1 とある結社の手記:6
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[「これを……皆に話す。」 その時、堪えていたものが一気に爆発した。]
―――言わないで…!
[車椅子から落ちるように、男の膝にしがみ付く。 庇うためではなかった。 小さな王子様は、今や憎い敵と化している。
”ゆ る せ な い”
音として現れない代わりに、それは力として現れる。 払い除けられようともしがみ付き、やがて男の皮膚に立てた人差し指の爪がぱきりと割れた。]
(2) hiiragi 2010/02/27(Sat) 17時頃
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[意識を奪われたこと、目覚めた時>>4:453に気づく。 重く鈍い痛みに耐えながら、車椅子に移り、先刻兎を作った包丁を膝の上に乗せ、広間へと向かった。 生きていて欲しい。間に合って欲しい。 ―――カルヴィンは、私が殺す。
けれど、広間に入る直前。 感覚を刺激する声と姿>>4:448に、車椅子は止まる。 咳き込む音、苦しそうな姿に、思わず自身のそれを重ねた。 ひざ掛けの下で掴んでいる包丁、小さく震えるのは何故か。 言い表せない感情は、一粒の光となって頬を走った。 少年の口から人狼だと告げられても、動くことはない。]
(3) hiiragi 2010/02/27(Sat) 17時頃
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[分からなかった。 何故、ピッパは謝っているのか。>>4:469 何故、ドナルドは食事などと言っているのか。>>4:470 何故、マーゴは礼と共に、額に口接けているのか。>>4:484
私は認めない。絶対に許さない。
動けなくても尚、そんな激情が自身を支配する。 けれど、それに抗う思いもあって。 少年が、否、憎むべき人狼が近づいてくれば>>4:489、冷たい黒檀でその姿をみつめる。 長い長い、謝罪にも思えるその辞儀にも、冷たい黒檀を降らし、「お元気で」の声かけに返したものは―――
ポケットに入れたままだった、いつしかのハンカチ>>3:110。 その真の意味、少年は気づくだろうか。]
―とりあえず、追いついた?―
(4) hiiragi 2010/02/27(Sat) 17時頃
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病人 キャサリンは、小悪党 ドナルドをハリセンで殴った。
hiiragi 2010/02/27(Sat) 18時半頃
病人 キャサリンは、小悪党 ドナルドをハリセンで殴った。
hiiragi 2010/02/27(Sat) 19時頃
病人 キャサリンは、逃げた ミ☆
hiiragi 2010/02/27(Sat) 19時頃
病人 キャサリンは、郵便屋 ウェーズリーの面を剥がして
hiiragi 2010/02/27(Sat) 21時半頃
病人 キャサリンは、中から出てきたもののおでこをつついた。
hiiragi 2010/02/27(Sat) 21時半頃
病人 キャサリンは、郵便屋 ウェーズリー芝生えたわwwwwwwwww
hiiragi 2010/02/27(Sat) 21時半頃
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―回想・広間前―
[少年の小さな頭が上がる。 僅かに見上げるような瞳から、感情を知る事はできないだろう。 差し出したハンカチを促すように、少しだけ手を少年の方へ。 片方の手、ひざ掛けの下の手はまだ震えている。
自身の手からハンカチが離れれば、ゆっくりと下ろす。 黒檀は少年の瞳を射抜いたまま。
長い長い沈黙。 下ろした手を再びゆっくりと上げて、 ―――ぽん。 軽く小さな背を押した。
それは、少年が向かうだろう場所へ促すように。 自身が留まっている間に、彼をこの場から退けたかった。]
(12) hiiragi 2010/02/27(Sat) 23時頃
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―回想・自室―
[少年を見送った後、一人自室へと戻る。 使わなかった包丁を机に戻し、窓の外を見遣る。 漆黒の空に浮かぶ満ちた月。 いつしかの少年の笑顔を重なって]
笑ってさよならは、できないでしょ……?
[僅かに黒檀を細めて、静かに月に語りかけた。]
(13) hiiragi 2010/02/27(Sat) 23時頃
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病人 キャサリンは、花売り メアリーをハリセンで殴った。
hiiragi 2010/02/27(Sat) 23時半頃
病人 キャサリンは、掃除夫 ラルフにおふろってらーと手を振った。
hiiragi 2010/02/28(Sun) 00時頃
病人 キャサリンは、長老の孫 マーゴを抱きしめた。
hiiragi 2010/02/28(Sun) 12時頃
病人 キャサリンは、メモを貼った。
hiiragi 2010/02/28(Sun) 12時半頃
病人 キャサリンは、さすらい人 ヤニクにおはようと手を振った。
hiiragi 2010/02/28(Sun) 12時半頃
病人 キャサリンは、小僧 カルヴィンにおじさまは無理だろwwwwww
hiiragi 2010/02/28(Sun) 12時半頃
病人 キャサリンは、小僧 カルヴィンを盛大にぎゅむった。おつかれさまー。
hiiragi 2010/02/28(Sun) 14時頃
病人 キャサリンは、霊判定だそっと。執筆中ー。
hiiragi 2010/02/28(Sun) 14時半頃
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─四日目 夜:自室─
[空気を裂くような音に、一瞬だけ身を震わす。 けれど、月を映す黒檀にもう光は浮かばない。 震えが止まった手で弄るのは一枚の極彩色。 暫くして、語りかけるのは誰に対してか。 月明かりが冴える部屋に、何処からか漂ってきた魂。 窓に背を向けるように車椅子を動かして、それを黒檀に映す。]
…………、 明日は今日よりも晴れそうだね。
だって、
(23) hiiragi 2010/02/28(Sun) 15時頃
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―――今日の月明かりは眩しいから。
[その色が、狼としての色とは知らず。 魂の色合いは儚いけれど、煌々と輝いているのだから。]
フィリップ、 ……ねぇ、聞こえてる?
[車椅子に凭れるのは、まるで彼に背を預けるように。 窓から吹き込んだ風は香染を靡かせて、少年の魂をあるべきところへと運ぶのだった。*]
(24) hiiragi 2010/02/28(Sun) 15時頃
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―五日目 朝:広間―
[朝早く、まだ誰も起きないうちに車椅子は広間へと向かう。 ローズマリーが居れば、終わりを告げる前に女は口を開いた。]
結果は……必要ありませんよね。
[皆の前で自らを人狼だと名乗った少年。 ならば、誰しもが結果を知っていると言いたげに。 コルクボードに貼られたメモを見遣る。 生きた証、そして―――死んだ証。 消えたままの暖炉の部屋、吐く息は白い。]
そういえば、アーチをどこで…?
[視線を彼女へと戻し、昨夜掛けなかった言葉を向ける。 答えを聞けば、黒檀を数度瞬かせた。 いつしかは、鸚鵡に対しても容赦ない彼女に思えたが、その心遣いが嬉しい。]
(28) hiiragi 2010/02/28(Sun) 17時頃
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ローズマリーさんはこれからどうするんですか…?
[ややあって、女は一つ問う。 彼女は何と答えるか。 まだ村長邸での役目は終わってないと話すだろうか。 しかし、答えはどうあれ、この時知ることはないだろう。 奇しくも、自分の父が誰よりも嫌っていた男と同じ日にこの世を去ったこと>>3:@49。 近づいてくる鸚鵡のはためきに視線を移し、受け入れるように手を差し出して]
アーチと一緒に暮らしたいけどな。 きっと父は許してくれない。 私は父と、新しい母と三人で新しい生活を始めます。 だいぶ無理をしたので、病院生活になるかもしれませんが。
[自嘲じみた笑み。 羽並みに沿うように柔らかく撫で、細めた黒檀を彼女に向けた。]
(29) hiiragi 2010/02/28(Sun) 17時頃
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病人 キャサリンは、小悪党 ドナルドをハリセンで殴った。
hiiragi 2010/02/28(Sun) 23時半頃
病人 キャサリンは、旦那とかぶったしwwwww
hiiragi 2010/02/28(Sun) 23時半頃
病人 キャサリンは、郵便屋 ウェーズリーに頷いた。
hiiragi 2010/02/28(Sun) 23時半頃
病人 キャサリンは、なるほど。一つ賢くなった。
hiiragi 2010/02/28(Sun) 23時半頃
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―その後―
[父の死を知ったのは、自宅に戻ってから数日後、新しい母と初めて会った時だった。 彼女の姿は、いつしか写真で見たものとは比べようもない程変わり果てていた。大切な人を失った心の傷は深く……けれど、彼女を変えたのは、それだけではなかった。 その夜、彼女は自分の手で命を終えた。 彼女はウェーズリーと同じ力を持っていたという。自らの力で父の潔白を証明した翌日、彼女の信用の低さを利用して、偽の力で父は嘘の告発されたのだった。父の死は自分のせいだと責め続け、呵責に耐えられなかったらしい。 最後、ようやく死ねる―――メモにはそう遺されていた。
そして、新たな二つの死は、壊れかけている心身を容赦なく痛めつけ、女を病院へと送るのだった。*]
―次回、病院編―
(35) hiiragi 2010/03/01(Mon) 00時頃
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―春・病院―
[新緑が芽吹き、やがて花々が咲き誇る。 柔らかな風が微笑みかけるようにそれらを揺らしても、窓から眺める黒檀が揺れることはない。けれど、唯一揺らすのは]
面会時間、まだだよ……?
[柔らかい深緑を認めた時。 その時だけは、肩を揺らしながらも篭ったような声を出す。 発作の回数は集会場に居た時よりも多く、服用している薬の数も多くなっていた。 それでも、未だ望む―――生きることを。 それは、何よりも大切な、二人の願いでもあるのだから。]
みんなは、どうしてる…?
[入院してからの、女の口癖。 安静を強いられている身では、知れのは窓の外の景色だけ。 だから、親友が語る話には、いつも心を躍らせていた。 深緑の傍らに、もう一つの深緑はあっただろうか。*]
(36) hiiragi 2010/03/01(Mon) 00時頃
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―回想・集会場→自宅>>46―
[横切る視界はゆっくりと。 願っていたのは、駆け抜けるような視界。 前をゆく極鮮色を眺めながら、今は亡き人を思い出していた。
けれど。 雪積もる道を、女手で押すのは容易くないだろう。 それでも送ってくれる優しさが心に染みて、 複雑な思い、言葉で表すことができなかった。
だから、ずっと無言のまま。 自宅へ辿り着くと、礼を伝え、極鮮色を隠すように包む。 中には父が居る―――そう思っていたのだから。]
―回想・了―
(49) hiiragi 2010/03/01(Mon) 02時頃
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―春・病院にて>>47―
[親友はいつだって優しかった。 自らを人狼だと名乗った少年への態度も、きっと彼女の優しさの表れだったのだろう。 あの時は、何故……という思いだけだったが、今ではそんなことも思えるようになっていた。]
ピッパさんのレシピ”通り”のクッキー?
[微かに胸の鼓動が早まったのは何故だろう。 差し出されたクッキーを見遣る。見遣る。 しかし、それを持つ親友の手の先の傷に気づくと]
ありがとう。
[嬉しそうに笑みを浮かべ、手を伸ばす。 柔らかい食感、口に広がる甘味は、自然と口元を綻ばせた。]
(50) hiiragi 2010/03/01(Mon) 02時半頃
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[静かな時間。 何年か前にも、この場所で、同じ時間を過ごしただろう。 けれど、あの時と違うものが一つ。]
……ありがとう。 家帰ってすぐ入院しちゃったから、一度も行けてないんだよね。 ピッパさんのお花…? そういえば、種蒔いたって言ってたね。 咲いたんだぁ。
私も、見に行きたいな……
[一緒に―――その約束は交わせなかったが、小さく微笑む。 まだ見ぬ、フィリップの墓。 黒檀は遠くをみつめるようなもの。] ……あのね、マーゴ。
(51) hiiragi 2010/03/01(Mon) 02時半頃
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[視線はそのままで、ゆっくりと口が開く。 入院してから、一度も彼に語りかけたことはない。 だからこそ、今の気持ちを聞いて欲しくて。]
私……ずっとフィリップが好きだったんだぁ。
[微かに頬を染めて、黒檀と深緑を合わせる。 恐らく親友は、気づいていたのだろう。 彼女の顔には「知ってたよ」と書いてあるようだった。]
逢いたいなぁ、フィリップに。
でも、安心して。 フィリップの後を追うようなことはしないから。 運命に逆らうことはできないけど、なるべく頑張る。
マーゴの花嫁姿見るまでは、死ねないよ。
[冗談っぽく笑ってみたが、親友の反応は果たして。*]
(52) hiiragi 2010/03/01(Mon) 02時半頃
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病人 キャサリンは、鳥使い フィリップの耳元で「早く逢いたいな」と囁いて寝た。*
hiiragi 2010/03/01(Mon) 03時頃
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―春・病院>>56―
おばあちゃんになった頃、か。
[親友の微笑みに返したのは、形だけの笑み。 そんな日が来ないこと、自分が一番分かっている。 女の身体を蝕む病魔は、刻一刻と命の灯火を弱らせていたのだった。]
マーゴなら、いい人と出会えるよ。 あっ、もう出会ってたりしてね。
[頬を染める色には気づけなかったが、親友の慌てぶりをみて、楽しそうな笑みを浮かべる。 責任感の強い、優しい心をもった男。 彼なら親友を託せる―――これは、女の本心。 しかし、彼でなくとも、親友が倖せになってくれるなら、それで良かった。]
そろそろ面会時間終わるよ。 また、明日ね。
[あの時と同じ言葉。今では口癖のようになっていた。*]
(76) hiiragi 2010/03/01(Mon) 18時頃
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―春・病院―
[とある病室の扉に、”面会謝絶”と書かれたプレートが下げられたのは、親友に心を打ち明けた数日後のことだった。 室内の静寂を破る音は激しさを増し、その間隔も次第に狭めていた。 ―――こんこんこん。 夜中響く、小さな三回のノック音。 その音が誰のものか知っているから、扉に向ける黒檀は優しい。]
どこまでお話したっけ。
[少年に柔らかく問う。 入院した翌日の夜、すすり泣くように廊下を歩いていた少年に、声を掛けたのは気まぐれだった。 「お化けが怖い」と泣く少年に、「お化けを退治してあげる」と言ったのを切欠に、彼は毎夜、病室を訪れていたのだった。]
(81) hiiragi 2010/03/01(Mon) 20時半頃
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一人ぼっちになったところまで…? うん、そうだったね。
じゃぁ、続きを話そうか。 おいで。
[そう言って、少年をベッドの上へと招く。 自身を跨るように座る少年は、女の病のことは知らないのだから、嬉しそうに小さな瞳を輝かせる。]
一人ぼっちになった狼は、淋しいって泣いたの。 でも死にたくなかったから、生きるために人間を襲ったの。 皆から愛されていた人間をね。 羨ましかったんじゃないかなって、私は思うんだぁ。
その後、その狼は……
[そこで言葉を切ったのは、荒い息を整えるわけではない。]
(82) hiiragi 2010/03/01(Mon) 20時半頃
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また新しい仲間をもらったの。 でもね、もう人を襲うことはなかったのよ。 きっと、新しい仲間のおかげだね。
その後、狼は二人の人間と幸せに暮らしました。
[お終い、と軽く頭を叩く。 少年は「もっと」と駄々を捏ねるのだが、これ以上語るのは無理だろう―――そう思って、「また、明日ね」と口癖を音にした。
再び一人になった後、今までにない発作に襲われた 酸素マスクを口に宛がい、それでも苦しそうに肩を揺らす。 もう長くはない。 そう察した女は、震える手に羽を持ち、メモを取った。]
アぁチ、おねがい……これを、マぁゴに、……
[面会謝絶の中、窓からの訪問者の足に、メモを括りつける。 小さく一つ鳴き声を上げるも、鸚鵡は決して暴れない。 主亡き今でも、言いつけを守っていたのだった。]
(83) hiiragi 2010/03/01(Mon) 20時半頃
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[蒼い空を翔ける極鮮色に、黒檀を細める。 鸚鵡は、無事届けてくれるだろうか。 『 ―――親愛なるマーゴへ。 明日、フィリップのお墓参りに行きたい。 朝早くだったら、内緒で部屋抜け出せると思う。
迎えにきてくれる…? 』 もう生きることが叶わぬのなら、最後の無理は彼のために。 まだ見ぬ彼の墓を思い続け……]
(84) hiiragi 2010/03/01(Mon) 20時半頃
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[そして、翌朝。] ……迎えに、………
[薄く開けた黒檀は、ぼんやりと緑を映す。 窓から吹き込む春風は香染を揺らし、手にしていた極鮮色をふわりと浮かすのだった。*]
(85) hiiragi 2010/03/01(Mon) 20時半頃
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病人 キャサリンは、掃除夫 ラルフをハリセンで殴った。
hiiragi 2010/03/01(Mon) 22時頃
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―エンドロール 春・林檎の丘―
[車椅子に身を預け、久しぶりにその揺れを感じながら、ゆっくり、ゆっくりとなだらかな坂を上っていく。 時折吹く風は、香染の髪を靡かせ、そして緑の香りを漂わせる。 思わず、閉じたままの目許が緩んだ。
女の息は弱い。 けれど、もう少し……もう少しだけと、言い聞かせるように、深く、ゆっくりと繰り返す。 そして坂を上りきれば、まるで訪れを歓迎するような風が舞い、双眸は震えながらも、薄く開けられる。
そこには、一面の花畑。 かすみ草と雪割草は小鳥が囀るように揺れ、その合間から伸びるチューリップは、競うように咲き誇っていた。]
(111) hiiragi 2010/03/02(Tue) 00時半頃
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[墓の前に辿り着くと、白く細った右手が震えながらも伸びる。 届かないそれは次第に腰を浮かし、女を車椅子から離す。 倒れたような身を、最後の力を振り絞い、寄り添うように整えた。 ……浮かぶは小さな笑み。 ] 今まで、来れなくて、ごめん、ね、 [久しぶりの語りかけ。 今までずっと我慢してきたもの。 語れば、語るだけ……彼は現世に捕らわれて、彷徨ってしまうのでは、そう思っていたのだから。 けれど今は、今だけは嬉しそうに声を震わせて微笑む。 深緑が二つに見えたのは、視界がぼやけていたからだろうか。] 本当は、もうすこし、
[途切れ途切れの言葉、その先は続かない。]
(112) hiiragi 2010/03/02(Tue) 00時半頃
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[黒檀が覆われる前、微笑みをその深緑に向ける。 一つしか違わない友人。 時に妹で、時に姉で―――常に大切な親友だった。] ありが、と、マぁ、……ゴ、 [震える手を首元に。 お守りがなければ、迎えは親友ではなく、彼だったのではと。 親友の”護り”は、確かに一度、女の命を引き止めていた。]
(113) hiiragi 2010/03/02(Tue) 00時半頃
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マぁ、……ゴ、 ともだち、に、なれ、て よ か……っ [丘の頂きにある、一本の林檎の木。 その白い花々に身を顰めていた極鮮色は騒がしく飛び立ち、丘の上を旋回する。 温かな陽差しは、柔らかく光を注いでいた。*]
(114) hiiragi 2010/03/02(Tue) 00時半頃
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病人 キャサリンは、メモを貼った。
hiiragi 2010/03/02(Tue) 01時頃
病人 キャサリンは、はなうりに手を振った。
hiiragi 2010/03/02(Tue) 01時半頃
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―同日・夕刻まで―
[車椅子から離れた女は、確かに地に足をつけていた。 立っている感覚はない。けれど、瞳の高さは生前のよりも高く。
林檎の樹を見上げながら、何を思うか。 それは、泣き崩れる親友と、その傍らで天を仰ぐ青年。 二人の姿は見て居られずに、立ち去るまで背を向けていた。
病状が悪化して以降、何度も病院に足を運んでくれた二人。 時に村の様子を、時に人の様子を、極鮮色と花と共に。 深さを正確に知ることはできないけれど、きっとあの時自身が負った傷と同じだったのではないだろうか。] ありがとう…―――ベネット、マーゴ。 [頬に一筋の光が走る。 陽が空高く昇り、そして沈みかけるまで、ただ呆然と林檎の樹を眺めていた。]
(144) hiiragi 2010/03/02(Tue) 03時頃
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―同日・夕刻― [青い空が茜色を差しても、女は場所を変えない。 何処に行けば逢えるのだろうと思いながら。 目の前の林檎の樹から離れなかったのは、出逢える場所が分からなかったわけではない。] フィリップ、 [再会する場所は此処しかないと、思っていたからだった。 やっぱり、と聞こえてきた声>>128に振り返り、名を音にする。 今すぐ駆け寄りたい衝動に駆られるも、女の影法師が男の足元まで伸びているせいか、目の前の男の存在がそれを阻んだ。]
(145) hiiragi 2010/03/02(Tue) 03時頃
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[動くのは、男をみつめる黒檀だけ。 仕草一つ一つに揺れ続ける。 しかし、何を、どう伝えていいのか分からなくて、溢れんばかりの思いすら時が止まったように、張り詰めている。 影法師を辿るように距離は少しずつ縮まる。 けれど、やはり動くことはできなくて…… 浮かべた色は、無色。] わたし、も…―――っ、 [時が動いたのは、二つの影が完全に重なった時。 包まれる力に応えるように、細い腕に力を込める。 互いの震えの意味は違っていた。 フィリップの視界から外れた女の頬には、何筋もの光が走っていた。*]
(146) hiiragi 2010/03/02(Tue) 03時頃
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病人 キャサリンは、掃除夫 ラルフに「次の村も期待しておくよ」と耳元で囁いた。
hiiragi 2010/03/02(Tue) 03時半頃
病人 キャサリンは、メモを貼った。
hiiragi 2010/03/02(Tue) 03時半頃
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―同日・夜―
[春とはいえ、夜風はまだ冷たい。 けれど、互いの髪を絡ませる風が温かく感じるのは、心が溶け合ったからだろう。 あの時とは違う、触れ合い。耳に、想いの鼓動が響く。
名を呼ばれ、青緑を見上げる。 生前とは違うその距離。 触れようと思えばいつでも触れられるそれに、黒檀を捧げて。] わたしも、―――愛してるよ。 [満天の星空の下で、いつしかとは違う言葉を響かせる。 逆らってきた二つの運命。 結局、一つは流れのままに任せてしまったけれど、もう一つは今、完全に新たな運命と形を変えて。 もう一度、今度は少し背を伸ばして腕を回せば、耳に響くは願いを叶えてくれた極鮮色の音。]
(160) hiiragi 2010/03/02(Tue) 04時半頃
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……ねぇ、フィリップ、 お父さんに、何て言おうか。 [吐息が掛かる距離で問いを一つ。その答えはきっと――――*]
(161) hiiragi 2010/03/02(Tue) 04時半頃
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病人 キャサリンは、みんなを抱きしめた。 ありがとう。
hiiragi 2010/03/02(Tue) 05時頃
病人 キャサリンは、鳥使い フィリップを抱きしめた。
hiiragi 2010/03/02(Tue) 05時頃
病人 キャサリンは、長老の孫 マーゴを抱きしめた。
hiiragi 2010/03/02(Tue) 05時頃
病人 キャサリンは、鳥使い フィリップの耳元で囁いた。
hiiragi 2010/03/02(Tue) 05時頃
病人 キャサリンは、鳥使い フィリップを心から愛している―――と。*
hiiragi 2010/03/02(Tue) 05時頃
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