人狼議事


56 いつか、どこかで――狼と弓のワルツ――

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視点:


【人】 鳥使い フィリップ

[パーティの計画に楽しそうに笑い]

 ミッシェルさんとペラジーさんの手料理、楽しみです。

[ペラジーを見送り、ミッシェルがオスカーを追う背に]

 気をつけて!

[そう声をかけ、自分は残った馬の様子を見ていた]

(1) 2011/07/01(Fri) 00時半頃

鳥使い フィリップは、メモを貼った。

2011/07/01(Fri) 01時頃


【人】 鳥使い フィリップ

[ペラジーから貰った衛生用品をすぐに取り出せる所に仕舞う。
 騎馬は興奮の兆しは見えたが、戦闘用に訓練されているため取り乱すような馬は居ない。
 たくましい馬体をそっと撫でた]

 ……どれだけが、無事に帰ってこれるんだろうな。

[人も、馬も。
これ程に規模の大きな衝突は、少年が此処にきてからは初めてだった。]

 頼むよ、お前たち。
 僕たちの国を、守ってくれ。

(21) 2011/07/01(Fri) 01時頃


 ったく。他にもっと適任な奴とかいるだろう。

[思わずムパムピスへと愚痴る。]


【人】 鳥使い フィリップ

[少年はそのまま砦内に宛がわれた複数人の相部屋へと向かい、簡素なベッドに身を横たえる。
 目を伏せても、中々眠れなかったが、無理にでも眠ろうとじっとしていた。
 しかし]

 だめだ、やっぱ眠れない。

[結局、厩舎に戻って動物たちの傍、飼葉の上に仰向けに転がり、夜空を見上げ、目を伏せた。]

(25) 2011/07/01(Fri) 01時頃

フィリップは、誰も来なければそのまま眠りに落ちるだろう**

2011/07/01(Fri) 01時半頃


 神様も、きっとヤニクさんにお力添えして下さいますよ。

[こちらを気遣かってくれるヤニクの声に笑みを返す

 分かりました。
 後方に残る私の方が、今後公女さまと接する機会は、
 少しは多いかも知れませんからね。


鳥使い フィリップは、メモを貼った。

2011/07/01(Fri) 01時半頃


 ……どうかしましたか?

[次に聞こえた苦い声の意図はさっぱり分からなかった。]



 ……助けてくれ。
 よく分からないんだが、団長と副団長に万が一離脱することがあった場合、何でか俺に指揮権とか言われている。

[どこか疲れたように返事をした。]


 そ、それは……

[助けてくれと言われても、騎士団の判断がそれなら、
 一介の神父に覆す事など出来はしない。

 それに緊急時を任されるという事は信頼の証であり、
 栄達の可能性でもある。
 しかし、一気に疲れた声音に、一瞬返す言葉に困り]

 が、頑張って下さい!

[なけなしの激励だった]



 ……おう。
 頑張った。俺、頑張った……。

[参謀室を出た後、疲れたような半分泣きそうな声で激励してくれたムパムピスへと返事をする。
素直に頷くことはしなかったが、それでも。]

 なあ、本当は素直に受け入れた方が良かったと思うか?

[緊急時とは言え、そうなった場合――より近しい立場で公女を守ることが出来るのだから。]


[返ってきた呟きに、とても労わる響きの声を返す。
 口振りからするとヤニクは固辞した風だった]

 はい、お疲れ様です、ヤニクさん。

 ……良い悪いは、私にはよく分かりませんけれど。
 軍略には生憎疎いので……

 ですが、ご自身が要職を継ぐということよりも、
 団長や副長にご無事でいて欲しいと、
 ヤニクさんは、そう思われたのではないですか?
 私は、そのお気持ちも大切なことだと思いますよ。


 でも、ヤニクさんが優れた騎士だということも、
 皆さんから伺っていますから。
 あなたがいつか要職に就く時が来ても、
 きっと騎士団をよく纏めていかれると思います。

[地位が高まれば、公女殿下の守りにも、
 より貢献できることになるのだろう。
 それはヤニクにとって望ましいことだろう、とも思えた]

 どちらにせよ、私は応援していますよ。
 今は団長や副長を支えて、怪我のないように頑張ってください。


[ムパムピスの労わるような声に、漸く肩に入っていた力を抜いた。]

 殺しても、死にそうにないんだけどな……特に団長。

 でも、そうかもしれないな。
 何だかんだ言って、自由にさせてもらってるのは団長のおかげだし。
 のし上がりたいってよりも、このままの位置でいたいのかもしれない。

[あの場では上手く言えなかった理由も、ムパムピスとの会話でなら割と素直に言えた。
それはきっと彼への信頼のようなもの。]



 俺は。大勢に認められたいって訳じゃなくて、そう思った相手にだけ認めてもらえたら十分なんだ。

 だから、お前にそう言ってもらえて嬉しい。
 ……ありがとな。

[公女を守る為にはどちらが良いのか、未だ悩むところだが素直に礼を言って。]

 おう、任せておけ。

[無邪気に笑った。]



 もう、馬鹿言わないで。
 三十枚も無いんだから一時間後には眠れるよ。

 ――だぁ!それは替え馬じゃなくて予備馬!
 防衛戦同然の中で替え馬持ち出す必要がどこにあるの!

[へらへらとしながら皮肉を言い退ける余裕はどこから来るの?
 イアンが羨ましい反面、少しイライラしてくる
 それでも、暫くはイアンも頑張ってくれた。
 頑張ってくれたけど]


 ――!? ちょっとイアン後十一枚だけ!
 わざわざ『副団長』言ってず!!

 待てイアンッ! イアンッ!!

[明らかにわざと副団長なんて呼びやがって。
 まだ団長が把握して居なければならない最低限の書類も押し付けてくれて。
 僕の方が足は間違いなく速いにも関わらず、執務室からイアンが逃げ出して。

 ――『堪忍袋の緒』が切れると言う意味を身を以て知った]





 イアアァァァアァアァァアアアアアアンンッ!!!!!!



[怒りに満ちた狼の咆哮が、僕一人取り残された執務室にガンガン反響する。
 この時に何となく理解してしまったのは。
 多分一生、僕とイアンはこんな関係で続くんだと。頭が痛くなる様な、でも其れがあるべき形の様な。


 ……この関係が、一生"続く"なら、だけど]


― 深夜前・赤騎士団執務室 ―

[今の所イアンは執務室に戻ってすら来てない。
 …尤も、それを予測してたからこそ、僕も欠伸を噛み殺しながら、「こう」して居るのだけど。
 扉のノック音。イアンかと期待しながら入る様促す]

 ……あ、オスカーさん……
 助かった……

[オスカーさんの姿を見て、心底情けない声が漏れた。
 必要も無いだろうに、ペンを片手に何やら紙に書き込んでる僕を見て、オスカーさんは怪訝な顔をしただろうか]


 これ。

 明日イアンに見せてあげてくれない?
 解りやすく纏めたから。

[そう言って、三十枚超の仕分けた報告書と共にオスカーさんに託す。
 丁度今書き上がった内容は、見ればすぐにわかると思う。
 ―イアンでも理解できる程度に、三十枚超の内容を纏めた奴]


 …イアンには苦労しそうだね、お互い。
 それでも、僕は二人で頑張るって決めたけれど。

[まだ身近になって間も無い。
 ただ、イアンは良い団長になれると、そんな気がする。
 僕も出来る限りの力を貸すと、覚悟は決めている。

 それは、僕が又イアンに寄り掛かっている事に対する義務だと思ってる]


[だけど、恐らくオスカーさんは何時も通りの反応で部屋を辞そうとするだろうか]

 うん、おやすみなさい。
 オスカーさんもゆっくり休んで……


 ―………

[ふと、突き付けられた言葉が脳裏を過る
 あの時、嘘を吐いた。きっと、不甲斐無いって思われたと思う]


 ………………

[オスカーさんが主と認めたのは、イアンだ。
 副団長に過ぎない、それも不甲斐無いと思ってるだろう僕の事は、きっと、幾らでも替えも効く様な存在だと思う
 実際、不甲斐無いから仕方がない。 けど]


 ……………っ……

[オスカーさんに。
 きっと、僕の次には、父さんの事を知っていたオスカーさんに。
 僕のそれでも精一杯の覚悟も知られず、一生不甲斐無い奴と思われたままで居るのは。
 ただ無性に悔しい]


 ――父さんは、凄い団長だった。

[ぽつり、ぽつり、と溢し始めたのは、オスカーさんの手が扉に手を掛けようとした時]

 誰からも信頼されて、誰よりも強くて。
 誰にも負けない人で。

 父さんが亡くなったら。
 一日が経つ毎に、皆父さんが本当に凄かった事を思い出して。

 …でもね。
 それを思い知ってたのは、誰よりも僕だった。



 騎士の剣もまともに振り翳せる力も無い。
 全て笑って受け止める大きな度量も無い。
 皆をその手一つで纏め上げる信頼も無い。
 父さん見たいな強さは、何一つも持って無い。

 一日が経つ毎に、なのに皆が次の『団長』への期待を膨らませて。


 …今でも思ってる。
 僕なんかじゃ、一生掛かっても届かないって。



 僕には、『ファーレンハイト』の高さが重すぎたんだ。 
 


 だから僕。イアンに甘えてた。
 どういう人間なのかも知らない様なイアンに。

 僕よりも、騎士団の誰よりも強い、その強さが。
 彼の方がずっと、父さんの跡を継ぐのにふさわしいって。

 勝手に甘えて。
 勝手に押し付けて。

[自分の弱さを真正面から認めて、それを伝える事。
 …今直ぐにでも聴かなかった事にして欲しい程に辛い]


 ―逃げてた。
 この騎士団を護る為に、背負わなくちゃいけない重責から。


 ごめんね、オスカーさん。
 昼間のあの言葉……嘘、ついてた。

 不甲斐無いって、思われてても仕方ないよ。

[懺悔する様な気持ちで、伝えたかった事を。
 でも、この言葉は、『泣き言』のままにするつもりは、ないから]


 ――最後に一つだけ。

 僕は不甲斐無い奴だと思う。
 僕は逃げ足だけ早い様な奴だと思う。


 だけど。

[机から立ち上がって、真直ぐに見る。
 ここまでの話を聞いて、泣き言を連ねているだけだと思われても良い。
 結局は最後の最後まで逃げ腰だって、不甲斐無い事を証明しただけと思われても、事実だけど。
 これだけは、信じて欲しいと]



 大事なこの騎士団を…この場所を守りたい気持ちだけは。

 その意志だけは絶対、折るつもりも揺るがせるつもりも無かった** 
 


― 暁前・開戦前 ―

[ほんの少しだけど、休息は取った。
 速く目覚めた僕は、イアンの部屋を訪ねる。]

 ………

[鍵は掛かって無かった。性格なのかな。
 後ほんの数分、残された休息の時間を壊さない様に。
 出来るだけ息を気配を殺して、きっとまだ眠っているイアンを見下ろす]



 ……
 ………

[態々何かを言う為にここまで来たのに。
 言う言葉を何も考えてなかった]



 …………
 ……………
 ………………

[投げ出された手を、思わず両手に取る。
 ほんの数刻もすれば、赤狼達を率いる『団長』として赤に染まる手]


 ……………………

[背負う必要も無かったその重責を担う手に。
 僕の力も必要だと言ったその意志に。
 祈る様に両手で握り締めたその手に掛けた言葉は、小さく融けて]


 ありがとう………**


 はい。

[無邪気な笑みに、にっこりと頷き返す。]

 そういえば、ふと思ったのですが、
 私が僧服でなくて平服を着てみたら、
 ヤニクさんも苦手にならずに顔を合わせられませんか?

 今度試してみませんか、戦が終わったら。
 祝勝会で、ペラジーさんが作ってくれた
 美味しいご飯でも食べましょう。

[そんな事を言ってから、お休みなさい、と眠りに就いた]



 なるほど、そうだな。
 いつもあの格好で居るから他の、とか考えてみたことなかった。

[姿を見なければこうして話すことが出来る。
苦手なのはその格好なのだとしたら、平服なら普通に話ができるのではないだろうか。]

 あぁ、試してみようか。
 他の格好のお前が想像できないがな。

 もしダメだとしても怒るなよ?

[楽しそうに笑い。
同じくおやすみ、と返して眠った。**]


 ヤニクさん。

 ……女の人ってコワイですね。

[この神父、実に臆病者だった。]


[聞こえてきた呟きに、首を傾げる。]

 何があったかは知らんが……一つ言っておく。
 女には逆らわない方が良い。

[同意するような響きを乗せて返した。**]


【人】 鳥使い フィリップ

ー翌朝ー
[騎士と馬たちを送り出した少年は、緑騎士団の陣営にいた。
僅かばかり気の立っている馬を宥めて引いているうち、成り行きそうなった。
制服は赤でも緑でもない、厩舎員に支給される作業服にも似たブルーカラー。
ヴェスパタインの演説に耳を傾ければ、自分のような非戦闘員でも気持ちが高ぶるようだった。
有事の際にと、帯刀させられているせいもあるだろう]

 …勝利を。

[少年は呟く。
故郷を、大切なものを守るために、この砦に来たのだ。
いざとなれば、剣を抜く覚悟は出来ていた。
傍らの引いた馬を、ゆるく
なでる。
すぐに、主が来てこの馬も戦場を駆けるのだろう。]

(86) 2011/07/01(Fri) 17時半頃

― 深夜前・→赤騎士団執務室 ―


…やっべえ…遅くなっちまった…

[墓場でしばらく空を見上げていたら、
大分と時間が経過していることに気付き、慌てて。
ベネットの怒声を思い出して、
気を悪くしつつも、執務室へと帰ることにした。]

…ん、

[丁度、オスカーが執務室の扉を叩いた所だったか。
今姿を見せて、わざわざベネットの怒りを直に受けるのも嫌だったから、彼と彼女のやり取りを、近くで耳を立てて聞いていた。]




『――父さんは、凄い団長だった。』


[その台詞から始まったベネットの話を、
一字一句聞き漏らすことのないように。

それは「ファーレンハイト」の名を受け継いだ者の決意。
元団長とやり方は違うかもしれないけれど、
そこには「副団長ベネット・ファーレンハイト」という人物の
意志がしっかりと込められていて。

がたり、と机から立ち上がる音がした後
聞こえたのは―――]


やっぱり、“ファーレンハイト”だよお前は。

[だからこそ、彼と手を組んで戦いたかったのだ。]


[オスカーが部屋から出てきたのを確認すると、
影から手をひらひらと振って、気付かせる。]

よ、ベネットから何か預かったんだろ?

[彼女の前に手を差し出せば、持っている紙を渡してくれただろうか。
もしかしたら、小言のひとつやふたつ、食らったかもしれない。

ベネットの事や、これからの事、
――言いたい事はたくさんあったけれど]


…ま、明日はよろしくな。


[一言だけ、そう言い残し、自室へと戻って行った。]


― 暁前・開戦前 ―

[その眠りは、深いようで浅かった。
いくら不真面目でも戦士の端くれであることには違いなく、
寝込みを襲われるなどあってはいけない。
いつでも行動が出来るように、寝ている時も集中力を切らさない。

その為、自室の扉を開ける僅かな音には、すぐに気がついた。]


……

[万が一にも敵ではないという事は、
その人物の出す雰囲気で把握することが出来た。
そしてふと、投げ出していた手に温かみを感じて]


[しばらくの沈黙の後、聞き慣れた声で響いた
『ありがとう』との呟きに、自然と口元は緩んで]



『お れ も』



[と、音には出さず、口の形だけで表現した。
きっと彼は、気付いていない。
けれど、それで良いのだ。

戦が終わったら、この件でまたからかってやろう。
そんな想いを胸に秘めつつ、少しだけ深い眠りにつくのだった。]


 ……ヤニクさん。

[公女殿下はここが一番近い場所だと言う。――何から?]

 もしかしたら、公女さまは……

[この戦が終わったら、彼女は一体、
 どこへ行こうと言うのだろうか]


― 深夜前・赤騎士団執務室 ―

 …何やってんだ、ベネット。

[捕虜を地下牢へと放りこんだ後にようやく執務室へと戻ってくると、其処にはペンを片手に困ったような情けない声をあげるベネットの姿があって。
きょろり、と部屋の中を見渡すと、イアンの姿が見えない。]

 …何処行った、あいつ。

[いつもの様に無愛想な口調であったが、若干その声音には疲れが見えていたか。]


 何だこれ。

[ベネットから紙を受け取って。
彼の言葉を耳に入れながらその紙に目を通していくと、明日の作戦内容が非常に分かりやすく、端的に纏められていて。]

 あぁ、助かった。
 俺も書類には目を通しておかないとと思っていたところだったからな。

 …アイツだけに任せるのは、正直言って不安すぎる。

[イアンには苦労しそうだと言う言葉に頷いて、部屋でその書類の中身にゆっくりと目を通そうと。]

 お前も程々にして、休めよ。

[そう言ってドアノブに手を掛けようとしただろうか。]


『 ――父さんは、凄い団長だった。』

[不意に背後から聞こえてきた声に、ドアノブへと伸ばした手をぴたり、と止めて。
ゆっくりと、首だけをまわしてベネットの方へ視線を向けた。]


 ……。

[ベネットが、ぽつりぽつり、と落とす言葉をオスカーはただ黙って拾い上げていた。]

『 僕には、『ファーレンハイト』の高さが重すぎたんだ。 』

[彼の其の言葉を耳にした時に、オスカーはゆっくりとベネットの方に身体を向けて、ベネットの顔を正面から見据えた。]


鳥使い フィリップは、メモを貼った。

2011/07/01(Fri) 21時半頃


[最後に、一つだけ伝えたいと。
自分の緋の目を真っ直ぐに見据えてくる翠を、同じように見据えながら、彼の言葉を受け止めて。]

 ……。

[どれくらいの時か、彼とそうやって見つめ合っていただろうか。
長い沈黙の後に、ようやくオスカーは口を開いた。]


鳥使い フィリップは、メモを貼った。

2011/07/01(Fri) 21時半頃


 何を言っているんだ。
 お前は十分に強いじゃないか。

[そう語る口調は何時もと何ら変わらぬもので。
そう語る表情も、何時もと何ら変わらぬ無表情なもので。]

 そうやって、自分の弱さを認めて。
 お前は其の弱さを認めたうえでしっかり前に進もうとしているじゃないか。


【人】 鳥使い フィリップ

[ペラジーから受け取った動物用の包帯や薬品を詰めた鞄を下げ、主を迎えた馬を見送る。
馬は貴重な戦力だ。
仮に主を失えど馬が生きていたなら、連れ帰らねばならない。
少年は、自分の役割をよく理解している]

 …負けるはずがないさ。
 緑にはヴェスパタインさんや弓の名手のヤニクさんがいる。
 赤には、イアンさんとベネットさんが手を取り合ったんだ。

 生きて、帰るんだ。

[少年は、言い聞かせるように強く呟き、敵軍がいるはずの方角を見つめた]

(98) 2011/07/01(Fri) 21時半頃

 俺は、お前の事を不甲斐ないだなんて、全く思ってはいない。
 まだ時間がかかると思っただけだ。

[本当は、待ってやりたかった。
けれども、この戦場を取り巻く環境が其れを許してはくれなかった。
ベネットの必死の告白を全て撥ね退ける様な、このオスカーの言葉を彼はどう思っただろうか。]

 なぁ…、俺はお前に、その『ファーレンハイト』の名前に捕らわれて欲しく無かったよ。
 
 確かに、お前の父親は、団長は素晴らしい人物だった。
 だけどな、いくら親子とは言え、お前はお前だろう。

[すっと音をたてずに歩みを進めれば、ベネットの額に手を伸ばし、前髪をわける様にして撫でてやる。]


 逃げてたんじゃない、お前は戦ってたんだ。

[そう言うと、ぽん、とベネットの背中を叩いて。]

 …――― もう少し早く、その言葉を聞きたかったな。

[自分の、揺るぎない意志を、覚悟を。
ようやく言葉にして聞かせてくれたベネットに緋色の目を細めた。]

 嬉しいよ。
 聞けて。

[オスカーにしては珍しい、柔らかな笑みを浮かべて。]


 イアンの事は俺に任せて。
 今日はゆっくり休めよ。

[彼にそう声をかけると、執務室をあとにしただろうか。
執務室を出て中庭に至れば、空に浮かぶは真円の満月。]

 団長、貴方の息子さんは立派な騎士であり、狼だ。

[彼は、天から同胞を見守ってくれてるだろうか。
その場所に届くように、高く鳴き声をあげた――― **]


フィリップは、ムパムピスに話の続きを促した。

2011/07/01(Fri) 22時頃


 …ん。

[空に浮かぶ満月を眺めていると、影から手をふる人物に気付いて。]

 あぁ、預かった。
 何処に行ってたんだお前…、あまり俺達の手を煩わせる様な事はするなよ。

[忠誠を誓った相手に対して、随分なものいいだった。]


 …俺は、お前の傍にずっと控えている。
 何かあれば、俺に命令すると良い。

[よろしくな、と言葉をかけられればそう返して。]

 じゃあな。

[オスカーもまた、自室へと足を向けた。 **]


 ヤニクさん……

 今からでも……無血でとはいかないと思いますが、
 なるべく双方流れる血の少ない形で、
 この戦を収めることはできないのでしょうか。

[無謀な願いだということは分かっている。
 それも、戦うために出陣した騎士に対してだ。
 緊迫した空気に身を置いて集中を高める相手を妨げ、
 叱責や怒声を浴びても全く不思議ではない]


[やがて、背後から感じる光に金が混じれば、ゆるりと光の差す方を振り返り。]

 …てか、ちゃんと昨日の紙に目、通したよな?

[急に不安になってぽつりと呟きながらも剣の柄に手を掛けた。]


【人】 鳥使い フィリップ

[やがて敵軍が見える。
先頭に立つ将は、長い黒髪を束ねた、長身の緑眼の男。
整った面差しに反して、その猛将ぶりは少年でも聞き及ぶ程だった]

ガイル・カロッサ……

[少年は、禍々しいものでも口にするようにその名を呟いた。
黒い馬が、嘶く。
彼の剣が鞘から抜き取られ、天へと翳される。

それが、此方側の敵軍の攻撃開始の合図だった。]

(106) 2011/07/01(Fri) 22時半頃

鳥使い フィリップは、メモを貼った。

2011/07/01(Fri) 22時半頃


[狼達が咆える中、オスカーの呟きを拾えば]


…さあな。

[言いつつも、一通り目は通していて。
ただ、頭で考える事が苦手なだけだったりするのだ。]

お前こそ、んな軽装で死んでもしらねーぞ。

[彼女が甲冑ではなく、黒い服を纏う意味は理解していなかった。
嫌でも後に、理解することにはなるだろうけれど。]


フィリップは、ミッシェルに頷いた。

2011/07/01(Fri) 23時頃


【人】 鳥使い フィリップ

[敵軍の攻撃は激しく、やがて敵味方入り乱れての混戦となった。]

 …ッ

[鋼のぶつかり合う音と、大砲の放つ硝煙の臭いの中を、駆ける。
主を失い暴れまわる馬を引きもどすために。
ふいに、ヒュっと振るわれた剣が、肩口を裂き、血が噴きだした]

 ぐっ…!

『お前、騎士ではないな。
 だが ――― 戦場において命の重さは等価だ』

[何時の間にか自分が自陣から離れ過ぎていたのか、相手が切り込んできているのか。
無造作とも言えるような流麗さで剣を振るい、少年の肩を裂いたのは敵将ガイル・カロッサその人だった。

剣を抜くか、逃げるか。
血の噴きだす肩を押さえて下した判断は一瞬。
傍らの馬の手綱を無事な手で引くと主を失った馬へと乗り、全力で引く。]

(113) 2011/07/01(Fri) 23時頃

【人】 鳥使い フィリップ

『逃げるか。
 敵わぬと思うならば、撤退もまた勇気』

[翡翠を細め、黒い馬を駆る男は少年を深追いすることはなかった。
振り返れば、自軍の騎士と切り結んで、切り捨てているのが見えた。
将でありながら先陣きって戦うことを好む男は、返り血により更に禍々しく見えた]

(114) 2011/07/01(Fri) 23時頃

鳥使い フィリップは、メモを貼った。

2011/07/01(Fri) 23時頃


【人】 鳥使い フィリップ

[まずは、この馬を連れ帰らねばならない。
それが少年の仕事だからだ。
どくどくと脈打つ傷から止めどなく血が流れるのを押さえ、どうにか馬を御すと砦へと向かった]

 …っ僕には、僕の戦いがある。

[剣を交えて戦うことではない。
少年や、厩舎で馬の世話をする仲間たちでしかできないことがある。
血の気を失って青くなりながら、少年は本日何頭目かの馬を、砦に連れ帰るべく駆った]

(117) 2011/07/01(Fri) 23時頃

そんな重苦しい甲冑着てる方が死ねるな。

[イアンの言葉にはそれだけ返して。]

 何かあったら俺に言え。
 ベネット、お前もだ。

[自分の前に立つ、二人の男に声をかけた。]


【人】 鳥使い フィリップ

―砦内 地下牢付近―
[地下牢の出口は、厩舎と近い。
馬を繋いだ後、傷の手当てをすべく歩いていると、倒れ伏すムパムピスを見つけた。
そして、その傍らに立つ、赤く染まった凶器をもった者も]

 ムパ兄!?
 おまっ、真坂

[オスカーから捕虜を捉えたことは聞いていた。
まさか自分と同じ程度の年頃とは思わなかったが。
しかし、少年が皆までいうことは許されず、すばやく動いた敵兵に、ムパムピスと同じようにナイフを突き立てられた。]

 なん、でっ!

[戦争になんでもなにもあるものか。
そう言いたげな敵兵は、肺から溢れた血を口からごぼりと零した少年を顧みることなく走り去っていく。]

 ムパ兄…ムパ兄…!
 しっかり、しろよ…帰るって言っただろ

(125) 2011/07/01(Fri) 23時半頃

【人】 鳥使い フィリップ

 ……くそ…誰か、ごほ、ムパ兄に手当を…

[地に地だまりを作りながら倒れ伏した少年は、這うように、ムパムピスへと近づこうとする。
しかし、遅々としてに距離は縮まない]

(126) 2011/07/01(Fri) 23時半頃


 ――先に行くよ!!
 



 ――僕は『狼』……
 


 すみません、分かっているんです。
 守るために戦う貴方にこんなことを言うのは筋違いで、
 無理なんだってことは。

 ですが公女さまが求めているのは平和なんです、
 このまま……この戦が、
 両軍どちらかが討ち果たされて終わってしまえば、
 あの方のお心は二つに裂けてしまいそうなんです。

 ヤニクさん、お願いします、
 公女さまの味方になってあげてください。
 今の彼女には支えとなる人がいませ、――

[ぷつっと、糸が切れるように声は途切れた]


鳥使い フィリップは、メモを貼った。

2011/07/01(Fri) 23時半頃



―――任せたぞ、副団長。
 


【人】 鳥使い フィリップ

―回想:開戦前>>118
[ダスクと名づけられた白馬を引き取りにきた緑騎士団副団長へと敬礼をして、手綱を引き渡す。]

 ―――はい。
 どうか、ダスクと共にご無事の帰還を。
 待って、います。

[一度、馬と顔を合わせ、頼んだぞ、とでも言うようにして、悠然と歩くその後ろ姿を見送った。*]

(133) 2011/07/01(Fri) 23時半頃

【人】 鳥使い フィリップ

―回想:撤退直前>>123
[駆けつけてきたミッシェルに叫ぶ]

 駄目だ、ミッシェルさん、一人で敵う相手じゃない!!

[しかし、走りだした馬は、無情にもその場から彼を遠ざけて行く。
声は、届いただろうか。*]

(135) 2011/07/01(Fri) 23時半頃

 ベネット…

[地を駆けてゆく狼の足は、オスカーも驚くほど素早いもので。
敵の合間を縫い、ただ、貪欲に得物を求めて、前へと。
その姿はまさに『狼』其の物。]



 姫様がどうかしたのか?

[彼が言いかけたその先を促すように聞いてみたが、士気を高める為の演説へ意識が行っていた。

きちんと聞いていれば良かったと後に後悔するかもしれないが、今はまだわからない。]



 こうなってしまっては……それはできないだろうな。

[ムパムピスの願いに、小さく答える。
もっと早い段階で話し合いが纏まっていたらそれは叶ったかもしれないが、それはもう無理だろう。]


【人】 鳥使い フィリップ

[ムパムピスの発する濁った嗚咽。
そして少年の視界も、最早霞んで全てが二重に見えた]

 ……こんな、死、

 ………ゴボッ

[這いずる。
手を伸ばす指先は、震えていた。
もう少しで、届く。
そうしたら、彼の肩を揺すって、しっかりしろ、傷は浅いと言わなくては。

だが、指先はほんの数センチの処で、届かぬまま崩れ落ちる。
まるで叶わぬ片思いにも似た、切実さで。

ダスク、ヴラズィ、アモネス…戦場に居る馬たちのことを思う。
もう鬣を梳いてやれないことに、胸中でごめん、と呟いた]

(147) 2011/07/02(Sat) 00時頃



――― 「俺達」は、『狼』だ。

 



 ――イアンッ!!
 


[砂と汗と血が舞う。
敵味方問わず聞こえる怒声の中、不意に聞こえてきた声に、矢を番えたまま固まった。]

 なんだ?
 今そんな話をしても仕方が――おい、どうした!
 返事をしろ!!

[急に途切れた声に、嫌な予感が胸を過ぎった。]



 ―― ィ……ァ………
 


【人】 鳥使い フィリップ

[>>151 しっかりしろ、そうかけられる声には聞き覚えがあった。
確か、そう、物資を頼む際によく聞いた]

 ……

[薄く唇を動かしたが、言葉を紡ぐことはできなかった。
代わりに、再びごぽりと肺から溢れた赤が、口から零れた]

(159) 2011/07/02(Sat) 00時頃


 ベネット――…?
 


 [ 気付いたのは、自分を呼ぶ 彼の咆哮 ]


―――――…   !!!!


[負傷の衝撃で途切れた意識が息を吹き返した。
 しかし、それは再び、少しずつ細っていくだろう]

 あ、あああ……

 神様、どうかフィリップ君をお守りください。
 私はどうなっても構いません、この子を助けてください。

 ……お願いします、お願いします――っ

[心の声は、苦痛と恐怖にがたがたと震えていた。]


[息が、言葉が、詰まった。

一瞬の出来事に、崩れ落ちる彼の身体に。


自分を覆う全ての『音』が、止んだ気がした――――]


【人】 鳥使い フィリップ

[既に血を失い過ぎた身体は、
目は光を失い、外界の音すら拾うことができない。
バーナードが衛生兵を呼ぶ声も

蒼褪めて土と血に塗れた顔、薄く開かれていた瞼は重く落ち。
痙攣するように震えていた身体が、完全に沈黙した。]

(172) 2011/07/02(Sat) 00時半頃

…   ベネット  ―――   



 何があった!
 お前はこっちに来ていないんだろう?
 なのにどうして、そんな――

[震える声に、何が起こったのか分からぬまま必死に声を掛ける。]

 何があったのか分からないが、大丈夫だ。
 お前が祈るのなら神は聞き届けてくれる。
 お前ほど祈っている奴なんて他にいないじゃないか。
 


【人】 鳥使い フィリップ

―ガイル・カノッサ>>171
[自分を誰かと勘違いしている様子の女騎士に、面白くもなさそうな冷やかな視線を投げた。
通り魔などと言う、事実は彼にはなく、彼女にも見覚えは無い。
一頻り剣の相手をしたが、機を見て打ち込むと、剣を払うように突っぱねる]

『…下らん人違いだ』

[再び騎乗すると、その場を立ち去る。
しかし、ヴェスパタインの姿が見えれば、翡翠を細めて、そちらへと駆けた]

(179) 2011/07/02(Sat) 00時半頃

…… イアン ――


 これからなのに……
 ……ごめんね……?

[漸く覚悟を決める事ができたばかりなのに。
 もう、こうして死ぬことになるなんて、残念。
 もう視えないイアンに聲を向ける]



 ……君は 生きてて……

[だから、せめてイアンが生きてくれる事を祈る]

[最期に溢す思いは、たったいま思いついた。
 純粋な願い、もしくは僕の夢……]


 夢が叶うなら……
 また……君とこうしていたいな………

[一人きりの重責を分け合ってくれて。
 その、僕を不甲斐無いと思っても]



 うれし……かったんだ……

[この夢の続きを。
 次がもしもあるなら、もし立場が変わって居ても良い。
 どんな出会いでもいいから…… ]



 まってても………いい……かな………

[あぁ……頭の中もぼやけてきた。
 瞼が消えて、心が融けて行くような不思議な感覚]


[ でも 後ひとことだけ 伝えてから………… ]



 ……ずっと……きみの……こと……
 


 ―――……


 まってるから――…


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