199 Halloween † rose
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大丈夫じゃない?
どこにいる?
[ニコラの言葉に反応するが、
どこにいるか聞いたときには彼はきっと小さな姿。
眉を寄せて、行方を問うが…。]
ニコラ?
[その声は聞こえず、
やや心配になるが、どうしようもない。
その姿も探しながら、歩き始める。]
[輸血パックで食事を取ったことを
心配してくれた友人に伝えなければ。
斜陽に包まれた街角に佇みながら、
ヒトには届かぬ聲をのせて]
ジェレミー、ごめん。
……心配をかけてしまって
先程キリシマさんに血のパックを貰ったんだ
[追い出す為に処分品を押し付けられたという方が
幾分も正しい気はするが、それはそれとして。]
だけど…私は、君の方が心配だよ。
なにを、思いつめている?
[手紙に記せないようななにかが、
彼の身に起こっていたのだろうかと。
それを見抜けなかったのかと想像すれば、哀しくなる
それとも、訪れてからなにかあったのだろうか。
どちらにせよ、狡い。
…もしくは己が莫迦だ
再会を喜んでくれる聲に、悪戯を許してくれる甘さに、
何も察し付くことが叶わなかった、なんて]
そうか。キリシマさんに礼を言わなきゃな。
[聞こえてこなかったニコラの声に安堵して、
キリシマから救けてもらったことを聞けば、そうか、と頷き。]
オレか?
オレの心配をする必要ないよ。
パイのお礼はちょっと時間がとれないかもだけど。
ニコラが救けが必要なら、いつでも呼んでくれ。
[友人の店にも行ってみたかったけれど。
それどころではないと思い始めたから。
この友人ももちろん、ループには気がついているだろう。]
君が紅茶を無事に買って戻れますように。
[声は嬉色を含ませて。]
彼はいい屍人だ。
もし訪れることがあるなら、礼を伝えて欲しい。
[お願いをひとつ彼に伝え。
しかし、心配無用だと聞かば、本当にそうなのかと
不安の滲む吐息を乗せ。]
あぁ、そんなことは良い。
私は君に頼ってばかりだね……、
ねえ、じゃあ、……これだけは聞かせて。
何故街を出る必要が、あるんだい
魔女殿とうまくやっているのでは?
[魔女とだけではない。
この区域でうまくやっているのだと思っていたから。
何故自ら安息を得た環境を打破しようとしているのか。
覚えた痼を発露し、友人に返答を求める。]
わかった。礼をいっておくよ。
友人によくしてくれた存在は、己にとっても尊うべき精神だ。
[キリシマは想像以上にいい屍人であるとあらためて認識し、
とはいっても自分は嫌われ者ではあるが。]
オレは何もしていないさ。
ニコラは、そういう存在なんだよ。
[ニコラの言葉には否定を。ただ、続く言葉には、やや間があくけれど、
あきらかに疲れ深い友人の声の響きを聞けば、彼に自身の重みを伝えることはないと思うのだ。
それは、ひどく、伝えたいと同時に、
もし、伝えれば、彼は、友人だから、
きっとなんとかしようとするだろう。
己も顧みずに。
そんな金色の栗鼠を大切にする気持ち。
どんなにかろうが、それがなにより。]
――……魔女とはうまくやっているよ。
さっきのは冗談さ。
オレはこの街で自堕落に過ごすよ。心配ない。
それより、あまり大丈夫じゃないなら、
自分のことをなによりに。
大事にしてくれ。
ありがとう。
……そんなことは無いよ。
家族をなくした私にとって、
君と過ごす時間は大事なものだから
こうして話せるのも、
手紙を交わすのも、私の助けになってくれている。
[それだけでも街を訪れて良かったと思う。
ハロウィンだからと異郷の習慣を言い訳にしたが
私はきっと、ただ友人の住まう世界が
間近で見たかった、ただそれだけなのだと思う。
そしてその思い切りは、良いことだったのだと
引きこもりじいさんは考えていた。
繰り返しの奇妙な輪が絶たれぬ今であってもそう思う]
ねえ、ジェレミー、
[そんな友人がなにかに悩み、
心を痛めているのなら。
栗鼠はちいさな身であっても力に為らねばと思う。
大きな狼の助けにならねば、親愛なるジェレミーの為に、]
…本当に?
[本当に冗句なのだろうか。
街を棄てなければならない程の暗雲が、
金色の獣の周囲に立ち込めているのでは
意を問うよう、再度の確認を試すも、
本人が大丈夫というのなら、それ以上の追求も為せず]
……わかった。
君の辯を信じるよ、……私は。
でも、なにかあったら言って欲しい。
君が私を按じてくれるように、私だって君の力になれる筈だ。
[告げて、ゆるやかに笑い。
随分真面目な話になったものだと空気を緩ませ。]
あぁ、気をつける。
祭りも楽しませてもらうよ。今という時間は一度しか来ないから
[例えそれが、この先何千年と生きようとも**]
[再度大丈夫だと告げれば、
ニコラは信じるといった。
嘘つきは狼の専売特許。
そんな言葉はもちろん、口には出さず。]
ニコラにとって、楽しい時間がきたのならよかった。
[それ以上は、余計なことを言ってしまいそうになるから、もうおしまい。
友人とはきっとこれきり。*]
手妻師 華月斎は、メモを貼った。
2014/10/25(Sat) 21時半頃
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[相手が目を閉じているうちに掠め取ったもの。 衝動的なそれの理由は考えないままに>>200]
あぁ、そういえば忘れてたわ。 お店で甘い匂いをいっぱいかいでたら、忘れちゃった。
[もったいないことしたわねぇ、なんて笑って]
ええ、ループはもう充分。 今日のことまで遠くなってしまわないうちに、元に戻ってもらわなきゃ。
(@63) 2014/10/25(Sat) 22時半頃
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<約束の鐘>……?
[>>202 尋ねられた名称に、思い出すように首を傾げる。 いかにも曰くありげで、シーシャからの説明をふむふむと聞き]
吸血鬼も観光とかするのね。
[>>215 意外そうに呟きながら、祭の前日に貰った観光ガイドの地図を取り出す]
約束の鐘……、そのままの名前の場所は載ってないわね。 でもなんか、これとか怪しくない?
[指差すのは、街の外れの時計塔]
(@64) 2014/10/25(Sat) 22時半頃
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[>>216 地図を見せるように体を寄せた時、思ってもみなかった問いに目を瞬いて]
あぁ……そうね、もうずっとそんなことも忘れてたかも。 故郷を出てからもう10年も、街から街へで落ち着いたこともなかったし。
[自分のことを話さない、そう言われて初めて気がついた。どこにいても通りすがり、深く関わることもなくて]
待ってる家族もいないけど、嫌気も差してはいないのよ? 旅も楽しいし、お客さんが驚いてくれたら楽しいし。ただ……、
[ふと浮かんだ言葉に自分で苦笑する。でもここで飲み込んでしまうのも怒られそうだ]
ただ、自分の本当の居場所を、探してるようなところはあるわね。
[口にした言葉の青さに、浮かぶのは苦笑ばかり]
(@67) 2014/10/25(Sat) 23時頃
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手妻師 華月斎は、メモを貼った。
2014/10/25(Sat) 23時頃
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いくらハロウィンだからと言っても、不思議なものが出てきすぎだものねぇ。
[>>257 この街には「そういうもの」を引き寄せるなにかがあるのかもしれない]
なんだか楽しくなってきちゃった。行ってみる?肝試しも兼ねて。
[乗りかかった船。ここまできたらその正体を確かめたい。 子どもみたいな、わくわくした気持ちで口元が緩んだ]
(@71) 2014/10/25(Sat) 23時半頃
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似た格好……もしかして明之進さん?
[>>258 いくら仮装の祭とはいえ、和服を着ている人間はそうそういまい。 シーシャと彼が既知だったとは知らなかったが]
それが実はねぇ、その明之進さんなのよ。幽霊モドキになっちゃったの。
[ため息とともに。当の本人は深刻に捉えていないようだったけれど]
……なんで彼だったのかしら。
[ただの偶然、特に理由はないのかもしれないけれど。 もしも、を想像するとまた表情が翳る。
地図の上で煌めく燐光に、目を丸くした後微笑んで]
(@74) 2014/10/26(Sun) 00時頃
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現実にはどこにいても、自分の居場所だと思える……。あぁ、たぶん、そういうことね。
[>>260 あまり考えたことのなかった、むしろ向き合うことを避けてきた自分の想い。言葉にしようとすると抽象的になってしまうけれど]
ずっと昔から、自分が周りにとっての異物であるような感覚が、消えなくてね。
[だから旅を続けている。旅人ならば、その異物感を当たり前のものだと自分を誤魔化せるから]
(@75) 2014/10/26(Sun) 00時頃
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[>>279 悪魔と霊能者が揃って肝試し。改めてそれを指摘されると、ぷっと噴き出して]
楽しけりゃいいのよそんなもん。
[だって相手もおんなじ顔してる]
シーシャといると退屈する暇がないわ。
[同じ日を三度繰り返しても、まだ楽しいと思える、そのことのありがたみを思う。
やはり明之進とは知り合いだったらしい。 お菓子のタカるタカれないが懸念の真っ先に出てくることに、らしいわねぇと笑いつつ]
仕方ない、って彼も言ってたわ。 ……、ホテルに部屋とってるみたいだから、そのうち戻ってくるかもね。
[もし会いたいなら、と情報を付け足す]
(@80) 2014/10/26(Sun) 00時半頃
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[>>280 背を押され、並んで時計塔を目指して歩き出す。 シーシャが語った周囲との関係には、へぇ、と目を丸くして]
悪魔ってもっと個人主義みたいな感じかと思ってたわ。
[どこまでも自由に見える彼を囲む、意外な環境。シーシャの表情からして、うまく折り合いはつけているようだけど]
世知辛いわねぇ。
[肩を竦めてくすくすと笑う。共感を示されたことで、少し気が楽になっていた]
……そうね。発端はそれ。 アタシ、幼い頃から踊りの師匠の家に預けられててね。アタシが何か見て怖いって言うたびに、そんなにここが嫌か、稽古が嫌かって、困った顔されるの。 それでもう、ひとりでやり過ごすしかないんだって悟っちゃってさ。 でも周りを騙してるような感覚は、ずっと付きまとってたわ。
(@81) 2014/10/26(Sun) 00時半頃
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クロミさん、渡し忘れたものをジェレミーに預けます。
時間がある時に、取りに来て貰えますか?
[聞こえてなかったとしても、まあいいか。
きっとジェレミーが暇を縫って渡してくれるだろうし。]
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[>>295 街は今日も祭に浮かれ、何も知らない人々がハロウィンの決まり文句を紡ぐ。シーシャと同じように、自分もチョコレート菓子を配り、まるで普通の祭のような感覚を味わって]
慰めが必要だったか、怪しいところよ。 なんというか、むしろ……、ずっとそのままでいても、構わないと思ってるような……。
[言葉の歯切れが悪くなる。 なんの根拠もない推測。ただ、そう感じた自分にもぞっとした。 物思いに耽りそうなのを、顔を上に向けることで振り払い]
ま、楽しんでくれてたら何よりだけど。
[なってしまったものは仕方がない、――…それは現状、明之進の言う通りなのだから]
(@88) 2014/10/26(Sun) 02時頃
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それはかなり、シビアね。悪魔らしいっちゃ、らしいけど。
[>>296 シーシャの陽気で物怖じしない性格と、現実的で揺るぎのない判断と。一見反対に見える性質の、その一端を見る想い。 人の世と悪魔の世、比べられるものでもないし、どちらがマシとも思わないけれど]
……疲れない?
[今日の体調でも聞くような調子で、さらりと。 背を預ける相手を作らない、それで生きていけるだけの強さを、彼は持っていると思うものの。
視えないやつはそんなもの。その言葉に眉下げて目を細める。 まったくもってその通り。だから周りの誰も、悪くない、仕方ない、当たり前なのだと、]
(@89) 2014/10/26(Sun) 02時頃
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「親愛なる友人へ。
いい日を。今日も、これからも。
私を裏切ったら、ミイラになるまで血を吸い尽くすからね。
覚えておいてくれ。
roşu-aprins.」
[封に押し込んだ手紙は、紙袋の中。
自分だけが楽しめればそれでいい訳じゃない
彼にとっての今後も、楽しいものであって欲しい*]
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――…っ、
[>>297 続いた言葉に、目を見開くばっかりで、咄嗟に声が出なかった。 くしゃりと表情が崩れて、なんとか笑みを形作る]
そう……、
[何故だろう、声がつまりそうで。視界が悪くて、なんども瞬きを繰り返す]
ありがとね。
[もし彼ともっと早く会えてたら、自分は変わっていたかもしれない。そんな夢想をしてしまう。 でもきっと、今が一番のタイミングに違いない。そんなことを思ううち、時計塔が見える頃には、いつもの表情に戻っていて]
なにか、魔法っぽい気配は感じる? アタシ、そっち方面はあんまり明るくないのよ。
[祭の夜、街外れには人の気配もほとんどなく。街の光が届かぬ夜空は星が煌々と輝いている。 夜空を背景に、シンと静かに聳える塔。様子を探りつつ、扉を小さくノックした]
(@90) 2014/10/26(Sun) 02時頃
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ほんとね、お互い様だわ。
[>>317 相手の言葉にクスリと笑って。それならば、自分が彼に思ったことは、自分にも当てはまっているのだろうか。背を預ける相手を、どこかで求めているのだろうかと。 自分のこととなるとなおさらわからなくて、思索は長くは続けられなかった。
曰くありげな時計塔。すっかり無防備に扉を叩いた直後、]
え?
[>>318 手を掴まれて、すごい勢いで路地へと引っ張られた。まったく危機感がなかったため、シーシャの慌てようにもきょとんとするばかり]
あー、つい、なんとかなるかなぁって。
[めんどくさいのを見慣れすぎて、感覚が麻痺しているらしい。 それもそうだったわねー、なんて暢気なことを言ってるうちに、あっという間に抱え上げられた]
(@92) 2014/10/26(Sun) 03時頃
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ちょ、 わぁっ!!
[突然の浮遊感。景色か一気に「下」へ流れていく。 落っこちないよう咄嗟に彼にしがみついて、ようやく景色が止まってから、ほぅと大きく息をついた。 遮るものがないからか、夜風が下より強く感じる]
……怖かないわよ。
[>>319 シーシャの声に、はっきりと答える。 どちらにとは言わない。シーシャの腕をぎゅっと掴むのは、強がっているからでもない。 横顔を見つめてから、その黄緑の瞳が眼差す先を見て――…]
どういうこと?
[鐘が、ない。そこにあったのだろう形跡はあるけれど、向こう側に星空が見えるばかり。今は使われなくなって、撤去されてしまったのだろうか]
ねぇ、もっと近くで見てみましょうよ。
[相変わらず警戒心が足らないのか、シーシャの肩をぐいぐいひっぱって訴える。 これだけじゃ納得できない。そういう思いと同時、無視できる程度ではあるが、軽い耳鳴りのようなものを覚えていた]
(@93) 2014/10/26(Sun) 03時頃
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ちょっとやめてよぉ!
[>>328 呆れたようなシーシャの言葉に、投げられてはたまらないとしっかり彼の服を握る。高い所は苦手じゃないが、放られるのじゃわけが違う。
じりじりと、塔への距離が縮まる。 もしかしたら何か見えやしないかと目を凝らし]
N?
[シーシャの声に、彼の顔を一度見上げてからもう一度、柱と、鐘があっただろう空洞を見つめて]
……っ、
[耳鳴りが急に強くなって、それからすっと遠ざかった。 何かが見えたわけではない。けれど何もなかったわけじゃない]
なにか強い、想い、みたいなものが、残っている感じがする。
[昨日今日のものではない、注意深く拾わなければ、気づけもしないような古い痕跡ではあるけれど]
(@94) 2014/10/26(Sun) 04時頃
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……んー、アタシも一旦中断。頭痛くなっちゃう。
[息を吐いて、ぽふりと頭をシーシャの肩に預ける。 シーシャの肩越しに眺める月は、ひときわ近く、大きく見える]
アタシだって初めてよ。でも、悪くないわ。 賑やかなパーティーも楽しかったけど、今日の月は特別綺麗。
[>>329 くすくすと上機嫌になって、晴れやかな笑みを浮かべる。 お菓子好きの悪魔と見る月は、真珠というより卵たっぷりのカスタードパイだろうか。 手が届きそうな気がして、片手を月へと伸ばしてみせた]
(@95) 2014/10/26(Sun) 04時頃
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