64 色取月の神隠し
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藤之助――
[黒烟を纏う男の名を聞けば、渋い顔になった]
なんとかのすけだの、なんとかえもんだのは、覚えにくいんだよ。
藤でいいかい。いやなら雉。
夕顔……そうだね、花の名ってのは、綺麗なもんさ。
自分の名前も、気に入ってるよ。
藤、あんたはさあ、人間に――
――誰が何をしに来たか、何したいのか、邪魔はしないつもりだけどさ。
今は、雷門に目をつけられるような真似、しちゃだめだよ。
おとなしく、人の祭りを楽しんでるのが一番さ。
今は、まだ、ね。
[藤之助だけではなく、囁きの届く皆へ釘を刺し。
社に宿る神の気を、そうっと窺った*]
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後ろ側……? 後ろ側にも、何か祀られているのかな……?
[明之進>>122の言葉に首を捻る。 其処で寝ていたのだとは知る由もない]
どんな村……か。
[その問いに、うーむと考える素振り]
確かに、結構大きい、かな。 お店も、旅籠もあって……お祭りの時じゃなくても、旅の人が立ち寄っていったり。 割と賑やか……だと、思う。
[と、そこで組んでいた腕を下ろして苦笑し]
……なんて、ごめんね。 私、この村以外の場所、あんまり見た事がないから。 どんな村か、って、はっきり言い切れないかな……。
(127) 2011/09/14(Wed) 00時半頃
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沙耶は、志乃みたいな旅の人なら、わかるのかなと思った。
2011/09/14(Wed) 00時半頃
おまつり、賑やか。
[響きあう、いくつもの気配。
まつりの喧騒に紛れる、あやかしどもの気配]
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し、……しりもち?
[幼い声>>132にそちらを向く]
あ、昨日の……。
[昨夜雉を見た時の事も思い出す]
変な所、見られちゃったね……。 私の名前、沙耶、だよ。
[念を押すように名乗った]
(137) 2011/09/14(Wed) 01時頃
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呼びたいように呼んだら良いさ。
……だが、雉はなァ。んな名前だと、皆に喰われちまいそうだな。
[どうせ適当に付けた名だ。きちんと呼ばれる必要も無い]
己が、人間に?――その続きはなんだろうね。
[男へ何か言いかけた芙蓉に言葉を促すが
答えがなくても気にした素振りは見せない]
……まぁ、いいさ。
己も下手打って、雷門さんの罰を当てられる心算はないしね。
忠告通り、大人しくしておくさ。
[今はただ、時が満ちるのを待つのみ]
|
[明之進>>134の言い訳に、つい噴き出した]
あはは、面白い、ね……。 神様、驚かす、って……。
[店の事を訊ねられると、うん、と頷く]
白粉も、飴も、お菓子もあるよ。 珍しいものは……行商人さんが運んで来た時しか、買えなかったりもするけど。
[楽しいね、と言われて、自然、顔が綻ぶ]
良かった、楽しんでもらえて。 ……うん、おんなじ、だね。
[と、少女が持っている包みに目をやって]
あ、そうだ。 何か、食べる……? 飴も、お菓子も、探せばきっとあるよ。
(144) 2011/09/14(Wed) 01時頃
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おなかへったなぁ
おしろいたべたいなぁ
[人の姿じゃ呟けない言葉は、囁きとして漂う。]
飴も、餡菓子も、
綺麗だけど 食べられない……
賑やかでええなぁ。
えらい可愛らしい気やけど、童子さんやろか?
ああ、挨拶まだやったな。
琴古主の志乃言いますんよ。
まだ会うてないけど、よろしく
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夕、ちゃん、か。
[少女>>143の名乗りに頷く。 朝というのは知り合いなのだろうか――二つ一組の名のようでもあるが]
きらい、っていうのは、ちょっと違うかな? 昨日のは、びっくりしたの。
[終わっちゃう、という言葉に、虚を衝かれ息を止めた]
……ううん、でも…… あの雉は、ごはんになったんだよ。 だから、終わりじゃないと思う、な。
[だから本当は、目を背けたらいけないんだけど。 と、小声で後ろめたさを呟いた]
(149) 2011/09/14(Wed) 01時頃
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人間に――罰を、当てにきたのかなって。
[刀傷持つ鵺の思惑、世間知らずの狐は*そんな風に*]
会うてへん言うたら
奴延鳥さんとも未だやったねぇ。
出会うたら藤之助さんと
呼ばせて貰うたらええんよね?
もう皆さんお会いしてますん?
うち、昨日はヒトの子と遊ばせて貰ぅたからなぁ
けど、時間はありますやろうから
またいずれやろうね。
……?おしろい?
おしろい好きなの?おいしいの?
[目前の青年から漂う囁きに、首を傾いだ]
うん。わたしは夕顔。
一つ目の童子なの。お祭りだから、きたの。
琴古主の志乃…さん。
[見えないまま、気配にこくと頷いた。
ぺこりとお辞儀するような気配のみ、向こうの方へと届こうか]
丁寧にありがとな。夕顔さん
うちも、お祭り聞いて来たんよ。
ヒトの祭りを楽しめるんは
そうそうないからねぇ
楽しみましょうな。
[それだけがここに来た理由というわけではなかったのだけど…それは語る時でもなくて──
お辞儀の気配に応えるように柔らかく包むような音色を奏でる]
|
朝ちゃん、って、姉妹かしら……?
[夕>>150の言葉に、少し高い視点から周囲を見回してみたり]
うん……。 私も、お菓子、買ってこようかな……?
[少女>>150が大事そうに抱える包みを見て微笑んだ]
(156) 2011/09/14(Wed) 01時半頃
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おしろい、おいしいよ。
おいしくて、大きくなれるし、増えるよ。
[好物のことを楽しそうに話した。]
……たつはたべないけど。
たべものじゃない、っていってた。
――――どうだろうねェ。
ま、雷門さんが目を光らせている限り、
己が悪戯をしたくても、結局何もできないだろうしなぁ。
[芙蓉の言葉に思惑を問われれば、核心は伏せたまま]
……あぁ、好きに呼んで呉れれば良いよ。
そうだな、己は志乃の他の面々とは挨拶は済ませているよ。
あんたの綺麗な声を、直に聞かせて貰うのを楽しみにするかな。
[時間があるから、またいずれ、などと言われれば
調子の良い言葉を向けた**]
|
うん……びっくりした、のかも。 でも、どうしても苦手って人も、いるかもしれないけど……。
[夕>>154に小さく頷いて見せる]
ううん……ただ死んじゃうのと、私たちが食べてごちそうさまって言うのとじゃ、違うんじゃないかな……?
[多分、と、自信なさげに言う。 そして続く言葉に首を傾げ]
お祭りが……ずっと、続く?
[それはどういう意味だろう、と、探るように夕を見た]
(159) 2011/09/14(Wed) 01時半頃
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くれぐれも、今は食うなよ…
[遠く聞こえてきた声に、釘を刺す声が囁きに乗った。]
|
うん、それがいいよ、きっと。
[明之進>>155に笑顔で頷く。 と、差し出された飴に]
え……いいの?
[躊躇いを見せつつも、手を差し出す。 赤い飴と、見覚えのある餡菓子。 夕>>161と半分こし、まず赤い飴を手に取って]
頂きます……。
[甘さに顔を綻ばせ、しばし飴の味を堪能した**]
(166) 2011/09/14(Wed) 01時半頃
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まあ、おじょうず
[あやかしの世にもある社交辞令という物なのは百も承知だったのだけれど、妖にして幼き頃に見た大妖の言葉とあっては、妙に心も躍ったのだろう]
……ん
[嬉しさを音色にしないことに大変な労力を割く羽目になった]**
志乃もお祭り、好きなんだ…?
[辰次も藤之助も好きなのだろう。
勝手にそう理解をして、志乃もそうなのかと納得をする。
続いて響く、柔らかな音色には大きな瞳を瞬いて、]
…きれい。
[素直な感想が零れた]
[釘を刺す囁きに]
うん、がまん、する。
が ま ん
だいじょうぶ。
[答える囁きは、今はしっかりとした意志を持っている。今は。]
|
朝顔ちゃん……。 見掛けたら、声、掛けるね。
[夕の口にした名前に頷くが。 不意に見せた表情>>165に、ついたじろいだ]
確かに、終わっちゃうのは寂しいけど。 ……ただ終わるのじゃないって、どういうことかな……?
[困惑しっ放しのまま、飴を頬張る少女を見詰めた**]
(169) 2011/09/14(Wed) 01時半頃
|
おいしくて、大きくなれて……増える?
……????
[楽しそうに話されても、良く分からない
分からない。と、満面表すことになってしまった。
貰った飴を舐めながら、首を傾げる]
おしろいでおなかいっぱいだったの?
飴よりおいしい?あまいの?
……??辰のお兄ちゃんはきらいなの?
[さっぱり分からない]
武家の娘 沙耶は、メモを貼った。
2011/09/14(Wed) 01時半頃
おだんごとおなじぐらい、おいしいよ。おしろい。
おだんごは、もう たべれなくなっちゃったけど。
[人であった頃、団子が好きだった。
まだ残っている記憶。時折いまでも食べられるか試してみることもある。……食べられない、が。]
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