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――僕は人狼だから。
嘘つきの獣だから。
ミナカタ、キミは正しいよ。
[獣の性もつ青年は密やかに紡ぐ。]
因果応報だ。
恨むなんてそんな面倒な事、しない。
[認めるような言葉は表には出さない。
どちらかといえば、出せない、と言った方が正しい。]
こんな中途半端な姿だから、届かない。
――…大人になれたら、
言いたいことあったんだけど。
[背に受けた傷。
不利な状況はもう覆らないだろう。
シャツは血に染まるのか濡れた感触がある。]
かなわないな。
[何に対してか、そんな思考が漏れる。]
死にたく、ない、なぁ……。
[朦朧とする意識の中、聲が漏れて]
【人】 開放的市民 ジェニファー[ガーディとミナカタが対峙してどの位経つのだろうか。 (16) lobelia 2013/07/28(Sun) 02時頃 |
【人】 開放的市民 ジェニファー[彼が逃げようと身を翻し、こちらを向いた時に目が合う。] (17) lobelia 2013/07/28(Sun) 02時頃 |
[ぽたり、ぽたりと降るあたたかな雨。]
………。
[混濁する意識の中、彼女の呼び掛けが微か届いた。]
ジェニファー。
泣かないで。
[泣かせたいわけじゃなかった。
守りたい人だった。
彼女にとってはまだ子供と思えただろう自分。
届かぬはずの高嶺の花抱かれた青年は己の手に意識を向ける。
彼女の涙を拭おうと右手に力をこめるが、動く気配なく。
薄れゆく意識の中。
闇しか映さぬ瞼にさいご思い描いたのは、その花の笑み**]
【人】 開放的市民 ジェニファー ――……ひ、と…ごろ…し… (21) lobelia 2013/07/28(Sun) 19時半頃 |
【人】 開放的市民 ジェニファー ………、 (24) lobelia 2013/07/29(Mon) 00時頃 |
【人】 開放的市民 ジェニファー[目の前の、自分より若くして息絶えたガーディを再び強く抱きしめて。 (25) lobelia 2013/07/29(Mon) 00時頃 |
【人】 開放的市民 ジェニファー[ミナカタはガーディを運んでくれただろうか。 (26) lobelia 2013/07/29(Mon) 00時半頃 |
【人】 開放的市民 ジェニファー[ミナカタの方がどうするか慣れているのだろう。 (29) lobelia 2013/07/29(Mon) 20時頃 |
【人】 開放的市民 ジェニファー[今まで感じられた温もりを想い。 (30) lobelia 2013/07/29(Mon) 20時半頃 |
【人】 開放的市民 ジェニファー[シーシャのぽつり、と零した言葉に手が止まる。 (43) lobelia 2013/07/29(Mon) 22時頃 |
【人】 開放的市民 ジェニファー[寝床の小屋には戻らず、ミナカタが埋めたであろう場所の近くの壁に力無く凭れ掛かり目を瞑る。 (44) lobelia 2013/07/29(Mon) 23時頃 |
【人】 開放的市民 ジェニファー[翌日、犠牲者が出なかった。 (46) lobelia 2013/07/29(Mon) 23時半頃 |
[壁に凭れる女性の隣には腰掛ける青年の姿がある。
壁に背を預け天を仰ぐ双眸は銀灰色。
柔らかな髪は赤みがかった癖っ毛。
器を失い魂だけの脆き存在は本来あるべき年相応の大人びた相貌。
背丈も隣に居る女性より、幾分高くあるが
その姿は生者に見えるはずもない。]
――…こんな所で何してるのさ。
[掛ける声も僅かに低く落ち着いたものであるが
彼女の耳には届かぬのだろう反応はなく]
夜風で身体を冷やしてしまうよ。
[案じるような響きは夜風にのり彼女の耳朶を掠める。]
ジェニファー。
[少しだけ年上の彼女に抱いた想いは言葉にせぬまま名を呼んで。
夜が明けるその時まで見守るように傍に在る**]
【人】 開放的市民 ジェニファー[そんな言葉>>46を聞いた時の彼らの顔はどんなのだったか。 (55) lobelia 2013/07/30(Tue) 01時半頃 |
[子供の悪戯のような、そんな誘い。
窓を開けたヤニクが人狼の仕業と察していようとは知れない。
分かっていてそうするなんて思いもよらなかったから
思惑通り事が運んだ事に安堵していたのを覚えている。
祭りの設営に勤しんでいた皆を纏めていた一人。
隣村の者でありながら其処に居るのが当然のように
村に馴染んでみえた年上の男の思いも知らぬまま
獣は彼の首に喰らいつく。]
ヤニク。
[獲物の名を刻むように獣は名を紡ぐ。
大人である彼が羨ましかった。
彼のように働き手として期待される存在になりたかった。
無理が祟り虚弱であった青年には眩しく見えていた。]
キミを食べればキミと同じようになれるかな。
[なれたとしてもこの村には居られない。
十年後に祭りの準備を率先して行う己を想像する。
実現するはずのない夢は命の音に掻き消えた。]
――――。
[異国の肌に異国の血。
その味に違いは知れない。
これまで喰らった獲物と同じく甘く馨しい血が喉を潤す。]
…………。
[事切れた彼の表情を獣は知らない。
己は生きる為に彼の命奪った事を刻むのみ。]
[――けれど。
同じ姿のものを。
同じ血が流れるものを。
どうして喰わねばならないのだろうと、思う。
生きるためと己に言い聞かせて同じ姿のものを狩る。
羨ましいと思った者の言葉も想いも知れない。
知らない方が心は痛まない。
だから己から彼に話し掛ける事もしなかった。
どうすれば彼のようになれるのか。
聞いてみたかったのだと己の心を知ったのは
動かなくなった彼の血肉を腹へとおさめた後だった**]
【人】 開放的市民 ジェニファー[よく知ったベッドの温もり、シーツの肌触りの中で目が覚める。 (75) lobelia 2013/07/30(Tue) 22時頃 |
【人】 開放的市民 ジェニファー[――居なくなって初めて気が付く大切さ。 (76) lobelia 2013/07/30(Tue) 22時頃 |
【人】 開放的市民 ジェニファー[村長がどんな処置をしたのかは一部の者にしかわからなかっただろう。 (80) lobelia 2013/07/30(Tue) 23時半頃 |
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