人狼議事


52 薔薇恋獄

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[日向が珀に話かけた言葉は聴こえていない。
どうにか推測で、少なくとも先程消えたらしい2人は大丈夫なのではないか?
と、思えども憶測でしかないので信じ切れている訳でもない。
だから、幼馴染の2人が訪れれば、心底安堵した表情を浮かべた。
けれど……]

 嗚呼、良かった。

[噛みしめるように、もう一度呟く時には、笑みに影が入った*]


【人】 薬屋 サイラス

[野久の反応に、口端を引き上げて悲しそうな笑みを浮かべた。

出ようとした廊下に漂う薔薇の香に、くらくらして手で顔を覆う。
この香りをずっと嗅いでいたら、すこし良くない気がする。


荷物、といわれ逡巡し、ふ、と息を吐いて持ち物を手に。枕も忘れない。どちらにしても、土橋が来るだろうとこの部屋には荷物は残さないつもりだったのでこれでいいと思いながら]

その事なんだけど。
ちょっと、野久と喧嘩じゃないんだけどさ。

あー。その。行きにくいっていうか。悪いっていうか。

[言い方を考えているうちに、扉がノックされ百瀬の姿。
耀が倒れる前以来だろうか、随分会ってない感じがしてその視線に首をかしげ]

野久が静谷に運ばれた?

[トイレから?あの後何があったのか。
心配になって荷物を持ったまま、階下へ足を進めているとエントランスに人影のようなものが見えたような]

(144) 2011/05/20(Fri) 20時頃

薬屋 サイラスは、メモを貼った。

2011/05/20(Fri) 20時半頃


【人】 薬屋 サイラス

―階段―

…………織部。

[何かに気づいてから徐々に歩く速度が遅くなり、居りきる前に止めてしまう]


なんか、居るように、見えね?

[強張った表情で、後ろに振り返り扉のほうを指差して。
明かりのついていないエントランスは薄暗く、人がいたとしてもその表情までは見えないだろう]

(146) 2011/05/20(Fri) 20時半頃

【人】 薬屋 サイラス

……おんな、なんて。

おい、やめろ

[ここにそんなものが、居るはず無い。
ゆっくりと近づいてくるそれの俯いた顔、纏う空気。
この感じはなんだ、よくないものだ。

   見てはいけない


そう思った瞬間、織部の手を掴んで走り出した。
どこに行くつもりだったか、すっかり頭から抜け落ちて]

(152) 2011/05/20(Fri) 21時頃

 うそつき。

[笑みに影が差した理由は分からない。
けれど、良かった、だけじゃないんだって事は十分分かったから。

ちいさな声。けれどきっぱり、そう呟いた]


[ひょいっと片方の眉を器用に上げて見せた。

何が嘘つきなのか?と問いたい表情をするけれど、人が多いこの状況では言葉にはしない。]


【人】 薬屋 サイラス

―階段→―

[自分だけでなく織部にも見えているのなら、これは霊的な何かではなくて実在するなにか。
そう思ったからか、引き返すことなく一階の廊下を走る。

といってもそう広くない中、どこまで行けば「安全」なのかわからずにとりあえず広間を目指して。

その足音は和室に居る人にはバタバタと聞こえるかもしれないぐらい、慌てていた]

(165) 2011/05/20(Fri) 21時半頃

 気づいてねえんなら、いい。

[聞かれて困る言葉でも無かったから、ただの小声で。

自分と蘭香の無事を、素直には喜べない何かがあるのかと。
そう思えば、悲しさは滲んだ]


[耳敏いのか、珀の言葉だから拾えたのか……聴こえた言葉に、困った顔をする。

薄々、表情に隠せなくなってきているような……という自覚はあった。自分が望んだ状況であるのに。

相手が、少し勘違いをしているとは、言葉重ねなければ判らないまま。]


薬屋 サイラスは、メモを貼った。

2011/05/20(Fri) 21時半頃


【人】 薬屋 サイラス

[織部の声に後ろを振り返って、直ぐ其処までおんなが近づいてその毒に染まった顔が見える。

恐怖に顔が引きつりソレから引き離そうと、強く腕を引いて抱き込もうとして。
ウソのように消えたおんなが居た場所には、あの薔薇の香。

勢い余って広間の扉にぶつかって、それでも握った手は離さずに緊張と恐怖とで小刻みに震える振動を伝えている]

(174) 2011/05/20(Fri) 21時半頃

 ……王子。日向にびっくりして、気絶しただけ、なんだ。

[幼馴染の困った顔を、いつまでも見ていたいわけはない。
その話題も、楽しいものではないが、経緯を呟く]

 だから、たいしたこと無いって、思ったんだ。
 ……見えるから、普段見えないひとがどれくらい怖いかとか、オレ、分かってないせい?


 嗚呼、なるほど、そういうことか。

[呟かれる経緯に、なるほどと息を吐いた。
慰めるように、伸ばす手は、しかし途中で止まる。
見えない人の感覚は、見える己には判らないことであるから、一度だけゆるっと首を横に振った。]

 ……しかし、他のものに見えるようになった、ということは
 状況はあまり良くない気がするな。

[それだけ、霊としての力が強いということ。
彼女に葛藤があるなら尚更と、疑うことが役目と思っているが故に小さく零す。]


[蛍紫は、納得しただけで自分の思考を否定はしなかった。
それに、すこしだけ口元を緩ませる。

伸ばされようとした手が、中途で止まったのを視界の端に映せば、ぱちりと瞬いて首を傾げたけれど]

 ……うん。

[状況は、良くない。気がする、のでなく、そうだと知っている。
あの声が聞こえたのは、あの場に居た自分だけだと、彼の反応に改めて確信してしまって。

紫の瞳を直視できず、俯きがちに頷いた]


【人】 薬屋 サイラス

[扉に凭れていないと、震える体が崩れて落ちそうで。
織部の体温だけが意識を逃避させないようにしてくれていた。

黙ったままそうしてしばらくして、強張った口をひらく]

なんだあれ、きえ、て……

また、この匂い。

[そのうち、ずるずると床に座り込んでしまっても手は離せないでいて]

いやでも、織部大丈夫か。触ってないよな。

(188) 2011/05/20(Fri) 22時半頃

[珀だけが聴いた言葉は、聴いていない。
だから、憶測だけで、今は動いている。]

 ん?

[いつもと違う俯きがちの頷きに、どうしたのか?と問う視線を送る。耀の存在があるから、表だって問えはしないから。]


【人】 薬屋 サイラス

――よかった。

だ、大丈夫。SAN値ガリガリ削れたけど。

[繋がったままの手、指が意図的な触れ方をしてひくっと口端が歪む。不快ではないのが、今は困る。
大須のときは、停電というクッションがあったけれど、今のおんなは粒子になったようにふわっと消えた。

見上げたまま深呼吸を繰り返して息を落ち着かせる]

なんだっけ。身分違いの恋をして、ええと。

さっきのアレが、そいつなのか。

(200) 2011/05/20(Fri) 23時頃

[元々、望みなんて無い想いだ。
伝えるつもりも、なかった。

なかった、筈なのに。

日向が教えてくれたことを蛍紫に言えば、2度と伝える機会は訪れない。
生殺与奪を任せると、言うようなものなんだから。

言わないでいれば。
いずれ日向が蛍紫にも教えるかもしれないが、それまでは]

  …… 、 っ ごめん、オレ……っ

[浪費するのが目に見えている可能性のために、皆の、蘭香の、蛍紫の運命に関わる大事なことを、伝えられない。

眼があつい。溶けて崩れて、何もかも零してしまいそうなそれを、必死で堪える。
蘭香にも、蛍紫にも、今の顔は見せられない。
きっと、ばけものの姿になった日向よりずっと、醜いに違いないから。

問う視線に、顔を上げられるはずも無かった]


[そんな葛藤も、俯いていれば伝わるわけもない。

いつもの自然さで、彼からすればただのお返しで、何の他意も無く。
自分の髪を乱していった、ぬくもりに。

そして、戻ってきた士朗の、彼を呼ぶ声に。

――もう、限界だった]


【人】 薬屋 サイラス

[どっと汗が溢れた気がして、袖で額を拭う。そういえば風呂も夕食もすっぽかしているが今何時ぐらいなのか]

あんなんが、ホイホイでるならここは……
ドッキリの、延長ってことは無さそうだ。

[繋いだ手をくいっと引っ張って。それは座るのを促したのか引っ張って立たせてくれといいたかったのかは自分でもわからないがともかく、もっと近くに引き寄せたくて]

追い出されてるはずの、おんなが。
ころしにきた?とか。

[バスの中ではふざけていて、ロクに話も聞いていなかったことが悔やまれる]

(220) 2011/05/20(Fri) 23時頃

薬屋 サイラスは、メモを貼った。

2011/05/20(Fri) 23時半頃


[見開いた紫の瞳に映ったもの。
碧の眼から零れる雫。]

 ………なん、で

[はたかれた(拒絶された)意味が判らない。

追わなければという想いと
拒絶されたのに追ってもいいのかという想いと

混じり合って結局フリーズした。]


【人】 薬屋 サイラス

大須も、ころされた?何故。関係ないん、だろ?

[視線が近くなると、ほっとして眉尻を下げ。
しかし……]


ッ、くそ。

[一連の動作に、繋いでいない方の手を背に回して引き寄せる。
少し乱暴かもしれない、でも、何かが爆発した]

俺だけ一人で消えるわけ、ねーだろ。絶対。

(242) 2011/05/20(Fri) 23時半頃

 …―― ひゅうが。


『苦しイ?』
『苦シい?』

『此処は恋獄、救いノ場所』

『救われたければいつでもオいでなサいな』

『くすくす、あはは』

[ *薔薇の香りを残して化物は去っていく* ]


 ……救われたいわけじゃねえよ。

[救われたくない。
救いなんて要らない。

救われて欲しいひとは、恋獄のあるじ自身]


 ……文句? あるわけないだろ。

[むしろ、彼こそ自分に、ありそうなものだと。
くすくす、おかしげに笑い]

 うん、言いたいことは、ある。
 蘭香頼むとか、日向たち頼むとか、いくらでも……


【人】 薬屋 サイラス

[ぎゅっと抱きしめる、じたばたされても解放しない。
できない、もっと触れておきたい、その熱に、匂いに]

やっぱ寧人ってカワイーよな。

[そんな感想を口にしつつ、腕の中の体温に恐怖とは違うドキドキに摩り替わっていたけれど。
落ち着けたから、これで良かったんだと思って]

お前もだからな、勝手に消えるなよ。

[少しだけ睨むように見つめてから、立ち上がろうとして。
持ってきたはずの枕が無い事に気づいた、逃げている最中に落としたようだ。がっかり]

(264) 2011/05/21(Sat) 00時頃

[なら言えよと促すような、紫の眼の眦に涙が溜まっていることなど、この雨の中では珀は気がつかないだろうか。]

 莫迦野郎……―――っ
 


 ……蛍紫。

[なに泣いてんだ、とわらう。
もしかしたら、自分が都合の良いように、見てしまっているだけかも、しれないけれど。

拭ってやることの出来ない涙に、眉を下げ。
けれど、やがて。


いつかと同じ、泣き笑い]






       ごめん。


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