3 ビー玉坂〜卒業式の前に視るその場所は…
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[その人の言葉には少し、理性なのか、
何かが戻る。]
がぁあああああ
向こうに いけええええええ
鬼 なんて
なりたくてなったわけじゃねぇえ
先生は
だれよりも
やさしいひとなんだぁあああああ
わ た し ?
ち が う わた し だいじょう ぶ
だ か ら い い の
あ な た も ここ か ら に げ て
[鬼じゃない みんなが。]
『そう …… そう。』
[鬼 だから 鬼 だから。 鬼、だからなのか。
バーナバスの 慟哭(こえ) が 頭の中残響している。]
おれはばかだけど、
まもるんだぁぁあああああ
[それは先生を、フィリップを、セシルを]
[驚きに 満ちた 声。]
[何が、 問うことも、できない。]
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――南棟屋上 給水塔――
[ドナルドが戻ってきたかと思い、振り返れば、そこには闇を纏う青碧の姿があって]
――……リッター君……どうしたの?
[瞳に宿る深い闇に、言葉に、彼が少女に終わりを運んできたことを知り、静かに微笑む]
――……そっかぁ、リッター君がそうだったんだ。 結局、私達、二人ともだめだったんだね……。
(359) 2010/03/06(Sat) 01時頃
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いでええ
いでええ
いでええ
ああ ああ はは
いでえ はは はは
はは はは
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[満足かと、問われれば]
……私には今更、どうでもいいことかなぁ。 もう、終わるんだしね。
リッター君はどうなの? 私を狩れて満足?
(362) 2010/03/06(Sat) 01時頃
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『ああ ああ どうして』
『お前は誰も 送ってないのに 殺してないのに』
[ただ、 鬼 と言うだけの理由。]
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――そっか、そうなんだ。満足なんだ……それなら良いよ。 貴方に私をあげるね。 [晴れやかな笑顔をフィリップへと向けた。 そして、最期まで、あいつとはすれ違いだったなぁ――と思い]
――ばいばい、ドナルド
[静かに目を閉じた]
(375) 2010/03/06(Sat) 01時頃
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