人狼議事


19 生まれてきてくれてありがとう

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 ――でも、ね。
 
 あなたが、他の人が吐く無責任な噂に縛られ――…。
 ――続ける事なんて、ないのよ?

 それを哀しむ人が居る事も知って?

[醜悪な笑みに、怯える事無く静かに。
ちらり、ゴドウィンの横の小さな墓標を、そしてもう一人別の顔を思い描いて]



 貴女も――?

[揺れる翡色に、一寸の驚きが浮かぶ。
 ぱち、ぱちと琥珀が瞬いて]

 ……

[ふ、と笑った]

 貴女、優しい、ね。

[悲しむ人。
 その一言を向けられる、翡色に向けて微笑した。
 女は言葉の心中にある意味を一切、見せぬまま。]


[ ふ、と笑うその顔から、告げられた言葉に――。
ゆるやかに、首を振る]

 優しくなんて、――…。
 ただ……。
 見たくない、だけ……。


 私のエゴ、ね。

[身近に哀しむ人を見たくない、そんな人を見るのは辛いからの我侭なエゴ――**]



 そう。

[エゴという評価を肯定も否定もしなかった。
 ただ、緩く頷くだけ。]

 でも、

[去り行くその背に届いたかどうか解らないが]

 哀しむ人が一人でも少なくなると、いいね

[せめてもの願いを口にした。
 願いが等しく、コリーンと同じ過程、結論を辿らないのは
 矢張り何処かに負い目があったから。]


【人】 飾り職 ミッシェル

─ 教会 ─

[どれだけ泣き暮れていただろう、身体や服についた血が乾いてこびりつく。
空を見上げれば、月が高く上がっていて。
まだ夜だということは、見て取れた。
いつまでもこんな冷たい床の上で二人を寝かせておくのは、イヤだった。
でも、自分の力じゃ二人を運べない。
ヴェスは細身だけど、大きくてやっぱり男の人で、ぐいと引っ張ってもずる、と少し引き摺るくらいしか出来なくて。
メアリーはヴェスの下で横たわっているから、やっぱり動かせない。]


…誰か、呼んでこよう。

─…ギリさん、居る、かな。

[本当は、真っ先に浮かんだ顔は違うのだけれど。
このことを伝えるには、まだ、覚悟ができなくて。

泣き腫らした顔で、髪や身体、服に血をこびりつかせたまま、ふらりと教会の外へ出て。
ギリアンがいるだろう、墓地へと*向かった。*]

(96) 2010/07/07(Wed) 17時頃

飾り職 ミッシェルは、メモを貼った。

2010/07/07(Wed) 17時頃


【人】 飾り職 ミッシェル

─ 墓地 ─

[墓地へと向かう途中、人にはあまり出会わなかった。
会っても、血塗れの自分に声をかけてくる人はいなかっただろう。
墓地に着くと、埋葬の準備にとりかかっているギリアンの姿を見つけ、そちらに駆け寄った。]

ギリさん…!!!

ギリさん、お願い、聞いて。
教会に、ヴェスとメアリが、いるの。

二人とも、床の上で寝てて、動かしてあげたいのに、私じゃ無理なの。
お願い、ギリさん。
二人を、連れてきてあげたいの。
ここまで、連れてきてあげて欲しいの。

[泣きそうな顔で、それでももう涙は零れなくて。
言葉も出てこない中、必死にギリアンに助けを求めた。]

(104) 2010/07/07(Wed) 21時頃

飾り職 ミッシェルは、メモを貼った。

2010/07/07(Wed) 21時頃


【人】 飾り職 ミッシェル

ありがと、ギリさん。

[作業を中断させることになるのに、わかった、と返事をしてくれたギリアンに礼を言って。
こんな時、もっと自分に力があったら、手を煩わせることもなかったのにと思うと、非力な自分が悲しかった。

それでも、もう二人が冷たい床の上で寝ていなくて済むと思えば、安心したのも確かで。
そこに過ぎったのは、あの人の顔。]


…セシ兄、どこにいるんだろう。

[弔うならば、傍に居させてあげたいと思い、そう呟いた。]

(107) 2010/07/07(Wed) 21時半頃

【人】 飾り職 ミッシェル

リアのとこ?
またピアノ弾かせてもらいにい……え?

ラル、具合悪い、の…?

[セシルがリアのところに居ると聞いて、きょとんとした後。
続いた言葉に表情が心配するものに変わり。

セシルを探してきていいとギリアンから言われると、申し訳ないという色を浮かべたものの、きっと早い方がいいだろうと、思って。]

─…うん。
ありがとう、ギリさん。

私、セシ兄迎えにいってくる。

[礼を言うと、そのまま踵を返し、リアの屋敷へと向かった。]

(109) 2010/07/07(Wed) 22時頃

【人】 飾り職 ミッシェル

─ リアの屋敷 前 ─

[只夢中で走って、リアの屋敷に着いたものの、今更ながら自分が今どんな姿をしているか自覚して。

ラルの具合が悪いとも聞いていたし、リアもこんな姿を見たらきっと驚いてしまうだろうと思うと、中に入る事が出来なくて。]


─…どうしよう。

[屋敷の外で、どうしようか逡巡した。]

(116) 2010/07/07(Wed) 22時半頃

飾り職 ミッシェルは、「セシ、兄…!」

2010/07/07(Wed) 22時半頃


【人】 飾り職 ミッシェル

セシ兄、セシ兄…!


[セシルの顔を見た途端、枯れ果てたと思った涙が零れ落ちて。]

わた、し。

ごめん、まに、あわなか、った。

(117) 2010/07/07(Wed) 22時半頃

飾り職 ミッシェルは、メモを貼った。

2010/07/07(Wed) 22時半頃


【人】 飾り職 ミッシェル

───……っ…


[自分の涙で揺らぐセシルの顔を見て、言葉が喉にひりついて。

それでも、言わなければならないと、掠れた声を出した。]


ヴェス、が。

しんじゃった、の。
のどから、血、ながしてて。

私、がついた時には、もう。

メアリも、つめたくなって、た。

(120) 2010/07/07(Wed) 22時半頃

【人】 飾り職 ミッシェル

[自分の手も、髪も。
服も、きっと顔も、血がこびりついていて。]

わたし、おきてって、言ったの。

でも、もう。
ヴェス、返事して、くれなかった。


ごめん、セシ兄。

わたしが、まにあってたら、ヴェス、まだ。

しななくて、良かったかも、しれないのに。

(121) 2010/07/07(Wed) 22時半頃

【人】 飾り職 ミッシェル

[違う、というその人の顔を見た。
いつもの優しい顔ではなくて、複雑な感情に押しつぶされそうなその顔が、悲しくて。
こちらを向いた瞳に、涙がみえなかったことが、余計、辛かった。]

私、は。大丈夫、怪我もしてない、から。

[失ったのは、心の支えのようなもので。
喪失感は、激しかったけれど。

ずっと聞こえてきた、あの声が、返事がない。
彼なりの遠まわしな励ましや、後押しが、どれだけ支えになっていたのか解らないのに。
でも、それを口に出しても、もう戻らないから。]


あの、ね。
ヴェス、ギリさんが運んでくれてる、から。

行こう?…セシ兄。

[そっと手をとろうとして、血に塗れた自分の手に気付いて躊躇った。]

(127) 2010/07/07(Wed) 23時頃

 深い樹海の中
 冷たい城の中
 百年の孤独
 血塗られ閉ざされ
 いばらの道 

 ―――"Sleeping Beauty"。


 生まれた女の子は可愛らしい少女でした。
 王様は12人の魔法使いを呼び、祝福を祝いました。


 しかし呼ばれなかった13人目の魔女は
 呼ばれなかったことに激怒し、
 「王女は錘が刺さって死ぬ」という呪いを掛けてしまいましたが
 まだ魔法をかけていなかった12人目の魔法使いが、先の魔法を修正し「王女は錘が刺さっても百年の間眠るだけ」という呪いに変えることが出来ました。


 王女を心配した王様は、国中の紡ぎ車を燃やしました。
 王女は無事、順調にに育っていきましたが
 15歳の時に一人で城の中を歩いていた折、
 城の塔の一番上で老婆が紡いでいた錘で手を刺し、眠りに落ちてしまいました。


 呪いは城中に波及し、そのうちに茨が繁茂して誰も入れなくなりました。侵入を試みた者もいましたが、鉄条網のように絡み合った茨に阻まれ、入ったもののが突破出来ずに皆落命してしまいます。


 お姫様は眠り続けます。
 周りに茨を巡らせ、誰も受け入れないかのように。


 そして長い時が経ち、
 ある王子様が茨の難関を突破してお姫様の元へ辿り着き
 王子様の口付けで、お姫様は目を覚まし
 そして二人は幸せに暮らしました。
 めでたしめでたし。


 お姫様は何も悪くないの。

 罪などないの。

 ただ、魔女の仕業で眠りを余儀なくされただけ。




 ―――お姫様には、何の罪も、無いの。




 だからお願い、

 自分を責めたりなん、て

 しないで―――**


【人】 飾り職 ミッシェル

─…うん。

[こちらが躊躇った手を、セシルにとられると。
一瞬驚いて、その顔を見て。
その笑みを見るのが、こんな時なのに嬉しいことが後ろめたくて。

心の中で、ごめんね、と呟いてから頷いて、セシルの少し後をついていくように歩き始めた。]

(131) 2010/07/07(Wed) 23時頃

飾り職 ミッシェルは、メモを貼った。

2010/07/07(Wed) 23時半頃


【人】 飾り職 ミッシェル

─…あれ、ペラジ?

どしたの、おじちゃん、は?

[セシルに手を引かれながら歩いている途中、ふと聞こえた溜息に視線を向けると。

ゴドウィンの定位置だった場所にペラジーが座っていて、どうして?と首を傾げた。]

(137) 2010/07/08(Thu) 00時頃

【人】 飾り職 ミッシェル

─…っ そ、っか。

おじちゃん、…苦しんで、なかった?

[微笑んで告げるペラジーに、こちらもなんとか笑顔を作って返し。
続いた言葉には、んーん、と緩く頭を振った。]

こんな格好じゃ、デートにもならないよ。

[そう言って、苦笑しながら自分を指差し。
出来る限り普通に振舞おうとしている自分は、多分傍から見たら異様だろうと思うけれど。]

(143) 2010/07/08(Thu) 00時頃

【人】 飾り職 ミッシェル

─…そっか。

[率直なペラジーの言葉に、ゴドウィンのことを思い表情を翳らせるが。
自分の姿に疑問を持たれると、あぁ、とペラジーを見て。]


ヴェスが、しんじゃったの。

[上手く説明できなくて、短くそう答えた。]

(149) 2010/07/08(Thu) 00時頃

【人】 飾り職 ミッシェル

あぁ、それなら…

[良かった、と言いかけるも、その言葉は声には出なくて。

サイモンの名を出し、ヴェスの死を聞いて怪訝な顔をするペラジーに、ほんの少し、躊躇して。]

ヴェス、は。
多分、喉を、切られて。

メアリも、いっしょ、だったよ?

[あんなに縋りついて泣いたのに、直視することは出来なかった。
メアリには外傷はなさそうだったけれど、ヴェスは。
あんなにも、たくさん。血が、流れていて。

思い出して、また、青褪めた。]

(154) 2010/07/08(Thu) 00時半頃

飾り職 ミッシェルは、メモを貼った。

2010/07/08(Thu) 00時半頃


【人】 飾り職 ミッシェル

…ヴェスは。

自分から、命を断つようなこと、しないよ。

[ペラジーの質問には、真っ直ぐな瞳で答えた。

病に奪われるなら、ともかく。
彼は、生きている限り頑張ると言ったのだ。
がんばれと言ってくれたのに。]

(158) 2010/07/08(Thu) 00時半頃

【人】 飾り職 ミッシェル

セシ兄…汚れちゃう、よ?

[自分を引き寄せて撫でてくれる人を見上げて、遠慮がちにそう言って。

ペラジーへの問いかけに、どうしたのだろうと。]

(163) 2010/07/08(Thu) 01時頃

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