184 【肩書遵守】Lunatic Nights in Heathling
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腹ァ、減ったな。
[目の前のユリシーズをじっと見つめる。
思わず舌なめずりをしている自分に気付いて、]
いかん。我慢だ。我慢。我慢。
[必死に言い聞かせる。眼帯の奥がひどく疼いた**]
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やー、あちら側とかそんなの私には関係ないが。
[実際、それが社会問題にもなっている。 カジノに来る「あちら側」の存在だ。 ヨアヒムのスタンスは極めて平等である。 どちらの側でも、カジノにお金を落とすか、 あるいはドラゴンソルジャークランに雇うだけの価値があるか。 ただそれだけにおいて、ヨアヒムら「平等」であった。]
(9) 2014/07/07(Mon) 02時頃
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[単に商業区といっても、差はないわけではない。 それこそ、ネオン街とそれ以外の場所では 掛け値なしに違う世界である。でもそれは許容される差別。 なぜなら]
あっちの方と、こっち側。 また、ネオン街もまた違うんでしょう? やー、普通に生きていて、ネオン街には関わらない、 それはあっち側とは違う規範でしょうし。
[ネオン街はまた「敢えて関わろう」と思わなければ また違う世界の話であった。]
(10) 2014/07/07(Mon) 02時半頃
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(ダメよ、ミッシェルがまんなさい。)
(そうよ、気を付けないと……また、)
(また、出て行かないといけなくなる。)
[――十年前みたいに。
古い記憶を追い払うよう頭振り、
眼前の男に意識を集中した。]
[分かっている。
それでいて何も分かっていない。
時折聞こえてくるのは飢えた獣の声。
陰で何をしているか、なんとなく悟っている。
本当は何者なのか知らない。
中途半端に悟るばかりでは、心配しか募らない。
でも、それでいいの。]
[やさしいひと。
私の家族。
この耳があって良かったとはじめて思った。
困ったことがあったら、すぐに飛んで行けるから。
何も知らない。
―――今は、それで、いいの。]
いっそのこと。あんなスカした奴、喰っちまえばよかったんだ。
[頭の中で、誰かが囁いた。ドナルドは静かに首を振る。
寝不足で苛ついてるだけだ。落ち付け。落ち付け]
くそ。
[眼帯を押さえた。動悸が激しい。
段々と、自制が効かなくなっている]
……ヨーランダ。
[昨日のことを思い出す。
自分の数歩後ろを俯きがちに着いてくるヨーランダの姿を見て、ひどく懐かしいと思った。ふたりで過ごした日々。またあの頃に戻りたいと思った]
こんな「兄様」じゃ駄目だろう。なあ、ヨーランダ。
[泣き笑いのような顔で、眼帯をぐしゃりと握る。
彼女の事を考えると、自然と動悸が治まっていくのを感じた。
まだ。大丈夫。我慢できる。そうだろう?]
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-カジノ/オーナールーム-
やー、「オイタ」が過ぎるお客さんがいたんだね? いつもいつもすまないね。頼りになるよ、ドナルドくん。
[吸っていた葉巻を置くと、ドナルドに微笑みかけた。 そして、「お疲れ様ー」と言いつつ、去るならば見送る構えだ]
……ねぇ、お客さん。とりあえず起きようか?
[気絶する「客」に対して水差しを逆さまに向けた。 ザバッとかけられる水は傷には刺激的だ。]
(58) 2014/07/07(Mon) 22時頃
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ねぇ、お客さん。
[「客」の指を握って話しかける。 粘っこく、そうとても粘っこく、だ。]
単なる迷惑行為なら、然るべきところに出てもらえばいいのよ。 「訴えてやる!」とか言って、ね。 でもさ……
[何かしているのか、ヨアヒムがその手をまさぐるたびに、 「客」の顔が苦痛に歪む。]
(60) 2014/07/07(Mon) 22時半頃
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訴えたところで、メンツって返ってこないのよ、ね?
[これでもかというくらいに顔をちかづける。 ヨアヒムからはどこかベビーパウダーのような香り。]
おたくさ、ナメたんだろ? このヒースリングの「ドラゴン」ヨアヒム様からは、 簡単に!金が!獲れる!と!!
あんまりドラゴンソルジャークランナメてんじゃねぇぞコラ。
[正確な統計はないが。ヒースリングに限らず、 何れの社会においても、少なからず行方不明者はある。 これもネオン街の日常であり、特別なことではない。 単にこれから行方不明者数に1が加算されるだけのことだ。]
(63) 2014/07/07(Mon) 22時半頃
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[その「客」の行く末は詮索しては、いけない。]
(69) 2014/07/07(Mon) 22時半頃
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-カジノ「アッパーアイランド」-
[そして、その後はオーナールームから出て、 高みからカジノの様子を見下ろすだろう。 禿頭を気にしているのか、帽子を被って。]
やっぱり金だなぁ……金しかないなぁ。 みんな、「まさにこの一瞬!」という顔。 へへへ、すごくいい顔だねぇ。夢、追ってるね。
[うんうん、と。]
(70) 2014/07/07(Mon) 23時頃
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[赤い炎がミッシェルの眸に映る。]
綺麗ね。
[――見ている分には。
そんな思いで陶然と。
やがて己の感情に気付き、弾かれたように身体を逸らす。
ああ、もうにどとこの眸を、
その色に染めることはすまいと誓ったのに。*]
[『綺麗』と呟く声が聞こえた。
―――これは、誰の声?
ぞくりと背筋を悪寒がかけて、彼女はストールを引き寄せた。
陶然とした声に感じるのは本能的な恐怖。
それは獣性をむき出しにした、
明らかに、自分とは違ういきものの。]
/*
き、緊急相談だ。すまん。サイモンどうすっか。
ミッシェル厳しかったら俺がやる。いまフリーだし。
とりあえず路地裏に人が集まりすぎワロタ。
俺今日も眠いけど頑張るぞ。
/*
これ流れ的にヘクターが殺るのかと思っt
いざとなれば時間飛ばして処理すればいいか、ぐらいの感覚でいてたけど、ドナルド行けそうならお任せします。
気楽に考えててごめんね……!
/*
(おつかれさまです。 おふたりに つ[ほっとみるく])
(かっこいいにいさま、期待しつつ)
(村建さんメモには「狼側」とあるので、私でもいいはず)
(おふたりとも動けなかったら、墓守無双なのです)
/*
おっ、ヘクターに任せるか←
ふたりともありがとな。
PC視点では、ヨーランダの手を汚す訳にはごにょごにょ。とりあえずお外に出るか。すまんな。
うまい。うまい。うまい。
[肉を引き千切る。舌で転がす。飲み込む。
硬い骨を、ペッと地面に吐き捨てる。
ひどく満たされていくのを感じる]
うまい。うまい。うまい。
[無我夢中でむしゃぶりつく。本能のままに。
人間が家畜を食べるように。もちろん罪悪感などない。
生きるために食べる。ただ、それだけのこと]
ははっ。
[面白くて仕方がないというように。
血まみれの顔で、にいと嗤った]
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-カジノ「アッパーアイランド」-
おや……なにかトラブルでも? ドナルドくんの姿が見えないようだけど。
[流石に派手すぎたのだろうか。 先程のあれこれはヨアヒムの知るところとなった。 現場自体は目にしていないだろうが、 基本的にはカジノの全体を見渡せる位置に陣取るのだ。]
……情かなぁ。やっぱり金だなぁ。金しかないなぁ。
[ふむむ、と顎を触る。人前に出るときは、 禿頭が気になるのかハンチングを被っている。]
(180) 2014/07/09(Wed) 00時半頃
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別に慈愛でも何でもないんだけどね。 まぁ、さ。お手柔らかにしてあげてね?
[さすがにドラゴンソルジャークランといえども、 「何らかの出自」もわからぬ者を引き入れはしない。 「あっち側」なら「あっち側」、「脛に傷」なら「脛に傷」。 その程度のことでいい。その程度の「出自」は知らねばならない。]
多分、ドナルドくん。有望だと思うんだよね。 …………贔屓だと思う?否定しないよー。 でもさ、贔屓しない人間なんていないから、 私から言わせれば「贔屓されてなんぼ」だよね?
[それは疑問の形をした同調の要求だ。]
(183) 2014/07/09(Wed) 00時半頃
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イカサマ野郎と嗅ぎ回るブン屋以外はね。 基本的には友愛さ。「機会は均等、会計は明朗」だよ。
[「親分たるもの懐はなるべく深くすべし、なるべく、ね?」 だが、さすがに後ろ暗い生きざまだ。 取材だなんだと称して嗅ぎ回る輩は気にきらないみたいで**]
(186) 2014/07/09(Wed) 00時半頃
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