73 ─深夜、薔薇の木の下で。
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…あぁ、君が薔薇の精?
冬の精が眠らせなきゃって言ってたのは君のこと…なのかな。
[胸の奥がチクチクと痛むけれど、傍で守ってくれていたものが居なくなった感覚は心細かったけれど、
それ以上に、流れこんできた薔薇の香は、今の自分には心地が良くて。]
そんなの、どうでも良くなっちゃったよ。
むしろ、君には感謝してるのかも。…こんなイイこと教えてくれるなんてさ。
ねぇ、みんなも俺に隠れてイイことしてたの?
兄貴…とかも。
…あぁ、サイラスだよ。 よろしくね?'センパイ'。
[覚醒した欲望は、そう名乗って笑みを深めた。]
そうだよ。僕が薔薇の精。
冬の精?アレが僕に何の用。
僕は君達が影で何をしていようが知らないし…
興味もそんなにないんだよ。
だから、もし君の知り合いが隠れて何かをしていても、
僕は知らないよ。
新しいことを知れたんだ?それはオメデトウ?
僕の香りはあくまで後押し。
君が何かを得られたのなら、それは君が望んでいたことだろうね。
僕の香りが君達に欲を持たせるんじゃ、ないんだよ。
僕はただ、君達に不幸をもってきたいわけじゃないんだけど。
そうだね、きっと望んでたんだ。
ずっと見張られて、窮屈だったから。
こんな事知らなかったなんて、今までの人生損してたのかな。
今ならもう、なんだって好きなように出来る気がする。
…ねぇ、君は何が必要なの?
事と次第によっては、手伝ってあげたって構わないよ。
僕が必要なもの?咲きたいだけだよ。
[赤い薔薇の中、たった一つの白い薔薇]
咲きたいから、君達から精気を貰ってる。
君達が情を交わしてくれれば僕はそれで満たされる。
花が咲けば…それが僕の満足。
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……………あなたは、誰ですか?
[顔を上げて、その瞳を見つめ、問いかける。 エリアスのことをそこまで知っているとは言い難いけれど。 それでも、目の前の存在が紡ぐ言葉に感じる違和感がようやく言葉にできそうな気がした]
弱い君達って言葉は、僕以外に誰を指しているかは分かりませんけど。 まるであなたは僕達とは存在を別にしているようですね。
[自分の手に一度視線を落とした後、自嘲気味に笑う]
………でも、一度も手を伸ばしたことがない僕にとっては。 あなたが誰でも関係ないのかもしれません。
(18) 2011/12/31(Sat) 01時半頃
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情交を…
そっか、じゃぁ…モリスの分、少し満たされたって事かな?
彼の花が咲いて実って、その種が俺の中に巣食ったみたいに。
[感覚的にそう言うけれど、合ってるかどうかはわからない。
幼い頃から精霊の祝福の名の下に抑圧されてきた感情は、
解き放たれたことで少しづつ暴走し始めていた。]
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…………1つだけ。
[一人呟く相手の言葉には事情も分からないから、首を傾げるのみ。 何があったか問うほど、興味が持てないのも事実。 何故か自棄になっているようにすら感じる言葉を聞いた後、離される身体]
もしも、終わらせたいと……そう思った時は。 僕も、手段を選ばないかもしれません。
[身体が離されれば、少しだけ余裕が持てた。 それに弱い弱いと言われ続けるのもあまり良い気はしない。 図星だからこそ、なおさらだ]
乱暴なことは好みませんけれども。 知らないものを暴こうと、することくらい……僕にだってできます。
[自分が知らないエリアス。その本質は何か。触れてみれば、答えが出る気もする。その結果がどうなるのかは分からない。 ただ、変えることには繋がりそうな気がする。それは希望的観測か、あるいは真実か。やってみないとわからない。
ただ、今はまだ行動を起こすに足るだけの理由がないから、動かない]
(22) 2011/12/31(Sat) 02時頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2011/12/31(Sat) 02時頃
奏者 セシルは、メモを貼った。
2011/12/31(Sat) 02時半頃
うん、それで合ってるよ。
…一輪だけ、咲かせたい薔薇があるんだ。
それが叶えば、それで。
そういえば誰かが赤薔薇の枝を折ったんだよね。
君、知らない?お仕置きしないと。
もし君が手伝ってくれるなら、後でキスの一つでも貰えたら、僕も少し満足なんだけど?
[くすり。周りにあてられそうな薔薇は悪戯気味に笑う*]
僕は…最後はあの子から貰いたいな
だから、あの子は……
[眠らさないで、と薔薇は珍しく願いを乗せる]
大好きなんだって。
だから、駄目*
薔薇を折った…?
[思い至るのは、ヴェスパタインに貰った薔薇の蕾。
ポケットの中からつまみ出したそれが、無残に潰れてしまっていたのに気づき、
少しかなしそうな顔をした。]
……?
[サイラスが悲しそうな顔をする気配はこちらに伝わる]
あぁ……君が。
手折ったんだね、その薔薇。お仕置き、かな
奏者 セシルは、メモを貼った。
2011/12/31(Sat) 23時頃
…おしお、き……?
[不穏な気配に、ざわりと胸の内が波立った。]
あれ。
なんか期待でもしたのかな。
なら何かしてあげようか?
[くつくつ]
でも悪い子には何かしないとダメだよね
奏者 セシルは、メモを貼った。
2012/01/01(Sun) 01時頃
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――音楽室―― [エリアスの言葉>>43に、驚いたように息を飲む。 小さく呟いたその言葉は卑怯だと思うけれど、言えるわけもなく。 また悩みが1つ増えるだけ。
未だ、自分のすべきことが見えない。何が正しいか、決めるのは誰なんだろう。今までの自分なら、自分だけが正しいと思っていたのに、それも難しい]
………僕が、もし動くとしたら。 それが、きっと僕の望みだと思います。
その時、望まない誰かがいるとしても、………僕は――――
[誰かの望みを聞き続け、それでも動けないのは、そこに未だ自分の望みを見出せないから。 他者の望みだけでは弱い。 他者の望みが叶うことを願うことくらいはできるけれど、自分が傷付く可能性があるのであれば、動けるわけも無い。
悩み、惑うことが多いけれど、自分の本質なんて知れている。 誰よりも優先すべきは自分。その考えは覆らない、―――はずなのに。
何故か、後の言葉は続けられず、視線を伏せた]
(72) 2012/01/01(Sun) 01時半頃
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………すみません。 あなたの望みが何か、僕には分かりませんから。
[続く言葉>>44に、反射的に謝罪の言葉を口にするも、その望みを問おうとは思わない。 どうせ聞いたところで、自分に他者の望みが叶えられるわけがない。知って、叶えられないことに悩むくらいなら、知らないままがいい]
どの音を好んでいるかは分かりませんけど。 一度だけ。もしも、機会があれば、薔薇のために。
―――音を奏でようと思っています。
[微笑みを受け止めた上で、返す言葉は少しだけ苦味を含み。 誰かや何かのために音を奏でれば、奏でるほど、欠けていくものに気付いている。 それでも、止められないのは何故だろうと、考える前に、薔薇の香りが強まる。 考えを中断させ、部屋から出て行く姿からそっと視線を外した**]
(73) 2012/01/01(Sun) 01時半頃
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バチでも何でも当てればいいよ。
…俺も、汚らしく穢らわしい生き物だったって、気づいたから。
そんなの、酷い目にあって当然だよ。
罰を受ければさ、なんか許してもらえたみたいな気分になれるじゃん。
そう。僕が怒ってるのは薔薇を折ったこと。
君が綺麗だろうが汚かろうが、
モリスと何かしようがどうでもいいんだよ?
自分の背徳へは自分で受ける罰を見つけるんだね。
僕は君の行為を蔑みもしないし美化もしないよ
…判ってるよ。
そんな安易な救いなんて、もらえないって。
薔薇のせいなんじゃ無く、自分の心がしたことだって。
[責任転嫁してしまえば、楽になると知っているから。]
キス…しようか。
届くかどうかは、わからないけど。
んン…
[サイラスのキスをうけたローズヒップ。
甘い感覚に心地よさ気に声を漏らし]
やめときなよ
僕も君にキスしたくなる
多分今の君達はそれ以上も求めたくなるでしょ?
君の懺悔を聞くのは構わないけど
僕に答えは求めないでね
大事な君達の願いを、僕に否定させないでほしいよ
君は苦しいんだね。
キモチが伝わってくる。
奏者 セシルは、メモを貼った。
2012/01/01(Sun) 22時半頃
…ねぇ、どうしよう。どうすればいい…?
モリスに貰った薔薇の棘が、なんだかおかしくなってきちゃってる…
[怯えて切羽詰まったような声が、縋るように訴える。
きっとこの変質は、薔薇の精本人にも予定外の事だっただろう。]
[薔薇の意識は酔いを含む。
セレストとキスを交わした後、更に艶ました感覚が意識に乗る]
熱い……
……?
何かあったの?
[正直薔薇の棘が人に欲を浮かびあがらせる以外、
自分とて知るところではなく]
さあ…僕にもわかんないなぁ…
気になるなら誰かに移してしまったら? 棘は君達を殺しはしないだろうから。
ごめんね、本当にわかんなくて。
[薔薇の精の艷めいた声だけで、こちらまでも煽られて酔い痴れるよう。]
駄目だ、…欲しいよ。
どうすれば収まるの?
[咲きかけの花は、咲く場所を見つけられず、
身体の中で出口を探して暴れ続けていた。]
…移す?
[モリスから自分に移ったように、思いを受け入れてもらわなければ。
同室の華奢な相方は、この思いを受け入れてくれるのだろうか。]
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