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― 寸刻 ―
………どうしたの?
両親が、恋しくなった?
[ 僕にとっては 特に珍しくもないふたつの単語
博識なはずの梟が 譫言のように呟いたのを聞いて
僕はまさか「知らない」なんて想像だにせず
軽率に、ことばを投げる。
そういえば僕も両親の顔は知らないな、って
そばに居てくれたのは ”兄さん” で
兄さん。 にいさん。
記憶の靄はまだ晴れずに 背中だけがほうやり浮かぶ。
赤い鸚哥が 僕の傍で 『 ガア 』と啼いた。]
[ 鸚鵡返しに落とされた“なまえ”
黒い瞳の奥底で、警鐘が鳴らされているとも知らず。同じ声音から溢れたそれにやはり、聞き間違いではなかった、と思いながら。
容量を超えた水があふれるよう、つづいたあらたな“なまえ”を、自らも口内で転がす。とうさま。*
だれかの名前だろうか。
もし彼女が少しでも、己の踏み込みじみた言葉を避けるようであれば。と、面体の下口を噤み。
――それでも、彼女が未だ耳に自分の声を届かせたなら。本に触れ、“おおく”をしる梟へ純粋に尋ねるように。
“ かあさま ”“ とうさま ”
と、微かに低い己の声に反芻しては、
――それは誰のこと? と、初めてしる“なまえ”に、首を傾げただろう。ここのだれかだろうか、それとも、と。レンズ越しの目を細めながら。]
[フィリップの声
そう、それは、両親を意味する言葉で。それくらいは、私も知っていて。
そして、私には縁のない言葉のはずだった。
だって、私はそんな対象を知らない。そんな風に呼ぶ相手を知らない。知らない、はずだ。
“父”でも“お父さん”でも“お父様”でもなく、“とうさま”
甘えたようなその呼び方。意図せず唇から零れた言葉に頭の中は嵐のようだ]
そんなことは……ないわ。
私には、そんな人……いた記憶が、ないもの。
[そんな返事をしながら。どこかから、訴えかける声がする。本当に? 本当に? 本当に?
胸の奥がぎゅっとするような感覚に襲われながら、私は表面的には平静を装い、無邪気な質問
母親と、父親。両親のことよ。
私たちを、この世界に、送り出した人のことよ。
―― 一間前 ――
[ だれ、と投げる寸刻前だっただろうか。
うたう彼の声
――だれのことをはなしているんだろう。鳥の2人がしるのだから、“ここ”のだれかだろうか。と勝手な憶測を巡らせる。
もし彼女の意識がそちらへ向くのを確認したなら、最後の問い
2羽の会話から、そのだれかをしることはできるだろうか、と。声をかけられでもしなければ、以降は黙って、ただ耳をたてていたことだろう。*]
【人】 手伝い クラリッサ はい、もう大丈夫です。 (55) 2015/07/12(Sun) 19時半頃 |
【人】 手伝い クラリッサ 出来るだけ早くしてくださいね。 (56) 2015/07/12(Sun) 19時半頃 |
【人】 手伝い クラリッサ あ、いえ、もう副作用は....。 (76) 2015/07/12(Sun) 21時半頃 |
【1:52】/【仕事】働きたくないそんな貴方に【やめたい】part52
52 名前:パズルの暗号は774さん:2XXX/9/A(月) 時間:XX:XX
ID:njsLYrai
ケツ拭いた紙で鼻かんだ奴が今まで最高に優勝な死にたさだけど、罪背負って生きるのって超死にそう
特定怖いから隠して言えば取引先の都合の良い事したら自社に影響ある感じ
>>=XX
(・∀・)カエレ!!半年ROMってろ
【1:53】/【仕事】働きたくないそんな貴方に【やめたい】part52
53 名前:パズルの暗号は774さん:2XXX/9/A(月) 時間:XX:XX
ID:njsLYrai
嫌味な同僚が押しかけてきた、居留守きめこみt
【人】 手伝い クラリッサ[先生が医療室から出ていって。そうして一人残された部屋で、私は考える。 (93) 2015/07/12(Sun) 22時半頃 |
【人】 手伝い クラリッサ そういえば、先生、何も持っていかなかったな....。 (103) 2015/07/12(Sun) 23時頃 |
【人】 手伝い クラリッサ ああ、これ? (110) 2015/07/12(Sun) 23時半頃 |
【人】 手伝い クラリッサ うん、これは捨てない。 (115) 2015/07/13(Mon) 00時頃 |
【人】 手伝い クラリッサ そう。あなたも先生と同じこと言うのね。 (125) 2015/07/13(Mon) 00時半頃 |
【人】 手伝い クラリッサ[ジリヤが奪おうとこちらに詰めよれば、二、三歩後ろに下がってそれを避ける] (131) 2015/07/13(Mon) 01時頃 |
【人】 手伝い クラリッサ[ジリヤの手が私の持つガラスの小瓶に触れ、その蓋が外れる。口の開いた小瓶から中身が流れだし、床に落ちる] (138) 2015/07/13(Mon) 01時半頃 |
うみじゃ、ないから。
【人】 手伝い クラリッサ[突然の闖入者に、思わず扉の方を見ると。そこには管理人の一人が立っていた。 (169) 2015/07/13(Mon) 16時頃 |
【人】 手伝い クラリッサ 怪我は、してません。 (216) 2015/07/13(Mon) 23時頃 |
【人】 手伝い クラリッサ 先生は、優しいですよ。 (253) 2015/07/14(Tue) 01時頃 |
【人】 手伝い クラリッサ わかり、ました。明日ですね。 (256) 2015/07/14(Tue) 01時頃 |
――……さみしい、 ……
【人】 手伝い クラリッサ[先生の承諾を得て、寝床に潜りこむ] (265) 2015/07/14(Tue) 01時半頃 |
[さみしい、と声が聞こえた
少し前までなら、理解できなかっただろう。私は、何よりも孤独を愛していたのだから。
からからに乾いた心では、自分がさみしいことにも気づけない。
さみしいというその声の主は、きっと願いがあるのだと思う。
満たされない何かがなければ、さみしく思うことは、ないのだから]
どうか、したの。
[返事をしてから、気づく。
この声の主は「鍵」を持っているという獣ではなかったか]
―――……、
[ あれ? いま僕は、なにと言ったのだろう?
「 さみしい 」―――僕はもう一度そう言った。
しくりと、胸中蟠るなにかが頷いた気がする。
「 さみしい 」 『 どうして? 』
―――どうしてだろう 。クエスチョン。 アンサー。 ……それは、 ]
どこかへ、 行ってしまうから
[ 『 誰が 』と、『 なにが 』と。
僕は続く言葉を並べることは、できなかった。
ただひたすら、 ” ” 。 ]
―――君も何処かへ、行ってしまうの?
[ 「 いきたいの、 」 なあんて。 僕は平生と同じ錆色を灯して、声を奥に投げ込んだ。 ]*
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