情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新
いいよ。おいで。
もう我慢できないっていうその顔、最高。
[首筋を晒して誘いながら、彼の右手を取る。
中指の背の付け根あたりをちろちろ舐めて、手首に牙の先を押し当てて。肌の感触を楽しみながらだんだん上に登っていこうか。
おじさんとしては、やっぱり過程も楽しみたいもの。]
─ シャトランジ盤 ─
[一度盤から脱落すれば、駒は再び戦場には戻れない。
補給のない前線、そこは小さな金の箱庭]
戦車は捨て置け、私に近付くは兵が足止め出来る
駱駝の飛び込みに奴は備えんとする、馬を敵陣へ寄せよ
[駒が減り続けるうえに圧倒的に強い駒がいないため、王の首を獲る勝ち方は難しいゲーム。駒の殺し合いならば勝機は薄くつかみ所のないものか]
[ジンは無鉄砲に見える烈しさで駒を前に進め。その結果互いの兵力はみるみる削られて行った。
形勢は7:3の敗色]
……
[ジン自身も、盤の中央よりも一マス、前に踏み込んだ]
――アブドゥル!
[長槍を手に笑う]
ん……、
じゃあイタダキマス
[取られた右手の行く末なんて考える余裕もない。
だってほら、すぐ目の前に澱みながらも流れを止めない
血潮がある。
誘われるまま首筋に顔を近づけて、女の子よりは硬い肌に
遠慮なく牙を突き立てる。
溢れる赤は一滴だって逃さない。]
[特有の匂いと、明らかにニンゲンとは違う味。
クセがあって、でも嫌じゃない。
うん、美味しい………。
耳に近い位置だから、啜る音も飲み下す音も聞こえたかな。
指へのキスも手首への戯れも
飲むのに夢中で殆ど感じてない。
……過程を楽しむ余裕もないなんて
ちょっと勿体無かったかな?
でも、この味を知ってしまったら
すぐには辞められないな。]
─ シャトランジ盤 ─
[箱庭の刻は悠久。
朝は来ず、兵らはいかなる策にも諾々と従い続ける。]
進めや進め。 将と成りてなお功をあげよ。
[奇抜な動きをする駱駝を制しつつ、右翼の兵を押しあげて包囲を狙えば、中原に出でます艶かしい勇姿。]
…は! こうでなくては、な
[奔放な敵娼を見据え、差し出した手に部下が捧げるシャムシール。
それを掴んで、一騎打ちにと繰り出した。]
【人】 革命家 モンド (12) 2018/02/03(Sat) 00時半頃 |
[若人の性急な牙が肌を破って、血溝を穿つ。
うふふ、と鼻にかかった笑い声が思わず漏れた。
情熱的で容赦のない牙だね。たまらないな。
耳に届く、啜る音も喉鳴らす音も、首筋をぞわぞわさせる。
遠い潮騒のような、もしくはテレビの砂嵐のような音は、吸い上げられる血が血管の中を駆ける音だ。
いいね。実に良い。
あー。溺れそう。]
[首筋に夢中の彼は気にもしていなさそうだけれども、手首からだんだん上へと唇を動かすたびに、ごくごく薄く肌を破っている。
ほんのりと香り立つ血の色は、気分を高めるスパイスだ。
いちばんいいところから吸われて、ふわりくらくらする気分のまま、お目当ての場所に唇を寄せる。
二の腕の内側、脇より少し下くらい。皮の柔らかな場所に、ゆーっくり牙を埋めていく。
瑞々しい肌がぷつり破れる感触の後、程よく押し返してくる筋肉の間に潜り込んで、甘露の流れに先端が到達すれば、あとは華やかな甘露を堪能するだけ。
例えるなら新酒の香り。まさにヌーボー。
新鮮で香り高く、爽やかに駆け抜けるような軽やかな味わい。]
[吸われたのと同じくらいをいただけば、なんとなく楽しい気分になってくる。
吸って吸われて、血の円環のできあがり。]
いやあ、甘いねえ。
若い子の血はまた格別だよ。
[いったん口を離して、ほうと息をつく。
彼、半分は人間だなあなんて気づいたけれど、気づいたことをそのまま口に出したりしないのは職業病ってやつだね。**]
成り将は巧遅の兵。
折り返して戻り来る前に、この地で決める
[包囲が完成しつつある中原。槍を旗のごとく掲げた。
得物の間合い一つ分の空隙が、
互いに削りたい、焦がれる距離]
懐に飛び込めば、両断されるか 心を貫くか
知りたいな、結末を
[背後に控える翠玉の象に目配せ一つ。
後方に一ステップ、
そして踏み切る
前へ
穂先の一閃 貴石同士の打ち合わされる涼しげな音]
飛行機のチケット代などからして想像も及ばないね…
[厚みのある背に片腕を回し、もう一方の掌でワイングラスを奪い去り。
遊びに行くというだけの約束を契りに交わそう。
見上げる面差し、馴れた体温、腰の重みは
いつの間にかアニメのキャラクターの輪郭を崩して、遥かには彼に触れた憶えのある"ジン"の顔]
その牙に支払うつもりしかないが
よいのだろう?アブドゥルせきゆおーだし
[それに、彼方此方でそろそろ宴は始まっている様子。
血の気配は深く薫き染められた香のように、誰の喉も渇かせる*]
━━がしゃん。
[朽木は見事に爆ぜてしまった*]
─ シャトランジ盤 ─
[鋼と視線で交わす情は、余人の理解を超える。
大地を蹴散らし、風を斬るもまた睦言めいて、舞う。
永遠にこうしていたいが、征服せんとする衝動もまた、抑えがたい。]
柵から解き放ってやろう。
[距離を無にしたは名残の接吻けにも似て一瞬。]
【人】 革命家 モンド[勝敗の決まった盤に溜め息をつく宴主の姿に、悔しがってもらえるのもまた褒美と感ずる。] (21) 2018/02/03(Sat) 09時半頃 |
− 紅の月光の下 −
[抱擁は音もなく。
和風クッションにその身を横たえて仰臥させ、懐かしい面差しになった貌を手挟んで、天上の紅月をその双眸に映し見た。]
満ちている
[先払いとは殊勝だと唇を落とし、首筋に血の薔薇を刻んだ。*]
[昏天にひとつ、紅い月。
充ち満てるその雫が、地に垂れて来そうなほど]
ならば 涸らしてみせよ
[後払いで吹っ掛けられる方が厄介だろうと喉をそらし、
抱き寄せるごとく背に触れた婀娜やかな指は、人ならぬ鋭さを爪弾いた*]
[蕩けた身体のまま、片側の背中をキヨちゃんへ、
片側の肩を置壱へあずけながら、ころころ笑い転げている]
ふふふ
あはは
……ァあ、もお
おかしくって、たのしくって。どうしましょう?
ねぇ、ねぇ。キヨちゃん。
貴女を吸ってみてもいい?
今なら美味しくいただける気がするんです
[酔っ払いの戯言のようであったが、その瞳にはちからをこめて。
つづいて、置壱の手をきゅっと握る]
お兄様、私に教えてくださる?
ひとから血をいただいたことがないのですよ。
− 紅の月光の下 −
[放埒を唆す誘いは、魔が紡いだか、月が紡いだか。
爪弾かれた皓白のシャムシールは血路を切り開いて糧を得る。
永き生に倦む魂に、交歓の記憶を呼び起こすかのようにのしかかり、啜る蜜に喜悦の唸りを零す。
かりそめの死を与えるも今宵なれば享楽のうち。
服をはだけさせるように指をくぐらせ、その輪郭をいとおしみ、また苛む。
大尽の余裕も一時封じて欲望の手綱を解いたその姿は、次第に獣に変じ、
フサフサとした尾で、組み敷いた太腿を打ち据えるのだった。]
【人】 革命家 モンド[やがて、重なり合った影は分離する。 (24) 2018/02/03(Sat) 18時半頃 |
[喉を下る液体に、ヒトのような温かさはない。
それが逆に新鮮。
ヒトみたいにすぐ死んじゃうこともないから
安心して飲めるし。
熟成されたみたいな旨味は、きっと永く生きてるからこそ。
この味、癖になりそう。
時折走る、腕を登ってく微かな痛みも気にならないくらい。]
………ん、
[皮膚を突き抜けて血管を破る牙には
流石に意識を引き寄せられる。
けど飲んでる恍惚があるからなのか
吸血される時はそんなものなのか
感じるのは痛みよりゾクゾクするような陶酔だ。
一頻り飲んで飲まれて、
体の中の血の量は変わらない筈なのに
謎の満足感。]
は………、ふふ、
スゴイね、
吸血鬼の血飲むのも、飲まれるのも初めてだけど
両方癖になりそう
フランクが上手い(美味い)のかな?
[飢えから解放されて
それでもまだ飲み足りない。
飲みっ子なら無くなることはないし、もっと飲んでもいいかな?
首筋の穴がすぐには塞がらないのなら
強請るようにそこを舐めよう。]
[けらけらと、小鳥のように嗤う彼女。
本当にきまぐれの女神なのかもしれない、そんな感覚さえ芽生えたところで、
行動と訊ねる台詞に、ああ、(所詮)同族か、と思い直す]
君は父親にまぐわいのやり方を教わったのか?
……心のままに、やればいい。「それ」の方法はもう知っているはずだ。
[気高さなど、作法など、どうせ存在しないのだから]
(それにしても。
人の血を吸うところなんて。
はらからが、生まれるところなんて。
時の止まる瞬間なんて。)
(私はとても耐えられなかったんだけどなぁ?)
[耳鳴りが、騒いでいる。]
あら、教えてくださらないの。
[崩れ落ちた木っ端をつまみ、それを持って置壱の頬にふにふにする]
試そうとしてできなかったのなら、
教えて頂く必要もあるものかと。
喩えば、ほら
[起き上がってにじり寄り、着物の胸元を軽くはだけた。
どうか?と相手の顔を覗き込む。
かるくキヨちゃんに流し目をおくって。
吸血が如何様なものか、教えるべき相手はもう1人いるはず。
なぜなら、彼女はきっと今この屋敷で一番の馳走なのだろうから。]
私を吸った人は多くありませんよ
味は薄いでしょうね
[着物の隙から見える薄橙(もはや雪色やも)は霹靂のようで、目映い。
こんな夜に、思うことではない、こんな夜だからかもしれない。
えも知れぬ恐怖感と、沸き上がる欲求、騒ぎ続ける耳鳴りで頭が狂いそうだ。]
私は。
[言いかけて。
枳の香りが鼻を刺す(気がした)。
「昔の女に誓って血は吸わない」と。女々しい言葉を言えればどれだけ雄々しいか。]
[酷く哀愁を漂わせた目で、柔らかな彼女の首筋へ*]
かたてが空いているな
[ひょいと近付いて、伶留の触れているとは逆の首筋に口付けようか。
抵抗はされまいという気軽な予想と共に]
[うつろなまなこ。
欲求に抗えぬ男の葛藤が見て取れれば、刹那握っていた手は緩む
それは喪った何かへ向けられたもの?
私がそれを知るよしはないが、ただ、]
安心してください
月も隠れてしまったのです、誰も見てなどいませんよ
[先ほどまでと異なる声音で薄く笑いささやけば、
幼子を、或いは自分の男をあやすように額に触れて、髪の流れとともに撫でた
撫で終わりに、ぴょんと結わえた前髪が跳ねたのはご愛嬌
もし。もしかしたら。
お見かけしたことがあって?なんて。
それはそれこそ他愛のない妄想だろうと、捨て置いたのだったかしら]
[ぷつり。
桃にナイフを入れるような音とともに私は小さく嬌声をあげて。
もう片手でキヨちゃんの掌を握りながら、ひしと味われる*]
[安心して飲める、だなんて感想聞いたら面食らっちゃうよ。そこなの??って。
まー。でもそうだよねー。ヒトってすぐ冷たくなっちゃうから。
おじさんはむしろ、どれだけ飲んでいいか悩むところだよ。
なにしろ、ダンピールから吸うのは初めてだからさ。]
ホント?良かった?
やー。マズいとか言われたらどうしようって思ってたんだよね。
そういうキミもなかなかだったよ。
ごちそうさん。
[ぺろん、と彼の腕を犬みたいに舐めてみる。
首筋を舐められる二のは、くすぐったい笑いを立てて]
なあに?まだ足りない?
あんまりハマり過ぎると、後が大変よ。
それに、滅多にない機会だしさ。
他の吸血鬼も味見するチャンスを、逃す手はないよお?
[なーんて若人をけしかけていたら、濃く深い気配がむっちゃ軽やかに近づいてきてた。]
[誰も見ていない。そうか、誰も、「昔の女」も、もういない。
喉に新たな血流を生み出して。こくりこくり。
━━吸血鬼も生きている味がするなんて、知らなかった。]
[天へ跳ねた前髪と、彼女の声が交わる。
「他愛のない妄想」を男がする程度には、その共鳴は懐かしい。]
[いなくなるからこそ。
いなくならない耳鳴りがいる。]
[手を健気に結んでいるであろう、人間の子に目を向ける。
彼女たちに、覚悟があるのか、なんて。陳腐な話だ。]
おお。
[実に気軽に口づけられて、思わず声が出る。
そりゃあ抵抗はしませんけどね。
あなたの接吻が麻薬並みにヤバいのは、ちったあ自覚してもらえませんかね。溺れちゃうんだって。]
その台詞は、こうして欲しいってお誘いかなあ。
[空いてた片手で細い腰を引き寄せてみようか。
強く抱いても、きっとしなやかに撓んでくれるはず。
髪の毛を一筋、舌に絡め取って口にいれてみよう。]
ほら、レイルクンもチャンスじゃない?
今のうちにおねだりしたら、くれるかもよ?
[先ほどよりはずいぶんと蕩けた顔で、若いのを焚きつけてみる。
ああ。頭がふんわりぼうっとする。
このまま灰になっちゃうのも、悪くはないよね。
恍惚。]
[吸い上げられて、無い記憶が引き出されてしまったのか。
それともその牙から彼の記憶が注ぎ込まれてしまったのか。
どちらにしても不思議な気のする共鳴は、身体の甘い痺れとなって、吐く息に熱を加えていく。
ただ、はっきりとしていたのは。
私のたましいは彼の国なはなく、此方の国にあったのだということ
だってほら、奪われるのさえ心地いい
繋いだ手から、ひとである彼女へも、
吸われた私が快楽を憶えるリズムが悟られてしまうかもしれない
素面ならひどく恥ずかしかったことだろう]
ぁふ……
……くらくらしますね
[ 火照った頬を擦り寄せて、さざ波のように笑った。
そのままそこにある彼の首筋を軽く舐めた。味はしない。
置壱がちょうど目線の先にあるキヨちゃんに目を向けているのに気づいたのはその後で]
……我々と同じになる?
……なりましょう?
[控えめな牙を、ちらと見せた]
[生き血を吸うって殆ど経験なくってさ。
前回飲んだのが初めてで
飲んだあとめっちゃ怖かったの、まだ覚えてんだよね。
飲みすぎで殺しちゃってないかって。
だからどうしてもニンゲンから頂こうとすると
早めに辞めちゃう。
そういや、吸血鬼の血を飲み続けたらさ。
俺、そのうち吸血鬼の血の方が濃くなるのかな。
血の半分を入れ替えるって結構大変そうだけど。]
うん、予想以上に美味しかった
三星さんがこんな宴開くくらいだからさ
不味くはないんだろうとは思ってたけど
どーいたしまして
あ、俺も ご馳走様でした
[腕舐められんのもちょっと擽ったいよ。
そのせいで漏れた息は今舐めた首筋に掛かった。]
んー、だってホント美味しかったからさ………
でも、そうだよね
後々大変そうだよねぇ
ん、そうだね
美味しいのがフランクだけなのかそうじゃないのか…
あ、三星さん
[他にも気軽に飲ませてくれそうな人はいたかと
記憶探る前に宴のホストが来た。
相変わらずの美女顔に……なんか見たことない衣装!
アニメは見てたけどグッズまではチェックしてなかったから
それが限定衣装だなんてことまでは気付けない。
気づいてたらもう大興奮だよ!]
三星さんがフランク飲むなら
俺は三星さん飲んでみたいなー?
[フランクに唆されるまま。
だって他の味も知りたいし。
言いながら艶かしく見える鎖骨に口付ける。
その少し下には
舌なめずりしたくなるような赤い液体が流れてるはず。**]
……いーですよ?
オレ、ユミさんが呼んでくれるなら。
[――あんな眼差し
お風呂のときも似たようなこと言ったけれど、もう一度、本気ですよと込めて返す。なんとなく照れくさくて一度瞳を伏せたけれども、それは少しの間だけ]
ハジメテだなんて光栄だなあ。
[あのお兄さん曰く、作法があるものじゃないらしい
でもユミさんは、こちらへ眼差しを遣りながらはだけて見せたし
今はフランクと言うのか
[引き寄せられれば、爪先は摺り足のステップを踏む。
柔らかく体重を預けてしまえば、この身を支える腕の力強さはなかなかに具合がいい]
で、混血の血はどうだった
……言葉は要らないか、その顔だ
[黒絹の一房を含んだ唇を追って顎を開かせる。
牙に残る残滓の分け前を強請って舌を挿し入れた]
[目、逸らせるはずもない
どこか――もの悲しい?彼の眼差しと
[晴海はあの人の過去を知らず、過ごした日々も全く別で。
牙を立てられる、立てるということに、哀愁を抱きはしない]
――ユミさんは、どこが好みです?
[やはり首筋だろうか。襟元に紅色を滲ませながら、あの人を舐めていたように。
たれの先端が床を這う今となっては、鎖骨が露わになるまで襟元を引くのだって容易くて、繋いだ手はそのままに、淡く血管の浮かぶ肌を晒してみせる]
[笑いかける眼差しを、少し熱に浮かされたかのように細めて]*
初めて同士、ね?
[キヨちゃんの無垢な肌がさらされて。
はにかむように肩をすくめ、ゆるりと唇を近づける。
今度は先ほどと逆に片手は置壱の側に残されたまま。
滑らかにすべらせ、とくとくという心音を聴きながら、柔く突き立てた。
遠慮がちなのはそれがはじめての感覚なせい。
つと漏れ出た生暖かい果汁に舌が触れれば、]
……ふふ、おいしい
まるで、糖蜜みたいよ
[最初は子が吸うようにちうちうと。
やがて喉を鳴らして、彼女の海を吸い上げていった]
[好みを問われてそこを選んだのは、
やはり直接的に味わえるからにほかならない
せっかくはじめてどうしなのに、
手首や指先からなんてそれは吸血鬼世界ではニッチすぎるというもの
ぺろぺろと一度舐めとってから]
どう?
私のも吸ってみる?
……もう、きっと仲間だから
[意識を響かせてキヨちゃんの頬に触れる。
もう英語など使わなくても意思の疎通はできるにちがいないと踏んで]
うーん、まぁいいともー
[鎖骨の薄い皮に触れる感覚
しかし伶留、早速ワルい遊びにはまったかい
なかでもこのような黴の生えたような血ばかり暴飲すると、悪酔いに溺れてしまうよ?
[よしよし、と
さり気ないセットに気合いを入れていそうな髪をなでる]
奈落に堕ちるような心地に、次の日はてしなく後悔するまでが人生経験かね
……ご両親にお叱りを受けそうだな
そこからでもいいけれど
跪く趣向が、イヤでないなら ――
[ガウンの裾を片手で引いた。内腿には物騒めいた苦無が仕込まれているが小道具なのでそう危なくはない。
今は少し血圧が下がっているから、折角なら太い血管からという思考は言葉に載せず]
今はね。
昨日まではペトルだったけど。
名刺、いる?
[本日三枚目の名刺など取り出しても胸の谷間に差してみる。
そうそう。これがやりたかったの。]
んん?
ご自分で直接試せばいいのに。
そうだなあ。
爽やかにして軽やか、
旨味と甘味が奇蹟の結合ってとこ ……ン。
[押し込まれた舌に口を塞がれて、柔らかな侵略者に咥内を蹂躙される。
それならと、牙の残り香を舐め取って去ろうとする舌を吸い、牙の先で極々軽く引っかけた。
じわり滲む古酒の豊穣が唾液とも混ざり合って、味覚を支配する。]
[素直で強欲な若人は、唆したままにオネダリし始めた。
いいね。ファーストブラッドじゃなかったのは残念だけれども、旧いお仲間の血に触れてみるのは悪くない。
そうそう。人生経験ってやつ。
引かれたガウンの間から肌が覗けば、こちらが生唾呑み込む羽目になる。
刺激的だね。]
いいなあ。
おじさんなら、這いつくばってオネダリしてみてもいいよお?
[足首、とかね。]
[混じった記憶がほどけていく。
どちらの国の血の味も香も遠く知っている。
もっとも。少なくとも片方は、人間の時に味わったもので、あるはずだが。当時は「奪う」側にいた、血の味だ。]
━━ゴチソウサマ。
[情事を済ませれば、口許を拭って。
自らのいのちを、友のそれで補わんとする彼女のことを、よもや止めることなど、するはずもなく。]
[生娘達の「営み」が双眸に映る。
それは、穢れ(口許はともかく)のない、さぞ耽美な一時であろうが、
男は初めてブラックコーヒーを飲んだ少年のような顔をしていたであろう。]
━━彼女らと私、何がこんなにも、違う?
[
では、我々はいったい何者だと言うのか。
時を越えた先に何があったと言うのか。]
[繋がった恒久の糸の端っこに、ぷつりと切って落とされそうな男があった**]
ペトル?それならリーの方が好きな名だな
顔と合ってないあたりが良い
[名刺?それ靴べらかい、などと言いながら。
彼ら2人の交流具合を味見しただけ、のはずが]
んん
[ぢりぢり走る熱に、絡む舌。
不意に熱烈な恋人同士のような様を擬態する深い接吻。緩慢に眉を寄せた。
ついと引いた糸はごくごく薄い梅色]
…味がよくわかんなくなったではないか
おじさんが地べたに這い蹲るなら、その構図は記念に写真撮っておかねば
[シチュ萌え?というのか?]
三星の容姿を褒めるのは実に結構だけど、
お前さんは、私の姿が同じくらいおじさんでもそうなのかね
そんな写真、撮っても面白くないよー?
引き延ばして飾られたりしたら、恥ずかしくて表歩けなくなるなあ。
[なーんていう口はにやけてる。
はなはだ真剣みが足りない。]
なーにをおっしゃいますか、レナード老。
この前会った時は、今にも枯れそうなじいさんだったでしょ?
あんときだって、足の親指にちゅーしたもの。
[いつかのことを引き合いに出して、博愛を主張する。
あの時の口づけは、どちらかといえば敬意を示すごあいさつだったけれど。でもやっぱり、ちろちろ舐めた覚えもあるけれど。]
"あなた"が好きなんですよ。
たまにこうやって、捕まりにくるくらいには。
[にへら、と笑っておく。]
枯れそうとは失敬な。セクシーシルバーと言いたまえよ
[ゆるゆるへなへなな頬肉を指先で摘んでやる。
この吸血鬼のこういう…]
そういう、正直なところは好きだよ
嘘つきなところも好きだとも
たまにこうしてのこのこ来てくれるから、
喉笛を喰い破ってみたくなるな
[にへら、という笑みを映してみせて、
出した舌先には薄らと朱が滲むまま*]
[へなへな頬肉は摘ままれても緩んだまま。
むしろ、さらに緩んだかも。]
やだなあ。俺ぁ嘘なんてついたことないって。
[口に出す瞬間は心底真実だと思うようにしてるから、嘘じゃない。たぶん。]
[だもんで、自分の正直な心も最近どこにあるかよくわからないけれど、けっこう素直に生きてる自覚はある。]
喉笛晒したら、枯れ果てるまで吸ってくれる?
……なーんて。
[これはとても素直な憧憬、のひとつ。
だから、韜晦する。
別に希死願望があるわけじゃあないけれど、このひとに喰い殺されるなら、そりゃあ甘美だよね、と、は、想像してみたり。]
けど、今の俺、ちょーっと薄まっちゃってるからなあ。
食べるなら、一番おいしいときにしてよ。
[想像に捕まらないうちに、するりと手を引いておく。
危ない危ない。危険な遊びだね、これは。
危なくないように、下がっておこう。
それでも手を伸ばされたら、くらっといっちゃうんだろうけれど**]
[痛かったらどうしようっていう思考は、ユミさんのつむじを見下ろした辺りでやっと出た。それくらい痛くなくて、採血とはまた違う、皮膚に何かが埋められている感覚も、何と言うかとっても――浅い
[ユミさんの髪へ、そっと指先を絡ませる]
甘い……?
ん……っ、ふしぎな、感じ……、ふ、
[……“糖蜜”なんて英語知らないのに、自然と甘いものだって理解する。
お風呂からもう時間も経ったのに、身体に熱が回っていく。ユミさんの牙が立ったそこだけ熱を失っているはずなのに、それがひんやりとして気持ちいい]
[片手は髪から背へと滑っていき、身体を合わせながら“もっと”って呟いてしまっていたから、牙が引き抜かれたときはすこし寂しくて]
――ユミさんの、も?
[なのにユミさんの言葉――意識が頭に響いて、新しい欲を自覚する。
返事は多分日本語だったけど、ユミさんには通じてるだろうという確信。それと彼女の、血を流したばかりの傷跡が、目線を引いて止まないということ]
[ユミさんのいうように、多分もう――できるんだろう]
優しくできるかなあ、って
オレ、そこだけが気懸かりです――よ。
[胸が触れるほどの傍へと寄って、首というより肩筋に近い場所へ、そろりと口を近づける。他者の肌を、こうして噛むこと自体したことがない。いや恋人同士でだって噛まないよと言われればそれまでだけど。
少しづつ力を込めていって――やがて訪れる、果皮を破くような感触]
[口にしているのは血液の筈なのに、ホットミルクの甘さだけを拾い上げているような、不思議な味わいだった]
[だって、顔を上げてすぐに見えた、あの人の表情だって、晴海には分からない]
……どう、しました?
[ユミさんからひとくちふたくち貰ったものは、心を和ませる甘味だった。ユミさんだって、蜜のようだと言っていた。好みはあるんだろうけども、飲むのが苦手っていう素振りでもなかった
[時を越えたばかりの身ではあるけども。
今後悔なんて無いし、越えた先にそんな――苦いものが待っているとも思えなくて、分からなくて。疑問がふと口を衝く]**
【人】 革命家 モンド− 屋根の上 − (43) 2018/02/04(Sun) 09時頃 |
ホント?やったー
[首から首から腕へと続く太い血脈を狙ってはいるけど。
もっと脇に近い方がいいかな。
滑らかな肌自体も気持ちよくて
遊ぶように唇をすりすりさせてる間に頭を撫でられた。]
ん、ニンゲンの血も美味しいけど
吸血鬼の血も独特で美味しいんだよね
それに、こんな時じゃないと味わえないでしょ?
吸血鬼の血って酔うの?
[確かに酒に酔うのに近い感じあるかなぁ。
でも、飲みたいんだよね。]
二日酔いしたって言っとく
[俺も親父に怒られたくないから適当な言い訳。
血が混ざってるの、気配で知られちゃったら逃げらんないけど。
言葉と共に示されたのは、興味あった太腿!
しっかり苦無仕込んでるとこも完璧。
そっかー、ガウンなら破らなくても飲めるよね。]
え、いいの?
ここでそれはワガママかなーと思ったんだけど
じゃあさ、膝付くから片足乗っけて
[名残惜しい肌から離れて、その場に跪いた。
両足なのはポロリ防止だよ!
三星さんの片足を膝の上に招いて
より露わになった苦無と眩しいほどの太腿に視線を注いだ。
柔らかで張りのある太腿に顔を寄せてキス。]
[女の人のあらぬ場所すぐ近くで吸うなんて
めっちゃ刺激的。
興奮の熱い息がかかるのも抑えられないまま
ゆっくり深く牙を埋め込んでいく。
やっぱりニンゲンの血にはない旨味と酩酊。
フランクとも違う、ワインとウィスキーの味の違いみたいな。
同じなのは癖になりそうってこと。]
酔うとも
ヒトならばその杯の底は浅いが、魔物は厄介だ
自制心など忘れて溺れて、愛して、抜き差しならぬ程に"中毒"になったころに、ふいに―― 不死と思い込んだ相手を殺してしまう
[腐り落ちそうに華やかな悲劇について語りながら、フランクの頬をむにむにむにむに]
吸血鬼に限らず、か。
天戸のように特定の人間と添い遂げるのは、奇蹟のような出来事だと思うよ私は
まあ……私に勧められてつい深酒したと言っておけばいい
あの男にお説教されるのは嫌いじゃない
私だってそれは、おすすめの飲み方をして欲しいからね
[片足を伶留の膝に乗せれば、黒絹の布は滑って更に下肢を露にする。
指を曲げて浴衣越しの大腿をくすぐった……そういえばこの仔ノーパンかな?
吐息の熱と、皮膚が破れる痛み
牙の埋め込まれた筋がうねるのさえ、膝が官能に震えるのさえ、甘く潤う蜜香が濃密になるのさえ、至近の伶留には伝わるだろう]
……は、 それで…?
フランクよ、足首のキュッと締まって脹脛が綺麗な生娘にはもう会ったかい?
さっきの口直しにキスをし直してくれても。いいけれどね
[私は自分の血の味は嫌いなんだ、と。
伶留の頭を片手でふかふか撫でた。
軽く押し付けるようにすれば、より深く抉られて笑みを零す]
いや。
オメデトウ……ヨウコソ?
[甘美な瞬間に水を差すこともなかろう。
所詮は、老人の(なんて言ったらお館様達に怒られてしまうけれど)昔話に過ぎない。
まだ彼女の温もりが残る気がする口の端を、再度拭うついでに、
目元にある不快な温度の水を取り払おうと。
残念ながらその源泉はまだまだ尽きないのだけれど。]
新たな同胞に、幸あらんことを。
………貴方もお優しい
[終えて、ごちそうさまを聞けば薄く笑って。
複数との交歓をするときは、たまに手酷い人種も混じっているから、吸血された側の感想を言うのも、マナーと言えばマナーかもしれない]
ミドリガメとウミガメの寿命は違いますね
そういうものだと、私は。
[それは非道くさっぱりした考え方であろうか
実際にそうであるのだから、致し方ない]
…交われるのだから、それだけではない
…そう思いたい気持ちも確かにあるのです
だから、同胞を増やしたいと思うこともあるのでしょうか?
[答えのない謎掛けのようであった]
[愛欲を強請るようなキヨちゃんの声は扇情的で。
かなうならばすい尽くしてしまいそうという気もしたけれど、
はじめてのそれは思いの外体力を消費したらしい
ぎゅうと抱きしめて。終えて。
主様のいった「ぎゅーとちゅー」は完遂したみたいだと、少し笑った
永久の友となった彼女へ
気にしなくて、大丈夫
たぶんキヨちゃんは優しいはずですよ
[さきほどそうしたように、頭を抱えるように抱きとめ、
糧を捧げた*]
ふふ、そうですね
[実際、置壱の表情が優れないままなことは気がついていて。けれど、キヨちゃんに祝福の言葉を投げかけている様子に、それ以上若輩が言えることなどなく
ややあってから、その塩味であるはずの源泉へと、白いハンカチを優しく押し当てただろう
あれも甘露だろうか、等思いながら]
[語られる華やかなりし悲劇には経験もないではないし、むしろ若い時にはそれで自棄になったこともあった。
なんて、語らないけどね。
一回くらいは経験してみるのもいいさ。
それで堕ちるなら、それも一興。
ま。かのひと相手に事故は無いだろうけれど。
なにしろ、お優しいから。
なんて。きりっとした顔で思う間にもむにむにされているので、まあ締まりはないね。]
[若人が豊潤の源へ唇寄せるさまは、おじさんには少々眩しすぎる。
くらくらする甘い香りと、耳をくすぐる舌啜の音だけでおなかいっぱい。
ああ。おいしそうだねえ。]
なに。そんな生娘まで参加してるの。
でも宴の宵も更けたからねえ。
生娘のままでいるかどうか、というところかな。
[饗膳の悦を堪能している主から水を向けられて、興動かされたような顔をする。
若い子は美味しいよね。
初々しい反応もまたご馳走。
でももう、初めてはだれかに頂かれちゃってるだろうなぁ。]
[ああ。魅力的なお誘い。
それに抗えるわけなんかないでしょ?]
口直し、ね。
いいよお?
[つんと尖った顎に指先添えて、さっきの逆を行くように薄い唇の中に舌を押し込んで、まさぐり触れた牙に自分の舌を押し付ける。
溢れる味は鉄臭くて。なんでか自分の血の味は好きになれない。
世の中、よくできている、というべきか。]
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