人狼議事


17 吸血鬼の城

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――…嗚呼、忘れていれば良かったの?
思い出さずにいれば良かった?

困らせてしまうだけならば……
記憶なんていらなかったのに……


[独り言ちてきつく唇を結んだ]


[その声音は甘く、優しく]

ああ、もう限界なのでしょう?
なんて苦しそうな声……おかわいそうに。

我慢など、
なさらなくてもよろしいのですよ?
加減さえ、間違えねば良いのです。


あまり渇きが酷くなってしまってからでは……

嗚呼、本当に

加減を間違えてしまうかも しれませんよ?


 私は言ったぞ?
 「早く此方へ戻って来い」と。
 お前は
 私よりもあの娘を選んだ。
 
 事実は消えぬ。


[僅かな呟きを耳に受け
気だるげな溜息を零す]


 汚名返上したければ、我が望みを叶えて来る事だな。



 お褒めいただき嬉う存じます。
 ……旦那様、私はもっと己の魔を深くしたいのです。



 深く、深く。

 忘れてしまえるように。

[それが唯一つの絶望を忘れる縁。
白薔薇は憂いのため息をひとつ]


[自分に血を分け与えた吸血鬼の言葉に、血がざわつく。咬み付きたい、飲み干したい、今すぐにと。
続けて聞こえる白薔薇の言葉に冷や汗が流れる。体が震える。我を忘れて噛み付いてしまえば加減もできない。そうなって、本当に命を奪ってしまったら]

……間違えなければ……

[頭の中でぐるぐるとその言葉ばかりが回り続ける]


【人】 記者 イアン

おい、馬鹿野郎――

[覗いた牙が向かった先は彼の手だった。
ベッドの白に、赤が映る。
そこでふと思い至った。己の首筋に残る赤が、逆に彼を苦しめていたとしたら――

だが、いずれ、彼は飲むのだろう]

無理するな、と言ってる!
……俺が部屋から出れば、お前が苦しくなくなるってんなら俺は部屋を出るし、
…………俺の血を呑むことで、お前が苦しくなくなるってんなら、とにかく飲んじまえ!

[伸ばした腕は頭から彼の肩に。
苦しみに歪む友人の顔を、正面から――むしろ、睨みつけるように]

(103) 2010/06/25(Fri) 02時半頃

記者 イアンは、良家の娘 グロリアに話の続きを促した。

2010/06/25(Fri) 02時半頃


 嗚呼、ならば後で私室へ来ると良い
 直接にこの血を循環させてやろう。

 下らぬ世迷い事など、全て消し去るほどに与えてやる。


[憂いを帯びた溜息を零す白薔薇へ
己の領域へ踏み入ることを許す。
未だ決心のつかぬ様子の眷族へは、後押しするように
薄く笑みを零した]
 

 あまりに乾きに囚われ続けると
 血だけを求め続ける……
 理性の飛んだ、人の言うただの化け物に変じるやもしれんぞ?


――……ッ


[城主の指摘に息を飲む。
確かにあの時、彼女を選んだ。
言い訳など出来るはずもなく。

ふ、と過るのは諦めにも似た色]


【人】 記者 イアン

>>105

大丈夫だ。
――大丈夫だから。

[それは自分に対して吐いた言葉かもしれなかった。
ベネットは友人だ。無事で居て欲しい、友人の一人だから]

 ――く、

[腕が背に回った。首筋に牙が立てられる。
再び押し寄せる恍惚、やはり抗う事は出来ず。
友人がこれ以上泣かなければ良いとか、そんな事を思いながら、
やがて意識は薄れ消えて、その場に崩れるのだろう**]

(110) 2010/06/25(Fri) 03時頃

[眷属が呟く声には微笑う気配]


 ――……旦那様、


[その許可の言葉に、白薔薇の声音は震えて、
今しがた、女の呟きに乱れた心が、ただ闇の救いを求める]

 とても……とても、
 ありがたく、存じます――…


記者 イアンは、メモを貼った。

2010/06/25(Fri) 03時頃


 嗚呼


[在り難いと
震えた声音に、城主は柔かに囁く]


 お前が望むままに、与えよう
 人との境から飛び立てる魔の翼を。

 ……部屋で待っている**


[蝕む絶望は深く]


  翼を、

   ――私にお与え下さい、旦那様。


[こんなにも求めたことなどなかった。
それは、救いを求める祈りにも似て非なる。
白薔薇には宵闇の他、縋るべきものはない。]


 嗚呼、お前の
 望むままに――…私の愛しい白き薔薇


[薄い微笑みを口元に湛え、薔薇の香を其の腕で包む]

 
 堕ちた天使に与えてやろう
 私と同じ
 闇の翼を


[甘い囁きは、呪縛でもあり解放でもある。
やがて彼が意識を飛ばすと、城主は窓辺に向かい空を見上げた。
霧の立ち込めた其処からは、蒼天など見えるはずも無い**]


[呪いのような甘き囁き、
幾度も聞いた彼女への言葉が、今は己に向けられる]

 ――……、旦那様……

[昂揚に思考を霞ませたまま、白薔薇は不思議そうに首を傾いだ。
未だそこに残る枷のしゃらりと鳴る]


 ………同じ、翼を

[白薔薇は天上が色を映したその双眸を滲ませて、
嬉しげに微笑み、まどろみの中へと耽溺すれば――己が目覚めの時を待つ]


[御伽噺の正しい道筋。
そんな終焉は訪れない。
白薔薇の囁きを思い出し眉を寄せる]


私達は間違ってしまった。

何処から運命の歯車が
狂ってしまっていたのかしら。


[小さな呟きは深い闇に溶けた**]


 愚かな情など捨てるが良い、同胞達よ
 ……お前たちは最早ひとではない
 同じものを見る事など叶わぬ

 
[淡い微笑みを白の薔薇に見る。
意識が戻るまえ、耳の傍で戯れに囁くこえ**]


 ひとの思う幸せとやらは
 我等には訪れぬ。
 我等は我等の歯車があろう。
 
 間違えたと言うならば、其れは私に見初められた事と思え。


[白薔薇は恐らく初めて人を憎んだ。

信仰と祈りを礎となし、善美を求めたその心の博愛、
それは生ける者に区別なく平等に齎されるべきもの。

無為なる日々の中、罪を犯しながら己のあり方を捨てられぬ。
自死に至らなかったのは、己の本質に染み付いた嫌悪より。
既に信仰も祈りも失くしたのだから、形だけ戒律に沿うても意味などないとわかっているのに――そう、どこかで捨てきれぬ何かがあった。それが己の血ゆえかどうかは、知らない。

罪深き優しさ。案ずることも優しく接することも、それはそのように造られているのだから当たり前のことなのだ。本質を失った紅茶のように、優しいだけの欺瞞。

けれど、白薔薇は初めて人を憎んだ。]


[そして憎しみという糧は白薔薇を生かした。
対象が失われれば行き場のない感情だけが残った。

―――ただ、それだけのこと]


記者 イアンは、メモを貼った。

2010/06/25(Fri) 20時半頃


 
 
[漂うは虚無感。
女はただ静かに聲に耳を傾けるのみ――]
 


【人】 記者 イアン

……ん……

[泥の中に深く沈んでいた意識が、ゆっくりと浮かび上がる。
柔らかなシーツの感触。重い瞼を開いた。
どうしたのだっけ、確かベネットが――]

ベネット……?

[椅子に座る友人の顔を、朧気ながらも捉える。
何だか様子が変わったな、と思うのは気のせいだろうか]

……お前、着替えたのか?

[寝覚め一番に、問うたのはそんなことで]

(157) 2010/06/25(Fri) 21時半頃

記者 イアンは、メモを貼った。

2010/06/25(Fri) 21時半頃


【人】 記者 イアン

ああ、そう言えば……
首は――やっぱ、まだ治らないのか。

[首元に巻かれた包帯が目に入って。
身を起こしながら問いかけを続ける。
血を吸わせたのだから、身体は重い。気を抜いたらまた眠り込んでしまいそうだ。だが――]

それで……どうだ。
少しは、楽になったか?

(162) 2010/06/25(Fri) 21時半頃

記者 イアンは、メモを貼った。

2010/06/25(Fri) 21時半頃


【人】 記者 イアン

そうか。
でもま、包帯も似合ってるよ。
――これは、俺が貰っておくから。

[手の中に残っていた、ベネットの姉の形見。
ちゃらり、音が鳴った。

話もできなかった。ベネットの言葉に小さく嘆息する。渇きというのは、やはりこちらの想像以上に――]

いや……俺が好きにやった事だから、礼はいいよ。
それより、これからどうするか考えよう。

もう、城から出るつもりはない?

(166) 2010/06/25(Fri) 22時頃

【人】 記者 イアン

日光に弱いって話は、聞くからな……

[友人の語る言葉。城主は絶対的な存在に見えたのに――それとも、眷属になった個人によって差があるのだろうか。
吸血鬼と聞いて、恐れない人間は少ないだろう。事実、自分も吸血鬼は憎かった。友人を奪い、弄ぶ吸血鬼が]

城にも、残りたくない……

城主は、どうなんだ。
お前……あいつに吸血鬼にされたんだろう?
同族には優しくしてくれるもんなんじゃないのか、ああいうのは。

(176) 2010/06/25(Fri) 22時頃

[遠く最上階にありながら、
届かぬはずの声を聞き、薄く囁きを零す]


 優しくして欲しいのか?

 ――…此処に居れば、
 本能に抗わずに生きてさえ居れば
 私はお前を傍に置き、愛でよう。
 立派な吸血鬼に育ててやろうぞ。

 この闇の城で咲き誇るといい。
 血縁を喰らった吸血鬼の、傍らで。


【人】 記者 イアン

立派な吸血鬼……

[時間の流れも、違ってしまったのだろうか。
ミッシェルが死んで、そして自分も――その時、ベネットは]

なあ、ベネット。
俺はな、無理な話だとは思うが、もし生かし続けてもらえるんだったらな――

[そこまで言いかけた所で、再び視界がくらりと回る。
血が足りないゆえの猛烈な睡魔か――自覚した頃には、身体はシーツの中に、意識は薄闇の中に沈み込んで*]

(194) 2010/06/25(Fri) 22時半頃

記者 イアンは、メモを貼った。

2010/06/25(Fri) 22時半頃


……やっぱり筒抜けなんですか。

[むっとした声で囁き返す]

……。

[もう人間に戻れないことは分かっている。それでも、自分はどうするべきなのか――未だに答えを出せず]


 お前は私と血を分かつもの。
 何処で何をしていようと……手に取るようにわかるぞ?


[其れはドナルドが扉を開くタイミングにあわせて]


 ――…さあ。
 何も悩むことなど、無いだろう

 お前は最早人にあらず。

 本能のままに、貪り喰らうが良い。
 ひとの情など、捨ててしまえ。


[其の後で、あの薔薇のように苦しいと泣き叫び縋り付いて来るならば、其の記憶まで喰らってやっても良い。
思えども未だ口にはせず、揺れる心情を見つめている]


 どうした……
 お前まで私の命に背くのでは、あるまいな?

 其れを我が眷族に。
 
 お前が喰らわぬなら、私が――…


[ベネットへ
追い討ちをかける聲]


ドナルドを、眷族に……?

[声に怯えと、恐怖の入り混じる。友人を、自分の手で吸血鬼にしろというのか。怒りがこみ上げてくる]

……嫌だ。誰が貴方なんかの言うことを聞くもんか。


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