人狼議事


204 Rosey Snow-蟹薔薇村

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視点:


何処か
胃袋とも違う何処かが飢えている 

その欲は対象を持たず
具現化されないことで
餓えの凶暴化は未然に封じられ


[まだ、ごまかせている。
 まだ、だいじょうぶ。

 けれど、それもいつまでもつかわからない。

 こうして食事をしていてもどこか飢えている。

 渇いている。

 それを癒すものを本能は知っているけれど、まだ、抑えられている]



 ……まだ、大丈夫。

[ぽつり、言い聞かせる言葉が零れ落ちる]


………………?
あれ 人間だけじゃないんだ…………


一箇所に集まっちゃいけないって
言われてるのに…………あれ




[思考の何処か 何かに 自分の思考ではない何か]

 


[不意に、自分のではない音が聞こえた]

 ……あれ?
 聞こえてる人がいる……?

 ――どうしよう、あつまっちゃ、いけないのにね。

[知らないような、聞いたことのあるような、音。

 人間、という響きに、先ほど考えていた少年を思いうかべた]


 …………人じゃないよ
 人は言葉を交わさずに思考をかわせない


 今更外にでても凍死するだけだからーー精々
 息を潜めて狩られないようにするしか…………

 飢えたりしていない?
 生け捕りは用意出来ないけど
 生肉ならーー…………少しだけ


 ……人の振りをしとかないと、ごまかせないから。

 でも、そうだね……こんな、やりとり、人とはできない。


 一緒にいるドナルドたちにも聞こえないのに、君には聞こえるんだね。

 生肉は、下手に食べるとがまんできなくなる。
 人の食事でごまかしてるから、

 まだ、大丈夫。


[いろんなことに興味を持つのは、一つのことに熱中してしまうと危険だから。

 あちらこちら首を突っ込んで、
 いろんな人と当たり障りなく会話して。

 通り過ぎるだけにしておけば、抑えたものがでてくることもない。

 
 けれど――それは通り過ぎることができればの話で]


あゝ…………君は
ニコラ とも トレイルや ノックスでもないんだね
彼らも血族だったらーーーどれだけ集まってしまっているんだ


聞こえない狼は……人に近いか人に混れるか
…………俺の母さんはとても狼だった
人に紛れないで暮らせるよう 教えてくれたけど
ーーその時言葉なく思考を交わすのは便利だったけど
人に混じるのは とても難しいってーーーーー


そう……そうならしょうがないね
……距離に気をつけて ね 飢えないように


 ニコラたちも、血族なんだ……

 ディーンと、シメオンも血族だと思う……フランシスと、幼馴染だっていうし。
 もしかしたら、全員、血族かもしれない、ね……


 俺は、先祖がえりだから。
 家族の誰にも、聞こえなかった。
 だから人にまぎれるしかなくて――

 ただ、父さんが母さんを食べてたから、多分そっちからかなあって。

 うん、気をつける。


 …………ディーン シメオン
 フランシス それにドナルド 君
 俺と保護者

 集落でもないのに 10人もだなんて…………
 全員なら 皆なんて本能に無防備なんだろう
 それとも それだけ血が薄まっているのか……


 …………集落の対策じゃ
 やはり 対策しきれないんだね………
 狩りーー憶えてみる…………?
 この雪じゃ…………あれだけど
ナイフと弓の扱いなら 知ってる


 ……対象を持たないから
 俺は狩りは 本能を散らせて 好き

[弓を放つ時の 高揚感を思い出せば
 その 淡い高揚が 思考に滲む]


 こんなに、集まって大丈夫なんだろうか……

 血が薄まってるのは、あるんじゃないかな……
 誤魔化すのがあたりまえになってるのかも。

 狩り、覚えたら楽になるかな。
 
[伝わる、高揚感に、小さく息を呑む]

 うん、教えてもらえるなら、覚えたい


 いまは、ちょっと、眠たいから。

 あとで、ね。

[それからしばし、思考がとぎれる**]


 なんとも言えない 満月も近いし
 ……他の狼の血が薄いのを祈りつつ
 俺たちは用心するしかないね
 彼らはもう 人間であるようにって


 ……餌を自分で得られるから
 そもそも 強い衝動になるきっかけを
 得ず 山や森でも暮らせるのは
 人に紛れるよりはーーー俺は楽


 そう 一階に 適当にいるから
 えーと…………君は??
 俺はフィリップ 赤い鳥……ルーツを連れてる


 ん 寝不足は 思考の敵
 しっかりと休んで

[ふと 衰弱したら 本能も弱まるだろうか?
 と言う思考も脳裏をよぎったが]

 …………衰弱を防ごうと
 餓えが強くなる可能性が 高そうだ


 ドナもラルフも、君想いのいい子だね。
 君の居ない間にドナと話していたのだけど。

 『過保護はイヤじゃないけど、
 要らぬことを言って悩ませたくない』――って。

 背伸びとは違うけど、うん、いい子たち。

[フランシスの知らない1面であるのかないのか分からぬまま、ふっと小さく笑んだ。**]



―――いい子だろう、自慢、なんだ。
……――

[しかしながらノックスに、謂われて。]

要らぬこと……?

[(過保護は――嫌じゃないけれど?)
(悩ませているのだろうか?)]

[小さく笑むノックスは、人当たりのよい雰囲気を醸し出している。
もし、彼がトレイルを抱きしめたり、口付けたりしているのを見ていたらもう少し、警戒を深めていたかもしれない、が**]


 月が満ちると、ざわざわするからね……
 そうだね、声が聞こえないほどなんだから、人間であればいいけれど。

 森や山で暮らせるなら、うかつに恋をしてしまうこともないかもね。
 俺はそういう暮らし、したことないからできるかわからないけど。

 ――衝動はこわいから、ね。

 あ、一階にいた、君だったんだ……
 俺はラルフ。ルーツに怒られたやつだよ。



 うん、休んでおかないと、危険かもしれないし。

 弱ると本能が強くなるって言うし、
 フィリップも、気をつけて。

[衝動の結果、片目を失った同行者を思い。
 案じる気持ちを、眠る前に向けていた]


 集うことに 警戒が見えないから

[そうであって欲しい と 滲むのは
 気休め楽観思考と 思ってしまうのが滲むのと
 同じくらいの思考の分量]


 ーーそんなに 難しくないよ
 慣れてしまえばーー旅に出る前の
 ガキにも できたことだから



 ーーー少なくても 怯えて 息を潜める
 ことはしなくていい のは 楽


[ふっ と自嘲とも 諦観とも 安寧とも
 それらが混じり合った何か 滲ませ

 たのもつかの間
 …………今日だけで 何回
 ルーツが猛ったかわからず
 しばし思考が考え込む]




 ーー赤い プリシラ?が ひょこひょこ
 覗いていた人ーーーー?

[確かに そう名乗っていた気がして]




 ーーーーーーーーーーーーうん……
 ありがとう………………

[思考の空白 直前まで
 同感とやはりが滲んでいたそれに
 ぽつ と思考が走るのは
 ラルフの思考が 感じなくなっていたかどうか……*]


 ――そう、だね。
 大人は、すこし、心配しているみたいだけど……

[それが心配性ゆえか、はたまた警戒しているからかは判断つかないと、思考が滲む]

 そっか。
 じゃあがんばれば俺にもできるかな。

 狩りができるようになれば、少しは楽になるかもだし。



[滲みかけた何かを捕まえる前。
 プリシラに対する形容詞に、くすっと笑いが滲む]

 そう、プリシラと一緒にいた、ラルフ。
 あらためて、よろしく――


[それを最後に意識は沈んで。
 完全に眠りに落ちる前に届いた思考に、ほんのりと暖かいものを感じた]


[保護者である ホレーショーが現れた時 をピークに
 思考に喜色が滲む 派手なものではないけれど
 静かに 思考のそこに滲み続けて

 それが 彼の意識が途切れるまで変わらぬか
 それとも 居間に 三階に 彼の保護者の姿が見える
 少し前から 寂しさを滲ませたか

 意識が途切れれば 相手の思考がこちらに滲まぬ同様
 こちらの思考も相手に滲まない]



 ―― ん……

 おき、た……

[そしてどれぐらい時間がたったか。
 体はまだ半分眠っているけれど、ゆらゆらと眠りから覚める]




  [ーーーーーーーーー思考の空白]

 





 ん…………んぅ……
 かぁ…………さん???

[微かな反応 浮上しかけた意識が
 届く何かに ぼんやりと 曖昧な思考を溶かす]


 ん、ん?

[おきた、と宣言しないと起きれない。
 それに反応が返ってくるふしぎに、思考がはてなを飛ばして]

 ……あー……
 フィリップ……ちがう、俺、ラルフ。

[眠りに落ちる前まで触れていたものだと理解して。
 半ば覚醒しながらかえす]



 ……………………???


[あともう少し 寝たい と
 早く起きないと どやされるの狭間を
 彷徨いた思考が
 全く違うものを感じて
 ぼんやりとしたまま 考える]



[考え込む]


 ーーーーーーーーーーー!!

[言語化まで至らない
 たいへん混乱した思考が
 突如明確に形を作る]



 いやっ あっ これはっ!!

[思考は慌てたまま どうやら弁解を図ろうと]


[伝わってくる思考の混乱具合に、笑いが滲む。
 寝ぼけたのはこちらもだけれど]

 んー……おはよ?

 俺、いま三階。
 ……どれぐらい寝てたのかな。

[吹雪の音はやまないどころか激しくなっている気がして。
 雪に山小屋がつぶされないか心配する思考が滲む]


 ………………おはよう…………


[滲むものを感じれば 今まで 母親以外で
 思考が混じることが無かったんだ
 と言う弁解と 恥と 拗ねが混じり合う]


 こっちは変わらないーーーかなり
 大きい山小屋 だし
 まだ 冬の初めだから


 ーーー長い年月 ここにある山小屋に
 冬の始まりから それはない はず

[少しつつ 心は落ち着きつつ
 落ち着くために 思考を滲んだものに向けて]


[伝わってくる思考が微笑ましく感じられる。
 感じてしまえば滲んでしまうけれど。
 それ以上考えないようにと意識をそらし]

 そっか……もっとひどい冬をのこりえてきてるから。
 多分、大丈夫かな……

[安堵が滲む。
 ほかの心配事があるいま、少なくとも雪から守ってくれる山小屋の心配をしないですむだけありがたいと思う]


[滲む思考に 思考がざわつくが
 そこに固執しない様子に 一拍
 落ち着かせるように 思考を切って]


 ……心配なら 雪かき……するには
 昨日より 弱くなってないと危険 か

 怪我も避けたいところ
 新鮮な血の匂いで
 殆ど人間だった獣まで
 目を覚まさせてはいけない と思えば…………


 吹雪がやむまで、待つしかない、か。

 ……怪我は、避けたいね。
 居間には炊事場もあって、ナイフとかも置かれてたけど。

 眠ったままの獣なら、そのままが一番……

 
 狩りを教えてもらうのも、弓の使い方とかぐらいに、なるかな。


 …………ナイフで怪我する子供は




 ニコラっていう 人物が少し心配
 見た目は子供じゃないけど
 どことなく ふわっとしてたから


 弓 そうだね ここは広いから
 藁で的を作れば 問題はない と思う


 そろそろ 活動しなきゃ 体がなまる


 ニコラは……居間で木を削ってるのみたから。
 以外と、大丈夫かもしれない……?

 でもふわっとしてるから、気をつけたほうがいいかもしれない。


 一階は、邪魔になるものも、少なかったし。

 そだね、そろそろ、動かないと。
 寝てばかり、いられない、か。

 降りるとき、スープもっていこうか?


会計士 ディーンは、メモを貼った。

2014/11/15(Sat) 22時頃


 へぇ…………道具は扱える?
 あゝ でも はたから見てもそう言う………
 逆に 無邪気に 
 衝動からも遠ければいいんだけど…………




 ………………うっ

[同じ 獣だと知らなかったとはいえ
 昨日のことを思い出すと
 …………空腹に温かいものと
 躊躇する気持ちで葛藤するのが滲む]


 道具はつかえる、のかも。
 ノックスさんが小物作ってる人だし、教えてる?かな……

 そうだね……ニコラは、そういうの感じさせないままだと、いいな……


[葛藤が滲むのに、小さく笑う気配]

 うん、じゃあ、もってく。


 そうか 普通の生業…………
 狼を祖先に持つ犬 そうであって欲しいね
 




 う…………うん……あり、がと

[ぽつり 小さく滲む]


 犬だったら、いいね。
 牙がなければ、いい。

[それは、ほかのみんなにも思うこと]

 どういたしまして。

 これから、降りるね。


 それに 犬なら
 人間とともにありたいって
 集うのもよくわかる


 嗚呼 そうか きっと犬だからだ
 きっと何も起きない
 ここは 犬の群れと人間
 ……ーー狼は静かにしていよう



 ………………的は作っておく


 ああ、犬なら、そうだね。
 人と一緒にいられる、からこそ、かな……



 静かにしていれば、犬は犬のままでいられるよね。

 きっと、だいじょうぶ。



 わかった。
 俺も、いまから降りていく。


【人】 会計士 ディーン

― 2階・居間 ―

[>>0:715触れたら、最後だ。
誰かの体温と自分の体温が混ざり合って境界線を失う。それは忌避すべきことであり――求めてやまないことでもある。
その一線を越えれば、望みが叶うのだろうか。提示された可能性に、ディーンの汚れた指先がひくりと震えた。

>>0:722重荷でもなければ迷惑でもない。返すべき言葉を吐き出せないまま、ディーンは去り際、一度だけノックスを見た。
問い掛けへの返事はしない。弱っているなどと、シメオンの居る場所で認めたくはない。
――例え彼の指摘が事実であろうと。]

(49) 2014/11/15(Sat) 22時半頃

【人】 会計士 ディーン

[そうしてペチカに文章を書き記した紙をくべて、振り返った時。
>>0:712シノワズリの双眸が、こちらを見ていた。
ディーンは僅かに眉間の皺を深くする。
不快というより、困惑。
無言のままこちらを見る瞳に、腹の底までを見通されそうな。]

 ――……見ないでくれ。

[普段よりも低く淀んだ声を苦しげに吐き、ディーンは彼からも視線を逸らす。
逃げてしまいたい。しかし、>>0:722そう、シメオンのよそったスープがある。
>>40テーブルの上に置かれた、一番具の少ないものを選んで、ディーンはスープに口をつける。>>47小さな呟きは、耳には届かなかった。]

(50) 2014/11/15(Sat) 22時半頃

 間違っても
 犬や犬の飼い主を噛んだりしないよう
 なに 雪がやむまで…………

[集中し研ぎ澄まされるのと
 普段に戻るのを
 二度ほど 繰り返す]

 …………俺たちのこれって
 しられない方が 良いのかな

 俺は 狼だって何回か言ってるけど……
 ラルフ 君は違うのだろう?
 


 うん。
 うっかりかんじゃったら、きっとたべたくなる。

 ……雪がやめば、いいのに。



 どう、なのかな……
 ああ、でも、――俺、フランシスにも、先祖がえりって、伝えてないから。

 知られないほうがいいかも……

[心配性な保護者に、心配をかけたくないと、ぽつり]




[的に刺さる瞬間 兎の時のような 高揚感はーーーない]

 


【人】 会計士 ディーン

[皿の中身をどうにか空けながら、ディーンは夢想する。

例えばそれが、誰かの血肉であったなら。
肉と骨を血液で煮込んでスープを作る。具は内臓だ。赤いスープに浮かんだ眼球は、黒とも濃紺ともつかない色をしている。
既に機能を果たしていないはずの眼球は、匙に掬われたものが口に運ばれるまでの一連の動作をじっと見つめている。
匙の先が口内に消え、喉が上下に動いて、血肉で出来たスープは食道を伝い落ちていく。
そこまでを見届けてようやく、安堵と共に視界は失われる。

妄想が途切れたのは、>>15ベネットの声が聞こえたからだ。
ディーンはテーブルの椅子に座ったままベネットを見上げて、そのシャツの裾を掴み、軽く引いた。]

(56) 2014/11/15(Sat) 22時半頃


 ーーーーーーーーー…………
 

 …………飢えたら 互いに何か考えよう
 何か 衝動を散らすのを
 

 そう わかった 
 俺も表向き変えると……人間や犬の中に
 混ざるのを拒むのが難しくなる


 利害一致 だね


 僕に何かあれば
 ――……シメオンを 頼む。

[人の動く気配や物音に紛れる程度の、微かな囁き。

身勝手な願いであることは承知している。
だからこそ、彼にしか告げられないのだ。

ディーンは数瞬の間、じっとベネットを見つめて、視線を逸らす。
それは、彼への懇願の視線であり、今は何を問われても答えるつもりがないことの意志表示でもあった。]




 ――――うん。
 なにか、ないと、ね。

 一人だったら耐えられないかもしれないけど……
 ふたりなら、たぶん、大丈夫。



 混ざると危険なら、現状維持、が一番かな。


会計士 ディーンは、メモを貼った。

2014/11/15(Sat) 23時頃




 雪でーーー頭を冷やす とか
 厚い雲で月は隠れてる
 ーーーーきっと なにもないさ




 演技はあまり得意じゃないから
 あれだけど……面倒かける
 ……生業はまだみについてないのか?



……ディーン?

[酷く、深刻な声色であったとフランシスは感じた。
濃紺の眸と、緑色の眸がかち合って、
けれど、問いかける前にそれは逸らされた。
懇願――のいろ。でも。今はきっと答えてくれない。小さな頃から、頑固だった]

わかった、……よ  でも

……整理がついたらで良いから、
……教えてくれると、嬉しいよ

おれは、もしも、なんて、……いやだから な?


 満ちていても、見えなければ――
 感じていても、目にするのとは、違うしね。


 気にしなくていいよ。
 ――楽器相手、だから。
 音を聞き取るのはできても、練習不足な面もあるし……

 まだ、完璧とはいえない。


【人】 会計士 ディーン

[>>59 囁き落とした願いに、ベネットは何を思うのだろう。
反応を見つめるのは数瞬のことで、ディーンは何も言わずに静かに席を立つ。何かを問われても今は答えるつもりは無い。
――秘めておけば彼は心配をし、気を遣い、きっと違うことなく願いを叶えてくれるだろう。
幼少の頃からの彼の気質を知ればこその、打算的な行動だ。

空になった皿を手に、ディーンは炊事場へ向かう。
>>65洗いものを終えたシメオンの姿を見て、一度小さく息を吐いた後、口を開いた。]

 ……上に、部屋がある。
 そこに荷物を置いて、少し休む。

[だからついてこい、とも、一緒に行こう、とも言わない。
彼は言わずとも察してくれていた。しかし、今はどうだろう。
水が跳ねないよう心掛けながら自分の分の皿を洗い、ディーンはシメオンを見た。]

(69) 2014/11/15(Sat) 23時頃


 思い込めば 気持ちも変わる


 へぇ 楽器…………人のいるところに
 ある生業なんだね…………
 触ったことないや へぇ

[二回 感心したように 思う
 全く音楽とは無縁の世界の住人]



 だね。
 気をしっかり持ってれば大丈夫。




 うん、人がいないと、仕事にならないから。
 音楽は好きだし、楽器の音が綺麗に鳴ると気分がいい。

 いままで人の中でも、問題なかったし……
 これを生業にしても、いける、とは思ってる。


[楽しげな思考と、
 祈りが滲む]


 

 ーーー不思議な感覚


[音楽のことに滲む様々は楽しげは知っていても
 祈りは知らない
 獣は何かに祈ることがないから
 言葉でしっていても 感情に滲むような
 本当の祈りを知らない
 せいぜい知っていて願い]



 この感覚 悪くないから
 そうであるといいね…………

[ふっと笑むような滲む]


【人】 会計士 ディーン

[>>71心配する。それをきちんと表現できるかは別として、聞こえてきたバーナバスの言葉は正しい。
ディーンはシメオンを見る目を、観察するようにやや細める。]

 ……何かあるなら、言ってくれ。

[>>83シメオンからの問い掛けの返答には相応しくないが、それはディーンなりの心配の表現だった。
声色も平坦で、表情も変わらない。
彼ならば分かってくれるだろうという甘えの表れだ。
勿論、3階への同行を断る理由は無い。
――今はまだ、彼は守るべき同行者なのだ。

皿を洗い終え、ディーンは冷えた手をシメオンの濡れた袖口に伸ばす。
指先が彼の肌に触れないよう細心の注意を払いながら、濡れた袖を捲ってやる。顔に跳ねた雫は拭いてやれないが。]

 ――行こう。

(86) 2014/11/15(Sat) 23時半頃


 うん。


 ありがとう――――


[届いた笑みに、小さく返す]





[小さくかえるのに頷きと
 空腹が満たされて行く感覚]



[届く思考に小さく笑みが滲む]


 ある程度、覚えたら、また上にもどるよ。

 教えてくれてありがとう。




 ん…………その方がいい
 そうじゃないと 違和感だろうし

[笑みの滲むは感じても
 まさか腹が満たされるにとは思わず
 不思議そうな気配滲んだまま]


 こう…………もつ
 で…………こう

[思考で告げれば口には出ない
 表向きは変わらないように]



 うん、あんまり一緒にいるのも、よくないかもしれないし。

[頷く気配。

 ふしぎそうな様子には何も言わぬまま、弓の引き方について教えてくれる思考に、まっすぐに学ぼうとする意思がかえる]

 とりあえず、なんとか届くようになったし。
 ありがとう。

 それじゃ、上に戻るね。

[顔は見えなくなるけれど、
 話すことはできるからそれほど後ろ髪はひかれない]


【人】 会計士 ディーン

― 3階へ ―

 ……ああ、そうだな。

[>>94シメオンの言葉が、ディーンの心を軽くする。いつもそうだ。二人で旅をする時と似た雰囲気に、ディーンは微かに安堵の息を吐いた。
変化は既に現れている。この穏やかで、心の落ち着く時間はいつまでも続くものではないだろう。
それは予感であり、確信でもある。
しかしディーンは表情を変えず――曇らせることも無く、シメオンの言葉に頷いた。

自分の荷物とテーブルに置きっぱなしにしていた傷薬の包みを持ち、ディーンはシメオンの歩く速度に合わせて居間を抜け、3階へと向かった。]

(104) 2014/11/16(Sun) 00時頃

【人】 会計士 ディーン

― 3階・部屋 ―

[3階に着いたディーンはまず、空いている部屋を一つ確保する。
ベッドは二つ。ドアから遠い方に、自分の荷物を置いた。
質素な部屋だが、休息を取るには十分だろう。]

 ――……少し、休むと良い。

[ディーンはそう言ってから、一度窓の外に視線をやる。
吹雪は少しずつ、強さを増しているかに見える。
しばらくはこの小屋から動けないだろう。
膝の上で指を組み、再びシメオンを見る。]

 ……君に、聞かせていなかった昔話がある。
 君が聞いてくれるなら――……。

[重々しいトーンで、ディーンは再び口を開いた。
彼が聞きたいと望むなら、話すつもりだ。
何故、旅をしなければならないか。何故、人と触れ合ってはいけないか。その理由を、子細に。]

(106) 2014/11/16(Sun) 00時半頃



 ああ 万が一…………あるのかな?
 ちょっと 想像つかない



 手先 楽器使うから器用かな
 悪くないと思うよ
 …………ん
 周りの犬や人間で変な様子ないようにも気をつけて


【人】 会計士 ディーン

[>>110ディーンが語るのは、かつて自らの同行者であった旅芸人の一座の芝居の一幕だ。
それは自分達の一族の業、その発端について語る物語だった。

子を身ごもった母親が父親を食べる。
それだけの単純な物語は、旅芸人の一座の語り口調も相俟って訪れた子供たちを恐怖に震えあがらせた。
創作などでは無い、自戒の為に作られた物語。
それを語り終えてディーンは一度、ゆっくりと息を吐く。]

 ……僕たちは、情を抱いた相手を食べたくなる。
 そういう本能を持っている。
 君がそういう衝動に駆られたことがあるかは分からないが……
 それは確かに僕たちの本能として、根付いている。

[ディーンの声は、いつもより硬い。
幾つかの例外――例えば、自分の衝動については告げないまま、シメオンの反応を伺う。]

 でも、僕は……君の、したいようにすれば良いと思っている。
 君が誰にどんな欲求を抱いても、僕はそれを否定しない。

(116) 2014/11/16(Sun) 00時半頃

【人】 会計士 ディーン

[その言葉はまさに、ディーンが自らを保護者として相応しくないと評する理由の一端でもあった。
本能を押さえて生きていく為の旅の先導者として、決して相応しい発言では無い。
そう理解していて尚、ディーンは自らの考えを口にした。

恐らく大半の保護者が教え説くものとは、反対の。]

 ……君は、君の望むままに生きて欲しい。
 本能に苦しむことだけが正しいとは……僕は、思えない。
 選んだものの先に後悔があっても、苦しみがあっても
 ――……僕は君を、大切に思っている。ずっと。

[押さえることの苦しみは、身を以て知っている。
押さえ続けることが最良であるかは、今もまだ分からない。
ディーンは組んだままの指先を見る。
誰にも触れることの出来なくなった手が、そこにある。]

(121) 2014/11/16(Sun) 01時頃

【人】 会計士 ディーン

 それも、ある。

[>>122しかし、それだけではないと言外に。
ディーンは右脚に触れるシメオンの手の先を見る。
一番近くにあるのに触れたことはなく
――きっと、これからも触れられない。

>>124問い掛けに、ディーンは視線を持ち上げた。
逡巡するように一瞬脇を見てから、シメオンの双眸を見る。]

 ……君がいたから、苦しくはなかった。
 いや――……耐えられた。

[ディーンは嘘をつかない。告げる言葉は過去形になる。]

(128) 2014/11/16(Sun) 01時頃

 寒っ



 汗は拭ってから行くべきだった


 間違いを犯さないために



 間違いで 衝動のままに食べないために


【人】 会計士 ディーン

 ――……違う。
 いない方が良いのは、僕だ。
 僕はきっと――君を、守ってあげられない。

[>>129仮定形の形をした言葉は、確信に程近い位置にある。
ディーンはただ、小さく息を零す。

ディーンの言葉の意味をシメオンはどう受け取るだろう。
確認するのが怖くて、ディーンはそっとシメオンから視線を引き剥がした。
震える手を認識していながら何も出来ず、見ないふりで。]

 ――……しばらく、休もう。

[ディーンはそう告げて、一方的に会話を断ち切る。
組んだ指の先が、微かに震えていた。**]

(141) 2014/11/16(Sun) 01時半頃

会計士 ディーンは、メモを貼った。

2014/11/16(Sun) 01時半頃


人を食べると言うことは



いや今はダメだ 思い出すな


[足取りが早足程度になるころ
 先ほどの思考とは打って変わって
 気がはやる そわそわとした心地滲む]


[思考は驚愕に包まれる]


 ただの物静かな人物


 としては 不自然なほどの静けさ





衝動と警告が入り混じる


駄目だ これはただの衝動
これは 食欲でもなく 一瞬の
嵐のような衝動



駄目…………駄目なんだ


 甘い 違う 甘くない
ただの血液 違う これは違う


ひっ…………!


[滲み続ける衝動の それを拒もうとする精神の
 せめぎ合いが続く]


[衝動に快楽を上書きして
 食べてしまわないように
 食べてしまわないように
 ただ それだけを願う]


快楽を代償行為として衝動を散らす
咄嗟に殺さずに済んだ 襲わずに済んだ


ーーーけど 本当にこれでいいのだろうか?
寒い とても寒い…………



 わからないけど、万が一があったら、こわいし。


 ありがとう。
 ほめられると照れるね。


[気恥ずかしさがにじむ。
 気をつけて、には小さく頷きを返し]

 そっちも、なにかあったら教えて。





 ――風邪、ひかないようにね。




 どうか、した?


[伝わる驚愕に静かに問いかける。


 けれど、衝動をこらえるような思考を感じれば口をつぐみ。
 落ち着くまで、声をかけることはなかった]


[ほんの少し前 それが遠く感じる
 感じた気恥ずかしさや 気遣いや

 そっちこそ と風邪の話に口にした
 上がどうなっているか
 こちらより暖かいだろうけど

 ーー嗚呼 風邪 そうだ 服 けど]


 ………………俺ーーー



 何かあった 何かあったけど
 どうしよう なんで 俺ーーーーー

[混乱が滲む]




 フィリップ……?

 何が、あったの。

[届いたのは衝動を誤魔化すもので。

 快楽がにじんでいたのも、理解はしていた]

 大丈夫?

[落ち着かせるように、問いかける]


 何かーーーーラルフ 俺……

[躊躇う ある程度成長するまでは
 集落で暮らしていた
 だから 人並みに倫理感も羞恥も 最低限はあって]


 衝動を散らしたかったんだっ!
 だけど 気持ちも良くて………… 

 こんな 散らし方…………

[うかがう様子に 問いかける感触に
 衝動を抑える方法 けれど内容は
 伝えていいのか 躊躇う
 躊躇いながらも 気持ちは消沈したまま
 落ち着きは少しずつ 取り戻されて]



 衝動を覚えるようなことがあって。
 それを散らす方法が――伝えにくい、と……


 どんな方法であっても……
 食べたのじゃなければ、まだ、誤魔化せるんじゃない、かな……

[羞恥と、快楽と。
 伝えにくいということがわかればなんとなく想像もできる。
 思い至ったことを言葉にはしない]


 ーーー…………うん



 誤魔化せる…………かな

 …………最中も笑ってはいたし 
 内緒にしてもらえれば 誤魔化せる?

[トレイルが話せないこと
 ……静かすぎることに違和感は覚えても
 まだはっきりと核心には至っていない]



 人間が怖いのか 自分が怖いのか
 ーーー…………わからない…………
 




 きっと誤魔化せるよ。
 笑ってたのなら……頼めば、なんとかなる、かな。





 わからないの、怖いね。
 ――――気を散らす方法が、
 ほかにもあればいいのに――


[閉じ込める雪の音はまだ聞こえている。
 小さくため息をついた]


 ……内緒に とは 言ったけれど……
 はっきりと 声で 是 はもらっていない……





 ーーーーー………うん
 そうじゃないと……ーーー

 ……突き放して いいからね……
 もしもの時 俺が変わってしまったら……



 じゃあ、あとで、確認しておかないと。
 ――でも、伝えにくいことなら、
 誰にも言わないんじゃない、かな……


[希望的観測をぽつり、こぼす]


 もしもの時は、そうするけれど。
 フィリップのほうも、そうしてね。

 ――俺だって、いつ、どうなるかはわからないから。


 ……トレイルと 二人きりになるのは 怖い
 また……何か 衝動が首を擡げたら

 
 ノックス……いや ニコルと彼が
 一緒の時 ない かな…………
 あの ふんわりした 彼がいる時なら……

[希望的観測に縋りたくなる けど]



 …………………………ーー
 …………………… ………


 ーー……………………ラルフは 人を 食べたことは? 




 トレイルと……
 彼、静かすぎるから、なに考えてるのかよくわからないし。
 衝動は、怖いね……


 ニコラと一緒のときがあったら、教えるね。

[誘導するのは、難しそうだけれど]

 ノックスがいつも一緒にいるみたい、だからなあ……

[いや、そうでもなかったかと、昨日を思い返すけれど。
 いま目の前ではそうなので、よくわからないと思考ににじむ]


 ―――――
   ……まだ、ない、けど。


 ……口はあくけど……咄嗟に声が出ない
 ほどって……


 ノックスは……すごい 過保護 だったから
 ばれたら 殺されそう……

 どちらにしても 一回 火に 当たらなきゃ
 ……びしょ濡れなんだ 寒い
 二人が揃いの時か 人が少ない時……

[面倒かける と申し訳ない気持ちが滲む]



 ………………どっちが 後悔する かなって
 衝動的に 始めて喰べてしまうのと 今回の散らし方

[慰め方から 大枠ばれていると 判断して]



 ――その状態で声がでないなら……
 しゃべれない、のかな……


 ……殺されない程度に、がんばって……

[過保護な様子をみていたから、否定できず]


 びしょぬれなのは大変だ。
 ――居間に人が少ないって言えば、今もすくないけど。
 これる?

[もしくは、温泉で温まるのもありじゃないだろうかと、少し思案して]

 
 それは……わかんない、ね……

 ――どちらも、やってみないと。


【人】 会計士 ディーン

― 3階・個室 ―

[>>148ディーンの視線は、シメオンの小さな背中に注がれる。
守ってやるべきもののはずなのに、触れてやることも出来ないどころか、逆に傷つけて堪えさせるばかりだ。
自分のベッドから腰を上げ、頭皮に触れないよう心掛けながらそっと手を伸ばして、後頭部の短い金の髪を一房、手で掬い取る。
強い昼の太陽の色をしながら、髪は体温を持たない。
それでも嫌な音を立てる心臓の音を耳の奥に聞きながら、ディーンはその一房にそっと唇を落とした。

動作に込めたのは祈りだ。
どうか、この日の光が翳ることの無いように、と。

そうしてシメオンが動かずにいるのを暫く見守ってから、ディーンは静かに部屋を後にする。
――眠るような気持ちには、到底なれなかった。]

(187) 2014/11/16(Sun) 12時頃

【人】 会計士 ディーン

― →2階・居間 ―

[居間には恐らく、思い思いに休息を終えた人たちが集まっていることだろう。
そう推測して、ディーンは階段を降りたところで立ち止まる。
ある程度の広さのある小屋といえど、閉鎖された空間であることには変わりない。
人の少ないところを探すにしても、限度はある。]

 ……。

[階段の脇にある小窓から、外の様子を見る。
猛烈な吹雪のせいで、視界はただただ白い。
守るべきものの手を離し、魔法を使うことを止めた今、ディーンに残るものは何も無いと言っても良い。
白に埋め尽くされた景色は、行き場のない自分と重なる。

―― 書かなければ。

3階の部屋に戻り、紙と万年筆、インク瓶を手に2階へ戻る。
ずっと陣取っていたテーブルの一角を再び占領して、ディーンは筆を走らせる。]

(188) 2014/11/16(Sun) 12時頃

会計士 ディーンは、メモを貼った。

2014/11/16(Sun) 12時頃


 …………ああ ……納得 する


 ん…………少ないんだ 行こうかな……

[温泉は提案されればじんわりと怯えが滲む
 ……まだ トレイルがいる かもしれないし]


 

 どっちも やってみないでいいよ……
 ……母さんが 最後に教えてくれたのが
 人型の存在を喰べることーーーー
 
 けど……どちらかしか選べない状況なら
 ……ラルフが喰わないほうがいい




 しゃべれないなら……そこまで広まらない、かも。


 うん、上に来るなら、待ってる。


[居間には、ノックスとニコラのほかには、ディーンとホレーショーの姿が確認できた]

 人型――……血族も、食べることができるから、か……



 ――……うん……
 がんばってみる。


 ノックスにだけは……どうか

[先ほども否定はかえらなかった
 思考の中で 人の良さそうな笑み浮かべた
 ノックスが 何故か出刃包丁を構えている
 そんな姿を視覚的に思い浮かべて]


 ーー……美味しいと 思ってしまった程度に
 俺は獣なんだなってーーーー

 協力するーーーー 

 もうすぐ つく


【人】 会計士 ディーン

― 2階居間・テーブル ―

 『曇天の下、少女は木を見上げる。
 先端が見えないほど高く大きな木から伸びた枝の端に、
 赤い実がなっているのが見えた。
 
 「きっと、あれがそうだわ」

 しかし小さな少女の背では、実まで腕が届きそうもない。
 折角、大事な大事な親友が秘密を教えてくれたのだ。
 どうしても、あの実を食べなければいけないのに。
 あの実を食べて、彼に気付いてもらわなければならないのに。
 少女は太い木の幹に両手をかけて、力を込める。
 がさ、がさと木の葉を揺らし、木が揺れる。
 赤い実も一緒に揺れて――ぽろりと、落ちた。
 少女は慌てて枝の先のある方へ走り、
 落ちてきた赤い実を受け止めた。』

(193) 2014/11/16(Sun) 12時半頃

【人】 会計士 ディーン

 『決して口にしてはいけない、禁断の果実。
 親友は少女に言った。

 「その実を食べれば、大好きな人が振り向いてくれる」と。
 
 少女はそれを疑わず、赤い木の実に、小さく歯を立てた。』

[ディーンが書くのは、物語の海から掘り出したものではなく、ただ思うままを綴る文章。魔法とは程遠く、私小説とも言えないもの。
時折万年筆の先を紙に引っ掛けながら、ディーンはただ黙々と文字を連ねる。

走るペン先の動きが止まった時。
>>192居間に響く声に、ディーンは紙面から視線を上げた。]

(194) 2014/11/16(Sun) 12時半頃


 ……伝わらないことを願うね。

[同じ過保護でも、ノックスとフランシスは違って感じる]


 ――美味しかったんだ。
 それは……あぶない、ね。

[一度知ってしまったら我慢できるか、わからないと思う]

 うん。
 俺も、協力する。


【人】 会計士 ディーン

 ……ここは、皆の部屋だ。
 僕に遠慮をすることはない。

[>>199 ニコラとトレイル。それが彼の言う二人だろう。
ニコラは知っている。しかし物言わぬ彼の名がトレイルであると知らないディーンは、>>192彼の問い掛けに答えることは出来なかった。
>>201答えるラルフの声を聞きながら、ディーンは席を立つ。
炊事場に向かい、空の小さな鍋に水を張ってペチカに載せた。

水が滴る程冷えている彼に、白湯を用意するつもりだ。]

(203) 2014/11/16(Sun) 12時半頃

[フランシスのそれは知らないから
 比べようはないけれど
 少なくてもホレーショーとは異質な]


 ……………… ……

[思考で嘘がつけるか つけない気もする
 だからこそ 同じようにかえる言葉に
 驚きの思考の空間]


 協力の 意味…………ーーーー
 どっちも知らないなら 無理 しないで


[しばし途切れる思考に、ゆるく疑問符を飛ばす気配]

 …………
   無理はしない、けれど。


 せっかく、話ができるのに、
 フィリップだけによりかかるのは、いやだし。


 できる範囲で、手伝うから。


 ーーーー充分 助かってるよーー


 すぐに落ち着けたのも
 こうして 思考を介して
 知っている存在があるのも


 ーーーーーーだから


 と 思っても 君は頷かなさそうだ



 そう?

 だったら、いいけど……
 ――でも、やっぱり、手伝えることがあるなら、って思う。


 ……それが負担になるなら、控えるけど、さ。


【人】 会計士 ディーン

 ……君も、居て良い部屋だ。

[>>205「君も人間だ」と告げるのに、ディーンは敢えて迂遠な表現を選んだ。直接的な言葉は時として拒絶を生む。
それをディーンは心得ていた。
鍋に溜めた水が沸騰するまでの間、ディーンもまたペチカの前から動かない。

飛んできた赤い鳥を見て、表情は変えないまま僅かに目を細める。]

 そういえば、まだ君の名前を聞いていない。

[赤い鳥と、その主である彼との二人に向けての言葉だ。]

(207) 2014/11/16(Sun) 13時頃

 負担……って言うか……なんだろう

 生業が 人から離れられず
 きっと いつか 制御を覚えて
 誰かと 恋をした時ーーー
 そう言う相手と した方が いいだろって

 そういう時 後悔させたら やだな と思う


【人】 会計士 ディーン

 ……そうだな。

[>>208確かに、彼の言う通りだ。
ディーンは、山を選んだ理由を思い出す。
自分がしようとしていたのは、間違いなくずるい大人の所業だ。
それを子供に強いる残酷さは、理解しているつもりだ。

鳥が飛ぶ姿の向こう側に緑髪の少年を見る。
怒って叫ぶ。
なるほど、それが鳥の奇声の正体であると理解した。

鍋の中で、沸騰した湯の表面に気泡が浮かぶ。
ルーツの動きを見て、ディーンは急いで鍋の中身をマグに移す。

湯気の立つマグを緑髪の少年に届けに行こうとして
――時間切れだ。
咄嗟に右腕を差し出して、ルーツを止まらせた。
また痣を増やしてしまうことになるだろうが、仕方が無い。]

(214) 2014/11/16(Sun) 13時半頃

【人】 会計士 ディーン

 ――……君が、何を飲めるか分からないから

[だから、白湯を用意した。
ルーツを右腕に載せて身動きの取れなくなったディーンは、左手で持ったマグを緑髪の少年の方に差し向けた。
届かない距離は、彼に埋めて貰う他ない。

緑髪の少年がマグを受け取るまで、ディーンはそのままじっと待っている。**]

(215) 2014/11/16(Sun) 13時半頃

会計士 ディーンは、メモを貼った。

2014/11/16(Sun) 13時半頃



[しばらく、考えるように沈黙が続いて]


 ――恋とか、するかどうかよくわかんない、けど。


 ……きっと、後悔はしないと思う。
 思うとおりにやったことを悔やんだりは、しないよ。


 母さんはさ……父さんを食べた らしいんだけど
 後悔はしてないって


 ーーラルフも そう言う 気質なのかな……ーー


[沈黙の果ての思考に 思ったのはそんなこと]


 そうなんだ……

 きっと、食べたことで、一緒にいられるから、じゃないかな……


[よくわからないけれど、と呟く。

 それでも、きっと似たような気質なのだろう]


 ………………どうなんだろう

 俺は 母さんと今も一緒なのか…………

 いや きっと ただ食べるだけじゃ
 だめ…………なきはする
 さっきの時も そう思って…………




 よくわからない、よね……
 いままで考えないようにしてきたわけだし……


 ――食べるだけじゃ、だめなら。
 相手の気持ちが、いるのかな……


 ずっと考えず 遠ざけてた

[同意する気持ち一つ]

 相手の気持ち……だけでいいなら
 俺は 母さんを今も感じられる


 けどーーー


【人】 会計士 ディーン

 ……。

[>>217不要だと言ったところで、この少年は首を縦に振るだろうか。考えた末、ディーンは結局何も言わずに緑髪の彼を見るに留めた。
右腕に捕まったルーツがまた盛んに暴れないよう、腕の位置は高めに水平にし、自らの髪で遊びやすいように配慮する。

>>218ふとディーンは視線を感じ、首を動かす。目が合ったのは、文章を燃やした時に見ていた彼だった。彼にはどうにも、都合の悪いタイミングばかりを見られている心地がする。
>>223ニコラが名を呼び、>>224彼が近づいて、ようやく彼がトレイルという名の人物であることを知った。

>>213ニコラがこちらを指差した時。
ディーンは何も言わず、気付かないふりをした。
溢れ出るものを文字にすら置き直さない内に、彼の姿を見てはならないと思ったからだ。
しかし、今はいくらか平静を取り戻している。
ディーンはニコラとトレイルと緑髪の少年とを順に視界に収める。
その関係性については、知る由も無い。]

(229) 2014/11/16(Sun) 15時頃



 考えてしまうと、欲しくなるから……


 ――気持ちだけじゃ、ないのかな。
 ほかにも、――?

[まだ、未知の感覚。

 気になることがイコール衝動につながるわけではないけれど。
 どこか落ち着かないものが、ひそやかにある]


【人】 会計士 ディーン

[右腕に乗る大きな鳥の重量で、上手くバランスを取れない。
ディーンはなるべく腕を身体に寄せ、重心が崩れるのを防ぐようにしながら、そろりそろりと炊事場を離れる。

>>228ノックスと自分とでは立場も、考え方も違う。
ノックスのように同行者を扱うことは出来ないだろう。]

 ……彼らには、彼らの考えがある。

[兄弟間に口を出すなど、余計な世話に他ならない。
それが分かっていて言葉が口をついたのは、嫉妬にも似た感情の所為もあった。]

(232) 2014/11/16(Sun) 15時頃

会計士 ディーンは、メモを貼った。

2014/11/16(Sun) 15時頃


 ーー……欲しくなる……のかな?
 それこそ 考えたことも 無かった


 わからないね……知らないから
 ……欲しくなるのかな
 誰かを 衝動だけじゃなくーーー

 あるのかな?


[視線に込めたのは苛立ち。

 僕には僕の考えがある。
 ‘保護者’の君なら分かるだろう?

 何故、わからない? と、棘含み。]


[ディーンは視線を真っ向から受け止めた。
考え方の差異は人の常だ。
それは作品の受け取る感性の多様さにも似ている。

ディーンの表情は、変わらない。]


【人】 会計士 ディーン

 ……ノックス。

[>>236ノックスは緑髪の少年をフィリップと呼んでいた。
つまりそれが彼の名だと記憶する。

フィリップが二人を促すさまを見て、>>237ノックスの言葉を聞き、ディーンは彼の名を呼んだ。
ディーンの声色は少し平坦とは異なる。
ノックスの言動を咎めるような響きを持っていた。]

(240) 2014/11/16(Sun) 15時半頃

【人】 会計士 ディーン

[>>239提示された条件に、ディーンは一度黙り込む。
持ってきた万年筆は一本だけ。インクにも紙にも限りがある。
それが衝動を抑える手段であるのだから、今はまだ失うわけにはいかない。

しかし、ディーンはすぐに思い直す。
紙とペンとインクを失っても、選ぶ道はまだあるではないか。]

 ……ああ、構わない。
 僕は動けないから、君が渡してくれ。

[動けない、とは少々大袈裟だが、どちらにせよルーツを腕に載せた状態では時間が掛かってしまう。
ディーンはノックスに、視線でテーブルの上を指し示す。
文章を書き連ねた紙と、万年筆。それに半分ほど中身の残ったインク瓶がそこにある。]

(244) 2014/11/16(Sun) 16時頃

【人】 会計士 ディーン

[>>241ディーンの腕に乗ったまま、名を呼ばれたルーツが返事をするように鳴く。ディーンはフィリップの言葉にぎこちなく頷いた。
鳥の面倒など見たことは無いが、今のところ彼はこの髪で遊ばせておけば良さそうだ。

それよりも手のかかりそうなのは――。

ディーンは>>243フィリップが会釈するまでを見つめてから、視線をノックスに戻す。
>>239>>245肩を叩く。それに応じて笑う。
そんな些細な、日常的な遣り取りにすら羨望を覚えて小さく息を吐いた。
あまりにも出来ない事の多い身に、感じるのはやはり嫌悪。]

(247) 2014/11/16(Sun) 16時頃

[きっと、ディーンにはノックスの懸念が分からないのだろうと、変わらぬ表情を見て思う。

 同じ‘保護者’のはずなのに。



 同行者に抱く想いの根底は変わらないと、思ったのに。]


【人】 会計士 ディーン

[フィリップとトレイルとニコラが居間を去る。
ディーンはルーツを離さないように気を付けながら、ドアの方へ視線を向ける。

>>252射抜くように真っ直ぐこちらを指す指先に、ディーンは炎の幻想を見た。
その昔、罪深い魔女たちは炎に焼かれて死んでいった。
本で読んだその光景を思い出す。

視界の端にちらつく赤色は、炎では無いけれど。]

 ――……。

[ニコラのしかめ面の理由は分からない。
しかしディーンはその姿が扉の向こうに消えるまで、視線を逸らさぬままでいた。
それから、>>253ソファーに倒れ込んだノックスを見た。]

(256) 2014/11/16(Sun) 16時半頃

【人】 会計士 ディーン

 ……ベネット。

[居間の扉が閉じたと思ったら、すぐに開く。
その物音にディーンは視線を向け、>>255幼馴染の名を呼んだ。

驚いた表情も無理はない。]

 ルーツは今、機嫌が良いらしい。

[だから大丈夫だ。
ルーツ、と名を呼ばれた鳥はまだ嘴で髪を揺らして遊んでいる。]

(257) 2014/11/16(Sun) 16時半頃

[ 鳥は警戒しつつ、
ディーンの様子も窺った。
囁かれた懇願が、気にかかって。

心配そうな、視線を向けた時間は短くない。
よもや、彼の同行者とうまく行っていないなんてことは、ないだろうか]


【人】 会計士 ディーン

 今は、1階にいる。

[>>260ニコラとトレイルが一緒であることは伏せた。
二人の名を出せばまたノックスが機嫌を損ねるかもしれないと考えたからだ。
ルーツは金の髪を嘴で一房抓んで、引っ張る。
遊ばせているというよりは、やりたいようにやらせているだけの状態だ。]

 ……大丈夫だ。

[言いながらディーンは左手を持ち上げ、人差し指の先をルーツの嘴の前に差し出す。
ルーツは金の髪を離し、指先に噛みついた。
痛くはない。甘噛みだ。]

(261) 2014/11/16(Sun) 17時頃

[鳥に人差し指を噛ませる様子を眺める素振りで、ディーンはベネットの視線から目を逸らす。
何も話す心算の無い、拒否の姿勢は相変わらずだ。

直に聞かれることのない限りは、幾らでも逃げられる。
――それが卑怯なことだと分かっていても。]




 いままで、考えないようにしてたから、
 わからないね……

 衝動だけじゃないのが、あるのかもしれない……


 

 ――よく、わからないけど……


[ノックスの連れや他に聞こえないよう、声を潜める。
傍目には昔馴染みの内緒話程度に見えるよう。]

 お前の連れは…「まだ」か?

[まだ獣の性に目覚めてはいないのか、と問う。
目覚めていることにも危惧はあるが、目覚めていなければまた別の危惧もある。

どちらにせよ、互いの連れを遠ざけておきたいのが本音であって、それをノックスに指摘されれば隠すことなくあっさりと頷く。]




  ――血の、におい。


[ざわり、とうごめくものがある。

 近づきたいけど、
 近づきたくない。

 そんな葛藤がにじむ]


(よもや、彼らまで?)

(確かめなければ)

[ 話に集中しているなら、バーナバスとノックスがその視線に気づくかどうかは、わからない。でも]


―ディーンに向けて―

ディーン……あの、

[ 先程は、前のように目を逸らされたが
今度は答えてくれるだろうか――聞く内容は、いまは違うが ]

……君は、此処に居る
“ 同族 ”のこと、どれくらい把握、してる?

ノックスたちは、“ そう ”だと、思うけど
……バーナバスたちの、ことは?


【人】 会計士 ディーン

 ……ああ。

[>>268具体的に預かることを約束したわけではないが、フィリップの言葉と今の状況は預かっていると言って遜色ないものだろう。
そう判断して、ディーンは頷く。
それに合わせて揺れる金の髪を、ルーツがまた嘴で掴む。
笑う代わりの小さな吐息を一つ零して、ディーンは>>269ベネットが向かってくる方へ、視線を動かした。]

(271) 2014/11/16(Sun) 19時頃

[密やかなベネットの声を聞く者は、ディーンとルーツだけだ。
どうやらルーツが苦手らしい様子のベネットから、右腕を少し遠ざける。]

 ……君たちと、僕たちを除くなら、
 フィリップは、そうかも知れない。
 バーナバスたちのことは、分からない。

[ディーンは、フィリップと交わした会話を思い出す。
断言しないのは実際に確認したわけではないからだ。
それよりも、ディーンには気に掛かる節があった。
微かに瞼を伏せ、細く息を吐く。]

 ノックスたちも、なら
 ……ニコラも、そうなのか?


 ……まだ、だよ。

[少なくともそんな話を彼等から聞いたことはない。
 卵を見せた時も、何とも。]


 ……ねぇ、バーニィ。

 僕は、堪らなく    怖い、よ。

[そっと押し出した声は、思いの外弱々しかった。
 愛し子達に吐露した不安や本音とは、また別の話。]

 変だと思ったらすぐに教えるようにとは言い含めたけど。

 ……プリシラは?

[まだ、ならば。恐らく願いは同じだろう。]


 ーーーーーーけど…………

[言語化の途切れる思考 緩く傾げるような]
[じっと 思考は静かに
 時折 ノックスの過保護に 苛立ちが滲む
 けれど 取り敢えず
 三人で話せる環境につけば
 安堵 と 緊張

 その思考が それたのは]


[ざわり 衝動と言うには淡い感触
 背中を撫でられたような
 生肉も遠ざけている 思い出す]


 ーー近づいたら……囚われる


―ディーンへの―
フィリップ?
……そう、……かれが、そう言ってたのか?

[ それは、不思議ではない。むしろ
ぱちりと当てはまるような感覚。]

トレイル、たぶん、“ あの ”トレイル、……だから、

[ 謂いにくそうに、フランシスは目を伏せる。
ディーンは知っているはずだ。
歌の不和、高慢な天使の歌声の神童は名高く
ひどく落ち込むフランシスのことは、その影に。]

彼を連れて居るノックスも
ニコラも、“そう ”だと、思う……


ディーン。


ニコラが、
どうか、したのか?

[ 特定の、同行者以外の名前に――フランシスは、区切り、強調して、尋ねた ]


【人】 会計士 ディーン

[ディーンはゆっくりと右腕を動かす。
ベネットとルーツの距離を離す為の動作だ。

足場が揺れて、ルーツが足に力を込める。
ディーンの表情はやはり変わらない。]

(281) 2014/11/16(Sun) 20時頃

 ……直接聞いたわけじゃない。
 ただ、僕がそう感じただけだ。

[ディーンは、1階でのフィリップの言葉を思い返す。好戦的にすら見えた瞳と、狼の話。
しかし、それは直ぐに頭の端に追いやられた。ベネットの口から聞こえるトレイルの名前に、過去の記憶を探る為だ。
彼と過ごしていた幼少期の頃の記憶をなぞる。ベネットが沈みこんでいた時期の辺りを入念に思い返して――見つけた。

ディーンは天使と称された彼の外見を覚えてはいなかった。結びつくのは名前のみであり、それもベネットの表情を曇らせるものであるなら、口にすることは意図的に避ける。]

 ……いや。

[普段嘘を口にしない人間の嘘は、白々しい。
疑問を否定する口振りは変わらないまま、しかしディーンの眉間の皺は俄かに深くなった。]


【人】 会計士 ディーン

[>>272ノックスの手の中にある文章に、ディーンは気を払わなかった。
その序盤は既に焼失している。何処かに出す為のものでもない。

拾い上げた物語ではなく、自らの内にあるものを曝け出した文章は、その血の持つ宿命の嘆きを孕んでいる。
直接的な表現でなくあくまで物語のような体裁を取りながら、そこにあるのは――ディーンの抱く、欲の塊だ。]

(284) 2014/11/16(Sun) 20時頃

【人】 会計士 ディーン

[>>285ノックスが立ち上がるのを見て、まず反応したのはルーツだった。
ギャギャ、と声を上げるのと>>286ベネットが顔を上げるのとはほぼ同じタイミングだった。

両者の反応に対し、ディーンはやはりいつもと同じ様子のまま。
ベネットの言葉から逃げるように、ノックスの方を向いた。]

 ……ああ、構わない。

[そう告げながらディーンは、ノックスの手の中にある紙を見る。
見慣れた、自分の字の記された安物の紙だ。]

(287) 2014/11/16(Sun) 20時頃


…っ、ディーン、……

[追及しなければならなかったのに。
今のは、きっと、聞き逃してはならないことだったと
フランシスには思えた。
また逃げるように視線を逸らされる。
不安を、掻き立てられる―――]


[聞けば同じ問いが返ってくる。
当然予想されたそれに小さく首を横に振った。]

 まだ何も。
 あいつは、何も知らない。だから…俺はそれが怖い。

[経験がない故の無垢は、いざという時には瞬く間に望まぬ色に染まってしまうことだってある。
一度汚れを知った者よりもはるかに容易く抗えない波に飲まれることも。]


 だって、この『赤い果実』は――…

 僕達の秘密に、良く似てるものだから。

[低い声は、フランシスにも届くだろう。]



 ――……

[赤い雫がたれる。
 それに彩られる姿を幻視して、小さく息を呑んだ。

 ざわり、揺らぐものを、振り切るように]

 血の匂いは危険だ――

[ため息をつくような、そんな思考]


【人】 会計士 ディーン

[囁き声が、苦しげにも聞こえる音で名を呼んだ。
昔馴染みには容易く嘘が見破られるだろうことは推測できた。
しかしディーンは何も言わない。友人に余計なことを知らせたくないのだ。
彼はまだ、守るべきものを失ってはいない。

>>294ディーンは胸元に押し付けられた紙を左手で受け取る。
ノックスの批評に耳を傾けながら、数度瞬きをした。
自分の名義で発表した作品のないディーンにとって、直接評価を聞く機会は決して多くない。
聞けたとしても、他の作家や編集者の言葉ばかりだ。]

 ――……もう、作家じゃない。

[小さく、ディーンは呟く。物語を書くことはもうやめたのだ。]

(299) 2014/11/16(Sun) 20時半頃

[そう、これは物語では無い。
それよりも生々しく、逃れることの出来ない業を記している。
ノックスには、分かるのだろうか。
ディーンは伺うような視線を彼に向ける。]

 ――……これは、業だ。
 罪だと分かっていて、口にしたくなる。

[少し歪んだ業を持つディーンにも、食欲を抱いたことはある。
しかし、この文章は――まだ、完結してはいない。]


【人】 会計士 ディーン

 ――……。

[>>298ディーンは問い掛けに、重い息を吐いた。
口は開かず、否定も肯定もしない。

それを彼はどう捉えるのか。
様子を伺うように、ディーンはノックスから視線を逸らさない。]

(300) 2014/11/16(Sun) 20時半頃



 ーーー…………うん


 衝動は……湧き上がると一瞬 だった
 だからーー気をつけて

[衝動だけで喰らうこと そこに 辿り着かせないように
 けれど あれは一瞬で 何ができるのか
 ただ 安じるばかり]




――……「人狼」。

[ぽつり、呟く、透明なこえ。]



 そうなんだ……

 ――――わかった。気をつける。

 血の匂いがつよく感じるのって……
 やっぱり、月が満ちてるから、かな――

[案じる気持ちに、すこし、暖かいものを感じて。
 気を引き締めなおす]


 業は棄てられない。背負い続けなくてはいけない。

 だから、誘惑を振り払い、口にしない努力をすべきだ。
 そして、僕たちはそれが叶っている。

[違うかい?]


 ーー………そうだとは 思う

 せめて 月が細ければ
 きっとラルフも……俺もーーーー


 知るのは怖いね
 考えてこなかった
 ……考えなくちゃいけない気もした


 けど 怖いーーーー


 うちのニコラが、君を指差した。何度か……ね。

[知っての通り。]

 それだけと言ったらそれだけ、だけど――…ニコラはダメだ。


 君も‘保護者’の一人なんだから、必要以上に用心して欲しい。


[フランシスの方をちらりと向き、唇に指を立てる。それだけで、伝わるだろう。

 トレイルの事を思い出させるから。]


―― っ…

[人差し指を立てる仕草、
口を噤んで、物思うように眉を寄せた。]


[間近で、同じような立場であるはずの保護者たちが交わす会話を、嫌でも耳は拾ってしまう。

誰か、己の懸念など笑い飛ばしてしまってくれ、と。
そう思うのに。]


【人】 会計士 ディーン

[>>303腕にルーツのいる状態では、素早い動作は不可能に近い。
ディーンの額にぺしり、とバーナバスの指が当たった。
人が触れても極度の緊張状態に陥らなかったのは、それが認識する間もない一瞬のことであり、別のところに意識を取られていたからでもあった。
些か早く打つ心臓の辺りを紙とまとめて左手で撫でながら、ディーンは一度、緩く息を吐く。]

 ……僕は、何もしていない。

[それはさながら、言い訳をする子供のように。
非難するように視線は再び、ノックスを見た。**]

(308) 2014/11/16(Sun) 21時頃

 うん……怖いね。


 月がほそければ……こうして、同じ場所にいても、
 大丈夫だったかもしれない……


 衝動がどういったタイミングでおこるのか。
 わからないけれど……違和感を感じたら、離れたほうがいいのかな……


[でも、離れたくないとも思うそれが、危険だとはわかっている]


 ……君の言っていることは、きっと正しい。

[ ――だが。]

 ニコラがどうするかは、ニコラが決める。
 僕がどうするかは、僕が決める。

[ノックスの要請にはやはり、是とも非ともつかない返事をした。
密やかな声は、近くにいるベネットにも拾えてしまうだろう。
ディーンは、ベネットの方を見ることが出来なかった。**]


会計士 ディーンは、メモを貼った。

2014/11/16(Sun) 21時頃


[バーナバスにも聞こえているだろう、やりとり。
視線をそっと送り、表情を窺う。]

……はやく、吹雪が、止めば――いい

[――きっと、だいじょうぶ、
そんな気休めのような言葉は
フランシスには、謂えなかった。]


 ーー……同じように 怖がってくれる
 存在がいると 少し 落ち着くね


 ーーそれかー二人きり にならない……?
 ……少なくても俺は トレイルと
 二人きりに なるのが怖いーーー

 他の人とも そう なのかな…………
 二人きり は怖い


[――やっぱり、うそじゃないか。


緑の眼が、ディーンを半ば睨むように見るが
彼は眼を逸らし、視線がかち合うことは、なかった]


 一人じゃないから、心強いね。

 ――いつも、注意されてたのは、

 あまり強い気持ちを相手に向けてはいけない、って。
 恋を覚えたら、危険だって……

 二人きりになりたいと思う相手が、危険なのかもしれない……

 ほかの人とは、どうかはわからない、けど――

 トレイル以外にも、だったら。
 二人きりにはならないほうが、いいね……


[早く雪がやめばいい。]

 まったくだ…。

[フランシスの言葉に苦く呟き返して。
早く雪が上がるようにと願う。]


 うん…………一人で人間の中だったら……



 恋………… 強い 気持ち
 わからないね……知らないから

 そう そうだ……親しんだ 相手を喰いたい
 そうなるはず…………なんだけど

 ーー俺のは 何か違う
 トレイルに対しての あれは…………
 …………他の人とも……用心する

[ラルフの思考に素直に同意を返す]


    ………ハっ、

[呆れて物が言えないとは、この事か。]

 決めるも何も、あれは意思とは関係なくやってくる。
 災厄だ。



 ……あぁ、そうかい。
 シメオンにも同じことを言うんだね、君は。

[何故、そんな目で見られなければならない。
 藍鉄を射貫くようなフロスティブルーは、止まぬ吹雪の様に冷えていく。

 正しいと言いながら。まるでニコラが堕ちても良いとすら聴こえる返答。保護者失格だなと視るのを止めた。**]



 うん……、一人じゃなくて、良かった。



 知らない気持ちだから、余計に怖いのかもね……


 ――気持ちがなくても、衝動は、起きる……?
 それだと、危険だ……

 俺も、そうなるの、かな……


[気になる人がいる。
 それは過去にまかれていた種。

 衝動の種類があるのかすらも知らぬまま、不安がよぎる]


 ーー恋が こういう
 穏やかなものなら 良いのにね…………

[いることに安らぐ 落ち着く
 ふっ と思考が笑みをこぼして]


 喰いたくなる……いつか知ったら なるのかなぁ

 …………あの衝動が恋なら
 即物的すぎないか ……てのはある……
 し ……二人きりに なるのは怖い

 
 ラルフは……獣だとしても どうかーー………

[ラルフの過去も 気になる人も知らない
 ただ せめて衝動の種類が
 己のように多岐にわたならければいい
 と 彼のまだ知らぬ衝動を思う]


[警戒を孕んだ眼差しを、そっと向けて見まわす。
獣の自覚ある大人と、獣の自覚なき子どもと、獣である子ども。

だれが、脅威になるのか。
否、誰が男の大事なものを傷つけかねないのか、と。]


[感情によって発生するそれを災厄と断ずることは、ディーンには出来ない。
物語には数多の捉え方があり、そこから生まれるものも様々だ。
彼にとっての災厄でも、或いは他の誰かにとっては幸福たりえることすらあり得るのだ。]

 ――……ああ。

[既に同じことを伝えた後だ。
蔑むように吐き捨てられたそれに、ディーンは頷いた。]

 だから僕では、シメオンを守ってあげられない。

[そう呟いて、ディーンはようやくベネットの方へ視線を向けた。]


【人】 会計士 ディーン

[ノックスとバーナバスが去り、ディーンはソファーに腰を下ろす。
肘かけに右肘を置くと、ようやく鳥の重みが少しマシになった。
髪で遊ぶことに飽きたらしいルーツが、辺りをきょろきょろと見回している。まるで主の姿を探すかのようだ。

>>306ラルフが淹れてくれたお茶が湯気を立てているのをぼんやりと眺めながら、ディーンは明確に溜息を吐く。
他の何かを表す為ではなく、重苦しいものを吐き出す為の。

>>320月が満ちる。
だからだろうか。
重苦しいものの中に一抹の喜びが混じっていることに、ディーンは気付いていた。]

(332) 2014/11/16(Sun) 22時頃

会計士 ディーンは、メモを貼った。

2014/11/16(Sun) 22時頃



……だから、って  何……。

[困ったような、怒ったような、複雑な表情を、
フランシスは浮かべていた。]


 ふふ……こんなふうに穏やかなら、
 きっと心配もいらないし、ね。

[一人じゃない安心感と、
 笑みが届く感覚に、小さく笑いがにじむ]


 二人きりになりそう、だったら声をかけて。
 俺でもいたら、違うかも知れないし……

 ――ん、ありがとう。

[願う気持ちに、感謝を返す]


 同感

[衝動の問題に 張り詰めていた気持ちが
 ゆる少しほどけて ]


 ーーーありがとう
 ラルフも…………何か の時には 呼んで?

[実際に間に合うかは わからない
 けれど 少しでも心の保険に
 互いになるようにと]


【人】 会計士 ディーン

[髪で遊ぶことに飽き、辺りを見回しても気を引かれるものが無かったせいか、ルーツが大きな羽根を広げる。
今にも飛び立たんとする姿勢で、上下に身体を揺すり始めた。
しかし、ディーンには羽ばたこうとする鳥の動きを制する方法が分からない。

ディーンは気遣わしげな視線をベネットに向ける。
それは>>333彼が問いを投げかけてくるのとほぼ同時だった。]

 ……シメオンは、上で休んでいる。
 ベネット……僕は、保護者として、失格だと思うか?

[苦手な表現だが、分かりやすさを優先する為には致し方ない。
自ら保護者と口にしておきながら、ディーンの表情は困惑するように僅かに曇った。]

(339) 2014/11/16(Sun) 22時頃

 うん。

[おなじように感じる気持ちが伝わって、ほわりと心が温まる]


 何かの時には、呼ぶね。
 呼べるなら、きっと大丈夫、だと思うし。

[間に合うかどうかよりも。
 助けを呼べるだけの理性がある。

 そういう安心が、ほしい]


 暖かいねーーーー



 俺 ラルフに会えて 良かったよ
 満月に 足止めされ ろくでもない かもしれないけど


 ーーそれでも


 うん、あたたかい。


 ――それでも。
 フィリップとあえたことは、良かったと思う。



 満月だって、ぶじに、越せるかもしれないし?

[冗談めかした表現で、願いを呟く]


 バーニィは、衝動を知らないプリシラを守りたい。

 ―――でしょう?

[目を合わせなかった先程の様子を思い返す。

 ねぇ。プリシラは、バーニィの中でどんな存在になった?


【人】 会計士 ディーン

[羽ばたきを止めないルーツの動きに、ディーンは右腕を真っ直ぐに伸ばす。
くん、と一度身体を後方に引いてから、今度こそ本当にルーツはディーンの腕を離れた。
居間の端から端までを羽ばたき、壁際が近づけば身体を傾け、室内をぐるりと旋回する。

自在に飛ぶルーツの動きを、ディーンはしばし視線で追う。彼がどこに落ち着くかは分からないが、この部屋を出なければ問題はないだろう。]

 ――……何を、取り返せばいい。

[>>347怖くて触れることも出来ない。保護者らしく、危難から遠ざけようとすることも出来ない。
久しく会ったばかりのベネットに分かるはずもない問い掛けをしてから、ディーンは重々しく息を吐いた。
右手で鬱血痕のある左腕を撫でる。]

 ……すまない。忘れてくれ。

[そう告げて、ディーンはようやくラルフの淹れてくれたお茶に手を付けた。]

(359) 2014/11/16(Sun) 22時半頃

[彼らも、『同じもの』だと――]


[同じ思考がかえれば
 嬉しさが思考に滲んで]

 そうだねーーーううん そうしなきゃ だ
 危険なことに 近づかず
 ……息を潜めるように



 時折 互いに思考で息を抜きながら


やだ。……忘れない。

此処じゃ話しにくいなら
別の、場所でいい。……聞かせてよ。

[ディーンに願う。
されど、――聞き入れてもらえるかは、分からない。]


[嬉しいが重なれば、ほわりと暖かさがにじむ]



 うん。危険なことには、近づかず、ね。


 話すだけで。だいぶ違うし――


[ふ、と思い出したことがある。
 衝動を、片目をえぐってこらえた同行者の話]

 ――フィリップの散らし方と違うけど、
 ドナルドも、衝動をこらえたことがあるよ……

 話を聞いてみるか、やめといたほうがいいのか……

[ドナルドが、まだその身のうちに獣を飼っているのなら。
 眠らせたままのほうがいいかもしれないと、悩む]


[このじんわりと暖かさが
 衝動を抑えてくれたらいいのに

 ゆると穏やかに感じながら]

 ドナルド…………ーー
 知りたい とは思う けど

[ラルフの悩むニュアンスに こちらも悩む]


 無理なく さりげなく 聞けたら
 ……かな……迷惑は かけたくないし


[穏やかさが、そのまま
 衝動をねむらせてくれたらいいのに、と]

 ……うん、じゃあ、聞けたら、ね。


 ――あのとき、かなり、しんどそうだったけど――
 でも、うまく抑えられたみたい、で。

 こんなやりとりも、できなかったし……

[できないなら、できないままのほうがいいのだと。
 そう、思った]


 あいつを、獣にしたくねえ。

[身勝手な大人の望みでいい。
男が味わった苦しみから出来る限り遠ざけてやりたい。]


 ……僕は、君に嫌われたくない。
 心配もかけたくない。

[後者は今更だろうか。
ディーンは同行者に言うのと同じように、真実を告げる。
ただ愚直に。]


【人】 会計士 ディーン

[>>363ルーツに追い立てられるように、ベネットが居間を去る。
随分と人が減った居間で、ディーンはまたも大きく重い息を吐いた。ルーツが旋回する羽音が断続的に聞こえている。

ソファーの背凭れの上部に後頭部を預けるようにして、ディーンはルーツが飛ぶのを眺める。
赤い羽根は炎を連想させ、炎はあの掌を連想させた。
空想がひと連なりに、一つのところに集約されていく。
物語の海に沈むことは、最早出来そうにない。

気がつけば、一つのことだけを考えている。
他のことが碌に手につかない。
この状態を何と言うのか――ディーンは理解していた。]

(375) 2014/11/16(Sun) 23時頃


[ああ、もう、 ばか。

――逃げる折、ディーンを――友人を、そんな眼で、睨んだのだ。
大丈夫、と同行者に繰り返す
そんな自分のことは、棚に上げて。]


[このまま 吹雪が収まるまでーー穏やかに]


 ドナルドを 揺さぶらない範囲で

[念を押すように 思う] 

 
 ーーあの時…………
 …………

[じっと 考える ドナルドの話]


 ……強い人?ドナルドは

[それでも 彼は 人を避けず]




 揺さぶらない範囲……がんばる……


[へたに、起こしてしまったら大変だと思う]

 ドナルドは強いよ。
 片目をなくしても、まだ、同じ仕事を学んでいるし……
 人を、避けがちではあるけれど……それでも、一緒にいるから。


【人】 会計士 ディーン

[文章の書かれた紙は、まだ左手の中にある。
文章の中の少女は、禁断の赤い果実を口にした。
しかし、文章はまだ完結していない。

瞼を閉じると、そこに続きが映し出される。
文字はそれを表現する為の手段だ。
空中を旋回することに飽きたルーツは、ソファーにディーンの金の髪が広がるのを見て、ソファーの背凭れに降り立った。
ディーンはルーツを見ようとして――>>380その向こうに、一人の少年の姿を捉えた。同じソファーの端と端。
しかしディーンはどう声を掛けて良いか分からず、ただ見ているだけだ。]

(386) 2014/11/16(Sun) 23時頃

 ラルフも 無理しないでーー


[がんばるに そう考えてしま ]


 片目…………それって

[ラルフの語るドナルドのそこに
 まさか という思考と この流れ
 と思うと 衝動を抑えたことと
 片目であること に思う]

 それでも……か
 見習わなきゃ…………


 ――……うん、ありがとう。


 あまり、見習って欲しくない、抑え方だけど。
 でも――抑えられたのだから有効、なのかも……

 ――痛みで、抑えられるの、かな……


 痛み…………強い 刺激が有効
 なのかな…………
 
 
 耐えられるなら 耐える方法は
 多いに越したこと ないよね
 目は……弓を射るときないと困るけど……


 そうかもしれない、ね……

 あれだ、混乱してるときに頭はたいてもらうような感じ?



 ……目はね、普通に生活するのにも困るし。
 手も、困るし……

 ううん、どこも、困るけれど……

 衝動をこらえきれないより、まし、なのかなあ……


 出会い頭に 殴ればいいかな……?


 …………どこでも困るけど……
 少なくても ドナルドにとっては
 衝動のままに喰らうよりは……片目の犠牲
 それを選んだ………ーーそういうこと だよね


 ……ノックアウトされれば、気絶して動けなくは、なるよね……

[それだけの力で殴れるかどうか。
 そのあたりが不安ではある]



 うん……ドナルドにとっては、そうだったみたい。

 ――だから、衝動に負けるのが、すごく、怖いね。


【人】 会計士 ディーン

[>>404返ってきた声は、何処か遠慮がちであるように聞こえた。
ディーンは、ルーツ越しに赤毛の少年を見ていた。
沈黙の間が多い。
その理由については、ディーンにも思い当たる節がある。
初めてまともに喋る相手には、何を話して良いのか分からないのだ。]

 ……彼の面倒を、頼まれた。
 だから、そうしている。
 それと……人と、話していた。

[赤毛の少年の苦労を理解して、ディーンはいつもより言葉を多く口にした。しかし、それでも画期的な話題を提供しているとは言い難いボリュームと内容だ。
左手にあった紙を膝の上に置き、天井を仰ぐような状態のまま一度ゆっくり目を閉じて、開いた。]

 ――彼は、ルーツという名前らしい。
 名前で呼ばれないと、怒る らしいから。

[精一杯の、頑張りだった]

(412) 2014/11/17(Mon) 00時頃

 それだ いっそ弓で………は 死ぬか……



 …………怖いね……

[片目を失うより 衝動の入りやすさを
 自覚しているだけに]



 ……衝動にとらわれないように
 囚われても 殴るなりなんなりで……止めるよ

 [獣の性質を同じように持つラルフの安心になるように]


 ……それは、死ぬ。


 衝動が、どんなタイミングでくるかわからないから。
 それがこわい。

[いまだ、ざわめきしか感じなくても。
 これが、おさえきれなくなったらきっと、と思えるものを感じている]


 うん、ありがとう、フィリップ。
 俺も、そうするね。


[こうして、声をかけてくれるだけでも、ありがたいと思う。
 一人で考え込んでいたら、きっと飽和していただろう]


 嗚呼…………それは ある
 怖くて 人間をさけてたはずなのに……


 ……思いっきり 鳩尾に打ち込んでいいから

[殴られるなら 先の散らした行動より
 ラルフにも頼みやすくって
 自分は…………できるだろうか?]


【人】 会計士 ディーン

 ……金髪。

[>>422思い当たる姿は二つある。
しかしそのどちらも、鳥を連れ歩くようには思えない。
赤毛の少年――プリシラの言葉を反芻して、ディーンはルーツの腹の辺りを見た。赤い羽根がなだらかな曲線を描いている。]

 ああ、そうだな……今は、プリシラと話している。
 僕は、ディーンだ。

[プリシラ、という名前に抱く疑問符は喉の奥に飲み込んだ。
今の歳に至るまで何度も問われただろうことを言わせる気にはなれなかったからだ。
笑う顔が、少年らしい人懐こさを感じさせる。]

(429) 2014/11/17(Mon) 00時半頃

 満月のときだけ、避けていたけど……

 ――なんとか、しないとね。


 うん、少なくとも痛みで動きが止まるぐらいには、思いっきりやらないとね……


 フィリップも遠慮なく、やっていいからね。


 ドナルドも強いし……ラルフも強いね
 それでも 人に関わって……満月以外の時




 狩で仕留めるように…………やるよ
 


 俺が強いんじゃなくて、二人に支えられてるだけだと思う。


 これから、がんばることができたら、強いのかもしれないけど。





 ――う、うん。
 ……身をもって体験するわけか……

[少し、痛みを想像して青ざめる心地]


 …………衝動に 負けない くらい


 そう 思えることが もう 強さの一つ
 だと思うよ




 一瞬だから…………!
 狩でもそうなんだ 長引かせないのが大事

[と 慌てた風に 思考を上書きする]


 そっかな……そうだといいな。

 ありがとう、フィリップ


[あわてて重ねられる思考に、ほっと吐息をこぼす]


 一瞬なら、我慢できるはず……


【人】 会計士 ディーン

 ……普段。

[>>437質問に答えるのはやぶさかではないが、想定していたよりも難しい質問が来て、ディーンは思わず口籠った。
傍らで遊ぶルーツに視線を逃し、その嘴を見ながら考える。
――しかし、気の利いた答えは出て来ない。]

 物語を、書いていた。
 今は……ただの、文章を書いている。

[結局、生業を除けば何も無い。
ディーンは近づくプリシラの様子を見た。
距離はまだ十分にある。]

(450) 2014/11/17(Mon) 01時頃

 ううん  きっと のりきれるさ

[と 勤めて心はポジティブに
 混ざる感情は どうしよう この子供達と
 トレイルとニコラの様子に ちょっと遠い目したい
 けれどそれは牧歌的な悩みで 気がポジティブに寄ってたのもある]


 痛みを感じさせないくらい
 素早くしとめるよ…………


 だよね。

[話しているうちに楽観的になってきたのは間違いない。

 なにかほのぼのとした悩みが伝わるけれど、そこまで気にする必要はなさそうだとも思う]


 ……わあ、狩人っぽい。
 獲物になった気分ってこういうのかー。

[こちらはそこまで言い切れないから、なるべく確実性を狙うか、と思う。

 血が流れているわけではないから、まだ
 そこまで匂いで動揺することはない。]


【人】 会計士 ディーン

[>>440扉の開く音に反応して、ルーツはそちらを見る。
既に遊び道具の一つとして認識したベネットの姿を確認した途端、羽を大きく広げてディーンとプリシラの間を飛んでいく。
低い位置から徐々に高度を上げて、居間の扉に着く頃には丁度、胸の辺りの高さまで。

ディーンはそれを止めようもなく、ただ見送る。
ルーツがいなくなって開けた視界に、先程より多く、プリシラの顔を映して。]

 ……プリシラは、普段は何を?

[聞き返す。話すのは得意では無さそうだが、快活そうでもある。
彼ならば自分よりももっと気の利いた返答をするのではないか。そんな期待があった。**]

(454) 2014/11/17(Mon) 01時半頃

会計士 ディーンは、メモを貼った。

2014/11/17(Mon) 01時半頃


[笑うような気持ちで 薄く羞恥プレイに
 恥を感じる思考もあれど
 今はのんびりと楽観の中笑って]


 ふっ 獲物になり切りすぎて
 逃げないでね?

[などと 冗談もこぼれ]


[こちらもまた、喜色が思考にまじる]


 逃げない、けど。
 うん、がんばる。

[冗談にくすくすと、おかしげに笑いがこぼれる]


[なにか ラルフにいいことがあった様子

 だから ダメだ 心配かけちゃ
 ダメだ]


 ーーーーーうん……そうだね


[フィリップの様子がかわったことに気づかず]

 うん――



 二人きり、は、あぶないん、だったっけ。

[嬉しさにまぎれていたけれど。
 ふと、改めて二人きりだと気づいた。

 それがちょうどフィリップのほうでも起こっているとは知らぬまま]


…………そう 二人きりはだめ…………
こわい……二人きりは怖いよ


[うわ言のように触発されて思考が落ちる]


 フィリップ……

 もしかして、いま、二人きり……?


[ふと、届いた声に、問いかける]


……ごめん

 でも 大丈夫 だから
 …………難しい ね 




 ――なら、いいけど。


 うん、難しい……

 居間には、きっとみんな集まってるだろうけれど。
 こんな狭い小屋なのに、ね。


 二人きり、なれる場所が多い……


 居間じゃ……人間が多すぎて 息が詰まるけど

 
 どうしたら いいのかな…………
 縛り付けて 檻にお互い
 入っているわけにも……いかないしねーーー


 そんなことしたら、みんなにすぐばれちゃうし……


 ……まだ、大丈夫。


[そう、願うように呟く]


 ーーーー………………
 ラルフも…………二人 きり?


[トレイルの行動に困惑一つ
 覚えはしたが 食べられても良かった
 そう書かれた言葉をみた時の
 衝動になりそうな それは今はなく]




 ―――――うん 

 いま、ノックスさんと、いる……


[つながれた手。
 巻かれた包帯。
 血の色を含んだ肉。

 思い返せば、自制ができなくなりそうで]


 ……まだ、大丈夫


 これから見せてもらうのは、作品、だし。

[ものがあれば、気がまぎれるかもしれない]


 ノックスと…………


[釈然としないものを感じる
 自身は大人だから
 子供と二人っきりでいいのだろうか]


 …………そう
 でも……気配は……あるの?


[まだ 先ほどもこぼれた思考
 緩く首を傾げるように思考が尋ねる]




 ――っ


[小さく、堪えるように、息を呑む。
 ひざの上、抱きしめられているということに、どこか混乱している。

 ざわつく衝動の、箍が外れそうで]


 …………こわい……


[何を、するのか、
 してしまうのか。

 ――今はまだ、堪えられている]


 …………

[自分が感じるものと違う
 思考から流れ込むものに
 衝動とは違う何かが背筋を冷やして]


 大丈夫 落ち着いて
 …………どこにいるの……
 今 二階にむかってる


[何かあった時 約束通り
 鳩尾に一発……その心構えをして]


[この、触れている手を、

 見えていた傷口に指を入れて、柔らかな肉をえぐったら。
 暖かい血をすすったら。


 そんな、想像にくらりと眩暈がする]


 ――――――フィリップ……

 三階、の、廊下……

 ……まだ、だい、じょうぶ。

[大丈夫だと、言い聞かせるように、くりかえした]


 …………っ

[具体的な視覚想像までは流れ込まずとも
 今にも外れそうなほど緩む箍の それを後押しするような感覚]


 わかった 答えてくれて ありがとう
 …………ね 戻ったら 何か 食事 作ろう
 美味しくて お腹に溜まるもの

[少しでも 思考をそらそうと考えたのはそんなこと]




 ――……っ、うん……

 おなか、すいている、せいだね……


 なんとか、抑えられた、けど……
 ちょっと、休む。

[逃げ込む前、視線があったときには、眉を寄せて苦しげな顔をしていた**]


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フィルタ

注目:ディーン 解除する

処刑者 (5人)

ディーン
19回 (3d) 注目

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通常
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死者
客席
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