43 朱隠し
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うぅ。
[藤之助の言葉は、不意に浮かんだ自分の考えが正解に近いのだと裏付けるように思えて、思わず呻いた>>282]
(285) 2011/02/15(Tue) 21時頃
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飴師 定吉は、メモを貼った。
2011/02/15(Tue) 21時頃
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そういう人間もおるんやろね。せやけど……
[少なくとも、春松は兄が居て幸せだったのではないか。 そう言いたくなるのを堪えて>>290]
へぁ?
[アヤカシ側へ行ってもいいという一平太と、焦る華月斎。込み入った話のようだからとほぼ聞いていなかった飴師は、急に華月斎が立ち上がったのを不思議そうに見た]
(294) 2011/02/15(Tue) 21時半頃
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飴師 定吉は、メモを貼った。
2011/02/15(Tue) 21時半頃
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[細かい事はわからなかったが、華月斎は、一平太を無理矢理連れていく気はないらしい。>>299 一平太もそれを受け入れたようだ。安心したように息をつくと]
食べられへんかもしれんけど、作るん、また見にきてなあ。 …やっぱり俺、アヤカシに好かれる腕なんやね、きっと。
[そう華月斎に告げる。完全に元通りというわけにはいかないが、それが精一杯の出来ること。軽く頭を下げると、去っていった春松の後を追って歩き出す]
(302) 2011/02/15(Tue) 22時頃
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[風は言葉を運ぶ。
人の子らの言葉も。藤之助や華月斎の言葉も]
……会って話をしたら、触れたくなる。
俺たちが持ちえない温もりを持つそれらを、知りたくなる。
[鳥居の上。
面を外したアヤカシはくるくるまわる風車を、冷たく見降ろしながら]
触れたいと思えば、欲しくなる。
人の子を己が手で、花の様に咲かせたくなるものだ。
[くるりくるり。
回る風車へ、そっと口接けを落として。
まるで憐れむように、
その赫い眸を縁取る長い睫毛を震わせた]
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[やがて春松の姿を見つけ、石段をじっと見ている彼を、遠くからしばらく見守っていた。希望をなくしてしまった人間に、どんな言葉をかけていいのかもわからず]
…くっそ。俺ほんま、話すんと飴作るくらいしかできひんやん。 ちーっとも役にたたへん。
[自らの無力さに、がしがしと、手ぬぐいを巻いた頭をかく。里でしばらく暮らした者は、アヤカシになってしまうらしい。 たった一人の肉親と暮らす為に人であるのをやめるのがいいのか、兄を忘れて生きていくのがいいのか。春松の幸せはどこにあるのだろう?]
……難儀やねえ。
[空を見ながら*呟いた*]
(305) 2011/02/15(Tue) 22時頃
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飴師 定吉は、メモを貼った。
2011/02/15(Tue) 22時半頃
触れたい…………相手に触れたい?
[今までそう思って人を攫っただろうか。
――否、ただ隙間が埋まればとそれだけで]
[寂しさは、いつしか消えていた]
[目の前の相手が友でいてくれると、
人のように扱ってくれると、
それだけを喜んでいた]
飴師 定吉は、メモを貼った。
2011/02/16(Wed) 00時半頃
俺はああいう捨てられた子犬のようなものに弱いのだ。
……それに藤のしりぬぐいは俺の役目だろう?
俺は藤の親みたいなものだからな。
俺も、子犬のように拾われたのか?
[くすぐったそうに返事をする、あれから随分時は過ぎたかもしれないが今でもまだ子供のまま]
親、の……そうだな。俺もウトは親だと思っているよ。
そのウトへ、もう一つ頼みたい。
俺はどうしても朧を気に入ってしまったから
“一緒に里に行きたい”んだ。
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―祭り会場:飴屋の屋台―
[しばらく春松を背後から見守った後。 今は何を言っても届かない気がして、踵を返し、社の裏手側から下りていた。だから、春松がウトに出会ったのは気づかず]
はーーーーー。
[とりあえず屋台に戻ってきたものの、溜息をつくばかり。「定吉、どこ行ってた、どうしたー」と隣りの屋台から声をかけられるも、「何でもないで」と生返事。]
(343) 2011/02/16(Wed) 01時半頃
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[擽ったそうな声に、ふ…と笑う。
傍に居れば、その頭を撫でていただろうか]
……頼み?
[告げられた言葉に、訝しげに次の言葉を待って]
――それが藤の望みなら。
今宵の門は、お前と其の人の子のために開こう。
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[冷たい風が吹きぬけ、日も傾いて、帰る人もちらほらと。
飴の屋台の先につけられた風車がからからと回る。
少し凹んだ跡のある、赤い、風車]
(345) 2011/02/16(Wed) 01時半頃
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そやね、そろそろおしまいにしよか……
[かけられた声に気がついて、顔をあげれば。>>347 そのまましばし固まった。相手が、華月斎や藤之助と一緒にいた人物だということに気がついたからだ]
おっ、おっちゃんで最後かな!?
[声が上擦った]
(349) 2011/02/16(Wed) 01時半頃
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[拾われた子犬は懐いて喉を鳴らし、擦り寄るだろう]
ありがとう、ウト。
俺が人間を攫うために祭りに降りるのはこれで最後になるだろう。
[不思議と確信する、胸に手を当て誓うようにそう告げる]
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[落ち着け落ち着け。
さっきは華月斎や藤之助と、普通に会話していたではないか。それに、相手が何者であろうとも、お客様は神様だ。
そう自分に言い聞かせ、深呼吸してから、両手で頬をぱちんと叩いて、気合を入れる]
よっしゃ!何にしましょ? 飴細工と飴湯と、両方あるで?
(351) 2011/02/16(Wed) 01時半頃
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――見つけたのだな。
永遠の小鳥。隙間を埋める存在を。
[面の下に浮かぶは、寂しげな笑み。
だけど、それは声には出さず、然も祝福するように呟いて]
大事にしてやれ。
/*
中発言失礼。
一応、▼藤▲朧で合わせているが構わぬか?
メモで伝えた方が良いだろうか。
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[『お客様は神様』って文字通りやないかい! と自分に内心でツッコミを入れるくらいには余裕を取り戻し]
五つ?多いね、土産かな。形はどんなん?
[見本のように、色々な形の飴が屋台の先に並べてあった]
(356) 2011/02/16(Wed) 02時頃
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/*
▼藤▲朧でお願いする。
一応、メモに転載も……自分で言うと恥ずか死しそうだ。
あ、でもじじから飴を受け取らないとな。
飴師 定吉は、メモを貼った。
2011/02/16(Wed) 02時頃
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ふうん。孫四人もおるの? おっちゃん、見かけより老けてんねんなあ。
[アヤカシなのだから当然なのだが…… …あれ、昔どこかで、同じような事を言わなかったっけ?と小さく首傾げ。
ふんふんと注文を聞いていたが>>359]
狐に鳥、赤い蝶、蝸牛と…紅葉? 鳥はニワトリとか鶴とか出来るよー。 指定なかったら、適当にやるで。
[熱い飴を一掴み。くぃと伸ばして、まずは狐から]
(360) 2011/02/16(Wed) 02時半頃
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[ハサミで形を整え、くるくると手の中から飴の狐を一匹生み出すと、網の上にそっと置いて荒熱をとる]
んー、そやったら、翼広げてる鶴にしよか。 どうせなら、派手なんにしとこ。
[二つ目の形も決まり、制作にとりかかる]
(364) 2011/02/16(Wed) 02時半頃
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[鶴の翼を広げさせ、空を飛びそうな形に整えると、満足げに飴の棒を立てる。首が細いので折れないよう、逆さまにはしない]
蝶…は、赤やったね。
[確認し、蝶は華月斎への土産なんかな、などと思いながら次々に進めていき]
あはは、ありがとさん。 ? やっぱり、って…前もどっかで、見てたんかな?
[丸っこいかたつむりはすぐに出来て]
(368) 2011/02/16(Wed) 03時頃
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[かく、とその返事にずっこけそうになりつつ。]
ついでに口は一つで、耳は二つやで… 俺は、“おっちゃん”の事は、どっかで見たような気がしてんけどなあ。
[無意識から来る、昔の呼び方。 子どもの目からは随分と若く見えたから、「じじ」とは呼べなかった、そんな過去。
食紅を混ぜた葉っぱを二枚、薄く伸ばして]
よし、これで完成!お待たせしましたー。
(370) 2011/02/16(Wed) 03時半頃
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[最初に作った狐から順番に、薄紙を軽く巻いていき]
持てる?落とさんように気ぃつけてね。
[叩かれた台の上、網の隙間に棒を差し込み、順番に立てていく]
お孫さんらによろしゅうに。
(372) 2011/02/16(Wed) 03時半頃
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ありゃ、少し多いで?
[ひいふうみい、と渡された硬貨を数え…]
え?おっちゃん、俺の名前知って……わっ。
[相手に確認しようと顔をあげれば、一際強い風が吹き、片手で顔を覆った。風がおさまり、もう一度見れば、既に慶三郎の姿は、ない]
………行ってもた。
[からからと、店先の風車が*回っていた*]
(374) 2011/02/16(Wed) 04時頃
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飴師 定吉は、メモを貼った。
2011/02/16(Wed) 04時頃
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