226 【突発誰歓】君の瞳に花咲く日【RP村】
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── →トレイルの部屋 ──
[──トレイルと分かれて廊下を行く。
逆方向に隠れていたキルロイ>>167には気付かずに、託された花を見に。
踏み入れた部屋には一面の紫。 そして散らかった白。
紫色の煙のような花の名前は知らずとも、葉を見れば菊科の植物だと知れる。]
──これなら、適当に植えたって、どこにでも根付くだろうな。
[そんなことを呟いて、紫色の花をちょいと突く。 背の高い花はくすぐったそうにゆらゆらと揺れた。]
(1) 2015/06/13(Sat) 03時頃
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[鉢の数を数えて植物の詳細や頼まれごとをメモすると、部屋の片隅に置いてあった如雨露で水をやって、部屋を出た。
戻り際にナースステーションを覗くと、やはり事務仕事をしている婦長が見えた。]
──婦長さん。ちょっといいかな。
[顔見知りの彼女に声を掛けて、もし彼が部屋を引き払うことがあったとしても、鉢植えだけは置いておいてくれるようにと交渉する。]
うん、停止条件付きでね、もらったんだ。 だから、勝手に棄てちゃだめだよ。
[そんな念押しをして、保護の約束を取り付けて。
それから、中庭やら裏庭やら、とにかく病院内の地面を探して歩いた。
──途中で患者の誰かと会えば、トレイルからの頼まれごとを共に覚えていてほしいと伝えて**]
(3) 2015/06/13(Sat) 03時頃
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── よる ──
[眠るオスカーの鼻から、ふわりと抜け出すものがある。
それは小さな妖精の姿をしていたり、ゆらゆらと揺れる花の形をしていたり。 中には意味のない形のふわふわした何かだったりと様々だ。 幻想のように淡い光を纏ったそれらは、締め切られた窓や目の前にある壁などないもののようにふわりふわりとあちこちへ散らばって行く。
楽しげにぴょんぴょんと跳びはねて*]
(35) 2015/06/13(Sat) 21時半頃
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[──人の記憶には種類がある。
意味を記憶するもの、エピソードを記憶するもの、行動を自動化するもの。 オスカーの脳裏から、真っ先に抜けだしていくのは、固有名詞やエピソードの中身だ。
あれがあった、これがあった、という字面だけは比較的後まで残るが、それをどういう経緯で、何を話して、何を思ってそうなったかは覚えていないことが多い。
そして、しばらくすればその字面すらも消えていく。
残るものは何もない。]
(36) 2015/06/13(Sat) 21時半頃
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[──覚めない夢。
この病気に罹患してからの生活は、ずっとそんなイメージが続いている。
感覚は多分子どもの頃に戻ったよう。 頭の中には骨組みだけが残った記憶。
いろんなことがあったはずなのに、欠けてしまったものが多くて。
点と点をつなぎ合わせて、想像力で形を作って、オスカーはそこにいる。
同じ病に罹った患者達が、十代前半から半ばくらいの見かけになってすぐに消えていくのは何度も見たはずだけれど。
それを怖いとか悲しいとか思う気持ちは元々なくて。
自分もあぁ、そろそろかな、なんて思うのみ*]
(37) 2015/06/13(Sat) 21時半頃
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── あさ ──
[外で──が鳴いている。 ぴぴぴ、ちちち、と楽しげに。
さて、あれは何だったっけ。 そろそろ一般名詞まで欠けだしたか。 そんな感想をぼんやりと。
手のひらを目の前にかざせば、一回り細くなった腕が映る。 筋肉の凹凸の薄くなった腕は、だいたい12歳頃のものだったろうか。]
(──この頃は性徴が大きい時期だから、判りやすいな。)
[穏やかに、ただそんなことを思う。]
(38) 2015/06/13(Sat) 22時頃
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[起き出して身長を測ろうとすると、そこにメモが一枚貼られている。
『○○○号室の鉢植えに水をやること、可能ならば移植すること』
それに目を通して、昨日の自分からのメッセージだと見当をつけた。]
……あぁ、大丈夫だよ。 トレイル、君に頼まれたことはまだ覚えている。
[自分がこれを貼ったことは全く覚えていないけれど。
背を測れば、昨日より10センチも縮んでいたから、少しだけ急いで部屋を出た*]
(39) 2015/06/13(Sat) 22時頃
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── →トレイルの部屋→ ──
[足早にトレイルの部屋に向かう。
辿り着いたそこは既にほとんどが引き払われていたけれど、紫の鉢植えと如雨露だけが取り残されている。]
……ひとまず、私の部屋に運んでおこうか。
[腕まくりをして、しばらく移動作業に励んで。
あらかたそれらを持ち出したあと、最期の一つと共に中庭へ出た。
──花壇にいくつか花を追加するくらい、怒られることもないだろう。 キク科の植物は強いから、とりあえず植えてやれば根付くし増える]
(54) 2015/06/14(Sun) 00時頃
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[探してもスコップはなかったから、花の名前を書いた看板をむしり取ってスコップ代わりに使った。
一鉢植え替えて水をやればふぅと一息。
そして自室に戻りを一つ抱えてくる。
そんなことを何度か繰り返しているうちに、ふらりと中庭に出てくる少女>>53と角の生えた青年を見かけて立ち止まる*]
(55) 2015/06/14(Sun) 00時半頃
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……やぁ。 これかい? 花の植え替えをやっているんだ。
[ちょうど抱えていた、空っぽの鉢を示して、植え替えの終わった花たちを目で示す。]
トレイルに世話を頼まれたんだけれどね。 私もいつ消えるか判らない身だから。
[そんなことを言ってさらりと笑う。 青年の目が少女──あれは誰だったっけ──の方をちらちらと見ているのを察して少し首をかしげた。 あのこのことが気になるのだろうか。]
(62) 2015/06/14(Sun) 01時頃
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[彼の視線に吊られるように彼女に目を向けると、彼女もこちらを向いて、じっとこちらを見ていた。 すっと花の咲いている花壇に寄ると、一輪手折ってその手を差し出してくる。]
……私にかい?
[反射的に手を出せば、ひらりと落とされるように手渡される花>>61。 黄色い蘂と白く長い花弁のそれは、かつて少女に好きな花を問われて答えた花。]
……ありがとう。
[表情の抜け落ちた瞳は、背中の蒼い羽と相まってまるで蝶の複眼のようで。 ──そのまま彼女が姿を変えて、飛んで言ってしまうのではないかという錯覚に囚われる]
(63) 2015/06/14(Sun) 01時半頃
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あぁ、トレイルはだいぶ病状が進行していてね。 ……部屋はもう、綺麗に片付けられていたよ。 この鉢植えたちを除いてね。
[少しだけ、かつて男の病室があった方を見つめ、優しい声で問い>>70答える。
彼がどうなったのかは判らないが、けれど、最後に手を振られた時のあの顔はまだ覚えている。 終わりを悟った人間の、覚悟ともあきらめともつかない顔。]
(81) 2015/06/14(Sun) 03時頃
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……理由は、聞いたかも知れないけど忘れてしまったんだ。 私は忘れながら若返っていくのが症状だから。
何かすごい愛着を託されたかも知れないけれど、それはわからないな。
……けれど、大の男が鉢植えの世話をしてくれと頼むんだ。 きっと、よっぽどの思い入れがあったんだと思うよ。
[相手の名前が誰だかはわからない。 けれど、代名詞とは便利なもので。 youの一言で全て代用できてしまうのは、オスカーのような人間にはひどくありがたくて。]
(82) 2015/06/14(Sun) 03時頃
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[……答えているうちに少女が舞い上がった>>66のを視界の端で見る。
あぁ、彼女は。 何か違うものに生まれ変わろうとしているのか。
常識では到底考えられないその現象に、 少女の歌うその歌に。
人としての彼女の“終わり”を感じて、ただ。 じっと歌に聞き入った*]
(83) 2015/06/14(Sun) 03時頃
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……そうだね、ここにあるだけで十分だろう。 彼の代わりに、この子が種を飛ばすだろう。
スタッフ達だって、ただ咲いている花を無碍に引き抜いたりはしないだろうしね。
[灰色の青年の視線>>90につられるように、そよそよと揺れる花を見つめて答える。
もう決して外に出ることの叶わぬだろう彼の代わりに、どこかへ種を飛ばせばいいと、そんなことを思っている。]
(140) 2015/06/14(Sun) 23時頃
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[灰色の青年と話している間に、キルロイも中庭に出てきていたようだ。 驚いたような声>>84が聞こえて振り返る。]
……やぁ、おはよう。 キルロイは一団と背が高くなったね。
[正反対のことを言って笑う。]
あぁ、トレイルに頼まれてね。 忘れないうちに、移植しておこうと思って。 強い植物だからね、きっと殖えるよ。
[兄ちゃんの>>85、という呼び方にきっと彼らは親しかったのだろうと思う。 彼はトレイルが運ばれたことを知っているだろうか。]
(141) 2015/06/14(Sun) 23時頃
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[──そして少女は舞台を降りる>>102。
彼女は手に持っていた絵本を閉じて、持っていた便箋を手放す。 ちぎれた羽のように舞ったそれを見送って、キルロイがそれを拾い上げる姿を見る。
建物の中からばたばたと音がする。
灰色の青年がふらり少女に歩み寄る>>106。
──迎えが来たなと思いながら、この少女を が見たら悲しむだろうか、とちらり思う。 あの子を示す名前は忘れてしまったけれど、別れが嫌だと泣いていたあの子。 それとも、再会を喜ぶのだろうか。]
(142) 2015/06/14(Sun) 23時頃
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[青年と少女がどんな言葉を交わしたかは知れない。 ただ、少しだけ距離の近い動作に、仲はよかったのだろうか、と思うだけ。
狭い小さな世界の中、僅かでも心通わせられる相手がいたならそれは喜ぶべきことだろう──その分、別れは辛いけれど。
青年と離れ、踊るように彼女は中庭を抜けようとする。 その姿は蒼い翅をした蝶そのもので。
──だから、彼女を連れに来たスタッフ>>116達が、どこか蟻のように見えたのも仕方のないことだろう。
連れられていく少女の歌が、耳の底にしばらく残った*]
(143) 2015/06/14(Sun) 23時頃
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── それから ──
[いくつもの鉢を運び出して、植え替え作業が終わったのは午後も遅くなってから。
何度かスタッフ達に見とがめられはしたが、逆に朽ち八丁で丸め込んで花を植える許可を事後承諾でとりつけた。
これでとある男の思い入れは、この病院の庭で長くあり続けてくれるだろう。
作業が終わればさすがに暑い。 ふうと額の汗を拭って、その辺の水道で顔を洗う。
こぼれ落ちる水はキラキラと透明で、何だかまるで始めて触れるもののようだった。
……それは、感覚の記憶のいくつかが消えていたと言うことを示している。]
……せめて、皆を見送れるといいが。
[それに気付いて、ぽつりと零した。]
(144) 2015/06/14(Sun) 23時頃
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[誰かを後に残して消えるのは辛いだろうと思う。 思うけれど、自分は一度もその立場になったことはなくて、常に残される方の哀惜を担う方だった。
誰かがいなくなった後にぽっかりと空く穴を埋めなくてもいいと、気がついたのはいつのことだっただろうか。 時折素の穴が開いていたことを見つけて、かつてそこにいた人を懐かしむのが、老人の見送り方だった。
忘れてしまえばそこで終わりになるけれど。 それはそれで仕方のないことだと思うのは、責められることではないはずだ。
……そうやって見送ってきた相手はもう、何人になっただろうか。 ふっとそんなことを思った。]
(145) 2015/06/14(Sun) 23時頃
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[びしょびしょの頭で中庭に戻ったときには、誰かがそこにいただろうか。
いてもいなくても、中庭の大木によじ登ってしばらくぼんやりとして、それからこてんとスイッチが切れるように。
木の幹にもたれて、眠りに落ちた*]
(149) 2015/06/14(Sun) 23時頃
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