158 雪の夜に
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お使い ハナは、メモを貼った。
2013/12/24(Tue) 01時頃
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― 朝凪亭前 ―
[赤い男の言葉に、ハナはほっぺたをふくらませて抗議します。 自由な両腕を威嚇するように拡げても、まったく恐ろしくはありません。]
ちゃ、ちゃんといい子にしてるもん! おいのりだってしてるんだもんね!
[ヤニクは苦笑してハナを下ろしたでしょうか。 続けられた言葉に、彼女は表情を輝かせました。]
いいの!? やったあ! じゃあじゃあ、ハナのおともだちににんめいする!
(5) 2013/12/24(Tue) 01時半頃
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[彼らが再び現れたのはいつの頃だったでしょう。 まだヤニクといっしょに遊んでいたころでしょうか。 先の時よりも険の入り混じった態度で、自警団の面々がやってきました。 なんだかおそろしい雰囲気を出していて、ハナは身を縮めます。 そうこうしているうちに、なにか店の中ではげしいやりとりが行われ始めます。 やがて現れたのは、乱暴に連れ出される女将さんの姿でした。]
おかみさん!? なんで!
[戸惑うハナに、自警団は彼女に人狼の嫌疑が掛かっていると告げました。 少女はちいさな体にめいっぱい力を込めて、男の足にしがみつきます。]
うそだ! おかみさんが人狼だなんて、そんなはずないよ! だって! だって人狼は!
[うるさそうに弾き飛ばされるハナを見て、女将さんはきっと声をかけてくれたことでしょう。
心配いらない、きっとすぐに帰ってくる、と。]
(8) 2013/12/24(Tue) 01時半頃
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[連れて行かれる女将さんを呆然と、雪の中にへたり込んで見送りました。 野次馬たちが好奇心と猜疑心の入り混じった噂で囃し立てます。
『まさか人狼だったなんて』 『こわいこわい』 『あんな顔をしてねえ』 『やだやだ、あそこの料理食っちまったよ』
ハナはついに立ち上がって、聴衆たちを吠え立てました。]
だれだ!! おかみさんが人狼だなんていったのはだれだよう!! だれなんだよう!!
[さえずっていた小鳥たちは、少女の剣幕にぱっと散り、けれど、冷たい視線はその場に残ったままでした。 ハナはうつむき肩を落とし、とぼとぼと宿へ帰って行きました**]
(9) 2013/12/24(Tue) 01時半頃
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お使い ハナは、メモを貼った。
2013/12/24(Tue) 02時頃
お使い ハナは、メモを貼った。
2013/12/24(Tue) 20時半頃
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― 回想 朝凪亭 ―
[女将さんが拘束されたあとの朝凪亭では、説明を求める宿泊客たちの対応に追われていたことでしょう。 面倒ごと、厄介ごとはごめんだとばかりに宿を後にする客もたくさんいたはずです。 残された従業員にとっても寝耳に水の話、水際の女将さんがどこまで指示を送れたかも定かではありません。
ハナには、せわしなく働く彼らをぼんやりと眺めていることしか出来ませんでした。 まだおさないハナに責任の大きな仕事を任せるわけにもいけません。当然の話しです。 セレストは、ヤニクは、ホレーショーは。 宿に泊まっていた面々はどうしたでしょう。
泣き言をこぼすことは出来たでしょうか、幾分かは慰められたでしょうか。 けっきょく、その日のうちに女将さんは戻らぬまま、夜が明けました。]
(25) 2013/12/24(Tue) 21時頃
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― 朝凪亭 ―
[無常にも、朝はやってきます。 冷たい井戸水で顔を洗い、犬のように首を振ると、水滴がきらきらとまだ暗い空に散らばりました。 再び眼鏡をかけるわずかに当たった吐息がレンズを曇らせます。 冷たく静かな町は、つい先日お祭り騒ぎがあったとはとても思えないほど静かで、くらいものに見えていました。 ハナにできるのは、日課である水汲みだけです。]
[ひと仕事を終えても、かまどに女将さんの姿はありません。 母親がどことなく疲れた顔で、ハナを労いました。
『今日はあとできょうかいに行くからね』
確かにそういっていたのですが、少女は生返事をして通りすぎてしまいました。 隅っこ、いつもの従業員が食事を摂る席に習慣で座ります。 やがて、階下にヤニクが降りてきました。 ハナはぼんやりと窓の外を見て、それに気づく様子がありません。]
(32) 2013/12/24(Tue) 22時半頃
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んー、ん。 ゆき、ふってるなーって。
[大人の男の姿で、光源に影が出来……ハナはヤニクの姿に気がついたようです。 挨拶をすることも忘れて、曖昧な返事をしました。 外はあの日からずっと、ちらちらと雪が舞い続けています。]
(34) 2013/12/24(Tue) 22時半頃
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ん、ん……
[暇か。そう問われて、少女は言葉を濁しました。 いつもなら喜んで跳び上がったことでしょう。昼の時間には、ハナに課せられた仕事もありません。
けれど――待っていれば、女将さんが戻ってくるような、そんな願いもありました。 そして、少女が待っていてもしようのないことであることも、彼女にはなんとなく分かっていたのでした。]
ん! ひまだよ。 どっかいきたいとこあるの?
[口を引き結んでなにかを踏ん切った彼女は笑顔を作り、ようやく男の顔を見て応えました。]
(36) 2013/12/24(Tue) 23時頃
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ふーん? あんなのがめずらしぃのかな?
[少女にとって当たり前のあの鐘も、旅人にとっては珍しいものかもしれません。 けれど、そのことを理解するには、ハナはまだおさなすぎました。 やがて起き出してきたセレストに応え、赤い男を指差します。]
これ、友達! ちょっといってくる!
……今からいく?
[言いながら、ヤニクに確認をして。]
(40) 2013/12/24(Tue) 23時頃
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[誰かが笑うと、場の空気がなんだか明るくなる気がするから不思議です。 セレストに見送られて、ハナは友達といっしょに外へ繰り出しました。]
さむいなあー!
[外へ出た瞬間、少女は自らを抱きしめて、二度三度と身体を跳ねさせました。 室内にいた時間との温度差で、余計に寒く感じられたようです。]
(44) 2013/12/24(Tue) 23時半頃
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……ねえ、
あなた言ってたわね。
まさか宿屋の女主人が、
あなた以外の人狼……、なんてことは、
ないわよね。
……どうだかな。
"声"もなしに連れて行かれた以上、俺には判断がつかない。
[あの女将はどことなく、強いて言うならイメージと違う、
と言う気はするものの、確証などありはしない。]
実際、今朝は静かだ。
[今日もまた無残な死体が出た、と言う事は、なさそうだ。]
だとしたら?
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[坂道を歩き出す赤い男に頷き、てててとその前へと足早に歩みを進めます。]
先にてがみ買っとくか? じゃあじーちゃんとこの雑貨屋だね!
[合間合間から感じられる気配はひとまず無視していましたが、雑貨屋に近づいたころ、どこからか少年たちがかけてきました。
『やーい人狼! お前んとこの女将、人狼なんだろ!』 『しってんだぞお! おやくしょにつれてかれたって!』
ハナは悪意にさらされて戸惑い、八の字にまゆを歪めます。 けれど続けられた言葉には、少女の許容範囲を超えていました。
『すんでるおまえらだって人狼なんじゃないのかー?』 『はやく町からでてけよ!』]
う、うるさあーーーい!! 女将さんは人狼なんかじゃないんだ! すぐ戻ってくるっていったもん!
[わ、と蜘蛛の子を散らす少年たちを、ハナは息を切らして見送りました。]
(56) 2013/12/25(Wed) 00時頃
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――気になっているだけよ。
本当に、あなた以外にも人狼がいるのかということが。
とても静かだから。
かも知れない、って言うだけの話だからな。
そりゃあ、いなくても不思議じゃない。
……もし女将さんが人狼だったら、
噂はもうちょっと違う感じになってそうだしな。
人狼を見分ける奴がいるらしいって、
今日は言われてるみたいじゃん。
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― 雑貨屋 ―
ん……
[撫でられるに任せるまま俯き、渋い顔を隠します。 誘導に従って店内に入ると、温かい空気が二人を出迎え、ハナも顔を上げました。]
こんちは! おてがみ買いに来ました!
(64) 2013/12/25(Wed) 00時頃
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ハナは、ヤニクに、どっち? と小首を傾げた。
2013/12/25(Wed) 00時半頃
ハナは、わかったー、と既に生返事。危うい足取りで店内をキョロついている。
2013/12/25(Wed) 01時頃
ハナは、ふたりに礼をいって、表情をほころばせた**
2013/12/25(Wed) 01時頃
お使い ハナは、メモを貼った。
2013/12/25(Wed) 01時頃
お使い ハナは、メモを貼った。
2013/12/25(Wed) 21時頃
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― 雑貨屋 ―
[雑貨屋には港町に相応しく、海の向こうからやってきたものがたくさんありました。まだまだ子どものハナにはそれらすべてが物珍しく、宝の山にもみえるものです。 >>111 からころと飴を頬張りながら、さも自らならダーラが人狼か否か確かめられた――そのような意味合いの言葉を聞き逃してしまいます。 空気を読んでか女将さんの現在の境遇を思ってか、ハナはがり、と飴玉を噛み潰しました。]
……人狼は、いるんだよ。
[みじかく、ハナはいいました。 口の中に残る甘みを、苦い思いといっしょにぐびりと飲み込んで。 子どもには似合わない影のある表情をして、いいました。]
(117) 2013/12/25(Wed) 21時半頃
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[新たに入ってきた人の気配に、少女は弾かれたように顔を上げました。 かれと同じように、軽い感じで手を……上げているように見えるでしょうが、彼女には目いっぱいです。
やがてちいさなちいさなそれを持ってやってきたティモシーに、戸惑いながらも手袋を受け取ります。]
……いいの?
[自然上目遣いで、確認したことでしょう。 意外とシャイな部分があったのか、それとも、別の何か――女将さんや母親の意向――を気にしていたのか、どちらともとれるでしょう。]
ありがと、じいちゃん!
[受け取ったなら、彼女は手袋を抱きしめて深々と礼をいったことでしょう。]
(118) 2013/12/25(Wed) 21時半頃
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[そうこうするうちに、ヤニクの用事が終わったようです。 少女の意向を問うかれに、少女はぐるりと店の中を見渡し、中にいる面々の顔を伺いました。 そして途中、はたと気がついたようで。]
かね! 見にいくんじゃなかったっけ? てつだい、いらない?
[そうして、ヤニクの表情を伺いました。]
(119) 2013/12/25(Wed) 21時半頃
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ん、またくればいいし! 約束したからな!
[もらった手袋をおたおたと手指にかぶせ、店内に残るひとたちに手を振ります。 開かれた雑貨屋の扉から、冷たい空気が流れこんできました。]
それじゃあね!
[そうして、体いっぱい使って扉に手をかけました。]
(121) 2013/12/25(Wed) 22時頃
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― 時計塔 ―
[ゆるく弧を描いた石畳を踏んでいくと、やがては終点に辿り着きます。 ハナは時折手袋の感触を噛み締めながら、雪の被った坂道に足跡をつけていきました。
高台からは町全体が一望できます。 雪の白と、海の黒と、空の灰色と。 みっつが平行線となって、視界を埋め尽くしてきました。 時計塔はきっとハナからは想像もできないほど長い回数、この景色を見てきたのでしょう。]
(124) 2013/12/25(Wed) 22時半頃
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ハナは、ヤニクの様子に気が付き、にまっとした笑みを浮かべてかれを見上げた。
2013/12/25(Wed) 22時半頃
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それはさむいよ!
[ずば、と本音を返す少女です。 いくら手袋をつけていても寒風のあたる空のした、寒いものは寒いのでしょう。 高台に申し訳程度にある手すりのほうへ、彼女は駆けて足跡を刻みます。]
景色きれーでしょ? 町の自慢だってみんないう。 女将さんもそういう! 雪がやんでもね、きれいだよ!
[宿での営業文句にもなっていたのでしょう。 少女は景色のことを、そんなふうに称しました。]
(130) 2013/12/25(Wed) 23時頃
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すきだよ。 いつかねえ おかーさんとおとーさんのふるさとにも、いってみたいと思うけど。
[てらいなく、彼女は応えます。まだまだおさない彼女には、シンプルな答えこそが正解なのでした。 宿屋に寡婦が住み込みで働いている、というのは、それなりに事情があるのでしょう。]
そっちにもねー 別荘つくるんだあ。 秘密基地みたいな……
[いたずらっぽく口元を隠したその表情も、続けられた言葉に固まってしまいます。]
……それって、どういういみ? おかみさん、帰ってこないの?
(137) 2013/12/25(Wed) 23時半頃
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人狼を見分ける者、
あなた、それが誰かとか、
……そんな話は耳にしたかしら?
[ぽつりと問いかけたのは、
どこか迷いのような逡巡の後だ]
いや、誰……とは、聞いてないな。いるらしいってだけ。
どういう見分け方なんだろうな?
[微かに弱さを含んだ声に返るのは、軽い調子ながら
裏にどこか真剣味を帯びる。
己がそれに引っ掛かっては堪ったものではない。]
本当にこの町にいるんだったら、今頃女将さんの正体も
伝わってるかも知れないが……
そっちの情報もなさそうだ。
……心当たりが増えたか?
[この町にはかつて人狼が居て、その正体を暴く者が居た。
それを知る者も、まだ生きていると。
言ったのは女自身だ。]
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わかんないけど、ちがうみたい? あんまし話してくれないから
[話してくれない、ということは、つまりそういうことなのでしょう。ハナも若干言いづらそうに、言いよどみます。]
おかみさん、すぐかえってくるっていったもん。
[彼女はふてくされたように唇を尖らせました。 ちいさなちいさな彼女にとっては、その事実のほうが大事なのでしょう。]
[不意に、だれかの呼び声が聞こえました。 ハナを呼ぶ声です。]
おかーさん?
(142) 2013/12/25(Wed) 23時半頃
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[振り向けば、息を切らしながら彼女の母親がやってくるところでした。 線の細い、どちらかといえばハナとはタイプの違う母親は、ヤニクの姿に気がつけば会釈をしたことでしょう。
『探したのよ。教会へ行くっていっていたでしょう。>>32』]
え? そ、そうだったっけ? 今日おいのりの日じゃないよ?
[どうやら、彼女の家庭は一般にもれず、定期的に教会へと通っているようでした。 母親の細い腕が、ちいさなハナの手を引きます。
『それ、どうしたの?』]
ええと、じーちゃんにもらって、その。
[少女は少し困った様子で、ヤニクのほうを見上げました。]
(143) 2013/12/25(Wed) 23時半頃
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……、いいえ。
[今は老いた彼のことを、
囁きに乗せることをしなかったのは]
方法は知らないの。
ただ、教会の司祭様に、
そうだ、と告げられただけだから。
でももうその司祭様も生きてはいないわ。
そうか。
他の人間にも真似出来るような方法なんだったら、
当時の事を知っている人間がやろうとする可能性はあるよな。
[優しい人を明かそうとしない女の深層を、慮る事はない。]
[声が聞こえても人間は人間。
人間が人間の形をしたものに抱く情と、
人狼が人間に抱く情は違う――と、狼は己の経験で知る。]
もっとも、そんな簡単に真似出来るんだったら、
町の人間みんな、こぞってやる気がするけど。
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[ヤニクのフォローを受けて、母親はハナの親だと思えないほど丁寧に頭を下げました。]
ん、しんじてるよ。 女将さんはちがうよ。
[母親に手をひかれるさなか、ハナはヤニクを振り向きます。]
いっしょにお祈りする?
[教会といえばこのすぐ近くです。ハナにとっては軽い気持ちだったのでしょう。]
(150) 2013/12/26(Thu) 00時頃
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そんな方法があったら、
人間は人狼を脅威に思うことも、
なくなるでしょうね。
……ただの人間にそんなことが出来るとは思えないわ。
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えっ……?
[驚きに目を瞠り、少女は男を見返しました。
『大丈夫ですよ。神の家はだれにも開かれていますから』
そう答えたのは、ハナの母親だったでしょう。まだ年若いはずの彼女は、相応の苦労が見て取れました。 拒まれなければ、そのまますぐ近くの教会へともに向かったはずです。]
(155) 2013/12/26(Thu) 00時半頃
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― 教会・礼拝堂 ―
[礼拝堂にはいつになく、人が集まっていました。 きっとこの人狼騒ぎで町が閉鎖され、人心が不安になったのでしょう。 蝋燭の火に浮かび上がった聖者の像が、場の静謐を保っていました。
ハナは母親に倣い十字を切り、見よう見まねで手のひらを組んで、祈りを捧げます。]
(160) 2013/12/26(Thu) 00時半頃
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[ちょっとした好奇心でした。
こういった場で不慣れだろうヤニクはどうしているだろう、とハナは閉じていた目を開きました。 すると、母親が祈る声が聞こえてきたのです。]
[ハナの母は、今まで見たこともないほどに一心に聖句を――そして呪いを唱えていました。
『ああ主よ、イエス・キリストよ。あわれな私たちをお救いください。』
『救いの御業をもって、力なきわれらをお守りください。』
『私たちに害為す悪魔を、あのひとを奪った人狼をどうか、どうか――』]
(163) 2013/12/26(Thu) 01時頃
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(うそだ――――――――!!!)
(164) 2013/12/26(Thu) 01時頃
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見分けられるからって侮るのは悪い癖だけどな。
そうなったら、人狼が出るたび狩り尽くすのかねえ……
[想起するのは、かつて立ち寄った街。
――いつか、再び訪れるかも知れないと告げた、
とある同族の残る街だ。]
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[気がついたら、ハナはその場から逃げ出していました。
長椅子から転がるように逃げ落ちた少女は、あんなにおさないとは思えないほどの足の速さで。
あっという間におとなたちの視界から消え去ってしまったのです――]
(165) 2013/12/26(Thu) 01時頃
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