49 海の見える坂道
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「水国(みなとべ)は唄う宵あり
紅楼(たかどの)で現の如き夢を見て
広寒(月)に遊ぶ彼の知己
手向けるは
白菊玉鉢青蘭金壺
君の望みし人間に
百花満たして疾く贈る」
通じるかな
[手向けの花。空からでも見えるだろう満開の、星のようなそれは。
そして手紙の下に、小さく書き付けた]
「明かりを集めたい
大事な明かり」
[花に例えたランタン。
月にも見える花となろうと]
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二日酔いでもうサイッテーの体調だったわ。 頭痛いし、吐き気は酷いし……。
[サイラスの怒りの表情なんのそので遠い目をした]
9割方謝ったからそれで手打ちにしておいて。 海に関係した装飾品? ん〜……オッケー、なんとかしてみる。
[仕事の話しは真面目な表情で頷けば 不意にサイラスの手が伸びてきて瞳を覗きこまれる]
あー、うん。 露天商の女の子に薬売ってもらったのよ。 味は二日酔いのダメージを倍増させたけど 結構効いたみたい。
って言うか、サイラスそんなので分かるの?
(258) 2011/04/12(Tue) 20時頃
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うわっと、今度は鳩かよ
その内、犬とか猫とかが運びだすんじゃね?
黒山羊さんだったらシャレになんねーなー
[飛んできた鳩から、手紙を受け取りつつ
その鳩を肩に乗せ、少しばかり歩きながら
どうしたもんか、少しばかり考えて]
[ウェーズリーが鳩を出したのは多分…彼も単純に歳だから。
まぁ犬が猫くわえて運んできそうな街なので、
何が手紙を持ってきてもおかしくはなさそうな
いきなり白い大きな狼とか、黒い顔のないお化けとかが運び屋にならないことを切に祈る]
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流石の私でも7つはきついわ……。 なんだか願い事が叶えられそうな数ね。
[今度は4分程で追加の5つも平らげて一息つく サイラスが葡萄ジュースを啜のを見ると纏わりついて]
あー、サイラスずるい! ちょうだいちょうだい。 私も流石に喉乾いた! 今日暑いしパンに口の水分全部取られた。
[パン屋ががっかりしてる気がするけど気にしない そんな事をやってるとベネットの声が聞こえて]
んー、今第一回パン食い大会やってるとこ。 ベネットもどう、一つと言わずに二つでも三つでも。
(265) 2011/04/12(Tue) 20時頃
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まぁ、そんな事だろうとは思ってたが
何処にどうするのか、わかんねぇし
何と説明したら良いんだろうね
[例えば、灯篭を借りるとして
俺が借りに行ったんじゃ、悪戯するんだろうと言われてお終い
そんな生き方を、悔いた事など一度もないが
困る事が、一切ないというわけじゃないし]
黄昏の 伸び行く影を 踏まずして
思い忘れそ 雪解けたるなら
[まぁ、簡単に訳すと
こっそりやるならいいんじゃないか、と言う事だな、うん]
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ジャガイモの冷製スープは美味しいよね。 私はオニオンスープも大好きだけど。
[ネルの言葉に頷きつつ、再びパンを手にする6個程]
そ、そんなに飲んでた? 酔い覚ましの露天っていうか、ちょっと顔見知りの子でね。 なんだか珍しい物一杯売ってるのよ。
これなんてお砂糖で出来たお花のお菓子だしね。
[手にしているリボン包装の箱をネルに見せてから 自分の来た道を指差して]
こっちを真っ直ぐ行けば白いフード付きの外套を着た 褐色肌の子が居るから、その子に話を聞いてみるといいよ。
(271) 2011/04/12(Tue) 20時半頃
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ミッシェルは、ネルに半分パンをパスした。
2011/04/12(Tue) 20時半頃
ミッシェルは、ベネットにも自分のパンをおすそ分けした。
2011/04/12(Tue) 20時半頃
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ふふん、私のような華がないと酒宴も盛り上がらないものね! えー、もぅしょうがないなー。
[嫌そうな顔を作るものの声はそんなに嫌がる声色でなく]
あ、じゃあ代わりにさ。 二日酔いの薬を私にもお友達価格で売ってね♪
[にっこりと可愛らしい笑みをサイラスに向け 差し出された葡萄ジュースを多めに一口飲んで]
少し生き返ったー。 って言うかなんでパンだけ食べてるんだろう。
[ベネットからネルの手に移動したキドニーパイを見つめつつ サイラスにぽつりと]
って言うか目を見た意味は?
(279) 2011/04/12(Tue) 20時半頃
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へー、カボチャの冷製スープは食べた事あるけど。 ニンジンは初耳ー。
今度オスカー君におねだりしてみようかな。 そら豆は美味しそー! お酒のおつまみにもいいのよねー、そら豆……。
[変な形の豆に想いを馳せてうっとりした]
ああ、うん、だよね、良かった、飲み過ぎてない。
うん、別の村で作られてる物とかは 全然想像出来ない物が多いから勉強にもなるのよね。
[箱を下げるとネルに向かって胸を張り]
ふふん、しかもこのお菓子はね……。 なんと、花の香りまでついてるのです!
(283) 2011/04/12(Tue) 20時半頃
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ミッシェルは、サイラスに人工呼吸やったげようか?とニヤニヤ。
2011/04/12(Tue) 20時半頃
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ラルフといいサイラスといい、扱いがぞんざいだよ!
[頬を膨らませてサイラスの肩を叩いた]
じゃあ2ダース程買おうっと。 うっ……、は、破産はしないよ。 ソフィアに泣いてもらうだけで……。
[顔を背けて小さく呟いた サイラスの指が伸びてくればびくっとして目を瞑り 何事もなければ恐る恐る目を開けて]
へー、それは目を見ただけで分かるの?
[サイラスの言葉に小首を傾げて ベネットの言葉には少し考えて]
私は遺伝かな、パパがお酒好きだったし。 小さい頃から一緒に飲んだもの。
(300) 2011/04/12(Tue) 21時頃
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ミッシェルは、ネルの手をそっと握った。
2011/04/12(Tue) 21時頃
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ああ、おかえりなさい。 まだパンが結構余ってるみたいだから、 セシルの歓迎会でパン料理でも作ってもらう?
[戻ってきたセシルにひらひらと手を振る 彼女の自己紹介まではなんとか記憶に残っていた]
って言うか、季節の野菜使えばなんでも美味しいと思うけどね。
[とネルに笑いかけて]
仕組みも色々凝ってるのもあれば、 考えつかない意匠もあるからね。 ……やっぱり私も旅してみるべきなのかな〜。 パパの作った物にはどうしても敵わないもの……。
[胸元の滴の形のネックレスを指で弄る]
(310) 2011/04/12(Tue) 21時半頃
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あー、ウチはパパが結構有名だったから、 出店しなくても結構行商の人が買いに来てくれるのよ。
もちろん中には出店してる人もいるわ。 サイラスとか私が特殊なんじゃないかな。
[サイラスの耳を引っ張りながらセシルに説明しつつ]
作り方はどうかしら……。 そもそもあの子が作った物じゃないかもしれないしね。 でもこんなお菓子作れたら楽しいかもねー。
私は料理は食べる専門だからぜーったい無理だけど。
[先ほどネルに教えた露店の場所の方角を見てから セシルを見てカラカラと笑う]
(319) 2011/04/12(Tue) 21時半頃
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もう季節じゃないかも知れないけど、 パンをくり抜いて中に旬の野菜のシチューを入れたり……。 なんてサイコーじゃない?
[想像しただけでよだれが出てきたので、パンをぱくり]
インスピレーションは一つどころじゃ鍛えられない。 ってパパが言ってた。 見聞を広めればたくさんイメージを形に出来るんだって。
ああ、でも私はまだそこまできっちり考えてないし。 旅なんてしたらお酒飲めないし。
[ぱっとネックレスを離していつもの笑顔をネルに見せる ネックレスは胸元で揺れるのみ]
(327) 2011/04/12(Tue) 21時半頃
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[宿屋に向かう途中、鳩に襲われた。
俺のパイが目当てなんだろうか。ふてえ鳩だ。
…と思ったら、ウェーズリーの鳩だった]
…犬はやめてもらおう。うん。
[鳩が持った手紙を見る。また少し小首かしげて]
まぁ、そういうこったよなぁ…。
好きに、か。集めて見ようかな。
「零つ星 火垂る光 月の色 水面の光、空に似る」
「星集め手つだって欲しいんだ」
[それだけを紙に書いて、鳩に持たせ]
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今の季節かぁ……。 野草とか野菜とかとにかく美味しい物が多くなってきたし。 そう言うのを使えばいいのかな?
……料理やらないとやっぱり良く分かんないや。
[腕組みをして難しい表情で考え込み悔しそうに呻く]
って事は旅するヤニクとか漁に行くネルって 物作りとか向いてるのかも? 物作りっていうのは形あるものだけを作る事じゃない、 絵や音楽だって立派な物作りだ、とも言ってたっけ。
良い事を言ったのはパパだもん、私じゃないよ。
[アハハと声を出して笑い、食べかけのパンを齧った]
(341) 2011/04/12(Tue) 22時頃
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[ぱたぱたと、鳩が何処からか肩に降りてきて
鳥目のくせに、良く飛ぶなとか
そんな事を思いながら]
本当に大事な事の邪魔は、してないよな
何も壊してない、何も奪ってない
誰も何も、失ってない
[帰りな、と鳩の背を叩いて]
春の宵 馴染み成したる 白波が
刹那語りて 興ずべきかな
[春の間、白波が立つ夏が来るまでの
短い間だけなら、遊んでやるよと
そんな手紙を、足につけたまま]
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そのまま装飾品を使ってくれてる人も居れば、 転売目的だろうなって感じで大量に買う人も居て お客さんも色々いて商売って楽しいよ。
私って場を賑やかす才能あるのかも!
私はもうお腹いっぱい!
[パンが飛ぶように売れる様を見てからセシルに笑いかけ]
薬売りなさいよ、薬。 行商人にとって薬って生命線らしいわよ?
[薬を売る気のないサイラスに呆れてため息をつき 続く話題には少し考えて]
サイラスはお風呂入ってる時とかに急に新しい調合とかを やってみたくなったりしない?
(349) 2011/04/12(Tue) 22時半頃
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今の時期ってホント何でも柔らかくて美味しいのよね。
ヒントになったなら美味しい料理出来たらご馳走してね!
[ネルの反応に目を輝かせて手を組んだ]
手先の器用さなんて関係ないよ。 ありきたりな言い方だけど、反復練習と後は情熱ね。 やる気になれば人間なんでも出来るって。
自慢のパパだけどたまに存在が大きすぎる気もしちゃうけどね。
私はそんなパパの考え方を広げる役割なのよー。 うん、行ってらっしゃいネル、また後で!
[走ってゆくネルの背に声をかけて大きく手を振った]
(351) 2011/04/12(Tue) 22時半頃
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これと、同じ? もちろん全く同じ形ってわけじゃないよね?
んー……いいよ、その方向性で作るね。
[ネックレスをじっと見つめてから凛とした表情で頷き すぐに表情を笑顔に戻す]
私、お風呂入ってる時に一番インスピレーションが湧くんだもん。
インスピレーションってそんなものよ。 突然急激に何かしたくなるみたいな、 しかもそう言う時に作る物は出来が良かったりね。
[サイラスが考えてくれる事には嬉しそうに微笑んで]
わー、じゃあ儲かったらお酒奢ってね♪ うふふ、タダ酒タダ酒♪
(359) 2011/04/12(Tue) 22時半頃
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「芳魂を侯み 佳人 愛しむを承くる
玉響に閲す 紅南の蔭」
[短い間であってもあの人は喜んでくれるだろう。
この季節の僅かな間であっても、きっとそれは見えるだろう
鳥目はどれくらいでこの文字を届けるかはまだ知らず]
「友人の大事な人を酷く傷つけてしまったんだよ。
その人へのお詫びも兼ねたいんだ」
[勿論、鳩が運ぶ手紙の先がヤニクだなんて知らないし、
こんな宇宙語に近い文章を操るなんてもっと知らない。
とっぴな所に相談してしまったなんて未だ気付かず]
[鳥目のくせに、頑張る伝書鳩が肩に舞い降りて
よくわからない言葉の書いた紙を差し出すから]
もう帰れっつったのによ
夜は、お前にはきついだろう
[誰も気がつかないし、得なんかしやしない
そんな無駄な頑張りは、誰にも感謝されたりしないのに]
ご主人に喜んでもらえりゃいいのか?
偉い鳩だな、お前
[こう言う、誰にも知られない、無駄な頑張りをする奴は
可愛いし、褒めてやりたいと思うよな
だから、やっぱり手紙を渡すんだ]
宵桜 淡雪の如き 一夜にて
人の意思すら 舞い散りし物ぞ
[簡単に言うと、明日になったら忘れてるさ、って事だな]
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うん、絶対サイラスが気にいってくれるような物作るよ。
リラックス出来るからなのかもね、 だから人それぞれで違いはあるとは思うけど。 例えば、ゼルダさんのネックレスとかは私が作ったよ。
[エヘンと口に出しながら胸を張った]
大丈夫大丈夫、儲かる儲かる! 別に紹介しても良いけど……あ! あのマズイ薬の事聞こうと思ってる?
えー、いっぱいお酒呑むのダメなんてなんでー? アンタが真面目にお店やれば財布も潤うと思うんだけどね……。
[深く深くため息をついて指を離した]
(375) 2011/04/12(Tue) 23時半頃
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っと、もう大分日も暮れてきたし 私も最後にもう一回りして今日は帰ろうかな。 じゃあ、サイラス、楽しみにしててね!
あ、ゾーイちゃんと、モニカちゃん、ジョージ君もまたね? あんまりお話しできなくてお姉さんちょっと残念。
三人ともいっぱい食べて大きくなるのよー。
[ゾーイ達に手を振りながらパン屋の前から駆け出し 雑踏の中へと消え……ずに戻る]
いけないいけない、これ忘れるところだった。 じゃ、今度こそまたねー!
[リボンの付いた箱を台の上から手に戻して改めて駆け出す]
(378) 2011/04/12(Tue) 23時半頃
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うーん、大分露店も終わっちゃってるなぁ。 何か物珍しい服とか、あったら欲しかったんだけど。
[人々の群れも疎らになった市を見回せば まだ服らしきものが飾られている露店を目にして]
お、まだやってる露店なんてラッキー! ソフィアへのお土産第二弾!
[露店に駆け寄って店員に声をかける 頭に帽子を被ったモコモコ頭の仕立て屋が明るく話し掛けて来る]
ねえねえ、珍しい服はない? この辺じゃ見ないような服が欲しいんだけど。
[仕立て屋は少し考え込んでから数枚の服を取りだして並べた]
(383) 2011/04/12(Tue) 23時半頃
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[仕立て屋が取りだしたのは 1.チャイナドレス 2.着物 3.バニーガール 4.ベリーダンスの衣装 5.熊の毛皮 6.黒いワンピースと赤いリボン の6つ]
……え?
[流石に絶句したが、 どうやらこれしか売れ残って居なかったらしい 代金は半額で良いと言うことだったので 珍しさもあってとりあえず3を買う事にした]
……まあ、ソフィアに着せよう。
[改めて購入したソレは異質だったが 蚤の市らしい買い物ではあるよね、と自分に言い聞かせた けれど自分では着る事はないと思う、多分、いやきっと]
(392) 2011/04/13(Wed) 00時頃
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さ、気を取り直して自分のお土産買おう。
[買ってしまった物は仕方ない、 翌週の蚤の市に出るかもしれないソレを手に再び露店を巡る]
うーん、もう大分露店もないしなぁ。 なんかこう、ずばーっと胸に刺さる物はないかな。 そう言えばセシルが玩具があったとか言ってたっけ。
[茜から濃紺へと姿を変える空に慌てて露店を見に行くが 既に玩具を売っていたらしい露店はそこには無かった]
あーあ、残念……。 ま、しょうがないかぁ。
[とぼとぼと帰路につこうと思った矢先に一つの露店が目に入る]
(398) 2011/04/13(Wed) 00時頃
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これ、綺麗ね。 どうして売れ残ったの?
[小さな宝石箱を手に柄の悪そうな露店の男に話し掛ける
「店を出したタイミングが遅かったのと……。 俺の見た目だろうよ。 自分で言うのもなんだが、かなり怪しいだろ?」
と言って笑った男はどこか可愛く思えてつられて笑った]
ねえ、これいくら、買うわ。
[男はぽかんとしていたが口端を吊り上げて値段を告げた
「毎度あり、中の石はサービスしとくぜ」
宿代1日分程の代金を支払い、男の言葉に箱を開けると 中には宝石ではないが綺麗な石が入っていた]
(407) 2011/04/13(Wed) 00時頃
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気前良いのね? それともこれ、盗品か何か?
[冗談交じりにそんな事を聞くと男は大きく笑い飛ばした
「いくら綺麗でもただの石ころだ。 価値なんざないそこらへんのな。 それでも子供には喜んでもらえるかと持って来たのさ。」
男は宝石箱の代金を受け取ると片付け始めた]
おじさん名前なんていうの? また今度来た時にもこういう石、見つけてきてくれない?
私、顧客になってあげるから。
[男は再度大きく笑い飛ばしてヘクターとだけ告げて 少ない荷物を持って闇の帳へと姿を消した**]
(414) 2011/04/13(Wed) 00時頃
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