65 In Vitro Veritas
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[>>1:379どうして知りたいのか、 とコーダにそっくりな人に聞かれて 咄嗟にわからないと答えたけれど。
――自分から「逃げ出した」彼女。 追いかけっこをやる者にはありえない 悲鳴と、怯えたような歪んだ表情。
つまり、自分は“拒絶されたのだ”と思った。]
おなじ ちがう
[姿形は似ていても、自分とは違うのかと、 目の前の物にふと手を伸ばしたくなるような、 そんな自然な興味が、感情となって渦巻いた。]
(245) 2011/09/29(Thu) 14時半頃
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[暫く廊下を彷徨った後、階段を降りていく。 丁度コーダ達とはすれ違いになったかもしれない。
重い扉を開ければ、ある部屋の前に集まる人々。 そこには“彼女”も居ただろうか。]
……
[先程のように追いかけることはせず、 非常階段を降りきったその場から、 彼女と一定の距離を保ったままで、見つめ続けた。]
(246) 2011/09/29(Thu) 14時半頃
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― 生ゴミ処理機前 ―
[“彼女”を見つめながらも、検死をするならば 赤が滲んだ、白いシーツの中に目が行く。
「消えてしまった」ヨルに似た人の無残な姿。 映像を見た時に色々と騒いでいたが、 目を指して、何か言っていた記憶しかない。
――その目が今、空洞になっている。]
め どこ ?
[単純に疑問を抱いた、目の行方。 呟いた言葉は、誰かに聞こえたか**]
(247) 2011/09/29(Thu) 15時頃
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ひつじ リンダは、メモを貼った。
2011/09/29(Thu) 15時頃
コーダ。
僕は、皆を守るよ。
僕らは、クローンじゃない。
僕らは、僕らだ。
だから、壊されたりなんか、しない。
壊そうとするなら……こっちが先に、壊してやるんだ。
[囁かれる声はしかし凛として、決意の強さを示していた]
― 回想 ―
[その遺体の検死がはじまるとき、
リーネの声が届いたような気がした。
そして、ヨルの目の在処、
ニックを見やっただろう。]
[そして、ニックが密に囁いてくる言葉に、瞬いた。]
ニック……
[笑顔がよく似合うと思っていたその顔を見返しただろう。]
お前は、強い……。
[クローンではないと、そういえる、そして、生きるためのみんなが生きるための方法を提示する彼が眩しかった。]
ひつじ リンダは、メモを貼った。
2011/09/29(Thu) 22時半頃
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― B2F・生ゴミ処理機付近 ―
[>>247を呟いたのは、丁度彼女と16番が話している所だったか。 聞こえた内容は、彼女が自分達を壊す者だということ。]
あの
[一歩、彼女に近づいて]
どうして にげたの ?
[呟くような か細い声で、問う。 自分の姿を捉えたら、彼女はまた逃げてしまうだろうか。]
(306) 2011/09/29(Thu) 22時半頃
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[これはいつの言葉だったか]
ねえ。
コーダは……誰かを、守る?
《その為に、誰かを、壊す?》
守るよ。
今一番、壊されそうなやつを。
あいつの目を……。
[赤毛の目のこと、思い出す。]
いまはな。
[それはまだ、牧野の話を聞く前の話]
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ひど い こと…
[先程のように拒絶はされずに、眸を覗かれた。 前髪の隙間からはっきりと見える、同じ色の眸。
>>294ばつが来るという16番に対する答え方も 自分と同じ、受け入れてるように見えた。]
でも おなじ
わたしと
[ふら、ふらと覚束ない足取りで、再び彼女を追うように。 その背についていこうとした。]
(317) 2011/09/29(Thu) 23時半頃
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[自分は、大きいヨルを壊した。
そしてヨルを取り戻した。
他の皆も、等しく大事で。
だから守る為に。
壊される前に。
壊すことは、厭わない]
[ただ、あの時壊すのに使った刃物は。
コーダが、どこかに仕舞ったから。
今度は、コーダがあれを使いたいのだろうかと。
そんなことを、考えて]
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― →B1F:スタッフルーム ―
[彼女の幻影、そのものであるかのように 後を追い、先程居た部屋まで来てしまった。 コーダと、名前を教えてもらったセシル。 その二人が居たとしても、その足は彼女へ一直線に。
手を洗い流すのを、ぎゅとハンカチを握り締めながら 黙って見守っていたが、ふいに声をかけられて]
わたしと ちがう ?
[自分を指差して、それから相手を指差して。 簡潔すぎる問いと共に、首を傾げてみせた。]
(336) 2011/09/30(Fri) 00時頃
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[この先、クローンと呼ばれる自分たちの中で、
一番最初に、あの映像のようになる者。
やっぱりそれは赤毛だろうと思う。
そして、移植できる人物もここにはいるらしい。
しかもそういう場所、であるらしい、ここは。]
赤毛のこと、守らなくちゃ…。
[赤毛は大きい、だから、オリジナルのその人も近寄ってはいないけれど、大きいのだろう。
その人を壊すためにはどうすればいいだろう。
ああ…。
そういえば、聴いたことがある。
クローンの中にもイタンシャがいたと。
自分の身体を壊すペナルティ、犯すものがいたと。
首にひもをつけて、ぶらさがったらしい。
そしたら、動かなくなって…
そんな年長者の話。]
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[疑問に返ってくる答えは、難しい言葉ばかりで。 反対側に首を傾けたり、時折小さく頷いたり。]
うー
[立っていた時の彼女を思い出して、 確かに身長は違った、と頭の上に手を翳してみる。 そうしている間に、逆に問いを投げられれば]
ふく つくる
[裁縫は、何十年と続けている仕事だったから 針を持って、布を縫うようなジェスチャーをして言う。 むしろ得意なのは、其れしかないくらいだった。]
(346) 2011/09/30(Fri) 00時半頃
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― 一人になったとき ―
[映像を思い出す。
そして、ニックの言葉も思い出す。
そう、壊す前に、壊す、そんな気持ちがないといけない。
オリジナルは、きっと、
それでも、何かあれば、クローンが死ぬのはしょうがない、と思うような気もするから。]
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ほう ごう?
[やっぱり言葉の意味は理解しかねるが、 自分と同じような、彼女の仕草を見て ふわぁと口が序々に開けられていく。]
おなじ
[その仕草を、指を差して。 口元が、緩んでいくのが分かった。]
(356) 2011/09/30(Fri) 00時半頃
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[なんてきれいなんだろうか。]
[ああ、なぜ]
[自分は、彼じゃないのか。そんな、そんなことを]
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[初めて見る彼女の微笑みに、 まるで親に褒められてもらった子供のように ぱたぱた、と落ち着かない様子で軽く足を踏む。 耐え切れなくて、隣の椅子に腰を降ろしたり。]
?
[しかし、それっきり、俯いたままの彼女。 不思議に思って、座ったまま身を乗り出して覗き込もうと。]
(373) 2011/09/30(Fri) 01時半頃
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[思ったことがある。
それは、圧倒的な、差。
ニックはああいってくれたけど、
自分は、この音は壊せない、と思った。
壊したい。とても壊したい。
なぜ、自分はセシルではないのか、
そう、
壊せない。
それは、セシルのほうが優れているから。]
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[彼女が手を血で濡らしていた時、 ひしひしと感じた、皆の怒りを思い出す。 それが傍らの彼女に向くとして、それも受け入れる ―――何事もそうしてきたはず、なのだけれど。]
………
[自分に似た彼女に浴びせられた、冷たい視線。 それを“受け入れている”彼女へ、今、手を伸ばして。]
いっしょ
[怒りを背負うのならば、せめて二人で、と。 聞こえてくる心地良い音色を耳に、 重なり合った手から、温かさが伝わった**]
(374) 2011/09/30(Fri) 01時半頃
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[自分は、もし、その音が失われるのであれば、
壊されてもいい存在なのかもしれない。
それは、本当に、
悲しすぎる劣等感。]
ひつじ リンダは、メモを貼った。
2011/09/30(Fri) 01時半頃
ひつじ リンダは、メモを貼った。
2011/09/30(Fri) 01時半頃
[それは、歪んでいく。]
[そう、こんな目に合うのは、
こんなオリジナルに激しい劣等感を持つクローンは自分だけで十分だ。]
[そう、規則正しい生活。
何も知らずに仕事をして、
そして、話して、食べて、眠って…。]
(ニック
自分も彼らを壊すよ
そう、オリジナルを知ることは、
クローンには絶望だ。)
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