人狼議事


73 ─深夜、薔薇の木の下で。

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視点:


[毎年、冬になれば必ず風邪を引き込む体質で。
だから、今もそれと同じだと思っていた。

いつもの風邪と違うとわかるのは
いつの頃だろう**]


[――――籠の外に出て遊んでいた、一羽の鳥が。]


[甘く香る薔薇の呪いにかけられたのはいつの日か。]


フィリップは、色鮮やかな姿を捕まえるのに専心していてセシルには気づいていない

2011/12/23(Fri) 00時半頃


[甘い蜜に目が眩み、群がったのが運の尽き。]


[棘の呪いに蝕まれ、今宵も誰かを眠りに誘う。]


[薔薇の香りに思い出す。中庭の光景。
自分を見て、微笑んでいた少年。
ノックス自身には、触れあった記憶はないけれど。

知らぬ間に、寝顔を晒したことがあったよう。
談話室の一コマ。長い接吻。

銀の少年にとって、その行為はどんな意味があったのだろう。
ただ、乳白色に近い金の髪を持つ少年の裡に、
密やかに種は植え付けられていて……―――。]


[何処からともなく、聞こえる声は。]


[薔薇の棘に、魅了されし者の声。]


 なん……だろ……。

[さわりと胸がさざめいて、ポツリと裡で想う。
それは知らず、薔薇に連なった音となり、
誰かに聴こえてしまうのだろう。]


あれ、ノックス先輩今何か言いました?

[モリスは思わず振り返る。何が起こっているかは到底理解できずに。]


【人】 鳥使い フィリップ

― 廊下 ―

 …………ごめん……
 でも、ペットでも子供でも、ない。

[好奇の元、眼鏡はロバ何とかと言う、
 眼鏡少年に戻った少年の元に。
 色鮮やかな姿が、散々羽ばたいた名残ある姿に
 人付き合いをしないフィリップも、
 さすがに申し訳なさを滲ませ、小さく言葉をこぼす。
 続いた言葉は、ロバ何とかの口をついた言葉に反論したが。
 色鮮やかなものは、両手で鷲づかみが気に入らないらしく
 今度はフィリップの手を啄ばんでいた。]
[弁償と言われればそのとおりで。
 それには反論できずにいたが、
 周囲を見渡し彼が口にした言葉は反対のりを帯びていた。
 ……そこではじめて、元生徒会の人間以外にもう一人
 いるのに気がつき。
 色鮮やかなもので、自身を隠すように
 その影に入る……入りきらずほとんどはみ出るが]

(12) 2011/12/23(Fri) 01時頃

[ふらり。夜の帳が下りた頃、
空ろげな瞳の、青白い顔をした一人の生徒。
薔薇の一つを手にとって、そぅっとそれにキスを寄せる。

そこには今、誰もいない。
枯れかけた薔薇の一輪へ大事そうに指を這わせ、
まるで蜜を飲むようにまた、何度もキスを寄せ。

雲の切れ目から覗いた月が、呼び起こした花のそれ。生徒自身には、意識はないようで]


鳥使い フィリップは、メモを貼った。

2011/12/23(Fri) 01時頃


……足りない……

[精気を吸われたかのようにかれた花。
花弁の一枚を食みながら。

聞こえる声に、ぴくりと口元が歪む。
何か憑かれたような声はとてもか細くて]

……。誰。


フィリップは、鳥の陰に隠れられていないが隠れながら、ロバ何とかと他者のやり取りを見る。

2011/12/23(Fri) 01時頃


【人】 鳥使い フィリップ

― 廊下 ―
[生徒会だった青年は生徒の前で見せる姿とは
 ずいぶん違った印象に見える。
 もう一人はロバ何とかの知り合いのようだ。

 そちらに意識が向くだろう、そう思っていたから
 ロバ何とかがこちらに声をかけるとは思わなかった。
 それにフィリップ自身はこれでも隠れているつもりでもあった。
 ただ、驚きに丸くなった翠は、
 尋ねられた言葉に警戒をあらわにする。]

 ――――――…………

[問いに言葉を返すでもなく目をそらす。
 ただそんなフィリップにお構いなく、
 色鮮やかな姿は、伸ばされた指を避けるすべもなく
 位置によっては、ゆるくあまがみをしたけれど]

(21) 2011/12/23(Fri) 01時半頃

[薔薇達を見る目は深い赤。
薔薇の記憶は、銀色の…長い髪の少年を脳裏に焼き付ける。
彼なら、精気を分けてくれるだろうか。
薔薇が枯れてしまう、その前に]

……。誰か……

[生きるためのものが。生まれるためのものが]

ホシイ……

[呟きは、風にのって消える**]


【人】 鳥使い フィリップ

 …………!!

[逸らした目線の先、先ほどロバ何とか、がルブ……
 と、呼んでいた姿だ。
 寒がりなのか、室内でも手袋の少年に
 首を傾げられ……

 ……困ったフィリップは、一歩あとずさる。]

(22) 2011/12/23(Fri) 01時半頃

【人】 鳥使い フィリップ

[色鮮やかな姿は、手を引っ込められるは
 抱えられたまま一歩後ずさられるわ……
 で、首が中途半端に伸びた奇妙な姿で
 手をさするロバ何とかを見て首かしげ。

 ただ、後ろのフィリップは
 目が合ったルブ何とかが立ち去る様子を
 翠は見届けながら。]

 ………喋りたく、ない。

[にらみつけられた視線は閉じられる。
 ただ彼がこぼす言葉に、そう返して。
 ……どうやらまったく隠れられない様子に
 フィリップは観念して、回れ右ひとつ。
 ルブ何とかとは反対方向に駆け出した。
 礼儀も何もあったものじゃない
 *これでも、高等2年生、、ロバ何とかの年上だったが*]

(26) 2011/12/23(Fri) 02時頃

鳥使い フィリップは、メモを貼った。

2011/12/23(Fri) 02時頃


「君に──…………」

[薔薇は、一言、風のようなささやきを零す。
それは、病気がちの少年が、ずっと想い、支えとしていたもの。
決して表には出ない、小さな小さなトゲのような感覚]


 ほぇっ!?

[裡で呟けば、裡に返るように聴こえる声。
それは、目の前のモリスの物である気がするけれど。
しかし、耳で聞いたのではない感覚に、
眼を見開いたのは食器が鳴る音と同時。]

 えー、えー……何これ。
 モリス?……と、あれ、もう一人声が……?

[風に消えそうな細い声。
耳を澄ますように立ちすくめば、
サイラスに関する動きには遅れてしまう。]


 んー……何か、欲しいの?

[消え行く声を微か拾って、そっと裡で返してみる。
それは、オスカーを止めた頃合い。

オスカーを抱き止めれたなら、
その温もりが心を落ち着かせたのか。
否、誰かを求めるという植えつけられた慾が、
この異常事態を受け入れさせたのだろうか。]


何、これ、だなんて…とんだご挨拶だね…。

[薔薇の園から囁く声は酔ったような甘いもの]

聞こえる?君達は……誰?
薔薇の声が、聞こえるのかい?


…うん。

[ほしいのかと聞かれれば肯定の意識が空気に乗って。
薔薇の香りが、そこに漂う]

枯れそう、なんだ。
君は…君達は、助けてくれる…?


 挨拶が欲しかったの?
 じゃあ、こんばんはー。

[返ってきた声に驚きつつも、暢気に挨拶を返す。
甘ったるい声に、ぞわっと背に走る感覚は、
覚えがないとは言わないけれど……。]

 誰って、俺はノックスだよ。
 高等部2年の。で、君は誰?
 それと、薔薇の声ってなに?

[必要ならばモリスの名も告げるが。
モリスは一発で判ったのに対し、
いつもツンケンとあしらわれているエリアスの甘い声音には、
気がつけなかったのは仕方ないこと。]


ありがとう。こんばんは。
名前…名前、なんだろう?

[ヤドカリのようなものなのだから、
自身に名前はないだろうけど]

体の名前は…エリアスっていうのかな?
君はノックス、ね。君、この子に相当嫌われてるみたいだね?

[くすくす。笑い声は花が零す香りのよう甘やかで]

薔薇が、ね。ちょっと悪戯をしたみたい。
なんで、君達なんだろうね?

[感染したとか、そういったことは一切口にしない。
ただ、自身は傷ついたカラダを癒したいだけだから、
他は正直どうでもよかった]


 名前が、判らない?

[きょとんとした音を響かせる。
その後、体の名前と言われれば、訳が判らないと、
音は響かせないが、とった間の長さで知らせて。
実のところ、その間は、ヴェスパタインの行為に驚いて
出来たものであったけれど。]

 身体はエリアスって、うーん?

[嫌われてるという言葉に、眉を八の字に下げるも、
それは相手には見えないこと。]

 確かに、エリアス本人だったら、
 こんなに和やかに話できないだろうけど。
 薔薇が悪戯?された記憶ないけどなぁ。

[さっぱり判らないと、お手上げ風。]


だって、呼ばれる必要、なかったもの。
薔薇は見目よければそれだけで。
それとも君が名前をくれる?

前からこの子のカラダに居るんだけど。
僕が体力貰ってるから、妙に病気がちみたいだ。

[薔薇は人を殺すつもりは毛頭ない。
悪い言い方なら、寄生虫のようなものだから]

薔薇が、ね。君達に棘を指したか…
刺された誰かが、君達に触れたか。

どうしてそうなってしまったか、知りたい?
僕も枯れそうだし、教えてあげなくもないよ

[くすくす]


もう一人…誰だか知らないけど…でもいいよ
もし知りたかったら、夜中にでも会おうか?
教えてあげる、からさ…

[くすくす。あぁ、そのときは一人でね。
逢引は見られるものではないでしょう?**]


 えーっと……ちょっとまってー。
 君がいるから、エリアスの調子が悪いの?
 だったら、他の所に行ってくれたらいいのに。

[一つ一つ与えられる情報を紐解くように呟く。]

 それで、名前は……
 話聴くとまるで君が薔薇みたいに聴こえるけど。
 そりゃ、必要ならあだ名つけるのはいいけどさ。

[ふっと想い浮かぶビジョンは、何色だったろう。
赤や蒼や白……ではなかった気がするけれど。]

 でもって、薔薇に刺されると声が聴こえるようになる?
 俺は薔薇に触れた記憶ないから、誰かから触れたのかなぁ。
 触られたというか、気がつかないうちに触った??


[うーんうーんと唸るうちに、教えてあげると甘い声。]

 今すぐに教えてくれればいいじゃないか。
 ケチだなぁ。

[教える方法が、逢引だとは知らず。
むぅっと唇を尖らした*]


ケチ?

[心外というように。そしてこれはノックスだけに聞こえるように囁く]

君が好きなことをしてくれればいいんだよ?

抱きしめるの、好きでしょう?
君が抱きしめてくれたら……

[秘密と言う花蜜を、そのくちびるに分けてあげる、と*]


え?つかさっきからノックス先輩誰と話してんの?

[モリスは顔をしかめると辺りを見回す。]

その声だと2年の……エリアス先輩っぽい感じっスけど。


えっ、薔薇が云々って何スか?
今日の帰りに、オレあの薔薇園で……いや、うん、いたのは確かっスけど。

[どうやら事態を把握出来ていない様子で。]


……薔薇は無粋な子ばかり、選んだねぇ……

[モリスの騒がしい声に、僅か眉をしかめるよう]

君でもいいよ、暖めてくれるなら。
薔薇の、木の下で……抱きしめて……くれる?*


ちょ、あんた誰だか知らねーけど何わかんねー事言ってんだよ!

[モリスが顔を赤らめたのは風邪を引いたせいなのか、それとも思い当たるふしがあったのか。]

し、知らねーよ、抱きしめるとかそんなの、バカじゃねーの……

[思い浮かべるのは、寮に帰る前に薔薇園で起こった出来事**]


[緩く首を傾げて、響く声にくすり、笑う]

薔薇は咲いてしまったからね。
君も、きっと気に入ってくれるよ。

[つ、と彼らのくちびるに指を這わせるような感覚を、薔薇の香とともに。

むせ返るような甘い香は人を酔わせるためのもの]

もう、君達は出れないんだよ。
すぐにわかるから。

少しだけ、夢を見るといいよ


薔薇は…随分と強く咲いてしまったみたいだね。
そんなに匂う?良い香りだと想うのだけど。

[エリアスの脳裏にはわからない声で彼らに声をかける。強い香りはエリアスの体には少々きつかった様子]

ねぇ、どうだろう。
君達にお願いでもして良いかしらん。


 んー……とりあえず、エリアスに会ってみようかなぁ。
 会って、吹っ飛ばされなかったら、中身違うんだろうし。

[助けて欲しいという言葉も気になるし。
好奇心は猫を……。
騒がしいには騒がしいけれど、モリスとは対照的か。
案外、割とあっさり頭に響く声には慣れた様子で返すのは、
人懐っこい性格故だろうか。]


 んー……結構匂うよー。
 香水の瓶ひっくり返したみたいにさ。

[すんすんっと犬のように鼻を鳴らして、
聴こえる声に答えていれば、返した相手らしきが眼の前に。]

 お願いって何?
 もしかして、動けないから運んでーとか?

[この状況で、エリアスが自分を頼ったら、
確かに異常事態だろうなぁと、思いながらのほほんっと。]


きてくれるのなら、カンゲイするよ。

寒いんだ。


あぁ、君が、ノックスだね。

[見た目と反して、緩やかな声音でといかける]


 うん、そうそう、俺、ノックス。

[うわー、本当にエリアスじゃないのかなー。
とは、流石に薔薇の声にも乗せないけれど。]


……何、言ってるの……

[エリアスの意識と混ざり合って。
まだエリアス自身は、この声に気付かない。
知らずにこの声を乗せていることにも]

苦しいんだ。のどが、痛くて。


 何って?

[何のことに対して言っているのか判らず、首を傾ぐ。]

 喉が痛い……喉飴食べる?

[手を差し伸ばしながら、提案一つ。
喉飴は、部屋にかえらないとないのだけれど。]


[支えられてかくりと一度、意識を飛ばしたようになったけれど、も]

……。飴より…こっちがいい。

[するりと見えぬように触れる彼のくちもと]

ねぇ…聞きたかったんでしょう?


 こっち?

[唇に触れられれば、少し驚いた顔をするけれど。
こっちが何を指すのか判ってないない少年は、
その後、見開いた眼を瞬かせる。]

 んー……こんな風になっちゃった理由は知りたいけど
 話せる状況だったりする?

[体調的にとは、暗に。
触れられた唇が、何故か熱くて。
ふっと、いつか、似たような感覚を夢で覚えたと思いだす。
あれは……いつ、だったろう。]


体調が悪いのは僕じゃないもの。
大丈夫だよ、今エリアスには眠ってもらったから。
マネするのも、簡単。

[青白い顔とは裏腹に、色を込めた声]

教えてあげる。その代り、あっためて。
君、抱きつくの好きでしょう?

[もう一度、ふわりと口元にふれて]

ここから少しだけ、君の精気をくれるかな?


 眠って貰ったって、エリアス大丈夫なの?

[艶やかな声に、ぞわりと背を走るもの。
触れられた唇が、熱くて……―――。]

 そりゃ、ぎゅってするのはスキンシップだから。
 でも……―――

[ようやっと彼が言いたいことが、なんとなく判る。
精気って?とか、色々思うことはあるが、
戦慄く唇は音を紡げない。

ぎゅっとするのと、キスは違う。
それでも、抗いがたい衝動は……オスカーの存在に
今はようやっと止められている。]


…ジャマ、入ったね。
しょうがない。じゃ、僕は今は眠ることにするよ。

キスもスキンシップでしょう?
僕とは…嫌?
だったら他の人にお願いするから。

でも、枯れそうなのは本当。
それに、僕は君のこと、嫌いじゃないよ。

[キスは後でね。そう、とてもとても甘く囁いて]


[ソファの上で目覚めたのはエリアスその人。
けれど、瞳の艶のある色は変わらない。
誘うように、ノックスにむけてる瞳は胸裏の薔薇の精]

…ここの本、探してみたら?
ずっと昔にも…トゲはきっと、悪戯をしているよ。

[ずっと学校を見守ってきた薔薇の木。
トゲにつかまった生徒の記録が、きっとどこかにあるだろう

御伽噺のような物語は、きっと、甘やかで、ひそやかな蜜色のそれ]

本当は、ここで君と一緒にいたかったんだけど、ね。

[くすり]


鳥使い フィリップは、メモを貼った。

2011/12/23(Fri) 21時半頃


【人】 鳥使い フィリップ

― →医務室 ―
[ロバ何とかと、生徒会の人が
 何か話しているのも聞かずに駆け出す。
 その先は医務室
 ……既にセレストはいただろうか?]

 ……――

[フィリップにとって医務室は居なれた場所だった。
 所謂保健室登校状態。
 教室で多数の生徒と共に講義を受けるに
 耐えられぬフィリップは医務室で学業を行っていた。

 そう行きなれた場所だからか
 本来所属するクラスの医務室係にもなっていた。]

(130) 2011/12/23(Fri) 21時半頃

鳥使い フィリップは、メモを貼った。

2011/12/23(Fri) 22時頃


【人】 鳥使い フィリップ

― 医務室 ―
[校医でさえ、クリスマス休暇でここには居ない。
 けれど、フィリップは勝手知ったるなんとやらで
 同学年の医務室係がいたとしても
 まっすぐに一つの戸棚へ向かい開けて、
 そこから錠剤が入ったビンを手に取った。]

[色鮮やかな姿は既にいつもの定位置肩で
 雪のやんだ窓の外を
 何かを感じるのか、じっと見ていた。]

(135) 2011/12/23(Fri) 22時頃

【人】 鳥使い フィリップ

― 医務室 ―
[真っ直ぐに戸棚に向かったため
 医務室の寝台に誰かが居るかを確認しなかった。
 錠剤が入った瓶を手に取ったのと、
 同学年の医務室係から声をかけられたのは同時だった。]

 ……別に、どうも……
 君こそ…寝るなら部屋に戻ればいい。

[錠剤が入った瓶……睡眠導入剤を
 自分の背に回しながら。
 確か……セレスト、といったっけ、と
 辛うじて同学年の医務室係ぐらいは
 覚えていた模様。]

(140) 2011/12/23(Fri) 22時頃

フィリップは、セレストに負けず劣らず挙動不審。不振じゃないのは色鮮やかな姿ぐらいか。

2011/12/23(Fri) 22時頃


 誰でも、いいんだ……?

[かけられる甘い声に、咎めるでなく零す音。
誘うような色に、そのまま囚われるように
ヒントを貰っても尚、オスカーに伸ばされる
指先の動きを見詰め続ける。

その続きを、本でなく知りたいというように。]


…僕が思いを遂げても、眠ってしまうんだろうか…

[今は、エリアスとは別の意識の中で、
彼に投げかける]

なら、薔薇のトゲを受け入れた、君達とがいい、な。

[眠ってしまうこと。それはきっと開花という、想い遂げた花が散華する、決まりきった運命のこと]


【人】 鳥使い フィリップ

― 医務室 ―
[寝てたじゃん。
 と、寝ていなければ気づけたのに。
 気づいていれば戸棚に向かうことはなかったと
 その思いから内心拗ねつつも
 口には出さず回される彼の用事たる鍵を目で追う。

 ただ、説明する言葉が疑問で終われば
 フィリップも首を傾げ返しはしたが……]

 ……いいんじゃない、かな。
 来るやつが居たら、それはここに用があるんだろ……
 その時、空いてなかったら面倒そうだ。

[そう、口にするのは施錠されたら
 自由に出入りできなくなるのを恐れて。
 ただ、棚に質問が戻れば
 フィリップは背後の棚を見た。]

 ……薬棚。

(151) 2011/12/23(Fri) 22時半頃

【人】 鳥使い フィリップ


[短く答えたのは、背に隠す瓶のことを追求されたくないから。
 色鮮やかな姿は相手の視線を受けつつも
 何か落ち着かないのか、そわそわしていた。]

(152) 2011/12/23(Fri) 22時半頃

あんまりこの子、からかっちゃだめだよ?
血圧あがっちゃうから。

[くすくす。お邪魔虫はいなくなったけど]

君はまだ、耐えられる方?
それとも、この子に触るのは、好きじゃない?


【人】 鳥使い フィリップ

― 医務室 ―

 ………!?

[どのタイミングだったか、
 突然医務室の戸が開き、
 たぶん中等部と思われる姿が駆け込んでくる。
 フィリップは驚いたのと、
 人が増えたのとで一歩後ずさる。

 が、背後は戸棚で。
 軽い音を立てながら戸棚にぶつかった。]

(165) 2011/12/23(Fri) 23時頃

【人】 鳥使い フィリップ

[中等部と思われる少年が
 しどろもどろ、説明するのを聞きながら。
 ……視線をもう一人に向ける。
 いったらどうだい?と、言うように。
 同時に、フィリップ自身は関わりたくないというように。

 戸口から、もう一人、人影があり
 下がりきれない状況に内心舌打ちをした。
 鮮やかな姿は、戸棚が真後ろにあり、
 尾羽が狭いと不服そうだった]

(166) 2011/12/23(Fri) 23時頃

[揶揄っちゃ駄目と言われても、止まらないのがこの男。
しっかり揶揄って、顔を寄せるのは、耐えてる訳でなく、その逆。

エリアスはノックスのことを嫌っているが、
その逆はそうではなくて。
それでも、キスをしたいかと言われれば、
否というのは通常時では即答なのだけれど。

――……身に穿たれた棘は、
確実に欲望という名の根を張っていた。
それは、抗えないほど。]


【人】 鳥使い フィリップ

― 医務室 ―
[人が増えたことには眉を寄せながらも
 同学年の姿が近づき、
 隠していたものを覗き込もうとする気配が
 中等部と思われる少年の言で
 (オスカーと呼ばれているようだ)
 それたことには内心安堵した。

 じゃあ、何で聞いたのさ、と
 返すぐらいしかどうすればいいか
 思いつかなかったフィリップには。]

(172) 2011/12/23(Fri) 23時頃

[合わさる唇と唇。
そこからじわりと毒が染みいるように、広がる熱の感覚。

初めての筈なのに

             嗚呼、この感覚を知っていると思った。]


【人】 鳥使い フィリップ

― 医務室 ―
[ため息をつかれた。
 そんな相手から視線を逸らしたまま、
 駆け去る音を聞く。

 鮮やかな姿は視線が外れ
 戸口が開いた……のが原因かどうか
 よりいっそう落ち着きなく、肩でそわそわしている。

 ……しばらくすれば、更なる人を伴って
 戻ってくることはわかっているから、
 用事を済ませて早々退散しなければ、と
 思いつつも戸口の人物が声を発したので、
 なんのけなしにそちらを見た。]

 ……怪我してるのに?

[包帯の下がどうなっているのかはわからないが
 包帯=怪我人認識なため
 思わず突っ込んだ]

(177) 2011/12/23(Fri) 23時頃

つーか、さっきから、何してん、スかぁ……

[廊下を歩いている時にも聞こえる、秘密の密会の様子が聞こえて。

ベッドの上で独り、呟く。]


…ゴチソーサマ。
君、なかなか下手だね。

[からかい半分に。
エリアスだってうまいわけないのだけども。
それでも薔薇は、少しその精気を吸い取ったよう]


うげ、なんかくる、しい……

[モリスは締め付けられるような苦しさに、ズボンのベルトを外す。]


 俺のファーストキスがぁああああああ!!!

[モリスに答える訳でないけれど、
薔薇の声ではしっかり叫んでいたとか。]

 下手ってしょうがないじゃんかーはぢめてなのにっ。
 俺は、やればできる子なんだよ!!!

[ちょっと打ちひしがれて、ピントの外れたことを言った。]


【人】 鳥使い フィリップ

― 医務室 ―
[鳥の先輩]
[名前を知らなければ、そこに落ち着くのは妥当か。
 ただ、鮮やかな姿は、オスカーの
 好意的感想を感じ取ったのか、
 そわそわしながらも、一度誇らしげに胸を張る。
 ……肩に乗せているフィリップは
 人付き合いの悪い人間の典型、目を逸らすだけの
 少ない反応を示したが。]

[ちょっと切ったにしては包帯はそう見えないけれど。
 そう思いつつもそこまでは突っ込まなかった。
 がこちらに話題が向けば、
 これまた一度視線を逸らして。]

 ……医務係なだけ。用は済んだし失礼するよ。

[と、これ以上人が増える前に退散しようと思いつつ
 背後の瓶をさてどうしたものか]

(193) 2011/12/23(Fri) 23時半頃

だったら、やってみればよかったじゃない。
この子だって多分ファーストだよ?

[くすくす。幾分か元気になった薔薇の精はからかうことが仕事のように楽しそう]

君も混ざる?

[モリスの声には誘いの声]


ノッ、クス先輩……

[ノックスの声が聞こえるのは、幻聴なのか現実なのか。]

キスって、マジ、何やってんスかぁ……

[自分の意志とは裏腹に右手は自らの下半身へと伸びていく。]


オレも混ざれって、どうするつもりっスか……

[得体の知れない、誰かとノックスの行為。
モリス自身もはじめての行為でも無いのに体は熱を帯びていく。]


 違うんだよー、エリアスでエリアスじゃないのに
 俺の唇奪われたんだよぉ。

 って、混ざるって何?これ以上ナニする気?

[2人の会話に、プチパニックっぽく騒ぐ。
ナニっと言って、聴いて知っているあれやこれやの知識が、
ぼふんっと脳内で開花して、頬を赤らめた。]


なにって……動物でいうとこの、交尾?

[あっけらかんと言い放つ。
セレストに見られて、エリアスの精神がめっちゃ混乱してるのをよそに、物凄くしらじらしく口にした]

精気を貰うのはそれが一番なんだけど?

[取り付かれた相手が悪かった
多分エリアスがしらふにもどった時にこんなことを聞かされれば、卒倒したままぽしゃってもおかしくない]


オレは……マジでダメっスよ……

[モリスは呻くような声で呟く。]

オレみたいな、汚い人間、なんて、ダメっス……

[モリスは何かを振り払うかのように、汗ばんだ右手をベルトとズボンにかけると、もう一度ズボンとベルトを着け直す。]


【人】 鳥使い フィリップ

― 医務室→ ―
[金糸の怪我人からの視線は気づかないふり。
 ともかく声を聞きながら
 人が増える前にと、足早に立ち去る。

 オスカーと言う名の後輩の会釈には
 視線を感じていた鮮やかな姿だけが、
 会釈返すように一度首を上下した。]

[ただ、廊下に出ると、鮮やかな姿はよりいっそう
 そわそわと、落ち着きなく。
 さすがにフィリップも困った表情のまま廊下を進む
 手には薬瓶一つ持ったまま]

(203) 2011/12/24(Sat) 00時頃

汚い?そう。君は汚い人間なんだ?
どこがどう汚いのか、僕はわかんないけど?

…僕はそんなの、気にしないけど。

[薔薇は寒いだけ。傷を癒したいだけ。
薔薇に思いを寄せる人間に、汚いものなんてそうはみない。
花の美しさをたたえてくれる人たちだけ]

君達が薔薇を綺麗といってくれるように
薔薇からも君達は綺麗なんだよ?


【人】 鳥使い フィリップ

 なに……どうしたんだよ……

[宥めるようにその背をさする。
 そこでやっと気づいた……強い薔薇の匂いに。]

 …………?

[周囲を見渡す。誰かが薔薇を生けたのか?
 けれど、匂いは強いのに薔薇の形はなく
 不可解な事態に
 宥めるようになでていた手は、
 むしろ、鮮やかな姿に縋るように
 肩から、腕に抱きかかえて。]

(206) 2011/12/24(Sat) 00時頃

あれ?あの子、怒ってるのかしらん?

[セレストの様子に薔薇は首を傾げて呟いた]

かわいい子だね。あぁいう子からも、貰いたいなぁ。
さっきの小さな子も面白そうだし。

[悪気のない子供のような呟き]


【人】 鳥使い フィリップ

― →廊下 ―
[鮮やかな姿は腕に抱えられれば
 フィリップの感情を察したのか
 大人しくなりその腕に収まる。

 ただ、今度はフィリップが落ち着きなく廊下を軽く走る。
 はやく、瓶の中を飲み床についてしまおう。
 そう思いながら>>208とすれ違うことがあっても
 フィリップ自身はそのまま通り過ぎてしまう。

 ただ、進む方向が、悪かったのか、
 外に近いところへ向かってしまったのか
 薔薇の香りはなお強く]

(210) 2011/12/24(Sat) 00時半頃

 交尾って、なんだか響きに浪漫がないなぁ。

[ぽっと赤くなりながら、妙な所にこだわりを見せる。]

 うーん、薔薇ちゃんの望みは精気を得ること?
 枯れそうっていってたから、そうしたら枯れない
 ……のかな。

 でも、俺、愛の営みっていうくらいだから
 それは、恋愛として好きな人としたいなぁ。
 ちゅぅは、またしても、いいかもしれないかもしれないけど。

[モリスが汚いとかなんとか言っている裏で、
ぼそぼそもそもそ何か言っていたのは、
エリアスの保護者が来る前くらいの話。]


フィリップは、薔薇の香りにむせ時折咳き込みながら、話し声が聞こえれば柱に身を隠す。

2011/12/24(Sat) 00時半頃


なんていうのか、知らないもの。
それに…今さっき知り合ったばかりの僕らに、
恋愛とかそんなもの、あると思う?
僕は君達も嫌いじゃないだけだよ。
薔薇を好いてくれる人は皆好き。

…人間は、交尾をなんていうの?


【人】 鳥使い フィリップ

― 廊下 ―
[自室に戻りたくも(既に夕食はあきらめ気味)
 人の声がする。
 困ったフィリップは階段やら、なんやら使って右往左往。

 していれば、話し声が聞こえなかったので、
 中等部だろう小柄な姿>>217から
 柱の陰に隠れて気づかれないよう
 やり過ごすのを失敗する。]

 …………

[出来るだけ自然に、距離をとりつつ、通り過ぎようと]

(222) 2011/12/24(Sat) 01時頃

……やべ。くるしい。

[級友を見た途端に、薔薇の香りが強くなって。

微かな声で、悲鳴を上げる。]


【人】 鳥使い フィリップ

― 廊下 ―
[声をかけられた。
 フィリップは必殺柱の影でやり過ごしが
 失敗して、戸惑うように小柄な姿から後ろに一歩後ずさろうとし
 医務室同様……今度は壁だが……阻まれる。
 ……逃げ出せないことに気づけば、
 渋々小柄なほうへ、視界を向ける。
 ああ、それにしても酷い匂いがする。]

 …………なに……

[薬瓶と鮮やかな姿を抱えながら短く問う。
 鮮やかな姿は、じぃっとこちらに興味持つ
 小柄な姿を見つめてはいたが]

(227) 2011/12/24(Sat) 01時半頃

【人】 鳥使い フィリップ

― 廊下 ―
[色鮮やかな姿は指差されれば
 指先を興味深げに首、伸ばして見る。
 指が逃げなければ、甘がみ一つぐらいしただろう。
 ただ、抱えてるフィリップ自身は
 中等部とおもしき小柄な姿の言葉に
 二重の意味で眉を寄せる。

 一つは、酷い臭いを放つものと一緒くたにされたこと。
 もう一つは…………]

 ……あんたは、自分の身体触られたいって
 いきなり言われて嬉しいもんなの?

[と、投げる言葉は棘があるもの。
 匂いに苛立ち、その匂いの元が持つであろう
 それを塗した。]

(231) 2011/12/24(Sat) 01時半頃

【人】 鳥使い フィリップ

― 廊下 ―
[返された言葉にフィリップは軽く面食らった。
 しかも、笑みつきと来た。
 一瞬怪訝な表情が浮かんだが、
 問い返すような仕草がカチンとくる。
 それに、きっと、と言うからに
 言われたことがないゆえの、無神経な言葉だろうと。]

 …………じゃぁ、触らせてみろよ?

[売り言葉に買い言葉ぎみに。
 薬瓶も鮮やかな姿も片腕にまとめて、右手をフリーにしながら。

 色鮮やかな姿は、フィリップよりも華奢な指先を食みながら
 小さな手が触れれば、心地よさ下に目を閉じる。
 フィリップはその様子を一度軽くにらみつけた。]

(235) 2011/12/24(Sat) 02時頃

【人】 鳥使い フィリップ

― 廊下 ―
[頷かれた。これが人なれした人物ならば
 「なーんて冗談だよ」と、混ぜっ返しうやむやにも出来ようが
 そんな起点が効くフィリップではなく。
 頷かれたフィリップが狼狽の色を見せる反面
 相手の相貌から笑みが消えたことを
 覚悟でもしたのだろうかと取り違える。]

 ……………っ

[どこに触れればいいのだろう。
 右手が宙をさまよった後
 中等部とおもしき小柄な姿が
 色鮮やかな姿に触れるように
 背筋から脇に恐る恐るといった体で彷徨わせた手を這わす。
 頷いた相手より、フィリップのほうが怯えた表情で。]
[それにしても、なんて酷い匂いなのだろう。
 色鮮やかな姿は匂いに耐えるように
 目を閉じなでられたまま]

(244) 2011/12/24(Sat) 02時半頃

【人】 鳥使い フィリップ

― 廊下 ―
[嫌ならさ、と言われ どうなのだろう?
 と、怯えと困惑のまま自問自答する。
 人になんてろくに触れたことがない。
 人なんて…………]

 …………いっ!?

[ただ、深く考え込もうにも次いで伸ばされた手、指先に
 困惑はさらに深まり、混乱は酷く。
 頬に酷く冷たく震えたものが触れた。
 フィリップは息を呑み 
 色鮮やかな姿に縋るように抱きしめたまま、
 色鮮やかな姿がするように翠を閉じた。]

(246) 2011/12/24(Sat) 02時半頃

【人】 鳥使い フィリップ

― 廊下 ―
[人の気配が異常なほど近くにある。
 音が先ほどより、微か近い。
 けれど、それよりも噎せ返る薔薇の匂いに、
 困惑と混乱にめまいを感じる。
 投げられた笑み含む言葉に数度首を振る。
 酷く怖くて翠を向けることが出来ない、が。]

 …………ひゃっ!!

[何がおきたのか、把握できない。
 頬に鈍い痛みが走ったことだけは辛うじてわかり
 驚きも相まって足が崩れ、
 小柄な姿を今度は翠で見上げた。]

 …………わ、かんない……
 わかんない わかんない、わかんない!!
 何なんだよ、あんた!!
 一体………なんなんだよ……――

(252) 2011/12/24(Sat) 03時半頃

【人】 鳥使い フィリップ


[先ほどから返る言葉も尋ねられることも
 彼の行動もフィリップの容量をオーバーし
 驚きにより、堰を切ったようにそう言い募る。
 色鮮やかな姿は抱きしめる腕が痛いのか
 小さく身じろぎした。]

(254) 2011/12/24(Sat) 03時半頃

【人】 鳥使い フィリップ

― 廊下 ―
[小ぶりの歯型がついた頬は好奇の視線対象になるだろう。
 けれど、今のフィリップには
 そこに思い巡らせる余裕は、ない。]

 ……………

[本人にもわからないと言われれば
 フィリップ自身に相手のことわかるすべもなく。
 翠はその声音の色に呆然と見上げる。
 ただ、爪を立てられた頬が酷く痛い。]

 …………傍にいたって、いつか、捨てられるんだ……
 「お前の頭はおかしい」って。

[ポツリとこぼす、痛むのは頬か、記憶か。
 引き寄せられ間近な姿は一体誰なのだろう。
 頭が匂いにもうろうとする]

(257) 2011/12/24(Sat) 04時頃

【人】 鳥使い フィリップ

― 廊下 ―
[ずきり、と痛む。傷が抉られる。
 それは降る言葉故か、頬の痛みか。]

 ……捨てられたら、すごく痛い……辛い……
 …………………………


 …………………寂しい

[腕の中の鮮やかな姿は何事かと
 二人を見上げる。捨てる者?捨てた者?]

[痛みの代わりに触れるのは柔らかな感触。
 ふと、翠から雫が一つ、落ちた。
 けれど、「俺は」…………?]

(259) 2011/12/24(Sat) 04時半頃

【人】 鳥使い フィリップ


 …………捨てられるなら、やだ……

[今の痛みよりずっとずっと痛い、あれはもう嫌だ。
 小柄な姿の助言に従うなら
 フィリップが口にするのはそれだけ。]
[自身の雫に気づくと、目元を拭う。
 明らかに年下相手に……と、今更ながら己の不甲斐なさや
 泣いていることに、非常に気恥ずかしさを感じて。
 気がつけば痛みもなかったから、
 色鮮やかな姿を抱えたまま、転がるように駆け出した。
 噎せ返るような匂いから、痛みから逃げ出すように。]

(260) 2011/12/24(Sat) 04時半頃

【人】 鳥使い フィリップ

― →自室 ―
[そうしてどこをどう駆け流離ったか。
 気がつけばやっと自分の部屋。
 色鮮やかな姿と一緒に抱えていた薬瓶から
 一回の服用には多い量薬を出し、
 水も飲まずにすきっ腹に詰め込むと。
 色鮮やかな姿をベットサイドのテーブルにおろせば、
 匂いから、痛みから、
 逃げるようにシーツを頭までかぶった。]


[ベッドサイドのテーブルにいる色鮮やかな姿が
 心配するようにじっと見守る中*]

(261) 2011/12/24(Sat) 04時半頃

鳥使い フィリップは、メモを貼った。

2011/12/24(Sat) 04時半頃


[エリアス自身をよそに、薔薇はくすりと笑う]

いいねぇ…青春ってやつかな。
でも悪いことしちゃったみたい…

[別に人が憎いとか、そんな感情は欠片もなくて。
自分が見つめてきた生徒達が、皆かわいいだけのこと]

…ねぇ、君は…薔薇のトゲ、なんともないのかい?

[ノックスとの会話からは、モリスの心情までは汲み取れず]

薔薇のトゲは君に何もささやかない?


……やべ。やっぱり苦しいわ。

[サイラスに顔を覗きこまれた時。そして、その体でベッドに押し込まれた時。

明らかに胸が苦しくなった。]

もしかして、これって、オレ、サイラスの事を……


そ。よかったね、気がついて。
やっぱり、薔薇のトゲは悪戯好きだね。

大丈夫だよ。全然、変じゃない。
そういうものだから。

[薔薇の精は甘い声で囁いた]

…彼に、いうのかい?


あれ、その声は、薔薇の、主さんだっけ?

[モリスは細々とした声で呟く。]

ちょっと聞いてくださいよ。
やっぱりオレ、おかしいっス。サイラスの顔見てると、何か胸が詰まるっつーか、苦しいっつーか……


さ、サイラスに言うって、まさか、やっぱりこれってオレがサイラスの事す……

[モリスはいっそうベッドの上でのた打ちまわっている。]


ヌシってか…僕、ヨーセイってやつ。
庭に咲いてる薔薇の。
なんか今年は妙に調子よくて咲きそうになったのはいいんだけど…
吹雪でいろいろとね。

で?それは確か温泉でもお医者さんでも治せないってやつじゃないの?
棘はお手伝いしかしないからね?

苦しいなら…ゆるめないとね?
きっと彼も、何か苦しいはずだよ。


…そうなんじゃ、ない?

[棘が恋愛感情をもたらすのか、
棘はきっかけにしかならないのか。
そこまでは、人ではない薔薇にはわからない]

否定なんてしないよ。
この子だって…そういう人、いるみたいだし。


で、でも、オレはダメっス。
こういうの、初めてじゃないし、オレは汚い人間っスから。例え好きでも、サイラスとは釣り合わないっス……

[モリスは意気消沈した声で呟く。]


そんなの、僕が知る訳ないじゃないか。
自分で考えて決めなよ。
それとも、僕が似合わないといったら君は諦めるのかい?
諦めたのを人のせいにする?

僕はこの学校の生徒は皆好きだからね。
僕の花が原因でもなんでも、そんな「好き」って感情は、報われてほしいね。


――オレ、バイトで、そういう事した事あるんです。

[少し泣きそうな声でモリスは呟く。]


で?ソレを僕にいって、何ていってほしいの?

…君、もしそのサイラスって子が同じことしてたら、汚いって思うんだ?


最初は、ちょっとぎゅっとさせて、って事だったけど。
実は、帰ってくる前も、薔薇園でちょっと……


違う!サイラスはオレみたいにそんな汚いことはしない!

[直面してもいない相手に怒りをぶつける。]

サイラスはオレみたいに小遣い目当てでそんな事するヤツじゃない!
オレはともかく、アイツをバカにしないでください!

[モリスは少し興奮した様子で叫ぶ。]


そう。薔薇園で。…君の感覚で言ったら、
僕なんて汚く見えてしょうがないんだろうね。

[実際エリアス自身にそんな経験は勿論ないのだけども]

別にいいんじゃない?
僕にはわからないのは、本当なんだから。
君が後悔しなければいいと思うよ。


たとえばの話。
キミのことをサイラスが知らないように、サイラスのことを、キミはどれだけ知ってるのさ。

キミは…否定されたいの。それとも肯定されたいの?
僕に、どんな答えを求めてるのさ。


……肯定も、否定もしてもらう気はないっス。話を聞いてもらいたかった、だけではあるので。
ただ、どうしてこんな気持ちになってるのか、薔薇となんか関係あるのかは、知りたかったスけど。

[モリスは力強く言う。]


まだ、サイラスに関しては気持ちがまとまってないというか。
アイツの事、好きだけど、自分はアイツにそんな事出来る資格は無いって気持ちは、ありますから。

[モリスは少し間をおいて。]

でも、後悔はするなって言葉は、受け取らせて頂きます。
ありがとう。


そう。聞くだけなら、聞くよ。
でも、答えは求めないでほしい。

…キミは何か、負い目に生きてしまうタイプじゃないのかな。
…咲いた花も、後は散るだけだと、
咲いたことを後悔してるのかもしれない。

でも、いいじゃない。
咲かない花は花ではないもの。
過去のない人間なんて、いないでしょ?
僕は、過去は過去でいいと思うよ。

頑張りな。きっと棘は、後押しだけ。

キミやノックスが思いを遂げることができたら、
薔薇の棘は…

[感染する、とは言わない。
それで人が死ぬわけではないから。
問われても、そこだけはぼかして話をするだろう]


【人】 鳥使い フィリップ

― 自室 ―
[色鮮やかな姿は困っていた。そう、それはとても。
 なにせ、フィリップが食堂にかなかったから
 彼の元に帰ってきてから飲まず食わずが続いている。
 だけれど、フィリップはシーツに包まって。]

[ぺった、ぺった、とベットサイドのテーブルを歩き
 フィリップの枕元に降りた。
 そのまま、フィリップが包まるシーツを嘴で引っ張り
 その短い髪が見えるまでにする。]

[ここまでくれば、やることは一つだ。
 起きるまで懸命に髪を引っ張るだけ]

(331) 2011/12/24(Sat) 15時頃

【人】 鳥使い フィリップ

 ……………な、に……

[フィリップが溜まらず少し顔を上げる。
 色鮮やかな姿は上がった顔に擦り寄って。
 フィリップが、短く数度うなづいた。
 その後頭をかきながら、ぼんやりした様子で
 寝台から滑り落ち……一回動かなくなったところで
 また色鮮やかな姿につつかれた。]

[フィリップはよろよろと立ち上がる。
 眩暈がするのは遠くなったバラの香りか、
 とり過ぎた薬剤のせいか?
 色鮮やかな姿を暖とるように抱えあげたあと
 滑り落ちたとき巻きついたシーツを頭からかぶって
 そのまま、薄らぼんやりとした白い姿で
 部屋をあとにし食堂に向かう。]

(336) 2011/12/24(Sat) 15時頃

[セックスをどう伝えるか、悩んでいる間に
どうやらモリスの相談コーナーになっていたようで。

モリスの秘密を知って、どうしよーと、おろおろと
するものだから、会話に挟まることもなく。]

 えーちょっとまってー。
 モリスはともかく、
 俺には想い告げるような相手いないよー。

[言葉を発したのは、最後になって。
将来情熱をかけられるものを見つけること叶ってなく、
それは人に対しても未だ*]


【人】 鳥使い フィリップ

― 自室→廊下→食堂 ―
[頭からすっぽりシーツをかぶった姿は
 頬にある赤も、腕にか抱えた赤も
 その白の下に隠すことになった。

 そのままふらふら食堂へ向かえば、
 冷えた食事と色鮮やかな姿の分も用意し
 席に座ってたべ……る前に、
 椅子に座ったところで、
 また、うつら、うつらしてしまうのであった*]

(338) 2011/12/24(Sat) 15時頃

フィリップは、色鮮やかな姿だけが卓上の食事をついばんでいる。*

2011/12/24(Sat) 15時頃


鳥使い フィリップは、メモを貼った。

2011/12/24(Sat) 15時頃


あれ、ま。

[ヴェスパタインが逃げていくのに驚いた顔してみた]

…折角薔薇の棘のケガを、手当てしちゃ駄目じゃないか。
だから少し、怒ったのに。
嫉妬したのかと思ったのかな。

かわいい子だね。皆。


…カワイソウな子。

[諦めだけで今までを生きてたエリアスに、
あざ笑うような、哀れむような。
ただ、同情だけは寄せない薔薇の精]


…誰か……。

どうしたらいいの。
どうしたら、忘れられるんだろう。

[それはエリアスの呟き。
薔薇の精のそれではなくて。

悲しさだけが漂う気配]


えっ、エリアス先輩……?

[突然の呟きにモリスは動きが、止まる。]


…忘れたいだけなんだ。
ただ、辛い、だけ……

[シーツを握る手に力が入る。
ぽたぽたと涙だけが零れて。

答えの声に、違和感すら感じずに]

…もう、いやだ…。


[夢から目覚めさてた声は、2つ。
1つはベネットのもので、もうひとつはエリアスのもの。]

 うん?どーしたのー……

[寝ぼけた声が、モリスの後を追うように問う。]


ん〜?どうしたんだろうね、この子。

[答えを返すのは薔薇の精]

随分混乱してるみたいだけど?
君達なんか言ったの?


鳥使い フィリップは、メモを貼った。

2011/12/24(Sat) 23時頃


……っ。

[聞こえてくる嗚咽。
エリアスは何を忘れたくて、泣いているのだろう。

近くにエリアスの同室のセレストがいるだけに、複雑な悲鳴が洩れる。]


…キミ、誰かしらないけど。
バイトで、とか、言っていなかった?

[モリスが薔薇の精としていたやりとりはおぼろげだったけれど、夢の中できいたのだろうと。
この少年は一体いつこの声の異様さに気付くのだろう]

バイトなら…誰とでも、できる?
忘れさせて、くれる…?


……いいんスか。忘れちゃって。

[モリスは少し躊躇を見せると]

オレも忘れたいこと、あるし。
先輩がいいなら、『手伝いますよ』。忘れたいなら。

[セレストが放った自己責任という言葉が重くのしかかる。

それで、きっと、いい。

自分には負い目があるのだから。サイラスには綺麗なままでいてほしい。友達のまま、そのままで過ごせれば。
金で自分を売った、汚い自分にはきっと相応しくないのだから。]


……

お願い……


【人】 鳥使い フィリップ

― ??? ―
[カタン………]
[軽い音の後、カタカタと何か動く音がする。
 フィリップは真っ暗闇の中、
 色鮮やかな姿もなく、佇み、周囲を見渡す。
 そうすると、音の原因がわかった。
 そこには、投写機があり、
 (それはフィリップからすれば最新鋭の機材だった)
 暗闇に一筋の明かりを投げることで映像を映し出す。]

 ……………

[映し出されるのは現実と違いモノクローム。
 映し出されているのは、
 まだ、小鳥に過ぎない鮮やかな姿を
 抱えた子供のフィリップ。]

(431) 2011/12/24(Sat) 23時半頃

 むにゃ……。

[未だ夢現。2人の会話は聴いているけれど、脳みそには届いていないようで。]


【人】 鳥使い フィリップ

[フィリップは知っている、この光景を。
 この先に何が起きるのかも。
 だから、必死で機材を止めようとしたが
 まるで張付けられたように身体が動かない。]

[画面が切り替わる。写るのは女性。
 中年に差し掛かるか、かからないか……
 フィリップはそれが誰かを知っている……母だ。
 その表情は…………]

 …………やめっ!!

[見たくなくて目を閉じたくでも閉じられない。
 痛い……とても…………]

(432) 2011/12/24(Sat) 23時半頃

【人】 鳥使い フィリップ

― 食堂 ―

 ……………っ!!

[フィリップは目を覚ます。
 何か、酷い……考えかけて緩く首を振る。
 酷い寝汗だ……それにしてもここは……?

 周囲を見渡せば、食事と、
 葉を食べる色鮮やかな姿とマシュマロが一つ。

 音落ちる前の自分の行動さえ、
 ちゃんと思い出せずフィリップはシーツで
 汗をぬぐいながら緩く首をかしげた。]

(434) 2011/12/24(Sat) 23時半頃

……どこまで行けばいーんすか?
さすがに場所は選んだほうがいいと思うんスけど。

[モリスは少し困った様子でエリアスに告げる]


…防音室。あそこなら、聞こえない。

[逢引も、それ以上のことも]


【人】 鳥使い フィリップ

― 食堂 ―

 ……えぇと……

[色鮮やかな姿は葉を食べているし
 食事は盛られた内容からも、自分自身で
 ここに置いたのだろう。
 ……それにしては、マシュマロの存在が異質だが。]
[シーツを被っているのは、そうだ、寝ようと思って
 ……食事にに起こされたんだ。]

[一つ、一つ、散らばっている記憶を辿る。
 そのうち行き着いた一つに、
 フィリップはそっと自身の頬に触れた。
 触れれば微か痛む。淡い傷。
 ふと、薔薇の香りが意識に潜り込んだ気がした。]

(443) 2011/12/24(Sat) 23時半頃

……わかりました。
今、たまたまカギが開いてたんで、中にいます。


キミが…モリス…?

[余りに悲しみすぎてうつろになった眼は
彼を見る。
戸惑うことなくその胸元にほほをよせて]

約束。忘れさせ、て……


オレがモリスですけど、ね。

[来るなりエリアスが胸元に飛び込んでくるのを見れば、その髪を優しく撫でて。]

別に、いいですよ。オレで良ければ。
一緒に、暖まりましょうか。


つーか、何してもらいたいっスか?
バイトですから、ご要望とあらば、何でもするっスけど。

[エリアスの耳元でこっそりと囁く。]


【人】 鳥使い フィリップ

[シーツを一度身体にかけなおし
 フィリップは冷めた食事……最低限と言った風の
 ごく微量のそれら。を、空腹だった胃に詰め込む。
 冷たい食事は身体を冷やし、途中小さくくしゃみをし。
 食べ終わってから、色鮮やかな姿に手を伸ばし
 その腕に抱えあげた。
 卓上に残るのは、マシュマロと言う存在。
 どれだけ散らばる記憶を探しても
 そこにこの存在はなかった。
 ……腕の中の色鮮やかな姿は
 それがどうしてそこにあるか知っていたけれど。]

(456) 2011/12/25(Sun) 00時頃

…抱いてくれる?

[その声は、エリアスのものではなくて、
薔薇の精のものだとは気付かれまい。
元々枯れそうだった薔薇の木、求めるものは人の精気なのだ、と]


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