239 名探偵の館
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……。
[騒動の中、あからさまに眉をしかめ、黙り込んでじっと観察していた。 耐えきれなくなったように口を開く]
ねぇ。さっきからみんな、何を言ってるの? メルヤさん──どこに居るの? 何が見えてるの?
(15) 2015/10/30(Fri) 12時頃
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なんなの? メルヤさんみたいに変なものでも見えてるの?
[ぶつぶつと呟いて、耐えきれないように叫ぶ]
(16) 2015/10/30(Fri) 12時半頃
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みんなおかしいんじゃないの?
[じりじりと入り口まで後退り、ぱっと身を翻すとエントランスホールから駈け去った]
(17) 2015/10/30(Fri) 12時半頃
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ジョージは、館の中を(彼なりに全力で)走った。
2015/10/30(Fri) 18時頃
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─書斎─
[その部屋に入ったのは、扉が他の部屋より暗く一番頑丈そうだったから。 乱暴に扉を閉めて、ドアに背をつけて荒く息をする]
……なんなんだよ。 ほんと。
[かすれた声で呟き、扉に背中を預けたまま、ずるずると床の上に座り込む]
(22) 2015/10/30(Fri) 18時頃
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まるで、メルヤの死体が──みんなには見えていたみたいじゃないか。
[視線は前に向いているが、目の焦点は合っていない。 この部屋がどのような場所なのか、認識していない]
落ち着いて。 そう、3つの可能性がある。
1つめ。 あそこにメルヤの遺体があるが、ぼくには見えない。
2つめ。 あそこにメルヤの遺体は無い。何らかの理由であのような発言をしている。
3つめ。 メルヤの遺体はあるけれどない。
[常とは異なる固い声で呟いて、3つめを口にした瞬間笑い出す]
(23) 2015/10/30(Fri) 18時半頃
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ジョージは、笑いの発作に任せ笑い続けた。
2015/10/30(Fri) 18時半頃
ジョージは、だんだんと笑いが小さくなり、大きく深呼吸をした。
2015/10/30(Fri) 18時半頃
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[何度か呼吸をして、咳払いをして続ける]
なに、シュレーディンガーの猫? 量子力学的な問題?
[すべての可能性が重なりあって存在する思考実験の名を口にする]
……って、あれ。 メルヤさん……さっき……
[ひっかかる。>>2:130>>2:131>>2:132を思い出す]
死を死で重ねる……? なにそれ、それが正しいとしたら……。 真相を告げた名探偵を犯人が殺した? まさか、そんな陳腐な。
[セレストが第一発見者だから疑われない、という盲点を着くくらい大胆だと指摘したのは自分。 彼女ならそれくらいやるだろうとは思う]
(24) 2015/10/30(Fri) 19時頃
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メルヤさんが正しいとしたら……セレストさんが犯人?
[間が抜けた顔になった]
あー。 なに昨日ぼくミスしたのか! だから、名探偵じゃないって言ったのに……。
[大きく肩を落とした。 まだエントランスホールで受けたショックは回復していない。 普段は脳内に留めている独り言が口に出ていることも、館中に仕掛けられた、盗聴器の存在も、すっぽりと抜け落ちている]
(25) 2015/10/30(Fri) 19時頃
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ジョージは、ぼんやりとした顔で考え込んでいる。
2015/10/30(Fri) 21時半頃
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ここ……書斎?
[瞳の焦点が合い、あたりを見回すと立ち上がる。 部屋の壁一面が本棚になっており、窓はカーテンで覆われ、部屋は薄暗い。 窓進み、カーテンを開ける。 外の日差しに目を細めて、本棚に近づいて背表紙を確認する]
ん?
[革張の上等な本がずれているところがあり、それを取りだすと、奥に小さな手帳が挟まっていた。 紙が一部波打っており、黒く変色しているところもある。 頁をめくる。 ──それは、ある探索者の日記だった]
(26) 2015/10/30(Fri) 22時頃
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ジョージは、黙ってページをめくっている。
2015/10/30(Fri) 22時頃
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『……ああ、窓に! 窓に!』
[最後ページはまっ黒く変色し、そこで終わっている]
(27) 2015/10/30(Fri) 22時頃
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ひっ……。
[黒い手帳が手から落ちる。 窓と聞いて連想するのは食堂でのメルヤである。 思わず先ほど開けた窓に視線を送る。
──黒い影が見えたような気がした]
いや。それは、無理だし……。
[若干涙目になりつつ、それでも震える指で手帳を拾い上げる]
(28) 2015/10/30(Fri) 22時頃
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ジョージは、書斎を出た。
2015/10/30(Fri) 22時頃
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ここ何処だろう。
[無我夢中で走ったので、ここが何処だか分からなかった。 さきほど窓から見た景色からすると、上の方の階になる。 間取りを思い出しながら、階段をめざし]
ん──? なにこれ、どこかで嗅いだことある──匂い。
[何段か降りたところで異変に気付く。 そして踊り場の壁面に空いた大きな穴と、飛び散る白い液体]
まさか。
[手帳の中に書かれていたことと、奇妙なほどに符合する]
だから、パルックさんもメルヤさんも殺された?
(33) 2015/10/30(Fri) 22時頃
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……。
[しばらくの間、その大きな穴を見て。 それに触れ、匂いを嗅いだ]
行くしかないか。 探偵……のしごとじゃない気もするけど。
(35) 2015/10/30(Fri) 22時頃
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ジョージは、階段を下りてエントランスホールに向かう。
2015/10/30(Fri) 22時頃
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(どういうことなの……?) (新しい悪夢……?) (ぼくだけ見えて聞こえる系の幻?)
[エントランスホールには場違いなポップミュージックが流れ、見たことの無い紳士がそこに居た。 しかもマイクを持って熱唱してる。 とりあえず、気配を殺しつつ、おずおずと端っこから観察することにした]
(39) 2015/10/30(Fri) 22時半頃
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ジョージは、独り言が口に出てたとか。(目そらし)
2015/10/30(Fri) 22時半頃
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(悪夢過ぎる)
[眼前の光景を眺めながら、頭の中は酷く冷静だった。 メルヤの死体も、男性が示すそこにも血の跡は見えない。
彼のスタイルは変わらない。 真実がどうであれ『推理』を使って自分の望む結果を得るだけだ。
だから、大きく深呼吸をして己の中の推理を整え、そして]
(82) 2015/10/31(Sat) 08時半頃
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ONIWA−SOTO! HIKIWA−UCHI!
[ポケットから取り出したソレをセレストに投げつけながら、柱から登場した。 ぱらぱらと乾いた音を立ててセレストに当たり、床に舞い散るの白くて丸い小さなもの──大豆だ] 触れただけで赤くなるなんて。 セレストさん。やはりあなたは重度の大豆アレルギーなんだね。
[どこかで聞いたことのあるパターンで口火を切った]
(83) 2015/10/31(Sat) 08時半頃
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晩餐の時、奇妙なことに気付かなかった? コシャリ、ファバダ、チリビーンズに豆腐ステーキ。 そう、大豆料理ばかりだった。 ぼくはヘルシー思考かなって思ったんだけど──違うよね。
重篤なアレルギーを有するセレストさんに大豆料理をサーブさせるってことは、命の危険性をはらんでいる。明確な悪意だ。 この前の推理の時、セレストさんの動機が分からないと言ったけど。 パルックさんの、あの晩餐がきっかけだったんだ。
そして、おかしな行動を取った人物がもう一人いた。 そう、メルヤさん──じゃないんだっけ。彼女の正体も検討はついているんだけれども、メルヤさんと呼ぶよ。 彼女はスープを飲んで酷く驚いて──美味しいといった。 あれは一見透き通ったコンソメスープに見えたけれど、加水分解された豆乳スープだった。 味が純化されたことで豆の味が引き立つ。
[>>1:30>>1:32 を思い出しながら続ける]
彼女はやけに喜んでいたんだが、本当は別なことに気付いていたんだ。 あの日の料理は、伝説の鬼首を使って作られていたことに。
(84) 2015/10/31(Sat) 08時半頃
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ジョージは、ポケットからスマホをとりだす。
2015/10/31(Sat) 08時半頃
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大豆相場って知ってる? 相場取引の中でも日本が力を入れているところだね。 かつて、小豆が赤いダイヤと呼ばれていたように、大豆にも希少価値のあるブランドがある。 それが鬼首だ。 ONIKOUBE──日本語でデビルの首という意味だよ。
滅多に手にすることが無いその大豆を、パルックは手に入れ、喜びのあまり晩餐を豆尽くしにした。 じゃあ、その大豆を彼に渡したのは誰だろう。
あなたですよね。セレストさん。 鬼首を取り扱えるのは、とある一族だと聞いている。 だから世に出ないのだとも。 過去の血塗られた大豆の呪いか、あなたの身は大豆に対して拒否反応を持っていた。 けれど、ある日「大豆が切れた」と騒ぐパルックに、肌身離さず持ち歩いていた秘蔵の鬼首を渡してしまった。 そこから「鬼首を定期供給契約しろ」と脅し続けていたんですよ、パルックは。 もしかしたら「豆腐の角で頭を打ちつけて、死んでみるか?」とか、脅したんじゃないかな?
(85) 2015/10/31(Sat) 08時半頃
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ジョージは、スマホをしまうと、手帳を取りだした。
2015/10/31(Sat) 08時半頃
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書斎でこの手帳を見つけました。 「豆腐探究者の手記」 来る日も来る日も秘伝の配合を目指した職人の手記です。 恐らく、パルックはこれを手にした時から狂い始めていたのでしょう。 最後のページに「窓に! 窓に!」とありますが、夢中になる余り、豆腐屋の開店時間までに間に合わなかったようだ。ショックで日記を放りなげ、そして卓上の醤油によってそれは染められた。
豆腐……あの柔らかい豆腐で、人が死ぬわけがないと思ってる? 時速350/kmあれば、豆腐の角で人は死ぬ、加速して豆腐を打ち出すことが出来れば
あの、日本の豆腐職人に憧れる、狂気に満ちた人物は──禁断の豆腐線形加速器を作り出した。 そして、セレストさんを脅すため、特製の巨大な豆腐をセットした。
(86) 2015/10/31(Sat) 08時半頃
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でも、セレストさんは先手を打った。 その方法は僕が伝えた通りだ。 パルックを排除したことで、あなたは無事になった筈だった──けれど。 メルヤが居た。 メルヤもすぐに鬼首とあなたの関連性に気付き、しつこく問い詰めた。 そして、踊り場で事件は起きたのです、あなたは上で待っていた。 パルックが用意していた豆腐線形加速器を持ち。そしてそこにメルヤがやってきた。撃った。
……人間の体が高速で飛来する豆腐に打ち据えられるとどうなるか知っていますか? 跡形も無く砕け散るんです。骨のひとかけらすら残らない。
(87) 2015/10/31(Sat) 08時半頃
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ジョージは、おおきく溜息をつくと、首を横に振った。
2015/10/31(Sat) 08時半頃
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もしかしたら、踊り場に空いた穴から外を探索すれば、メルヤさんを構成する物質が見つかるかもしれませんが。
あなたは危険だ。 確かにパルックさんやメルヤさんはあなたの身を脅かしたかもしれない。 けれど、排除するにしても、もっと穏当な方法があった。 それを選ぶことなく、この手段を選ぶ、選び続けるあなたを、ぼくは止めなくてはならない。 おとなしく、拘束されてください。
(88) 2015/10/31(Sat) 08時半頃
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あ。そうだ。日本の大豆の3大加工先ってしってる? 豆腐・油揚、味噌、納豆、醤油。
パルックさんは豆腐だとすると、恐らく、メルヤさんは味噌納豆業者の手のNINJAだったんじゃないかな。デュエリストでもあったみたいだけど。
そして、黒い刺客──醤油の手の者に怯えていたんじゃないかと、ぼくは思ってる。 本人が居ないいま、聞きようもないけれどね。
ニホンのヘルシーフードはハラールにも触れず、ヴィーガンも愛用する、人気のあるところだ。 さまざまな利権や思惑が絡む──魔窟だね。
(89) 2015/10/31(Sat) 08時半頃
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ジョージは、真顔で二人に頷いてみせた。
2015/10/31(Sat) 09時半頃
ジョージは、眼鏡に手を掛けつつ、外さず聞いている。
2015/10/31(Sat) 20時半頃
ジョージは、セレストの方に笑顔を向ける。
2015/10/31(Sat) 20時半頃
ジョージは、それからシメオンを見て……**
2015/10/31(Sat) 20時半頃
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だって、さ、セレストさん。 どう思う?
[>>95 にも顔色一つ変えず。 反論も無く、眼鏡を弄びながらゆっくりと話を聞き終えると、笑顔そう万能メイドに話しかける。 返事を待たずにシメオンに向き直る]
あれ? 名探偵になるためにここに来たのに、どうして震えてるのかな? ここは演技力の見せ所だと思うんだけど。
[>>1:9を思い出しながら、ゆっくりとそう告げる]
(105) 2015/10/31(Sat) 22時半頃
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AR──仮想は、ハロウィンだけにしてくださいって言うべきなのかな……。
あー。そういうのは、仮想とかはそこのオーレリアおにーさん? ──雌豚って言うか雄豚なんじゃないかな──が詳しいんじゃないかと思うけど。女装に満ち溢れているらしいし。
[アーサーにぺちぺちされているオーレリアの方を見なようにして続ける]
さあ、君に選択肢をあげよう。 この眼鏡を掛けてみるかい? 真実がそれで明らかになる。
[眼鏡に手を掛けて、ゆっくりとシメオンに近づいていく]
(110) 2015/10/31(Sat) 22時半頃
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ジョージは、ナナオの声が聞こえたので、手を止めてそちらを見る。
2015/10/31(Sat) 22時半頃
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[黙って推理を聞き終えると、小さく拍手してうんうんと頷いた。 ナナオの言うことは理路整然としていて、セレストを犯人としたいという目的が同じなので『僕もそう思います!』で良かったんじゃないかとこっそり思った。さすがに口にはしなかったが]
んー……。 その連絡先はホントに外部と繋がっていたのかな。 よしんば、つながっていたとしても、崖崩れとかで来なかったりしてね──ここは名探偵の過密地帯のようだから。
(120) 2015/11/01(Sun) 00時頃
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……それに。通報して何とかなるんなら。 とっくに所長さんがしてるような気もするんだよねー。
[いつの間にやらNINJAのように姿を消した、所長と同じ声をした男。 あれが所長だったのだろうか。
(よく考えたら、閉鎖空間で見知らぬ人を見たら、犯人扱いするべきだったんじゃないかな)
そんなことをこっそりと反省**]
(121) 2015/11/01(Sun) 00時半頃
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