299 さよならバイバイ、じゃあ明日。
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[葬儀屋の元へ向かおうとしたところで、不意に声がした。
ソランジュ、と上がった名前には、ひとりびくんと肩を揺らして。]
――ソランジュ、か。
見かけたとも。……見かけたとも。
[嘘は言っていない。これから狐がこちらにやってきたら粉屋に会えるなどとは言っていない。
しかし、声はずいぶんと震えてしまった。
喉から出す声より、ずっとこちらの声は平静を繕いにくい。]
[見送った3人のそれぞれの最期を思う。
彼らは死を良いものにできたろうか。
少なくともソランジュは、意図しないものだったのではなかろうか。
虚しさに少し、目を細めた。]
……どうだろうな。
[いずれ訪れる死をいいものに。
したいか、と自分に問えば、答えはなかった。
何がいいのか、良くないのか。
それすらもよく、わからない。]
[痛い、苦しい、自分の身体が自分の意志で動かない。
それは本当に怖かった。
せめてそんな時間がほんの一瞬であれば。
自分にとってのいい死に方はそれかもしれないと思ったが、どう死ねばそうなるのかもわからない。
死を迎えるための準備をするというのもどうも性に合わない。その間ずっと不安に震えてしまいそうだ。
怖がりの耳長は、ただその時が来るのを平然と待つばかり。]
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