223 豊葦原の花祭
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えっえっ
[どうにか氷屋までたどり着き、ポケットを探っている間に、さっさと注文して支払いまで済ませてしまった男>>1:119に呆気に取られる。]
ちょ、ちょっと…
[そのまま去ってゆく男を追いかけようとしたら、『嬢ちゃん、いらないのかい?』と店主に引きとめられてしまった。 もう一度振り返ると、すでに男の姿はなかったので、仕方なく注文を進めことにする。]
(43) 2015/04/20(Mon) 22時頃
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…いちご
[『あいよ』と氷屋が手際よく氷を削ってゆく。 取っ手を回すごとに少しずつ白い氷が積もるのを見ていると、自分たちの季節を思い出して、心が落ち着いた。 と同時に、とてつもなく情けない気分になる。]
はあ… そろそろ行こうかなあ。
[目的は果たせたわけだし、とため息をつく。 兄弟たちはすでに次の場所へ冬を運びに南の方へ行った。 自分がここにいるのは、一目でいいから桜を見てみたいと駄々をこねたからである。 雪ん子のくせに桜が見たいなんて、と、ずいぶんと笑われたが、さまざまなヒトやあやかしが混在する『豊葦原國』ならひょっとして、と情報をくれたのも兄弟だった。]
(44) 2015/04/20(Mon) 22時頃
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ねえおじさん、あの大きな桜、いつ咲くの?
[白い山に赤いシロップをかけるのを見ながら、氷屋の店主に訊ねる。 ここに来てすぐ、確かに満開の桜は見た。 目的は果たせたと言えば果たせたのだが、あの薄墨桜を見ずに去ってしまうのは、やはりもったいない気がした。]
『月もずいぶん昇ったし、そろそろ咲いてるころじゃねーかな? へい、お待ち!』
[そうか、ならもう一度あの木のところへ行ってみよう。 そして目にしっかりと焼きつけてこの国を去ろう、と頷きながら、氷を受け取った。]**
(45) 2015/04/20(Mon) 22時頃
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小娘 ゾーイは、メモを貼った。
2015/04/20(Mon) 22時頃
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[シャク、シャク、シャク…
紅く染まった氷の粒を、小さな匙ですくっては口に運ぶ。 3杯目のいちご氷と、余分にもらった氷の塊を携えて、目指すはあの薄墨桜。 冷気を取り戻した雪ん子の足取りは、水を得た魚のように軽やかだ。]
(125) 2015/04/21(Tue) 21時半頃
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[シャク、シャク…ぴたり
せわしなく動かしていた腕と足が同時に止まる。]
雪…?
[否、それは花だった。 周りの桜のように鮮やかではないが、気品溢れる真っ白な花。
木に積もった雪を、雪の花と呼ぶヒトもいたが、なるほど、その意味をようやく理解した気がする。]
きれい…
[それしか言葉が出なかった。]
(126) 2015/04/21(Tue) 21時半頃
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小娘 ゾーイは、メモを貼った。
2015/04/21(Tue) 21時半頃
小娘 ゾーイは、メモを貼った。
2015/04/22(Wed) 00時頃
[眼下で揺れる花弁が、確かに願いを音にした。
男の口の端が、ゆっくり上がる。
己に大した事が出来るわけでは無いのだけれど。]
望んだものが手に入る。
いいじゃあねぇか、そういう夜があっても、さ。
[たった一年に一夜だけ。
うすずみさま≠ニしてこの夜を統べる事が許されているのなら。土よ、風よ、時の神よ。どうか彼の、味方をしてやっておくれ。
魚の礼だ。
にんまりと笑って、薄墨桜は眼下の彼らに手を振った。]*
(ああ、会いたいなぁ)
(あんたに会いたい)
[隈取を引いた目を伏せる。
瞼の裏で、遠い遠い面影が揺れた。
もうその誰かのことなんて、
ほとんど顔も思い出せないのだけれど。
さあ、と風が樹皮を枝を撫でた。
もうすぐ月は傾ぐのだろう。花は今も辛抱強く枝にしがみついているけれど。
きっと、じきに、終わってしまう。]
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