184 【肩書遵守】Lunatic Nights in Heathling
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[白い上着の少年(エリオット氏には、そう見えた)の表情は、被りものの陰になって見ることはかなわなかった。]
こんにちは、ヒーリングへようこそ。 旅芸人の興行でも、見に来たのかい。
[書き終えた直後の憂鬱から脱し、仕事を終えた開放感に浸っていたエリオット氏は、いつもより少々饒舌だ。もしかしたら、陽気な陽射しのせいでもあったかもしれない。]
(6) 2014/07/07(Mon) 01時半頃
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それじゃ、良い一日を。
[ひらりと手を振って彼らと別れ、再びお気に入りの古詩を口ずさみながら編集者との待ち合わせの場所へと向かうエリオット氏なのであった。]
(7) 2014/07/07(Mon) 01時半頃
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Sui maym i ma wii satay Mauf to wheck iso etella...
(8) 2014/07/07(Mon) 01時半頃
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腹ァ、減ったな。
[目の前のユリシーズをじっと見つめる。
思わず舌なめずりをしている自分に気付いて、]
いかん。我慢だ。我慢。我慢。
[必死に言い聞かせる。眼帯の奥がひどく疼いた**]
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―賭場へ伸びる三つ辻―
『――よお。』
[不意に、どこかから声がかかる。 声のした方向を見やる。左斜め前、四十五度。 そこには赤毛の男が、ニヤついた顔で立っていた。左眼の黒い眼帯が威圧的な存在感を放っている。
大きく開襟した胸元からは白い晒が覗いていた。 この晒、伝説の騎士アルトリウスが腹を切り裂かれる重傷を負いながらも敵軍の一個小隊をたった独りで壊滅させた故事に倣い、兵士らが験担ぎのために巻いたのが始まり…と、いわれているが、現代では自身の強さを誇張するためのただの装飾品で、そしてこれを巻く男はおしなべて柄が悪い。
もっとも、それがなくともこの男が堅気でないことは一目瞭然であったが。]
(11) 2014/07/07(Mon) 02時半頃
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いいえ、結構です。
[エリオット氏は僅かに眉を顰める。 賭場の用心棒か何かだろうか。こういった輩には関わらないのが一番だ。
男の背後の看板に、艶かしい書体で『ここには夢がある』などと書かれた吹き出しを横目に見た。それから三つ辻の奥を、最後に赤毛男の威圧的な眼帯を一瞥して、エリオット氏は僅かに肩を竦め、先へ行こうと足を進めかけた。]
(12) 2014/07/07(Mon) 02時半頃
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(ダメよ、ミッシェルがまんなさい。)
(そうよ、気を付けないと……また、)
(また、出て行かないといけなくなる。)
[――十年前みたいに。
古い記憶を追い払うよう頭振り、
眼前の男に意識を集中した。]
[分かっている。
それでいて何も分かっていない。
時折聞こえてくるのは飢えた獣の声。
陰で何をしているか、なんとなく悟っている。
本当は何者なのか知らない。
中途半端に悟るばかりでは、心配しか募らない。
でも、それでいいの。]
[やさしいひと。
私の家族。
この耳があって良かったとはじめて思った。
困ったことがあったら、すぐに飛んで行けるから。
何も知らない。
―――今は、それで、いいの。]
いっそのこと。あんなスカした奴、喰っちまえばよかったんだ。
[頭の中で、誰かが囁いた。ドナルドは静かに首を振る。
寝不足で苛ついてるだけだ。落ち付け。落ち付け]
くそ。
[眼帯を押さえた。動悸が激しい。
段々と、自制が効かなくなっている]
……ヨーランダ。
[昨日のことを思い出す。
自分の数歩後ろを俯きがちに着いてくるヨーランダの姿を見て、ひどく懐かしいと思った。ふたりで過ごした日々。またあの頃に戻りたいと思った]
こんな「兄様」じゃ駄目だろう。なあ、ヨーランダ。
[泣き笑いのような顔で、眼帯をぐしゃりと握る。
彼女の事を考えると、自然と動悸が治まっていくのを感じた。
まだ。大丈夫。我慢できる。そうだろう?]
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[赤毛の男は悪態をつき、側にあったアンティークなブリキの屑かごを蹴飛ばした。 鈍く荒々しい金属音とともに蓋が弾け飛び、転がって揺れるかごの口からは、新聞紙の切れ端やら、傷んだ林檎の芯やらが辺りに巻き散らかされた。
肩をいからせ去っていく後ろ姿に、エリオット氏はほんの少し安堵の混じった溜息をつく。
この男、普段の頼りなさとは裏腹に、どうにも妙なところで肝が座っていたりするのだ。お陰で母親にはよく、頭が鈍いだの木偶の坊だのと言われたものだ。確かにそうかもしれない、と、彼自身も思う。
ともかく、危機は去った。 エリオット氏は己の鼻柱の代わりに醜くひしゃげた、可哀想な巨大バケツを立て起こす。それから傷んだ林檎の芯をつまみ上げ、顔をしかめて首を振り、そのままバケツめがけて自由落下させた。]
(90) 2014/07/08(Tue) 01時頃
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[さて、陽は落ちて辺りはすっかり夜。 ぬるやかな風が、昼の暖かさの名残を見せている。
原稿は無事に届けることが出来た。次回の分は、実はもうほぼ書き上がっている。本来そちらが先に掲載されるはずだったのだが、編集の意向で急遽新しい話を挿し挟むことになったのだ。そして次の号は頁の都合により休載。今回はぎりぎりだったが、次まではまだ少し余裕がある。エリオット氏は思い切って明日から一週間ほどを休日とすることにした。
とはいえ、それは詩作のための休日だ。秋には大きな公募もある。 詩人として認められたい。その気持ちは、やはり強かった。]
(94) 2014/07/08(Tue) 02時半頃
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………と、すみません。
[路地から出てきた人物と、危うくぶつかりかけた。 謝りながらその人物に目を向けて、思わずぎょっとした。 痩せぎすの男。無造作に伸びた髪の隙間から、虚ろな眼が光る。
ここらでは有名な世捨て人だ。引き篭もった部屋から何やらぶつぶつ呟く声が聞こえるだとか、人を殺して逃げ回っているだとか、実は没落貴族の出なのだ、などと、とかく噂に事欠かない。
男は何も答えず、すぐにエリオット氏から視線を逸らし、来た道をそのまま引き返して行った。風はもう吹いていない。こころなしか、辺りの空気が淀んだような、気がした。]
(95) 2014/07/08(Tue) 02時半頃
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―於:噴水広場―
[今日もよく晴れている。 エリオット氏は広場を見渡すベンチに掛け、ぼんやりと辺りを眺めていた。いつも通りの景色。掃除の青年、花かごを抱えた娘。
違うのは、旅芸人の一行だ。宣伝だろうか、派手な衣装に身を包んだ、黒い髪に黒い肌の踊り子が何やら口上を述べ、音楽とともに舞い始めた。もう少し近くまで行こうか、とも思ったが、観客諸共を見渡すのも、悪くはない。
それから、側の紙袋に手を伸ばし、移動式パーラーで調達したカフェオレとサンドイッチを取り出した。少し遅めの朝食をとりつつ、噴水前の即席劇場を見物することにした。実に良い休日だ。]
(98) 2014/07/08(Tue) 17時頃
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[異国の女は妖艶に踊る。 その様に、エリオット氏はほう、と息を吐いた。 それはさながら蠱惑的な黒い蝶。装飾の施された薄布が鱗粉のように輝き、長い髪は翅のごとくひらめく。]
……あ。
[齧りかけのサンドイッチがぽとりと地面に落ちた。 同時に音楽が止み、一瞬の静寂。そして、歓声と拍手。
寂しくなった手元を見、袋の中を覗く。何もない。これが最後のひとかけら。 足元に目を落とし、諦めてサンドイッチの成れの果てを爪先に引っ掛け、蹴り上げた。
それが着地するかどうかのうちに、遠巻きに様子を窺っていた鳩の群れが、人の手を離れたパンを求めて押し寄せるのだった。]
(99) 2014/07/08(Tue) 17時頃
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[貪り食われるサンドイッチのかけらに少しの未練を感じながら、エリオット氏は徐に立ち上がった。
紙袋を丸めて後ろのポケットに突っ込み、氷が溶けてすっかり薄くなってしまったカフェオレのふやけた紙コップを手に歩き出す。向かうのは、先刻まで即席劇場の観客の一人であった、花売りの少女の元。
少し汗ばんだラベンダーのシャツに、ゆるやかな風が吹き付ける。 じんわりと蒸した昨晩とは打って変わって、過ごしやすい陽気だ。]
(100) 2014/07/08(Tue) 19時半頃
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こんにちは。お花を頂けるかい。 小さな花束にしてほしいんだ。
[エリオット氏は穏やかな声音で、少女に声をかけた。 今日は髭も剃り、髪も丁寧に梳いてある。普段よりは、幾らかましな見目だ。
少女の栗色の髪が、穏やかな風に揺れる。 その様子が、ふと古い記憶を呼び覚ました。 まだずっと若かった頃、栗色の髪が美しかった、彼の最初の女に言われた言葉。
『あんたはさ、仕事さえちゃんとしてりゃ悪くない物件なのに』
今思えば失礼極まりないのだが、当時は真面目に傷ついた記憶がある。それすら、今は良い思い出だ。
そういえばあの女は、あんたの柔らかいテノールが好きだ、と良く言っていた。だから、いつだって彼は声を荒げることをしない。親切だが失礼な編集者に余計な世話を焼かれた時だって。
そんな、どうでもいいような連想と共に、百八十数糎の木偶の坊は花売りの返事を待っていた。]
(101) 2014/07/08(Tue) 20時頃
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良いね、素敵だ。これなら……
[言いかけたその時、割って入ったのは派手な刺青の、見慣れぬ男。 昨日の眼帯よりさらにたちの悪そうなその男は、酒臭い息を吐き管を巻いた。
エリオット氏は横目で男を見、それから少女を見た。 こういう迷惑な輩には、とかく関わらないことが肝心なのだ。]
少しお待ち頂けます? 残念ながら、お嬢さんは一人しかいらっしゃらない。
[それでもやや皮肉めいた口調となるのは、ウィリアム・ベンフォードの生来のものなのだろう。本人は至って悪気なく発する言葉なのだが。]
(111) 2014/07/08(Tue) 21時半頃
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[赤い炎がミッシェルの眸に映る。]
綺麗ね。
[――見ている分には。
そんな思いで陶然と。
やがて己の感情に気付き、弾かれたように身体を逸らす。
ああ、もうにどとこの眸を、
その色に染めることはすまいと誓ったのに。*]
[『綺麗』と呟く声が聞こえた。
―――これは、誰の声?
ぞくりと背筋を悪寒がかけて、彼女はストールを引き寄せた。
陶然とした声に感じるのは本能的な恐怖。
それは獣性をむき出しにした、
明らかに、自分とは違ういきものの。]
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待って頂けるなら、構いませんよ。
[やれやれ、とでも言いたげな顔で、エリオット氏は言った。 尻ポケットから安革の小銭入れを引っ張り出して、器用に片手で開いた。その拍子に丸めた紙袋が飛び出して、初夏の風に転がっていく。それには気づかず、エリオット氏は開いた小銭入れを奥に傾けて硬貨を滑り出させた。左手はすっかりふやけたカフェオレのカップで塞がっている。]
これで足ります?
[花売りに小銭入れの蓋に乗せた大小数個の硬貨を見せる。この大きさの花束なら、大きな硬貨一つで釣りが出るはずだ。]
(124) 2014/07/08(Tue) 22時頃
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有難う。
[礼を言い、小銭入れをポケットに戻して花束を受け取った。 紙袋はもう、どこかへ見えなくなってしまっていたし、エリオット氏は落としたことにすら、気づかなかった。
改めて花束を見つめる。手首をぐるりと回して、あらゆる角度から。 独り言のように満足の頷きを見せたその時、背後から刺青男の怒声が飛んだ。]
うわあ…。
[思わず、素頓狂な声が漏れた。絡まれていたのは、件の世捨て人。初夏の陽気はかの引き籠りをも外へ誘い出し、……災難に見舞わせたようだ。
止める間もなく、世捨て人は刺青男に引き摺られていき、残された詩人は困ったような顔を花売りに向け、肩をすくめるしか*なかった*。]
(134) 2014/07/08(Tue) 22時半頃
|
/*
き、緊急相談だ。すまん。サイモンどうすっか。
ミッシェル厳しかったら俺がやる。いまフリーだし。
とりあえず路地裏に人が集まりすぎワロタ。
俺今日も眠いけど頑張るぞ。
/*
これ流れ的にヘクターが殺るのかと思っt
いざとなれば時間飛ばして処理すればいいか、ぐらいの感覚でいてたけど、ドナルド行けそうならお任せします。
気楽に考えててごめんね……!
/*
(おつかれさまです。 おふたりに つ[ほっとみるく])
(かっこいいにいさま、期待しつつ)
(村建さんメモには「狼側」とあるので、私でもいいはず)
(おふたりとも動けなかったら、墓守無双なのです)
/*
おっ、ヘクターに任せるか←
ふたりともありがとな。
PC視点では、ヨーランダの手を汚す訳にはごにょごにょ。とりあえずお外に出るか。すまんな。
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―於:墓地―
――なんてことはないんだ。ただ、報告がしたくて。
[木もれ陽が揺れる。風がそよぐ。どこかで、囀る鳥の声がした。 墓石には故人の名と、特定の信仰を持たないことを示す記号が彫り込まれている。花を供えて、男はその名をじっと見つめた。]
こんなところに魂は存在しないかい? そうだね、きっと、僕の中に…それはあるんだ。
[戯曲の台詞のような言い回しだ、と、男は思った。 しかし、そうでもしなければ、向き合うことは難しそうだった。]
(167) 2014/07/09(Wed) 00時頃
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―――……。
[不意に風が渦巻き、男の呟きは掻き消されてしまった。 褐色の小さな鳥が、高い枝から男をじっと見つめていた。]
(169) 2014/07/09(Wed) 00時頃
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うまい。うまい。うまい。
[肉を引き千切る。舌で転がす。飲み込む。
硬い骨を、ペッと地面に吐き捨てる。
ひどく満たされていくのを感じる]
うまい。うまい。うまい。
[無我夢中でむしゃぶりつく。本能のままに。
人間が家畜を食べるように。もちろん罪悪感などない。
生きるために食べる。ただ、それだけのこと]
ははっ。
[面白くて仕方がないというように。
血まみれの顔で、にいと嗤った]
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