171 聖†ジャキディス学園 Final Stage
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――生徒会室――
お前は僕のことを勘違いしている。
[たたらを踏む七枷>>0に、血に汚れたまま笑う。 生徒会室自体からも、神滅戦艦《ドレッドノート》からも被弾し、全身のあちらこちらが痛むが、それでも笑う。]
仕方のない事だがな。 この学園に来てここまで僕に傷が入ったのは初めてだ。
[赤く、赤く。紅蓮の煙がたなびく。 ふ、と一息吐き距離をまた詰める、その速度は、先にシャベルを振りかぶったその時よりも明らかに"疾い"。]
(18) 2014/04/10(Thu) 21時半頃
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[すれ違いざまの連撃>>2は、重い。 だが、思念《オーラ》波を紅蓮の赤にまで高めた今ならば、かたく握った拳で受け止め、薙ぎの動作で衝撃をそのまま七枷の右腕へと反転《リターン》できる。 右翼のレーザーは熱線ゆえにそうした反撃へは繋げられないが、瞬きの隙間に距離を自在に行き来できるこの状態《モード》なら、軽傷程度のダメージレベルまで避けることは、容易く。]
Suicide――……という作戦《ゲームメイク》を、知ってるか? 広義には自殺、という意味だが。
[七枷の背後まで走り抜けると、ずれた眼鏡を押し上げゆっくりと振り向く。 紅い煙が、緊張を張り詰めた。]
(19) 2014/04/10(Thu) 21時半頃
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「100のライフポイントがあった時、99ポイントは余剰である」 99%のライフを削っても、それを更なるダメージに変換して、相手を0に出来れば、それでいい。
[拳をまた、握る。 もう一発行くぞ、と、言外に語るつもりで。 引いた右足をぐっと踏み込んだ。]
つまり。
(20) 2014/04/10(Thu) 21時半頃
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僕は、傷つくほど、強くなる。
[踏み込んだ足は、ばねになり。 再び七枷の懐へと飛び込んでいく。 一発、二発。手応えも感じつつ、無論刀傷もいくつか増える。 その度に、熱色の思念《オーラ》は少しずつ、少しずつまた赤みを増し。 それを纏う拳は疾く、固くなる。]
(21) 2014/04/10(Thu) 21時半頃
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[やり合いは何度か続き、互いの削り合いが繰り返される。 蒼舟の立ち上がるは見えても、七枷から意識を逸らすことはしない。 が、七枷自身が逆に外へと目を向ける>>17のを聞けば。]
随分と余裕だな、七枷。
[じくり、傷が痛む。 荒く息をしながらも、しかし大戦《パレード》には目もくれず、ただ前《ヒナ》を見つめていた。]
(22) 2014/04/10(Thu) 21時半頃
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当たり前じゃない。
折角の奢り《チャンス》逃すわけないじゃない。
[光流の声は疲労が隠し切れてはい無かったけれど
皇との戦いを告げた時の様に何処か清々しく。
男の子って楽しそう、と本気で思わせた]
寝坊しないでね。
[だから送り出す声も授業が終わり別れる放課後の様に]
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[傷つくほどに強くなる、その言葉に間違いはなく。 事実、色味を増せば増すほど、拳も、脚も、鋭く重くなっているはずだ。 七枷に当たる数も、増えていく。 だが、強くなるといえど、自身のダメージが蓄積していることも、最大火力に近づくほど限界も近くなるのも、また事実。]
くそっ――、
[顕現する77の逆十字>>26。 この程度防御陣《シールド》や反射陣《リフレクト》ならば全て防ぎ切るも容易いのに、と舌を打つのは常ある葛藤《ジレンマ》。 だが、ないものねだりをしている間はない。 攻撃でなく防御のために、拳を構え直す。]
"→↘↑《Right-Diago-Up》" "大P《Highpunch》"――
(29) 2014/04/10(Thu) 22時頃
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『翔波斬』!!
[可能な限り、この技《スキル》の衝撃波で叩き落とすつもりだが。 34本は落ち切らず、射線逸れてもいくつかの傷をまた増やした。]
(30) 2014/04/10(Thu) 22時頃
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七枷、貴女情報端末と言うか機械関係?強かったわよね?
[あまりに大まかでぼんやりしすぎている問い掛けを
知っている中では一番詳しそうな彼女に向けた]
エフェドラが、学園の情報一部収集したみたいなんだけど、
そっちに影響無い?
[一部サイボーグ化している彼女に
影響が無ければそれで良いと確認を]
まあ、多少は……ってそんな事までしてたのね。
影響は無いわ。
今のところはだけれど。
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半分近く……? 半分"以上"だ、間違えるな。
[強がるも、十字の刺さった傷から力が抜けていく。 一本を力任せに引き抜くも、一つ一つ抜くには隙が大きすぎる。]
方舟《Ark》か――
[舟の名を抱く、蒼舟を思いながら。 シャベルを構え、次撃に備える。この武器は枷でもあるが、手放すつもりはない。]
(38) 2014/04/10(Thu) 23時頃
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[が、備えはその次撃の前には無力だった。 "すでにある傷から"生命力を奪われる、それは自身の制御を想像以上に狂わせる。 五連撃をまともに食らって、その衝撃に吹き飛ばされた。]
っ――……
[ごほ、と咳き込むと、血の塊を吐き。 それと同時に、赤く燃えていた思念《オーラ》が、白く、白く強い光を放つ。]
(42) 2014/04/10(Thu) 23時頃
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……遅かったな。
[床に仰向けに倒れたまま、来訪者>>41にそう声をかける。
無色から、薄青、紫、紅色、紅蓮。 そして、"白"。 煌々と輝くその思念《オーラ》の色が、終着点《リミット》だ。 あまやかな唄声《コワイア》すらも聞こえそうなほどの《聖》が、満ちみちていた。]
ここまで来ておいて、撤退など、誰がするか。 あの《機関》の鬱陶しい上層が、僕を未だに擁護する理由を、見せてやろうというのに。
[ゆるく、上体を起こす。 ほろほろと白い燐光に焼かれるようにして、逆十字は崩れて消えた。]
(54) 2014/04/11(Fri) 00時頃
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蒼舟。 焼き尽くしたら、すまん。
[光に包まれた身体。 その額には、幾筋の血の流れの中でもくっきりと、翼様のあかい聖痕《スティグマ》が輝いていた。 害意はないつもりだが、冥府の力持つものにはつらいものもあろうかと。]
(56) 2014/04/11(Fri) 00時頃
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そもそも、逃がすつもりなど、毛頭ない。 だが……僕も、死に損ないみたいなものだからな。 正気を保っていられる自信はない。
――サポートは頼むぞ、神宮院、蒼舟。
[焼き尽くす宣言の後に、援助を求めつつ。 この不良が素直に助けを求めることそのものが、事の重大さを語っているだろう。]
こいつは"僕の能力"ではないから、使うのは嫌いなんだがな。
(61) 2014/04/11(Fri) 00時頃
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僕の殻を食い破り顕現せよ、傲岸たる有翼獅子《グリフォン》――!
[やがて、思念《オーラ》の光はロビン自身をすべて包み込み。 次第に、四足の獣を形作る。大獅子に翼持つその姿は、神々の時代に語られた聖幻獣そのものと化して、生徒会室の床を踏みしめた。
――そう、《機関》は、この駒鳥《ロビン》を擁護することで、強大な聖獣を鳥籠に飼っていたのに、他ならない。]
(63) 2014/04/11(Fri) 00時頃
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[回復する右半身に、ぐるるる、と喉を鳴らした。 《大天使》の持つ禍気と、こちらの持つ聖気とが、場に満ちぴんと張り詰めている。 好機を伺って、身を低め。]
――――!!
[巨躯を駆り、《大天使》へと飛び込んでいく!]
(76) 2014/04/11(Fri) 01時頃
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ロビンは、その攻撃は、奇しくも七枷が泰山峰へと声をかけた、その瞬間とまったく時を同じくした。
2014/04/11(Fri) 01時頃
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[神滅戦艦《ドレッドノート》は、その機体の四割>>3:449を失っても尚、七枷の声ひとつで砲門をこちらに向ける。 急速に高まる熱量。放たれる弾幕の多くが校舎を取り囲むエネルギーシールドに阻まれるが、しかしシールド自体も、限界に近い。]
があぁぁっっ!!
[咆哮。 防護を突き抜けてこちらへ向かう弾を、背の翼で撃ち落とす。]
(85) 2014/04/11(Fri) 01時半頃
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[蒼舟の、そして皇の《剣気》を背に受け、吼えたける。 学園に向けられた砲門へ、睨みをきかせる。 重心低く構えるのは、飛び込む前姿勢。七枷を討つべきか、光集める戦艦へ一撃を加えるか、見定める。]
……誰が。
[うるる、と喉鳴らす奥で、残ったロビン自身の意思が七枷に反意を示すも。 泰山峰の言葉届いて、飛びかかるはずの脚は、地に縫い止められる。]
(103) 2014/04/11(Fri) 11時頃
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(そうだな……僕は少し、踏み込みすぎている)
[あんな姿になってまで。 自身の姿を客観的に見ることはかなわないが、人間の型には嵌まらないかたちをしているはずだ。 《神》殺しは許せなかった。それは自分自身の敵だと認識していたからだ。 撤退はさせたくなかった。澪標の全力と、蒼舟の負傷とをおして傷つけた七枷を、みすみす逃したくはなかった。 だが、今。《大天使》と化した彼女と、限界すら越えて奥の手を晒した自分と。 何をしているのかとふいに過って、脚が止まった*]
(104) 2014/04/11(Fri) 11時半頃
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[――否。]
[これが終わったらいよいよね。 七枷の言葉に、ふんと鼻を鳴らす。 迷う間など、ないのだ。彼女がもう退かぬと決めた時から。 そうしたのは自分だが、悔いてはいない。 止めなければならない。彼女に《神》の座は渡さない。]
があぁぁっっ!!
[ひときわ大きく、高く吠えた。]
(112) 2014/04/11(Fri) 22時頃
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[青船の言う"やっちまえ"にはうるる、と喉を鳴らして反応を見せた。 やればいい。それが彼の意思ならば、立ち上がったそれを止める権利はない。 騎士道に基づく気もなく、校則すら守りもしない不遜な駒鳥の中に、タイマンも真剣勝負もない。 もっとも、駒鳥《ロビン》自身の意識がもう少しあれば、一人で充分だと虚勢を張ったのだろうが。
今は闘志に猛る、一匹の獣。]
(124) 2014/04/11(Fri) 23時頃
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……七枷…ごめんね…。
ちょっと立て込んでいて……。
お話出来なくなるけど、気にしないで。
……必ず神は殺すからね。
……大丈夫なの?
先輩まで、あまり無理はしないでね?
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[結局貴方だけ>>137かと零す言葉に、ふ、と息を吐いた。 それは、笑いとも取れる行動だったろう。 一人なはずもない。金色の、静かな光>>94が、神獣である有翼獅子《グリフォン》の中に、しっかりと届いていた。 一人な はずも ない。この身には《神》と聖職者《プリースト》の祈りが宿る。
この争いを、一刻も早く"無くさなければ"。]
(146) 2014/04/12(Sat) 00時半頃
|
/*
業務連絡ー
出来るだけ起きてるようにはするけれど。
一応、こっちは寝落ち怖いから襲撃パスにしときます。
|
[金色《カミノコンジキ》。それは間違いなく、自身に力を与えていた。 光の持つ《聖》に力を受け。だからこそ、《大天使》とまみえながらも笑みを浮かべた。 神滅戦艦の砲門すらも恐れるに足らなかった。 故に。]
――――!!
[七枷緋奈のもつ戦闘意志と緊張が僅かの一瞬色を変えた、その瞬間に。 《神》をその身に喰らった"何か">>148を、金色をたたえる"何か"を排除対象と見做して、背の翼羽ばたき大爪を振り上げる。 鬼の顔>>160も、蒼舟の微笑み>>172も、視界に入らぬ。 野暮も、状況も、理解らぬ。 ただ、彼女へ爪立てんと、飛び立った。]
(177) 2014/04/12(Sat) 01時半頃
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ぐぁぅっっ!!
["何か"が起こした《神》喰いに、別方向からも獣が飛来する。 構うことなく金色放つ目標のみを見ていれば、黒剣状の翼がこちらを狙い来る>>179。 短く吼え、翼を羽ばたいて叩き落とそうとするが。 落ちない数本が、獅子の身体をさくりと射た。]
(186) 2014/04/12(Sat) 02時頃
|
/*
襲撃どうしよっか、あたしはパスでいいかなって思ってるけど。
|
ぐ、がぁっ…… !
[上がる左腕>>187を、何らかの予備動作と感知し、我先にと高度を上げたのが敗因とも言えたか。 全身を鉛で伸されるような感覚。空を蹴った上昇の力を真逆に押し返されて、喉奥で潰れた悲鳴をあげる。 純然たる聖幻獅子《オーラグリフォン》であれば、この程度の圧は耐え抜くこともできたろう。 が、今は宿主の意識も薄く、体力も、命の灯すらも乏しい。 獅子の翼は、羽ばたく力を持たず。]
(195) 2014/04/12(Sat) 02時半頃
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[終着点は、赤き彼岸花《リコリス》。 校庭に広がるその華の上、傷だらけの身体が打ち付けられた。 かろうじて息はあるが、目を開けることすらかなわない。
倒れ伏したその身は、四肢を獣のように縮こめ、片腕には免罪布でしっかりとシャベルを括りつけたまま、動かない**]
(196) 2014/04/12(Sat) 02時半頃
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