこんこん 2014/10/11(Sat) 21時頃
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しかし、俺が君の名を…か。 それは中々良い案だ。それなら…君の舞台も観れるし、例え舞台に立っていても――
――俺のものだと、感じられる。
[囁くように最後の言葉を紡ぎ、燻る小さな独占欲のままに噛み付いた首筋に揺れた瞳に、口元を歪め。 触れて来る指を見送っていたのなら、開けられた喉元へと触れる吐息にずくりと胸がひとつ、疼く。
だけれど、続いた"愛称"には。 首元の開いたシャツもそのままに、男にしては珍しく…ぽかん、とした表情を、浮かべはしただろうか。]
………、
愛称、…、 誰かにそう呼ばれるのは…何年ぶりかな。
[口元を手で覆い、呼ばれた名を、慣れないその名を綴る声をも頭の中で反芻する。 一度、二度。噛み締めるようにその名を繰り返したのなら、覚えたのは何処とない気恥ずかしさと――えもいわれぬ、歓びと。 まるで初めて彼の気持ちを告げられた時のような、ジワリと広がるこの感情を何と呼ぼう。]
(32) ねこんこん 2014/10/11(Sat) 21時頃
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――……だが、悪くない。 俺をそう呼ぶのは、この世の中ではお前だけだから…余計に、なんだろうが。
[首を傾げる彼>>15に向けて、伺うように言葉を返し。小さく、小さく"もう一度"、と強請ってみたのなら、きっとその願いは叶えられたことだろう。 二度目の名に滲む、先よりも込められた彼の熱を。その呼び名を通して感じながら、握る彼の手袋の先へと指をかける。]
…特別な呼び名…というのも、いいもんだ。 そうやって俺は君のものだ、と…主張してくれればいい。
[手にした手袋の先を、軽く引き。彼のその滑らかな手へと直に触れる事は、果たして許されはしただろうか。 許されたのであれば、触れたその肌をゆるりと撫ぜて。その温もりを逃さんとするように、強く握り込みはしただろう。]
君の名前、是非とも俺に任せて欲しい。 君が捨ててくれた"ジャニス"の名に変わる名を…必ずや、用意しよう。
(33) ねこんこん 2014/10/11(Sat) 21時頃
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――……そうしたら、君はまた舞台に立って…俺を、愉しませてくれるんだろう? 賛辞を捧げないでは、居られんくらいに。
[彼の身を包む、コートの楔へと手をかけて。ひとつ、ふたつとそれを外したなら、やはり見えた白にそっと触れ。 自らの首にかけられたその文字盤を持ち上げたのなら、そっとそれを彼の唇に当てようとしただろう。]
…あぁ、だが…
俺と居る時だけは、何も演じない君を見れると…嬉しいんだがな。 余裕の無い君は…悪くは、なかったから。
[そうして男は摘まんだ文字盤を自らの唇へと押し当てて。再び蝶の元へと辿り着いた蜘蛛に倣うように、美しい蝶の唇を喰らう。 この鎖骨に付けられた印のお返しだ、とでも言うように――その応酬が、もっと続けば良いという期待を、少しだけ胸に抱きながら。]
(34) ねこんこん 2014/10/11(Sat) 21時頃
|
□集え獣人
20xx年10月y日 ss:ft
飼い主を見つけたジャーマンシェパード
誰かいるかしら?
□Re:集え獣人
20xx年10月y日 ys:ai
鎌鼬と呼ばれた鼬
しぇぱーど
居るが…どうした?
どうした?
□集え獣人
20xx年10月y日 ss:ft
飼い主を見つけたジャーマンシェパード
ふふ、いや
誰かいるかと思って
こうして繋がれることは、とても幸せなことだな、とね
|
―回想・商店街―
[女性のような口ぶりで答える相手>>16を目の前にすれば、不意に掲示板でのやり取りを思い出す。 堪えきれなかった笑いが漏れた。]
ふ…っ、何その喋り方? 掲示板の時から思ってたけれど、貴方って–––––––
[言葉を切った。 斜光に乗った風が商店街の長い道に雪崩れ込む。 それは男の手>>17から離れた頭巾を、高く高く奪い去って。
男が近付いていた事を察しつつ、私は空を見上げる振りをしてその場を動かなかった。]
(35) tyu-gakusei 2014/10/11(Sat) 23時頃
|
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–––––––…えぇ「とても幸せよ」。
[ありふれた嘘を吐いた。
見下ろす視線に釘を刺されている気分になる。 しかし、元より目を背けるつもりはない。]
………分からない…本当は、分からない。 まだ終わりたくないのよ。 でも、物語の最後まで悪い魔女は幸せになんてなれないでしょう?それと同じ。
[この男が主人公ならば、紡ぎ手は誰になるのだろう。彼の友人だろうか、それとも師だろうか。]
(36) tyu-gakusei 2014/10/11(Sat) 23時頃
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|
もしも貴方が、私を貴方の物語の端役にしてくれるのなら……私があげれる物を持って物語を歩いてくれる? 紡ぎ手が誰かは分からないのだけれど。
貴方が幸せになるまで、物語を紡がなければならない呪いを掛けるから。
[差し出したのは、この國ではない何処かの住所が書かれた封筒。 相手は受け取ってくれただろうか。 相手が受け取るまで、ただ祈るだろう。
「早く、時間が無い」と急ぎながら、酷く泣きそうな顔をして。]
他にあげられる物が思い付かないのよ……きっと、嘘しかあげられない、ごめんなさい…
(37) tyu-gakusei 2014/10/11(Sat) 23時頃
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― 回想 シメオンくん宅 ―
――…っし、め、…ん、…さっき
[――まるで御伽噺のハッピーエンドだと、学生は笑いました。ハッピーエンドにしては形が形だけれど。離れない確証は何処にも、されど告げられた言葉は酷く安心出来るもの。そうして何時もとは違う、薄笑いではない微笑>>4:125に同じように頬を緩ませ。
ただ繋ぐだけで無く、指さえ深みに絡ませたそれには睫毛を震わせ、固く握り返し。指と指の触れ合うその刹那さえ愛おしく酷く幸福だと現実の夢心地に甘く微睡みました。 頬を掠めたそれにはひとつ、視界を瞼の裏に隠してしまったけれど。唇に温もりが触れあえば、戯れるように口先に挟めてみることも。]
(38) grampus2 2014/10/11(Sat) 23時頃
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―――ッ、ふ…ぁ…っ
[腿に当たった歯の感覚>>125にすら腹下に熱を貯め、疼き半ば不安さえ伴うこころを儘に彼の質量が中へと侵ったのなら。学生は眉間に大きく皺を寄せつつ、背筋を震わせ僅少ソファーから下背を浮かしました。強く握られる手はほぼ無意識に握り返したことだって。 来る自身の熱への刺激には、嬌声を上げるでも無く、ただ快感に身を打ち震わせ。色のない吐息を幾つか漏らした後、矢張り未だ堪えたような色声を吐きました。]
(39) grampus2 2014/10/11(Sat) 23時頃
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し、めおん、く…待っ、ぁ、っはあ…!
ふ…ぅッ…ん、んん
[―――徐に激しくなる律動には制止の声さえ漏らしたけれど、果たして彼には届いたのでしょうか。否、届かなければ腹の底を敲くその衝動に、物に、彼の肩に掛けた足さえ震わせ。彼に気を許し緩まった身体はただその衝動を悖ることはせずに。また学生も内心怡々嬉々として彼毎甘受し、落とされた――まるで優しくない口付けに応えるのです。 口内に流れる何方とも付かない唾液は、喉詰まりすることも恐れずに飲み下し。――然し流れ切らない分には口端から垂らしたけれども、尚彼の唇に自身のそれを重ね、触れ合うことを乞う。
最早場に合わない、まるで自分の気持ちさえ否定するような忖度はせずに――軈て大きく引かれた質量には咽喉を引き攣らせ、その分空気を求めるように口付けを止めました。]
(40) grampus2 2014/10/11(Sat) 23時頃
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っあ…っはあ、ん…!しめ、お…ん、く…――ッ!
[突かれ続けるそれには此方も、と云わんばかりに控え目に腰を振り、刺激を求め。溜まり続けた欲を吐き出したいと先走る透明な液を止める事さえ出来ず、奥歯を噛み締め、腹の底に広がったまるで温いそれに身を固くしながら、学生は彼の名前を紡ぎました。焦がれた彼の名を、まだ焦ぐように。中に入った彼の其れを強く締め付けながら。]
っごめ、…っも…だ、…め…
―――ひ、…っく、イっちゃ、ッ
[彼から顔を背けたくなる衝動を抑え、熱の篭った暗灰色を見詰めただ限界を。寸分遅れて吐き出された白濁には恥ずかしむように視線を逸らしたけれど、直にまた口付けが落とされようとしたならば>>126、倦怠感に塗れる身体をそのままに柔く彼の唇を挟みました。 まるで朦朧とした脳内に届いた言葉は>>4:127は胸中に。転瞬の間にほう、と息を吐き、そうして学生ははにかみ笑うのでした。]
(41) grampus2 2014/10/11(Sat) 23時頃
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――、『 。』
[音に鳴らない五文字を彼に届け、短な沈黙に身を委ねたのなら、また直ぐに吹き出し笑い。
そうして学生は繋がれた指を離し、彼の手を引き自分の上へと身体を落とさせ、その身体に抱きつきました。 目前に揺れる金髪を除け耳元に唇を近付け、また一言。空いた手で彼の髪を撫ぜながら、それはそれは幸せそうに微笑みながら。]
(42) grampus2 2014/10/11(Sat) 23時頃
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声にならないくらい、好き。
…シメオン君が、だいすき。**
(43) grampus2 2014/10/11(Sat) 23時頃
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□Re:集え獣人
20xx年10月y日 ys:ai
鎌鼬と呼ばれた鼬
繋がれる…繋がる。
嬉しいが、なんだかこそばゆいものだな。
あっなんか狭いところに入りたくなってきた…(鼬故に)
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[自らがつけた痕をそっとなぞりながら、ジャニスはゆうるりと唇を緩ませる。 そうして相手が浮かべた惚けた顔>>32には、悪戯っぽい笑みの一つでも返しただろう。別に、驚かせたいとかそういう意図があったわけではないけれど。彼のその反応は、妙に可愛らしく見えたものだから]
悪くない?なら良かったわ。 ……ルーク。これを許すのは、アタシだけにしてね。
[彼が許してくれるものだから、どんどんと我儘になってしまう気がする。傍に居られれば良いと、そう思っていたのに。今はそれ以上を望んでしまう。 特別な呼び名も、その一つで。そう呼ぶのは自分だけにしてくれ、なんて。そんな我儘、つい先程までなら言えなかった筈だというのに。 けれど、きっと。こんな我儘ではしたない自分でも、彼は受け入れてくれるのだろうと。そう考えれば、赤らんだ頬を緩く持ち上げ、微笑んでみせる。
彼が望むなら、再びその呼び名を口にして。手袋へかけられた手には、ほんの少し窺う様な視線を向けた]
(44) 製菓 2014/10/11(Sat) 23時半頃
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――アナタは、アタシのものだと、そう思っても良いの?
……ああ。アタシ、今しんでもいい。
[彼の言葉>>33に、ジャニスは深く息を吐き出す。吐き出した吐息は、泣きそうに震えていただろう。それは正しく、歓喜の震えではあったのだけれど。 直に触れる彼のてのひらに、涙すら浮かぶ目を細め。強く握り込まれれば、小さく息を詰めただろう。触れ合うぬくもりが酷く心地良くて、じくりと胸をあたためる]
ええ、ええ。アナタ望むなら、幾らだって。 勿論、最高の舞台を捧げてみせるわ。 アタシ、アナタに褒めてもらう為に舞台に立つのよ。……アナタだけの、為に。
[触れる指先>>34に、ぴくりと体が跳ねる。唇に押し当てられる文字盤をちらと見たのなら、その行く先を追って、上目遣いで彼を見上げた]
……演技なんて、出来るわけないわ。今、この瞬間だって。
――っん、
[重ねられる唇に、余裕などみせられるわけもなく。微かに眉を寄せ、彼の首に腕を回す。零れそうになる唾液を飲み下し、それでも溢れた分は、舌先で舐めとって。彼が唇を離そうとしても、足りないとばかりに再び、重ねてみせただろう]
(45) 製菓 2014/10/11(Sat) 23時半頃
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…………、ルーク、すきよ。
[口付けの合間、許された呼び名を呟く。そうして続ける様に密やかに、想いを告げてみせただろう。 何度も何度も口にしている筈なのに、幾度言っても満足出来ない。その事実が、泣き出しそうな程もどかしくて。唇に乗せたその言葉は、縋る様に歪んでいただろう]
アナタになら、なんだってあげる。 だから……アナタの全部を、アタシにちょうだいね。
[彼の首筋に額を押し当てて、哀願めいて言葉を落とす。 名前だって、この身だって。彼が望むのであれば、幾らでも捧げよう。そんなものが彼と釣り合うなんて、とても思えはしないけれど。……それでも、ジャニスはそれ以上を持ってはいないから。 そうして、押し殺していた独占欲を彼に見せ付けてみたのなら。……果たして彼は、その想いに応えてはくれただろうか]
(46) 製菓 2014/10/11(Sat) 23時半頃
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[彼女の唇>>36から紡がれるのは、今日も嘘ばかり。
文面は容易に御託を並べることは出来る。
けれど人の目を鏡とするならば、視線を逸らさなければ“真実”を垣間見ることが出来ると。
ウソなど吐けないと僕は考えていたのだけど、杞憂だったのだろうか。]
…つまらないよ。
[彼女の何もかもが気に食わない。僕の愛しい人はそれはそれは小さなウソで喜んだり悲しんだり忙しない人だったけれど、彼女は違う。
自らウソを望み、重ねていく。 ウソを吐く理由を、誰かのためだと述べた彼女が、こうしてウソを口遊むのは一体誰のためなのだろうか。]
(47) minamiki 2014/10/11(Sat) 23時半頃
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――…僕には分からないよ。君がどうして魔女を選ぶのか。
――君が、僕を選ぶのも分からない。
だけど、そうだね。何を持ってして魔女を魔女だと言うんだろうか。
僕の頭に生えた獣耳。誰から見ても悪者の狼に乞い願うなんて。
――…呪われてるみたいだ。おまじないなんて、程遠い。
[距離を縮める。つま先が、彼女の陰を完全に塗り潰してしまうまで。 互いの隔たりを失えてしまうまで。
腕を伸ばし、相手の両頬を包み込むようにして触れる。
そのままこちらを向かせようと力を入れることが、叶ったのなら。
僕は、彼女に――……]
(48) minamiki 2014/10/11(Sat) 23時半頃
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“キスから試してみるかい?”
[唇が擦れ合う寸前まで顔を近付ける。止まらない。
少しでも拒絶する素振りを見せれば僕はやめるだろうけれど
見せなければ僕は彼女とは違い、ウソばかり、呪いばかり口にする可愛くない唇を奪ってやるのだ。
永遠に解けることのない呪いを彼女にもかけてやるのだ。
それが、嘘つきばかりの僕らに、僕が彼女に出来る時間の止め方だったから。
封筒>>37は受け取らない。]
――君を縛るものなんか、いらない。ウソなんか、いらないよ。
(49) minamiki 2014/10/11(Sat) 23時半頃
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― 回想、3日目午前:本屋前 ―
――別に、好きなだけ。
[柔らかな囁きは鳶色に乗り、傾き落ちた暗灰色>>4:172を追いかけた。
それも、どこか決まり事のような視線の交わりで以って、距離が消えてしまえば。緩く持ち上げられた口角の意味へ、意識は歩を変えて。 行きついた答えには、僅かに口を尖らせて見せたのだったか。
――だが、それにも"また"はないのだろう。頬を小さく緩め、静かな胸に耳を澄ませながら。柔く、瞳を細める。]
痛くないよ、――切られでもしない限りは、ね。 …あまりにも馴染みすぎて、物に散々引っかけたし。
[薄い興味のままに、傾げられる首の線を視線がなぞり、僅かに顰められた表情へと移ろう。
それを滑稽だ、と抱く胸に一かけらの自嘲を篭めながら。 鹿角が纏い始める悪寒へ、微動する気配へ、次の繕いを探し。他愛ない話の引用で、その動きを制した。]
(50) siras_rc 2014/10/12(Sun) 01時半頃
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……あぁ。少なくとも、シメオンは嫌だね。
[マフラーに埋めた鼻先を少し持ち上げて。顔を反らしながら、"冗談じゃない"と苦笑と共に付け足す。
――案外、それは大袈裟でもないのだろう。 子供染みた夢を脳裏に過らせれば、得体のしれない苦味が足跡を残す。
顔を寄せていた相手>>4:173を、思わず見遣ってしまえば。その苦味は、薄っすらとした現実感と共に、想像に色を足して行き。
…その最中、地面へと落ちた言葉には。苦味から逃げようと半歩身体を引きながら、どこか不満げな表情で頷くのだった。]
[――行き場を無くした手は、自ずと解けた。 浅い溜息を吐きつつ、キャスケットを被り直しては。首を傾げ、薄く笑いかける。 それに向こうが深く迷う事は無いだろう、と思いながらも。
…そうして、消えてしまった予定を埋めに、どちらからともなく、付近の店へと二つの影が揺れ動くのだったか。*]
(51) siras_rc 2014/10/12(Sun) 01時半頃
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――回想昨日:???――
[ 動かなければ何も始まらない。 手を伸ばさなければ、こちらを見てもらうことも出来ない。名前を呼んでもらう事すら。
硝子箱の中で桑葉を食むだけの、擡げた視界で終わりを待つのも。 解にすらならない目的を作っては、逃避するように家を出るのも。何も生まないんだと、ずっと前から気付いている。]
……、――
[ 方向を定めないのは、自分が思う通りに進んでいるのだと思い込みたかった為で。己の意思で、誰のものでもないその足で踏み開く感触が欲しくて。
――だから、ねじを緩めては忘れる事を選んだ。 それが桑葉を食む行為だと気付かないまま。]
(52) omusouu 2014/10/12(Sun) 02時頃
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[ 告げた御伽噺の問いの答えもまた、自身への子供染みた苛立ちとしての回答になれば。それを求めるように既知の、忘れる事が出来なかった時間を過ごした先輩へ。 落とされた糸を手繰るようにその手を取って、 “行方不明になってもいい”と告げた相手>>1:110に焦がれるほどに羨望を覚えて、 ――乞うほど欲しいと思った。
……たとえ相手のその手を取るのが、端役に揶揄う己には荷の勝ちすぎた行為だったしても。]
……先輩。
[ “ここ”で夢を見たかったのは、自分自身だったのかもしれない。ただ、先輩と。 手放す事も到底できない為に、相手に自身を焼き付けたくて。掴みたくて。
欲しければと以前を反芻すれば、自然身体を建物の壁から離し、歩みを進める。僅かに標の落ちる視界に、一人だけを求め路地を鳴らした。
……乞う糸が千切れ、その先が―でもと。
己の我が儘に任せては。*]
(53) omusouu 2014/10/12(Sun) 02時頃
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―回想・商店街―
[目の前の男>>47に、私は何をしてやることも出来なかった。 求められている物が私には分からないし、何も与える事は出来ないと思っているから。 だから"つまらない"と言われた時に、少しだけ眼が揺れたのだ。
相手が他の誰かと自分を並べているなどと、気が付く筈もない。]
……貴方の望む人にはなれないわよ。
[受け取られない封筒>>48>>49を持ったまま、困ったように眉尻を下げた。]
(54) tyu-gakusei 2014/10/12(Sun) 02時半頃
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[相手の目を見上げていた顔を向かせるのは、さして難しくはなかっただろう。 唇と唇が重なった所で大した事ではない。愛する者同士だからこそ意味を成す行為に、私自身が触れる事でどうなるとも思えなかった。 それに、もしかしたら途中で止めるだろうと高を括ってもいたから。 大きな手に包まれて唇が触れ合う直前、抵抗をするという選択肢を捨てる。
伝わる体温は、どう足掻いても本物だ。 相手の服を掴んで、引き剥がす。 ]
嫌い、……嫌い、大嫌い……
今まで……重ねてきたもの全部無駄ににした気分。
(55) tyu-gakusei 2014/10/12(Sun) 02時半頃
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[嘘はいらない、と言う。 手紙にして何千通と重ねてきた「嘘」はもういらないと。 心臓に溜まった蝋が溢れて頬を濡らした。 ボロボロと壊れたように。]
貴方なら、嘘を吐いてくれると思ったから……選んだのよ。 酷いヒトでごめんなさい。貴方よりもヒトらしくない。
でもね、キスをするなら……せめて「愛してる」とでも言ってみせてよ。
(56) tyu-gakusei 2014/10/12(Sun) 02時半頃
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― 回想、4日目:本屋 ―
……そういう所に惜しむほど、困窮してないから。 食事も少しは向上させてるし――受け取って。
[睫の影を落としながら。細めた瞳は、微笑む相手>>28を見据えた。 その口元は自然と涼しく閉まり。数拍置いて、小さな息を漏らしながら、合わせるように小さく微笑む。
封筒を微動させては、相手の手にその端を掠めさせて。 それでも受け取るような気配が無ければ、無理にでも封筒を離し、手を抜き去ろうとしただろうか。]
(57) siras_rc 2014/10/12(Sun) 02時半頃
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[…そうして、封筒を手放した後。伝言と問いかけにカウンターを往復しては、便箋を綴り始める。 間を置いて帰って来た返事>>29には、視線を持ち上げ、大きく頷いて見せた。
――ふと、ここが図書館でない事に気づいたのは、相手が本棚の影へと姿を隠した頃だったか。
見通しが悪い事を幸いに、ボールペンを握ったまま、マフラーの上端を頬まで上げて。緩く浮かべた弧から、震えの混じった息をこぼし、小さく項垂れた。]
――…あ、 うん。書きながらで良いなら、
[再び声を掛けられれば、咄嗟に上げていたマフラーを慌てて顎まで下ろし、大きく首を持ち上げた。 その拍子に薄く開いた唇は、浅い思考が漏らした言葉を反復しつつ、静かに閉ざされて。
せめて、と瞳はそわりと便箋から離れると、俯かれ、自然と影の落ちる表情へと向いた。 浅い言葉とは裏腹に、筆先はゆるりと静かに止まり。どこか滲む暗色を探す事に、意識は動き始める。]
(58) siras_rc 2014/10/12(Sun) 02時半頃
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[重なる唇の温度は、どんなものだっただろう。 けれど魔法は解かれない。でも構いやしなかった。
これは魔法なんて高尚なものではなく、もっと低俗な押し付けなのだから。
ただただ、胸がギシリと歪んだ音を一度奏でるのみ。 すぐに感じた痛みも違和感も消えていく。 全て夕日に飲まれていく。
色気も情趣も無い口付けは、呆気なく終わりを迎える。
ぽたり、と。焼き切るような空から落ちる雨粒>>56
止まることなく地面を濡らす様を、僕は眺めていた。]
(59) minamiki 2014/10/12(Sun) 03時頃
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…そう。でも残念ながら君が触れた唇は僕のものだ。 これは変えようのない過去で、真実さ。
自分で吐いたウソに…。 相手の吐いたウソに縋って、… ――どうすんだい?
[丸い頬から伝う雫を僕は眺めた。 ウソはもういらない、と。 そう口にした僕に彼女は、ひとつ、新たに望んだから。
だから、僕は、……]
(60) minamiki 2014/10/12(Sun) 03時頃
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――愛してないよ [赤ずきんで隠されていない柔らかな金髪に僕は腕を伸ばす。
肩口に収めることが出来たのなら、僕はデニムから銀を取り出すのだ。]
呪いが解けても教えなくていい。お祝いなんてしてあげない。 その代わり、君にこの言葉を送るよ。
――君に、不幸あれ。
[囁く声は、引き寄せることが出来ていたのなら耳元から。
出来なかったのなら、丸い輪郭を眺めながら、口遊んだだろう。
そして、チェーンに繋がれた輪っか>>4:210を、彼女が身に纏うスカートのポケットに忍び込ませようと僕は手を伸ばすのだ。
なるべく、手のひらの内にあるそれが何か分からないように、握りしめながら。]**
(61) minamiki 2014/10/12(Sun) 03時頃
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……当然だ。 呼ばせんさ、君以外の…誰にも。
――……呼ばせて堪るか。
[赤らんだその頬へとキスを落とし、聞こえてきた何とも可愛らしい我儘>>44には、愉しむような声音で告げて。 そうすればまた呼ばれたその愛称には、やはりまだ少しだけ気恥ずかしさは拭えはしないけれど。
――たかだか、名を呼ばれただけなのに。 彼にだけ許す名を、その愛おしい声で呼ばれるという事は…嗚呼こんなにも幸福を覚えてしまう自分が少々情けなくも…悪くないと、思うてしまうのだから救いようがない。]
君以外の、誰のものになれと? 元々、誰かに所有や束縛をされるのは嫌いでね。 ……それでも君になら、いっそ縛り付けられたいと思ってしまっているわけだが…迷惑だったかな?
[かける言葉は問いの形を成してはいたけれど、声には不安の欠片も見せずに。 彼が、迷惑な筈が無いと――そんな傲慢ですらある考えの元、手を握り込みながら溢れそうになる雫を見つめる。 喰らうように重ね合わせた互いの唇の間からは、仄かに熱を孕んだ吐息が零れ。回された腕>>45に一度だけ眉を寄せたのなら、少しの間を置いて彼の方へと体重をかけてはみただろう。]
(62) ねこんこん 2014/10/12(Sun) 03時頃
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――……俺だって、何よりも君が好きだ。 …何度言っても、足りないくらいには。
あぁ、だが死ぬのはやめてくれ。 折角捕らえた君に死なれたら…俺は、どうすればいい。
[まるて縋るような彼の言葉>>46に、男はくしゃりと顔を歪ませはしただろう。返す言葉には、同じく縋るような色を載せて――きっと、彼もまた自分と同じ心地なのだろうか、なんて。 首筋へと押し当てられた顔をそっと持ち上げ、揺れる瞳で彼の瞳を覗いたのなら…その答えは、そこにはあっただろうか。 ――否。もしも無かったとしても、それでも男はそれを信じて疑いはしなかっただろうけれど。]
俺はもう、君に渡せない物なんて何も無い。 望むなら全てを君にやるさ、俺の持っているものなら全てを…例え、俺自身だって。
[そうして、一つ息を吐き。 抱き寄せた肩へと力を入れて押してみれば、その身体は…ソファ、に沈みはしただろうか。]
(63) ねこんこん 2014/10/12(Sun) 03時頃
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俺は――"お前だけのものだ"。
[キチ、と。小さく小さく爪を鳴らしながら、真っ直ぐに相手を見据え。上へと覆い被さるようにしながら、髪を撫ぜる手は何処までも優しく。 そうしてはらりと解けた糸を、手袋の外れた相手の指へと巻きつけてみただろう。 そのまま戯れに糸を引いて。絡め取られた指を見て、少しだけ満足そうに蜘蛛は笑う。]
――だから君も。 俺に全てをくれると言うのなら…どうか、俺だけのものに。
[糸に捕まった指へと、自らの指を絡めながら。小さく小さく芽生えた独占欲は、触れるたびに徐々に、徐々に膨らんでゆく。
その髪に触れる手は、自分だけに。 その瞳に映るの姿は、自分だけに。 その腕を回されるのも、その身体を抱くのも――その声で、名を呼ばれるのも。 全て、全て自分だけに。]
(64) ねこんこん 2014/10/12(Sun) 03時頃
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俺だけの為に舞台に立ってくれるのなら、俺は必ずそれを観に行こう。 …俺の贈る名で、演じてくれるなら。
――……その調子で、こうして居る時は演技なんぞしてくれるな。 ただし、他ではちゃんと演じてくれよ?
こんなお前を知るのは…俺だけでいい。
[膨らむ欲は、止まる所を知らず。 溢れ出る言葉は、それは何とも子供じみた欲に満ちた言葉だっただろうに。 髪に埋めた手に、僅かに力が篭るのも厭わずに。今迄のように啄ばむようにではなく、荒く唇を重ねた男は、そろそろ味見だけでは飽き足らなくなってはきたのだろう。 触れた唇の間へと舌を差し込み、唇の裏をなぞったのなら。嗚呼その唾液の、何と甘美な事だろうか。
……チャリ、と。首に掛けた時計の鎖の擦れる音を聞きながら。蜘蛛が蝶へと迫る、その針の音を聞きながら。 口付けはまるで――獲物を貪るようなものへと。]
(65) ねこんこん 2014/10/12(Sun) 03時頃
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君がどんな子であろうとも、 俺に君を手放す謙虚さはないよ。
あれば、金だけ渡して枕でも濡らしてる。
[>>27上にのしかかる重みは心地良いもの。 腰に腕を回して支え、顔を埋める愛犬の頭部を撫で
ベレー帽を取り上げ、助手席側に降ろす。 スカートの裾を自然に指がたくし上げ、]
いや、やはり不足はあるな。 ――薔薇の見合う若い娘の一生と、 花を触るような性分じゃない俺の四十年では。
[坐るべき主が不在と為った助手席へと手を伸ばし、 シートに溢れた朱い瓣を掬い上げ、彼女と交互に見詰め。、
首筋にかかる吐息と、擽ったさを覺える接吻に薄く笑い。]
(66) motimoti 2014/10/12(Sun) 04時頃
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――余分に、見合うご褒美をあげなくてはね。
[裾の内に這わせた指は、大腿を通りショーツの形を捉え。 この位置からは見えないが、形良く持ち上がった尻も好きだ。
褒美と称し、“普通のレディ”には存在しない ふさりとした尻尾を撫ぜ、 指でむんずと掴み、圧迫するように五指に少し力を籠め。 ここも性感帯だと言っていたことは、忘れていない。]
なぁスージー、誰にも見せたことの無い君を俺におくれ。 賤しく涎を垂らすなら、啜ってあげるよ。
[彼女の甘い薫りに満たされ、欲は浮上がる。 まるで逸れが当たり前であるように
毛に富んだ尻尾を強めに掴み、 欲望のまま犬に為れと、痛みで教え。 飼い主が誰であるかをも、きっと痛みが知らせる]
(67) motimoti 2014/10/12(Sun) 04時頃
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もっと欲しいなら、俺を本気にさせるんだな。
[既に心は彼女に寄り添っている。 既に本気なのだけれど。
裡で溜まる愛欲をも満たされたいと、 半分垂れた耳へ、語り掛ける。 尻尾を掴んでいた手は、彼女の行動を促すべく離れてゆき
命じられることを悦びに感じる愛しい犬に、 今日初めての命令を。**]
(68) motimoti 2014/10/12(Sun) 04時頃
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抜荷 錠は、メモを貼った。
motimoti 2014/10/12(Sun) 04時頃
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――迷惑なわけ、ない。 どうか、アタシのものになって。……おねがい。
[迷惑か>>62、なんて。ジャニスがどう答えるか、分かりきっているだろうに。彼だって分かっているから、こんなにも自信に満ちた声音で問うているだろうに。……本当に狡い人だ。 かけられる体重には、僅かに困惑した視線を向け。けれどそれ以上が無ければ、相手を窺いながらも何も言う事は無く]
だったら、何度でも言ってちょうだい。 アナタが求めてくれるなら、アタシ、死んだりしないわ。
[縋る言葉に、同じく縋る言葉>>63で返してくる彼に、微かに眉を寄せる。そうして顔が上げられたなら、躊躇いながらも此方を覗く視線を見つめ返した。 揺らぐ瞳に、そっと目を細めて。見つめる視線には、愛しげなそれを滲ませる]
ルーク……っ、
[押される肩に、僅かに体を強張らさせ。戸惑いこそすれ、拒む理由も無ければ、大人しくそれに従った。 ああけれど。被さる彼を直視なんて、出来るわけがない。その上いっそう赤らんだ頬は、隠し様もなかった]
(69) 製菓 2014/10/12(Sun) 07時半頃
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[――と。次いで落とされた言葉に目を見開く。は、と。詰めた息を吐き出し、彼の方を向いた。かち合う視線に、小さく体が震える。糸で絡められた指先が、不器用に跳ねた。 そうして、その満足そうな笑みを見れば、耳まで赤くして、困った様に眉を寄せる。……その言葉をねだったのは、自分だというのに]
……ええ。アタシを、アナタだけのものに、して。
[彼がそう望むなら、他の誰にも、何も許す事はすまい。絡められた手を握りながら、寄せた眉のまま目を細める。 もういっそ、正しく蜘蛛の様に、捕らえて離さないでいてくれれば良いのに。そうしたら、そのまま食べられたって、文句は言わないから]
いつだって演じてきたのを取り払ったのは、アナタなのよ。 そんなアナタ以外に、こんな姿を見せられるわけないわ。
[今までだったら、このくらいで頬を染めたりはしなかった。押し倒されたって、行為に及んだって。平常を装う事が出来ていたのに。それが彼の前だと、こうも上手くいかないなんて。
耳まで赤い、こんな無様な姿、彼以外に見せられるわけがない。そもそも彼に見られるのだって、恥ずかしくって仕方ないのに]
(70) 製菓 2014/10/12(Sun) 07時半頃
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ん、ん……、
[髪を撫ぜる手に篭る力>>65に、そっと目を伏せて。そうして触れ合う唇と、差し入れられる舌には伏せた瞳が小さく揺らいだ。
微かに響く時計の音は、彼に贈ったものから聞こえるのだろうか。規則正しいそれと、二人分の不規則な吐息。不釣合いなそれが耳に届けば、合わせた唇を小さく持ち上げた。
被さる背中に手を回し、貪る様なそれに必死に応える。 ……求められる事が、こんなに嬉しいだなんて。きっと彼と出会わなければ、知らないままになってしまったんだろう]
ルーク、……ルーク。 ……あいしてる、わ。ねえ、アナタも、
[ちゅ、と。幾度唇を重ねながら、ねだるように言葉を落とす。首に回した腕に力を込めて、重なる体に緩く足を絡ませて。 その頬を指先でなぞりながら、じ、と見つめてみせれば。ジャニスの求めた言葉は、与えられはしただろうか**]
(71) 製菓 2014/10/12(Sun) 07時半頃
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―白鳥の停車場―
[とす、と軽い音を立てて窓から停車場に降り立つ。 木の葉が土に枝から地面へと落ちるような軽さ。
もちろん、この身体がそんなに軽いわけもなく、 広げた翼が、落下の速度を和らげてくれたのだが。
そうして降り立った停車場はガランとして 見えるは、質素な改札口と明るい紫の電燈のみ。]
あぁ、本当に白鳥の停車場ですね。
[そうつぶやいたとき、本屋の店主は その場にいたのか、いなかったのか。
もしかしたらば、列車に乗ったままであったかもしれない。 なにしろ自分は、窓から出てきてしまったから。]
(72) kuromi 2014/10/12(Sun) 10時頃
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[裸足の足の裏に冷たい石畳が触れる感触。 ときおり小石が肌をつつけば、それすらくすぐったくて
子供のころ母と訪れた公園で、はたまた川べりで こうやって裸足になっていたことを思いだす。
足首を痛める細いヒールを履くなんて あのころは想像だにしていなかった。と]
お母さんは私を許してくださるでしょうか。
[さっき列車で呟いたセリフをもう一度。 なぞるのではなく心を込めて。
呟いたそれには、悲しみよりも 深い決意が込められていたけれど。]
(73) kuromi 2014/10/12(Sun) 10時頃
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あの時のカムパネルラも こんな気持ちだったのかもしれませんね。
[感じるのは人の姿を捨てた。という後ろめたさ。 けれど、そこに罪悪感はなく。
カムパネルラが子供を助けるために 水に流され體を失ったように
自分もまた自身を助けるために 『必要』なことだった。その思いが胸を占めて]
この翼は幻想の空だけを飛ぶのなら 現実の頁は自分の指で 捲らないといけませんね。
[くすり、笑いながら指先を見る。
あの日、切った跡はもう痛みも消えて 薄い赤い線が走っていた。]
(74) kuromi 2014/10/12(Sun) 10時半頃
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[先日の夢心地から、幾ら時は進んだでしょうか。否、案外それ程進んでいないのかもしれないけれど。]
――よし、こんなものかな。
[学生は紐を引き、纏めた荷物の上をぱんと叩きました。物少ない部屋は殊更飾りが無くなり、ただ殺風景な部屋と化した元来の居場所には、学生と荷物二つのみが残り。 窓硝子の向こう、陽は何れ程地上を照らしていたのでしょうか。未だ明るい陽の光には目を細め、その場所から見える照らされる街並みを焼き付けようと、暫く外を眺めるのでした。
――そうして間も無く、学生はキャリーバッグを引いて部屋の扉を押すのです。]
(75) grampus2 2014/10/12(Sun) 15時頃
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ごめんなさい、もう帰らないの。 ――帰りたくないの、私はまだまだ、子どもだけど。
私には、自分の世界を塞ぐ蒼の天井も、分からず屋なお父様も居ないから。 ただ未だ歩み慣れないこの足で、只管自由を幸せを、探しに行きたい。
その行先が何処であれ、……兎も角も、帰る場所を此処にはしたくない。
[唄うような声はヒステリックに叫ぶ継母に。後ろに流した視線とせめてもの笑みは意地悪なお父さんに。まるで愚かだと紛糾し嘲笑う義理の姉妹のことなどには耳を傾けずに、履き慣れたローファーを履き靴先を地面に叩きました。 その裏脳裏にはこちらに自分を引き戻した彼の手を、――”目覚めのキス”を思い浮かべて。]
(76) grampus2 2014/10/12(Sun) 15時頃
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―――自分の世界に篭るのは、もうやめたいんだ。
[扉は開かれた。
温風は頬を撫で、柔に迎えてくれる。陽射しは矢張り目に痛くて、涙さえ流れそうだと巫山戯てみたけれど。 学生はつま先を一つ前に出し、息を吐きました。睫毛を震わせることは二度。御伽に病み、影味の掛かった瞳は幾許か現実を認めた光さえ射していることでしょう。
ひとつ。 学生は横髪を耳に掛けました。 現実に憚る声を聴く為に。
ふたつ。 そうして振り返る事なく、学生は前へ進みました。 道標のパン屑なんて、落とす必要さえ。
騒音とさえ思える現実の音は耳に痛く、目眩さえ起こしそうになると、学生は嘲りにも似た情を胸に。 然し其れでも聞きたい声はあるのだから――何時迄も塞いでいる場合では無いと、こちらの扉を叩くのです。
コンコン、コンコン。――]
(77) grampus2 2014/10/12(Sun) 15時頃
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貴方が留守でも、此処で待つことにしたから、…なんて。
こんなくさい台詞じゃあ笑われちゃうかな。
[学生は瞼を伏せました。未だ早い言入れる言葉を幾つか言葉にしては、あれもダメこれもダメと首を振り、黒髪を揺らします。 ――そうして終にはまだ機は満ちていないのかもしれないと思い至れば、一度大きく地面を踏み付け凛と前を向き。]
…一人暮らし、出来るかなあ…
[手の内にある取手の先、引かれる荷物の量を横目に見ては、苦笑と共に不安を洩らしました。掃除、サボらないと良いけど、なんて、不慣れな家事に眉を寄せて――そうしてひとつ、携帯を出して画面に触れました。
電話帳を開き速かに誰かの項目を開いのなら、先に示された番号に触れ、彼を呼び出し。 ――幾つかのコールの後に彼の声が聞こえたのなら、学生は思うままに胸中の念を紡ぎ始めることでしょう。]
(78) grampus2 2014/10/12(Sun) 15時半頃
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ねえ、聞いてくれる?
あのね、一人暮らしをすることにしたの。 國の中心の…ええと、塔の近くのところだったかな。
それで、だから、遊びに来てよ。
ああ別に、君に会いたい訳ではなくて―― そう、新しい部屋を見て貰いたいんだ。…そう、…うん、記念に…ね。
――ご、めん、…嘘。
少しだけで良いの、…会いたいんだよ。
…シメオンくん。**
(79) grampus2 2014/10/12(Sun) 15時半頃
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[耳に囁かれる低く甘い声に、ゾクリと背筋が震える。慣れているはずなのに、彼の大きな手が股を撫でるだけでジワジワと弱い電気を流されているようにも感じて]
錠...
[一番始めにだかれた時、名前を呼ぶことを求められたからだろうか、自然と名前で呼びながら、熱い吐息を漏らす。背に回った手が捉えたのは、尻尾。 撫ぜられ、ゆるゆると指に力が込められ]
ぁ、ぅ...
『なぁスージー、誰にも見せたことの無い君を俺におくれ』
[我慢しきれず声を漏らしながら犬のように息を荒げ、言葉と痛みに興奮して体を揺らして。もっと欲しいと、頂戴と、ねだろうとしたところで、再び声がかかる]
(80) uz_citrus 2014/10/12(Sun) 16時頃
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『もっと欲しいなら、俺を本気にさせるんだな』
[意地悪な言葉だけれど、体はとても昂ぶって。パタリ、パタリと、徐々に振られる尻尾は彼にわかっただろうか。 運転席のレバーを操作して、ハンドルと椅子のスペースをいっぱいまで開けて、跪くように潜り込む。 服は乱れていないけれど、顔は熱いし、物欲しげな顔をしているだろう。 そっと歯で彼のズボンを開け、モノを取り出す そのまま舐めるのもできたけれど、手を添えて、上目に見上げて、一言だけ伺いを立てよう]
舐めて、いい?
(81) uz_citrus 2014/10/12(Sun) 16時頃
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愛人 スージーは、メモを貼った。
uz_citrus 2014/10/12(Sun) 16時頃
□集え獣人
20xx年10月y日ss:ft
飼い主を見つけたジャーマンシェパード
赤のみんなで鼬捕獲大作戦?
あ、楽しそうに思えてきた
あぁ、今更、ここにこうして書き込んでるのは
幸せになったっていう、それだけ
報告はしておこうと思って
神隠しに遭わなくても、幸せを貰えた
科学者や鶴には、たくさん迷惑かけた
みんなも、多分少しは心配かけたかな
ありがとう
もう、大丈夫
僕は犬として自分として、生きていくよ
みんなにも、納得できる生き方ができればと祈ってる
それじゃ
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>>57 >>58おず …そうか。済まんな。 なら、受け取っておく。
[そう言って封筒を受け取って袖へとしまう。
“書きながらでいいなら”そんな言葉を聞けば、聞いてもらえるだけでも十分だ。と告げて。話し始めた。]
…少し、昔の話をさせてくれ。
…俺は座敷守になる前から便利屋をしていた。 最初のうちはまぁ普通の依頼が入ったな。脱走してしまった犬や猫を探してくれ、という内容だったり掃除をしてくれ、というものだったり。
そのうち、過激なものも入って来る様になったな。 ……最低な、最低なその依頼をこなして。俺の手は真っ赤な罪の色に染まった。
そうすれば俺は真っ暗な世界には“鎌鼬”と呼ばれる様になった。
勿論、人斬りの意。 つまり、人殺し。
(82) souki_kotone 2014/10/12(Sun) 19時頃
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↓ お前は、こんな俺を如何思うか?恐ろしく思うか?
……済まない。答えづらいな。この質問は。
…済まない、人殺しが、穢れた者が、思いを寄せてしまって。
[最後の声は聞かれることを恐れている様に震えて、小さく静かな室内に響いた。話す本人の顔は、本棚に隠れ見えなかったことだろう。
相手の返答を待つ間。答えを聞くのが怖くて怖くて。そっと深呼吸で落ち着こうとし乍ら。]
(83) souki_kotone 2014/10/12(Sun) 19時頃
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□Re:集え獣人
20xx年10月y日 ys:ai
鎌鼬と呼ばれた鼬
捕獲など…おっかない、おっかない。
其れは置いておいて。
おめでとう、しぇぱーど。
報告、聞けて嬉しかった。
ありがとう。生き方、か。
良いものを見つけられる様に少し、模索し乍ら暮らしてみることにする。
偶にはまた此処へ顔を出してくれると嬉しい。
元気でな。
御幸せに。
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―回想・商店街―
[落ちた涙が橙の地面>>59>>60に染み込んでは消えた。 どうして嘘を吐いてと縋ったのかと問う男に、私は言葉を選ばない。 距離が近いままの男を見上げる。]
「愛してる」なんて言って貰えたら、それが嘘だなんてすぐに分かるじゃない。 ……同じ事をね、されたかった。私がやったことをそのまま……
[それで嘘を吐く方が傷付く事も知っていながら。もう泣く事は無かった。
頭に回された手に促されるまま、男の肩口に顔を埋める。 決して自分から腕を回すことはしなかった。他人の香りに身体は強張ったけれど。
耳元で囁かれる言葉には、再び顔が歪む。どうせ相手には見えていない。 そして私も男の耳元に囁く。]
(84) tyu-gakusei 2014/10/12(Sun) 20時頃
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本当に、酷いヒト。引き寄せながら言う言葉じゃないわ。
……でも最後に貴方に縋ろうとした事は間違いじゃなかったと思う。 貴方とキスをした事だって、思い込みの事実を嘘だと気が付けないよりは……
ありがとう、名前も知らない人。 私、きっと不幸になるから。
[相手から受け取った祝詞を、私は何処か安堵の表情を浮かべて受け取った。言葉に偽りは無い。
私のポケットに何かを入れた事には気が付いていた。男が手を引いた後に触れる事が叶えばそれがチェーンを通した指輪だと気がつくだろう。 見えないのを良い事に、また泣きそうな顔をするのだ。]
(85) tyu-gakusei 2014/10/12(Sun) 20時頃
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貴方に幸あれ。
[誰かが男の物語の紡ぎ手を望んだように、その読み手になりたい、と。 静かな声音で懇願した。
相手の手が頭から離れたならばしらを切った顔で「またね」と嘯いただろう。 呼び止められない限り踵を返して元来た道を戻る。 背を向けた時に再び目が赤くなっていた事は、相手には分からないだろう。
ポケットの中身を確かめるのは、きっと男と別れてから。*]
(86) tyu-gakusei 2014/10/12(Sun) 20時頃
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― 回想、4日目:本屋 ―
[終わりが遠い、と思ったのは息を止めていたからか。 言葉を投げかけられた所>>83で、漸く。唇を開き、吐き出す。]
……、 …どうして、その話をしたの。
眉間に寄せられた薄い皺に合わせて、目元が歪む。 温くも冷えた息を落としながら、強張り閉じようとする唇を押し上げて。奥歯を、短く噛み締めた。]
――それが忠告してまで伏せたかった、理由?
[見えない相手の気配を鳶色が射る。 巡る思考が、想像が、先へ先へと急く言葉を喉へと詰め込み。唇の端を僅かに噛み堪えながら、目を伏せた。
静かに置いた筈のボールペンはカウンターを叩き。どこか張り詰めたような空気を、短く揺らす。 それでも、冷気を内包した熱は胸をじりじりと萎ませ、圧し潰した。]
(87) siras_rc 2014/10/12(Sun) 21時頃
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…… …もし。俺を殺すように依頼されたとして、
[細く細く、息が抜け落ちる。]
――それで、殺そうと思うのなら。少しは怖いかもね。
[せめて、言葉を潰して、弧を描いてみせた唇の苦さぐらいは。相手に届けばいいと、届いても罰にはならないと、思った。]
(88) siras_rc 2014/10/12(Sun) 21時頃
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[ 道筋が示される事も無ければ、向かう先に標が落ちている訳も無く。それでも鮮に映る自身の影が、やがて周囲の色と溶け落ちても、足を止めなかった。 街灯すらない路地を抜けて、大通りを抜け、以前立った公園へと。そうして、どこにも繋がらない掌を握りしめては。
――欲しくとも迷っては、時間は過ぎる。端末の電源も切れていれば、やはりその日会う事も叶わないまま。
――…… やがて家で目を覚ました。 自室には変わらずの咀嚼音が小さく聞こえている。擡げかかるその顔を、こちらも斜にした視界に捕え見据えた。
……あの硝子箱に映るのは母でも、蚕でもなく。ずっと前から己自身だったと分かっていれば、視線を外の陽へと向けゆっくりと身体を起き上げる。
中心部から響く鐘は今朝も聞こえていたか。 サイドテーブルに置いた端末を手に取り、手早く操作しては家を出たままの父親へ。数個連絡を告げ、大した追求もされなければ部屋着を脱ぎ捨てた。自室を見回しては、必要そうな幾つかに目星を付ける。
――伸ばし続けた手が取られては、ただ名を呼ぶその声を思い返して。]
(89) omusouu 2014/10/12(Sun) 21時頃
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―― 回し車を押し続けるのは、もう止めにする。
[ 滑車は止まった。
陽の掛かる室内は柔い色を落とし、しかし近づく冬の空気にしんとした感触を滲ませている。硝子箱の向こうに静かに頬を緩ませれば、もう一度端末を開いた。幾つかの項目を流し、ただ一人へ。
呼び出しかけた所で>>78 開いたそれが震える。表示されたその名前に瞠目し、コールを止めて耳元へと向ければ、流れる声には静かに相づちを打った。 ……俺も家出ようと思って、と小さく挟み。
――やがて届いた言葉には、壁に掛けていた背を放した。 相手の家の場所を手短に聞けば、支度し終えた身を自宅から路地へと移す。晩とは異なり陽は道を照らしていれば、標とした近な塔へと足を進めた。
見知ったそこを叩く跫音は、以前のような響きでなく。習慣付いた斜の景色にもまた暗灰色を緩めながら。]
(90) omusouu 2014/10/12(Sun) 21時頃
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[ ――辿り着いた扉へ、ノックの音を立てる。 やがて迎えるだろう相手の目を数瞬見つめては、視界のうちに手を伸ばした。その腕を取ることが許されたなら、僅かに力を込めては足を一つ近付ける。 迷う事を求めたのは、と小さく脳裏に過らせながら。
希求し続けたそれに、ただ声を上げた。]
―― 俺は、少しじゃ足りない。この先も、欲しい。 ……先輩と居させて。――俺だけ、に。
(91) omusouu 2014/10/12(Sun) 21時半頃
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[肩口にかかる重み。人の体温。
鼻腔を擽るのは僕の好きな葡萄酒や葡萄柚でもなく。 僕の嫌いな珈琲の香りともまた違う、知らない匂い。]
――…僕は君じゃあないよ。
それに何だい。僕の心を勝手に決めつけないでくれよ。
[彼女への愛を否定しながらも僕はそんなことを宣う。 耳元で囁きが落ちるまではきっと、僕は笑っていた。]
(92) minamiki 2014/10/12(Sun) 23時頃
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――…君はおかしなことを言う。
[金糸を絡めた指が、小さく軋む。 唇を吊り上げようとして犬歯が邪魔をする。けれど知らない。
唇にプツリと朱が落ちたけれど、僕は気にせず歪めてみせるのだ。]
――…魔法が解けたのに君は不幸になるんだね。
だから……、僕が、君に、…、
[転がす指輪は誰の名前も刻まれていない、それを彼女の懐に。]
(93) minamiki 2014/10/12(Sun) 23時頃
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――…呪いをかけてあげるよ。
[楔をかけてやる。キスひとつじゃ眠りから覚めないような呪いを。
そうして手放す。真っさらな銀色を。]
覚えておくといい。君に呪いをかけた男の名前を。
――ヤニク。そう呼ばれていたよ。
[彼女は僕に幸福を。 僕は彼女に不幸を。
紡ぎ手になりたいと告げた友。 読み手になりたいと願う彼女。
再会を約束してくれた彼と、 口約束さえままならない彼女と、
立ち去ろうとする陰と、置いてけぼりの僕。]
(94) minamiki 2014/10/12(Sun) 23時頃
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[何もかもが正反対。 でもそっくり。合わせ鏡とはいかなくとも、何処か似た少女の後ろ姿を眺める。
斜陽が落ちてしまうまできっと僕は、その姿を脳裏に焼き付けていただろう。
――ほら、何にも起こらない。
……なんて。
それじゃあ あまりにもつまらない! ]
(95) minamiki 2014/10/12(Sun) 23時頃
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“どこに行こうとしているのかわからないのに決して遠くまで行けるものではない。”
[『ファウスト』のある一説を読みながら僕は、その腕を掴むために影を追いかける。]
つまりは――…迷子の君が遠くを望むなんて無理なのさ。
[打って変わった明るい調子で笑ってやる。 気紛れに歩を何処かへ向かわせながら、ゆるりと。]
――友達と、追いかけっこをしているんだ。
今度は僕が隠れる番。 でもこの耳じゃあ目立って仕方が無い。
…簡単に見つかってしまうのも何だか、悔しいじゃあないか。
(96) minamiki 2014/10/12(Sun) 23時頃
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――…だからね、ヘンゼルとグレーテルのように手でも繋いで協力すれば…上手くいくかもしれないだろう?
…急いでる? 君は白ウサギかい? そんなもの全部捨てちゃえばいいさ。
[横暴。身勝手。自己中。我儘。 僕の行動に当てはまる単語はこんなものか。
自覚はあるさ。 彼女がどのうように評価したのかは、彼女の唇が表情が紡ぐだろうけれど。]
――…ということで、さすらい人になろうかな、僕は。
さすらい人 ヤニク。
……似合うだろう?
(97) minamiki 2014/10/12(Sun) 23時頃
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[“また戻ってくる”なんて口にしては結局戻らない僕を彼は許してくれるだろうか。
もう、尋ねることはないだろうけれど。 彼と旅に出てみたかったのは勿論本当のことで、嘘じゃあない。
傍で物語を綴られる、なんていうのも心踊らされた、から。 だからこそ、探してみて欲しいような気がするのだ。
なんて、身勝手な我儘。
彼が乗るかどうかは分からないし、呆れ顔がいとも簡単に目に浮かんでしまうのだけれど、僕は前を見続ける。
彼女の傍へと並ぶことが出来たならば、そのまま三日月を唇に描くのだ。]
(98) minamiki 2014/10/12(Sun) 23時頃
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まあ、だから君は僕が隠れるお手伝いをしてくれないかな?
お手伝いさん クラリス
[彼女は僕のお願いにどう答えただろう。
どちらにせよ僕は数枚の紙幣と電源の切った端末ひとつで地平線を睨み付ける。]
――…まぁ、まずは検問をどう潜るか、なんだけど、ね!
[アンバーは楽し気に群青色の空の下、光を帯びては*揺らいだ*]*
(99) minamiki 2014/10/12(Sun) 23時頃
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>>87>>88 おず [“それが伏せたかった理由?”そう聞かれれば、苦笑いを。 危険な目に合わせたくなかった、其れは本心。
しかし。 …感情一つ、隠しや出来なかった。子供相手に迷惑を掛けて。
…情けない。]
…そんなところだ。
[震える声で、たったひとこと。
机と硬筆筆記用具が当たる音。 かつりとしたその些細な音にまでびくりと肩が跳ねた。
そして相手の言った
“俺を殺す様に依頼されたとして、それで、殺そうと思うのなら、少しは怖いかもね。” ↓
(100) souki_kotone 2014/10/12(Sun) 23時半頃
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↓ その言葉に目を瞠った。 怖くはない、とそう解釈しても良いのだろうか。そうならば。
其れだけで。
…救われた、気がした。
届かなくても、此れだけで十分だ。 …ありがとう。
涙腺が、緩んだ気がした。 暖かい何かが頬をひとつ、伝って。]
…ありがとう、おず。
[震えた声で、そう告げた。
この少年には、勝てそうにないな。 ↓
(101) souki_kotone 2014/10/12(Sun) 23時半頃
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そんなことを思い乍ら。袂で雫を拭って。 何時もの調子に戻る様に、務めた。]
(102) souki_kotone 2014/10/12(Sun) 23時半頃
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[糖度を亢らせては甘く鳴き、 身をくねらす肢体は浅ましく。>>80 それでいて、淫猥で艶かしい。
尻尾を嬲られる悦びはどんなものなのか。 獣の血が流れぬ此の身には、推し量る事は叶うまいが。 少女のように、愛を誓っていた唇が 今や色欲の化身と喩るが聡い程、悩ましく煽り立て]
こんなだらし無い顏を誰彼構わず曝して来たのか 仕様のない雌犬だ。
――舐めるのも、好きなんだろう?
[はたりはたりと悦を訃せる尾は愛らしく。>>81 その身が下へ退がってゆくのを見守る。
ベルトが擦れる金属音。 チャックを下ろされ寛がされた前が外気に包まれ 小さく息を吐き、熱の宿る眸を細めさせ。]
(103) motimoti 2014/10/13(Mon) 00時頃
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[腕の中から、身体の下へ。 一層赤らむ彼の頬>>69にクツと口を歪め、嗚呼、位置が変わるだけでこうも見えるものが違ってくるのだろうか、と。 押した肩は、少しだけ強張ったように思えはしたけれど。何度でも、と強請る彼には、男は顔を寄せて一言、"生きて共に居てくれ"、と伝えはしただろう。 合わせられた唇が少しばかり持ち上がったのを感じたのなら、愉快そうに眉を上げてもう少しだけ、深く。]
――……君は誘惑するのが上手だな、ヨハン。 あまり調子に乗られると、間違えて翅を齧ってしまいそうになる。
[緩く絡んだ脚>>71の太腿から脛のあたりまでに、ゆっくりと手のひらを滑らせて。首に回された腕に従うように、身体をひたと密着させる。 何度も強請るように自分の名を呼ぶふくりとした唇が愛おしく、仄かに色付いたそれを見ながら舌先で己の唇を舐め。 そうして次いだ彼の愛の言葉に、絡めた手をきつく握ったまま、堪らずにもう一度唇を重ねた。]
(104) ねこんこん 2014/10/13(Mon) 00時頃
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俺も、か。 …君はお強請りもとても上手だ。
――……君の望む言葉を吐いたら、その時に君はどんな顔をするんだろうな。 それを考えるだけで…何とも、堪らない気持ちになるよ。
[愛を強請る彼の言葉には、男は直ぐには答えずに。髪に指を埋めて唇の先だけを触れさせ、その顔を覗いてみたのなら、彼は残念そうにでもしてしまうのだろうか。 だけれど、此方とて伝えたく無い訳ではない。男はそうして"蜘蛛が蝶に至る僅かな間だけ"彼の反応を堪能したのなら、脚を撫ぜる手はそのままに彼の耳元へと顔を埋める。]
――……好きだ、なんて言葉が生ぬるい程には…愛しているよ。
あぁ、愛しているとも。
[彼への愛おしさの所為か、囁く言葉はやけに熱っぽくなってしまいはしたけれど。だが今更、燻る熱を隠すつもりも毛頭無く。 その口から漏れる吐息や小さな声すらも逃したくなくて、半ば夢中にその柔らかさを貪る。]
(105) ねこんこん 2014/10/13(Mon) 00時頃
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…他に見せられないのなら、いい。 きっとこの先、君が他にそんな顔を見せて居たのなら…
――……俺はきっと、嫉妬する。
[握った手の指を絡めながら、更に赤らむ頬へと口付けて。 嗚呼。此方の言葉にこうも顔を赤らめながら、それでも懸命に言葉を伝えようとしてくれる姿の、何と愛らしい事だろう。 それこそ、この糸でもって彼を何処までも縛り上げ、二度と飛べぬようにその翅を毟ってやりたいとも思いはするのだけれども。]
……君の翅を毟れたら、安心もするかもしれないが。 だがそれは…勿体無くて、出来そうに無い。
[捕らえた蝶を喰らえぬ蜘蛛など、聞いたことも無い。きっとこの蝶は、男が喰らいたいと言うたのならば、喜んでその翅を差し出すのだろう。 ――だが、だからこそ。その美しい翅を持ったままの蝶が欲しいと思うてしまうのは、男の我儘なのだろうか。]
(106) ねこんこん 2014/10/13(Mon) 00時頃
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……しかし困った。 君も長旅で疲れているだろうし…まだ日も昇りきってすらいない。
味見と言うのは、どうしてこうも食欲を刺激してくるんだろうな。 ――……腹が減って、仕方が無いよ。
[そんな事を言いながら、それはそれは困ったように肩を竦めて見せて。くるりくるりと糸で絡められた指を弄り、前を留めるコートの楔をもう一つ、外し。 覗く鎖骨の艶かしさに目眩すらも覚えながら、吸い寄せられるように軽く、軽く歯を立てる。 仄かに色が付いたのなら、慈しむようにそこへと唇を寄せて。布越しに胸の辺りへと触れてみたのなら、その手に彼の鼓動を掴むことは叶うただろうか。
――"目の前に餌があるのだから仕方が無いな"、なんて。 そんな都合の良い言い訳を、小さく小さく零しながら。]
(107) ねこんこん 2014/10/13(Mon) 00時頃
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[芯を保ち始めた半勃ちの中心は、 スザンナの指が触れるだけで、張りを増すよう]
あぁ、いいよ。 、……――君の舌を感じたい
[上向く視線と眼が合えば、喉仏が上下する 己の怒張を前にし顔を寄せる様に、 ちり、と脳随が痺れるような甘さが訪れ。]
スージー、……――おいで、
[手を伸ばし、彼女の頭部を軽く撫で。 金糸に指を絡ませ、柔らかく掴む。
口淫を促しながら、欲を持て余す吐息を零し
細い皴と共に、目尻を下げた**]
(108) motimoti 2014/10/13(Mon) 00時頃
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抜荷 錠は、メモを貼った。
motimoti 2014/10/13(Mon) 00時頃
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『スージー、……――おいで、』
[呼びかけられる言葉は甘く甘く、まるで麻薬のよう。促されるままにそっと指を絡め、竿をしごきながら根元にそっと唇を添える。 緩く勃ちあがるソレに自分を感じさせて元気にしたいと、数々の男を奉仕した手管で以って刺激する]
ん、はむ...
[男くささに体も手つきも舌使いも熱くなり、ぴちゃぴちゃとはしたない水音をさせながら徐々に上へと舌を移動させ。 裏の筋をちろちろ、とくすぐりながら、気持ちいいかと問うようにそっと見上げた]
(109) uz_citrus 2014/10/13(Mon) 00時半頃
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愛人 スージーは、メモを貼った。
uz_citrus 2014/10/13(Mon) 00時半頃
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……――っん、
[>>109肉茎に絡む繊細な指を眺めて居たが 扱く動きを伴えば、乾く咥内で舌を震わせ。 細い視界の先で舌を這わす光景を捉えた。
ビロードを彷彿とさせる舌が揺れ動き、 唾液が鼓膜を叩き、弓為りに反る中心を じわじわと刺激されれば、育ち切るのも永く掛からず]
……っ、 ふ。 ン、……ぁ、随分…うまそうに、舐める――… なァ、
[甘やかな快楽が水音の増す度に強く、強く。 とろ、とカウパーが尖端から滴る頃には、 雄蕊を愛でる律動は、芯為す内側まで満たしてゆき
自然と吐息は湿り、嬉色を含み弾んでゆく]
(110) motimoti 2014/10/13(Mon) 01時半頃
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っあ、……スージー……っ、 ……ふ、そこ、好きだよ、 大丈夫、……いぃ、もっと烈しくて、も……、っん
[裏筋を辿る舌に、素直に弱点を明かして、 自然と緩む口端を、少しだけ持ち上げた。
髪に通していた指を曲げさせ、くしゃりと掴み 毀口に浮いていた櫁は溢れてゆき。
悦楽の程を知らせる変わりに、 彼女の舌へ、とろとろと透明の筋を走らせる。
やはりうまいな、と感想を抱く反面で、 愛しさは育つ幹に比例して増すばかり。
スラックスに包まれたままの大腿が奮え、 もっととねだるが如く腰を浮かせ、怒張を押し付け
欲を隠さない瞳は、彼女から逸らせずに**]
(111) motimoti 2014/10/13(Mon) 01時半頃
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抜荷 錠は、メモを貼った。
motimoti 2014/10/13(Mon) 01時半頃
□集え獣人
20xx年10月2日 mm:ss
蝶に捕らわれた蜘蛛
ここに来るのも久々だな。
【ゆるぼ】明日の献立
□集え獣人
20xx年10月6日 k:l
現在地:銀河の白カナリア
>>蜘蛛さん
明日の献立、メカブとかどうですか?
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[溢れ出した汁を舌で受け止め、感じている声を聴きながらふと目元を和ませて。 下から上へと汁を舐めとりながら、先端を口に含む。 指は相変わらずゆるゆると竿をしごきながら、けれども他の客にやっていたような小細工はせずに、ただ素直に気持ち良くしたいからと、心のままに動かし]
ん...おいひ... 錠の...すき
[口に含みながら告げたのは、リップサービスでもなく本心。 幸せすぎて泣きそうになりながら微笑みかけて、さらに気持ち良くなってもらおうと舌と口と指を動かして]
(112) uz_citrus 2014/10/13(Mon) 10時頃
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愛人 スージーは、メモを貼った。
uz_citrus 2014/10/13(Mon) 10時頃
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[脚を這うてのひら>>104に、首へと回す腕の力を強める。そうしてぴたりと合わさる体には、ほうと熱い息を吐き出した。 絡めた手に力が込められたなら、此方からもそれに応えて。重ねられた唇の間、小さく小さく彼の名を呼ぶ]
ルーク、………おねがい。
[焦らす様に此方を覗く彼>>105に、眉を寄せて懇願する。早く、"その言葉"が欲しいのだと、その背に縋る腕に力を込めた。 今更、言葉が無いと不安になるというわけではないけれど。口にして欲しいと思うのは、傲慢なのだろうか。 勿論彼が嫌がるのなら、無理強いは出来ない。……それでも、言葉を望んでしまうのは止められはしないだろう。だって、彼が自分の言葉に応えずに、去ってしまった時の事を思い出してしまうから。
――ああ、けれど。漸くその言葉が落とされたのなら、泣きそうに顔を歪めるくらいはしただろう。耳元に埋められたその顔を、彼が上げるまでの僅かな時間だけ]
アタシも、愛してるわ。 初めてなのよ、こんな……気持ち、
[貪る様に重ねられるそれに、小さく喘ぎを洩らしながら目を伏せた]
(113) 製菓 2014/10/13(Mon) 11時半頃
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あら、嫉妬してくれるの?嬉しいわ。 ……でも、残念だけど、そんな機会は無さそう。
[頬に触れる唇の擽ったさに、思わず口元を緩ませ。彼の見せてくれた独占欲には、こそりと歓喜に震える。 他の何ものでもない、自分の愛する人に縛り付けられるという事実は、ジャニスを酷く満たしてくれた]
――アナタが安心出来るのなら、何をされたって良いのに。 どうせもう、この体はアナタのものなんだから。
[脚を折られたって、腕をもがれたって。舌を抜かれても、目を潰されても。決して彼を恨みなどしないのに。 ……そうして欲しい、とまでは、流石に思えないけれど。だって、それじゃあ彼に触れられないし、彼を見詰める事も出来ないのだから]
(114) 製菓 2014/10/13(Mon) 11時半頃
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……そんなにお腹が減っているなら、遠慮しなくても良いのに。
[また一つ開かれるコート>>107に、緩く視線を落としながら。けれど彼がジャニスの鎖骨の辺りを食んだのなら、反らした喉を小さく鳴らす。続いて寄せられた唇には、また体を震わせた。
そうして、彼が胸元にてのひらを置いたのなら、きっと。隠し切れない程に高鳴った鼓動が、バレてしまった事だろう。 どうにかこうにか表情までは繕えても、"自分の気持ち"まで、偽れるわけがない]
……ルーク、そんなにアタシがたべたいの?
[胸に置かれた手に手を重ねて、挑発めいて言葉を落とす。細めた目と、釣り上げた唇とには、確かに笑みを乗せて、小さく首を傾げてみせた]
ねえ、なら……今度はアナタがおねだりする番じゃなくって?
[彼の体の下、ぷちりとコートの釦を外す。そうして重ねた手を絡ませれば、薄いシャツをたくし上げて、熱を孕む肌へと直に触れされただろう。 ――彼が抵抗したのなら、それは叶わなかったろうけども]
(115) 製菓 2014/10/13(Mon) 11時半頃
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□Re:集え獣人
20xx年10月y日 ys:ai
鎌鼬と呼ばれた鼬
>>蜘蛛
じゃあ、藻付はどうだ?
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― 自宅前 ―
[向こうから聞こえた声に歓喜したのも束の間、引いて居た荷物はそのまま地面と擦れさせながら、学生は誰かに印された標など無いままに道を辿りました。雑踏、笑声、苦言混ざり合う商店街を超え、通う大学の前を通り。漸く新たな居場所となるマンションの一室を見付けたのなら、管理人に声を掛け、鍵を差し込んだことでしょう。
家内はまるで殺風景。然しここに来る前に居たあの部屋の景色とは大きく違うことは、酷く穏やかで――あんなマイナスの念の漂う部屋ではないということ。学生は荷物を適当な場所に置き、部屋を散策し始めました。真新しいキッチンは最新のものを備え。併設されたリビングは一人では広い程に。仕切られた襖を開いた先は和室。また戻って廊下を出れば、空いた広い部屋がふたつ。洗面所やらが繋がってひとつ。 始めてのその感覚に、新しい道を開けたその高揚をままに玄関先に造られた等身大の鏡の前で、軽足を添えてくるりと回れば、――耳を敲いたノック音。 脳裏に思い起こされたのは、自分と同じく住処を出ることとしたらしい彼の言葉>>90。告げられた時はただ一拍間を開け、茫然に似た声で頷き返してしまったけれど。]
(116) grampus2 2014/10/13(Mon) 13時半頃
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―――シメオンくん。
[開いたその先に、彼の姿を見付けたなら。学生は先の動きの為に乱れた髪を正して、彼に微笑むのでした。彼方を出た時と同じ風が、頬を撫ぜます。 真直ぐに見詰めてくる暗灰色を見詰め返せば、その内に腕を取られ。ひとつ、距離を縮めて来た彼に目弾きをすれば。――その後に紡がれた”欲”には、先の通話のようにまるで言葉を失ったような素振りを見せるでもなく――ただ胸の底からせり上がる、述懐出来ない温かみの衝動を、彼を片手に抱き締めることで押さえ付けようと。…出来なければ、揺らいだ手はそのままに瞼を伏せ笑むことだって。]
……待ってるよ、この先も、君を。
――この場所で。
[遠回しな返し言葉だと、彼に呆れられることはあるでしょうか。学生は少しの後に身体を離すと、彼の荷物を空いた手に取り中へと誘いました。 『まだ何もない部屋だけど、』 巫山戯半分に紡いだ言葉には、その事さえ愉しいと思っているような音色を滲ませ。その金髪が揺らぎ、踵が内へと入ったのなら。――彼の背後に在る扉は外界の景色を遮断して、――そうして学生は、彼の額に口付けたことでしょう。]
(117) grampus2 2014/10/13(Mon) 13時半頃
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…――新な道に、…一歩に、祝福を。
[視界の隅にて動く自身の黒髪には見向きもしないで、ただ彼を視界に絡め。また距離を置くことが出来たのなら、彼に背を向け――弛む頬を隠す為に背を向けて、口を開くのです。渦巻く感情を何とかして落ち着かせようとする為に。晩ご飯、何しようか。…なんて、ありきたりな台詞を吐く為に。**]
(118) grampus2 2014/10/13(Mon) 13時半頃
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[直接的な快楽と共に視覚と聴覚が捉える現実。>>112 扇情的な光景に目が眩む錯覚を抱きながら、 腰が重く為る感覚に、酔いそうになる。
シャワーなんて浴びて来る時間は無かった。 夏の気候では無いにせよ、昨晩清めたきりの場所を 丹念に舐ぶる舌に、一種の背徳感すら沸き上がる]
――…ん 、ふ…――ゥ 、 [張った雄、浮き筋に這う軟体の感触は心地良く。 滴る体液を啜る唇の動きに、また腰が浮いた。]
スージー……、君も。
[艶めいた顏で己の欲望を受け入れる様に、 じわりと浮いた額の汗を手甲で拭ってから。 靴を片方脱ぎ、靴下に包まれた脚を持ち上げる。]
(119) motimoti 2014/10/13(Mon) 17時半頃
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[スザンナの大腿の上へ爪先を乗せ、 ワンピースの裾に足先を潜らせては、 ショーツの中心を辿るようにして。]
っふ……ン゛……――スージー、っ…は
[先程の尾への愛撫のせいか口淫で興奮しているのか。 下着の奥で硬く燻った陰核を足指で擦り上げ。 摩擦は緩く、焦らすような逸れ。
沸き上がる衝動を抑え切れず頭部を掴む。 少し強引に揺らし、喉奥に腫れた棹をなすり付けるようにし]
君の主人の味だ、――は、…ちゃんと覺えるんだぞ
[喉壁を嬲りながら、愉悦に頬を緩ませ。 ぞくりと沸き上がる征服欲は、留まる所を知らない**]
(120) motimoti 2014/10/13(Mon) 17時半頃
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抜荷 錠は、メモを貼った。
motimoti 2014/10/13(Mon) 17時半頃
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[ 家を出る、と告げた時の電話越しの拍を思い返しながら。 身の回りを纏めた鞄を下げては、中心部へと足を進めた。新居もまだ求めてなければ、最低限しか詰めていないそれは、ただ一度硝子箱から出る為に。 ……けれど、一つ早く足を進めた相手の、零す最後を耳に聞けば。――欲深に全てを欲しがる“意図”を堪え切れずに。
――…… そうして求めたそこへ辿り着き。扉が開けば、新しい部屋の匂いが僅かに香った。向き合った視線が微かに色を変え、笑むのを見れば口角を上げる。習いめいた斜に、しかし慣れないそれを浮かべながら。
――やがて告げた欲に片手を回されれば>>117、こちらも腕から腰元へと緩く腕を回す。互いに引きつける様に距離を縮めつつ。確かに腕のうちにある相手の身体に、暗灰色を小さく細めた。]
……先輩、
[ 静かに落ちた声に、抱き寄せる力を一層強めては、咽喉奥に詰まる感情にただ息を吐く。]
(121) omusouu 2014/10/13(Mon) 17時半頃
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――この先、迷っても。…必ず、先輩の所に帰るよ。
[ ただ忘れる為だけに迷う事は、もう無いだろうとは思いながら。 取られた手に従って真新しい部屋に、軽く頷きつつ身体を進める。掛けられた愉しげな声色に、“これから好きな物を、”とこちらもふざけ、愉しむように返しては。 そういえば先輩は何の花が、と以前を反芻してはその顔を覗き込もうと。]
――…、…
[ 閉じた外界に。それでも踏み出した一歩への祝福を黙ったままに受け取った。 交わされる視線に静かに顔を寄せれば、その頬に口付けを掠らせる。また同じ様に額に触れては、一度身体を離して。]
(122) omusouu 2014/10/13(Mon) 17時半頃
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[ 相手が背を向け続けた言葉には、一間置いて心中に落ちる感覚に、取ったままの腕をもう一度引き寄せた。 傾くだろう身体へと向かうように足を進め、その顔をこちらへと向けさせる。
それが叶ったなら、振り向いた相手には緩く口付け、ようやく届いたその目に暗灰色を絡めては。]
先輩が作るなら、なんでも。
――幸せにする、先輩。*
(123) omusouu 2014/10/13(Mon) 17時半頃
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[絡められた手の導かれる先、チラリと覗く白い肌>>115。男の手の温度が低いのか、はたまた彼の肌の温度が高いのか。それは定かでは無いが、触れた場所からジワリと広がる熱に、小さな眩暈を覚える。
手のひらには未だ残る、彼の鼓動の音。 男の手を自らの肌へと触れさせながら、煽るように笑ってみせる彼の視線には何とも情欲をそそられる。
――嗚呼、これは。 やはりどうにも…味見だけでは、済みそうに無い。]
……く、俺に"お強請り"をしろ、と? 獲物に"食べさせて下さい"と強請る蜘蛛が何処にいる。
[挑発の言葉に、男は愉悦に顔を歪ませる。クツクツと肩を揺らし、肌へと触れる手でもう少しだけ、シャツをたくし上げながら。
先程歯を立てた際に小さく鳴った喉を強請るように、もう一度軽く歯を立てて。そうしてごろりと動く喉仏を、揶揄るように舌で軽く押し込んでやる。]
(124) ねこんこん 2014/10/13(Mon) 18時頃
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――……まぁ、他ならない君の願いだ。 少しくらいなら…聞かせて貰うのも、悪くは無いか。
[喉を一度、小さな音を立てて吸ったのなら。顔を上げて、此方も少々挑発の色を込めた言葉を寄越す。 唇と、そこから覗く舌とでもって、彼の首を下から上へと這い登り。耳へと到達したのなら、その耳へと密着するように口を付け、反対側の耳は髪に触れていた手で塞ごうとしただろう――彼の耳に、男の声だけが聞こえるように。]
……なぁ、ヨハン。 遠慮しなくていいのなら、一口や二口くらいは齧らせてくれてもいいだろう。
[囁く声には、熱を込めて。ずくりと疼く胸のままに、時折喉を鳴らしながら。 一言囁くごとに、悪戯に触れた耳へと舌を伸ばし、暫しの間その甘美な味を堪能する。]
喰われた時、お前はどんな鳴き声を上げるんだろうな。 翅を震わせて、俺を見てくれるのかと思うと…つい、手が出そうになるんだが。
[吐いた言葉に倣うように、カリ、と軽く耳を噛み。彼の指に絡めた糸を一度解き、ゆっくりと触れる手を動かし。中程までたくし上げられたシャツの中へと更に手を差し込んだのなら、短く切られた爪の先で、一度だけその先端を弾いてみはしただろう。]
(125) ねこんこん 2014/10/13(Mon) 18時頃
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…あぁ、そうだ。 身体だけでなく、心もだろう? 俺はこう見えて欲もそこそこに深くてね…身体だけで満足出来るのなら、態々君を此処に呼んだりはしない。
……安心させてくれると言うのなら、もっと俺を呼んでくれ。
[掠れた声には、更に熱が篭り。その肌へと触れる度、舌で味わう度に微かに上がっていく息を止めようともせずに。 ちぅ、と小さく音を立てて耳を吸ってやったのなら、塞がれた耳の中ではその音は響きはしただろうか。]
"君を食べさせてくれ"。
さっきから、中途半端な味見のせいで腹が鳴って――疼いて、仕方が無い。
[そうして、漸く強請る言葉を口にする。その間、彼の抵抗があったのならば、すこしばかり不満そうに彼を見つめるくらいはしただろうけれど。]
――……"お強請り"はまだ、足りないかな?
["食べさせてくれ"と強請る蜘蛛など、それはそれは滑稽なものかもしれないけれど。 だけれどそれで、また彼のその翅が震える様を見ることが出来るのなら――それもまた、至極美味な肴になるだろうから。]
(126) ねこんこん 2014/10/13(Mon) 18時頃
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□集え獣人
20xx年10月2日 mm:ss
蝶に捕らわれた蜘蛛
【ゆるぼ】明日の献立
・めかぶ
・もずく
今日は海藻責めか?
いや海藻は好物だから構わんが。美味いポン酢を頼む。
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[たくし上げられるシャツ>>124を、細めた目で見ながら。喉元に這わされる唇には、舌には。びくりと体を強張らせながら、細く熱い息を吐く。 挑発めいた言葉に返事をする事も出来ず、ただ這い上がる舌の感触だけを追っている。 ……すぐに、耳に密着した口に意識が持っていかれてしまったけれど]
……そんなんじゃ、まだ、
[足りない、と。それ以上の言葉を求めてみせる。……一口や二口なんて、そんな事は言わずに。頭から爪先まで、全て食んで欲しい、なんて。口にはしなかったけれど。
ただ口にしなかっただけではなく、耳元を蠢くその舌に翻弄されていただなんて、尚言えた事ではない。――ああ、なんて情けない事だろうか。この自分が、ただ流されるだけだなんて]
や……っ、ン、
[揶揄う様に弾く指先に、思わず甘い声が零れ落ちる。荒んだ吐息はどんどんと余裕が剥がれ、それを隠す様に爪を噛んだ。 プライドも何もかも捨てて喘いでしまうには、まだまだ理性が取り払われてはいない。演技でなら、幾らでも喘いでやるのだけれど。彼の前でそれをするのは嫌だったし、それ以上にどうしようもない羞恥に襲われてしまって]
(127) 製菓 2014/10/13(Mon) 20時半頃
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るー、く。 ルーク、すきよ。アナタが……アナタだけが、すき……っ、
[這わされる舌に、微かに残る理性は容易く引き剥がされていく。 どうにか彼の求める言葉を落としながらも、その思考は施される愛撫に揺らがされてしまう。"すき"と、その言葉と共に彼の名前を虚ろに呟きながら、耐える様に眉を寄せる]
あ……、
[響く声には体を震わせ、感じいる様に吐息を洩らした。 与えられた言葉を、拒む事なんて出来る筈がない。だってジャニスもずっと前から、こうなる事を望んでいたのだから。 ……ぞわりと背筋に広がる熱だって、もう無視することなんて出来ない]
(128) 製菓 2014/10/13(Mon) 20時半頃
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[薄い赤の走る指で、河原の砂を摘まむ。 サラサラ サラサラ
水晶のように透き通った砂は 一つ一つ煌きながら風に散っていった。]
ずっと―――このまま
[ぽつり、心に火が灯るのを感じた。
本で読んだ銀河鉄道ならば どこまでも行ける切符を持ったジョバンニは 現実世界の草原で目が覚めた。
それが何よりも怖かった。 南十字で天に昇るよりも。
もし目が覚めたなら、もし全てが夢だったなら。 そう、考えずにはいられなかった。]
(129) kuromi 2014/10/13(Mon) 20時半頃
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――たべ、て。 アナタの気が、済むまで……。
[彼の顔を手繰って、瞼に一つ口付ける。そうしてまた、唇を重ね合わせて。ぷちりとスーツの釦を外してみせた。 背には片手を回したまま、首筋に顔を埋めながら。反対の手では、上から順にシャツの釦を外していく。 鎖骨の窪みをねぶり、そうして時折そこに赤を散らしながら、そっと彼を見上げてみせた]
……きっと、アナタの期待に応えてみせるから。
[彼が望むのであれば、どんな事だってしよう。 ……それが終わった後に、一言で良いから、彼が褒めてくれるのであれば。痛くたって、屈辱的であったって。そんなのどうって事はない。
ゆるりと頬を撫で上げ、再びそこに唇を落とす。そうして言葉を、行為を求めてみせたのなら、彼はそれに応えてくれただろうか]
(130) 製菓 2014/10/13(Mon) 20時半頃
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――――ペラリ――――
[また、頁の捲れる音が聞こえた。
それは、とても近くで。 まるで自分の手元に本があるかのように
そして、あることを思いつき 河原の芒を手に取った。
カリカリ カリカリ
水晶の砂に文字を刻む。]
(131) kuromi 2014/10/13(Mon) 21時頃
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|
――たとえ飛べなくても
止まる枝は自分の脚で――
(132) kuromi 2014/10/13(Mon) 21時頃
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|
[たったそれだけ、短い文を書き終えると 芒を地面に河に浮かべる。
緩やかな水に乗り、芒が流れて行くのを しばらく見送っていたが。
やがて完全に視界から消えたことを確認すると 列車へと戻って行った。
まだ旅は続く*]
(133) kuromi 2014/10/13(Mon) 21時頃
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――回想>>4:34-36:本屋前 後路地――
[ こわい、と言われたとき。 獣人の彼が、友達だと一度声を交わした彼が。 己をこわいと言うのが―― 酷く、嬉しかった記憶がある。
度胸が無い、と告げたのは事実だった。 硝子箱のなかで終わりを待ち、桑葉を食みながら、それに気付かない振りをし続けていても。
ほんの揶揄いじみた気持ちで、それでも“友人”の手が差し伸べられるのも。 大した目的でもないそこへ出向くのも、確かにその感触は残っていたのであれば。 漏らした一文はただ密やかなものだった。
……例えば、初めての友人へ手向けるように。]
(134) omusouu 2014/10/13(Mon) 21時半頃
|
|
[ ――度胸がない。硬く両顳かみの奥から生えるそれが。その足先にあるかもしれない蹄が怖かったわけじゃない。 差し伸べられる手に、無垢に向けられ続ける己への友情に、唐突に恐怖を覚えた。何も知らない仕草をしてみせた彼が妬ましかった。 ――だから。駄駄を捏ねる子供のまま。
最低な行為を。身勝手に、彼の気持ちを裏切ろうとした。 その手を止めたのは>>3:315 彼の声へ子供染みた期待を、苛立ちを自覚したからで。
“友達”でも、“友人”でも。どちらでも良かったんだ、と。 獣でも人でも。だからまた、嘘を吐いた。
“言っておくけど、”]
恐がり、は。
[ ――ただ自分へだよ、オズ。 誰にも届かない場所でまた、掠れた声で呟く。擡げた首で。 最後に見えた、自分と鏡映しのような薄笑いを思い浮かべながら。]
(135) omusouu 2014/10/13(Mon) 21時半頃
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[苦笑いを浮かべた。 ついさっき否定したばかりのことを、思わせ振りな言葉>>92>>93で希望を持たせようとしているように思えたから。 回された手が動いた事は分かったけれど、相手の唇が切れているとは思わない。
手が離れた後も顔を合わせられなかった。 手放された銀>>94にポケット越しに触れる。]
…………ヤニク…生憎と、記憶力は悪い方ではないの。
覚えているわ。きっと。一生。
[そうして、爪先を家に向けようと––––––……]
(136) tyu-gakusei 2014/10/13(Mon) 22時半頃
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[掴まれた腕に瞠目した。 振り返った時の私の顔は、もしかしたらとても間抜けだったかもしれない。
まろび出た言葉の意味>>95>>96を理解すれば、眉尻を下げて笑った。
「そうね、貴方の言う通り」]
でも貴方は迷子じゃなくなるのよ。 こらから友達と追いかけっこをするのなら、目的地なんて何処にもありはしない。迷いようが無いじゃない。 ……それでも迷子になった時は、その人に見つけて貰えるのね。
[人が大切にしている時計を、いとも簡単に捨ててしまえ>>97>>98>>99と言う。
我儘。エゴイスティック。一方的。 それでいい。物語の主役はそうでなければ。]
(137) tyu-gakusei 2014/10/13(Mon) 22時半頃
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検問を潜る?普通に手続きをすれば……そうだったわね。貴方じゃ、無理かも。
[相手の耳を一瞥して、顎を引いた。]
––––––…私の次の役割は
お手伝い クラリッサ
それでいいのよね?
[張り付けた笑みは嘘を吐いている訳ではなく、最初で最後の「新しい役割」を果たそうとしているだけ。
そして私は提案してみるのだ。 《國を出る時に、私のバイクを盗めばいい》と。
それを受け入れるか。 それによって彼が國から出られるのかは彼次第。*]
(138) tyu-gakusei 2014/10/13(Mon) 22時半頃
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― 数年後の話 ―
[数年経てしまえば獣人の話も隠匿性を薄れさせた。 出國の為には研究塔への協力申請を約束せねばならない。
実験材料のようにあの子が扱われるなんて、 なんとも気が進まないと思いを馳せつつ、 家を離れる前にと、閉ざした侭であった父の私室を ひとり靜かに整理していた。]
[鍵付きの日記を見つけてしまったのは、そんな時。 古い日記に綴られた文面に、瞳を丸めさせた。
母親は知らない。 ――、一体どういう人物なのかと踊る字体に目を凝らす]
(139) motimoti 2014/10/13(Mon) 23時頃
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[____年_月_日
__は、神社から遣ってきたという。 しかし、この町には神社などない。
――町を往き、ここだと指差されたのは、唯の野原。 ぼうぼう、と風の音だけが聞こえるだけで、 私には__の云う声など耳に入らない。
戻るにも勘当された身では戻る場所がないという。 私は彼女を匿い始めた。]
(140) motimoti 2014/10/13(Mon) 23時頃
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[____年_月_日 ただの庇護欲が形を変え、姿を堕し、 愛おしむように為るまでそう時間も掛からず。
今や私にとって、大事な存在だ。 何よりも、何にも変えがたく。手放せぬ存在だ。]
(141) motimoti 2014/10/13(Mon) 23時頃
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[____年_月_日 ―――月の綺麗な晩、彼女は消えていた。 迎えが来たのだと、家番に言い殘し、消えてしまった。
生まれたばかり赤子も、共に消えてしまった。
神社から現れた獣の娘は、 神の子だったのかも知れない。]
(142) motimoti 2014/10/13(Mon) 23時頃
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[____年_月_日 出会いから十余年経て、姉と名乗る人物が訪れた。 「返さなければならないものがありますから。」 「どうぞ取りにいらしてください」
それは何処で、一体何をと問い質すより早く、 女は立ち去ってしまった。
思い当たる節は、あの空き地しかない。 私は記臆を頼りに、その野原へと向かった。
置き去られた子供がひとり。 何故か紅葉の葉を握り締めながら、途方に暮れていたのだ
嗚呼、それが死んだ彼女の置き土産だとすれば、 私は無条件に、―――… 彼を匿わねばならない*]
(143) motimoti 2014/10/13(Mon) 23時頃
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― 神社 ―
[愛犬と共に赴いた先は、町外れの小さな神社>>4:168 俺にも見えるのだ。 鳥居も二匹の石像も、その先に或る紅葉の通り道も。
季節はスザンナが卒業を迎えた春であるのにも関わらず、 狂い咲きかと思わせるほど、確かに秋の気配が其処にある。]
(144) motimoti 2014/10/13(Mon) 23時頃
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[ 通りゃんせ 通りゃんせ
ここはどこの 細道じゃ 天神さまの 細道じゃ ちっと通して 下しゃんせ 御用のないもの 通しゃせぬ ――… ]
(145) motimoti 2014/10/13(Mon) 23時頃
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帰れる保証はあるのだろうけれど。 絶対とは言い切れない。
[ 行きはよいよい 帰りはこわい ]
……それでも、君は此の先に興味が或るのだね?
[ こわいながらも 通りゃんせ ――… 通りゃんせ ]
(146) motimoti 2014/10/13(Mon) 23時頃
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[確かめてから繋いだ手に圧を籠め、石像の横を過ぎる。 一匹と一匹の来訪を、紅葉の街道が預かり。
緋色の鳥居は、「あちら」と「こちら」の通り道。 その先に何が構えるかと心臓の鼓動を早めながら。
通り道を潜る月光浴を楽しむ二匹の影。 玉砂利に映りこんだ影の頂点には、獣の形の耳が。]
[此の街には、奇妙な通り道があるらしい。 目印は朱い鳥居と狐の石像。
そしてそこを通る時は、 必ず二人以上で抜けねばならない。
――でなければ―――…]
(147) motimoti 2014/10/13(Mon) 23時頃
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[そんな「噂」が、民話として土地に殘る**]
(148) motimoti 2014/10/13(Mon) 23時半頃
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―???―
[あの後。 彼女からの提案>>138に賛同した僕がまず目指すこと。
僕は生まれが獣であった訳ではなかったけれど、頭の上から生えるそれは…残念ながら人間には備わっていないものだ。
突然変異なんてものがこの世にあり得るだなんて信じたくもない話だけれど、どう足掻いたところで取れそうにもなく。
この國に聳え立つ塔に住まうという管理人に許可を頂戴しなければならない、ということを調べた結果知ることになった。
けれどヘイオトロープは科学が栄えど小國。 そんなに簡単にパスポートを発行して貰えるものなのか。 それが一つの疑問。
答えはきっとNO。 これが僕の個人的な見解だった。]
(149) minamiki 2014/10/14(Tue) 00時頃
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――まずさ、この國が陸続きなのかどうかが問題だと思うね、僕は!
[エンジンを吹かしながら僕はボヤく。
お手伝いさんはその時まだ僕の傍に佇んでいたか。 いたのなら、その腕を引いてやる。 当然のように後座席に乗せようとしたかもしれない。
そして友にはまだ見つかっていなかっただろうか。 万が一見つかってしまったのなら、お婆さんのフリをする。 練習し損だったからね。
それにしても、狼のくせに夜目はちっとも役に立ちそうにない!]
(150) minamiki 2014/10/14(Tue) 00時頃
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そもそも何人も見張りがいるかもしれないのに、無計画とはこのことだよ。浪漫の欠片もない!
――御伽噺なら態々出向かなくても南瓜なり差し出せば外に連れて行ってくれるだろうに。
魔法のマント、絨毯。そんなものがあればなんて思うけれど、…まぁ、高望みはしないよ。
[肩を上げて酸素を吸い込み、二酸化炭素を勢い良く吐き出した。 ハンドルを握り締める手は少し汗ばむ。 夢物語にはない物騒さだ。
メーターを調整しつつ、見よう見真似で運転を試みると思った以上のスピードが出て僕を驚かせた。
初めての試みはいつだって僕の心をワクワクさせる。
それは幼い頃寝室で読み聞かせてもらった物語の一頁を知る時のような心地。
炭酸の効いたジュースを呷っているような刺激的な光景だった。]
(151) minamiki 2014/10/14(Tue) 00時頃
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[流れる雲はどんなものよりも早い。 特急列車よりも、遅く。
ネバーランドみたいな幻想的な景色ではないのに、見るもの全てが奪われていく。
物は試しとヘルメットなんか買ってみたけれど、そんなもので覆い隠すのが勿体無いような晴れた日。
雨が好きだと言っていた彼もきっと気に入ってくれるといい。 そう思える空色。
遠くで鳥の囀りが聞こえたような気がした。 咲き誇る花々の隅で蝶が舞い、蜘蛛が巣を張り巡らせている姿を見た。
向日葵は残念ながら咲いてはいなかったけれど、陽気な太陽がいつかすれ違った金髪を思い出させた。
回る景色。小石が転がっていく。 僕の向かう先を迷わせるようにコロコロと散らばっていく。
小麦とは違い、味っ気のないそれは餌になんかならない。小鳥も犬も近寄らない。それでも確かに残っている。]
(152) minamiki 2014/10/14(Tue) 00時頃
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…――あゝ、彼はとても良ゐ人だったんだ。
[ 科学者は語らう。遠い日を懐かしみ、最早感覚さえ忘れてしまった温もりを脳裏に作り。 ]
人間は愚かだと――思ってゐた時期もあったのだがねェ… ……なあに。他愛無い御噺さ。 撃たれた鶴は、人間に保護され――そうして。
…まるで鶴の恩返しのような、御噺なのだがねェ…
[ 彼を愛しみ、焦がれたあの日々は―――いつの日か、また来るのだろうか。 科学者は目を細め、宵闇を照らす星屑たちさえ眩しいと、目蓋を伏せた。 ――鐘は明日も鳴り響く。 そうして明後日も、そのまた向こうも。 科学者は唯、――誰にも見えないその姿を以って、今日も今日とて手に衣を着せ彼をつくる実験を。
月光に照らされる塔の中、人気の無い塔の中、 ――彼と愛別れ、また後を追うように獣を恐るる人間たちに吊るされた鶴は。 切なく啜るその声と共に、彼のこころを追い求める。**]
(153) grampus 2014/10/14(Tue) 00時頃
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――それでも僕は、“献身的な愛”なんてものより…
我儘な愛の方が素敵だと思うね。
[花の名前を持つ國。
いつか本屋で目にしたその花に与えられた言葉を思い出す。
結局友の店にてそれを購入したことは一度もなかったけれど、脳裏に浮かべては失えた銀色を一度懐かしむように双眸を眇めさせた。
こんな顔は似合わない。 鏡はないけれど僕は確信して叫ぶ。]
(154) minamiki 2014/10/14(Tue) 00時頃
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Verweile doch! du bist so schoen!
[悪魔と契約した男が呟いた言葉。 契約の終わりを告げる台詞。
叫んだのなら、僕の命の行き先は地獄なのだろうか。
それとも――…?
そんなことは、今はどうだっていい。
頬を撫でる風を浴びながら僕は笑った。
始まったばかりの旅先の結末はまだ、綴られていないのだから。]*
(155) minamiki 2014/10/14(Tue) 00時頃
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[友人と別れたあと>>4:200、風の吹くままに流れに乗って髪の毛が揺れる。何処かで男の物語が新たな一頁が綴られた。>>60>>86
静かに目を閉じ、天を仰ぐ。 その男の物語は耳を澄ませば風に乗せて耳まで届きそうな――…。]
(156) しょこら 2014/10/14(Tue) 00時頃
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お前に幸あれ。
[紡ぎ手は願う、読み手と共に。 友として願う、己の人生で尤も最高で心を許した友の為に。
群青色の空の下。 お揃いで買った蒲萄ジュースを全て飲み干し、商店街での物語を風は逐一教えてくれた。]
(157) しょこら 2014/10/14(Tue) 00時頃
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― いつか 何処か ―
[あれから幾日が経ったのか。 筆を取り、真っ新な紙に文字を書き出し、物語を二つ程書き上げた。助けを求めケーキを共に食した少年の話と、犬の様な耳と尾を持ち合わせた少女の物語。架空の出来事を織り交ぜた物語は、何度も書き直された手習草紙に。 時間があれば幼い子供に自らの書いた物語を読み聞かせては紡ぎ手としても生活をしていた。
そして野に咲いた花を見つけては摘んでは癖のように作品を作り上げることも。]
(158) しょこら 2014/10/14(Tue) 00時頃
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[誰かを探していた。 毎日、毎日、何時間も。 それはあれから姿を見せなくなった最愛の友の影。
店は長期の休みを貰った。自分の書き上げた物語の登場人物たちには手製の花籠を置いて。そしてもう一つ、いつも店に伝票を届けれくれる彼女にも。あの日、久しく見ていなかった彼女に会った。聞けば擦れ違いになっていたと言う。それには謝罪をして、風が教えてくれた物語を彼女から直接聞いた。そこには友人が行おうとしている行動も。赤く眼を腫らした彼女の瞳から涙が溢れればそっと拭いて。
友人の元へ届くことのない携帯の電波。 宛もなく探し回って見知らぬ土地に足を踏み入れて。]
(159) しょこら 2014/10/14(Tue) 00時頃
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[そしてある時、いつもと変わらず姿を探す。 "狼"ではなく、"気まぐれ猫"の友人を。
街の商店に目を移すと蒲萄ジュースが売られていた。 懐かしむように思わず二本、買い込んで店を出ると目に入ったのは一人の青年。全身から鳥肌が経つのがわかった。その姿に目を丸くして、足は彼の元へと急ぎ、背後から静かに声を掛ける。]
(160) しょこら 2014/10/14(Tue) 00時頃
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あなたの物語を俺に書かせてもらえませんか? 夜には葡萄酒を片手に。
[背格好、髪の色、雰囲気。 なにもかもが探していた友人に似ている彼に他人行儀で。
約束したから、探してみせると。 いつも迎えに来てくれたお前を今度はこちらから。 何日、何年、何十年と経過をしてを俺はお前を探してみせる。
途中まで書いた男の物語はあの時から筆は止まっている。 公園で別れたあの時から。
声を掛けた彼が振り返れば、あの時と同じ挨拶を変わらず行う。 時が経ってもなにも変わらずあの時もまま。二人の会話もあの時のまま。]
(161) しょこら 2014/10/14(Tue) 00時頃
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[止まったままの時計の秒針が漸く動き出した瞬間。 蒲萄ジュースで別れたあの日。 傍らには蒲萄ジュースを携えて。
さぁ、時が止まった物語を再会させよう。 あの時の蒲萄ジュースと同じ銘柄、同じ味で―――…**]
(162) しょこら 2014/10/14(Tue) 00時頃
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―???―
海でもいい、飛び込んでしまえば何処も同じよ。
[飛び込んだ先は天国か地獄か分からない。
見送ろうと離れる前に腕を引かれれば、振り払う事も出来ずに後ろに座る。 おずおずと延ばした腕を相手の腰に……急発進をしたのならば、思い切り抱き付いてしまったけれど。 検問を超えて、彼の笑い声を聞く。 つられて笑ったのは本心からだった。
それから暫く進めば、彼の物になったバイクから降りる。 そうして、バイクに付いたナンバープレートを遠く、遠くに放り投げて彼の背中を押した。 彼を追い掛ける花屋の彼に、國に、見つからないよう。
何を語ったかもしれない。 何も語らなかったかもしれない。 出来れば最後に、嘘みたいな口付けをもう一度落としたかもしれないけれど。 ただ、これからの彼にはきっと、些細な事。]
(163) tyu-gakusei 2014/10/14(Tue) 00時半頃
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[さようなら、ヤニク。 赤い頭巾の魔法使いさん。*]
(164) tyu-gakusei 2014/10/14(Tue) 00時半頃
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―???―
[周りを見渡す限り図書館も、お喋りをする少年も、碧を讃えた青年も、花屋も本屋も、彼もいない。 私の目の前に広がる物はとてもつまらない光景だった。]
……あら、起きたの?おはよう。
[バルコニーが付いた部屋の中から外に出てきた男に、私は静かに挨拶をする。 –––––––…彼に、《ヤニク》にかけられた呪いの指輪は、ひっそりと、彼女の首から光を反射していた。
『また國の方を見ているの?』]
感傷に浸ってしまうような天気なの。すごく綺麗な空よ。 ……誰でも幸せになれちゃいそうな…
(165) tyu-gakusei 2014/10/14(Tue) 00時半頃
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[『今、君は幸せかい?』 なんて男が聞く。
これから不幸になるのだろう。 彼が呪いを掛けたように、私が呪いを望んだように。
彼の呪いの代償は"嘘を吐かせない"こと。 最後に見た《ヤニク》の顔を思い浮かべて、私は笑顔で言う。]
(166) tyu-gakusei 2014/10/14(Tue) 00時半頃
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とても幸せだったわ!*
(167) tyu-gakusei 2014/10/14(Tue) 00時半頃
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[ざらりざらり。 草履の音を鳴らし乍ら歩く。 前と変わらぬ、此の音で。
彼と出会った、此の音で。
思いは届かなくても、良いんだと。話せるだけで満足だと、愛しい姿を思い出せば瞳を細め。
沢山の事があった此の数日間を思い返して。 暗くなっていた心が暖まった、明るくなった。
ご主人はもう居ないけれど。 また、前向きに歩んで行けそうだと、そう思わせてくれる此の日々。 大切な、大切な、此の出会い。
さて、今日はどんな事が起こるだろうか? そう考え乍ら、ゆったり、ゆったり。街を歩いていく。 前と変わらぬ足取りで。
前より軽い心で…]*
(168) souki_kotone 2014/10/14(Tue) 00時半頃
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―いつか 何処か―
[欠伸を何回噛み殺したか分からない。 この街の名前なんて覚えていない。
それほどまでに転々としていたものだから覚える気が無いというのが正しいかもしれない。
ほら、猫は住処作らないとか言うしね。]
――あれから何年経ったっけ。
[呟く声は昔よりは貫禄が増したようにも思えたけれど、半獣だからか。
あんまり老けていないような。 ポジティブに若作りと僕は捉えていたけれど。
あの後、上手く検問を巻けたかどうかは割愛しておく。
ちなみにここが何処の國かどうか、それは耳元でそっと囁く秘密ごとだろうから内緒。]
(169) minamiki 2014/10/14(Tue) 00時半頃
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[気紛れに僕は影を追うように足先を向けて、空を見る。 いつかと同じ空を見る。]
――何だい、そうやって晩酌をさせるつもりだろう、君。
[背後からかけられた声には振り向かずに言おうとしたけれど、僕も案外堪え性が無いらしい。]
……君って、本当に…馬鹿だね!
[お決まりのポーズに僕も同じ仕草を返しつつ、軽口を叩く。
軽やかに方向転換。 彼の手にある獲物を狙って。]
(170) minamiki 2014/10/14(Tue) 00時半頃
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――さあ、君の物語を聞かせてよ
[何処かで僕の物語を望む、ウソつき“だった”彼女にも届くように、唇は強請った。]*
(171) minamiki 2014/10/14(Tue) 00時半頃
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― ???:本屋 ―
[――秋風が、文字を攫った。
恨めし気な視線を開け放られた窓の先へと送り。項垂れたい気持ちを吐きながら、席を立った。 かつり、と膝を下ろしては、ひらりひらりと床へと広がり落ちる便箋を拾い、集める。
外にも紅葉柄が広がるのはもう少し先かな、と漏らすのは独り言。 そろそろ戸締りをして帰ろう、と漏らすのも、また。]
(…疲れた)
[コートの中でもだつく赤いフードを外に出し。椅子にかけていたベージュのキャスケットを、角に引っかけるように被り、帰り支度を一つ、一つと済ませて行く。 紅葉柄の便箋は、封を忘れた封筒の中へ。
そうして、カウベルのまだ新鮮な音を背に、仕事場を後にした。
注がれる朱に慣れようと、細めた鳶色は、ぼんやりと行き交う人と人の影を追いかけて。 やがて、本当の主を待っているであろう看板へと、向き直る。]
(172) siras_rc 2014/10/14(Tue) 01時頃
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[マフラーを掻き上げ、頬を埋めた。篭る吐息は温かく、温く。 ゆるゆると長い息を零しながら、光の無い店内を見遣り、秋を胸へと注ぐ。]
(――手紙が返る前に、帰って来て下さい)
[溜息を交えていた筈の口元は、静かに弧を浮かべる。はた、と地に視線を一瞬。 そういえば、夢を見なくなったのは何時からだったか――。 はた、と黒い道の果てへと瞬く瞳を戻して。かつ、かつ、蹄の軽い音を踏み鳴らす。
怪訝な表情の配達員が、夢に浸った春を。 近頃、すっかり開きの悪くなった郵便受けに、持ち返って来るのは。
――きっと、そう遠くない日の事。
秋を描いた便箋は、常識に沿って机の中でその日を待つのだろう。そうしていつか、冬が来るのだろうか。
存在した筈の"同僚"に思いを馳せながら。狭まる胸の隙間で、くるりくるりと曖昧な文字列を描き。 細い息が、くすりと鼻から抜ける。]
(173) siras_rc 2014/10/14(Tue) 01時頃
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……手紙を欲しがらない "あしながおじさん"ばかりが増えても、困るのにね。
[朱を乗せた鳶色が柔く笑み、薄曇りの藍を映す。
かつり、かつり、落ちる影を踏み鳴らしながら。 向かう足は朱の向こうへ、藍の向こうへ。*]
(174) siras_rc 2014/10/14(Tue) 01時頃
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[ ―― 薄緑色を差す陽はやがて数度昇り、落ちては。褪せた黄金色は何度その音を鳴らしたのだったか。 蚕はもう、飼う事は無い。……ねじを緩めては首を傾げるそれも、やがてただの習いの名残のみになれば。 確かな足取りを中心部へと向ける。
慣れた所作で鍵を取り出し扉を開く。待っていると告げた相手を認め、外界に開いたそれを後ろ手に閉めては。
――いつものように。欲しい様にその腕に手を伸ばす。身体に触れ、それでも足りないと思うまま、その首元へ顔を近付けては。まだ、と眉根を寄せれば小さく、僅かに身体を離す。どうにもならない、と膨らみを増していくばかりのそれに声を潜めた。
それでも目の前に、手を取ったその姿があるのなら。確かめるよう視線を絡め、布越しの胸元へ、口を掠める。
……静かに暗灰色を相手に向ければ、噛み締めるように息を殺し、望み続けたただ一人へ。]
(175) omusouu 2014/10/14(Tue) 01時頃
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ずっと、 ―― 『 、 』*
(176) omusouu 2014/10/14(Tue) 01時頃
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トレイルは、葡萄酒で皆と乾杯を**
しょこら 2014/10/14(Tue) 01時頃
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