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キルロイ! 今日がお前の命日だ!
[滑り込むのは緋色のナニカ]
[呼び起こされるは、淵に沈めたくろいモノ]
……逃げて逃げて、その先に。
壁があったら、また逃げて。
……どこまで逃げてくれっかな?
[く、と落ちる嗤いは密やかに]
……他の連中が『逃げる』態、見る側になるのもわるかねぇよな。
[だって、自分はいつも。
『逃げる』背を見られて、嘲られる方だったんだから]
【人】 童話作家 ネル[背後で何か物が倒れる大きな音>>3:66がしたけれどやっぱり振り返ることはできなくて。とっさに身を寄せたのは拝殿の階段の脇。……隠れているとすら言えないようなそこで息を殺せば、ああしかしやり過ごせたようで。何やらやりあう音や誰かの叫び声が聞こえたような気がするけど、それから背を向けるようにそろぅりと、動き出した] (6) 2016/11/20(Sun) 01時頃 |
【人】 童話作家 ネルッ!!! (7) 2016/11/20(Sun) 01時頃 |
【人】 童話作家 ネル[……ひどく、楽しげな声が聞こえた。どうして、なんて考えるだけ無駄だ。加害者はいつだって楽しげに残酷なことを成すものだと、知っている。いじめだろうが、戦争だろうが、鬼ごっこだろうが、それはおなじ] (9) 2016/11/20(Sun) 01時半頃 |
【人】 童話作家 ネル[じり、じり、声が遠ざかることには気がついているだろうか。『鬼』の声とは反対側の、その端っこまではあとすこし] (14) 2016/11/20(Sun) 02時頃 |
【人】 童話作家 ネルそんなわけがないだろ!! (15) 2016/11/20(Sun) 02時頃 |
……そーそ。
そーじゃねぇと、面白くねぇんだよ。
[ただ蹲っていられたら、面白くない上に気分が悪い。
心の奥底、深い澱み。
そこに沈めた、昔の自分を思い出すから]
【人】 童話作家 ネル[ちらり、後ろを見たときには>>20楽しげな目こそしているものの追いかけてくるようには見えず、ほっと息を吐く。暫く駆けてから近くの茂みに隠れ飛び込んで身を低くした。 (22) 2016/11/20(Sun) 12時半頃 |
【人】 童話作家 ネルAAAAAAAEEEEEEEEEAAAAAA!!!!! (23) 2016/11/20(Sun) 13時頃 |
【人】 童話作家 ネルああ、そう、あのね……鬼がどうやら変わったみたいで逃げてきたんだ。名前はわからないけど……黒い髪の、若い男の人だった。今は最初にみんながいたところの方にいるよ。 (24) 2016/11/20(Sun) 13時頃 |
[『興味を持ったら、どこまでも追いかけていく』。
それが、現在の伐山龍人という人物に対する、一般的な評。
が、ひと昔前の彼を知る者からは、
『何かあるとすぐに逃げるヤツ』。
という評の方が多くなされる。
自分に自信がなくて後ろ向きで、けれど、それを表に出して嘲られるのも嫌で。
その結果、表面的には強気を装って、その実、いつも上手く『逃げる』事ばかり考えるようになっていて。
そんな自分への鬱屈や苛立ち、そんな状態になった事に対する周りへの責任転嫁と、それに付きまとう自己嫌悪。
そんな澱みはいつか深い、ふかい淵を作り出して。
自分の本質は、その淵に沈めて見ないようになっていた]
[誰かと接すれば自分も相手も傷つけて、より淵を深くする悪循環。
そんな状況から抜け出した契機が、とある写真と、それを撮った人物との出会い。
当たり前のように、色々と教えてくれて。
ごく自然に、写真の道を示されて。
気が付いたら、その後ろを追いかけていた。
自分にできる事、自分だからできる事のとっかかりを示してもらえたのが嬉しくて、恐らく過去に知り合った誰よりも懐いていて。
そんな様子が、『かわいい後輩』とか『わんこみたいなヤツ』という評に結び付いていたらしい、というのはさておき]
[そうやって、追いかけてはみても。
本質は簡単には変わらぬ、変われぬから。
ふとした時に感じる距離や、自分の脆さを晒しそうになると、逃げだして。
それに対する自己嫌悪が、もやもやという形で降り積もって。
そんな状態を知られるのが嫌で、宛ナシ旅に託けて、距離を取った。
結局また、『逃げた』。
そうして逃げた、その先で。
緋に魅せられ、その果てが──現状]
【人】 童話作家 ネル[ええ、ええ。ビビリですとも。幽霊が肉を持っていると知って尚叫ぶチキンですよ。と、自嘲して立ち上がる。 (31) 2016/11/20(Sun) 15時半頃 |
【人】 童話作家 ネル……それじゃあせめてさ、これ持って行ってよ。 (32) 2016/11/20(Sun) 15時半頃 |
[追いかけて追いかけて、さて、その先には何がある?
『鬼』が求めるのは新たな依り代、新たな闇。
『彼』が求めるものは、『彼』自身にも見えていない。
ただ、逃げる側から逃れたいだけ。
追う側になって逃げるものを追いたいだけ。
ずっと続けていた立場をひっくり返したい。
単純といえば単純な──でも、容易くはできなかった事をやりたい。
そんな澱みに、この立場はがっちりと合いすぎて。
余計なことまで考える必要性は存在しない]
[先輩が過去にできなかった事。
それを投げかけた意図がどこにあるのかは知らない。
ただ、羨望と憧憬の対象にできなかった事をやるというのは、妙に響くもの。
それができたら、それができれば。
もう、あのひとから『逃げる』必要なんてないんじゃないか──わき上がったのは、そんな感情。
それは、『鬼』に揺らされ、『彼』の中で急激に強くなる]
……なんとしても……。
[捕まえる。
捕まえて、それから──は。
やっぱり、見えていないけれど]
【人】 童話作家 ネル[本殿の裏側まで回り込めばまた腰を落ち着かせる。いま、なんじだろう。またそう思って携帯を取り出そうとして–––––点かないことを思い出してポケットに戻した。そのときかさりと指先に触れるのは、いつかもらった>>3:24飴。漢字が一つ描かれているそれは美しくて食べるのはちょっと勿体無い。またポケットに仕舞った。 (67) 2016/11/20(Sun) 23時頃 |
【人】 童話作家 ネル[なんだか眠たいような気さえする、気を張りっぱなしで少し疲れているのかもしれない。……寝るなんて自殺行為だけど。 (70) 2016/11/20(Sun) 23時半頃 |
【人】 童話作家 ネル[しかし誰かが此方に駆けてくる気配がしたから今度は慌てて中殿の方へ回り込む。そしてそこでまた、絵の続きを (71) 2016/11/20(Sun) 23時半頃 |
[追いついた、捕まえた]
[あの人が出来なかった事が、できた]
[過るのはそんな思い──それを為せたのが、自分だけの力じゃない事は、見えない、見ない]
[今はただ、『鬼』の高めた感情のまま、その事実に酔いしれるだけ]
[器が『望み』のために、全力を出して闇を深めたから、とは言わないけれど]
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