233 逢魔時の喫茶店
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ええー?いらないのー?
[そんなーさみしー。とか言いながらカウンター内をうろうろちょろちょろ。
まあ彼が頼まなくても、作るし。自分のを。
シェイカーもミキシンググラスも使わず手近な酒をビルドして、没収された一杯の代わりにもう一杯。
ウォッカ少々を拝借して、共に注いだのは、薬草のリキュールがほんの少し。
ロックグラスに大きめの氷を浮かべれば、仕上がったのは、氷山の名を冠すカクテルだったか。
風味がついた物の殆どロックと変わらない度数のアルコールを再び煽り、しかし誰かに取り上げられたのなら、再びすんなり没収されただろう。]
はいはいきゅーじつてあて。
大丈夫、ちゃんと、つけとくから。
増しにしとくから。
[口調はどんどん溶けていく。
これでもきっちり従業員の出勤記録は付けて居て、そろそろノートパソコンでも導入してデジタル管理にでもしようかなあなんて、経営者はいろいろ大変なのだ。
勿論今日の出勤の事もきっちりノートにメモして、書いたのは酒で思考が揺れる前。
酔っぱらった日の計算は、ドンブリ勘定になりがちである。
雇用主と店員。彼らとはそれだけの関係であった。
のだが、緩すぎる店の為かどうにもそんな間柄を超えている気も、偶には、する。
するが別に悪くは思わないし信頼関係も築けているようで、
つまり、店長感激。
きょうも店員達で酒がうまい。]
[トレイル店員がここに勤めるようになったのは、さてどういった経緯だったか。
親はふっさりした耳としっぽであったにも拘らず、しかし息子の彼はつるりとした肌。
人狼の親に人間の息子とは、面白い事もある物だ。
養子と知ったのは意外とすぐに。
トワイライトの『前』の店長も人狼であったから、きっとその辺りの繋がりだっただろう。
前の店長の、知り合いか友人の、息子サン。
昔は子供だった彼と再び再会したのは、店長の称号が自分に引き継がれてから。]
ケーくん、これガッツリ夜食だね?
[仕上がったアツアツの炒め物とパスタを見れば、進んでいた掃除の手はぴったりとまる。
ああ、まずい、すっごいおなかすいてきた。
自分は元々夜間営業中は数度に分けた軽食で食事を済ませる事がほとんどで、こんなガッツリした食事久しぶりっていうか、抗える筈ないじゃない?みたいな?
こうばしいバターと、あまりお世話になる機会の無いソイソースの、香り。
チーズと、ニンニク、オリーブオイルの、暴力の様な、香り。
っていうかケーくんわざと香りのいい物選んでない?ぜったいそうでしょ。
料理が出来上がる頃にはそれなりにアルコールが抜けて、今はモップ片手にきちんと床を磨いている。
居たのだが、]
――ワイン、開けよっか。
[だからご飯にしよっか、と。
掃除はいったん休憩で、彼の料理が冷めないうちに。
大丈夫。まだ夜は長いのだから。**]
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――― 公園 ―――
起きてるから……
[目の前には金髪の子供、その手にはゴム鉄砲。 店にいないと思いきや、思わぬ再会に足留めを食らった。 ベンチで寝転んでいた日には、額に食らって強制送還。
見た目より凶悪な武器だということは理解していた。 ――だあが、今は起きているから駄目だ。]
(180) 2015/08/04(Tue) 08時頃
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……ああ、
[ふと、思い至る一案。 相手は子供だが、人間の子供だ。
追悼を悪夢の類いと捉えがちなおれよりは 意外と妙案こさえてくれるのではないか。]
あんた、追悼って、分かるか? 追悼。 ついとう、あ――…
[どんな文字か、どんな意味か。 悪戦苦闘している間にも日は傾く**]
(182) 2015/08/04(Tue) 08時頃
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地下軌道 エフは、メモを貼った。
2015/08/04(Tue) 08時頃
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[陽の傾きが、じりじり、髪の色を焦がす。
ひとは、おれより早く死ぬ。 当然のことを、もう何度目に、目の当たりにした。
喫茶店で眺めた、光景。 受ける日差しに、追悼なんて慣れない説明、あと、ねむい。
金髪の子供を前に、白昼夢を、見掛けた。 起こされたのは、声>>186だ。]
………
[喫茶で見掛けたかおと、時々此処で見掛けるかお。 息切れする姿が重なって、一瞬、真面目に目が覚めた。]
(187) 2015/08/04(Tue) 12時半頃
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ああ。
[自分でも思いもよらない間抜け声。 金髪の子供は、未遂だが おれに向けていたゴム鉄砲を降ろした。 悪戯が見付かった子供の調子で、後ろ手に隠して、走り去る。
――…事案でこそないが、取り残された。]
見付かった。
[何をしている、の、答えではない。 喫茶での会話、対抗意識の延長戦。 はは、短く声を漏らして、おれは普通に笑ったんだ。]
(188) 2015/08/04(Tue) 13時頃
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追悼ッてのは、何を持っていくのが普通なんだ?
[それから、子供に尋ねようとしていた疑問を 笑う口を留めて、尋ねた。
息を切らしているのに 水でも飲むか、なんてことばも出て来ないんだ**]
(189) 2015/08/04(Tue) 13時頃
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地下軌道 エフは、メモを貼った。
2015/08/04(Tue) 13時頃
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[一瞬醒めた目は、リツ>>191を捉えて、眇められた。 笑う口端に合わせた角度。 喫茶店で見せた表情とは、少なからず違う。 陽の光を反射する眼鏡の所為で その違いも、まあ、効果半ばと言ったところで。]
…… うん。 あんたの勝ちだ、次はおれが、鬼?
[かくれんぼ>>133のルールは、なんとなく把握していた。 見付かったのだから、次はおれの番か、と 首を捻ったところで、まるで拗ねたみたいな顔>>191] はは。 こんなに早く見付かると、思わなかったんでね。
(200) 2015/08/04(Tue) 19時半頃
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[逃げた子供の行く先を、追い掛けはしなかった。 行き先は家かもしれないし、喫茶店かも知れない。 あの店をよく気に入っているようだから。
こちらが座ったままだから 自然と、距離が縮まるのに、任せて。]
寝てない。 喋ってるだろ、ほら。
[笑う口を指差して、から。]
……… 好きだったものは、理解らないな。 花ならおれにも、用意できるか。
(201) 2015/08/04(Tue) 19時半頃
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[白いはな。
うつくしい夢を連想させる、単語だ。 馨しい匂いに、甘い味は、如何にも苦手だが おれのぼんやりとした疑問に、丁寧に答えてくれる姿に それを口にする必要はないな、と、自然と感じた。]
あんたは。
[相手は人間だ。 追悼を捧げられる、常連客と同じ。 あんたは花を添えられたら喜ぶのか 続けかけたことばは、飲み込んだ。 頬を伝う汗が陽を受けて、眩しかった所為だ。だから。]
あんたなら、あんたは、なにが好きなんだ。
[疑問を繋ぐにしては、検討違いかもしれなかった。]
(202) 2015/08/04(Tue) 19時半頃
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地下軌道 エフは、メモを貼った。
2015/08/04(Tue) 19時半頃
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[逆光の猛威を振るう最中 おれも傾いた太陽が眩しい。 眠気ではない意味で細めた目が、リツ>>204を見た。
ベンチ、座高分、ちょいと見上げる姿勢。]
うん。 …… 走られるのは、困る。
[獏とは元来、のんびりした生き物だ。 例外に漏れず足に自信はない、素直に、首を横に振る。]
あんたも、おれの通り道に居れば良いな。
[そういえば、今日に限らず、おれが居るのは通過点だ。 本当にゆるく瞬きを重ねて、ぼんやりした、対抗心。]
(207) 2015/08/04(Tue) 20時半頃
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寝言か。 美味い、…… とか。
[食事の夢を見る人間も、多い。 その延長戦みたく言うが、おれにとっちゃただの事実だ。 後は彼の受け取り方次第>>205で。]
エフ。
[繰り返してから、首を捻った。 あんたは、と、多少、尋ねる目をしている心算で。
―――… まあ、多少、なので。]
エーフィ、…… ふあ、でもいいけどなあ。 欠伸が出る名前だろ。
[名乗る際に、どうにも欠伸が漏れて エフが段々とエフィに変質したのだと言う 冗談みたいな、本当のはなしだ。]
(208) 2015/08/04(Tue) 20時半頃
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うん。
[そして、"うん"、だ。 まじまじ此方を見る目に、洩れた欠伸の所為で 落ちかけた目蓋と一緒くた、首を捻った。 訝しがられることなんざ、起きている時は、何時もで。] 走るのは、知ってる、 …… 見てた。 コーヒーと、本、なあ。 覚えとく。
[うつら、舟を漕ぐより確かに、頷き。]
(210) 2015/08/04(Tue) 20時半頃
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地下軌道 エフは、メモを貼った。
2015/08/04(Tue) 21時半頃
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困る。 おれは走らないし、あんた、速いから。
[追い付けない、と、言い掛けて ふと、見上げた姿勢のまま、手を伸ばした。 リツ>>217が着ている服の、裾を摘まむ、算段で。]
……… 捕まえた。
[と、言うのは、ズルかも知れない、いや、ズルだ。 うん――と、おれはおれを納得させるべく、頷き。]
あんた、また、来るんだろ。 ブローリンも言ってた、しなあ。 …… 自由に、なれる? し。
[おれの友人であり、彼が言うには、司書>>41の ことばを借りた。ことばの重みは、まるで違うが。]
(226) 2015/08/04(Tue) 22時頃
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腹が減ると、ねむいなあ。 夜に、 食べるよ。 あの店で。
[夜間営業については 店長も口にしていたし、稀に、人間も見掛ける。 第一店長も人間だ。口にして構わないだろう、うん。
ぼんやり、まなこ、目を眇めて 厭だったら、と言うから、笑う>>221から おれはまた、はは、と、呼吸で、笑う。]
厭じゃない。 気になるなら、あんたも、ちゃんと名乗れば良い。
[呼ぶから、と、まだ、笑いを滲ませて。]
全然ちがうのか? ……それは、困るな。
(230) 2015/08/04(Tue) 22時頃
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[頷く時は、首を縦に、確かに頷いた。 生態として、動きは鈍い、今現在立ち上がるのが億劫 陽は傾く、追悼会ッて、何時から、だ。
思考の流れを示すよう、陽を追い駆けたが その目は結局、リツ>>229に留めた。 彼の問いかけに、疑問が塗り替えられて ちく、たく、ちく、時計の針よろしく、数秒間。]
好きなもんを貰ったら、喜ぶもんじゃないのか。 …… それなら、良いこと、あるだろ。
[そして、また、黙る。 おれなりに考えに、考えて。]
……… 寝ること。 コーヒーと、……… あの店と、此処。
(238) 2015/08/04(Tue) 22時半頃
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ハンディキャップ。 あんたが歩けば、おれは追い付く。
[走るなら、難しい、立ち止まるなら、なお易い。 例えば、今の状況のように。 立ち止まった相手>>240なら、捕まえるのも簡単だ。]
だめかねえ。
[おっさんは、フライングの有効を所望する。 裾を掴んだ指を離さない。再度、軽く引いて。 駄目か。 もう一度、尋ねて、眼鏡に、目に、リツを映した。]
そうか。 …… なら、あんたの気が向いたら、おれが見付ける。
[夢見の獏に、リツの気の向き様など 察しようもないが、なんとなく、また、を悟るくらいは。]
(257) 2015/08/04(Tue) 23時頃
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腹が空いたら、眠くなる。 ……おれは。 あんたは、違うんだな。
[人間の三大欲求を、頭に巡らせた。 感覚の違いをぼんやりと、慈しむように、笑う。]
会員制と言うか、なんだ、……紹介制。 あんたは、
[――― 此処で一度、口を噤んだ。 彼の口から、きちんと名乗られた名前>>244 それをきちんと耳に留めて、陽の所為か、別の理由か 色付いた頬を、まあ、おれは見ているわけだ。]
リツ。
[確かめるように、呼んで。]
(261) 2015/08/04(Tue) 23時頃
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リツは驚くかもしれないが、ねえ。
[夜の営業と昼の営業は、まるで異なる。
――― 欲がない、欲がない、か。 暫く口を噤んでも、別にうたた寝しちゃあいない。 いまの欲求は睡眠欲でも食欲でも、なくて。]
…… 喜ばれたいッてのは、欲じゃないのか。 次に捕まえたら おれがあんたを連れて行くッてのも、欲じゃないか。
[夜の喫茶店を見たら、どんな顔をするだろう、とか。 笑うかおか、困惑したかおか 想像するのは難しい。何せ、意外と百面相なもんで。]
(263) 2015/08/04(Tue) 23時半頃
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[客の連れから、ひとりの客としてここを訪れた時には、
ホレーショーは店員から店主に変わっていた。
働かせてほしいと頼んだのは、更に一年ほど後のこと。
ここにいれば、いつか。
養父が、帰ってくるかもしれないと。
そんな淡い期待を寄せてから、
間もなく両の手が塞がる年月が経つ。]
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ふわあ。
[ゆるい、最後が締まらないのは、おれの性質だ。 掴んだ服の裾を離して 言いたいことをぼんやり言っている間にも陽は傾く。]
ファミリアッて、そういえば何処だ。
[場所の検討は付く、何せ夢に見る男が居るので。 花屋の検討も付く、これはもっと簡単だ。]
白い花、だっけねえ。 …… うん。 探して来る。
[ハンディキャップ>>262をくれたので 眠気ではない半目で、笑い、手を伸ばした。 よし、よし、髪を撫でる心算で、これもハンデで 許されるか如何かは、彼次第である。]
(268) 2015/08/04(Tue) 23時半頃
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そりゃあ、いい夢が見られそうだねえ。
[腹が満たされて眠るなら 夢も見ないか、あるいは、見る夢も良いものか。 おれのご飯になりはしない、空腹感、漸く、ねむい。]
内緒。
[突き放すリツ>>285の口振りも 喫茶店から此処まで、大分、慣れた。 ただでさえ堪えないおれに磨きがかかる。]
はは、…… 紹介制にも、理由はある。 昼は、あんな風だしねえ。 何時でも来れば、いい。
[気が向けば、と、彼のことばを借りて。]
(299) 2015/08/05(Wed) 00時半頃
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あんたの名前は、欠伸が出ないな。
[リツの想像が、おれの知る店の実情と かけ離れていくとは気付きようがない。 人間の成りをしている以上、口に出来ない部分が多い。
眠気まなこ、ちょいと深めて まじまじ、おれを見る目>>289に首を捻った。]
欲がない、なんてことは、ない。
[結論だけを漏らして、目と口が、笑う。 しかし目が口ほどにものを語るので おれが勝ったら、教える、とはよく言ったもんだ。]
(301) 2015/08/05(Wed) 00時半頃
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[欠伸を噛み殺せない上に 口許を手で押さえるなんて芸当も出来ない。
指は無事、リツ>>295の頭に触れて よし、よし、人間がよく、やる仕草だ。 褒めたり、寝かしつけたり、そういうのに用いるらしい。]
うん。 なんとなく、分かる …… と、思う。
[辿り着けなければ、道端に花を供える。 わりとそうしかねない口振りで、頷いた。 止めろ、と、言われた指は、すこし撫でて、離れて。]
はは。 一勝一敗。
(304) 2015/08/05(Wed) 00時半頃
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また、おやすみ。
[時間帯は気にしない。
撫でた指を揺らして、手を振るのは 別れの挨拶だ。おれは、知っているとも。
足取りはいくらか確りと――― しているかは怪しいもので、公園近くの、花屋を目指した。
大丈夫だ、ここまでは、迷わなかった。 金髪のこどもの二度目の襲撃にも合わなかった。]
(308) 2015/08/05(Wed) 01時頃
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――― 花屋から ―――
[陽が暮れる前に、買い付ける、白いはな。 初めは白い大輪の百合を勧められて
それは無理 それは 本当に 死ぬほど 無理で
甘い匂いのいくらか抑えられた薔薇を選んだ。 常連は人間の年配で、男性で ブーケを断り、一本フィルムに包まれる質素なもの。]
ふあ、 ………
[公園でしゃっきりしていた現の意識が 夢を頼りにファミリアを探したものだから、うつろ。 店の扉の前に辿り着いた頃には、既に他の面子は その扉の奥に潜ってしまって、いたようだった。]
(317) 2015/08/05(Wed) 01時頃
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………
[睡魔をはらはら漏らす半目で、扉を眺めて、]
………
[ひとつ、瞬き。]
おやすみ。
[夢を見なくなった、死を悼まれるひとに。 扉の前に――― 花を、置いて行く。 この店の店主が気付くか、あるいは、誰かが
それに期待して、おれは痕跡だけ残して、踵を返した**]
(324) 2015/08/05(Wed) 01時頃
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地下軌道 エフは、メモを貼った。
2015/08/05(Wed) 01時頃
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