144 ロマンチックメイカー
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全
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パルックって誰だ……?
[多分誰も気を回す余裕がないのだろう。 だが今まで一度も出てこなかった名前に、 不思議そうにジェニファーに問いかけた。]
(9) 2013/09/19(Thu) 00時半頃
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レディヨーランダ。 悲しむなとは言わない、怒るなとも言わない。
……何もしていなくたって、 雷が落ちて死ぬのと同じだ。
それに君は、
"いる"んだろう? いなくなったら君の声は俺の鼓膜に届いちゃいない。 君が、生きて、"いる"から 君は怒れる。君は悲しめる。
―――だが、怒るならあの女を相手にするのは筋違いだ。 どこかにいる人狼が、こんな俺たちの不運を招いたんだ。
(13) 2013/09/19(Thu) 00時半頃
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怒りは理解できるさ。
あぁ、そうだ。
死んでいった罪なき人々。
だが―――
俺の愛したあの子〈オオカミ〉だって
生きていたんだ。
人間に、殺されたんだ。
[私を置いて死んだ両親の事を思い出す。]
私は人ではなかった。
人のカタチをしたナニカ
-心中事件-
その中心にいたのはメアリーだった。
[世間的には生活苦による心中とされたその事件の真相は、誰も知らない。知られてはいけなかった。人狼の存在など。触れてはならぬ黙示録とされたのだ]
私は・・・
そう、
もう、終わりなのね・・・
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愛するか。難しい注文をする。
[ヨーランダの言葉にシニックに笑って、 静かに席を立つと、その鴉羽色の髪を優しく撫ぜた。]
本当なら抱きしめてやりたいが、 初対面の男にそんなことはされたくないだろう?
愛という定義は難しいが―― それりも君は憎しみや恨みのほうが問題だな。
[ぽんぽん、と嫌がられなければ頭に触れ続け]
俺は、過去にも人狼事件に出くわしたことがある。 そう、ここよりももっと狭い部屋で殺し合いをさせられた。
わかるかい?その時に真っ先に死んだのはどんなやつか。 現状を考えず感情に翻弄され、隙だらけだったところを人狼にガブリだ。
……難しいのはわかっている。だが。賢明であれ。
(18) 2013/09/19(Thu) 01時頃
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終わり?
[聞こえた声に、甘い声で返す]
終わりなんかじゃない。
俺は君の味方だ。
……そして同時に、愛する人狼〈ひと〉を奪った人間の
敵だ。
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根無し草の俺じゃ、君を愛する資格はないさ。
[すまないな、と少し柔らかい苦笑いを浮かべて]
誰にでも愛される資格はある。 君にも、俺にも。 その愛に応えられるかどうかはさておいてだが。
君は綺麗な女性だ。 宝石の原石かもしれないな。磨けば要らないくらいの愛が注がれるかもしれん。
[少しだけ冗談っぽく言って、笑みを浮かべたヨーランダに満足そうに目を細め]
今から、厳しい状況になるだろう。 …君は殺伐とした空気の中で咲く花になって欲しい。
[個人的にはあれよりも向いてると思うぞ、と小声でヨーランダに告げ、あれ扱いしたローズマリーを指して口角を上げた。**]
(22) 2013/09/19(Thu) 01時頃
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[ふと、頭の片隅に歌うような声が届いた]
あなたは・・・だれ・・・?
奏者 セシルは、メモを貼った。
2013/09/19(Thu) 01時頃
そうか、人狼に近づくと思念で会話ができるとは聞いたが
これのことか……。
[誰?と問われれば、囁くような声で名を名乗る]
俺は、セシル――いや、それは人間の名だな。
人間だが人狼の味方をする俺は、
"リク"だ。
リク・・・そう、貴方はとても素敵なお方ね。
貴方に愛された人も・・・そうなのね・・・
わたしは――――
[これから起こる惨劇が]
――堪らなく
【愛おしい】
現在(いま)、この瞬間も
もう、変えられないの
―過去回想―
その女の子は、ごく普通といっていい子であった。
穏やかでいつも優しい父
家庭的で笑顔の絶えない母
そんな間に生まれた女の子は、幸せだったのだろう。
そのときが来なければ、
女の子が
ヒトであったなら
きっと愛はそこにあったのだ
[―6年前
満月の綺麗な夜だった。
見とれるように
食い入るように
私は魅了されたのだ――]
何時も、誰かを縛るは銀で
何処までも不安にさせるのは黒だ
私は綺麗だろうと
自慢気に白は、
私たちを嘲笑する。
輝く太陽がどれだけ偉いのか。
静かな月がどれだけ臆病なのかを、
知らないのだろう。
[―我が子の変貌した姿は、母親の目にはどう映ったのか。
それを聞き驚愕した父親の姿と、怯えた母親]
生きる事のなんたるかを知らないままに
私は、また貴女は
爛れたレッドカード。
それは血の色によく似ている。
赤と緑で遊ぶ子ども。
それも血の色によく似ている。
[それは詩(ウタ)だった]
何処で歯車は、噛み合っていないのだろう。
[もう、あの子は私たちの子では―
と、母は何故か笑いながら言う。
私たちの子だ。責任をとらなければならない―
父は俯きながら、溢した。
花瓶を割ってしまいたかった。
―だとしたら、二人の心に何か響いた筈。]
何も壊したくない、何も犯したくない私の
偽善に濡れたこの両腕は
悲しみしか抱きしめようとしない。
何もかも嘘にして
これを夢にしてよ神様。
神は眠っていた。
私も眠って、夢から覚めたかった。
何もかも嘘にして
これを嘘にしてよ、神様―
[悲痛の叫びなのか。はたまた悦びの声なのか。
メアリーの心の声は、なぜだか陽気を帯びて弾んでいた]
[人形がしゃべる]
[話すらまともに出来ないパルック
どうやら乱心しているようだ。
その声は言葉になっていなかった。]
可哀想な人・・・
[花のような笑顔の少女はパルックを知っている]
(すぐに、楽にしてあげるからね・・・)
[彼は真実を知っているのだ。
神は不在である事を。]
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ふむ。
[ジェニファーの言う詳しい現場の状況。 その時間は確かに一人ではあったな、と頷いた。]
人狼は、牙で人を屠る…か。 そうだな。無残な死体だっただろう…。
[エマ、という看護師に黙祷するように少し目を瞑った。]
(53) 2013/09/20(Fri) 02時半頃
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[出会いがあれば別れがある。 それが旅人に付き纏う、喜びと悲しみの裏表。
赤い花、棘、 弱々しい笑顔、 壊して欲しいと呟いた彼女は、 もうこの世にはいない。 何故、自分は愛していると伝えられなかったのだろう。 その一言で彼女の運命は変わったかもしれないのに。 いや、運命は変えられなかったかもしれないけれど せめて幸せに逝けたかもしれないのに。]
…シリカ――。
[ぽつりと呼んだ名は 別の村の人狼騒動の被害者でもある 故人の女性の名。]
(54) 2013/09/20(Fri) 02時半頃
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シリカが人狼であったことに
何の罪があった?
……彼女は、シリカは……ッ――
[上擦る声を抑えるように唇をきつく閉じ
処刑された彼女を、ただ――思い返しては
懺悔と、後悔に苛まれる。]
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ぁ?……あぁ……そうだな。 俺の大切な人であり――今は亡き人だ。
……思いを伝えないまま、死んだ。 今でも強く後悔している。 何故俺は、彼女に好きだと伝えなかったのか。
……ヨーランダのように、愛に飢えた女性だった。 シリカにも、愛されていると知って欲しかった。
もう叶わないな――。
[ふ、と小さく息を吐いて]
(56) 2013/09/20(Fri) 03時頃
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忘れる……忘れられるわけがない。
……あぁ、俺は生きる。 生きて――…。
[曖昧な思考がぐるぐると巡る。 彼女への罪滅ぼしに生きているような己は 彼女を忘れることなどできなくて。 ローズマリーの言葉に気遣いが含まれていることは気づいたが それを素直に受け入れられるほど、強い人間なんかじゃなかった**]
(58) 2013/09/20(Fri) 03時半頃
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リク…
[悲しみが伝わってくる…
どれだけの苦悩があったのだろう。
そして今なお、その呪にも似た後悔は続いている…]
貴方は、私の味方といった。
私は、あなたをどうしたらよいのかしら?
[心から心に、そう問いかけた。
その問は、彼にもうひとつ呪いをかけることになるのだと知っていた。]
残酷な事を言ってごめんなさい
唯、私は――
私も、貴方の力になれたらと、そう思っているわ。
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