人狼議事


113 姫と古騎士村

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ズリエル! 今日がお前の命日だ!


【人】 始末屋 ズリエル

「ずりえる?
 そっか、よろしくね!」

『ズリエルか。
 宜しく頼む。』

[幾度か口内で名前を繰り返し頷く仕草。
その、面影は……。
ズリエルの片手が益々硬く握りしめられたが]

 ちょっ、転ぶなよ。

[指の間から柔らかい黒髪がすり抜けてゆく。
声かける間もなく、オスカーが駆ける。膝付いたまま、
一時の瞑目/暖かさ残る手を緩く握りしめた。]

(8) kkr 2013/02/13(Wed) 00時頃

ズリエルは、立ち上がると、小柄な影の後を追う。

kkr 2013/02/13(Wed) 00時頃


【人】 始末屋 ズリエル

[嘗て]

[嘗て騎士団に居た頃、粗暴粗野であれど最低限の礼はあった。それは、王の人柄、分け隔てなく接する暖かい態度。
気の無い言葉で言えば「器」というものだろうか。
王の何に感化されてか、自然、その膝は屈せられた。]

[胸がチリチリと痛む。]

[既に忘れ胸の奥深くに追いやられていたものであろうに。]

(9) kkr 2013/02/13(Wed) 00時頃

ズリエルは、程なく、中庭へと辿り着いた。

kkr 2013/02/13(Wed) 00時頃


【人】 始末屋 ズリエル

[時は冬。
ズリエルとオスカーが中庭辺りに着いたのは、丁度ミッシェルが乱入>>2:23し始めた頃。]

 一体何を……。

[会話に混ざる事なく、暫し物陰より話を聞いた。
中庭は暖かい筈はなかったが、先までの感情を表に出しての論議があった為か、その場の空気の中に熱を秘めているように感じられた。]

 お。

[難しい話には気を留めなかったのか、オスカー>>7がオズワルド達の方へと顔を出す。]

(10) kkr 2013/02/13(Wed) 00時頃

【人】 始末屋 ズリエル

 ……………。

[話は聞いた。いや、聞こえた。]

(11) kkr 2013/02/13(Wed) 00時半頃

【人】 始末屋 ズリエル

[滅亡を目前としたこの国に何故足を向けたのかは、ズリエル自身、頭では分かってはいるが巧く心を掴めない侭でいた。
冬に鎖され、春と共に、後悔や郷愁に塗れながら死ぬのも悪くはないと、そう思い始めていた所でもあった。]

(俺はまだ……。)

[ざっ]

[中庭に踏み入る。]

(12) kkr 2013/02/13(Wed) 00時半頃

【人】 始末屋 ズリエル

 話は聞いたぜ。
 そこの姫さんを

[と、指差し]

 南方の国まで連れてきゃ良いんだな。
 いいぜ、俺でよ。

 その姫さんが泣いて帰りてぇと駄々こねても、
 引き摺ってでも連れて行くぜ。

 これは欲しい所だがな。

[親指と人差し指で硬貨の「丸」を作る。]

(13) kkr 2013/02/13(Wed) 01時頃

ズリエルは、空中で指輪を掴む。

kkr 2013/02/13(Wed) 01時頃


【人】 始末屋 ズリエル

[パシ]

[軽い音を響かせ、指輪はズリエルの手の中に。
胸の中でちりちりと灼けるものに身を委ねられる程、既に若くはなかった。]

 こりゃまた。
 有意義に使わせて貰うぜ。

[口笛を一つ。指輪へ視線を向けた。
が、オズワルドの問いかけに視線がオズワルドへと戻される。]

(16) kkr 2013/02/13(Wed) 01時頃

【人】 始末屋 ズリエル

 いや。

(逝ったか。)

[ズリエルの視線、その含みの中には、
ヒューの死を問いかけるよりも確認の割合が高かった。]

(17) kkr 2013/02/13(Wed) 01時頃

ズリエルは、そこで、埋葬の話>>1:25を聞いたろうか。

kkr 2013/02/13(Wed) 01時頃


【人】 始末屋 ズリエル

[指輪の意味に気付いてもそれを表に出す事はない。]

 酒で消えるかもしれねぇな。
 だっはっはっは!

[故に豪快に笑い、]

 姫さんの事ぁ、任せな。
 発つ日は早い方が良い。

 姫さんの準備と別れは早く済ませてくれよ。
 たぁ言っても、天候も見なけりゃならんが。

(22) kkr 2013/02/13(Wed) 01時半頃

【人】 始末屋 ズリエル

 あぁ、そうさせて貰おう。
 あいつがどんな顔で死んだか、
 城を出る前に見納めしとくぜ。

[オズワルドの頷きに応える。
出発話が纏まれば、その場を去り、ヒューの部屋へと向かうつもりだ。]

(24) kkr 2013/02/13(Wed) 01時半頃

【人】 始末屋 ズリエル

 持ち物は少ないものでな。
 遠路の準備もそんなに掛からん。

[明日発つなら、ヒューの埋葬には立ち会えるか分からなくなるが。]

 ………。
 姫さん。

[懇意の眸を受け、真っすぐに見返した。]

(26) kkr 2013/02/13(Wed) 01時半頃

【人】 始末屋 ズリエル

[信頼に応えるには言葉では軽過ぎた。
故に、無言で頷く。]

 じゃあ、俺は準備に行くぜ。
 馬も見ねぇとな。

[背を向け、数歩歩いて立ち止まる。]

(27) kkr 2013/02/13(Wed) 01時半頃

【人】 始末屋 ズリエル

[振り向き、膝をつく。
オスカーの視線に合う様に。]

 ・・・・・・。
 お達者で。

[オスカーの頭を、拒まれなければ一度撫でた。
その後は、心残りなど無いという様に、その場を後にしただろう。*]

(28) kkr 2013/02/13(Wed) 02時頃

【人】 始末屋 ズリエル

 またな。

[最後にオスカーへ掛けた言葉は、ポーチュラカ>>30と同じ意味合いでの言葉。]

 あぁ、報酬は期待しとこう。

[思い出した様に、着いた先での報酬についても返事をし、]

(35) kkr 2013/02/13(Wed) 22時半頃

【人】 始末屋 ズリエル

[その場を後にする。
向かった先はヒュー>>@0の部屋。
既にその体は冷たくなっていただろうが、触れぬ限りは、安らかに眠っている様にも見える。女中か誰かに丁寧に拭われたのか、口元を汚す痰は見える範囲にはなかった。]

(36) kkr 2013/02/13(Wed) 22時半頃

【人】 始末屋 ズリエル

 ったく。
 くだらねぇ・・・国だ。

[ヒューの顔に安堵とも言える表情>>0:@18が浮かんでいるのを汲み取った瞬間、吐き捨てる様に、言ちる。]

 ・・・・・・。

[ギリ]
[歯が鳴る。]

 あぁ、くそ。
 本当に・・・・・・お前は莫迦野郎だ。

 王の、王子の命なんて、
 てめぇ(自分)の命に比べたら安いものだろ。

 これだから、騎士は嫌いなんだ。

[ヒューを貶してはいない。むしろ、]

(37) kkr 2013/02/13(Wed) 22時半頃

【人】 始末屋 ズリエル

 俺の事は、
 赦さなくて良い。

 この国を捨てた老人の事は。

[時に間に合わず。ほぼ勝敗は決した後。
言葉だけであったのかもしれないが、未練がない>>0:@13と言い切れたヒューを、心の何処かで羨ましく感じる。]

(だが今はせめて、お前の死を悼ませてくれ。)

[剣の柄を握ったままのヒューの手に、ズリエルは先刻オスカーの頭を撫でた手を重ねた。死を実感させる、冷たい物体としての感触と温度が伝わる。]

(38) kkr 2013/02/13(Wed) 23時頃

【人】 始末屋 ズリエル

 お前の最期の言葉に
 応えられないのを俺は謝らん。

 ・・・・・・。

(俺はまだ……。
 この国を愛している。
 その想いを伝える相手は居なくて良い。)

[言葉にする事は今後もないと思われた。
硬く鎖した心は、花の蕾の様に綻びはしない。
鎖した心を溶かす、春の陽光に似た笑みでもなければ。]

(39) kkr 2013/02/13(Wed) 23時頃

【人】 始末屋 ズリエル

(死んだお前が1人知っていれば充分だ。)

[ぎゅ]

[それで言葉が想いが伝わる事などないのに。
手に力を込めれば相手に想いが伝わるかの様に、剣の柄を握った侭のヒューの手を、ズリエルは強く握った。]

 あばよ。
 俺は、精々地べたを這いずり回って生きてやるよ。
 死ぬ時は、ま、野垂れ死にだな。

[自嘲、微笑。
どちらとも付かぬ曖昧な笑みを浮かべ、暫しの瞑目。
ヒューから手を離し、死に顔を眺めた後、部屋を退室した。]

(40) kkr 2013/02/13(Wed) 23時頃

【人】 始末屋 ズリエル

   ― 翌朝 ―

[遠くの山脈は白の冠をかぶり、
空気は陽の光で暖められては居たし春の匂いを僅か感じさせはしたが、いまだ冬の匂いが色濃い。]

 好い馬だ。

[馬へのみ顔を向けて、呟いた。]

 姫さん、乳搾りは悪ぃな。
 代わりにオズワルドから教えて貰ってくれや。

[そうミッシェルに言う時には既に普段通りの顔。
荷など含め支度整えた馬の鼻面を撫ででもしながら、城の面々とポーチュラカの最後の別れが済むのを外で待つつもりで居た。]

(42) kkr 2013/02/13(Wed) 23時半頃

【人】 始末屋 ズリエル

[ポーチュラカが城内から出てくれば、ロシナンテの背へとその身を上げた事だろう。
幾つかの言葉、幾つかの涙。
交わされる言葉は愛と哀惜が滲んでいただろうか。
ズリエルの別れの言葉は、豪快な笑いと共に。]

 じゃあな。

[ただ、短く。]

(49) kkr 2013/02/14(Thu) 00時半頃

【人】 始末屋 ズリエル

[旅は時に白の六花が舞う中を進み、
旅は時に言葉と声なき心の会話があり、
旅は時に遠くになった人々を強く想起させる。
その度に、ズリエルは故郷ではなく今此処へ意識を向けさせる様、ぶっきらぼうに言葉を綴る。
そして、やがて・・・・・・]

(50) kkr 2013/02/14(Thu) 00時半頃

【人】 始末屋 ズリエル

 姫。あれに見えるが目指す国ですぜ。

(51) kkr 2013/02/14(Thu) 00時半頃

【人】 始末屋 ズリエル

[遠く遠く、剣戟の音は届かぬ地にて。
青空の下、ロシナンテ馬上のポーチュラカを見上げる。
そこには、これからの季節である春の陽光の様な笑みがあったろうか。それとも。
遠い異国の地で、唯一の王族となった姫は、どんな表情を浮かべていただろう。**]

(52) kkr 2013/02/14(Thu) 00時半頃

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