人狼議事


231 獣ノ國 - under the ground -

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視点:



[ ぐい、と。男はイヤホンに繋いでいるマイクを伸ばし口元に当てがった。 ]

聞こえております。確認済み。
いやはや、脱走なんて……、

…―――いや、秘密棟の彼女は、不安ではありますが。


[今日も今日を守るんだよ。
 そんな言葉に、彼は小さく息を吐いて笑う。]

  ――聞こえたよ。

  あゝ、そうだね。
  きちんとお仕事に励むことにするさ。

[今は見回り、と小さく伝達して、
 彼はぼんやりと前をむいた。]


【人】 白銀∴秘星 マユミ

なおす……ね。

[クラリッサの言葉>>9を鸚鵡返しに呟いて、私は地面に目を落とした。口元が少し歪んでしまったかもしれない。
私はどうして自分がこんな風なのか知らない。覚えていないから。
けれど、獣の中には、人間による実験とやらのせいで獣になってしまった人もいるらしい。
自分たちが獣を生み出しておいて、なおす、だなんて。
それは、酷く身勝手な話に思われた。
それに、仮になおされたとして、私はどうなるのだろう。
人間になる? 私たちを管理している、あちら側のものになる? ……そんなこと、別に私は望んでいない]

身勝手だわ。

[自分たちの都合で獣をここに閉じ込めて。
自分たちの都合で獣を人間になおそうだなんて。
確かに私はここから出たい。でも、ここから出ること=人間になること、ではないはずだ]

(14) 2015/07/10(Fri) 09時半頃

【人】 白銀∴秘星 マユミ

[備品の服を調達するというジリヤ>>0:187と、それをたしなめるクラリッサ>>10を眺めて、私は改めてクラリッサの全身を眺める。
そうだ、私の衣服は背中の上半分が大きく開いているから不向きだと思ったけれど、クラリッサの衣服は別の理由で不向きだろう。
頭からかぶって着るタイプの服は、ジリヤとの相性最悪だ]

そんなことを言っても、ないものは調達するしかないでしょう。
クラリッサの服、ジリヤが着終わるまで無事でいられると思うの?

[クラリッサが濁したであろうことをはっきりと言い放ち、私は大浴場に向かうジリヤについていくことにした。
眠気はすっかりどこかにいってしまっていたし、入浴後にぐっすり眠るのも悪くない]

まあ、わざわざ誰かの神経を逆撫でする備品を選ぶのは、どうかと思うけれど。

[クラリッサのように従順でもなければ、ジリヤのように反抗するわけでもない。
ただ本を読むことを、知識を得ることを邪魔されたくないだけ。
どちらの肩を持つこともなく、私は中立を決め込む。
私は梟ではなく蝙蝠なのかもしれないなんて、いつか読んだ物語がふと頭を過ぎった**]

(15) 2015/07/10(Fri) 10時頃

白銀∴秘星 マユミは、メモを貼った。

2015/07/10(Fri) 10時頃


白銀∴秘星 マユミは、メモを貼った。

2015/07/10(Fri) 10時頃



! from:kame >>

Test. test.

聞こえるかな。僕のこえ。
獣にしか聞こえない、秘密のおハナシ。秘密の声。

管理人に怪我させられた人は、居ないかい?


[ひみつの声、が、聞こえてくる]

注射を突き立てられたというのは、“怪我させられた”に入るのかしらね。

[ジリヤを見やって呟くのは、独り言のようなそんな言葉。
背中の傷は……どうだろう。あの女医は遠因とはいえ、凶器となったのはジリヤ自身の髪だ。そのことまでカウントするのはさすがに少し違う気がする]

――――……ああ、でも。
私たちは、日々、あの人間たちに、心に傷を負わされて、いるのかしら。


白銀∴秘星 マユミは、メモを貼った。

2015/07/10(Fri) 13時半頃


[…よくわからないが、声が聞こえる。そして、その聞き方も、発し方も、何故か、わかる。それが猿共に聞こえない事も]

入るだろ。まだ頭クラクラすっしよ…他人に薬の入った注射器振り回せるってイカレてるぜ。

[鎮静剤の効果はだいぶ抜けてきたが、それでも気持ち悪さは残る。何か不都合があるわけではないが、ただひたすらに苛立つ]

あいつら、アタシらを見下してるからな。イカレ女医はその筆頭だ。この境遇を憐れンでらっしゃるニンゲンの皆様も、地下勤務のお辛さを自分より憐れな生き物を見てご自分のお心をお慰めになってるだけだよ。

[猿共はみんな敵だ。この施設に閉じ込めるような奴が友好的なはずがない。自分のような者はともかく、生まれた時から、なんてのは、ケモノである事が罪だと言ってるようなものだ。腹立たしい]


【人】 白銀∴秘星 マユミ

そうね。

[大浴場へと向かいながら、私は先ほどのジリヤの言葉>>26を反芻する]

なおす、という発想が出るということは、人間の状態が正常で、私たちの状態は異常だと言いたいんだわ。

[そして異常という烙印を押された私はこの“プリムラ”という名の鳥籠に閉じ込められている。
この鳥籠は、私が飛ぶにはあまりにも狭い]

(31) 2015/07/10(Fri) 14時頃

【人】 白銀∴秘星 マユミ

[トラブルはできるだけ避けたい。大浴場へ向かいながら、私は女医に会わずに済むことを願っていた。
あの女医以外の人間なら、なんとかなると踏んでいる。まさか女性の入浴についてこようとするほどデリカシーのない人間はいないだろう。
獣である私たちを、人とみなしていないのならば、そんな発想が出てくる可能性はゼロではないけれど]

あなたの髪、もう少しどうにかならないかしらね。
筒状の頑丈なケースに収めておく、とか。

[ジリヤの髪を見やりながら、そんなことを呟いてみる。
髪は彼女の個性だけれど、個性で自分自身を傷つけてしまうというのも困りものだ。
私は仰向けで寝られない、とか背もたれのある椅子は横向きにしないと座れない、程度の不便しか感じていないけれど、獣たちは多かれ少なかれそれぞれ不便を抱えている。
人間になりたいとは思わないけれど、もう少し生きやすくなればいいのにとは思う]

(32) 2015/07/10(Fri) 14時半頃

一人で歩けるの?
痩せ我慢しないで、支えが欲しいなら言うといいわ。

[私は気が利かないから。言われないとわからない。
くらくらするというジリヤにそう返しながら、求められない限り自発的に手を貸そうとはしない。
人と関わりを持つのがあまり好きではない私にとって、一緒に大浴場に行くというだけで十分すぎるくらい非日常なのだし]

そこまで決め付けなくても、いいんじゃないかしら。

[続く言葉には少し目を細めた。笑っているように見えなくもないかもしれない]

だって、あの人たち、私たちのことを全然わかっていないのだもの。

[“なおす”という発想が出てくるくらい、わかっていないのだもの]

同じくらい、私たちだって、あの人たちのことわかっていないのだと思うわ。

[特にわかりたいとも思わないけれど。
人間が何を考えているか。そんなことに、私の知識欲は刺激されない]


歩けるよ。気持ち悪いだけだ。色々やってる間に抜けてきたみたいだ。

[薬に身体が慣れている、というのもあるのだろう。すでに薬の効能は気持ち悪さを与えるのみになっていた。鎮静剤の投与回数は、この施設でも確実に上位だ。]

…そうだな。分かりたくもねぇけどよ。

[確かに、あいつらのことを理解しよう、なんて、思ったことはなかった。だが、こんな仕打ちをしてくる連中のことを、理解しようとは思わない。なんでこっちから歩み寄ってやらねばならないのか]


【人】 白銀∴秘星 マユミ

ああ、問題は材料ね……。

[ジリヤの言葉>>35に、私は思案する。飛ぶには狭い鳥籠とはいえ、そこそこの広さはある。管理されていない図書室があるくらいには。
だから、探せば材料になりそうなものは調達できそうな気がした。いや、それ以前に、人間に頼めばそれくらいは用意してくれそうなものだけど。
だって、ジリヤの髪で痛い思いをしているのは、なにも本人だけじゃない。ジリヤの憎しみの対象となっている人間たちも、何度も痛い思いをしているはずだから。
けれどきっと、ジリヤの方から人間に頼み事をするなんてことはないのだろう。
ああ、本当にジリヤの言うとおり>>26だ。
道具を与えることの方がずっとたやすいはずなのに。それはせずに、頼んでもいない人間に“なおす”方法を探し続けているなんて]

……手馴れているのね。

[衣服だってそうだ。必要なのに与えないのが悪い。たとえ、ジリヤが私と比べて衣服を駄目にする速度が格段に速かったとしても。
だから私はジリヤを止めない。ロッカーをこじ開ける様子にそんな感想を漏らすだけだ]

(36) 2015/07/10(Fri) 15時半頃

[いつものように交わされる、管理人同士の会話。
聞こえてくるヴェスパタインの声に、眉を寄せた]

 その、秘密棟の彼女だけれど。
 今は秘密棟にいないわ。抜け出したみたい。

 ……どこかの誰かさんのせいで、ね。

[マイクに向かって、少し意地悪に言ってみせるだろうか]

 怪我には気を付けて。
 なにかあったら、私のところへ。

[先程と声音を変えて、柔らかな口調で言葉を紡ぐ。
何事もなければ、それにこしたことはないけれど]


耐性ができてきているのかしら。
そうして薬が効かなくなったら、あの人、あなたにどうするのかしらね。

[薬の効果が切れてくるのが、随分早い気がする。自分だったら昏倒してしまって当分目が覚めないんじゃないかと思う。
さらに強い薬を投与する? そして、その薬が効かなくなったら、次は?
……よそう。あまり楽しい想像にはなりそうにない]

そうね。別にわかりたいとは思わないわ。
それくら相容れないものなのに、どうしてあの人、私たちを人間にしようと思うのかしら。

[続く言葉に同意して、首を傾げた。
もしも薬が完成して、見た目が人間になったとしても、きっと私は人間ではないと思うのに。
見た目ではなく、心がきっと違うのに]

見た目は“なおす”ことができたとしても。
きっと心までは、変えられないわ。


道具に頼れなくなったら、あのイカレ女医は終わりだな。その時はじっくり八つ裂きにしてやンよ。

[強い薬に変えられていくのは目に見えているが、効かなくなってくれば、チャンスはあるはずだ。今回だって、髪がカスッただけで狼狽していた。もしも、あの鎮静剤の効き目にもっと耐性が出来てきたら、とても愉快なことになっていただろうと考えてにぃと笑う]

さぁ、猿共の考える事はわかンねーよ。どうせくだらねー支配欲とか、そのあたりだろ?なんの欲求があるか知ンねーが、迷惑な話だよ

[ニンゲンにどんな目的があっても関係ない。あいつらの欲求なんて一ミリたりとも満たしてやりたくない]

…言えてるな

[最後の言葉には同意を返す]


【人】 白銀∴秘星 マユミ

もう少しおとなしくしていれば、もう少し自由に歩けるでしょうけれど、ね。
あなたの優先順位に口は出さないわ。

[ロッカーを開けることに成功したジリヤがしっかり白衣も拝借する>>39のに肩をすくめた。何が起こっても私は知らない。ジリヤを止めない代わりに加担もしない。開けられたままのロッカーにも手をつけない。クラリッサはたしなめたかもしれないけれど。
私には定期的に衣服が支給されていた。それがどこから来るのかは知らない。もしかしたら、懐中時計と関係があるのかもしれないけれど、そんなことはわからない]

……それでも、戻りたいのね。

[鍵をこじ開ける技術と、スリ。私は外の世界を知らないけれど、ジリヤが苦労したことはなんとなくわかる。
大変だっただろうに、それでも戻りたいと願うその姿は、見たことのない外の世界への期待を私に抱かせた]

(44) 2015/07/10(Fri) 16時頃

 言っておくけど僕は関係無いってハナシ


[ずっと聞こえていた会話に黙っていたのは心当たりがあるから、との事で
申し訳無いとも思いながら、自分が悪い事したとも思っていない…つもりだ]


 言われなくても怪我には気を付けてるつもり
 …ただ気を付けてるだけだけど


[実際に負傷した所を見れば“気を付けている”が“注意していない”ようで、その怪我は絶えない
けれど他二人の管理人はそうでないのかもしれなくて]


 怪我はしないのが一番
 見付けたら教えてほしいってハナシ


[少しくらいは責任を感じてから、マイクを切った**]


【人】 白銀∴秘星 マユミ

―第一棟・大浴場―

[脱衣所で私は衣服を脱ぎ捨てる。
現れるのは日に焼けることを知らない、やせ細った真っ白な体。大きな翼のせいで、びっくりするほど小さく見える。我ながら、あまりバランスは良くない。
ぴたぴたと足音をさせて足を踏み入れ、ざっとシャワーを浴びた後、浴槽に体を沈めた。
翼は浴槽から出している。私の羽は、水を弾くのだ。
顎の下まで浸かって、私は不健康な私の体を眺める]

ジリヤは……髪洗うの、大変そうね?

[自分の体から目をそらして、なんとなく目をやったのはジリヤの方。
どうしているのだろう、と首を傾げた**]

(45) 2015/07/10(Fri) 16時頃

[物騒な言葉に、少し眉が下がった。
そこまでジリヤが手のつけられない危険性を示せば、それこそ殺されてしまいかねない、と思う。
けれど多分、それもジリヤの望むところなのだろう。
ジリヤは、自由に執着しているのであって、生には執着していないように見えたから]

見た目が一緒なら同じになれると考えているのかしら。
だとしたら……随分、御目出度いわよね。

[わからない。それは確かにジリヤの言うとおりで。
わかりたくもない。それもジリヤと同意したことで。
けれど、理解の出来ないその思惑に巻き込まれるのはたまらない、と溜息を吐いた**]


白銀∴秘星 マユミは、メモを貼った。

2015/07/10(Fri) 16時半頃


白銀∴秘星 マユミは、メモを貼った。

2015/07/10(Fri) 16時半頃


[ 秘密のおハナシ、と届く声にマスクごと、首を傾げる。――やがてちらつく2つの音程に、同様に耳を向けた。

 どうやら離れた位置にいるようだ。まるで文字で読む“かいちゅう”みたいだな、と何と無しに息を殺しつつ。
 針鼠が注射を打ち込まれた、と知れば、覚えのある痛みを思い、顔を顰めた。かといって余計な口をきくつもりもなく、押し黙るまま。――そういえば、彼女は外からきたのだったか。

 ほんものを知っているなら。と、羨望ににる熱はあまい臭気に潰される。うみ、と心中で反芻しながら。外を知る針鼠の彼女は、ココを出たならまずどこへ向かうのだろう。]

  ――……、人間に?

[ 続いた梟の声には、思わずくぐもった声をあげた。アマル先生の“実験”は聞き及んでいたものの、目的までは知り漏らしていた。
 それが本当なら、何のために為すのだろう。共存姿勢? 針鼠のいうように支配欲だろうか、それとも。

 いずれにしろ、奇特な話だと思う。興味のまま、己の言葉が届くなら。その実験はどこで行われているのか、と声を投げただろう。受けた経験のある者がいるなら、興味深げに話を聞き出そうとも。]


さぁてな。そんなに見た目が同じになりたいのなら、あいつらが羽生やしたり、鱗生やしたりしたらいいのによ。あいつら自分はいじらないでこっちをいじってくるンだから、堪ったもンじゃねぇぜ。

[後天性のケモノなんていくらでもいるのだから、その方がずっと楽だろ、とすら思うぐらいで。短絡的に考えれば、嫌がらせをして楽しんでる、としか思えない]


どこで、だぁ?
[突然入ってきた声に反応する。あの場所は他言無用、と入れられるときにいわれたが、要するにそれは針鼠にとって『いいふらせ』と同義てまある]

庭園の奥、猿共がビビって相手出来ない連中を閉じ込める檻でやってンだよ。他でもやってるらしいがな。あっちじゃ他とは違うイカレ女医が見えるぜ。
[秘密棟での女医は別人だ。大脱走なんかあったら、真っ先に殺されるのが目に見えるくらいには]


だって、あの人は私たちを“なおそう”としているんでしょう?
あの人にとって、人間が正常で、私たちは異常。
それなら、異常な方を正常な方に合わせようと思うのは、仕方ないことだわ。

[ジリヤの言葉にはそう返す。私が理解できないのは、そこじゃない。どうして人間が正常で、私たちが異常と判断されるのか、ということだ。数の暴力としか思えない。
そして勝手に異常と判断して、勝手に“なおそう”とするのは余計なお世話だということだ]

どこで……。

[新たな声の質問に、ふと、そういえば知らない、と考えた。
だって私は、そんな実験とやらに興味はないし、縁もなかった。だから実験とやらが行われている場所にも興味がなかったのだけれど]


庭園の奥に、そんな場所が。

[ジリヤの回答に思わず呟く。
私にとって、第二棟の終点は第二図書館で、まさか庭より奥に別の施設があるなんて、思ってもみなかったから]

ジリヤ、時々姿が見えないと思っていたけれど、もしかして、そこにいたの?

[そもそも、私は普段はこんな時間には起きていない。他の人たちとは活動時間の違う夜行性。その上、人と関わるのがあまり好きじゃない。
私のそんな生態ゆえに姿を見かけないのだとばかり思っていたけれど、それだけではなかったのかもしれない。
そうだ、そもそも、ジリヤは人間と面と向かっていがみ合っている分、目立つはずなのだ]


【人】 白銀∴秘星 マユミ

[クラリッサによろしくされてしまった>>48けれど、さて、私は何をしたらいいのだろう。
己のことを「邪魔」と言うのには「そんなことはないわ」と言ったけれど、別に引き止めることもしなかった]

自由って、そんなにいいものなのね。

[浴槽に浸かりながら、脱衣所での会話>>46を思い出して、呟く。
私はここしか知らない。ここに来る前のことを覚えていない。だから、自由がどんなものかを知らない。
なぜか懐中時計は“大切なもの”という気がするから、大切なものを持っていた私は、それなりに幸せだったんじゃないかと思うのだけれど、想像の範疇を出ないのだ]

なるほどね。
背中の傷は大丈夫?

[器用に髪を洗う様子>>47に、相槌を打つ。よろしくされてしまったけれど、やっぱり私の出る幕はなさそう。
ジリヤの髪は不便なこともあるけれど、そこは伊達に18年も付き合っていない。洗い方も利用法もばっちりなのだろう。……怪我をしない対処法はまだのようだけれど]

(59) 2015/07/10(Fri) 19時半頃

【人】 白銀∴秘星 マユミ

私?

[質問を返される>>47と瞬いた。後ろを向いて、少しばさばさと翼を動かしてみる。私の首は、人間より少しばかり良く回るのだ。
鳥籠の中では役に立たない私の翼]

だって、梟はわざわざ入浴したりしないでしょう?

[せいぜい水浴びするくらいだと思う]

だから、翼はそんなに念入りに洗ったりしてないの。

[熱いシャワーをかけて、乾かした後、少し念入りに整えるだけ。洗うことよりも、洗ってからの方を気にしている。多分こういうのを羽繕いというのだろう。生憎私には、脂肪を塗る嘴はないけれど]

(60) 2015/07/10(Fri) 19時半頃

白銀∴秘星 マユミは、メモを貼った。

2015/07/10(Fri) 19時半頃


あー、そりゃそーか。傲慢な猿共だ

[言われてみれば、確かにそうだ。そう信じていたら異常に正常を近づけるわけがない。]

あぁ、結構な間な。要するに独房だよ。猿共の手に負えない獣を入れておくな。基本一人で過ごさせられる。飯のときもな。設備もひどい。…錆び臭くないシャワーを浴びたのは久しぶりだよ。
檻に閉じ込めてなんとか安心しようとしてンだよ。ンで、好き放題だ。イカレ女医、暴れても怪しげな薬投与して来やがる。
[秘密棟で悲鳴が聞こえる時は、大体女医が実験をやっている。壁がボロいから近くの部屋でやってるなら女医の声も微かに聞こえるのだ]


【人】 白銀∴秘星 マユミ

[浴槽で茹るのに飽きて、上がった後、髪と体を洗った。
その後翼に熱いシャワーをかける。やっぱり私の翼は水をよく弾いた。脂肪を塗ったりしていないのにお利口な私の翼。
ばさばさと羽ばたけば、水滴を振り落としてしまう]

背中を洗うくらい手伝いましょうか。

[傷のあるジリヤの背中。クラリッサによろしくお願いされたことを思い出せば、珍しくそんなことを申し出てみたけれど、ジリヤはどうしただろう。
どちらにしても、入浴を済ませば、ふわ、と私の口からはあくびが漏れた。
懐中時計を見れば、こんな時間まで起きていたのは初めてかもしれない、という時刻]

私、部屋に戻るわね。

[手を上げる代わりに、ぱたりと一度羽ばたいてみせたのは、単なる気まぐれ。
そして、私は大浴場を後にした]

(61) 2015/07/10(Fri) 20時頃

マユミは、ジリヤの白衣姿が女医に見つかったら、またひと悶着あるんでしょうね…と考えながら、廊下をゆっくりと歩いていく。

2015/07/10(Fri) 20時頃


独房。

[ジリヤの言葉を反芻する。
考えてみれば、物騒な実験をやっているのだ。物騒な場所があってもおかしくはなかった。
けれど、その存在を予想するのと、実際にあると確認するのでは、やっぱり受ける衝撃は違うらしい。
暴れても怪しい薬を投与されて。それでもジリヤは暴れ続けるのだろう。抗い続けるのだろう]

ジリヤは、強いわ。

[愚かだとは思う。けれど、自分にはない強さがあることも間違いないと思う]

私、ここを出られるとは思っていないの。
だけど、もしここから出られる獣がいるとすれば、それはジリヤのように抗い続ける人なんだと思うわ。


【人】 白銀∴秘星 マユミ

―第一棟・廊下―

[ジリヤからの謝罪>>63には、「私が勝手にしたことだから」と返した。
どういう風の吹き回しかと自分でも思うけれど、気が向いた。ただそれだけだ]

世界の果てを目指しても、終わりが見えない……。

[ジリヤに聞いた自由の話>>62を思い出して、呟く。
私はこの鳥籠の中しか知らない。覚えていない。
見知らぬ自由な外の世界は、私には途方のないものに思えた。
私はこの鳥籠に、閉じ込められているけれど。
人間たちは、閉じ込められているわけじゃない。
選んで、ここにいる。その意味がわからない。
それだけでも、相容れない存在なのだと思う]

(64) 2015/07/10(Fri) 20時半頃

…強くねーよ。従うより抗うほうが楽ってだけだ。アタシには

[自由への執着、それで立っているから、だから、従うなんて、ありえない。抗う他に道がない、という事も、あるのだ。あの反抗には]

…アタシも出れねーとは思うけどよ。諦めねーよ。諦めねー自由だけは、持ち続けるんだ。アタシは

[外に出たい、自由を得たい。それに向かって抗い続けるのが、抗う事自体が、彼女の「生」を、形作っている]


[ ざわ。ざわ。耳に届く「飼われる側」の声に、僕はすぅと息を吐いた。
口元の機械を通して、混ざった音が外に流れる。

実験を知らない、場所を知らない獣人
実験そのものをされる獣人

実験自体、僕は口うるさくするつもりはなかった。獣から人へ。また、獣から人へ。―――なれるなら、それで良いじゃないか 。
だって、そうしたら古の――鶴が紡いだ物語の、終止符も。きっと打たれる事は――― ]

………?

[ 僕は首を傾げた。 ごちりと機械の端が、マイクに当たって音が弾けた。

むかしむかしの物語…って、なんだっけ。

『「 異物 」を処理することが無ければ、良いんだよ。』――と、 誰かは言っていた ?

こきりと僕の首が鳴いた。…最近、運動不足かなあ。 湿った肌を撫でると、少しだけかさついた。
ノイズの混じる思考はキライだ。ふるりと首を振る。]


こわいなあ………。

[ 僕は何も知らないふりして、態とらしく声を出した。 まるで抑揚も見えない声だった。
…耳の奥でざわざわと、先程鸚哥の弟と話したときに、凪いだ幻聴の一端が聴こえた気がした 。

その雑音をも振り払って、僕は運動した後に図書館にでも行こうと思った。 僕の知らない、いや知ってた気もする、物語。 クエスチョン。]


―――ここから出られたら、どうするの?


[ 直近、聞こえた声色に。 僕は何気なく問うた。僕の声が 聞こえたかどうかは、わからない。

お外の世界。 ひろいひろい、箱舟なんて目じゃない、遠い世界。

漆黒に塗られた、永久に続く宙のキャンパス。
流れるきらめきは、遠い星の欠片?
手元の水面に映る月に、この身を投げた、―――むかしのきおく。

ぎりり、いつの間にか握り締めていた手のひらに、爪の後が微かに残っていた。 ]**


[抗う方が、楽。そのジリヤの言葉は、すとんと私の胸に落ちてきた]

……ああ、そうなのね。

[私は、知識を求めている。第二図書室で本を読むことを求めている。
それが私の優先順位の第一であるように、ジリヤは抗うことを求めているのだろう]

ジリヤには、諦めないでいてほしいと思うわ。

[その姿を愚かだと思いながら、それでも。
折れてしまうジリヤは、見たくないと思った]


ここから出られたら……?

[誰かから投げかけられた質問に、考える。
聞き慣れない声だった。私はここに10年いるのに、聞き慣れない声だった。
けれど私は、ついさっきまで独房の存在も、知らなかったのだ。
知らない誰かがいたとしても、多分不思議なことではないのだ]

……わからないわ。私は外の世界を覚えていないから。
でも……そうね。思い切り空を飛んでみたいとは、思うわ。

[大きすぎる私の翼で。本物を知らない、夜の、空を]


【人】 白銀∴秘星 マユミ

[ジリヤが女医に見つかってしまったら、ひと悶着あるだろう。そう思ったのに、ジリヤはむしろ積極的に女医を探しに行くつもりらしい>>69
すっかり薬の影響も抜けきったらしい元気な様子に、そっと息を吐いた]

ジリヤは、元気ね。

[私はというと、正直もう眠くて仕方ない。夜行性なことに加えて、体力もあまりない方なのだ。
ジリヤのような速度で歩くことすら難しくて、我ながらふわふわとした足取りで。当然、先を行くジリヤとの距離もどんどん開いていく]

……う。

[かくん、と。
とうとう歩きながら、うたたねしそうになってしまう。
入浴後の就寝がぐっすり眠るのに効果的、というあの本はとても正しかったらしい。
けれど、今は困る。せめて、自室まではもってくれないと。
そう思うのに、とうとう私は立ち止まってしまった]

(74) 2015/07/10(Fri) 21時半頃

マユミは、壁にもたれてうとうとしはじめたが、やがてずるずるとその場に座り込んでしまった。

2015/07/10(Fri) 22時頃


【人】 白銀∴秘星 マユミ

[すぐ側の喧騒にも気づかずに、私は眠っていた。
夢を、見ていた]

「ごめんね、マユミ。―――は、亡くなったの」

「―――一人じゃ、あなたを隠し通すことが、できないのよ」

「ごめんね、ごめんなさい、マユミ……」

[誰かの声がする。私の知らない温もりがする。
誰かの落とす温かな雫が、私の肩を濡らす。
これは、なんだろう。ただの夢?
それとも……?]

(102) 2015/07/10(Fri) 23時半頃

マユミは、ノアが拳銃を持っていることなど知らない。

2015/07/11(Sat) 00時頃


マユミは、ヴェスパタインはつかみどころのない人間だと思っている。

2015/07/11(Sat) 00時頃


…………かあさま。

[夢見る私が零した寝言。
きっと目を覚ませば、忘れてしまう]


― 寸刻 ―

[ ――― ”ぼくら”の声が聞こえる。

 ヒトという生き物に諦めを抱く梟に
 僕よりも強く激しく外と自由を希う針鼠

 呼吸器で覆われた鮫の声を聞いた時は
 普段聞くより幾許か 鮮明に聞こえて
 彼の難儀な重装備ぶりを思い出す。

 ……それまでは、よかったのだけれど。

 ”彼”の声に 僕は押し黙る。 

 ( だって そいつは )

 どうしても 脳裏にちらつかされた「鍵」が過って
 ジリヤに「鍵」の話なぞをしたらと考えたら
 ふるりとひとつ 背筋が震えた。 ]



  ……そとを飛ぶきみは
    きっととても綺麗だと おもう。

    見たいな そんな日が来たのなら。


[ 暖かな月夜も 冷たい雨の夜も 
 僕はどちらも知っているけれど
 きっと彼女が飛ぶ空は 星に包まれている。

 繰り返すことも
 喉を詰まらす事もなく出た想いの言葉は、
 誰に聞かせるでもなく、零れた。*]
 


【人】 白銀∴秘星 マユミ

……………………。

[声を、掛けられた>>119ような気がした。
口の中で小さく何かを呟いて、私は目を開ける。
私は何を言ったのか。目を開けた途端、忘れてしまった。
夢なんて、そんなものだ]

……すみません。

[目をこすって、私は我慢できなかったあくびをひとつした。こんなところで眠ってしまうなんて、なんという失態]

部屋に、戻ります。

[別の場所。それは多分良くない。
きっと一番誰にも煩わされることなく眠れる場所は、自分の部屋だ。
眠気を誤魔化すように何度も瞬きをしながら、私はゆっくり立ち上がった]

(122) 2015/07/11(Sat) 00時半頃

[本物の空は、青いのだという。
本物の夜空は、月が光り、星が瞬くのだという。
空から雨という水の雫が降ることもあるのだという。
どれも私は知らない。知らないけれど]

……ありがとう。

[フィリップが翼を羨んでいることは知っている
色を持たない私が、夜を飛んでも、きっと闇に溶けてしまうだけだと思うのに、フィリップはきっと綺麗だと言ってくれる
モノクロの私より、フィリップの方がよほど綺麗だと思うのに]

そんな日が来たら、いいと思うわ。

[来るとは思っていない。けれど、来たらいいと思う。
外の世界に出て、私が夜の空を飛ぶ日。
そんな日が来たら、フィリップに見せてあげよう。
そう、それに……]


私の翼は大きいから。
一人くらいなら、連れて飛べるかもしれないわね。

[空に憧れているフィリップを連れて、飛ぶことだって、できるのかもしれない。
もしも、そんな日が来るのなら]


【人】 白銀∴秘星 マユミ

[今の私は、眠いことを隠す余裕もなくて。目をこすりながら私はマーティンに顔を向ける]

部屋……すぐそこですし。
送っていただくほどのことは……、

[部屋も大浴場も同じ第一棟。大した距離ではない。
大丈夫だと言おうとして、送ろうかと申し出られた>>125ということは、今の私はよっぽど危なっかしく見えるのかもしれない、ということに思い至る]

私、部屋に戻る途中で、また寝落ちしそうに見えますか。

[そんなに危なっかしく見えるのなら、送ってもらう方がいいのかもしれない。
大丈夫です、なんて大見得切って、どこかでまた寝落ちてしまったら、そっちの方がよっぽど恥だ]

(127) 2015/07/11(Sat) 01時頃

【人】 白銀∴秘星 マユミ

[やっぱり私はわずかな道中で寝落ちしそうなほど、危なっかしく見えるらしい>>129]

……でしたら、お願いします。

[うるさくしたりはしないということだし>>125、なにしろわずかな距離だ。意固地になるほどのことでもない。
マーティンの同行を甘んじて受け入れることにしたのだけれど]

そうですね。興味深い本がたくさんで、飽きることがありません。
……あそこなら、誰かに煩わされることも、滅多にありませんし。

[うるさくしないと言いつつ、さっそくお喋りを始めるマーティンに、ちくりとそんな嫌味を言いつつ、実のところ既に頭は半分くらいしか回っていなかった**]

(130) 2015/07/11(Sat) 01時頃

白銀∴秘星 マユミは、メモを貼った。

2015/07/11(Sat) 01時頃


[ 夜は梟が思うほど暗くはない。
 月があって星があって
 人里が放つひかりは 空の雲が反射して
 山に雪があれば空まで青白く照らすんだ。

 その中じゃあ、僕の持つ色は意味を持たず
 空を切り取って飛ぶ 彼女の闇は
 どれだけ映えるだろうと 思う。]

   そうだね、そんな日が来たらいい。

[ 誰にも見つからず 兄と2人見上げた夜空を浮かべて
 僕はそこに彼女の影を重ねあわせる。

 夜空を渡す、白鳥の十字の上へ重なるように
 彼女の翼が 伸びた気がして。]

   きみが居てくれたら  …僕も鳥になれるね。

[ そらへ、と 憧れを乗せた瑠璃の目が 細く笑った。*]


【人】 白銀∴秘星 マユミ

そうですね。
風邪でお世話になるのは……不本意です。

[ごめんです、と毒舌を吐きかけて、飲み込んだ。
今現在面倒をかけている私の言うことではないだろう。
いけない。眠気で頭が緩んでいるようだ]

懐かしい、という感覚は私にはわかりませんが。

[懐かしむような思い出が、私にはないから。
しかし、どうやら禁止されている本もあるらしい>>132。随分ずさんなことだと思う。
今私が読んでいる百科事典は、どうなんだろう]

お手数をおかけしました。

[部屋に着くと、辛うじて残っていた理性でそんな謝罪をする。
感謝の言葉は言いたくなかった。
頭を撫でられると眉を寄せて、怪訝そうに一つ瞬き。
不快だった、訳ではない。慣れない感覚だと思っただけだ。それなのに、同時に、目が覚めた時消えてしまったはずの夢の欠片がよぎったような気がしたのだ。
それも、扉を閉めてベッドに倒れこめば、今度こそ跡形もなく消えてしまうのだけれど**]

(163) 2015/07/11(Sat) 10時半頃

[返ってきた同意の言葉に、私は来るとは思わない未来を思う。
そんな日が来るとは思っていない。けれど、願う自由だけは私にも許されているはずだ。
願うことは、人間にだって止められないはずだ]

……フィリップは、鳥だわ。

[私が居なくても、と言外に滲ませて。
私は、私たちはこういう生き物なのだと思っている。だから、フィリップが自分のことを欠けた生き物だと感じることは……それは、悲しいことだと思った。
百科事典によると、飛べない鳥もいるらしい。
フィリップは鸚哥だけれど、夜明け頃、第二図書室から自室に戻る時に聞こえるフィリップの歌声は、金糸雀のようだとも思うのに]

フィリップは、鳥だわ。

[だから私はもう一度、そう言った]


白銀∴秘星 マユミは、メモを貼った。

2015/07/11(Sat) 10時半頃


【人】 白銀∴秘星 マユミ

―昔の話―

[10年前、私がここにやってきた時、私は泣き喚き、大暴れし、それはそれは手がつけられない有様だったらしい。そう教えてくれたのは、誰だったか。
過去の自分の中に、そんな激情があったなんて信じられなくて、私にとってどこかその話は他人事めいていた。
薬を打たれて昏倒した私は、その後高熱を出して数日の間寝込み、そして目を覚ました時にはそれまでのことを全く覚えていなかったらしい。
それほどの衝撃を受けたのか、それとも自己防衛本能が働いてそれまでの記憶を自分で封印してしまったのか、それはわからない。
どちらにしても、それは幸せなことだ、と言われた。懐かしみたくなるような幸せな思い出は、覚えていた方がきっと辛いと。だっていくら懐かしんでも、もう帰ることは出来ないから。
そう言われたということは、ここに来る前、きっと私は幸せだったのだろう。
寝込んでいた数日間、うなされた私は何かを口走っていたようだったけれど、そのことについては教えてもらえなかった。きっと、失った記憶に関することなのだと思う。

覚えていないのは幸せなことなのか、それとも不幸せなことなのか、私にはわからない]

(172) 2015/07/11(Sat) 15時半頃

白銀∴秘星 マユミは、メモを貼った。

2015/07/11(Sat) 15時半頃


【人】 白銀∴秘星 マユミ

―第一棟・自室―

[目が覚めたのは、空腹のせいだった。
うつぶせで眠っていた私は、ころりと横向けに転がると、ポケットから懐中時計を取り出して、時間を確認する。
眠った時間が遅かったから、目を覚ました時間も、いつもより遅い。けれど、まだ夕食にはだいぶ早い時間だ。この時間なら、食堂に行く人も少ないだろう]

今のうち、ね。

[呟いて、私はゆっくり立ち上がる。
自分の姿を見下ろして、そういえば寝間着に着替えていなかったことに気づいた。当然、皺になっている。
まあ、それ以前に、床に座り込んで眠ってしまったりもしたのだし。着替えるべきだろう]

……あ、ふ。

[あくびを漏らしながら着替えを済ませて、私は部屋を後にした**]

(175) 2015/07/11(Sat) 17時頃

白銀∴秘星 マユミは、メモを貼った。

2015/07/11(Sat) 17時頃


[ 僕を鳥だと 祈るように願うように響く声
 いつもの彼女には珍しい 力が篭められていて

 朝靄の図書室で 彼女の羽を羨ましがりながら
 その翼が本来拡がるべきだった
 外の世界の夜空の話をしたときにも おなじように
 彼女は、僕も同じ鳥だと 言ってくれた。

 あの時伸ばした手は 彼女の羽に届いただろうか。

 瑠璃の目に憧憬ばかりを乗せてしまうのは
 彼女には少し迷惑だったかもしれないけれど]

   僕も夜空に行けたら、唄うよ。
   ………鳥だからね。

[ それでもやっぱり彼女が居なければ夜空は行けないから
 小さな声には ちょっとの苦笑が混ざった。]



―――頭を撫でれば、落ち着くんですかねえ……


―― 一間 ――

[ ひとが羽や鱗を生やせばいい、という針鼠には小さく息を漏らし笑った。獣人に獣を足すのも可能なのだろうか、それこそ“    ”みたいだ。

 ――体はともかく、その実験体の心は今度はどこにいくんだろう。獣かひとか。新たに宿った獣だろうか。
 心、と梟の告ぐそれに1つ、首を傾げた。まざりものの体に宿るのは、果たしてどんな心なんだろう。

 同じになれるわけがない、という2人の声に淡く頷く。どうしてもわかりあえないのなら、いっそ領分を分けてしまえばいいのに。]

 ああ、…あそこ。ありがとう。

[ 返る返事に秘密棟、と面体下を歪めつつ、礼を告げる。“イカレ”と称される女医の姿を見たいわけではなかったが、獣を人にするなんて考えには興味があった。*]



[ 2羽の“とり”の声をききながら。
 ひたりと水に浮くよう、“よぞら”に映るその姿を描く。
 夜のそらを縫う彼女の姿は。彼がうたう姿は。きっととても、冴え冴えとはえるのだろう。

 合間、漏れ聞こえた微かな声色には、首を傾げ微かに、かあさま、と反芻する。“かあさま”って、なんだろう。*

 ――やがてぐるりと頭を回し、声の正体を探りながら。
 これなら、ひとに見つからずこっそり相談事もできるんじゃないだろうか。――例えばそう、「自由」を得るための。

 実際反抗を図っている針鼠の彼女へと、(離れてる以上意味があるのか知れないが)視線を向けつつ。]


  ……誰かと出て行こうとか、思わなかった?


[ 首を傾げては、小柄な体を思い返す。針があるとはいえ、少女めいた体躯では限度があるだろうにと。
 ――そういえば、同じくらいの“猫”の少女もいた気がするけれど。ここでの声は聞こえているのだろうか、とぼんやり思い巡らせながら。]


[私の知らない、あるいは覚えていない、外の世界の夜空の話を聞いた時、私は知識を求めて本を読む時と同じくらい、もしかしたらそれ以上に、未知なるものに対して知識欲が満たされる充足感と、憧憬を覚えていたかもしれない。
伸ばされた手には、瞬き一つ分の驚きを示したけれど、フィリップの翼への憧れは知っていたから、そっと翼を広げてみせた。鳥籠で生きていくには大きすぎる私の翼を。
伸ばされるフィリップの腕の蒼碧や、真紅の爪を私は綺麗だと思うから。だからきっと、それはおあいこなのだ]

楽しみだわ。

[きっと、そんな日が来ることは、ないのだろうけれど。
それでも、そう返した私の声音には……そう、“幸せ”の色が、きっと微かに混じっている。そんなもの、私は知らないはずだったのだけれど。
私の翼は、一人で飛ぶにはきっと少し大きいから。
外の世界の夜空は、一人で飛ぶにはきっと広いのだと思うから。
飛べないフィリップの声には苦笑が混じるけれど、それを言うなら私は歌えない。だからきっと、それもおあいこなのだ。

――――……きっと。きっと。きっと。
そんな日は来ないのだろうと思う未来に、私はたくさんの「きっと」を重ねていく]



[         梟と鸚哥がそらを飛ぶ。 星の欠片の流れるそらで。

      その場にいれば、僕は首を擡げて彼らを見つめるのだろう。
      きらきら照らす、ひかりの舞台で、 彼らが踊るさまを見届けるのだろう。
      手元に揺蕩う水中では、 鮫が呼ばれて来るのだろうか?
      水に堕ちた月に肌を重ねて、深海のくろに夜空のくろが混ざり合うことも、あるのだろうか。

      僕は陸続きの岩場で、 空を眺めて、そのまま夜が明けるまで。―――]

        ―――――。

[ はた、と僕は目を瞬かせた。 いま僕は何を考えていたのだろう?
こてりと首を傾げると、やはり口元の機械がかちりと鳴った。

ぼうやりとした思考の奥。 隙間を通り抜けて届いた声は、―――「獣人」の脱走計画さえ、覗けるかもしれないもの。 ]

        ………。

[ 締め付けられる胸は、なんだろう? 僕はぎゅうと胸元に手を当てたまま、 引き続き耳を欹てた。 ]**


[ジリヤへと投げかけられた質問に、小さく息を飲んだ。
抗い続けるジリヤですら、ここから出られるとは思っていないというのに、その質問は、まるで]

誰かと一緒なら、出ていけると、思っているの。

[私のその呟きは、質問だったのか、それともただの独り言だったのか。
私自身にも、その境界は酷く曖昧で、だから返事が来ることは、期待していない。
声の主に、漏らした寝言を聞かれてしまっていることも、知らない]


白銀∴秘星 マユミは、メモを貼った。

2015/07/11(Sat) 21時頃


【人】 白銀∴秘星 マユミ

―第一棟・自室→食堂へ―

[私の部屋は、物が少ない。もっとも、他の人の部屋がどんな風なのか、私は知らないのだけれど。
小さなクローゼット、姿見、そしてベッド。あるものといえばそれだけだ。
この部屋には寝に戻るだけで、私は一日の大半を第二図書室で過ごしているから、特に不便は感じていない。
不便は感じていないけれど、親しみも感じていない。10年経ってもどこかよそよそしい部屋の扉を閉めて、私は食堂へと向かう。
廊下に並ぶ各人の部屋の扉。その向こうで零された、誰かの涙も知らぬまま、私はゆっくりと食堂へと歩いていく]

…………ああ。

[思わず溜息が漏れた。
この時間なら人気がないと思ったのに、食堂には人影があったから>>197]

(201) 2015/07/11(Sat) 21時半頃

【人】 白銀∴秘星 マユミ

[引き返そうかと思った。
それでも結局、食堂へと足を踏み入れたのは、空腹に耐えられそうになかったことに加えて、とても珍しい光景が目に入ったからだ。
人間相手に、あのジリヤがしおらしくしている>>202。青天の霹靂とはこういう事象を指すんじゃないだろうか。私は青い空も雷も見たことはないけれど。

カウンターで食事を受け取り、二人から離れた席に腰掛けた。驚きはしたけれど、それは積極的に関わる理由にはならない。

やせぎすの私の食べる食事は、実は動物性たんぱく質が多い。私の中の梟がそれを求めるのかもしれない。
今日もハンバーグとサラダ、そしてパンと水を受け取った。梟だからといって、鼠を食べるわけじゃない。
ひっそりと食事をしながら、私は耳を傾ける。別に、盗み聞きするつもりはないけれど]

(203) 2015/07/11(Sat) 21時半頃

マユミは、フィリップの歌声は嫌いではなかった。音楽は、煩わしいものではないから。

2015/07/11(Sat) 22時半頃


【人】 白銀∴秘星 マユミ

[こちらに手を振るアーロン>>211には、黙って会釈を返した。
最低限の礼儀はあるつもりだ。慇懃無礼という意味では、それは無礼なのかもしれないけれど。

ハンバーグを食べながら、私は肉食の獣のことを考える。
私の中の梟は、動物性たんぱく質を求めるけれど、同時に私の中には人間としての要素も確かにあって、人間と同じ調理された食べ物を食べるし、野菜だって求める。
けれど、全ての獣がそういうわけではない。獣としての要素を、私より色濃く持つ者もいる。
きっとこの世界は、そんな者にとって私よりももっと、生きにくいところだろう。
そんなことを考えていた時]

………………。

[静かな食堂に、低い声がした>>212>>213
それは、本当に微かな声だったけれど、幸か不幸か私は梟ゆえの聴力がある。
聞こえてしまった。そう感じたということは、それはやっぱり不幸なことだったのかもしれない]

(214) 2015/07/11(Sat) 22時半頃

【人】 白銀∴秘星 マユミ

悪趣味だわ。

[私の小さな呟きは、きっとジリヤの上げた声>>215にかき消されて、誰にも届かなかっただろう。
悪趣味で……そう、その発想はとても、とても、獣の私たちよりも動物的だと思えた。
私に、人間の真意>>218なんてわからない。わかろうともしていなかったけれど。
だから私はジリヤの怒りを正当なものとして受け止め、静けさが失われた食堂で、部外者として食事を続ける]

(221) 2015/07/11(Sat) 23時頃

【人】 白銀∴秘星 マユミ

[アーロンの言葉は、ジリヤの怒りを止めるものとなったようだ>>222。静けさが戻ったのは結構なことだと思う。
ジリヤがどうしようと、私は彼女を止めるつもりはないけれど、食べ物を粗末にしたこと>>215だけはいただけない。
小さく息を吐いて、私はちぎったパンを口に運ぶ。

他の人が何を考えているかなんて、わからない。その相手が人間なら、尚更のこと。だってわかりたいとも思っていないのだし。
けれど、わからないなりに「きっとこうなのだろう」と思っている。それが正しいか、間違っているかは別として。
大抵の場合、その判断の想定内の行動を相手は取るから。それで不自由しないのだけれど。
だからこそ、その判断の想定を超える反応を示された時、人は戸惑うのだろう。今の、ジリヤのように。
私はそんな風に考える。
そんな私の考えこそが勝手な判断なのだろうけれど]

(224) 2015/07/11(Sat) 23時半頃

["猫"である私にも、当然獣たちの言葉は届いていた。

けれど、人間への感情も、外への思いも、何もかもの価値観が、私とは異なっている者たちに。

それらの事で、何を言う事があろうか]


【人】 白銀∴秘星 マユミ

はい。

[大丈夫か、との問い>>234には短くそう返した。最低限の、礼節。
ジリヤから向けられたバツの悪そうな顔>>236に、また珍しいものを見た、と思う。
けれど、私は無表情なのだ。白目の見えない猛禽の瞳は、わずかばかりの感情の変化など伝えはしない。
そっと首を傾げてみせるにとどめ、私は静かに食事を続ける。
調子を狂わされっぱなしのジリヤの様子に、私はアーロンへの評価を改める。
よくわからない人間、から、食えない人間、へと。
その評価が、株が上がったことになるのか下がったことになるのか、私にも良くわからない]

(243) 2015/07/12(Sun) 01時頃

【人】 白銀∴秘星 マユミ

[食事を終え、席を立った時、ジリヤたちはまだ食堂にいただろうか。
翼のせいで、背もたれのある椅子は横向きにしなければ座れない私は、立ち上がると椅子を元に戻した。
カウンターにトレイを返却し、ジリヤたちがまだいたなら、小さく一礼して、私は食堂を後にする。
夕食時になる前に、離れておくべきだ。

そうして、向かうのはいつもと同じ、第二図書室。
誰にも煩わされることのない、私の居場所]

(246) 2015/07/12(Sun) 01時頃

【人】 白銀∴秘星 マユミ

[――――……その、はずだったのに]

どうして。

[第二図書室には、先客>>220がいた。埃っぽい、およそ眠るのに適していないこの場所で、ご丁寧にタオルケットまで掛けて>>244眠っているのは、よりにもよって人間のマーティンだ。
溜息が零れる。眉間に皺が寄る。
どうして、人間が、こんなところに]

どこに行けば、私は、放っておいてもらえるのかしら。

[それとも、嫌がらせだろうか。私が、ここなら誰に煩わされることもないと言った>>130から。
読みかけだった百科事典を持ち出そうかと考えて、躊躇った。ここには禁止されている本もあるという。もしもその禁止されている本の中に、百科事典が含まれるとしたら、誰かに見咎められれば厄介なことになる。
溜息をもう一つ吐いて、結局私は何も持たず、踵を返した]

(247) 2015/07/12(Sun) 01時半頃

【人】 白銀∴秘星 マユミ

[仕方ない。今日は第一棟の図書室の本を借りて、自室で読もう。あそこの本なら、持ち出しても見咎められることもないだろう]

……ああ、もう。

[思わず声が漏れる。
こんなことになるとわかっていたら、こちらには来なかったのに。第一棟の図書室なら、食堂からすぐだったのに。
無駄足にまた溜息を零しながら、私は来たばかりの廊下を戻り始める]

(248) 2015/07/12(Sun) 01時半頃

【人】 白銀∴秘星 マユミ

―第一棟・図書室―

[道中で、誰かに会うことはあっただろうか。
図書室にたどり着くと、本を選ぼうとして。また零れそうになった溜息を飲み込んだ。
図書室は、無人ではなかった>>250。もっとも、それは当然予測できたことだ。
ここだと誰かに煩わされるから。だからこそ、私は第二図書室の方を気に入っているのだから。
できるだけ気配を消して、私は並ぶ本の背表紙を眺める。
最低限の礼儀は示すけれど、気づかれなければわざわざこちらから声を掛けることはない]

(259) 2015/07/12(Sun) 02時頃

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