298 終わらない僕らの夏休み!
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ワタルは、スイカ食べながら起きた…おはよう。
wallace 2019/09/10(Tue) 10時頃
ワタルは、……みの?みよ。
wallace 2019/09/10(Tue) 13時半頃
ワタルは、おばんでーす
wallace 2019/09/11(Wed) 22時頃
ワタルは、逃げ出した
wallace 2019/09/11(Wed) 22時頃
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― 夏休み・某日 ―
[家でいつも通り受験勉強をしていると、電話が鳴った。家には誰もいないみたいだから、部屋にある子機で出ると学校からだった。
どうやら、今朝方新聞で報じられていたニュースのひとつで、亡くなった人物がうちの学校の生徒らしい。]
まじすか
[しかも俺のクラスの女子ときたもんだ。流石に身近な人の死というのは驚くし、ショックを与える。 女子の名を聞けば、あーー…エミ達といっつも一緒の、と、心の裡で言う。雛子は、うまいこと溶け込んでて若干印象薄めの位置をキープしている印象を受けていた。]
……、はい、 …ぁー。はい。わかりました。
(31) wallace 2019/09/11(Wed) 23時頃
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[新学期、先生方からの挨拶もあるが、生徒会長としての挨拶が予定されている。故に、――先に心の準備と、なんかソレっぽい事を言わせるために電話が来たのだった。]
雛子…確か、就職決まってたのにな
[世の中うまくいかねーな、って俺は心で思った。 でも次の瞬間俺は、さーて、何て言うといいのかな、と挨拶の内容を考え始めるのだった。
ちゃんと挨拶を考えていたはずなのに、9月1日のあの日だけは その事も全てさっぱりと忘れてしまっていたのだった。]**
(32) wallace 2019/09/11(Wed) 23時頃
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― 9月2日 ―
[朝、目覚ましが鳴り目を覚ます。いつも通りの時間だ。 今日の準備を終えた鞄と、昨日まで解いていた赤本とノートが机の上にある。
そう、俺は昨日は…夏休み最後だから、勉強をしていたはずだ。疲れていたのだろうか、記憶がそれくらいしかない。
身支度を終えてリビングに降りると、仕事へ向かうスーツ姿の父親といつも通りの母親が、おはよう、と言ってくれた。
「昨日の祭は楽しかったか?」 と、父親が言って来た時、―― …?一寸だけ、記憶を辿る間と疑問符が浮かんだ。覚えていない。そう言う事が有り得るのだろうか、と、考えるが、なんとなく疲れていたんだろう、で解決して、「それなりに。息抜きにはなったかな。」と返しておいた。父親は根岸家でしこたま酒を飲んできたのか、ちょっと二日酔いっぽく見えた。だらしないな、と心の裡で思う。]
あれ
[机の上に、小さなブーケみたいな花が飾ってあった。 俺は、毎年9月の頭に母親が花を買って来ている事をよく知らない。その理由も―――知らない。]
(63) wallace 2019/09/12(Thu) 22時半頃
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[気付きはしたけれど、特に花について言及はしないまま、朝食を取る。どうせ誰かから貰ったとか、綺麗だったから買っただろう、と、母親との余計な会話を避けるため、花を見つけるだけで済ます。]
…、…
[ああ、でも] [教室に行けば、雛子の机の上に]
―――…
[同級生でクラスメイトである彼女の死を思い出し、少しだけ瞳が細くなる。]
(64) wallace 2019/09/12(Thu) 22時半頃
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* * *
(65) wallace 2019/09/12(Thu) 22時半頃
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『次に、生徒会長の会堂航より新学期の挨拶です。』
(66) wallace 2019/09/12(Thu) 22時半頃
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ワタルは、壇上に上がると生徒に一礼をしてからマイクに向かう
wallace 2019/09/12(Thu) 22時半頃
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みなさん、おはようございます。 みなさんにとって、この夏休みはどういう夏休みでしたか?
夏休みの前、僕は、二度と来ない夏休みを ぜひ、楽しんできてください。
そう言って、皆さんとお別れしました。
…、… [ 間 ][少し、俯く]
(67) wallace 2019/09/12(Thu) 22時半頃
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まさか、こんな悲しい別れがあるなんて 僕は正直、思っていませんでした。
先ほど、先生方もおっしゃっていましたが 亡くなった明加 雛子さんは僕のクラスメイトでもありました。
彼女の明るい未来を奪ったこの出来事を 僕の心の中で、どう受け止めたら言いか 正直まだよくわかっていない部分もあります。
勿論、皆さんの中にもそういう人がいると思います。
(68) wallace 2019/09/12(Thu) 22時半頃
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亡くなった人は、戻ってはきません。 わかりきった事ですが、簡単に受け入れられない事ってあると思うんです。
だから、僕はまず、彼女との思い出を ゆっくりと思い出していこうと思っています。
そして、それを胸に刻み、忘れずに持ち続ける。
そうしてみようと思っています。
(69) wallace 2019/09/12(Thu) 22時半頃
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[ここで一礼し、献花のように壇上に薄紅の花を置く。 そして、表情をぱ、と明るくし、]
さて―― これから、2学期が始まります。
学園祭という大きなイベントも待っています。
僕の最後の仕事です…―――
[と、苦難を乗り越えて前に進もうと明るく振舞う姿を見せたのだった。]
(70) wallace 2019/09/12(Thu) 22時半頃
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* *
(71) wallace 2019/09/12(Thu) 22時半頃
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[教室に戻ると、エミらが人にわざと聞こえるような大声で雛子の話をしていた。
「ひなこさぁー、マジでビッチだったからねぇ〜〜。」 「男とかとっかえひっかえだったじゃん。」 「友達の彼氏とか、へーきで奪っちゃったりしてさーー」 「終いには、エンコーでしょ。」(取り巻き達が笑う) 「で、金奪って逃げた時だったらしぃーじゃん。」]
…、おい。
[普段よりも、ワントーン低い声が出た。] [別に無視して放っておけばいいはずなのに、――理由はわからないけれど、なんとなく、俺は怒っている気がした。]
(72) wallace 2019/09/12(Thu) 22時半頃
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「なによ、カイチョーさま、説教でも垂れるつもりぃ?」
死んだ奴に何を言うかは自由だけど 人を貶めることばっか言ってる奴の傍なんて 誰もいたくないと思うよ。
そうやって人のこと悪く言ってさ 自分の価値を落として…、楽しい?
[エミが何か反論を言うより前に]
(73) wallace 2019/09/12(Thu) 22時半頃
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――― あ、ごめん。本題忘れてた。 課題提出まだなんだけど?
[と、普段と同じ顔をしてエミに言った。 ま、返ってくるのは嘘で塗り固められた言い訳だったけど
(74) wallace 2019/09/12(Thu) 22時半頃
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[別に言う必要がない言葉まで言った気がする。 秋山が後から、あそこまで言うなんて珍しいな、と言ってきた。
そうだな。俺も、俺が少し理解できなかったよ。]
(75) wallace 2019/09/12(Thu) 22時半頃
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* * *
(76) wallace 2019/09/12(Thu) 22時半頃
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― 9月某日 ―
[新学期が始まり、実力テストも無事に終える。 秋山と、昼飯を賭けて順位を競ったが無事に勝利となり、有難く学食のカツカレーを食べていた昼休みの事だ。
『生徒会長の会堂航君、至急、職員室まで来てください』]
うぇ、まじか
[3分の2食べたカツカレー、残りはまるで飲み物のように食べる事となった。秋山が、ざまぁ、みたいな顔していたから、このやろ、って目で見た。]
(77) wallace 2019/09/12(Thu) 22時半頃
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[―――そして、 職員室へ向かうと、その奥の校長室へ通される。]
?
[只ならぬ空気を感じ、少しだけ表情が硬くなる。]
どうしました。
[俺はそこで、宍井澪の死を知る事となった。 名前も殆ど知らない生徒の名前だった、のに、]
(78) wallace 2019/09/12(Thu) 22時半頃
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っ、…
[ぉえ、と食べたばかりのカレーが逆流しかけた。 酸っぱい味交じりの辛味が喉を通ると気持ちが悪い。]
(79) wallace 2019/09/12(Thu) 22時半頃
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…、え、 8月中に ですか
[どうやら今後警察も介入する案件のようで、学校側も対応にこれから追われるようだった。立場上、人よりも先に知る事が出来たけれど、これは生徒全員に知れ渡るのなんて時間の問題っぽいな、と思ったりもした。]
(80) wallace 2019/09/12(Thu) 22時半頃
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[彼女の詳細を聞いて、俺は、「ふぅん」とまず思った。 家庭環境はさまざまだけれど、子供の死を隠蔽する親の心境と、事前に何らかの体調の不調があったはずなのに死んでしまったという宍井澪という生徒。]
(81) wallace 2019/09/12(Thu) 22時半頃
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[なんというか、俺は、宍井の話を聞いて
不器用、とも違って。 死亡願望があったわけでもなくて。 家庭がどうであれ生きてる奴はいるわけだから、…
―――「生き続けるのが苦手」そうな奴だな。 という感想を彼女に持ったのだった。]
(82) wallace 2019/09/12(Thu) 22時半頃
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* *
(83) wallace 2019/09/12(Thu) 22時半頃
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[教室に戻ると、秋山が学食から戻っていた。 なんとなく、だけど、]
2年の宍井って生徒…、知ってるか?
[と、聞いてみた。]
(84) wallace 2019/09/12(Thu) 22時半頃
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「ああ、水泳部の背の高い!知ってる。 "夏休み最後の日、祭りに誘われた"よ。 あんまよく知らない奴だったから断ったけどなー。」
[――― ―――]
……、へ ぇ
[全身が凍りつくかと思った。 なんとか固まった表情のまま返事を返す。]
(85) wallace 2019/09/12(Thu) 22時半頃
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[夏も終わり、この前まで鳴いていた蝉の声も少なくて。 窓の外の木の下で ひっくり返って*蝉が死んでいた。*]
(86) wallace 2019/09/12(Thu) 22時半頃
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─9月1日深夜・叶い橋─
[皆や会堂と別れた祭りの夜、浴衣姿で橋の欄干に腰を下ろし、根良伊川の水面を覗き込む。
燻り続ける炎に炙られた思考は曖昧に掠れつつある。
嗚呼、この町の時間が巻き戻る瞬間が近付いているのだ。
時折橋脚に纏わり付くようにして渦巻く水の飛沫が、燃え上がる女の纏った焔に煌めいてチカチカと光るのを半ばぼんやりと眺めながら、浴衣の懐から一通の封筒を取り出した。]
[何度渡そうかと記し、その度に書き損じてはあきらめきれずに仕舞い込んでいた手紙の束は全て処分した。
娘を亡くした母親が机や荷物を整理した時にうっかり未投函のこれらを見つけ出して最後の願いとばかりに彼の元へ届けられてはたまらない───
この先の未来へ進むその背に重たいものなど残しては行きたくないのに。
伝えれば良かったと後悔した事も数えきれない。
それでも悔いる事が出来るのは生きてその先の未来へと己も進める者だけが持つ権利だと思えた。
それでも想いの全てをただ破棄してしまうのは哀しいと最後に記したこれだけは共に去ろうと持ち出して来たのだ。
封筒を開き、一枚ずつ切実に綴られた文字を眺めては、昏い水面へと落として行く。]
『嫌いにならないで』
[書き連ねられた文言の挙句の果ての最後の一文には呆れ笑いに肩を揺らしながら、そう言えば似たようなメッセージを送り付けた、と結局同じ事を繰り返した日の己を小さく鼻を鳴らして嗤った。
否、こうして繰り返した日々もまた死に際した己の都合の良い夢だったのかもしれないけれど。
最後の一枚を手放す。
ひらひらと風に舞い川面へ落ちて行く紙片を目で追う内にぐらり、と体が傾いで己もまた水面へと崩れ落ちる。
9月1日に託した願いを叶える事の叶わなかった燃え盛る亡者は、然し満足げに笑みを浮かべて水底に降り積もるいくつもの願いの上に溶け零れるように姿を消した。
苛まれ続けた痛みも熱も、憂いも悔いも既に無い。
後は川面にちかちかと瞬く星々の明かりが映るばかりだった───**]
[ひとりっ子だった。
けど、近くに住むふたつ上の姉貴分は、本当に本当のお姉ちゃんみたいで、口に出しては言わなかったけど、ずっと拠り所のひとつだった。
中学に入った時そうだったように、レイ姉のいる学校に入学する。
残り半分の中学生活を捨てる代わりに、戻ってきて同じ学校に通う。
それはいつも目指す場所で、帰る場所だった。]
[だけどもう、宍井澪はいない。
夏休みを終えたあとの拠り所は、どこにもなくなった。
それがわかったとき、ああ死ぬんだ、って思った。
帰る場所、目指すところが"向こう側"になった気がした。]
[ただ、反対に覚悟するだけの時間と思い出ももらったように思う。
こんなに楽しい夏休みは、今までになかった。
少し背伸びした新しい友達ができて、高校生活を先取りしたようだった。
疲れ果てるくらい遊んで、遊んで、遊んで。
それから最後に言葉を交わして、お別れを言った。
この日々が終わる時まで教えてもらった。
だから、覚悟を決めたんだ。]
[ごぼごぼと喋るあたしはもういない。
彼女がいたら、有難うとこたえたんだろうか。
水風船は、跳ねては水音をたてていた。**]
ワタルは、うっうっ……泣きながらお布団へ…*
wallace 2019/09/14(Sat) 23時半頃
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― 9月某日 ― >>109>>110>>111>>112>>113
[放課後、生徒会室へと向かう前に呼びかけられ振り向いた。「久しぶり」と掛けられた声の主は――、そうだ、野球部だった出口だ、と、記憶はすぐに結びついた。 その「久しぶり」がどれくらい久しいかという点は相違があったとも知らずのまま、]
出口。 …、…そうだな。
こうして話すのは久しぶりだが、どうかしたか?
(186) wallace 2019/09/15(Sun) 23時頃
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[>>111出口の鞄から取り出されたのは、父親の部屋とかで見た事がある瓶に似ていた。ふわ、と鼻に届く香りは、出口が持っているには、正直不釣合いな気がして、ん?と思う。]
…、…
いや、俺もコロンとか普段もつけないよ?
[『スイートピー』の香りをかぎ分けられる嗅覚は持ち合わせてなくて、なんとなく「花!」としか認識できないそれ。]
(187) wallace 2019/09/15(Sun) 23時頃
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―――― 、ぇ
[『ヒナコ』という音に条件反射みたく小さく声を出す。それから出口の顔を見る。出口と雛子の関係性を思考するも、彼女が野球の応援に行っている事とか知るはずもない身。]
…、っお い 、まッッ
[半ば押し付けられるように貰ってしまったコロン。 いらないと言っても全然良かったはずなのに、――『泣かれる』という言葉に、俺の知らない俺が、何かを訴えたみたいな心地になったせいで、動きが遅れた。]
(188) wallace 2019/09/15(Sun) 23時頃
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…、…
[>>114 「従兄弟」の言葉に、出口を驚いた顔で見てしまっただろう。出口に根岸と従兄弟といった記憶は、ない。俺の知らない俺が、何かをしたのだろうか。解らない、覚えてなんていない。 「知らない」事に対して、嫌な感じを抱いて、もやぁ、っとして、同時に苛立ちも覚えた。]
それくらい、出口が言え…っ
[八つ当たりのように言ってしまったのは、彼の姿が見えなくなった後。政宗と会話をしたくても、開いてしまった距離の埋め方が解らなくて、結局、ずっと後回しにしていた事を指摘されたみたいで、すごく、嫌だった。]
(189) wallace 2019/09/15(Sun) 23時頃
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* *
(190) wallace 2019/09/15(Sun) 23時頃
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[―――、それなのに俺は、結局政宗に言う事ができなかった。
政宗は家を出た、と、根岸の家から電話が来て学校の連中が噂するより先に知る事が出来た。これが親戚付きあいという奴か。]
(191) wallace 2019/09/15(Sun) 23時頃
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…、…
[俺は、今更、どんな言葉を政宗に掛けたらいいかわからない。あいつが家で抱えていた辛さみたいのに気付いていたのに、顔を背けた、視線を外し続けたのだから。]
…、……、 ああ、そうか
[誰もいない部屋でひとり、ぽつりと]
(192) wallace 2019/09/15(Sun) 23時頃
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[これが、『後悔』というやつか。 そう目を瞑る。
ガキの頃に根岸の家で一緒に遊んだ思い出、夏祭りで俺だけ持っていたヨーヨー……、随分と、俺は、 自惚れていたのだなと。 まさか政宗が家を出るなんて決断をするなんて、思ってなかったのだから。誰かが背を押したのかも、知る由もなく。]
(193) wallace 2019/09/15(Sun) 23時頃
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* *
(194) wallace 2019/09/15(Sun) 23時頃
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[俺は、昔の俺に戻る術を失って。 周りに合わせて、流れに乗り、染まる存在であり続けた。
無事に文化祭も終え、志望校にも合格した。 そうして、俺は都内の有名大学経済学部へと入学していった。 秋山も同じように同じ大学の違う学部に合格しやがった。
卒業後は、優秀な大学生としての俺として振舞うんだ。 これが俺の生き方だからね。]
(195) wallace 2019/09/15(Sun) 23時頃
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[けど、たまに酷い頭痛がして起きる。 それはおそらく夢なんだけれど、やけにリアルなやつだ。
翌日は、たこ焼きと焼きそばとソーセージ辺りを全く食べたくなくなる。理由はわからないけれど、胸焼けか疲れだろ、って思っておいてる。]
(196) wallace 2019/09/15(Sun) 23時頃
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* *
(197) wallace 2019/09/15(Sun) 23時頃
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― 大学時代 ―
[俺は、最低限の荷物で家を出て1人暮らしをはじめた。 結局、出口から貰ったコロンも持ってきてしまった。 インテリアとして置いててもいいし、大学になったら使う機会もあるかもしれないと思っての事だ。 瓶を手に取ると、白い花の絵柄とその花を英語で書いていた。 一年くらい遅れて、俺は『スイートピー』の存在を知った。]
…、…
[徐にスマホを手に取り、「スイートピー 花言葉」と検索をかけた。どうやら色ごとに花言葉が違うらしい。]
(198) wallace 2019/09/15(Sun) 23時頃
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門出、…… 別離、 ほのかな 喜び …、 優しい 思い出、―――
[読み上げる言葉、喉の奥に詰まる何かを感じる。 それが何かはわからない。どうしてか高3の夏休み辺りにあった出来事が関連すると、自分の理解ができない感情がわきあがってくる事がある。]
明加、 雛子、だった か
[俺は、彼女と――――――――――――??] [――――――――、 、 思い出せない。]
(199) wallace 2019/09/15(Sun) 23時頃
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[そこに 何があるのだろうか]
(200) wallace 2019/09/15(Sun) 23時頃
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[解らなくて。]
……、っ
[もどかしさを覚え、胸元の服を握り込んだ。]
(201) wallace 2019/09/15(Sun) 23時頃
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* *
(202) wallace 2019/09/15(Sun) 23時頃
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[ある夏の日、大学の講義が突然休講になったものだから 俺は本当に気まぐれに、とある場所へ向かっていた。]
(203) wallace 2019/09/15(Sun) 23時頃
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[高校3年になって、夏休みの前、 教室でエミらのギャル達が盛り上がってたんだ。
「雛子、就職決まったってマジ?」 「上京すんの??」 「***ってとこだよー」
大声すぎて 覚えていた。]
(204) wallace 2019/09/15(Sun) 23時頃
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[あの夏、彼女が死ななければ、 「存在していたであろう場所へ」向かった。]
『いらっしゃいませぇー』
[店の暖簾を潜ると何か揚げてるいい匂いがした。 昼飯時、少ない空席に座って店内を見渡す。
そこに彼女はいないのは当たり前だけど、 ――― 、いたらどうだったんだろうな。
なんてガラになく思ったのは、 出口から押し付けられたコロンを付けた日だったから ってことにしておいた。]
(205) wallace 2019/09/15(Sun) 23時頃
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* *
(206) wallace 2019/09/15(Sun) 23時頃
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[大学時代、一度だけ。 スマホの連絡先を断捨離していたら、 根岸政宗の名前があった。
高校から姿を消して、それっきり――…]
―――
[今更、とか、どの面下げて、とか] [そんな気分にさせるんだろうと解っていた。けど、]
(207) wallace 2019/09/15(Sun) 23時頃
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「久しぶり。だな。」
「〒***-**** 東京都○○区 ……」
「いま、ここに1人で住んでるから」 「本当に困ったら、頼りにして欲しい」
[偽善な言葉しか並べられない。 そういう生き方に浸かりすぎていたから、仕方ないのだろうけど。それでも、俺が本来の俺である事を取り戻せるとしたら、それはきっと――彼なしでは不可能なのだろうと、勝手に思い込んでいるのだから。
返事はなくてもいい。 せめて、「既読」がつけばそれで、いい。
生きている、生き続けている、 その証が、確証が―― …欲しいから。]
(208) wallace 2019/09/15(Sun) 23時頃
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* *
(209) wallace 2019/09/15(Sun) 23時頃
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― 10years after ―
[俺の輝かしい学歴とその後の功績は言わずとも解るところであってほしい。俺は、無事に、大学を卒業し、修士、博士課程を終了した。 社会人も経験し、お盆休みに久しぶりに実家へ帰った。
俺は、この10年欠かさずに、 明加家へ雛子の命日が近くなると、花を贈っていた。
高校の連中に連名する奴らを募り金を集めたりと、「卒業後もしっかりとした元生徒会長」として振舞っていたわけだ。 元クラスメイトだったから、同じ3年だったから、みたいな理由をつけて始めた恒例行事もすっかり10年目だ。雛子の母親からお礼の手紙も貰った事がある。秋山や出口辺りは、毎年きっちりと連絡くれる辺りマメな奴らだなと思う。あと、ちゃっかりエミの奴も。]
(210) wallace 2019/09/15(Sun) 23時頃
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[久しぶりの家に帰れば、「優秀な息子」として扱われる。根岸の家よりも会堂の家で、祖父母と話す機会も随分増えた。いずれは、家業を継ぐため…なんだろう。 今年、帰ったのは、いい加減身を固めろ、という上からのお達しがあったからだ。これから、ずらりと並べられた写真の女性の顔とにらめっこをしなければならないらしい。 ……、正直、女の顔とか別に興味ないんだけどな、という本音は置いておく。
俺は、相変わらず、流れまかせの人生で、のらりくらりと生きている。あの9月1日を忘れたまま、生きている。]
(211) wallace 2019/09/15(Sun) 23時頃
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* *
(212) wallace 2019/09/15(Sun) 23時頃
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[酒も入り、会堂の家から開放された夜。 夜風にあたってくると、俺はふらりと根良伊川へと向かった。
夏のまだ暑い日、蝉が鳴いていた。 すっかりと歳を取った自分の姿が、川面に映る。
きらりと星が空に輝き始める。]
……、嗚呼、 アンタレス ―――
[赤い色の星が、空に瞬いていて、 あれ、だれかと 俺は、 あの星を、みていた―――?]
(213) wallace 2019/09/15(Sun) 23時頃
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|
…、 ……
俺らは みんな、 星の欠片 なんだろ。
[ぼろりと零れた言の葉は、願い川が一寸叶えた何かの力かもしれず。だけど、俺の横を見ても、
そこには誰もいやしなかった。]
(214) wallace 2019/09/15(Sun) 23時頃
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|
[それがとても、"寂しい"と、俺は思ったんだ。
俺はあの夏の日から随分と歳もとったし、成長も経験もしてきたのに、本当に大事で大切な9月1日は、奪われたままなのだ。俺は、これからもずっとずっと奪われた事に囚われ続ける―――**]
(215) wallace 2019/09/15(Sun) 23時頃
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― 数年後 ―(>>216>>217>>218)
[「既読」さえつけばそれでいい。 そう、思って送ったメッセージ。
「返事」をもらえるなんて思ってなくて、]
[気付けば寝落ちてて翌日くらいに、 届いていた返事を見て、 飛び起きて、え?マジ?え?E? と独り言を言った後、再度、返事を見た。]
(219) wallace 2019/09/15(Sun) 23時半頃
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|
……、 っは ぁ
[「生きてた」という事がわかっただけで 俺はすごく「嬉しい」と思えた。 人の死なんてあまり重く考えない性格のはずなのに、どうしてかそれに拘ってしまっている。よく、わからないけれど。]
[今何をしているのか、とか、どうして家を出たのか、とか。政宗に聞きたいことはあるけれど、それもあるが、何より、昔の自分を唯一見せられる相手と再び繋がった事に対しての喜びが、じわじわと押し寄せてきて、口許が綻んだ。]
(220) wallace 2019/09/15(Sun) 23時半頃
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「なんでも奢るよ。」
[1歳だけど「兄」ぶって、スマホに返事を送った。 「今度」がいつかは、まだわからないけれど、ね。*]
(221) wallace 2019/09/15(Sun) 23時半頃
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